バイク用品のタグ記事一覧

バイク用品(インカム、ヘルメット等)、ウェアラブルカメラ、キャンプ道具を買いまくって、レビューのためにツーリングをする様子を公開するブログ。

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バイク用品のタグが付いた記事一覧。バイク用品(インカム、ヘルメット等)、ウェアラブルカメラ、キャンプ道具を買いまくって、レビューのためにツーリングをする様子を公開するブログ。

2017-09-19 フルフェイス
OGKの主力製品 エアロブレード3がフルモデルチェンジをしてエアロブレード5となって登場。早速グラフィックモデルを購入したのでレビューをする。エアロブレードシリーズの概要何かしらに特化した製品を出し続けるOGKの主力モデル、エアロブレードシリーズ。2012年発売のエアロブレード3は圧倒的に軽さがセールスポイントで、OGK躍進の原動力となった。ショウエイの軽量モデルZ-7が1400g、アライの一般モデル1550gで、概ね1400g~...

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2017-08-26 SENA
超ロングセラー SENA SMH102010年発売ながらBluetooth3.0を採用し、4台チェーン接続を可能にした先駆者。2017年現在でもファームのアップデートが継続するなど、息の長い製品。今更ながらSMH10をレビューする。SENA SMH10の位置づけ下位には1対1接続で通信距離の短いSMH5とSMH5-FMがあり、SMH10とあわせてBluetooth3.0世代のラインナップとなる。上位にはBluetooth4.X世代を採用し、音楽と通話の併用が可能になった20Sと、20Sか...

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2017-08-26 SENA
ヘルメットに内蔵させられる珍しいタイプのSENA 3Sを入手したのでレビューする。SENA 3Sの概要操作ボタン部分のみを外部に出してバッテリーや充電コネクター等は全てヘルメット内におさまる設計になっている。機能的にはローエンドのSMH5よりさらに少し下で、SENAの中では最も性能が低い。上位にはアライ、ショウエイの特定製品向けの専用設計となる10Uがあるが、ミドルクラスの性能で4.5万円前後と非常に高価。その点3Sは汎用の設...

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2017-07-10 バイク用 インカムレビュー
インカムの通話音質を左右する要素の一つにノイズリダクションがあるが、先日メールで、・B+comにノイズリダクションは無いというのは本当?・B+comのマイクは無指向性のためマフラーの音を拾って通話が困難というのは本当?・SENAは指向性が強いため環境音を拾いにくいというのは本当?と質問をいただいた。これまでいろんなインカムを使って走行し、それぞれ特徴はあれどB+com、SENA、デイトナの3社で実用で困るくらいの差を感じ...

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2017-07-02 B+com
日本国内では初となる、自動経路制御を可能にしたB+comシリーズの最新作SB6X海外では2015年に登場したスカラライダー Packtalkが自動経路制御を採用し、2016年にはSENAが30kを発表、2017年中の発売を目指して開発中。そこへ急遽サインハウスからSB6Xが発売された。新しいネットワーク規格のスカラライダーとSENAに対し、従来のBluetoothで自動経路制御を実現したSB6X自動経路制御インカム時代の幕開けだ。2017年8月4日発売日、予約...

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2017-06-11 バイク用品レビュー
膝と腰にプロテクターを内蔵できる、バイク用ジーンズ komine WJ-737Sを購入したのでレビューする。期待することはバイク用ジーンズには珍しくローライズということと、ケブラー等の高強度繊維ではない普通の生地なので涼しいということの2点だ。概要本製品の特徴は膝と腰にパッドを内蔵でき、膝のパッドポケットが外側についているので、気軽に取り外せること。後付膝パッドは膝裏が痛くなりやすく、内側から出し入れする内蔵タ...

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2017-06-08 B+com
B+comは標準スピーカーでも十分高音質だが、さらなる高音質を期待する人向けにオプションスピーカーが用意されている。どれくらいの音質差があるか標準スピーカーと比較する。概要簡単に製品の特徴を紹介。公式には以下のような記載がある。・中低音域を強化・外径Φ40mm×薄型11mmの小型形状・B+comは全機種対応、汎用品もラインナップあり SB5X用のMicroUSB SB4X、SB213evo用のMiniUSB(ストレート) SB213、SB203用のMiniUSB(...

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2017-06-06 MidLand
BT Proシリーズ対応の高音質スピーカーが発売されたので、さっそくラフロ川崎店で購入してきた。BT ProシリーズはBT NEXT Proのパブリックモードがとても優秀だが、スピーカーがあまり良くない上に汎用品が使えず、音質に劣ることが欠点だった。その欠点を知ってかどうか、高音質スピーカーがオプションで用意されたのだ。上記は公式画像だけど、バイクにヤマハを持ってくるのは当然のことだろうか(笑)尚、2017年8月に標準付属の...

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2017-06-04 SENA
SENAのインカムと接続して手元でインカム操作を可能にするハンドルバーリモコン。インカム操作のために手を離して耳元で操作することに不安な人や、少しでも便利さを追求する人に向けたオプションだ。概要特徴は以下の通り。・10cのカメラ操作を除けば基本的にインカム本体の操作は全て可・グリップに挟むだけの簡単設置・防水・内蔵バッテリーで3ヶ月程度使用可・充電はMicroUSBで行う・リモコンとインカム本体どちらでも操作可・...

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2017-05-30 MidLand
MidLand BT Proシリーズにあわせて登場した、スマホ通話アプリ BT Talkを紹介する。BT Talkと必須オプションのBTTボタンについて、公式にマニュアルは無いのでかなり手探り状態。サポートに問い合わせをすれば回答をもらえるが、全部聞いていられないので試してわかった範囲で記載している。BT Talkの概要必須条件は2つ■ グループの作成時にMidLandのインカムかBTTボタンをBluetoothで接続しておくこと。接続してないと弾かれる...

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2017-05-21 SENA
スマホを介して通信するSENA RideConnectedの操作やできること、できないことを確認したので紹介する。RideConnectedの概要必須条件は、RideConnected起動時にSENAのインカムがスマホと接続されている事。接続されてなければRideConnectedの操作ができないようになっている。今回は手元にあるSENA 20SとSENA 10Sで試したけど、SMH10等の古い製品でも利用可能。2016年末に各インカムで対応ファームが出ているので、必ずアップデート...

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2017-05-11 バイク用品レビュー
軽くて柔軟性があり、実用十分な防御性を持つ理想のプロテクターを求めてたくさん購入してきた。まだ完璧ではないものの理想に近い製品が手に入ったので、ここまでの経験をまとめて紹介する。ヘルメットの次に命を守ることのできるプロテクター。意外にもプロテクターを着けることで楽になることもあるので、面倒だと思わず是非ご検討いただきたい。プロテクターの装着についてこの統計は警視庁が年に1回行っている、プロテクター...

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2017-04-18 SENA
2017年9月時点の最新情報SENA待望の新型 30k革新的なメッシュネットワークを採用し、インカム業界を大きく変えそうな気配があるので、とても期待している。2017年9月現在、まだ開発中で随時詳細情報が公開されはじめているが、まだ具体的な発売日は好評されてない状況だ。SENA 公式サイト 30k製品ページ外観公式サイトに公開されている画像だ。トップの画像は東京モーターサイクルショーで撮影したモック。後方の突起がBluetooth...

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2017-04-16 フルフェイス
OGKの中でも安価な部類のKAMUI2もともと期待値が低かったのだけど、使ってみると予想を上回る良い製品だということがわかった。ショウエイのGT-Airに手が届かない人は、是非一度試してみてはいかがだろうか。今回購入したのは、グラフィックモデル STINGERの青色。OGKはグラフィックモデルとソリッドモデルの値段差があまりないので、悩まず好きなグラフィックを選べる点がありがたい。グラフィック的にはCLEGANTシリーズが好きな...

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2017-03-22 その他インカム
中華最安値の6Ridersに続いてチェーン接続が可能な4Ridersを中古で入手したのでレビューする。購入した4Riders、少し古いバージョンのようでスピーカーの音質がかなり悪い。ネットで調べる限り、4Ridersの現行モデルは6Ridersのスピーカーと同じで高音質化しているので、今回は6Ridersのスピーカーを使ってチェックする。尚、スピーカーのモデルチェンジがあったのは2014年頃らしく、現在販売されているものは全て新モデルと見てい...

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軽くて静かなフルフェイス OGK エアロブレード5のレビュー

エアロブレード5_102
OGKの主力製品 エアロブレード3がフルモデルチェンジをしてエアロブレード5となって登場。
早速グラフィックモデルを購入したのでレビューをする。


エアロブレードシリーズの概要


エアロブレード5_00
何かしらに特化した製品を出し続けるOGKの主力モデル、エアロブレードシリーズ。
2012年発売のエアロブレード3は圧倒的に軽さがセールスポイントで、OGK躍進の原動力となった。

ショウエイの軽量モデルZ-7が1400g、アライの一般モデル1550gで、概ね1400g~1600gが一般的なフルフェイスの重量となるが、エアロブレード3は1300gとずば抜けて軽量。
欠点は隙間が多く巻き込み風や風切り音が大きく、かなりうるさかったらしい。

2017年7月に後継となるエアロブレード5(4は欠番)を発売し、アライ、ショウエイとの差をさらに縮めようとしている。
1400g程度にまで重くなったが、シールドシステムの変更でデミストポジション(曇り防止)の対応と密閉性がよくなって静音性が向上している。

価格は2万円台中盤でエアロブレード3と同価格帯。

これは期待できると踏んでグラフィックモデルのLサイズを購入したのでレビューをしていく。


エアロブレード5の特徴


・超軽量フルフェイス
・上位製品向け素材 ACT帽体を採用
・ウェイクスタビライザーによる空力特性の向上
・曇りを軽減するピンロックシートをオプションで用意
・巻き込み風を低減する後付ウィンドシャッターを標準付属
・全ての内装を取り外し可
・シェルをサイズごとに4つに分けフィッティングを強化
・ワンタッチで着け外しが可能なDAFシールドシステム
・顎紐は着け外ししやすいマイクロラチェット式

・JIS2種
・2017年6月発売
・実売価格 2.7万~3万円



外観


エアロブレード5_01
頭頂部と口元に開閉式のベンチレーション。
シールドは一般的に左下にロック機構があるが、本製品は珍しく中央に位置している。



エアロブレード5_101
シェルサイズは4つ。
XSとS、M、L、XLとXXLに別けられており、売れ筋のMとLを分離するという力の入れよう。
これにより被り心地や重量が最適化されている。
尚、購入した製品はLサイズだ。



エアロブレード5_02
頭頂部のベンチレーションは開けるか閉めるかの2択。



エアロブレード5_099
口元のベンチレーションは全閉、半開、全開の3段階。
ベンチレーション部分がかなり大きく、上下しやすいように指が引っかかるので操作性は良い。



エアロブレード5_03
特徴的なのはその後部に張り出したウェイクスタビライザーと、Z7のように抉れたボトムの下がゴムで覆われていることだ。



エアロブレード5_097
このゴムで覆われた部分に穴があるのは負圧を使って耳元、頬からの内部の熱気を排出する仕組みらしい。
デザインとしてはかっこいいのだが、これがちょっと曲者でインカムの取り付けに苦労する。
詳細は後ほど紹介する。



エアロブレード5_04
後部には排出用のベンチレーションが一つ。
これは開閉はできず常時全開。



エアロブレード5_05
上から見るとウェイクスタビライザーが大きく出っ張っているのがわかる。
kamui2やZ7と比べてもかなり大きく、X-14ほどではないがかなり異型の部類だ。
前後が長くなったので、スクーターのシート下に入れる場合は、予めサイズを測ったほうがいいだろう。
ちなみにリアボックスならだいたいのものに入るので問題は無い。



エアロブレード5_13
底面はチークパッド一体型で、概ねフラットになっている。
口元は狭い部類で、アライとほぼ同じ。

顎紐は近年OGKが力を入れているラチェット式となった。
ラチェットの良いところは着け外しが楽なことだが、Dリングに慣れているので不便を感じたことはなく、ラチェットの恩恵をいまひとつ体感できない。



エアロブレード5_20
まずは一度被って顎紐を締めてみよう。
単純に挿し込んでいくだけで、ガチガチガチ・・・と段階を踏んで閉めこんでいく。
好みの位置でとめればOKだ。
外す時は赤い紐をぐっとひっぱると、するっと抜けるようになっている。



エアロブレード5_21
顎紐を締めた状態で緩かったりきつかったりすれば、銀の金具を使って長さを調整する。
この銀の金具が中央にきていると喉仏にあたってすごく痛いので、ちょうど良い長さにした上で金具ができるだけ根元のほうへ行くように調整した。



エアロブレード5_17
OGKとショウエイは口元の巻き込み風が多く、目が乾きやすい。
近年は取り外し式のチンガードが付属するようになり、これを装着すればかなり改善する。
僕は目が乾きやすいので、チンガードは必須。
取り付け方法は底面のゴムと内装の間を広げて、グイグイと押し込んでいく。



エアロブレード5_18
ちゃんと取り付けできればフラットになるので、そこまでぐっと押し込もう。



アストラルX、Z7との比較


アストラルXとZ7はMサイズ、エアロブレード5はLサイズ。
僕の頭では、アストラルX(M)とエアロブレード5(L)がほぼ同じきつさで、Z7は少し小さめ。

頭の形によるけど概ねこんな感じと推測される。
Z7(L)≧ アストラルX(M)= エアロブレード5(L)> Z7(M)



エアロブレード5_23
エアロブレード5_22
Z7と比較するとかなり前後に長く、幅も少し大きく、高さはほぼ同じ。
ウェイクスタビライザーの分以上にエアロブレード5のほうが大きい。
被り比べても一回り大きく見える。
Z7はやや小型で、エアロブレード5は平均よりやや大きい。



エアロブレード5_25
エアロブレード5_24
写真は前方が揃ってなくて申し訳ないが、アストラルXと比べると、前後にエアロブレード5のほうが大きく、幅も若干だけど大きい。
アライは被り深い傾向があるので、高さはアストラルXのほうが少し高くなっている。
アストラルXというかアライ全般的にやや小型なので、やはりエアロブレード5は一回り大きく見える。


Lサイズは専用帽体だが、エアロブレード5自体が標準かやや大きい部類になるので、それなりの大きさとなっている。
ただ、前後に長い分には正面から見てもわからないし、高さは低めで幅も標準くらいなので、被った時の見た目で大きく見えるという程ではない。



重量


実測で1433gだった。
グラフィックモデルはだいたい20gくらい重くなるらしいので、単色ならLサイズで1410g程度のようだ。
Z7の単色Lサイズは1375g程度(公式)となり、35gくらい重くなる。
ちなみに持っているZ7はMサイズのグラフィックモデルで1381gで、被り比べると52gの差を感じることはできるが、その場で手元で比べなければどっちが軽いかは判別できない。

アストラルXはアウターバイザーがついていることもあって1625gかなり重いが、さすがに手に持った瞬間に違いを感じられるくらいにエアロブレード5は軽い。

1300g台前半のエアロブレード3より重くなってしまったが、それでもまだトップクラスに軽いので、その名に恥じない製品だ。


■アヴァンド(グラフィック M) 1320g ※ジェット
■Z-7(グラフィック M) 1381g
■エアロブレード5(グラフィック L) 1433g
■ASAGI(グラフィック M) 1499g ※ジェット
■アストロTr(単色 M) 1500g
■アストラルX(グラフィック M) 1625g
 ※ノーマルシールドの場合 1559g
■KAMUI2(グラフィック L) 1641g
■KAZAMI(単色 M) 1808g

※グラフィックモデルは単色に比べて20g程度重くなっています



シールドシステム


エアロブレード5_09
シールドのロックは中央にある珍しいタイプ。

ショウエイは段階を踏んで閉じるノッチタイプで、最後のノッチ作動時にぐっと押し込まれるような仕組みで、シールドの密閉性を確保している。
ロック機構は左下にあるが、ノッチの動きが良いのでロックをしても密閉性が確保される。

アライも左下にロック機構があるが、ロックをすると逆側が浮いてしまい、手動で逆側を押し込まなければ密閉されない。
アライの不満点の一つなのだが、詳細については以下の記事を参照していただきたい。

OGKはショウエイと同じノッチタイプだったが、密閉性は低く、最初の1段階目が大きいため曇りをとるちょい開け(デミストポジション)ができなかった。
さらにロック機構もないため事故時の防御性も若干落ちてしまうという欠点もあった。
そこでエアロブレード5では中央にロック機構を備えることで左右バランスよく密閉され、事故時の防御面とデミストポジションも搭載する等、従来製品の問題点を一気に解消している。



エアロブレード5_10
操作は今までにないタイプで、ロックの下側を指で押すとシールドが数ミリ浮く。
そしてそのままぐいっと上に持ち上げるようになっている。
ボタンを押して上にスライドさせる操作に最初は戸惑ったが、すぐに慣れてしまった。
また、公式にはかかれてないが、ボタンを押して数ミリ押し上げた状態にすると、隙間風が入ってくるので、冬場にすぐにでも曇りをとりたい場合には有効そうだ。
従来のOGK製品は1段階目から大きく開いてしまい、このデミストポジションが無かったので、これは歓迎したい機能だ。



エアロブレード5_999
少し気になる点もある。
中央のロック機構が全開にしても視界に入ってしまい、上の写真のような感じで景色が見えてしまうのだ。
初めは邪魔かなと思ったが、しばらく使ってみると特に気にならなくなったので一安心。
ただせっかくなのでもう少しロック部分を小さくするか、視界に入らないくらいにシールドを上げられれば良かったと思う。



シールドの着脱はとても簡単


エアロブレード5_11
ジェットのASAGIと同じ方式でワンタッチで取り外しができる。
ちなみにkamui2とは異なる方式となっている。



エアロブレード5_12
シールドを9割のところまで開いて、中央のボタンを押しながら前方斜め上にスライドさせる。
それだけでパチンとシールドが外れるようになっている。
所要時間は3秒程度。

取り付けはもっと簡単で、同じ場所にあてがってぐっと押さえて、シールドを下ろすだけ。
取り付け、取り外し、どちらも10秒もかからない。



内装


エアロブレード5_14
内装は基本的な部分は全て取り外し可能だ。
質感は下位グレードのkamui2と比べると良い。
特にチークパッドは頬に沿うように立体的なつくりとなっている。



エアロブレード5_15
kamui2と比べて改善している点のひとつは、頭部パッド前方、額付近のプラスチックパーツの形状がかわっており、折れにくくなった。
kamui2は取り付けには問題ないもののパキパキ折れてしまうので、頭部パッドの取り外しはかなり慎重にならなかった。
そういった余計な心配が少なくなったのは嬉しいところ。



エアロブレード5_16
ライナーには前後にベンチレーションの穴があり、空気の流れを作るように溝が掘られている。



エアロブレード5_19
イヤーカップはマジックテープで取り付けられているので簡単に着け外しが可能。
防音効果もあるので、スピーカーを取り付けないのなら着けておこう。



インカムの取り付け


エアロブレード5_097
先にも書いたとおり、ボトムの抉れた部分の下がゴムで覆われているので、インカムの取り付けが結構難しい。
特にSENAは取り付けできるか不安だったので、20Sで試してみた。
まず、両面テープの貼り付けタイプは不可。
下のほうにしすぎるとゴムの部分は接着力が低くなり、上のほうにするとゴムの部分が邪魔をして十分な設置面を得られない。



エアロブレード5_30
シェルとライナーの隙間が少なくクリップタイプも厳しいと思っていたけど、なんとか取り付け可能だった。
上に押し込みすぎるとゴム部分がたわんでしまうので、たわむ直前でネジ止めをすると、ぎりぎりシェルにまで到達してがっちり固定。


エアロブレード5_31
SENAのスピーカーケーブルは短いので、チークパッド前方を回りこますことは難しい。
幸い、チークパッドとシェル、ライナーの隙間はややあるので、スピーカーケーブルを通すことができた。
これくらい余裕があれば断線の心配は無いだろう。


エアロブレード5_32
イヤーパッドを外すと比較的直径の大きなスピーカー埋め込み穴が出てくる。
Z7は小さすぎてきれいにはまらず、アライは直径は十分なものの浅すぎてあまり意味が無い。
それと比べるとエアロブレード5はスピーカーの設置がとても容易だ。

しかもマジックテープでそのまま貼り付けられる素材なので、スピーカーにマジックテープを貼るだけで簡単にしっかり取り付けられる。
何十回も着け外しをするとだんだん毛羽立ってきてしまうが、この容易さは素晴らしいと思う。



エアロブレード5_34
エアロブレード5_35
左右の抉れた部分に取り付けをしたものの、下方ギリギリなのでインカムのクレードルが地面に当たってしまい、ななめに置くことになってしまう。
もう少しインカム設置のことを考慮しておいてほしかった。
ただ、SENA以外ならここまで下に飛び出ることがないので気にする必要はない。



被り心地は上々


エアロブレード5_41
アストロTr等2000年代のアライに近い被り心地で僕としてはかなり好み。
異なるのはOGKらしく入り口部分がアライより緩めということくらいで、チークや頭頂部のフィット感は旧アライに似た傾向だ。



エアロブレード5_40
なぜ昔のアライを思い出したか。
嫁が使っていたラパイドOrをまじまじと観察したところわかったので比較する。
左が2006年頃に発売されたラパイドOrで、真ん中がエアロブレード5、右が2016年発売のアストラルX。
赤いラインをみてもらえれば、チークパッドがどこまで前方に伸びているか一目瞭然。

近年のアライは、顎下を張り出すことでフィット感を高め、その分口元は広めに確保することで話しやすいようになっている。
ただそうすると走行風で前から押された時にヘルメットが後方へずれやすい。
実際のところ高速走行中でもずれることはないのだけど、フィット感が弱いと感じる。

その点、エアロブレード5は安定しており、さらにチークの上下も包み込むような形状になっているので、kamui2のような直線的な荒っぽさもなく、とても快適な被り心地を実現している。
トータルでアストラルX、Z7よりも被り心地が良いと感じた。



エアロブレード5_42
問題は顎をひいた時に金具が喉ぼとけに当たって痛くなるラチェットバックル。
よく観察すると、銀の金具が中央にくると喉ぼとけに当たって痛くなるので、できるだけ根元のほうになるように調整しよう。
調整すればDリングよりは着け心地に劣るが、ツーリングにも十分使えそうだ。
ただ僕はDリングに慣れているので面倒と感じたことが無く、ラチェットの「簡単」という恩恵をいまひとつ味わうことができない。
近場でちょっと被って脱いでを繰り返すならラチェットは便利だが、ツーリング向けのモデルは着け心地重視でDリングにして欲しい。
ショウエイのように別料金でDリングへ替えてくれるサービスをしてもらえないだろうか。


気になる軋み音


それともう一つ気になるのは、シェルとライナーの隙間あたりで軋み音がすること。
kamui2、kazami、asagi、今まで評価したOGK製品は大小あるにしても軋み音が発生している。
例えばガムを噛んで顎に力が入るとその数ミリの動きで軋んだり、ヘルメットを脱着するときにも音がする。
音量は小さいけど耳元なので、それなりに聞えてしまうのが難点だ。
インカムで喋る程度なら軋まない。

購入したエアロブレード5の軋み音は小さいほうだけど、気になったので店頭で試着したところ軋まない固体もあるので、固体差が大きいようだ。
ツーリングに使いたいと思うくらい気に入っているので、メーカーサポートに相談してみようかと思う。

少なくともアライ、ショウエイでは耳に付くようなライナーの軋みはなく快適。
値段差を考えれば仕方ないところもあるけど、もう少しがんばってもらいたい。



走行評価


チンガードとつけた状態でテストした。


静音性はかなり良い


遮音性は普通レベルなので、他の車などが出す音の遮音性が高いというわけではない。
静かな理由は風切り音が少ないということだ。
ベンチレーションは開けても閉めても風切り音はほとんど変わらず、トータルでZ7より静か。
kamui2とは雲泥の差でかなり快適。

シールドの密閉性の高さと、全体的に風切り音を発生させないように工夫されているのだろう。
軽くすれば遮音性は下がるので静音の観点では不利になるはずだが、シェルの形状を工夫することで克服しているようだ。
軋みについては着脱とガムを噛んだ時くらい。
気になるかといわれれば僕はちょっと気になるかな。



軽くて被り心地も良い


エアロブレード3より重くなったとは言え、主要メーカーの中では最軽量の部類で、実際に走行すればその軽さを体感できる。
Z7とおり若干重いが、被り心地が良い分エアロブレード5のほうが疲れにくいと感じた。
ツーリングなら少しでも軽いものを選んでおいて損は無いだろう。
ただやはりラチェットバックルが多少なりとも喉に当たるので、ツーリングに出る前に調整して、それでもだめならラチェット部分に布等を巻いておこう。
対処できるとはいえ、ツーリングモデルなのだからDリングにして欲しいものだ。



ベンチレーションはまずまず


涼しさも重視したシリーズではあるけど、特別に涼しいということはない。
頭部のベンチレーションもボトムの負圧を利用したベンチレーションも劇的な効果はなく、Z7やアストラルXとほぼ同じで平均レベル。

エアロブレード5_098-2
逆に口元のベンチレーションについてはいまひとつだ。
開けると風は入ってくるのだが、ほぼ全ての風がシールドに向いて上に抜けてくる。
内側の口元にも一応ベンチレーションっぽい穴はあるものの、ほとんど風が入ってこないので、40km/h以下の低速走行時には口元の空気が滞留してしまう。
シールドを少し開けて走ればいいけど、もう少し口元の換気はして欲しい。

ところでこの穴は本当にベンチレーション用なのだろうか。



巻き込み風はチンガードで防ぐ


アライのエアロフラップのような巻き込み風を防止するような仕組みはないので、チンガード無しで走ると結構下から風が入ってきて目が乾く。
なのでツーリングの際はチンガードを着けておいたほうが良いだろう。
チンガードの出来は良く、顎に密着しすぎず空きすぎず、ちょうど良い隙間があって負圧で滞留した空気が抜けてくれる。

問題は上にも書いたとおり口元のベンチレーションはほぼ全部がシールド方向に向いて出ているので、負圧の少ない低速時は息苦しさを感じてしまうことだ。

チンガード自体の出来は良いので、まずは一度取り付けた状態で走行してみて欲しい。



空力性能はまぁまぁ良い


まだ本格的に高速道路を長時間走ってないが、現時点ではそこそこ良いかなと思う。
ただ日本の交通事情では正直なところ空力性能の差を感じるシーンは少ない。
バイクにもよるので一概に論ずるのは難しいが、よっぽどひどいヘルメットでない限りは大差は無いだろう。



Z7より良いかも?買う価値大!


エアロブレード5全モデルresize
静かで軽くて各部の動きも良く巻き込み風も少ない。
軋み音と顎紐以外はZ7を上回っており、性能だけで見ると互角、価格を考慮すると上回っているとさえ感じる。
長らくZ7がフルフェイスNo1の座を守ってきたが、正面からぶつかって十分対抗できているのだからOGKの躍進はすごい。

ラチェットについては体型や乗車姿勢に大きく影響されるので、試して問題ないならOKだし、痛いなら布を巻く等の工夫をしてみるのも良いだろう。

街乗りからツーリングまで幅広くおすすめできる製品。
アライ、ショウエイユーザーもこれなら納得できるのではないだろうか。

個人的 10点満点評価
軽さ・・・・・・・・・・・9
大きさ・・・・・・・・・・4
静音性・・・・・・・・・・7
涼しさ・・・・・・・・・・5
被り心地・・・・・・・・・9
空力性能・・・・・・・・・7
品質・・・・・・・・・・・4
インカムの取付やすさ・・・3
機能・・・・・・・・・・・4
コストパフォーマンス・・・8
おすすめ度・・・・・・・9!

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超ロングセラー SENA SMH10をレビュー

  •  投稿日:2017-08-26
  •  カテゴリ:SENA
SMH10-013.jpg
超ロングセラー SENA SMH10
2010年発売ながらBluetooth3.0を採用し、4台チェーン接続を可能にした先駆者。
2017年現在でもファームのアップデートが継続するなど、息の長い製品。
今更ながらSMH10をレビューする。



SENA SMH10の位置づけ


SMH10-55.jpg
下位には1対1接続で通信距離の短いSMH5とSMH5-FMがあり、SMH10とあわせてBluetooth3.0世代のラインナップとなる。
上位にはBluetooth4.X世代を採用し、音楽と通話の併用が可能になった20Sと、20Sから音楽と通話の併用を無くした10Sの2機種がある。

後継として10Sが用意され徐々に価格差もつまってきたが、まだ主力モデルとして販売されており、特に2個セットモデルは割安に設定されているので、友達とあわせて購入したり、故障に備えた予備として持っておく等すれば、非常に安価に入手可能だ。


スペック


・同時通話最大4人
・通信距離900m
・通話時間12時間
・他社インカムと接続可
・有線オーディオ入力
※インカム通話、A2DPとの併用不可
・スマホ等を2台接続可能(排他 HFP優先切り替え式)
・実売価格 2.3万円



パッケージング


SMH10はマイクの種類によって型番が異なるので注意しよう。

■SMH10-10 ブームマイクのみ(ジェット向け)
■SMH10-11 ケーブル付きブームマイクとケーブルマイクの2つ(フルフェイス、ジェット両方)


価格差がなければ汎用性の高いSMH10-11を選んでおくといいが、だいたいブームマイクのみのほうが1割くらい安くなっている。
フルフェイスでもブームマイクを取り付けることは可能なので、値段と相談して決めよう。
今回僕が購入したのは SMH10-11 で、2つのマイクがついているタイプだ。

また、国内正規品と並行輸入の両方が販売されており、総じて平行輸入品のほうが2割程度安いことが多い。
平行輸入品のデメリットは国内SENAのサイトでユーザー登録ができないことと、保証が国内で受けられないことだ。
ユーザー登録をしないとマニュアル類の電子ファイルやアップデート用のアプリがダウンロードできないようになっている。
平行輸入品は基本的にアメリカからのものが多いので、アメリカのSENAサイトでユーザー登録をすればアップデート用アプリをダウンロードしてアップデートは可能だ。
また、アップデートを行う際に日本語化もできるので、中学1年生レベルの英語ができれば特に問題は無いだろう。
そのあたりについては他のブログで詳しく紹介されているので、確認していただければと思う。

3万円クラスの製品であれば故障時のことを考慮して国内正規品が良いと思うが、SMH10は平行輸入品のほうが大幅に安く、故障したら買い替えという運用も考えられるくらいの値段なので悩ましいところだ。


本体、付属品確認


SMH10-02.jpg
ケーブル類は全てベースに取り付けるようになっている。
マイクはコネクタで2つのマイクを入れ替えることが可能。



SMH10-07.jpg
ケーブル付きブームマイクは根元の部分を両面テープ等でヘルメットの外側に貼り付けて、ブーム部分を口元に持ってくるようになっている。
一応フルフェイスでも取り付けは可能だけど、どちらかというとジェット向けのマイクだ。
フルフェイスにはケーブルマイクを使ったほうが良い。
型番違いのSMH10-10に付属しているブームマイクはケーブル部分が一切なく、ベースから直接ブームが飛び出している。



SMH10-021.jpg
本体は大きなジョグダイヤルと後部のフォンボタンのみ。
ジョグダイヤルは、回す、押す、押したまま回すの3つのアクションが可能。
操作性についてはジョグダイヤルの形状が外側を押さえて回したいのに、傾斜がつきすぎて押さえにくいのでちょっと回しづらい。
動きが渋めなことが拍車をかけている。
上位の20Sや10Sでは平坦になって外側を押さえやすくなり、動きも良いのでだいぶ改善されている。
また出っ張りが大きいので、乗車姿勢やジャケットのパッドの形状等によっては振り向いた時に肩にあたって誤作動することがあるので要注意。
LEDは中央の前方に配置されている。



SMH10-06.jpg
後ろの上部にUSBポート(MicroUSB)があり、防水性はゴムのパッキンで確保。
パッキンを閉め忘れると簡単に浸水するので気をつけよう。
10S、20Sも同様のパッキンだが場所が下部に変更となり改善済み。
USBポートはファームのアップデートも兼ねている。
汎用のpinアサインなので100円ショップ等のUSBケーブルが利用可能だ。



SMH10-05.jpg
ベースの取り付けは挟み込むクランプと両面テープによる貼り付けタイプの二つ。
クリップ式は鉄製でやたら重いのはSENA共通。



SMH10-08.jpg
本体の取り付けは、ベース下部の差込口に本体をあてがって上部をパチンとはまるまで押し込む。
取り付け、取り外しは1秒あれば十分なほど簡単だ。



SMH10-04.jpg
ベースの後部に3.5mmステレオミニプラグがあり、有線での外部入力ができる。
ただし、他の機能との併用はほとんどできない。
動作は以下の通り。

・有線入力中にインカム通話を開始するとインカム通話のみになる
・有線入力中にHFPの電話などが開始されるとHFP通話のみになる
・有線入力中はA2DPの音楽は聴けない

インカム通話と併用できればかなり有用だったのだけど残念。



SMH10-01.jpg
クリップベース利用時の重量は153gで20Sや10Sとほぼ同じ。
全体的には最も重い部類に入る。
実際に取り付けると他社より重いのは感じるが、慣れてしまえばこんなものかなと思えるくらいなので、それほど心配はいらない。

■SENA SMH10     153g
■SENA 20S       153g
■SB6X         111g
■SB5X         102g
■BT NEXT Pro     111g
■BT X2 Pro、X1 Pro  109g
■GT2          100g
■イージートーク3    84g




10S、20Sとの外見比較


SMH10-027.jpg
ジョグダイヤルがかなり大きく出っ張っており、かなり厚みがある。
その点、10Sや20Sはジョグダイヤルのデザインが大幅に変更されており出っ張りが抑えられている。
ベースは外部スピーカー用端子以外は10Sと同じ構造。
感度の差はわからないが、SMH10のベースに10SをつけてFMラジオも聞けることは確認済み。

20Sは全く異なり互換性はない。



ヘルメットへの取り付け



SHOEI Z-7


SMH10-010.jpg
今回はクリップ式を利用して取り付け。
Z-7はネックパッドとシェルとの隙間が小さく、ケーブルがかなり強く折れ曲がってしまう。
前方もしくは後方から回しこんでつけるのだけど、SENAは左スピーカーのケーブルが短く、後方を回しこむことができない。
そこでマイクは前方から、右スピーカーは後方から、左スピーカーは仕方なくネックパッドとシェルの隙間に押し込んで設置した。
強く引っ張らなければ断線することはないと思うけど、ちょっと心配になる。



SMH10-011.jpg
配線が決まればシェルとライナーの隙間にクリップ部分を押し込んで、付属の六角レンチで締めこめばOK



SMH10-014.jpg
スピーカーは直径が小さいので、窪みにピッタリと収まった。



SMH10-015.jpg
マイクはコネクターが少し邪魔で設置に悩んだが、チークパッドの前方に両面テープで貼り付け。
ケーブルはチークパッドの下の方に押し込んで、マイクは口元に取り付け。



SMH10-012.jpg
ベースが下に飛び出ているけど、首の抉れている部分に設置すれば置く時に地面に当たらずに済む。
ただ抉れていないタイプのヘルメットが多く、地面に置いた時のバランスが少し悪くなるのはSENAに共通している。



SMH10-013.jpg
本体を取り付けるとこのような感じになる。
厚みがかなりあってぼってりしているが、デザインはそんなに悪くはない。
かっこよくもないけど。



操作


SMH10-021.jpg
概ねSENA 10S、20Sと同じ操作。
これらを使ったことある人ならすんなりと扱えるだろう。


全体操作


■電源オン、オフ
ジョグダイヤルとフォンボタンを同時押し
※オンは1秒、オフは一瞬

■ボリューム操作
ジョグダイヤルを回す

■音声案内音量調整
該当の音声が流れている最中にジョグダイヤルを回す
音声案内の音量設定は音声案内の内容によって異なるので、調整が必要だと思ったら都度調整する

■初期化(工場出荷時に戻す)
フォンボタンを12秒押し続けるとLEDが赤に点灯。
ジョグダイヤルを5秒押す。
※ペアリング情報を含めて設定も全て初期化


インカム関連操作


■インカムペアリング
ジョグダイヤルを5秒長押し
相手も同じくインカムペアリングモードにして、どちらかのインカムのジョグダイヤルを1回押す

■ユニバーサルペアリング
ジョグダイヤルを8秒長押し
相手をHFPペアリングモードにしてしばらく放置するとペアリング

■インカム発信
ジョグダイヤルを短く押す
1回押すと最後にペアリングした相手、2回連続で押すと最後から2番目にペアリングした相手へ発信する
最大記憶数は3台

デバイス関連操作


■デバイスペアリング
フォンボタンを5秒長押し(赤青点滅)
スマホ等をペアリングモードにする
自動的にペアリング完了

■音楽の再生、停止
ジョグダイヤルを1秒押す

■早送り、巻き戻し
ジョグダイヤルを押した状態で回す


設定モードへ入って設定


ジョグダイヤルを12秒押し続けると各種設定モードに入り、ジョグダイヤルをまわして希望の設定になったらフォンボタンを押す。
何の設定を選んでいるかは音声案内で確認できる。
設定モードでできることは以下の通り。


■ペアリングリセット
■ノイズ制御
■サイドトーン
自分のマイクから声を拾ってスピーカーに流す(使いどころ不明)
■音声プロンプト
■VOX(インカム通話)
■VOX(電話)
■スピードダイヤル


各モードにしてフォンボタンを押すと有効、ジョグダイヤルを押すと無効になる。
基本的にVOXとサイドトーンは無効、他は有効で良い。
詳細についてはマニュアルを参照していただきたい。

他社との接続については以下の記事もあわせてご参照ください。


HFPで音楽を聴きながらインカム通話ができるか?


B+com SB4Xにはスマホ等と接続して電話(HFP)を受けた状態でインカム通話を開始すると、電話をの内容を接続したインカムに転送するグループ通話withモバイルという機能がある。
これを応用するとスマホのアプリでHFPで強制的に発信させた状態で音楽を流すと、音質は低下するものの音楽を聴きながらインカム通話が可能という裏技があり、実際に走行したところ十分実用レベルであることがわかった。
本件の詳細については以下の記事を参照していただきたい。


そして、SMH10にも会議通話という機能があり動作は同じとなっているので試してみた。
試した内容は以下の通り。

・スマホにHFP縛りアプリをインストールし動作させる
 「BT mono」「BT talk」の二つでテスト
・SENA 10SとペアリングをしておいてSMH10から発信する

■結果
残念ながらSMH10では動作してくれなかった。
アプリでHFP縛りにすると音楽もHFPにのって音質の低下した状態で聴けるのだが、インカム通話を発信するとHFPが切断されてインカム通話のみとなってしまう。
試しに実際の電話を受けた状態であれば、仕様どおり電話を含めてインカム通話が可能だ。
どうやらHFP縛りにしてはいるがうまく動作してくれないらしい。

スマホ本体の差ではなく、おそらくHFP縛りをするアプリによるものと考えられるので、もっと他のアプリで試してみる価値はあると思うが、調査はここまでとした。
尚、HFP縛りをするには「BT mono」のようなBluetoothで双方向会話をする遊び用のBluetoothトランシーバーアプリがちょうど良い。
どうしてもやってみたい方はいくつかのアプリで試していただきたい。



インカム通話、各デバイスの音質確認



スマホとA2DPで接続して音楽を再生


SMH10-66.jpg
接続は簡単で、手順どおりに実施すればすぐに音楽を聴けた。
スピーカーがあまり良くなくて、低音から高音まで全体的にいまひとつ。
音質はともかく音量はそこそこ出ているので、高速でも音楽や会話をすることは可能だ。
また実際に走行してみると、他のインカムではほとんど気にならなかった風切り音が明らかに大きく、「ああ、インカムから風切り音が出てるな」とすぐにわかってしまった。
おそらく出っ張りが非常に大きいことと、上下にも大きいので風切り音を発生させる要素が強いのだと思う。



インカム同士の通話


SMH10-020.jpg
構成は以下の通りで確認。
20S---SMH10---10S

接続方法は20S等と手順が異なり、通話中のインカムに向けて発信するようになっている。

例えば上記の接続では最初に20SとSMH10で通話を開始。
※20S、SMH10どちらか発信してもOK
次に10SからSMH10に発信、と言う流れだ。

実走はしてないが手元で確認した限りでは、10Sや20S、現行の他社モデルと比較するとノイズリダクションの処理能力が弱く、風切り音等を拾いやすい傾向にある。(扇風機で確認)
ただプチプチというノイズは少なめで安定している。
3台接続で最も負荷の高いブリッジ機にして数十分放置したが、気になるノイズや不安定さはなかったので、実走行でも十分な通話ができそうだ。



SMH10の評価


2010年発売ながら現行モデルともしっかり互換性を確保している点は素晴らしい。
惜しいのはスピーカーが弱いこと、やや重いこと、スペック上の通信距離が短めなこと、10Sや20Sと複数人での接続の順序が異なるため混在した場合にどうするかわかりにくいことの4点。

価格は2.2万円程度で、2個パックなら2台で3.6万円と割安な価格設定だが、上位の10Sとの価格差が小さくなり、MidLandのBT X2 Proやデイトナ GT2といった高性能なモデルが同程度の価格になっているので、優位性は下がっている。

今更といった感じもあるが、ファームのアップデートが今でも積極的に行われているので安心感は強い
もし周りの人が既にSMH10やSMH5を持っていて、慣れている人が多いのであれば、SMH10を選んでも良いと思う。
特に2人でこれから購入ならお得な2個パックを別けることで、メジャーメーカー最安で4台接続が可能になるので検討してみてはいかがだろうか。


10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・3
インカム通話音質・・・・・・5
通話距離・・・・・・・・・・未検証
安定性・・・・・・・・・・・未検証
操作性・・・・・・・・・・・5
機能/拡張性・・・・・・・・5
取り付けやすさ・・・・・・・4
重さ・・・・・・・・・・・・3
コストパフォーマンス・・・・5
おすすめ度・・・・・・・4!

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ヘルメットに内蔵できる小型、軽量インカム SENA 3Sのレビュー

  •  投稿日:2017-08-26
  •  カテゴリ:SENA
SENA3S-22.jpg
ヘルメットに内蔵させられる珍しいタイプのSENA 3Sを入手したのでレビューする。


SENA 3Sの概要


sena3s-00.jpgSENA3S-000.jpg
操作ボタン部分のみを外部に出してバッテリーや充電コネクター等は全てヘルメット内におさまる設計になっている。
機能的にはローエンドのSMH5よりさらに少し下で、SENAの中では最も性能が低い。
上位にはアライ、ショウエイの特定製品向けの専用設計となる10Uがあるが、ミドルクラスの性能で4.5万円前後と非常に高価。
その点3Sは汎用の設計で、概ね価格なりの性能となっていることが特徴だ。

尚、ジェット向けにブームタイプも用意されている。


スペック


■Bluetooth 3.0
■最大同時通話数 2
■通信距離 200m
■通話時間 8時間
■充電時間 2.5時間
■日本語音声案内
■充電 MicroUSB
■防水性能 有り
■実売価格
3S ブーム型マイク(3S-B) 1.3万円程度
3S ケーブル型マイク(3S-W) 1.5万円程度

注意点はユニバーサルインターコムを搭載してないこと。
HFPにはなれるので対抗がユニバーサルに対応していれば問題は無いが、近年は搭載していて当たり前の状態だったので、間違えないように注意しよう。

また、2015年発売だが20Sや10SではなくSMH10と同じ世代となる。
機能や音質など、全体的にSMH10に近いものと考えれば良い。



本体、付属品確認


SENA3S-02.jpg
本体はいたってシンプルで、スピーカー部分にリチウムポリマーバッテリーが内蔵されており、そこからリモコン、マイク、充電コネクターが分岐している。
いずれも取り外すことはできない。



SENA3S-05.jpg
スピーカーはバッテリーが内蔵されていることもあって他の製品と比較すると厚みがあるが、取り付けに困るほどではない。
直径はやや小型の部類。
左スピーカーにステータスLEDがついており、ペアリング等の操作状態を確認することができる。
利用者本人は音声案内で操作状態を確認できるので良いが、もし他の詳しい人が操作をしてくれた場合にLEDを確認できない。
価格を考えれば十分なのだが、そう難しくないはずなのでリモコン部分にLEDを搭載してもらいたかった。



SENA3S-04.jpg
裏側にはバッテリーの表記がある。



SENA3S-03.jpg
充電やファームアップデート等はMicroUSBのコネクターから行う。
通常このコネクターはネックパッドあたりに仕込んでおいて、必要な時だけ取り出すような運用になる。
また充電中か確認LEDもコネクター部分についている。
わざわざ取り出して確認するのは面倒だが、バッテリー残業はボタン操作でも日本語音声案内で確認できるようになっているので安心だ。



SENA3S-06.jpg
リモコンは小型、薄型でヘルメットに沿うよう少し曲がっている。
ケーブルもフラットタイプなのでヘルメットのネックパッド部分に這わせやすい。
ボタンは2つで + と - のみだが、一部の操作が長押しに変わっただけで、基本的な操作感は普通のモデルと同じなので、同社製品を利用したことある人ならすんなりと操作できるだろう。
操作の詳細は別の項目で紹介する。
リモコン全体がゴムで覆われており、ボタンはやや硬い。
小さいので操作しにくいかと思ったけど、しっかり起伏がつけられているので冬グローブをしていても、快適とまでは言えないものの操作に困るようなことはない。



SENA3S-07.jpg
マイクはSENA 10S等とほぼ同じサイズで、小さく薄いので取り付けは容易だ。



SENA3S-01.jpg
付属品もシンプルで、取り付け用の両面テープとスピーカーのスペーサー、USBケーブルとなっている。




SENA3S-08.jpg
重量は全インカム最軽量の50g
クレードルが無く、バッテリーが小さめではあるけどその分軽量になっている。
実際に手に持って比べるとその軽さがよくわかる。


■SENA 3S        50g
■SB6X         111g
■SB5X         102g
■BT NEXT Pro     111g
■BT X2 Pro、X1 Pro  109g
■SENA 20S       153g
■GT2          100g
■イージートーク3    84g



SENA 10S、SB4Xとのサイズ比較


SENA3S-10.jpg
ヘルメットの外に出るリモコン部分のみで比較した。
見ていただければわかるとおり、比較的小型なB+comよりも圧倒的に小さく薄い。
面積比でいけば1/10以下だろう。



SENA3S-11.jpg
写真撮影時にSB4Xのベースを付け忘れていたが、厚みも断然薄くてSB4Xの4/1くらいにおさまっている。



操作、機能紹介


sena3s-50.jpg
本製品はスマホアプリには対応しておらず、本体操作のみとなる。
概ね他のSENA製品と同じだが、一部操作が長押しに集約されているので、その部分だけ覚えればSENAに慣れた人なら簡単だろう。


基本操作


■電源オン
+ と - を同時に1秒長押し

■電源オフ
+ と - を同時に押す

■バッテリー残量確認
起動時 + と - を同時に3秒長押し

■音量調整
+ または - を押す


ペアリング操作


■インカムペアリング
- を5秒長押し(赤点滅)
対抗も同様にインカムペアリングモードにして、どちらか一方のインカムでペアリングボタンをもう一度押す
※3S以外の製品は基本的にジョグダイヤルを押しの操作

■スマホ等とのペアリング(チャンネル1)
+ を5秒長押し(赤青交互点滅)
スマホ等のBluetootuペアリング画面で 3S を検索しタップ(Pinコード0000)

■スマホ等とのペアリング(チャンネル2 HFP専用)
- を5秒長押し(赤点滅)
2秒以内に + を1秒長押し(青点滅)
スマホ等のBluetootuペアリング画面で 3S を検索しタップ(Pinコード0000)
※チャンネル2が優先されるので音楽等をチャンネル1、HFP機器をチャンネル2に登録する。


通常利用操作


■音楽の再生、停止
+ を1秒長押し

■音楽の早送り、巻き戻し
+ または - を2秒長押し

■電話をとる
コールなが鳴ったら + を押す

■電話応答拒否
コールが鳴ったら - を2秒長押し

■電話を終了する
+ を2秒長押し

■リダイヤル
- を3秒長押し
※一番最後にかけた番号へかけなおす

■Siri等の呼び出し
+ を3秒長押し

■インカム通話の開始、終了
- を1秒長押し


設定メニュー


■設定メニューへの入り方
+ を10秒長押し(青点灯)
+ を押して項目切り替え
- を押して決定または解除

■設定項目
・VOX電話設定
・音声プロンプト
※音声案内をするかしないかの設定
 一部はオフにできない
・全てのペアリング削除
・工場出荷状態へ初期化


改善してほしい点


全体的な操作は比較的早く、そこそこ快適に動いてくれるが1点、難のある部分がある。

曲の早送り、巻き戻しが入力されず、3秒長押しモードが作動することが多いという事だ。
例えば巻き戻しをする場合 - を2秒長押しするのだが、ビープ音がならずそのまま3秒長押しとなるとリダイヤルの動作をしてしまう。
2秒長押しの巻き戻しが入力される確率は低く50%程度。
慣れれば2秒長押しが入力されなかったと判断して3秒長押しに到達する前にボタンを離して、リダイヤルにならずに済む。
しかし走行中はそこまで気が回らず、3秒長押しのリダイヤルになってしまい、焦ることが多かった。

確実に2秒長押し入力ができるようになってほしい。



ヘルメットへの取り付け


ショウエイ Z-7


SENA3S-20.jpg
まずはリモコンを左下に設置する。
ネックパッドの隙間が少なく取り付けがしにくいZ-7だが、3Sのケーブルはフラットなので断線はしにくそうと判断し、ネックパッドとライナーの隙間に配線。
写真ではやや後方にケーブルを回しているが、もう少し前方を回したほうが取り付けしやすかった。



SENA3S-21.jpg
スピーカーは厚みがあり、直径はやや小さいもののケーブル接続部分の突起の影響ですっぽりとはおさまらない。
ただ、半分くらいは取り付け穴に入ってくれており、Z-7は比較的耳に余裕があるので、これで痛くなる人は少ないと思う。



SENA3S-60.jpg
USBコネクターはネックパッドの後ろの隙間に押し込んだが、被ったり脱いだりする時に少し異物感があり、場合によっては痛みを感じてしまう。
もう少し設置場所を工夫すれば良いのかもしれないが、コネクターをもう少し小型化して欲しかったと思う。



SENA3S-22.jpg
SENA3S-23.jpg
マイクは口元に両面テープで貼り付けて完成。
小さなリモコン部分が左下から出ているだけなのでとてもスマート。
角度によっては着いていることに気づかないくらい小さい。
実際に被ってみると、インカムをつけてないかのように軽い。
左右のバランスが崩れることもなく、とても自然な被り心地だ。



音質および各デバイス接続確認


まだインカムと接続して実走行で通話は試してないが、一人で走行していろいろ確認した。


スマホとA2DPで接続して音楽を再生


SENA3S-61.jpg
高音があまり綺麗に出ておらず、低音も出るのは出るのだけど安っぽくて音圧が足りない。
ただ最大音量は十分で、走行中も快適に音楽を聞くことができた。
20S、10Sより若干劣るがSMH10より良い、そんな立ち居地だ。
価格を考えれば及第点、悪くないという感じだ。


インカム同士の通話


SENA3S-62.jpg
SENA 10Sと接続してテストした。
世代としてはやはりSMH10と同じで、ノイズリダクションの効き方がかなり弱い。
巻き込み風やエンジン音等の軽減は必要最低限で、ノイズリダクションが聴いたり聴かなかったりを3秒間隔で繰り返すような感じだ。

マイクとスピーカーの音質は平均的でこれといって特徴が無いことが特徴。
安定性もごく普通で、しばらく接続しておいたが大きなノイズや切断されそうになるような不安定さは無い。
ただ上述したとおりノイズリダクションの効き方が一定ではなく、頻繁にノイズが上下する点が気になるところ。
使っている本人はわからないが、聞いている相手は少しわずらわしく感じるかもしれない。



SENA 3Sの評価 意外と良い


sena3s_2.jpg
値段からかなりちゃちいものを想像していたが、意外にもスピーカーは悪くなくスマートに取り付けられて軽い点がとても気に入った。

通話距離はスペック上200mなので、実際の市街地では50m~100m程度になると考えられる。
それでも2台で走行しながらあまり離れないようにすれば十分活用できるし、ノイズが増えたら後ろを気にするという使い方をすれば良いだろう。
ノイズリダクションと通話距離が低性能なので、インカム通話は実用最低限のレベルにはなってしまうが、ヘルメット内にほとんどが収まる点で需要はあると思う。

頻繁に音楽の巻き戻しをしたつもりがリダイヤルで認識されてしまう点は、ファームアップで修正してもらいたい。
これさえ改善されれば大きな欠点はなく、安価、スマート、軽いという3点でとても良い製品だ。
SENA 3Sはとても気に入っており、近場用ヘルメットに付けっぱなしで普段使いで利用中。
結構おすすめ!

10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・4
インカム通話音質・・・・・・4
通話距離・・・・・・・・・・未検証
安定性・・・・・・・・・・・未検証
操作性・・・・・・・・・・・3
機能/拡張性・・・・・・・・3
取り付けやすさ・・・・・・・7
重さ・・・・・・・・・・・・10
コストパフォーマンス・・・・8
おすすめ度・・・・・・・8!

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バイク用インカム ノイズリダクションとマイクの指向性を比較

IMG_4548-2.jpg
インカムの通話音質を左右する要素の一つにノイズリダクションがあるが、先日メールで、

・B+comにノイズリダクションは無いというのは本当?
・B+comのマイクは無指向性のためマフラーの音を拾って通話が困難というのは本当?
・SENAは指向性が強いため環境音を拾いにくいというのは本当?


と質問をいただいた。
これまでいろんなインカムを使って走行し、それぞれ特徴はあれどB+com、SENA、デイトナの3社で実用で困るくらいの差を感じたことは無いが、気になったのでどれくらいの性能差があるか比較してみた。
※MidLandはまだ実走行ができていません。近々3人で試す予定です。

尚、ここではノイズキャンセル等も含めてノイズを低減する機能ということで、ひとまとめにして確認していく。



vlcsnap-2017-07-09-23h31m04s890.jpg
先に書いておくと、B+comにノイズリダクションはあって実際に走行中に体感することはできる。
例えば、マフラーを改造している人が停止状態からスタートすると、排気音がわずかに聞えるが2秒程度でかなり小さくなる。
回転数を一気に上げるとまた増えた排気音分くらいが聞えて、数秒で小さくなる。
他にも救急車両のサイレンも数秒で小さくなる。

機種によってノイズリダクションの処理方法や性能に差があることは実感しているが、中国製をのぞけば劇的な差はなくどれも実用範囲内の性能であると実際に使って感じている。

マイクの指向性はどのインカムもほとんど差を感じたことが無い。
風が直接あたらず口元に近ければどこでもOK という認識だ。


それでは、その認識が正しいのか、静止状態で比較してみよう。

比較


今回比較するのは以下の製品で、それぞれ同じ型番のインカムを接続し2台で確認をした。
※GT2とBT Proは1台ずつしかないため同社製品と接続してテスト
※6riders以外は全てワイヤーマイクを使用
※右に記載しているのはファームバージョン

SB4X v2.2
SB5X v1.4
SENA 10S v1.3
SENA 20S v1.7.2
イージートーク3 v2.30
イージートーク3 & GT2 v2.00
BT Next Pro & X2 Pro v08/04/2017
6riders

音響についてはあまり詳しくなく、自分なりに調べた上での確認方法なので間違っている点があるかもしれないが、あらかじめご了承いただきたい。


ノイズリダクションの確認方法


DSC02384.jpg
例えばSENA 10Sの場合、10S同士を1対1で接続し、片方のマイクにスマホから昔のテレビ放送終了後のざーーーという音を最大音量で流し、遠くから少しずつ近づけたり、一気に近づけたりを繰り返し行う。
音を拾ってから数秒でノイズと判断して低減されるので、以下の指標を10段階でチェックした。

①ノイズを拾う最大音量
人の声が同じくらいになるように対向インカムの音量を調整。
その上で最もノイズが大きくなるノイズを拾った瞬間の音量。

②低減後のノイズ音量
ノイズリダクションが効いて低減された状態の音量。

③何秒後にノイズが低減されるか

④ノイズリダクションの安定性
ノイズ音量の変化や処理されるまでの時間の一定性等。
ノイズを0にできなくても、十分低減された状態が安定して続くことのほうが大事だと思う。


経験則になるが、マイクに密着させる一歩手前の段階で結構大音量で、高速を普通に走行しているのと同じ程度のノイズ音。
完全密着はマイクがヘルメットの外に出たような状態だと思う。


ノイズリダクションの評価



動画については、機種によってスピーカーの音質が異なったり位置ズレで録音精度が変化するため、音を比較するのは難しい。
あくまで同じ機種の中でノイズリダクションがどういう具合で効くのか?
という観点で参考にしてほしい。

その他注意事項
・手作業のためスマホの位置が違っていたりするが、動画以外に何回もテストしているので気にしないでいただきたい。
・SB4XとSB5Xは動画では風切り音対策のスポンジをつけてないが、撮影時以外はスポンジをつけて確認している。
・動画の文字と以下の表では処理までの時間が異なるが、正しくは以下の表を参照。

ノイズ最大音量低減後の音量所要時間安定性備考
SB4X942秒7
SB5X721~2秒8
SENA 10S731~2秒6完全カット有り
SENA 20S721~2秒6完全カット有り
イージートーク3811秒9
GT2811秒9
BT Next Pro/X2 Pro55-10
6riders1010--


注意
実走行での評価も含めていますが、バイクの種類やマフラーの音量、ヘルメットへの取り付け方、接続台数等によって評価はかわります。
マフラーをかえて常識の範囲の音量のバイクもある中での評価です。


■SB4X
2013年発売の旧世代。
今となってはノイズリダクション性能は劣るけど、マイクとスピーカーがそこそこ良いので総合的には普通レベル。


■SB5X
処理速度や低減後のノイズ音量はイージートーク3に劣るが、ノイズの音量差が少なく安定している。
マイクもスピーカーもそこそこ良いので、総合的には良い。


■SENA 10S、20S
10S、20Sはほぼ同じだけど、わずかに20Sのほうが高性能のように感じる。
SENAは完全ノイズカット機能を搭載しているが、判定後も十秒くらいの間隔で小さいノイズが復活して消えるを繰り返し安定しない。
僕はこの動作が非常に気になって、SENAのサポートに完全ノイズカット機能を切れないか確認したができないらしい。
電子処理が過剰で不自然さはあるが、通常のノイズリダクションは良好で、総合的には良い。


■イージートーク3/GT2
ノイズを一瞬大きく拾ってしまうが、処理速度が速く、処理の質も良く、一度処理したノイズは多少の変化があっても安定して処理し続けてくれる。
マイクの性能がいまひとつで人の声が聞き取りにくいことがあるが、ノイズリダクションは優秀なのでトータルでは良い部類。
値段からすると驚異的。


■BT Next Pro/X2 Pro
ノイズを拾った時点でノイズリダクションが瞬間的に動作しているのだろうか。
他製品のノイズが低減された状態よりノイズは大きいが、ノイズ音量が一定で安定していることが特徴。
※3人での走行を近々予定しています。


■6riders
ノイズリダクションは機能してないのではないか。
それとも瞬間的に適用されているものの、機能として弱すぎるのか。
エンジン音をおもいっきり拾ってしまうので、回転数をあげるとかなり厳しい。
製品レビュー記事でも紹介したとおり下道なら快適ではないけど会話は可能というレベル。


■結果

6riders <<<< SB4X < その他機種

6ridersがダントツの最下位で、次に旧世代のSB4X。
他の機種については好みとか慣れの範囲で入れ替わると思う。

やはりイージートーク3のコスパはすごい。
2倍以上する他社と比較して全く引けを取らない。
個人的にはノイズ音量の上下幅が広かったり変動が激しいとストレスに感じるので、ほぼ一定のBT Proシリーズが好みかもしれない。
早く次のツーリングで試したいと思う。

尚、ノイズリダクションが働くとプツプツと電子ノイズが入る。
これは全ての機種で起こっていることなので、電子処理の副作用ということだろう。



マイクの指向性の確認方法


DSC02386.jpg
ノイズリダクション同様に1対1で接続。
対向のインカムのスピーカーを耳にあてながら、いろんな角度から「あっ!」「あっ!」と言って拾う音量に差異があるかを確認した。
※一定音量で「あーーーー」といい続けると、ノイズリダクションが働いてしまうことがあるため「あっ!」と言うことにした。

距離は様々で3cmから50cmくらい離し、声の大きさは普通に話す程度。
手に持って真後ろからもテストしている。
かなり頭おかしいやつだが、真夜中に全インカムのテストをやり遂げた。


マイクの指向性の結論


SB4Xのアームと6ridersを除けば、どのインカムも大差はなく、正面を10とすると側面で9、背面で6といったところ。
前方への単一指向性となっている。
ベストな位置は口元へ貼り付け。
狭くて貼り付けられない場合は、チークパッドの側面でもOK


■SB4Xのアームマイク
マニュアルに記載があるとおり無指向性で、背面の音もしっかりひろっている。
ただ、ツーリングメンバーにマフラーを改造したバイクでアームマイクを使っている人がいるけど、ノイズリダクションで処理されているせいか気になった事は無く、ワイヤーマイクと同程度の通話品質だ。
もしエンジン音や排気音を異常にひろってしまう場合は、あまり大きな差はないと思うけどワイヤーマイクを一度試してみてはいかがだろうか。


■6riders
無指向性のようで全方位しっかりひろう。
その上、ノイズリダクションが機能してないので、余計にエンジン音を拾ってしまったのだろう。



調査の結果



最初に書いたことと同じで、メジャーメーカーなら特徴の差はあっても総合的に大きな差はない。
旧世代のSB4Xは若干劣るが、実用上困るようなシーンは今までになかった。
6ridersは走行した時に真っ先に感じたのは、エンジンノイズを拾いまくってて、ノイズリダクションが動作しているとは思えなかったが、今回のチェックで合致していることを確認した。


・電子処理に不自然さがあるけど、完全ノイズカットを搭載するSENA 10S、20S
・オーソドックスなSB4X、SB5X、イージートーク3、GT2
・処理は弱めだけど安定性抜群のBT Proシリーズ
・マイクの指向性は大差無し

※SB4Xのアームと6ridersを除く

という認識で良いかなと思う。

実走行でも電波状況が極端に悪くなければほぼ同じ結果を得られるが、機種によって通信距離や安定性は異なるので、本記事での評価が実走行での総合評価というわけではない。
トータルで見る場合は、各製品のレビュー記事を参照していただきたい。

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自動経路制御搭載の次世代インカム B+com SB6Xをレビュー

  •  投稿日:2017-07-02
  •  カテゴリ:B+com
SB6Xtest4-1.jpg
日本国内では初となる、自動経路制御を可能にしたB+comシリーズの最新作SB6X
海外では2015年に登場したスカラライダー Packtalkが自動経路制御を採用し、2016年にはSENAが30kを発表、2017年中の発売を目指して開発中。
そこへ急遽サインハウスからSB6Xが発売された。
新しいネットワーク規格のスカラライダーとSENAに対し、従来のBluetoothで自動経路制御を実現したSB6X
自動経路制御インカム時代の幕開けだ。



SB6Xtest99.jpg
2017年8月4日発売日、予約していたラフ&ロード川崎店で当日中に2台購入した。
早速、走行もしてきたのでレビューをしていく。
ペアリング方式の名称が長く、メーカーによって表記が異なるので本記事では以下で統一する。

ユニバーサルインターコム = ユニバーサル または ユニ
ユニバーサルインターコムレシーブ = ユニバーサルレシーブ または ユニR



概要


SB6X-1.jpg
従来のインカムとは大きく異なるけど、理解すれば難しくないどころかとても簡単なので、まずはSB6Xを理解しよう。

■SB6Xから自社製品との接続はB+Linkを使う
従来のB+comペアリングとは違い、B+Link対応インカムであれば一回の操作で全インカムを一斉にペアリングが可能になった。
並び順や接続順等を考慮する必要はなく、一斉ペアリングしたグループ内であれば自動的に最適な並び順で接続し、切断されても近づけば自動で復帰する。
現時点では最大で4台接続だが、ハードウェア的には6台接続も可能のようだ。
今後のファームウェアアップデートで6台接続の安定性向上に期待がかかる。


■SB4X、SB5X、他社製品との接続はユニバーサルレシーブを利用する
B+comペアリングとユニバーサルを廃止しユニバーサルの対向となるHFPを発展させて、B+comペアリング相当の動作をするユニバーサルレシーブが搭載された。
ユニバーサルと聞くと身構えてしまうかもしれないが、意外と簡単で安定性も高く、むしろ他社との接続時の自由度が高くなる点でメリットが大きい。

現在販売されている製品は中国製の一部を除けばほぼ全てがユニバーサルに対応。
2013年に販売終了となったSB213evo以前の機種とは直接接続できなくなるが、SB4X/SB5Xを経由することで一応接続は可能だ。


スペック


■Bluetooth:4.1
■CSRデュアルチップ
■B+Link接続台数 最大6 推奨4
■ユニバーサルレシーブ接続台数 4?
■通信距離 1.4km
■通話時間 16時間
■バッテリー:Li-Po 3.7V 800mA
■充電時間 2時間
■日本語音声案内
■スピーカー/充電 USB Type-C
■防水性能 IP67相当
■価格
SB6X シングルユニット ¥34,800(税抜)
SB6Xペアユニット ¥67,500(税抜)



本体、付属品確認


SB6Xtest8.jpg
付属品は、ワイヤーマイクとブームマイク、取り付けベース、USBケーブル、スピーカー、スピーカー取り付け用のクッション等一式と一般的なセットだ。
B+comは本体にスピーカーとマイク取り付けるタイプでSB6Xも同様の形式となるため、取り付けベースはただのプラスチックとなる。
取り付けベースはSB5Xと同じ方式で、クリップと貼り付けの2パターンを一つのベースで使いまわす。
クリップタイプにする場合は、100円ショップのもので良いので小さい+ドライバーが必要。

スピーカー兼充電用のUSBポートは最近採用が増え始めたTypeCとなっている。
スピーカー、マイク、取り付けベース、いずれもSB5X以前の製品との互換性はない。



SB6Xtest9.jpg
クリップベースの取り付けはマニュアルがわかり難いので簡単に解説。
まず付属のラバーをヘルメット設置面に貼り付けよう。
後から貼り付けるのは困難なので要注意。
次に、ベース下部の赤丸部分に+のネジを外すと台座の一部が外れる。
奥に金属クリップを挿し込む穴があるので、黄色矢印のように下から上に挿し込んで、台座を+ネジで固定する。
これでクリップタイプの完成だ。
クリップは薄く、軽く、挟み込む力が強い。



SB6Xtest10.jpg
マイクはコネクターが従来とは異なり、MicroUSBとなっている。
防水は気にしないといけないが、pin配列が同じであれば汎用品も使えそうだ。
ブームタイプは走行中に脱落することがあったのを解決するために爪でカチっととまるようになっている。



SB6Xtest11.jpg
実際に取り付けるとこのような感じで、裏側の爪をおさえないと脱落するようなことはないと思う。
SB5Xでもだいぶ改善していたが、SB6Xではかなり強固になっている。



SB6Xtest55.jpg
本体のアンテナはSB5Xより少し補強されている。
ただ、走行中に操作することを考えると折れるかも?なんて気を遣わなくていいように、アンテナをもっと小型かつ強固にするか、MidLand BT Next Proのようにゴム製にしてほしかった。

インカム通話時には立てておくよう指定があり、スマホとの接続のみであれば閉まったままでもOK
アンテナを立てる時は真ん中の画像のところで一旦とまって、最後にもう一押しぐいっとするとロックがかかる。
折りたたみ携帯のようなぐいっとした感じが懐かしい。
余談になるが、あの折りたたみ携帯のスプリングは日本の町工場が特許を持っており、日本ならではの操作感が世界的に評価が高いと昔テレビでやっていたことを思い出した。
SB5Xまでは開発元が台湾だったのが、噂によるとSB6Xからは日本になったと聞いている。
カチっというノッチ音はしないが、日本製らしさが感じられる部分だ。



IMG_0875.jpg
本体下部のUSB TypeCのポートはスピーカーとUSB充電兼用だ。
ヘルメットを置いた際に地面にぶつからないよう、ベースが下方へ飛び出してガードしている。
USB TypeCは裏表がないので前方、後方どちらにも取り付けが可能だが、通常は後ろに向けて取り付け。



SB6Xtest61.jpg
各種ボタンは従来製品と同じ構成。

・電源やスマホとの接続、ボリュームなどを操作するデバイスボタン
・インカムとのペアリングに利用するB+comボタン1(上)とB+comボタン2(下)

LEDはB+comボタンのすぐ近く、上下に1つずつあるが、これらは常に同時に光るので二つに分かれている理由は特にない。
青、赤、緑(B+Link)の3色で、光り方のパターンは、点滅、点灯、ホタルのようなゆっくり点滅の3つ。

SB5Xのデバイスボタンは側面全体どこでも押すようになっていたが、SB6XはSB4Xと同じようにボタン部分だけに変更された。
SB5Xはヘルメットの脱ぎ着をする際に無駄にデバイスボタンを押してしまっていたので、この変更は有難い。
ただ、SB6XよりSB4Xのほうが操作しやすい。



SB6Xtest16.jpg
クリップベース利用時の重量は111gでSB5X(102g)よりわずかに重くなった。
全体的には平均レベルの重量だ。

■SB6X         111g
■SB5X         102g
■BT NEXT Pro     111g
■BT X2 Pro、X1 Pro  109g
■SENA 20S       153g
■GT2          100g
■イージートーク3    84g



SB5X、SB4Xとのサイズ比較


SB6Xtest30.jpg
本体の形状は似ているが大容量バッテリー搭載のため少し大型化している。
SB5X比では上下と厚みが1割り増し、SB4Xとは上下1割り増しくらい。
大型化したとは言え、他社と比較するとまだ小さい部類になるので特に問題は無い。



SB6Xtest31.jpg
スピーカーは直径が一回り小さくなり、少し厚くなった。
オプションの高音質スピーカーNeoとほぼ同じサイズ。
強力な磁石が採用されており、近づけると磁力でくっついてしまう。
耳周りのツボを刺激して、走れば走るほど健康になるなんて期待を0.1%くらいしてもいいかもしれない。



ヘルメットへの取り付け



アライ


SB6Xtest7.jpg
アライはインカムの取り付けが容易でSB6Xも簡単だ。
スピーカーはチークパッドの耳に仕込む。
僕は耳がどうしても痛くなってしまうので、自己責任で発泡スチロールを2cmほど削っている。



SB6Xtest6.jpg
口元設置でもいいけど、アライは狭めなので唇に当たってしまうので、チークパッドの前方に押し込んでいる。



SB6Xtest4.jpg
ベースはネック部分をめくってクリップタイプを使って設置した。
本体は厚みがあるけどベースが薄いので飛び出しは少なめ。
SB5Xより少し大きくなったがデザインは良く、すっきりしている。



操作紹介


SB6Xtest61.jpg
インカム本体操作について、最低限必要な操作を記載する。
公式のクイックマニュアルの出来が良いので、そちらも参照していただきたい。

全ての操作で日本語音声案内がつくので操作に悩むことは少ないと思う。


基本操作


■電源オン
デバイスボタンを押しながら上へ1秒間上げる

■電源オフ
デバイスボタンを押しながら上へ1秒間下げる

■音量調整
デバイスボタンを上または下へ回す
※インカム通話時はインカム通話の音量調整
※インカム通話と音楽併用時は両方の音量調整
※併用時にインカム通話のみ調整する場合はデバイスボタンを押して音楽を停止してから操作
※併用時に音楽のみ調整する場合はトークオフまたは切断してから操作

■全リセット
電源オフの状態でB+comボタン上下とデバイスボタンを3秒同時長押し(赤青点灯)

■部分リセット
電源オンの状態でB+comボタン上下とデバイスボタンを3秒同時長押し(赤青点灯)
リセットモードに入るのでリセットしたいものを以下の操作で選択する

・B+Linkペアリングのみリセット
B+comボタン上下を押す

・ユニバーサルレシーブのみリセット
B+comボタン上または下のどちらかを押す
※上下両方のペアリングがリセットされる
※ヘッドセット消去 と案内が流れる

・デバイスのみリセット
デバイスボタンを押す

・リセットモードキャンセル
デバイスボタンを上または下に回す


ペアリング操作


■B+Linkペアリング
全てのSB6X 電源オンの状態でB+comボタン上下を同時に3秒長押し(緑高速点滅)
そのうちの1台 B+comボタン上下を同時に押す(緑点灯)
15秒程度で全てのSB6Xがペアリング完了し通話開始

■ユニバーサルレシーブ ペアリング
電源オンの状態でB+comボタン上または下を3秒長押し(赤高速点滅)
接続するインカムをユニバーサルペアリングモードにする
5秒程度でペアリング完了

※B+Linkと併用する場合は先にB+Linkペアリングを済ませた上でB+comボタン2(下)をユニバーサルレシーブに割り当てる

※SB4X
電源オンの状態でB+comボタン上下とデバイスボタンを3秒長押しでインカムペアリングリセット(赤青点灯)
電源オンの状態でB+comボタン上または下を6秒長押し(青高速点滅)

※SB5X
電源オンの状態でB+comボタン上下とデバイスボタンを3秒長押しでインカムペアリングリセット(赤青点灯)
電源オンの状態でB+comボタン上または下を3秒長押しした後にもう一度3秒長押し(青点滅)

■デバイス1 ペアリング
電源オフの状態でデバイスボタンを押したまま上に4秒上げる(赤青高速点滅)
接続する機器をペアリングモードにする
5秒程度でペアリング完了

■デバイス2 ペアリング(1より優先)
電源オフの状態でデバイスボタンを押したまま上に4秒上げる(赤青高速点滅)
デバイスボタンを2回連続押し(赤緑高速点滅)
接続する機器をペアリングモードにする
5秒程度でペアリング完了


インカム通話操作


■B+Link開始/終了
B+comボタン上下を同時押し(開始すると緑ゆっくり点滅)
※誰か一人が実行すれば自動的に全員が接続される

■B+Link中にマイクとスピーカーミュート/解除(トークオフ、トークオン)
B+comボタン1(上)を1回押し
※自身のマイク、スピーカーがミュートになるが他インカムへのブリッジ通信はされている
※トークオフ状態でスマホ等の音量を個別調整可能
※B+Link構成時のみ利用可能 その際はユニバーサルレシーブも含めて全てミュート化する
※ユニバーサルレシーブ接続時のみでは利用不可

■B+Link強制呼び出し
B+comボタン1(上)を2秒長押し
※トークオフ状態のメンバーを強制的にトークオンにさせる

■マイクミュート/解除
B+comボタン1(上)を2回押し
※B+Linkのみ、ユニバーサルレイーブのみ、どちらでも利用可


デバイス操作


■音楽の再生/一時停止
デバイスボタンを押す

■曲のスキップ/戻し
デバイスボタンを上または下に1秒回す

■電話通話開始/終了
着信中にデバイスボタンを押す(開始)
通話中にデバイスボタンを押す(終了)

■電話発信(リダイヤル)
デバイスボタンを3秒長押し
※最後に発信した相手にリダイヤル

■Siri等の音声認識起動
デバイスボタンを2回押す


トークオフはすごく便利


操作をして感じたことは、全体的な動作が非常に早く快適なこと。
従来製品はワンテンポ待たないと入力を受け付けてくれず、気持ちばかりが焦ることが多かったが、それがなくなっている。

機能的にはB+Link中にブリッジはするけど自身は会話に参加しないトークオフ機能と、マイクミュート機能が良い。
SB4XやSB5Xにもマイクミュートはあったが、ミュート中にビープ音が鳴り続けるという仕様で使いづらかったり、切断してしまうと走行中に再接続は難しかった。
SB6Xではビープ音がしないので快適だし、トークオフは完全に会話から外れつつも裏では通信されていて、他メンバーから強制呼び出しも可能だ。
幅広いニーズに応える機能だと思う。


改善してほしい点


1つだけ改善してほしいのは、ユニバーサルレシーブペアリングの部分リセットがわかりにくいことだ。
音声案内が 「ヘッドセット消去」 では何のことかわからないし、B+comボタン上下どちらがリセットされたのかもわからない。
SB6XにはB+Link以外にユニバーサルレシーブしかないのだから
「B+comボタン1、2 双方のユニバーサルレシーブペアリング消去」
と案内しても良いのではないだろうか。



インカム接続のポイント


従来製品に慣れた人は最初は戸惑うかもしれないB+Linkとユニバーサルレシーブについて記載する。
以下のルールを難しく考えずに単純に理解すればOKだ

・B+Linkは対応機種でのみ接続できる。(現状はSB6Xのみ)
 B+Linkの実態は普通のBluetoothブリッジ接続だが、再接続や最適な経路選択を自動で行ったり、ペアリングは集まって一斉に行う点が異なる。

・B+Link非対応機種(SB4X/SB5Xや他社等)との接続はユニバーサルを使う。
 B+Link非対応機種をユニバーサル、SB6Xをユニバーサルレシーブにして接続。

・B+Linkをした上で2chのうちの1ch(下側のB+com2ボタン)をユニバーサルレシーブに割り当てて他インカムとブリッジ接続ができる。

・B+Link、ユニバーサルともに対応してない機種とSB6Xを直接接続することはできない。
 ただしSB5X等でブリッジすれば可能。

・どのような接続でもSB6Xはスマホ等との音楽併用が可能。


従来のユニバーサルとHFPで接続した時にHFP側のインカムはブリッジやスマホ接続が不可だったが、ユニバーサルレシーブはそれらの制限が取り払われて、何でもできるということだ。


■B+LinkとB+Link非対応機種を接続した場合の構成
2chともB+Linkに割り当てるか、B+Linkとユニバーサルレシーブに1つずつ割り当てるか、2chともユニバーサルレシーブに割り当てるかという3パターンあると理解しよう。


B+LinkとB+Link非対応機種を混ぜてグループ構成する場合、B+Link対応機種は最大6台、SB6Xに直接接続できるB+Link非対応機種は最大2台までということになる。
※B+Linkは6台まで構成可能だが現状では4台までを推奨している。
※B+Link非対応機種でチェーンすれば理論上は無制限だが非現実的。

例えばSB6X 4台のB+LinkグループにB+Link非対応機種(SB5X)を2台接続すると自動的に以下のような構成となる。

SB5X(ユニ)---(ユニR)SB6X(B+Link)---(B+Link)SB6X(B+Link)---(B+Link)SB6X(B+Link)---(B+Link)SB6X(ユニR)---(ユニ)SB5X

この場合、SB5Xと接続しているSB6Xは自動的にB+Linkグループの先頭もしくは最後尾となる。
自動再接続するとはいってもチェーン方式であることに変わりは無いので、SB5Xとユニバーサルレシーブで接続したSB6Xはペアとなって、先頭もしくは最後尾を走ると良い。
尚、SB5Xはユニバーサルを搭載するインカムであれば何でもOKで、他社インカムとも置き換えができる。



スマホ等のデバイス接続のポイント



・同時に2台のスマホをA2DP/HFPで接続できるが、実際に音楽等を聴けるのは1つだけの排他利用

・チャンネル2が優先され、音がなれば割り込んでくる

・両チャンネルともにインカム通話と併用可能

・両チャンネルともに最大4台までペアリング情報を記録できる


■SB6Xはスマホ等との接続用チャンネルは2つで排他利用
チャンネル2が優先されるので、優先度の低いほうをチャンネル1に登録しておけば良い。
例えばチャンネル1に音楽用のA2DPトランスミッター、チャンネル2にナビ用のスマホとしておくと以下のような動作をする。

・チャンネル1の音楽を聞いている状態
・ナビ音声が入るとチャンネル2に切り替わりナビ音声が聞える
・ナビ音声が終了すればチャンネル1に戻って音楽が聞える

接続する機器にもよるが、切り替えは0.5秒程度とそこそこ高速なので不便はなさそうだ。

また、それぞれのチャンネルにはペアリング情報を4台まで記録できてペアリングした順番が新しい方が優先的に接続される。
例えばチャンネル1にスマホをペアリング、次にトランスミッターをペアリングすると、まずはトランスミッターへ接続にいき、接続できなければ次にスマホへ接続しにいく。

多数の機器を利用している人には嬉しい機能だ。



B+Linkの動作を確認


B+Linkの動作を理解するため、いろいろな操作を試してみた。

B+Link 4台の接続テスト



ペアリング、自動接続、トークオフ、マイクミュート、強制呼び出しをテストしているので動画を参照していただきたい。
手順は以下の通りとなる。

手順 1:電源を入れる

手順 2:全てのSB6Xで上下ボタンを同時3秒長押しでB+Linkペアリングモードにする

手順 3:1台のSB6Xで上下ボタンを同時押しでサーチモードにする

手順 4: 30秒ほどでペアリングを完了し自動接続が開始される


自動接続を信用して待つ


動画ではペアリング完了後の自動接続で1台がすぐに接続できなかった。
この場合でも基本は自動接続が動作し続けるので放置でOK
10回ほど試して一発で接続できたのは7回。
2回は30秒~1分くらい放置して自動接続。
残る1回は1分経っても接続できなかったので、接続できてないインカムの上下ボタン同時押しでB+Linkを停止後にB+Linkを開始するとすぐに接続ができた。

この動作はペアリング直後に限らず、通常利用している時でも同じ。
例えばチェーン接続のブリッジ機が電源オフや調整する間もなく一気に離脱した場合、接続されている端のインカムは一旦B+Linkが終了したりするが、基本は自動再接続に任せて操作しなくて良い。
早ければ5秒程度、遅くとも1分以内に調整が完了する。
目視できる範囲にいるにも関わらず1分以上接続できない場合は、B+Linkをオフ、オンしよう。


通話音質は良く、遅延も少ない


動画にはないが喋ってテストしたところ、チェーン接続のどの位置にあっても音質の差はほとんどなく、快適だった。
ただ、音楽を併用すると若干人の声の音質が低下する。
音楽を停止、再生した瞬間に通話音質が切り替わることが確認できるくらいに違いはあるので、ファームアップでの改善に期待したい。

遅延はかなり短縮されており、MidLandとまではいかないがSENAより短くなっており、大幅な進歩が見られる。

BT Proシリーズ 0.05秒
SB6X同士 0.1秒
イージートーク3 0.1秒
SENA 20S同士 0.15秒
SB5X同士 0.2秒
Line通話 0.5~0.8秒(混雑具合次第)



B+Linkの要点

・B+Linkを開始したら基本は放置でOK
※経路によっては誰かの離脱でB+Linkが勝手に終了するが、自動復帰するので焦らず放置

・目視できる範囲にいるにも関わらず1分以上接続できなければ、接続できてないインカムのB+Linkを終了して開始する

・全員が接続されて安定しているにも関わらず、5回以上ポーンポーンという探索モードが続く場合は上下ボタン同時押しで探索キャンセルする
※不要な経路探索が動作している?

まだ4台のB+Linkで実走してないが、以上の3点だけ注意しておけば良さそうだ。



B+Link4台にユニバーサルで2台接続 合計6台で接続テスト


手順はB+Linkペアリングをした後に、SB6Xの下ボタンを使ってSB5Xとユニバーサル接続。
SB6Xを1台につきSB5Xを1台ペアリングする。
先にB+Linkを開始して4台で接続。
次にSB5Xから発信して接続すると、6台が接続できる。
※1回接続すればSB6X側からでも発信可能


接続は以下の通りとなっている。

SB5X(ユニ)---(ユニR)SB6X(B+Link)---(B+Link)SB6X(B+Link)---(B+Link)SB6X(B+Link)---(B+Link)SB6X(ユニR)---(ユニ)SB5X


接続はできたが、10分間で2回、約20秒のB+Linkの調整が入ってその間は通話ができなかった。
安定性に難があるが、B+Linkの自動再接続のお陰で手間はかからなかったので、とりあえずは使えそうな感じだ。
実走行でどれくらい使えるかは試したらまた報告する。



走行して音質を確認


日本語音声案内が立体的な感じで未来感がすごい。
アーマードコアとか攻殻機動隊のような感じでワクワクさせてくれる。
走行中は聞き取りにくいかと思ったが、むしろ頭の後ろ、別の場所から声がしてくるのでこの声は音声案内であると認識しやすい。
これが他の機種と比べて有利な要素というわけではないが、楽しいと感じることは大事なことだろう。

一通りチェックした動画をアップしたので確認していただきたい。
それでは各種音質をチェックしていく。

スマホとA2DPで接続して音楽を再生


SB6Xtest40.jpg
スマホとペアリングして音楽を聴いてみた。
普段PCを使う際は、オーディオテクニカのそこそこのオーバーイヤーヘッドホンを使っているが、それに近い臨場感がある。
ヘッドホンより密閉性の低い環境にも関わらずこれだけの音なのだから、いかにスピーカーとアンプが優れているかがよくわかる。
低音から高音までバランスが良くクリアで癖が無い。
これまで最高音質としていたオプションのNeoやデイトナのインカムを大きく上回る。



インカムを接続して確認


SB6Xtest1.jpg
以下3パターンをツーリングでテストしてきたので紹介する。


SB6X 2台をB+Linkで接続(動画前半)


SB6Xtest101.jpg
2台接続なのであまり参考にならないが、とても安定している。
通信距離は最良の環境で1000m以上、見通しが悪くなった時点で切断された。
お互いが見えない状況で700mくらいまで近づくと自動再接続となった。
これが3台、4台で自動再接続、経路制御されるとなれば期待は膨らむ。

マイクはSB5Xと大差はないが人の声を自然に拾っており良い部類。
スピーカーが抜群に良いので小さい音量でも人の声が聞き取りやすい。

ノイズリダクションについては静止状態で比較するとSB4X以上、SB5X以下といったところ。
ノイズと認識するまでは早いけどノイズカット量がSB5Xには及ばず普通レベル。
先日、実際の走行時に誰もいない山中で吹かして確認したところ、最初の1秒くらい排気音を拾った後はほぼ聞えなくなった。
今後のファームアップでSB5Xくらいまでは引き上げて欲しいと思うが、現状でも常識的な範囲の音量であれば十分な効果が得られている。

気になったのは、A2DPの音楽併用をした場合に音楽がプツプツプツ・・・と定期的にノイズがのることと、人の声の音質がわずかに低下することだ。



SB6X 2台とSB4X、SB5Xをユニバーサルで接続(動画後半)


SB6Xtest105.jpg
構成は以下の通りで、今回は2人だったのでSB6Xをお互いがジグザグになるように持って、SB5X(自分)とSB4X(先輩)で通話をしている。
仮想的に4台で走行している状態で、1コーナー分はなれると4台全部がお互いに見えない状況となるためかなり劣悪な環境だ。


SB5X(ユニ)---(ユニR)SB6X(B+Link)---(B+Link)SB6X(ユニR)---(ユニ)SB4X


SB4Xの4台接続よりは良いがSENA 10S、20Sの4台よりはノイズが多い。
通信距離は400m程度離れても特に問題は無く、コーナーで隠れるとさすがに通話は不可となったが接続は維持されていたので、見える範囲までくれば普通に会話できるようになった。

尚、この接続の場合はSB6X間はB+Linkで構成されているので、この間が切断されても自動再接続してくれる。
逆にSB5XやSB4Xが切断された場合は手動での接続が必要だ。


SB4Xのファームアップも予定されているので、それでどこまで改善するか期待したい。
ユニバーサルということを気にする必要はなく、普通のB+comペアリングと同じと考えて良い。


別の日に6X---6X---5Xで接続したところ、中央のブリッジをした6Xで音楽を併用すると、人の声にノイズがのって聞き取りにくくなった。
ユニバーサルでブリッジしていることが原因と思われる。
音楽を停止すると快適なのだが、やはりフルに機能を使いたいので早急にファームアップで改善してもらいたい。
ブリッジをしない6Xはすこぶる音質が良かった。


SB6XとSENA20Sをユニバーサルで接続


SB6Xtest2.jpg
構成は以下の通り。

SB6X(ユニR)---(ユニ)20S

ノイズはほとんどなく非常に快適。
通信距離も高速で見通し500mくらい離れたけど全く問題なし。
ただ1点だけおかしな点があった。
最初のうちは問題なかったのだが、しばらくして20Sから発した声の音量が激しく上下し、SB6Xでの聞き取りが難しくなることがあり、最終的にはすさまじいノイズとともに20Sがハングアップして再起動もできなくなった。
自宅に帰って確認したところ20Sのマイクの接触が良くなかったように見えたが、これが原因かはわからない。
再度検証をしたいと思う。



SB6Xの課題


まだB+Linkの真価を発揮できてないが、すべてが新しい機能なのに拍子抜けするほど普通に使えるレベルにまとまっている。

SB6X及びB+Linkには期待できるだけのポテンシャルがあるので、SB6Xの課題を4つ、厳しいことを書いておく。


B+Linkの6台接続の安定性


現時点で最大4台接続となっているが、6台接続へ向けてファームアップデートの期待がかかる。
SENA 30kのメッシュネットワークは16台接続をサポートする予定で開発が進んでいるので、次世代インカムとして最低でも6台接続を実用レベルの安定性で実現してほしい。


ノイズの改善


SB4X、SB5Xを含めた4台接続は従来の4台接続同等で、これはSB4XやSB5Xの限界で仕方ないと思う。
むしろユニバーサルを使ってここまで安定させられたのはすごいことだ。

しかしSB6X自身は音楽を併用した時に通話音質が若干低下することと、音楽にノイズがのることがあった。
全体的に動作が良いわりに期待値に届いていなく、もっと改善できるのではないかと期待してしまう。


ユニバーサルへの対応


SB6Xでユニバーサルも廃止となったことはインカム業界として決して良いことではない。
ユニバーサルを搭載することが標準となった今、自社ペアリング(B+Link)とユニバーサルレシーブの構成を採用するメーカーがサインハウス社のみであれば問題は無いが、他社も同様の構成で追従した場合どうなるか。
ユニバーサルができるインカムが減ればユニバーサルレシーブが役立たずとなり、ユーザーも他社と接続しにくい状況が生まれ、誰も得をしない可能性がある。
実際のところ他社がユニバーサルを廃止すれば自爆することになるので、そうはならないだろう。
しかし、他社にユニバーサルを押し付ける形となっているのは好ましくない。

ここはシェアNo1のメーカーらしく、自社ペアリング(B+Link)、ユニバーサル、ユニバーサルレシーブ、最低限この3つを搭載するよう強く望む。


B+Link対応機種の拡充


SB6Xの真価を発揮するにはB+Link対応インカムが普及する必要がある。
SB6Xの音質や音楽併用は魅力的だが、今後B+comの中核になるのはB+Linkだ。
他の機能を削ってでも2万円台前半でB+Linkに対応した下位モデルの発売を急いでもらいたい。



SB6Xの評価 高い汎用性・先進・異端


SB6Xtest100.jpg
何もかもが新しいのに、初期ファームにしてはまずまずの安定性。
新世代インカム登場に相応しいインパクトのある製品だ。
SB5X以前のB+comペアリングと決別し、B+Linkを主役に迎え入れ、ユニバーサルレシーブでB+comペアリング同等の安定性を確保し、メーカーの壁を取り払おうとする異端な存在。
SB5X初期の失敗が契機となったであろう思い切った戦略転換は、今回試した範囲では成功しているように見える。

他社接続の自由度の高さは唯一無二。
安定するかどうかは接続するインカムのユニバーサルの出来にも影響されるので、SB6Xがあれば100%の通話品質になるわけではないが、ツーリングメンバーのメーカーが統一されてない場合はSB6Xが最有力だ。

SENAも次世代となる30kの開発が進んでおり今後熾烈な争いになると思うが、現行モデルと比べると抜きん出た存在。
ファームアップで6台接続の安定性向上とノイズの減少に期待する。

今後もいろいろなパターンで利用してレビューをしていくので、しばしお待ちいただきたい。

10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・10
インカム通話音質・・・・・・10
通話距離・・・・・・・・・・7
安定性・・・・・・・・・・・6
操作性・・・・・・・・・・・10
機能/拡張性・・・・・・・・10
取り付けやすさ・・・・・・・8
重さ・・・・・・・・・・・・6
コストパフォーマンス・・・・5
おすすめ度・・・・・・・10!
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KOMINE プロテクター内蔵スリムジーンズ WJ-737Sのレビュー

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膝と腰にプロテクターを内蔵できる、バイク用ジーンズ komine WJ-737Sを購入したのでレビューする。
期待することはバイク用ジーンズには珍しくローライズということと、ケブラー等の高強度繊維ではない普通の生地なので涼しいということの2点だ。


概要


本製品の特徴は膝と腰にパッドを内蔵でき、膝のパッドポケットが外側についているので、気軽に取り外せること。
後付膝パッドは膝裏が痛くなりやすく、内側から出し入れする内蔵タイプは休憩時に気軽に外せないという欠点がある。
それをクリアした製品ということで、購入してみた次第だ。

komineはプロテクターに力を入れており、特に他メーカーがあまり手を付けてないプロテクター内蔵ジーンズのラインアップが非常に豊富。

ざっくり種類をあげると、

・普通の生地の製品
・高強度繊維ケブラーを部分的or全体に採用した製品
・膝の伸縮を重視した製品

これらの組み合わせで、レギュラーフィット、スリムフィット、一部にスキニーが用意されており、全部で15種類もある。
今回購入したのは、普通の生地&スキニーのWJ-737Sという製品。
価格は膝パッド付きでなんと6000円という安さ。
基本的にレギュラーフィットのWJ-732Rと同じ素材、構造をしているので、好みでこの二つを選ぶといいと思う。


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サイズは、S(28インチ) M(30インチ) L(32インチ) XL(34インチ)と続いて、一番大きなので5XLB(46インチ)だ。
僕は身長172cm、体重60kg、骨組みが細いので細身の体系。
いつも29インチだけどサイズが無いのでM(30インチ)を選択。
ウエスト周りがゆるめで腰周りはパッド入れたらちょうど。という具合でおさまってくれた。
股下は85cm前後でバイクにまたがってちょうどいいくらいだ。


それでは実際にみていこう。


外観


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膝と腰にパッドを入れた状態で撮影した。
スキニーらしく太ももから細く、足首にかけて少しテーパーがかかっている。
リーバイスのスキニージーンズ、EU511より少し細めだ。
一応立体裁断らしいけど、軽くなのかあまり立体的ではない。
色はディープインディゴなのか?というくらいほとんど黒。
もう少し青いほうが好みなんだけどな。



DSC02359.jpg
後ろの腰の部分には、バイク用ウェアのずり上がり防止フックをかけるループが用意されている。
フックをベルトにかけても位置が高すぎてあまり意味が無いが、本製品のループの位置はちょうどい。
ステッチは無いんだけどかわりにKOMINEの大きなロゴが入っている。
わざわざバイクにのるためのパンツにジーンズを選ぶのだから、バイク用品色を消したいというのが本音。
ロゴを切り取っている人もいるけど、僕にはそんな根気はないのでこのまま使うことにする。



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アマゾンで安価に売られているバイク用ジーンズは、フロントジッパーがすぐ壊れるらしいが、本製品は日本製が採用されており耐久性には問題ないだろう。
裁縫は値段なりでちょいちょい雑だけど許容範囲。
生地はやや厚手で、伸縮性もそこそこある。
素材は綿98%、スパンデックス(ポリウレタンっぽいもの)2%だ。



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付属の膝パッド(SK-810)はCEレベル2の高密度ソフト系なのだけど、どうも着け心地が悪く膝が痛い。
最近まではSK-803が付属していたらしいが、後継のSK-810はいまいちだ。
せっかく快適性を求めて購入したのにこれではだめだと、コレクションの中から最適なプロテクターを吟味したところ、デイトナの瞬間硬化素材 「SAS-TEC L」がバッチリ適合した。



DSC02333.jpg
膝パッドはサイドのジッパーをあけることで簡単に着脱可能。
ポケットの下のほうにマジックテープがとりつけられており、マジックテープを閉めるとプロテクターが上のほうで固定、あけると下まで落ちてくる。
足の長さやパッドの大きさによって調整可能だ



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僕の場合、足が短いのでマジックテープをしめてSAS-TEC L を入れると綺麗におさまってくれて、ピッタリ膝にあたってくれた。
もう少し足の長い人だとプロテクターが上すぎるので少し下げたいのだけど、マジックテープをあけると7cmくらい一気に下がってしまい、下過ぎることになる。

そういう場合は、100円ショップで売っている粘着テープ付きマジックテープをプロテクターに貼り付けて、ジーンズのマジックテープにつければ、ずり下がりを防ぐことが可能だ。



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腰パッドは標準で付属してないが、コミネのウレタン(中心ハード) K302S がぴったり収まるようになっている。
CEレベル1だけど薄いしある程度柔軟性もあるので、腰パッドには最適だった。

プロテクターについては以下の記事も参照していただきたい。


ストレッチが効いて履き心地が良い



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生地がちょっと厚手なので重さはあるけど、適度に伸縮性があり履き心地は良い。
座っても窮屈感はなく、膝パッドは抜群の柔軟性で快適、腰も多少出っ張りを感じるけど違和感は少なくすぐ慣れた。
パッドが入っている分バイクっぽさを感じるが、なんとか普通の服装感は出ているのではないかな?

僕は身長172cm 体重60kg、骨組みが細いので細身。
普段はリーバイス EU511(スキニー)、EDWIN503(レギュラーフィット)を愛用しており、いずれも29インチでウエストも腰もぴったり。
本製品は30インチでウエストはかなり余裕があり、腰も少し余裕があるがパッドを入れるとぴったり、太ももはややきつめだけど伸縮性があるのでそのうちちょうど良くなるだろう。
ウエストに余裕があるのはおそらくバイクに乗った時の圧迫感を緩和するためと思われる。
股上は浅めで骨盤で支えるようなイメージだ。

概ね、リーバイス EU511(スキニー)に近いサイズ感で、腰パッドを入れるなら同じか一つ上、腰パッドを入れないなら同じか一つ下を選べば良いと思う。
29インチがあれば29インチでいいのだけど、無いので28インチか30インチか迷って30インチにしたが正解だったのではないかな。


欠点はちょっと暑いこと。
ケブラー無しの普通の生地に期待することは伸縮性と涼しい事だと思うのだけど、何故か厚手という事が気にかかる。
時期でいうと、12月~3月は防風ジーンズ(EDWIN)、4月~6月と9月~11月は本製品、7月~8月は薄手のジーンズかメッシュ。
という使い方になりそうだ。
真夏でも履けるけど快適かと言われると微妙なところ。



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バイク用ツーリングブーツ(GOLDWIN)をはいた場合、裾はなんとかブーツアウトが可能。
おそらく大半のツーリングブーツではブーツアウトは可能、レーシングブーツは不可、といったところ。



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裾を折り返すと後ろにリフレクターが取り付けられている。
多少なりとも安全性を高めようというkomineらしい機能だ。



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ブーツインするとこんな感じ。
細めではあるのでブーツインしてもごわつく感じは少ない。



春、秋に最適な快適ジーンズ



■良い点
・バイク用ジーンズには珍しいローライズ、
・そこそこ伸縮性がある
・膝と腰にパッドを入れられる
・膝パッドが外から着け外しできる
・安い(6000円)

■いまいちな点
・少し暑い
・ディープインディゴなのにほとんど黒
・付属の膝パッドが痛い
・バックポケットの「KIMINE」ロゴがちょっとかっこ悪い

夏はメッシュを使うから、春秋用でOK!という人にはとても良い製品だ。
履き心地と安全性のバランスが良いのに価格がすごく安い。

膝パッドは一度試してみだめそうならデイトナのSAS-TEC L(92818)を強くおすすめする。
瞬間硬化する特殊素材でCEレベル2をクリアし、価格も安くて抜群の伸縮性と膝パッドに最適。
このジーンズにもピッタリ装着可能なので、迷わず買っていいと思う。

腰パッドも一度試して入りそうなら後から購入しよう。


アマゾン プライム対象製品はサイズ違いでも、返送料アマゾン負担で返品を受け付けている。
本製品もおそらく適応なので、不安な方は一度アマゾンのサポートに問い合わせた上で試してみてはいかがだろうか。
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インカムに最適 オプションスピーカー B+com NEOのレビュー

  •  投稿日:2017-06-08
  •  カテゴリ:B+com
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B+comは標準スピーカーでも十分高音質だが、さらなる高音質を期待する人向けにオプションスピーカーが用意されている。
どれくらいの音質差があるか標準スピーカーと比較する。


概要


簡単に製品の特徴を紹介。
公式には以下のような記載がある。

・中低音域を強化
・外径Φ40mm×薄型11mmの小型形状
・B+comは全機種対応、汎用品もラインナップあり
 SB5X用のMicroUSB
 SB4X、SB213evo用のMiniUSB(ストレート)
 SB213、SB203用のMiniUSB(L字)
 汎用の3.5mmステレオミニプラグ

・実売価格4000円程度


汎用品はインピーダースが8Ω、B+com用は16Ωと異なるが、音質とは直接的に関係がないので同じものと考えられる。


外観


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持っているのはSB4X、SB213evo用のMiniUSB(ストレート)
本来スピーカーユニットはスポンジで覆われているが、僕はチークパッド内に埋め込むために外してしまっている。
その点はご了承いただきたい。
また、もう5年くらい使っているのでケーブルの皮膜が裂けているが気にしないでいただきたい。



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他社含め形状を比較。
B+com標準より一回り小さく、SENAとほぼ同じで最小クラス。



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デイトナ、MidLandのオプションとほぼ同じ。
B+com標準やSENAよりは厚みがある。



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SHOEIの耳の窪みは直径が小さく、唯一ピッタリはまるのが本製品のみだ。
SHOEIユーザーで耳に圧迫感がある人は試してみてほしい。



音質確認


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SB4Xにつけて、スマホから音楽を流して確認した。
標準と比較するとそれなりに音質の差を実感できる。

・低音が30%増し
・中音が10%増し


B+com標準スピーカーは中音重視で人の声を聞きやすいようにチューニングされている。
低音も弱くはないが、NEOでは低音を強化することで中音偏重から中低音寄りになった。
高音はそれほど違いはないが、もともと十分出ていたので問題ない。

結果、高音は抑え気味にすることで耳が疲れにくく、低音強化で迫力が増している。
静かな場所で聞くには高音が弱めだが、バイクに乗って聞く分にはとてもバランスが良い。

もともと標準スピーカーの音質も良いので、バイクに乗るとそう大きな違いを感じることはないが、ズンドン低音を響かす音楽を聴いている時には、「NEO良いな」と感じることができる。


インカムにベスト


B+comの標準スピーカーは十分音質が良いので追加購入を強く推すわけではないが、インカムには最適なスピーカーだと思う。
B+comユーザーはもちろん、汎用のステレオミニプラグを使えばスピーカーがいまいちなSENA 20Sも良くなるかもしれない。
他にもインカムを使わず有線で利用する場合にもこの高音質は大きなメリットになる。

値段は少し高めだがそれに見合う音質。
購入して損は無いだろう。


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MdiLand オプション高音質スピーカー C1294.10のレビュー

  •  投稿日:2017-06-06
  •  カテゴリ:MidLand
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BT Proシリーズ対応の高音質スピーカーが発売されたので、さっそくラフロ川崎店で購入してきた。
BT ProシリーズはBT NEXT Proのパブリックモードがとても優秀だが、スピーカーがあまり良くない上に汎用品が使えず、音質に劣ることが欠点だった。
その欠点を知ってかどうか、高音質スピーカーがオプションで用意されたのだ。
上記は公式画像だけど、バイクにヤマハを持ってくるのは当然のことだろうか(笑)

尚、2017年8月に標準付属のスピーカーが本製品Hifiスピーカーに変更となっている。
本体型番に Hi-fi とついているモデルは最初から本製品が同梱されているのでご注意いただきたい。

概要


公式サイトには以下のように記載がある。

・対応はBT Proシリーズのみ
(BT NEXT Pro、BT X2 Pro、BT X1 Pro)

・先端のコネクタ部分から付け替える

・標準より厚みと径が35%くらい大きい

・高品質Nd(ネオジム)磁石

・低音を強化

・実売3000円程度

二周りほど大きくなったが、標準が非常に小型なので、これでようやく他社と同じくらいのサイズになった程度だ。
また、インカム本体の記事にも記載したが、標準は低音がかなり弱かったので、それを補ったということが大きいだろう。



外観


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セット内容はスピーカー左右と貼り付けようのマジックテープとなっている。



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先端のコネクタ部分から取り替えることになる。
スピーカー本体にスポンジがしっかり貼り付けられているので、外すのは難しい。
標準スピーカーはカバーが非常に大きくて邪魔だったので外していたが、本製品はスピーカーユニットに最低限のスポンジが貼り付けられているのみだ。



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背面はマジックテープになっている。
付属のものでもいいし、100円ショップのマジックテープ等でもいいので、ヘルメットの耳の部分に貼り付けるように使う。
僕は100円ショップのクッション両面テープで取り付けることが多い。



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標準スピーカーと比較する。
左がオプション、中央が標準のスピーカーユニットを取り出した状態、右が標準スピーカーのカバーだ。
比較するといかに標準スピーカーのカバーが無駄に大きいかがわかるだろう。
逆に標準スピーカーユニットは小さすぎだ。
これでは低音が出ないのも無理は無い。



DSC02253.jpg
厚みも標準と比べるとかなりある。



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他社と比較すると、デイトナのイージートーク3&GT2とほぼ同じ、B+comとSENAよりは若干大きい程度。
ただし、B+comはもともとスポンジがついていたのを剥がしているし、SENAはスポンジが最初から無いので、スピーカーユニットだけで見れば大差は無い。



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厚みはデイトナより若干薄く、B+com NEOとほぼ同じ程度。
標準よりは大きくなったが、他社スピーカーと同程度のサイズのユニットになったと見るべきだろう。
取り付けには特に苦労するようなサイズではないので安心して良いと思う。



音質確認


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インカムに接続して音質を確認する。
まず標準スピーカーと比較すると以下の違いを感じることができる。

・低音が30%増し
・高音がさらにはっきり聞える


音については素人なので表現が間違っているかもしれないが、低音の強化と、解像度が高くなり高音も良くなっている。
全体的に音質が改善しているので、これでBT Proシリーズの弱点の一つを潰せたのではないだろうか。


他メーカーのスピーカーとの比較は、同じアンプ(インカム本体)を使うことができないので純粋にスピーカーそのものを比べることはできないが、インカム本体を含めての評価ではかなり良い部類だと思う。



音質が気になったらこれは買い


イチオシのBT Proシリーズ、一番の欠点であったスピーカー音質を改善できる優れもの。
どのスピーカーでも同じことが言えるが、今のインカムスピーカーは一定の音質、音量は確保できているので、走行時に音質の差をすごく体感できるわけではない。
それでも、本製品の音質は良い方だし値段も安めなのでおすすめできる。

贅沢を言うと、ここまでとは言わないから標準スピーカーをもう少し大きなユニットにして、B+com標準スピーカーレベルにしておいて欲しかったかな。

それはともかく、もし少しでも音質を良くしたいと思ったなら購入して良いと思う。




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あったら便利 SENAハンドルバーリモコン SC-HR-01のレビュー

  •  投稿日:2017-06-04
  •  カテゴリ:SENA
SENAハンドルバーリモコン
SENAのインカムと接続して手元でインカム操作を可能にするハンドルバーリモコン。
インカム操作のために手を離して耳元で操作することに不安な人や、少しでも便利さを追求する人に向けたオプションだ。


概要


特徴は以下の通り。

・10cのカメラ操作を除けば基本的にインカム本体の操作は全て可
・グリップに挟むだけの簡単設置
・防水
・内蔵バッテリーで3ヶ月程度使用可
・充電はMicroUSBで行う
・リモコンとインカム本体どちらでも操作可
・対応モデル 20S, 10C, 10U, 10S
・実売価格 1.6万円程度

バッテリーが想像以上に持ちがよく、こんな小型製品で数ヶ月持つ上にMicroUSBですぐ充電できるという点が素晴らしい。
実際に使ってどれくらい快適に動作するのかを見ていきたい。



外観


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ボタンは全部で3つ。
まずは前面から。
ジョイスティックはボリューム上下や音楽の頭だし、スマホ接続等。
前面ボタンはインカム接続や切断。
背面ボタンはインカムとのペアリングに使われる。



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上部のLEDは青と赤に点灯するようになっており、バッテリー残量や電源オン/オフ等を確認することができる。
側面の防水キャップを開けると充電用のMicroUSBポート。
2時間程度で満充電が可能だ。



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リモコン自体がワニ口のように広がるようになっており、このバネがかなり強力なので、操作時に空転することは皆無だった。
リモコンそのものが防水なので雨でもつけっぱなしOK
ただ、簡単に取り付けが可能ということは盗むのも簡単。
安いものではないので盗難がとても怖い。
鍵とまでは言わないけど、見えにくい位置からネジ止めできるような構造になっていれば良いのにと思う。



DSC02211.jpg
リモコンの分少し手が外にずれるので、ウインカーのスイッチ等が遠くなってしまう。
僕はあまり気にならなかったが手が小さい人にはちょっと操作がしにくくなるかもしれない。



操作


一通りの操作を記述する。


■リモコンの電源オン
前面ボタンを押す

■リモコンの電源オフ
前面ボタンとジョイスティックを同時2秒長押し

■インカムとのペアリング
背面ボタンを5秒長押しでペアリングモード
インカムもリモコンペアリングモードにすればOK

■初期化
ジョイスティック、前面ボタン、背面ボタンを1秒同時長押し

■ボリューム上下
ジョイスティックを上下に倒す

■音楽の頭だし
ジョイスティックを左右に1秒倒す

■音楽の再生、停止
ジョイスティックを1秒長押し
※インカム本体のフォーンボタンを押す操作がジョイスティックを押す操作と同じです。
 スマホとのペアリング等もジョイスティックの長押しでできます。

■インカム通話の開始/終了
前面ボタンを1回押す
※ジョグダイヤルのタップ操作が前面ボタンの操作と同じです。
 設定なども前面ボタンの長押しで入れます。


操作感


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今回はSENA 20Sと接続してテストした。
インカム本体を操作するのとタイムラグはほとんどなく、動作は快適そのもの。
長押し時間も短めでちょうど良く、テンポ良く操作できた。

ただし、ジョイスティックは上下左右の倒す操作と押す操作があるので、倒したつもりが押しているということが発生しやすい。
例えばボリュームを上げたい場合、ジョイスティックを抑えて上に倒すのではなく、ジョイスティックの下方から押し上げるようにしよう。
そうすることで誤操作を減らすことができる。



もう少し安くして欲しい


動作は素晴らしい。
ハンドルに取り付けることで、細かなボリューム操作や音楽の早送り、巻き戻し等も気軽にできるようになるので、今まではまぁいっかと思っていた事も操作する事が増えた。
特に活躍するのは渋滞にはまっている時。
半クラの連続で左手をなかなか離すことができない上に、暇で暇で仕方ないという時に気軽に操作が出来れば渋滞のつらさも幾分緩和される。

別に左手を離すなんて大したことないから、無くても良いんだけどあったら便利だよ。
という感じだ。


ただやはり値段が高い。
今後インカムを買い換えてもしばらくは使えると思うので、長期的に見ればコストパフォーマンスは悪くないのかもしれないが、どれくらい便利かわからない状態で16000円を出すのは躊躇してしまうだろう。
アメリカアマゾンでは90ドル(1.1万円程度)で売られており、日本よりレビュー数もかなり多いのでそれなりに売れている様子。
技適等で費用がかかるのはわかるが、もう少し価格差をつめてもらいたい。

それとこれだけ高価なものなので、盗難対策は施して欲しい。
見えにくい位置でネジ止めできるだけでも全然違うと思う。
僕はかれこれ8年くらいインカムをヘルメットに付けたままメットホルダーにかけて離れて、今まで一度も盗難にあったことがないので多分大丈夫だとは思う。
でも、外そうと思えば1秒なので不安だ。

以上、欠点もあるけど便利なものに間違いは無い。
少しでも楽に操作できることを望む人にはおすすめできる製品だ。
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改善の余地多々あり MdiLandの通話アプリ BT Talkのレビュー

  •  投稿日:2017-05-30
  •  カテゴリ:MidLand
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MidLand BT Proシリーズにあわせて登場した、スマホ通話アプリ BT Talkを紹介する。
BT Talkと必須オプションのBTTボタンについて、公式にマニュアルは無いのでかなり手探り状態。
サポートに問い合わせをすれば回答をもらえるが、全部聞いていられないので試してわかった範囲で記載している。

BT Talkの概要



必須条件は2つ


■ グループの作成時にMidLandのインカムかBTTボタンをBluetoothで接続しておくこと。
接続してないと弾かれることがあった。
逆に言えば、グループさえ作られていればMidLand社製品は不要らしい。
ただ、MidLand製品を接続してなくてもグループが作成できる場合もあるので、確実な動作ではない。

■ SMSを受信できるスマホが必須。
電話番号で管理しているようなので、SIM無しでの運用はおそらく不可能。


SENAのRideConnectedより縛りは緩く、他メーカーインカムも比較的利用しやすい。


通話の仕様


グループ通話中、しゃべれるのは何と一人だけ。
トランシーバーのように話す時はオプションのBTTボタン(7000円)を押すかスマホ画面をタップすると通話モードになる。
その間、他の人はボタンを押しても通話モードにはならず、聞く専門という状態だ。

一度通話モードにしたらもう一回押すまで通話モードのままにするとか、一度通話モードにすると一定時間だけ通話モードが維持されるとか、押している間だけ通話モードにする、といった動作は選べる。
この仕様、一体どういう理由で実装したのだろうかと思いサポートに問い合わせたところ、パケットの使用量を減らすためらしい。
うーん、微々たる量のパケット使用量を気にしなくていいと思うけど。
イタリアのメーカーなので、イタリアでは通信費が高いのだろうか。

RideConnectedは常時全員が会話可能な状態を維持できる。
どっちが使いやすいかはこの後、操作を試して評価したい。


地図で現在地がわかる


通話以外の仕組みでは、グループに所属するメンバーがどこにいるかgoogleマップに表示させることが可能だ。
渋滞ではまっているとか迷っているとか、そういったのが一目瞭然となる。
通話だけでなく付加価値として搭載されている機能としはなかなか役に立ちそう。


BTTボタンのペアリング


DSC02174.jpg
オプションのBTTボタンはスマホと接続する。
BTTボタンの構成は上記のように2つに分かれており、本体とハンドルクランプスイッチの両方にボタンが配置されている。
どっちでもいいので1回押すと即起動し、ペアリングモードになる。
スマホのBluetooth設定でBTTボタンが表示されれば選択するとペアリングができる。
BTTボタンは一度ペアリングを記憶させると、消去するまでペアリングモードには入らない。
他のスマホとペアリングしたい場合は、ボタンをどっちでもいいので1回押して、その後5秒長押しで消去できる。

ちなみに、BTTボタンの仕様は公開されてなかったので、サポートへ確認したところ以下の通りとのこと。
・ボタン電池で動作している。
・裏蓋の三つのネジをあけて交換。
・通常使用で3ヶ月程度の持ち。


DSC02184.jpg
手元のBTTボタンは半年以上前に購入したものなので既にバッテリーが弱っているようで、ペアリングはできるけどボタンのオン/オフが反応しなくなっていた。
開けてみるとボタン電池はCR2032という100円ショップ等でもよく売っている、標準的なものが入っている。
だいたい2つで100円くらいなので、ランニングコストが高いというわけではないけど、3ヶ月ごとに入れ替えの手間があることと、汎用性の低いボタン電池を大量に買っておくということもそうそうないので、運用面では不便だ。

グリップのボタンを小型化することが目的であれば、本体はもっと大型化して容量も汎用性も高い単4電池を使えるようにして欲しい。
それと電池交換にドライバーを使わないでいいようにしてもらいたい。
改善すべきと判断する。


BTTボタン取り付け
設置すると上記のような感じになる。


インストール、初期設定


今回はAndroid端末でテスト。
少しメニュー表示が異なるがiOSでも概ね同じなので、参考になると思う。

btt01-2.jpg
まずはGooglePlayからBTTalkをインストール。



btt02-2.jpg
起動するとアクティベーションを求められるのでタップ。

電話番号を入力。
+81 とは日本の国際局番で、続きは頭の0を抜かして入力する。
例えば 090-AAAA-BBBBであれば入力するのは「90AAAABBBB」となる。

手元のスマホのみなのか、wifi接続ではBTTalkが起動しなかった。
wifiを無効にして携帯回線でのみ起動する。
サポートに問い合わせたがwifi接続でも可能とのことなので、スマホ(SHARP SHV33)との相性によるものと思われる。



btt03-2.jpg
入力してタップすると、SMSでアクティベーションコードが送られてくるので、コードを入力する。



btt04-2.jpg
次に名前とイメージを設定。
イメージは設定しなくてもOK

初期設定が終わるとヘルプが表示されるので適当に確認して終了。
細かな設定については公式サイトを・・・といいたいところだけど、残念ながらマニュアルが用意されてない。
アプリ上のヘルプを見ればだいたいわかるので、実際に見て確認していただきたい。



グループの作成、招待等


BTT30.jpg
メインが面に入ると初期はエコーテストというテスト用のグループに所属している。
また、上部に左右のスライドスイッチがあり、基本的にBT Talkを利用する時はスライドを右にして接続状態にしておく。

右上の縦3つの点をタップするとメニューが表示されるので、まずはグループの作成だ。



BTT31.jpg
グループをタップして右上の+をタップ。
既にグループが作成されているが無視していただきたい。
この時にMidLandインカムかBTTボタンが接続されてないと、グループが作成できないと弾かれる場合がある。
場合がある というのも、接続して無くても操作できる時があってよくわからない。



BTT323.jpg
グループの作成画面が出るので、グループ名とイメージ画像を指定する。
以前のブログ名を使ってグループを作成。
イメージ画像は指定しなくてもかまわない。
グループ名は日本語が使え、同じ名前のグループは作ろうとするとはじかれるので、名前でユニークなものか判別しているようだ。
この画面の通り複数のグループに所属することが可能で、実際に通話するのは所属したグループをさらに選択したグループということになる。



btt35.jpg
グループが作成できたら上部に現在joinしているグループ名が表示される。
次に右上のメニューからコンタクトリストをタップする。
コンタクトリストとは、アクティベートした電話番号とスマホ内の電話番号帳を使って、電話帳にいる人でかつBTTalkを利用している人が表示される仕組み。
該当ユーザーをタップしてグループに招待するという流れだ。

ただこの招待の動作も少し難しく、招待相手が招待されているよ!と表示されるタイミングがわかりにくい。
招待した上で、メニュー内のグループ内のユーザーで右上の+を押している間だけ?なのか、とにかくわからず適当にやって招待できたような状況だ。

マニュアルがないので適当にやって出来た方法を書いているので、間違っていても気にしないでいただきたい。



実際に通話確認


btt07-2.jpg
以前のブログタイトル「時々自転車で遠出しよう」という名前でグループを作成して参加した状態。
参加者は本スマホの「まさきち」と、セカンドスマホの「テスト」の2台。

まず、「まさきち」が中央のマイクのマークをタップするか、BTTボタンを押すと通話モードになる。
その間、「テスト」はいくらタップしても通話モードにはならず聞き専状態だ。

通話モードは、押している間だけ、1回押したら1分間だけ、1回おしたらもう1回押すまで、と3つのパターンで設定ができる。



2台のインカムを両耳に当てて、一人二役で独り言を言い続けたところ、やっぱり不便だと思った。

実走してみないとわからないが、全員が一斉に通話できる方が圧倒的に良いと思う。

SENAのRideConnectedはインカムの操作で自身のマイクをミュートにする機能があり、これをBTTボタンでも可能だよ。
というのであればまだ理解できる。
しかし、誰か一人しか通話ができないというのは不便だろう。
もし間違って誰かが常時通話モードにして放置すると、他の人は誰もしゃべれなくなるというトラブルも起き得る。

サポートへ聞いたところ、この仕様の理由はパケットを節約するためとのことだが、一般的にLine通話でもパケット使用量は非常に少なく、あまり負担にはならないはず。
200kbpsでも問題ないので、速度制限を手動でかけられるならパケット量は気にしなくて済む。
イタリアのメーカーなのでイタリアの通信事情はわからないが、少なくとも日本ではメリットらしいメリットが無い。

早速動作について辛口になってしまったが、これはこれで良いとして、全員が常時通話できるモードの追加を希望する。



通話音質、遅延は?


概ね、RideConnectedと同じで2秒程度の遅延があり、音質はLine等とほぼ同じくらい。

MidLand同士 0.05秒程度
SENA 20S同士 0.15秒程度
B+com同士 0.2秒程度
Line通話 0.5~0.8秒
RideConnected 2秒程度
BT Talk 2秒程度

インカム通話が0.2秒以下、Line通話が0.5~0.8秒くらいなので、それと比較するとかなり遅いと感じる。
遠方を走行中に会話をしたり、一緒に走っている時でも雑談なら良いけど、対向車や路面情報を伝えるには遅すぎるので厳しい。
集合場所までの間で使うものと割り切ったほうがいいだろう。


圏外になった場合の動作


携帯回線を意図的に切ってテストしてみたところ、自動でグループ会話に復帰した。
Line等では手動操作が必要になるので、この点はバイク用に助かる機能を持っている。


インカム通話にBT Talkは混ぜられるのか?


BT Next Proならパブリックモードを利用して、インカム通話とBT Talkを混ぜることができる。
BT Next Pro以外は不可だった。

注意点は、通話モードにしてないとインカム通話がBT Talkに流れないので、BT Next Proを持っている人がうまく操作をしないといけない。
例えば他社インカム利用者はBT Talkに接続してもらって、BT Next Proで通話モードにしたり解除したりをするか、若しくはどちらかを常時通話モードにして片方から垂れ流し、片方は聞き専になってもらう。
といったところだろうか。

全く接続できないよりは聞き専になれるだけでもマシという感じで考えておこう。


現在地表示機能は便利


BTTalktizu.jpg
メイン画面の上部にマイクと並んで世界地図が表示されている。
世界地図をタップするとgooglemapをベースにグループに参加しているメンバー全員の位置が表示される。
集合時や遅刻した人が追いかけるのに便利だ。
これはメーカー公式の画像だけど、青丸がユーザーの場所を示しており、接続したメンバー全員がこのように表示される。



多々、改善の余地あり


通話モードの問題が大きい。
せっかくスマホで双方向通話ができるのに、わざわざトランシーバーのような片方向通話で縛るメリットが日本ではほとんど無い。
全員常時通話か片方向通話か、選べるようにするべきだろう。

コスパに優れたMidLandインカムなのに、BTTボタンに別途7000円も出す必要があるというのは、強みを潰してしまっている。
ボタン電池の交換の手間や、電池の持ち、ボタン電池の汎用性の低さ等もあって、厳しい評価をせざるを得ない。


BT Next Proのパブリックモードが非常に優秀で、コスパもいいのに、目玉機能として売りにしているBT Talkがこれではつい厳しい事を言いたくなる。
今後の改善に期待したい。
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他社も可能!スマホ経由で通話できるアプリ SENA RideConnectedのレビュー

  •  投稿日:2017-05-21
  •  カテゴリ:SENA
ride11.jpg
スマホを介して通信するSENA RideConnectedの操作やできること、できないことを確認したので紹介する。

RideConnectedの概要


必須条件は、RideConnected起動時にSENAのインカムがスマホと接続されている事。
接続されてなければRideConnectedの操作ができないようになっている。
今回は手元にあるSENA 20SとSENA 10Sで試したけど、SMH10等の古い製品でも利用可能。
2016年末に各インカムで対応ファームが出ているので、必ずアップデートしよう。
接続人数は無制限になっているけど、風切り音等ノイズを考慮すると10台程度が限界かなと思う。
アプリはiOS向けとAndroid向けの両方が準備されている。

懸念していたメーカー縛りだけど、実はこれ回避する術がある。
そして、後述する機能のお陰で、Line等の通話アプリより実用性が高いということがわかった。
詳細については後ろに記載するので、その前に基本的な操作についてだ。

各インカムの操作方法は以下を参照していただきたい。

接続手順はいたって簡単。
アプリは日本語化されてないけど特に難しいことはない。

1 SENAのインカムとスマホを接続
2 RideConnectedを起動してチームを作成
 チーム名は自分でつけ、チーム番号4桁の数字は自動で発行
3 他のメンバーにチーム番号を教えて入ってもらう

という流れで、チャットルームを作成して各々がjoinするようになっている。
新規入室を制御するようにロックをかけることもできるので、一度メンバーがそろったらロックをかけてもいいかもしれない。


インストール


ride10.jpg
今回はAndroid端末3台でテストしたが、Freetel Priori2(Android5.0)ではハウリングが発生してだめだった。
SHARP SH-M02と、SHARP SHV33では問題なく接続できており、アプリの動作そのものは快適。
まずはGooglePlayからSENA RideConnectedを検索してインストール。



操作手順



詳細はSENAの公式サイトを参照。
ここでは実際に利用する際に主に使う機能だけをクイックマニュアル的に記載する。
SENA 公式ページ

プロフィールの作成


ride01.jpg
初回起動時にプロフィールを作成する。
名前はローマ字と数字が利用でき、他の人と重複しても作成は可能。
今回は、masakichi と masakichi2でそれぞれのスマホで作成した。
名前以外に画像もつけられる。

名前を入力してSTARTをタップするとメイン画面へ移動。
左上の 三 をタップするとメニュー画面に入る。


チームの作成


ride02.jpg
左上の 三 をタップして CreateTeam をタップする。
TeamName を適当に入力して、 Invite Teammates をタップ。
4桁のチーム番号が発行されるので、今後はこの番号を各自で入力して部屋に入るようになる。
START をタップすればチームの作成が完了だ。


ride03.jpg
その際、右上の + をタップすると、SMS等でURLを送信でき、受信者はURLから部屋へアクセスすることが出来るようになっている。


チームに入っている間の操作


ride04.jpg
左上の 三 をタップするとメニュー内容がかわる。
Dashboard をタップするとチームの利用状況を確認できる。
現在はまだ一人なので、メンバーは一人のみ表示されている状態だ。
上部のマイクやスピーカーのマークで、ミュートにするなどの操作が可能。
左のマークはリーダー(チーム作成者?)のみに表示されているもので、全体へのアナウンスというものらしいが、具体的にはよくわからない。

インカムでの操作
・マイクのオン・オフ ⇒ ジョグダイヤルを 1 回タップ
・スピーカーのオン・オフ ⇒ ジョグダイヤルを 2 回連続タップ
・チームリーダーのアナウンス ⇒ ジョグダイヤルを 3 回タップ
・インカム通話とRideConnectedの切り替え ⇒ グループインターコムの操作


他メンバーのチームへのjoin


ride05.jpg
では次は他のメンバーがチームへ入る手順。
左上の 三 をタップして、メニュー画面から JoinTeam をタップする。
4桁の番号を求められるので、チーム作成者からもらった番号を入力して Start をタップすると入室完了。
Dashboard でメンバーがjoinしたことが確認できる。
アプリを落とすとチームへのjoinが解除されるが、起動時に以前所属したチームへ参加するか選択肢が出てくるようになっている。

また、誰かが入ったり抜けたり、ミュートにしたりするとどうやら他のメンバーへ英語でアナウンスが流れる。
ちゃんと名前も読み上げてくれるのは面白い。

「マサキチtwo join」

といった具合で、慣れれば誰か聞き取ることができそう。


チームの番号確認とロックの方法


ride06.jpg
入室済みのメンバーなら誰でもこの操作は可能。
Dashboard から右上の鍵マークをタップすると、ロックがかかりその際にチーム番号も表示されるので確認ができる。
ロックがかかると右上の鍵マークが閉じられる。
この状態で他メンバーがjoinをしようとしても、ロックされてるよ。と表記されて入れなくなる。

解除も同じで鍵マークをタップすればOKだ。


チームからの退出方法と設定


ride07.jpg
左上の 三 をタップしてメニューを表示し、FinishRiding をタップすると部屋から退出する。
Settingsはスピーカーとマイクの音量調整ができる。
一番下の機能は不明。


気になる動作を確認する


SENAインカムが接続されてないとダメという仕様や、チームの扱いがどうなるのかとか、いろいろ気になったので検証してみた。
その中で気づいたことがあり、それがとても有用なものであるとわかったのでご紹介。


通話品質


2台のスマホのうち1台はAU回線(mineo)、もう一台はソフトバンク回線。
音質は結構良くて、スマホとインカム間もただのヘッドセット扱いなので特に気になる点はない。

ただ、やはり通話の遅延はかなりある。
時間帯にもよるだろうけど、試したのはそこそこ混雑するであろう22時~24時にかけて。
片方が固定回線なのにそれでも相当な遅延だ。

遅延は以下のような感じ。
MidLand同士 0.05秒程度
SENA 20S同士 0.15秒程度
B+com同士 0.2秒程度
Line通話 0.5~0.8秒
RideConnected 2秒程度


Line通話でもワンテンポ遅れてることは認識できると思うが、RideConnectedはさらに遅い。
コーナー中の凸凹や車が来てるよ!なんて即時伝えたい事は厳しいかもしれない。
世間話がメインであればすぐ慣れると思う。


誰も使わなくなったチームの扱いは?


まだ短時間でしか試してないけど、メンバーが0人になったチームもそのまま存続する。
チーム番号がわからなくなったら再度チーム作成から行うようになっている。
チーム作成時に過去に作成したチーム名がスマホに保存されており、そのまま作成すれば新たにチーム番号が発行され、以前のチーム番号では入室できなくなった。
なので、チーム名で管理されていて、チーム番号を新規発行しなおしたら過去のチーム番号は破棄されるということのようだ。

チーム番号は何時間保持されるかわからないが、もし自ら更新しなければずっと保持されるというのであれば、仲間内でずっと同じチーム番号を使えば、毎回チーム番号を連絡しあったりする必要がなくなる。
このあたりは後日、時間を置いて試してみようと思う。


スマホが圏外になるとどうなるのか?


電波が戻れば何もせずそのままチームに所属した状態で復帰する。
再joinするような動作をしているわけではなく、自主的にチームから脱退しない限りチームに残っているようだ。
なので、仮に圏外になっていた間にロックされたとしても関係なくチームにjoinした状態が維持される。

Lineなどの場合は通話が切れるとスマホの操作が必要になるので、この点はバイク向けに作りこまれていて有難い。
ただ、圏外からの復帰時にミュートになることが何度かあった。
できれば復帰時は強制的にミュートを解除する仕様にしてくれると嬉しい。


インカム通話にRideConnectedは混ぜられるか?


残念ながらインカム通話とRideConnectedの併用は不可。
30kではメッシュネットワークとRideConnectedの併用は可能なようだが、Bluetoothインカム通話とは不可なのだと思う。
少なくともSENA 20sではできない。


実は可能!RideConnectedを他社インカムで使う


DSC02050.jpg
マニュアルには以下のような記載があることに注目していただきたい。

・一度インターコムを Bluetooth 接続して RideConnected のグループ会話を起動後、インターコムをオフにすると、 スマホ側のマイク、スピーカーを通して会話を続けることができます。
・Ride Connected を入れたスマホに同時に 2 つのインターコムを Bluetooth 接続した場合、どちらのインターコムからでも会話が可能となります。
ただし、グループ会話を起動するには、セナのインターコムと Bluetooth 接続している必要があります。


ようは、チーム所属時にSENAのインカムが繋がっていればOKということだ。

そこで試したことは以下の通り。
1. SENA 20SをスマホAとHFPペアリング、SB4Xも同じくHFPペアリング。
2. SENA 20SをスマホAとHFP接続。
3. RideConnectedでチームへ参加。
4. SENA 20Sを切断(この状態ではスマホでチーム会話が可能)
5. SB4XをスマホAとHFP接続。

これでRideConnectedのチーム会話に他社インカムで参加できる。
さらに続けて、上記で利用したSENA 20SをスマホBとHFPペアリングして同じように操作すれば、RideConnectedが利用可能だ。
SENAのインカムの内部シリアル等を読んでいるようなことはなく、何でもいいからSENAのインカムが繋がった状態でチーム会話に参加すればいいということ。
SENAインカムが1台あれば、あとは全部他社でもいいという事になる。

ただ、マイクミュート等の操作はSENA以外のインカムからはできそうにないことは注意。
時々SB4Xを接続した時にアプリが落ちることがあったが、その時はまたSENA 20Sの接続からやりなおせば大丈夫だった。


インカム通話にRideConnectedを混ぜる技


DSC02057.jpg
SENAのインカム通話とRideConnectedを混ぜることはできそうにない。
では他社ならどうか?
B+com SB4Xにはグループ通話withモバイルという、HFPの電話等の通話をインカム通話に混ぜるという機能がある。
これまであまり注目してなかったが、可能そうだったので試してみた。
やり方は簡単で、前項で紹介した接続を行った後、RideConnectedを接続したSB4Xから、普通に別のB+comへインカム通話を発信するだけ。
順序が逆ではダメなので、先にRideConnectedを接続してそのインカムからインカム通話発信をしよう。
RideConnectedは単純にHFPで通信しているだけなので、普通の電話と同じ感覚で構成することができ、チェーン接続もそのまま可能で最大4台までできるが、さすがに4台目になるとかなり厳しい。
2台ならそこそこ快適、3台が実用限界といったところか。

ちなみに、グループ通話withモバイルはスマホ接続したインカムと接続できるインカムは1台なので、必ず先頭になる必要がある。
接続順序は、スマホ⇒インカムA⇒インカムB⇒インカムC という流れだ。


やってみたわけではないが、同様のことがMidLand BT NEXT Proのパブリックモードで可能なはず。
むしろMidLandのほうが先頭である必要はなく、チェーン接続の真ん中に配置できるので、安定性は高いかもしれない。

■どんな使い方ができる?
いろんなメーカーの利用者が多数いればRideConnectedで統一するのもいいけど、圏外になるような場所へ行くと全滅してしまう。

そこで、同じメーカーのユーザー同士でインカム通話をさせておいて、ジャンクションとなるメンバーだけRideConnectedを接続すれば、電波があるうちは全員が参加、圏外になれば同メーカー同士だけでインカム通話する、というような使い方も可能そうだ。

ただ、これには設定がかなり細かくなるので統率するのが大変なことと、うまく動作しないことも十分に考えられる。
RideConnectedで全員が参加できればラッキー。くらいで試してみる価値はありそうだ。



想定される利用シーン



■ SENAユーザーは自宅出発時にRideConnectedで会話をしながら集合する
渋滞で遅れるとか場所を確認とか、役に立ちそうなのと、全く違う場所で会話するのはちょっとワクワクする。
先に到着したメンバーはインカムの電源を落とせば普通にスマホで通話できるので、スマホ片手に用事が可能。
復旧もインカムを接続するだけで良いのは楽。

■ 他社ユーザーは到着したらRideConnectedに参加する
誰かのSENAインカムとスマホを接続してRideConnectedで会話に参加し、自分のインカムに切り替えればOK
アプリを落とさなければずっと参加した状態なので、エラーで落ちない限りはこの作業は1回だけでいいことになる。

■ ツーリングにいけなかった人は自宅からRideConnectedに乱入する
SENAインカムが手元にあればできるので、ちょっとツーリング気分を味わいに参加してみてもいいかもしれない。
僕なら育児しながらだろうか。


一緒に走るメンバーが4人以下でメーカーが2社だけであればユニバーサルインターコムを利用したほうがいいと思う。人数が多かったり3社以上で安定しない場合は、この方法を試してみてはいかがだろうか。



バイク向けによく考えられたアプリ


以上が本アプリの利用方法だ。
変則的ではあるけど仕様の隙を突いて他社インカムでも利用可能な点は大きい。
※SENAさん、紹介してしまったけどこの抜け道を潰さないでくださいね。

あくまでインカム通話がメインではあるけど、いざという時には融通のきく使い方ができるので、インストールしておいて損は無い。
あとは日本語化と圏外からの復帰時に微妙な動作をすることがあるので、その点の修正を期待したい。
仕様面では現状困るようなことはなく、あとは利用してみたユーザーからの要望で機能が追加されるのではないかと思う。

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バイク用プロテクター 超軽量で柔軟性が高い素材がおすすめ

DSC02016.jpg
軽くて柔軟性があり、実用十分な防御性を持つ理想のプロテクターを求めてたくさん購入してきた。
まだ完璧ではないものの理想に近い製品が手に入ったので、ここまでの経験をまとめて紹介する。

ヘルメットの次に命を守ることのできるプロテクター。
意外にもプロテクターを着けることで楽になることもあるので、面倒だと思わず是非ご検討いただきたい。


プロテクターの装着について


プロテクター装着率
この統計は警視庁が年に1回行っている、プロテクター装着に関するアンケートの結果。
第1回は2007年で、第10回が2016年となっている。
毎回全国の署で6000人程度から回答を得ており、かなり信頼できる数値だと思う。

後にも記載するが、2005年頃から本格的に警視庁と教習所、バイク用品メーカー(主にコミネ)や用品店がプロテクター装着に向けて活動を開始。
その結果、2010年までは4%前後だった装着率が現在は2倍近い7%にまで向上。
ただ、プロテクターといってもどの部位でどれくらいの防御性のあるものを装着しているかは、このアンケートからはわからない。
近年は、プロテクターの防御性と快適性が良くなってきているので、装着率だけでなく安全性と快適性がどのように高まっているかも重要だ。


プロテクターの部位はどこが重要?


死亡率部位
これも警視庁が発表しているデータで、死亡原因になった部位。
頭部が最重要なのはもちろんだけど、胸部の損傷は致命的になりやすいことがわかる。
次に腹部だけど、腹部はどうしてもプロテクターで覆うのが難しいので、現状の素材では諦めが必要な部分だ。
柔軟かつ軽量な革新的な素材が開発されるか、エアバッグの利用くらいしか防ぐすべは無いだろう。

その次は、死亡原因にはあがらないものの重度の後遺症が残りやすい脊椎と腰。
ただ脊椎パッドは大きく嵩張ることと、腰パッドはスペース的に難しくあまり普及してないので、重要なものの取り付けやすさに欠ける。
あとは重症にはなりにくいものの、膝は低速で軽くこけただけでも強烈なダメージを受けやすいので、膝にもパッドが欲しいところ。

個人的な考えだけど、重要性と快適性と価格を考えると優先順位は以下の通り。

胸 > 膝 > 脊椎 > 肘 > 肩 >> 腰 > 腹

尚、僕は胸、膝、脊椎、肘、肩に取り付けている。
もう少しライトに行くなら、胸、膝、脊椎。
もっとライトなら、胸、膝の二つで、これが最低限かな。

プロテクター装着に躊躇しているなら、とりあえず胸と膝だけでも試してみよう。


プロテクターを着けない理由は何か?


プロテクター非装着理由
この統計も同じく警視庁が行っているアンケート結果。
第10回は2016年で、プロテクターを知らないという人はかなり減少したものの、装着が面倒(と思っている)人が増えていることがわかる。
それと価格が高いということが足を引っ張る理由のようだ。
でも本当に装着が面倒なのか?
だいたいこういうのって装着が面倒ではなく、装着が面倒そうと思っている人 ではないかと思う。



プロテクターは面倒?


装着が面倒という点ではプロテクターが内蔵できるバイク用ウェアが圧倒的におすすめ。
僕もこの手の商品を使っているけど、プロテクター有無はほとんど気にならないくらい快適だし、一手間かかる場面はウェアを脱いでボックス等にしまう時くらい。
その一手間と怪我を軽減できる可能性とを天秤にかければ、決して悪くはないと思う。

バイク用ウェアのデザインが嫌な人はいると思うが、最近はバイクらしくないウェアが増えてきているので、一度用品店に足を運んでみてほしい。


価格はどれくらい?


最近のバイク用ウェアを持っている人ならプロテクターを内蔵できる製品がほとんどなので、標準の薄っぺらいものから、胸、脊椎、肘、肩の標準4点セットを6000円程度で強固なプロテクターへ変更することができる。
少し手間はかかるけど、季節ごとに入れ替えればいいし、ダメージを受けなければ10年くらいは十分使えるのでとても安いと思う。
普段着で乗るなら十分な防御性のあるプロテクターベストが4000円~10000円程度で購入できる。

10000円で後遺症が残らず普通の生活ができたり、怪我無くバイクの修理代だけで済む可能性が高くなるなら、安いと思いませんか?


プロテクターなんてかっこわるい?


警視庁プロテクター
実際、昔の僕がそうでした。
初めてバイクに乗ったのは大学1年生の夏、2000年頃のこと。
ヘルメットには何万円も出してアライ、ショウエイを被るのに、プロテクターにはびた一文出さなかった。
というのも、アライ、ショウエイを被るステータスはあっても、プロテクターをつけるステータスなんて全く無かったし、それどころか峠で膝をするわけでも無いのにプロテクター・・・ぷぷっ なんて風潮があったのは確か。

風向きが変わり始めたのは2005年頃から警視庁がプロテクター装着の啓蒙を始めたことと、連動して教習所でプロテクターの装着が始まったことだ。

僕も2009年に大型2輪免許を取得した際に、初めて肘と膝にプロテクターを装着。
この時はまだ教習所で指示されたから着けただけだったけど、プロテクターへの拒否感が薄れ、晴れて卒業し憧れのVFR800-2型に乗り換えたときに、心機一転プロテクターを着けようと胸部、脊椎、肘、肩、膝の代表的なプロテクターを購入した。

最近免許を取得した人はプロテクターへの拒否感は少ないだろうし、バイクウェアにはプロテクターを取り付けられるようになっている製品ばかりになった。

世の中の流れが変わりつつあるので、かっこわるい!なんて思っている人がいれば、ちょっと考え直してみてはいかがだろうか。


着心地が悪そう


何も無いよりゴツゴツした感じがあり、これを着て一日いるのは疲れると思う。
ただし僕はプロテクターを装着する楽しみを味わうために、着たまま寝たことが何度もある。
しかし、最近は防御性と快適性を両立させた製品が登場しており、僕はそれを追い求めてプロテクターを買い集めるに至った。

着心地の悪化はどうしても避けられないが、極力着心地が良いプロテクターとは何か?

・軽い
・柔軟性がある
・薄い
・蒸れない

素材については後で詳細を記載するが、最近はウレタンの中心を高圧縮ウレタンやプラスチックで補強する構造のプロテクターが登場し、かなり軽量でそこそこの柔軟性があって着け心地が良い。
僕はこれをウレタン(中心ハード)と勝手に命名。
特に2りんかんオリジナルのモーターヘッドと、コミネのスーパーライトシリーズはおすすめ。
少し価格が高いけどハイテク素材の、ウレタン(高吸収)や、衝撃を与えると硬化するウレタン(瞬間硬化)も登場し、どんどん快適性は向上してきている。


胸部プロテクターの意外なメリット


プロテクターと言うからには事故った場合の防御面が一番の目的だが、実はもう一つメリットがある。

それは、体で受ける局地的な風圧やジャケットのバタつきが胸部プロテクターによって面になって体に伝わるため安定感が増し、疲労が蓄積しにくくなることだ。
特に高速を走っているときは顕著で、胸部プロテクター無しとの違いは鮮明になる。
高速を走る事が多い人には大きなメリットなので、副次的ではあるものの検討の材料になるかと思う。


安全規格


DSC01972.jpg
2010年頃から安全性の指標として、欧州のCE規格のEN1621を取得した製品が増えている。
古い製品も決して安全性が低いわけではないが、CE規格が広まり始める前からの製品(主にプラスチック系)は取得していないものが多い。
CEについては欧州の規格だがここでは詳細は割愛する。

プロテクターの規格としては、CEレベル1とCEレベル2があり、レベル2のほうが安全性は高い。
ただ、公道向けとしてはCEレベル1でも十分だと思うし、一般的に販売されている製品のほとんどがレベル1だ。
製品のタグやメーカーページを見れば上記画像のようなマークがついていることを確認できる。

個人的には、CE1をクリアしているものか、プラスチック素材のものであれば、防御面においては十分ではないかと思っている。


ウェア内蔵かプロテクターベストか


ウェア内蔵とは、バイク用ウェアにプロテクターを内蔵できるタイプ。
例えば、僕が愛用中のラフアンドロードのウェアには胸部、脊椎、肩、肘に内蔵できるようになっており、標準はペラペラなやつなので別途CE規格に適合したものを購入して入れている。
ラフアンドロード ウェアのページ
DSC02041.jpg


プロテクターベストはウェアを選ばずインナー若しくはアウターにプロテクターを着るタイプ。
定番はコミネの製品だ。
SK696_top-2.jpg


ウェア内蔵の特徴


・ジャケットを脱ぐだけで身軽になれる
・プロテクターを外して別ジャケットへも取り付けられる
 ※形状が大きく異なる場合は不可
・フィット感が弱いので防御面では不利


プロテクターベストの特徴


・普段着と組み合わせられる
・しっかりフィットさせられるので防御面で有利
・ジャケットとプロテクターの二つを脱ぎ着する手間がある


僕は最初にコミネのプロテクターベストSK-620を2009年に購入。
その後、胸部パッドを装着できるバイク用ウェアが増えたことで、ラフアンドロードのウェアへ切替。
今も、冬用、春秋用、夏用の3種類のジャケットを用意し、肘と肩は着け外しが面倒なので全部に、胸部と脊椎は入れ替えが簡単なので1つずつ持っている。
脱ぎ着が楽なのでバイク用ウェアはすごくおすすめだ。


素材の違い


最新テクノロジーから既存素材の工夫で防御性能をアップさせる等、素材も進化している。
基本的にウェア内蔵や肘や膝に巻きつけるタイプの製品は様々な素材が採用されており、プロテクターベストはほとんどプラスチック。
素材の正式な名称はわからないので、こういうタイプがあるな、とわかる範囲で分類している。

それぞれの特徴を簡単に紹介。

ローテク素材


・プラスチック
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ウレタンにプラスチックを縫い付けており、やや軽く防御力は高め、価格は安い。
薄くて通気性の高いウレタンのおかげで湿気を逃してくれるので、メッシュジャケットとの相性は良い。
ただし柔軟性に欠けるので着心地やジャケットのボックスなどへの収納性は低め。
以前はがっちりならプラスチック、ライトにいくならウレタン(ソフト)という2択だったが、近年はウレタン(中心ハード)とハイテク素材が主流になっている。
ただし、胸部は耐貫通性が重視されるので今でもプラスチックが主流だ。
古い製品が多くCE規格を取得してないものが多いが、防御面では CEレベル1 相当はあると推測している。


・ウレタン(ソフト)
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柔軟性が高く、軽く、すごく安価な製品。
防御力は低く、立ちゴケ程度なら吸収できるが走行中の転倒では厳しい。
標準でジャケットに内蔵されている事が多い。


・ウレタン(高密度)
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2012年頃から多く販売され、その後ウレタン(中心ハード)が登場してやや勢いが衰えている。
柔軟性はそこそこある。
ただ、重い事と通気性が全く無いため着け心地はいまひとつ。
CEレベル1をクリアした製品が多い。


・ウレタン(中心ハード)
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近年公道用途で主流になっているタイプ。
ウレタンパッドの中心部を高圧縮ウレタンやプラスチックで補強しており、切れ込みのおかげで多少の柔軟性があり、周囲が柔らかく痛くなりにくい。
非常に軽量な上に価格も安く、CEレベル1 をクリアした製品が多数販売されている。
コスパの点で非常に優秀。
僕は軽さを重視しているので、この素材を多様している。


ハイテク素材


・瞬間硬化
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普段は柔軟性があるのに衝撃を受けると硬化するという特殊なもの。
複数の素材メーカーから商品化されており、PORON XRDやD3Oという素材がバイク用に使われている。
製品により様々だが、概ねどれも薄めで柔軟性があり、CEレベル2をクリアした製品が多い。
欠点はやや重いということと、安くて2500円、高いと5000円程度と値段が高い。
瞬間硬化素材がもっと普及すれば価格も下がり、将来の主役になると推測する。


・ウレタン(高吸収)
RSタイチ脊椎プロテクター高吸収10
通常のウレタンソフトと高密度の中間的な肌触りで、衝撃を分散させて吸収する性能が非常に高い。
CEレベル2をクリアした製品もあり、瞬間硬化と同じく将来の主役になる可能性がある。
価格は3000円~5000円と高価で重量も少し重めだけど、柔軟性の高さは抜群。
嵩張る脊椎パッドに特に有効。


その他


・エアバッグ
2013ss_system-j.jpg
ジャケットとバイクをコードで接続しておき、バイクから離れるとガス噴射でジャケットに内蔵されたエアバッグが膨らむ仕組み。
MotoGPでも採用が進んでおり安全性は高いが、やや重く、コードを外し忘れてバイクから降りるとエアバッグが膨らんでしまうという欠点がある。
基本はプロテクターでさらに追加でエアバッグという位置づけになる。
バイクウェアにエアバッグが内蔵された製品と、エアバッグのみのベストタイプがある。
国内メーカーの無限電光(hit-air)が開発し、海外の白バイ隊に採用されたことで世界的に話題になった。



ウェア内蔵タイプのおすすめ製品


僕はCEレベル1をクリアするくらいの防御性を持った上で、快適性、利便性を向上させることを念頭において製品を比較した。
特に重さは肩の疲労度が大きく違ってくるので、最重要ポイントととしている。

例えば胸部、脊椎、肩、肘の4点セットの場合。
・プラスチックで700g
・ウレタン(中心ハード)で500g

 ※胸部のウレタン(中心ハード)は無いためプラスチックを採用
・高密度ウレタンで800g
 ※胸部と脊椎は高圧縮ウレタンが無いためプラスチックを採用


ウェアで200gの差は意外と大きく、ポケットに缶コーヒーを入れているくらい違いがある。
初めてウレタン(中心ハード)に入れ替えたときは、肩が軽くてびっくりした。
それでいて柔軟性もそこそこあるのですごくおすすめ。

もう一つ注意しないといけないのがプロテクターの形。
基本的に、主要メーカーのプロテクター入れはほぼ同じサイズで流用できるけど、サイズが違っていてプロテクターが大きい場合は自己責任でハサミで切って調整、逆の場合は100円ショップ等で売られている粘着マジックテープを使って固定させるという手もある。
僕が購入している製品は全てラフロのウェアに綺麗に収まった。
ラフロは胸部が少し特殊なので、胸部以外はどのメーカーも概ね互換性があると思う。

ちなみに、肩用とか肘用といっても必ずそこに使わなければならないわけではない。
肩、肘、膝は概ね形状が近いので、好みで入れ替えてもOKだ。


それでは商品を紹介。
重量は左右ある場合は合計の重さで表記している。



RSタイチ ウレタン(高吸収)


DSC02147.jpg
CEレベル2
・やや重い 脊椎213g
・非常に柔軟性が高い
・すごく薄い
・実売価格 4000円程度
脊椎:TRV044

これでCEレベル2?と疑問に思うくらいふにゃふにゃだが、手に持って叩いてみると衝撃が分散されるので痛くない。
さすがハイテク素材だなと感心した。
ウレタン(ソフト)に次いで柔軟性が高く、かなり薄いので装着しても違和感がほとんど無く、ジャケットをまるめて収納するのも簡単。
ボックスにしまいやすいので普段乗りはTRV044、ツーリングでは肩への負担を下げるためにコミネのスーパーライトを使うようにしている。
サイズ40が標準で、ラフロの脊椎パッドにぴったりと収まる。



デイトナ ウレタン(瞬間硬化)


DSC02155.jpg
CEレベル2
・重い Mサイズ124g Lサイズ150g
・柔軟性が高い
・実売価格 1500円程度
Mサイズ:92819
Lサイズ:92818

瞬間硬化タイプでは圧倒的に安いプロテクター。
非常に柔軟性が高くジャケットを押し込んで収納できて便利。
さらにCEレベル2にも適合。
フィット感が良いので数値ほどの重さを感じない。

ジャケットのプロテクター入れにあわせて選べば良いのだけど、基本的にはMサイズは肩や膝に、Lサイズは肘や膝(脛)に使うようになっている。
良い製品なのに公式サイトで非常にわかりにくいところに紹介されており、店頭でもあまりアピールされてないのが残念。
モーターヘッドのウレタン(中心ハード)と並んでおすすめのプロテクター。



コミネ ウレタン(中心ハード) 


DSC01989-5.jpg
・CEレベル1
・非常に軽量 脊椎99g
・柔軟性も十分
・実売価格 2000円程度
脊椎:SK-675 スーパーライトシリーズ

まず何よりこれを試してもらいたい。
プラスチックパッドからこれに変更すると、感動的なほどに肩への負担が下がると思う。
購入直後は硬くて失敗したかな?と思ったけど、溝にそってぐいぐいと左右上下に丸めるように折って、ウェアに内蔵させて一日ツーリングをすると、あっという間に体になじんでしまった。
DSC01994-5.jpg
写真の通り、僕の背中にあわせて形作られていることがわかる。
戻る力が強くて少し硬いけど、ボックス等にウェアを押し込んで収納も可能。
驚異的に軽く、そこそこの柔軟性/防御力があり安価なので、すごくおすすめ。
尚、光電子の製品もマジックテープがついているが基本は同じものらしい。



コミネ ウレタン(中心ハード)


DSC02018.jpg
・CEレベル1
・軽量 肘110g、肩88g
・やや硬めだが馴染んでくる
・実売価格 1000円程度
肘:K301E
肩:K302S

安くて、軽くて、防御力もそこそこあり、最初のプロテクターに最適。
最初は全く折れ曲がってないので、ぐいぐいと折ってジャケットに入れて走って1日ツーリングで使えば体に馴染む。
反発力が強く少し角が当たる感じがするが、ちゃんと馴染めば着心地は良い。
脊椎のスーパーライトシリーズとは材質が異なる。



コミネ プラスチック


SK689-2p.jpg
・CEレベル1相当
・実売価格1600円程度
胸部:SK-689

超定番。
標準的な形状なのでラフロのジャケット以外なら概ねどのメーカーでも取り付け可能。
価格も安く使いまわしも利くので、まずはこれを購入しよう。



コミネ ウレタン(高密度)


DSC01964-6.jpg
・CEレベル1
・重い 肘206g、肩116g
・そこそこ柔軟性がある
・実売価格 1500円程度
肘(膝兼用):SK-640
肩:SK-639

柔軟性がそこそこあって着ている時は体にフィットしてくれる。
欠点は重い事と戻ろうとする力が非常に強いので、曲げたまま収納するのは困難。
ウレタン(中心ハード)が苦手な人におすすめ。



モーターヘッド ウレタン(中心ハード)


DSC01970-4.jpg
・CEレベル1
・非常に軽量 肘80g、肩96g
・切れ込みによる柔軟性が高い
・実売価格 2000円程度

おすすめ製品。
ネット通販はされてないので、2りんかんの店舗で購入しよう。
肘と肩の二つしかないが、軽量かつ柔軟性が高く、深く包み込むような形なので安心感が高い。
型番は不明だけど、CEタイプ というシリーズ名で販売されている。
詳細は以下公式サイトを参照していただきたい。
モーターヘッド 公式サイト


ラフロ プラスチック


DSC01983-5.jpg
・CEレベル1相当
・やや重い 肘136g、肩80g、胸部178g、脊椎262g
・そこそこ通気性がある
・そこそこ柔軟性がある
・実売価格 2000円程度
肘:RR10046
肩:RR10047
脊椎:RR10078
胸部:RR10074
※現行モデルは上記型番です。
 見た目が異なりますが、装着感はほぼ同じです。

他素材より通気性があるためメッシュジャケットとの組み合わせに適している。
繋ぎの部分がウレタンなのでそこそこ柔軟性があるが収納性は良くない。
胸部パッドは耐貫通性を重視して本製品を使用中。
脊椎は非常に重く強く折り曲げると壊れそうなので、コミネのスーパーライトのほうがオススメ。



ラフロ ウレタン(中心ハード)


DSC01980-4.jpg
・CEレベル1
・軽量 肘114g、肩86g
・切れ込みが少なく柔軟性はいまいち
・実売価格 2000円程度

モーターヘッドと比べると見劣りしてしまう。
特に柔軟性が低くてごつごつ感が強い。
素材は良いのに構造的にあまり優れていない事が難点。
型番は不明。


おすすめの構成


ツーリング向け、街乗り向けの2つで僕が使い分けている構成を紹介する。
もちろん逆でもなんら問題は無いので、一例として参考にして欲しい。

ツーリング向け


長時間の利用で違いを感じる重量を最重視し、次に柔軟性の優先順位で選んだ。
CEレベル1相当となるが、体への負担を下げて疲労を蓄積させないことで安全性を高めるというアクティブセーフティーの考えで防御性能とのバランスをとった。
全部揃えても6000円程度と安価なので、まずはこれを試してみて欲しい。
これで満足できなければ、満足できない部分を変更しよう。

肘、肩:コミネ ウレタン(中心ハード)
最初少し硬いけど、馴染めば着心地は良く、軽量ですごく安い。
近くに2りんかんがある人は最軽量のモーターヘッドもおすすめ。

脊椎:コミネ ウレタン(中心ハード)
非常に軽くて柔軟性もそこそこあって体にフィットする。
収納性もそこそこ良い。

胸部:コミネ プラスチック
胸部にも瞬間硬化素材があるが、耐貫通性が重要なのでここはプラスチック。
※ラフロ以外は基本コミネでOK ラフロは自社製品を選ぶ


街乗り向け


短時間の乗り降りを繰り返したり、降りたらジャケットを脱いでボックスやバッグに収納することを考慮し、柔軟性/収納性を重視。
基本的に柔軟性の高いものはウレタン(ソフト)とハイテク素材の2択だが、ウレタン(ソフト)は防御面に不安があるので、ハイテク素材をおすすめしたい。
結果、全部で1.1万円で最高レベルの防御性能と柔軟性を備える構成になった。
事故の大半は交差点で起きているので、市街地こそ防御性能を重視するという考え方は理にかなっていると思う。
脊椎のRSタイチ ウレタン(高吸収)は抜群に収納しやすいので、ここは外せないところだ。

肘、肩:デイトナ ウレタン(瞬間硬化)
防御力と柔軟性と価格のバランスが良い。

脊椎:RSタイチ ウレタン(高吸収)
防御力と収納性の高さでおすすめ。

胸部:コミネ プラスチック
胸部にも瞬間硬化素材があるが、耐貫通性が重要なのでここはプラスチック。
※ラフロ以外は基本コミネでOK ラフロは自社製品を選ぶ



プロテクターベスト


プロテクターベストの選び方は、どの部位までカバーするかとフィッティング能力が大きい。
それと、胸部を分割式か一枚式かで防御性と快適性が大きく異なってくる。

僕が思うには、着脱のしやすさを考慮して胸部と脊椎のみがおすすめ。
先にも記載したとおり、プロテクターは面倒になって使わなくなったら意味が無い。
重要度の高い胸部と脊椎を優先し、肘は別途巻きつけタイプ、肩は無し、という構成で試してみてはいかがだろか。

そしてこの手の商品はコミネが圧倒的に強い。
コミネマンといわれるほど昔からプロテクターに力を入れてきただけあって、商品ラインナップが豊富。
僕も過去に所有したのはコミネのSK-620という胸部と脊椎のみのタイプ。
現在は廃盤となっているが、後継製品(SK-696)が販売されており、プロテクターベストの中では使い勝手が良かったので、コミネをおすすめしたい。

尚、CEレベルは部位によって異なるため本項目では記載はしていないが、概ねCEレベル1をクリアしているプロテクターが利用されている。
詳細は公式サイトをご確認いただきたい。


コミネ SK-696 胸部、脊椎、腰


・胸部は分割タイプ
・フィット感がいい
・実売価格 10000円程度

珍しく腰まで伸びた脊椎パッドが特徴。
胸部は二枚タイプで使い勝手が良く、脇下のベルトで体に密着するようにできる。
そのためプロテクター全体のフィット感が良く、安心感がかなりある。
前作SK-620を使った時にもこのフィット感は素晴らしかった。
鎖骨や脇腹等全体にウレタン(ソフト)パッドが配置されているので、防御範囲が広い。
肩と肘はないが、脱ぎ着することを考えればこの製品は非常に優秀。
プロテクターベストではイチオシの製品。



コミネ SK-688 胸部、脊椎、腰


・胸部は一枚タイプ
・女性向けデザイン有り
・実売価格 6000円程度

前後ともに防御範囲が広く、かつ一枚タイプで胴体の防御性能は最高レベル。
装着方法は頭から被るか、脇腹のゴムを外して横から腕を通して頭を被るかの2通り。
羽織るようなことはできないので、着脱の点はあまり優れていない。
防御性を重視する人におすすめ。
ただし女性向けデザインは分割式となっているし、CEもクリアしてないので別物と考えたほうが良さそう。



コミネ SK-676 胸部、脊椎、腰、肩、肘


・胸部は一枚タイプ
・コミネマン
・実売価格 16000円程度

最強フル装備、圧倒的な威圧感、これでこそコミネマン。
着脱しにくい?フルプラスチックで重い?
上等だ。
コミネマンとはそういうものだ。



コミネ SK-629 胸部


・胸部は一枚タイプ
・実売価格 4000円程度

最重要の胸部のみを一枚でガードする。
左脇腹のバックルを外せるので、一枚タイプにしては着脱しやすい。
本当は脊椎も欲しいところだけど、軽量かつ気軽に胸部を強固に守れるという点に長けている。



コミネ SK-693 胸部、脊椎、肩、肘


・胸部は分割タイプ
・インナー向け
・実売価格 13000円程度

SK-694のフル装備版。
夏は直かシャツの上にSK-693を着て、その上に大きめのTシャツを着るという方法もある。
実際、ツーリング先でそのような格好の人はいる。
着脱のしにくさが欠点だ。



ラフロ RR10061 胸部、脊椎、脇腹


・胸部は分割タイプ
・インナー向け
・実売価格 13000円程度

メッシュ素材で風通しが良く薄手素材なので、上にジャケットを羽織っても違和感が少ない。
ラフロはコミネと比較すると全体的にゴツさがない点で優れている。
スマートに装着したい人におすすめ。




下半身のプロテクター


本来であれば下半身も膝と骨盤にプロテクターが入った上にザイロン等の引張強度が高い、バイク用パンツが望ましい。
1種類だけザイロン採用のジーンズを持っているけど、選べるほどのデザインがなく結局普通のジーンズに、巻きつけ式の膝パッドを使っている。
最近、コミネのプロテクター内蔵ジーンズが気になっているので、近いうちに試すかもしれない。


ラフロ RR10070 膝、脛


DSC02030.jpg
・プラスチック素材
・軽量 188g
・インナーにもアウターにも利用可能
・実売価格 2000円程度

8年以上使っているお気に入りのプロテクター。
比較的薄手で防御範囲が広く、膝と脛の間はウレタンのみなので柔軟性が高い。
写真は右足だけプロテクターを装着しているけど目立たないし、窮屈間もあまり感じない。
座るとさすがにわかるけど。
DSC02038-2.jpg
冬場は風が直撃する膝を保温してくれるためとても温かく、夏も暑さはあまり感じないので一年通して大活躍。



コミネ WJ-732R 膝


WJ732R_top.jpg
・膝にCEレベル2パッド標準付属
・穿いたままパッドを取り外し可能
・腰にもパッドを内蔵可能(別売)
・女性向けサイズ有り
・実売価格 6000円程度

ザイロンやケブラーといった強度の高い素材は使わず、伸縮性のある普通の生地で作られたジーンズ。
膝と腰にパッドを装着可能で、膝には標準でCEレベル2のパッドが付属している。
プロテクター内蔵タイプは膝裏が窮屈でなく、履き心地が自然なことが最大の特徴。
レギュラーフィット(WJ-732R)とスキニーフィット(WJ-737S)が用意されており、スキニーフィットの製品を購入したので以下の記事を参考にしてもらえればと思う。



プロテクターまとめ


プロテクターポスター
バイクに乗ることで有名なプロスケーター荒川静香さんも、警視庁とプロテクター装着の啓蒙活動をされています。
ツーリングはもちろん、普段のチョイ乗りでもちょっと胸部プロテクターがあるだけで人生が変わるかもしれません。

僕はプロテクター無しにバイクに乗ると不安を感じるので、スクーターで買い物に出るときでもバイク用ウェアにプロテクターを入れて乗っています。
嫁には大げさだとか、恥ずかしいとか言われますが、それが当たり前のことになって欲しいと思います。
まずは嫁を説得しなくては・・・・。

おすすめは、利便性と防御力のバランスを取ってバイク用ウェアに分割式胸部プロテクターと、脊椎、肩、肘パットを入れて、別途膝にもプロテクターを装着すること。
まずは安価で軽量でCE1をクリアするウレタン(中心ハード)を試して、プロテクターって案外いいね。って感じてもらえればと思います。
2着3着とジャケットがあれば入れ替えが面倒になってくるので、満足なら同じ安価なものを、もっと快適性や防御性を高めたいならハイテク素材を追加購入するというので良いと思います。
この安心感が病みつきになるかもしれないので、一度試してみてはいかがでしょうか。

エアバッグは万能ではなくプロテクターをつけた上に装着するもので、あくまで主役はプロテクターである事を忘れてはいけません。
エアバッグは今勉強しているところなので、購入してちゃんとレビューできるようになったら記事に追加します。
それまでしばしお待ちを。 このエントリーをはてなブックマークに追加

新方式メッシュネットワーク採用のSENA 30kの情報を追う

  •  投稿日:2017-04-18
  •  カテゴリ:SENA
SENA30kモック
2017年9月時点の最新情報

SENA待望の新型 30k
革新的なメッシュネットワークを採用し、インカム業界を大きく変えそうな気配があるので、とても期待している。
2017年9月現在、まだ開発中で随時詳細情報が公開されはじめているが、まだ具体的な発売日は好評されてない状況だ。

SENA 公式サイト 30k製品ページ

外観


SENA30k外見3
公式サイトに公開されている画像だ。
トップの画像は東京モーターサイクルショーで撮影したモック。



SENA30k外見1
後方の突起がBluetoothアンテナ、前方のアンテナがメッシュネットワーク用になっている。
SENA特有のジョグダイヤルは継承されているので、操作感は従来製品同等のようだ。



SENA30k外見2
クレードルは20S互換。
10S、SMH10等のミドル以下の製品と、ハイエンド(20Sと30k)で分かれているようだ。
僕としてはどっちかに統一したほうが嬉しいのだけど。
主な違いはドッキング方法と端子の位置、下部にあるボタンの有無となっている。
下部のボタンは20Sではアンビエントモード(外部音を聞くモード)、30kではボイスコマンド用と記載されている。
クレードルの構造は同じだけど本体の動作が異なるということなのだろう。



29249-1-201707261406227.jpg
新しく公開された画像に上記のようなものがある。
特に説明がないが、おそらく充電用スタンドだろう。
USB接続での充電に加えて、自宅ではスタンドを使っても充電できるということだろうか。



機能紹介


基本的にBluetoothの性能はSENA 20Sとほぼ同じ。
インカム通話と音楽を併用するオーディオマルチタスクや、最大8人接続など。
ただしオーディオマルチタスクが改良されているので、オーディオマルチタスクの項目で解説する。


最も異なる点はBluetoothではなく新しい何かしらの無線規格を用いた、メッシュネットワークが搭載されたことだ。
日本では未発売だが、カルドシステム(イスラエル)のPackTalkで既に実装されている技術になる。
では詳細をみていこう。


現時点で判明しているスペック


SENA30kBluetooth.jpg
詳細スペックはまだ公表されていないが、Bluetoothについては20Sとほぼ同じとのこと。
それ以外でわかっている特長は以下の通り。

・30k独自のオーディオマルチタスク機能
・20分の急速充電でBluetooth5時間、メッシュ3時間 利用可能
・通話時間 Bluetooth 13時間 メッシュ 8時間
・待受時間 10日間
・Bluetooth4.1
・新通信規格メッシュネットワークの採用
・メッシュネットワークの最大接続数は16台
・通信距離 Bluetooth1.6km メッシュ2km
・FMラジオ



インカム通話と音楽等を併用するオーディオマルチタスクが進化


26236-1-20170321152920.png
公式サイトには以下の記述がある。

30Kオーディオマルチタスク技術は、Bluetooth通信と適応型メッシュネットワーク通信を同時に行います。
スマホのストリーミング音楽の再生、電話のおしゃべり、またはGPSナビの音声案内がお互いをさえぎることなく同時に聞こえてきます。
従来の割り込み型の音声優先順位に悩まされる必要はありません。全ての音源が綺麗に織り合わされ、あなたの耳元にここちよく届きます。

要約すると、
・インカム通話
・スマホの音楽(A2DP)
・電話orナビ音声(HFP)
この3つを完全同時に利用できるということのようだ。
従来製品ではHFPが割り込んできた場合に、他の通信は一旦停止してHFPを最優先にする、といったような動作。
これがHFPだからどうなって・・・と考える手間があるのだけどこの悩みを解消しているということと推測する。

似た機能としては、MidLand BT NEXT ProがA2DP&HFPの2台完全同時利用が可能なのだが、あくまでインカム通話をしてない時に2台完全同時が可能なのであって、インカム通話と併用すると1台になってしまう。

この点を考慮すると、SENA 30kは A2DPの2台完全同時ではないけど、インカム通話&A2DP&HFPの3つの完全同時というのは非常に使い勝手が良いのではないかと思う。



新規格メッシュネットワークの採用


Sena30kメッシュネットワーク
現行のインカムは1台のインカムから2台接続が可能で、これを数珠繋ぎにして台数を増やすチェーン接続方式をとっていた。
しかしこのチェーン接続には欠点があり、接続できる台数の限界が低く(通常4台 20Sで8台)、間で途切れると分断されるし、再接続も手間がかかる事が多い。

それを解決する目的で登場したのがメッシュネットワーク。
ネットワークの世界では昔からある考え方で、複数の接続をしておいて特定の経路のみを利用し、切断された場合は別経路から通信を行う、STP(スパイニングツリープロトコル)に似た動作をしていると思われる。
一度グループで接続をすれば走る順番や脱落を気にすることなく、自動で最適な経路が選択されて通話が可能と理解しておけばよい。

尚、接続最大数は16台。
メッシュの通信距離は最大2kmとかなり長距離で通信が可能になっている。


接続する通信規格はBleutoothではなく、何かしらの通信規格を応用して開発されており、公式ではないが海外のバイク用品通販サイト RevZilla には、

2.4 GHz Adaptive Mesh-Networking Technology

と記載がある。
2.4GHzというと無線LAN(802.11g、11n)やBluetoothと同じで、現在最も利用されている周波数だ。
個人的には干渉を少なくするために別の周波数のほうが良さそうだけど、許可やら最適化やらで2.4GHzになったのだろうか。




メッシュネットワークについて


公式に記載されている情報しかなく、またUSAサイトを翻訳したような説明のためどうも要領を得ないところがあるが、これまでの経験から推測して要約してみた。
以下の記載は確定情報ではないことをご留意いただきたい。


■メッシュネットワーク パブリックモード
人数無制限でペアリングも不要で通話ができるモードのようだ。
おそらく普通の無線機と同じで、チャンネルをあわせればその人を中心に電波の届く範囲の人に声が届くというものではないかと推測。
パブリックという名前からしてセキュリティーは無いと思っておいたほうが良いさそう。

チャンネルが多数(10以上)用意されていれば、混信は避けられるだろうし多少なりともセキュリティー性は向上するのだが、公式の説明を見る限りは1チャンネルしかなく、パブリックモードを起動した周囲の全ての30kと通話ができてしまうような感じだ。

セキュリティーの問題はあるが、イベント等の大人数で人の出入りが激しい場合は便利だろう。
人数無制限のパブリックモードとしか情報が無いので、詳細は公開され次第追記する。



■メッシュネットワーク プライベートモード
従来のBluetoothと同じようにペアリングをして特定のメンバー内だけで会話するモード。
最大接続台数は16台だが、会話を聞くだけのゲストであれば無制限にメッシュグループに参加可能となっている。



■30k以外のインカムはメッシュネットワークに参加できるのか?
東京モーターサイクルショーの時点では不可だったが、どうやら可能になったようだ。
例えば30kを5台でメッシュネットワークで接続し、そこに20Sが3台あったとするなら、30kのうちの1台に20SをBluetoothで接続してブリッジができる。
30kと20Sは極力ペアで近づいて走るようにすれば、あとは30kのメッシュで自動的にグループを構成してくれるので、メッシュ非対応機種が混じってもかなり便利だ。

Bluetoothでブリッジできる台数については詳細が公表されてないが、メッシュとBluetoothはそれぞれチップセットもアンテナも独立しているので、Bluetoothで4台接続までは可能ではないかと推測する。
ただ、Bluetoothで多段ブリッジをさせるより、30kからBluetoothで1台接続したほうが安定性は高そうに思われるので、30k 1台につき1台ずつBluetoothインカムを接続したほうが良さそうだ。

逆にBluetoothインカムより30kの台数が少ない場合は、30kからチェーン接続でBluetoothインカムを複数台つなげるような形になるだろう。


メッシュネットワークは最大16台、そこからさらにBluetoothインカムを最低1台は接続できるので、理論上は32台は少なくとも可能ということになりそうだ。

1点心配なのは、メッシュとBluetoothの両方を利用した場合、バッテリーの消耗が非常に激しいことになりそうだということ。
メッシュのみでも公式で8時間となっているので、併用すると半日程度で充電が必要になるかもしれない。

メッシュとBluetoothブリッジの併用については情報が公開され次第、追記する。



■メッシュネットワーク対応の他社製品と接続できるのか?
現状はPackTalkしか発売されてないし、SENA 30k次第なところだろうけど、これまでの経緯を考えるとできないと思う。(未確認)
そのうち、ユニバーサルインターコム相当の機能が搭載されることになれば良いのだけど。



■メッシュネットワーク利用時にスマホ等の音楽を併用できるのか?
これは先にも書いたけど可能だ。
Bluetooth接続と同じようにオーディオマルチタスク機能を利用できる。


価格は4万円前後?20Sの上位になるらしい


現時点での定価は349$(日本円で4万2000円程度)となっている。
SENA 20Sのさらに上位という位置づけで併売する予定とモーターサイクルショーで聞いた。

SENAは2010年発売のSMH10もラインナップに残していて選択肢が多くて良いと思うが、旧製品の値下がりは限定的で、新製品はどんどん高級化している。
オーディオマルチタスクを省いたりメッシュネットワーク機能を低下させてもいいから、メッシュネットワークに参加できるミドル、ローエンドが登場することにも期待。


個人的な話だけど、メッシュネットワークを試すには4台以上はないと実力を発揮できないことを考えると、全部自分で購入するのは無理。
もはや一人で揃えて試せるレベルではないので、今後どうするか悩んでいる。


発売は2017年末から2018年1月?


アメリカでは6月の時点で予約受付開始となり間もなく発売となっていたが、9月現在まだ詳細な仕様が発表されておらず、かなり延びているようだ。

日本でもライコランドで予約を受け付けているが、年末から年明けとのこと。
そんなに先の予約を受け付けて大丈夫なのだろうかと少し心配になってしまう。

しばらく時間がかかりそうなので、気長に待とう。

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OGKらしさ全開!激安インナーバイザー付きフルフェイス KAMUI2のレビュー

DSC01836-2.jpg
OGKの中でも安価な部類のKAMUI2
もともと期待値が低かったのだけど、使ってみると予想を上回る良い製品だということがわかった。
ショウエイのGT-Airに手が届かない人は、是非一度試してみてはいかがだろうか。

今回購入したのは、グラフィックモデル STINGERの青色。
OGKはグラフィックモデルとソリッドモデルの値段差があまりないので、悩まず好きなグラフィックを選べる点がありがたい。
グラフィック的にはCLEGANTシリーズが好きなのだけど、ASAGIで既に持っているので趣向を変えてみた。
グラフィック一覧は以下の記事に掲載しているのであわせてご参照いただきたい。

KAMUI2の特徴



インナーバイザーを採用
・下位製品向け素材 TPS帽体を採用
・ウェイクスタビライザーによる空力性能の向上
・曇りを軽減するピンロックシートをオプションで用意
・巻き込み風を低減する後付ウィンドシャッターを標準付属
・全ての内装を取り外し可
・ワンタッチで着け外しが可能なPATシールドシステム
・顎紐は着け外ししやすいマイクロラチェット式

・JIS2種
・2015年9月発売
・実売価格 2.2万~2.5万円

値段の割りに豪華装備なことが良い点。
気になるのは、安全規格がJIS2種のみであるということと、顎紐がDリングではなく好みの分かれるマイクロラチェットということ。
安全性についてはOGKという会社を信用する以外はないかな。



外観チェック



まず外観および各種機能を順番にチェックする。

正面


DSC01646.jpg
口元から耳にかけてラインが入っており、口元の造形もエッジがきいている。
インナーバイザー付きはどうしても前頭葉の部分が大きく出っ張ってしまうが、このデザインのおかげか結構スマートだ。
シールドは5段階で開くタイプ。
左側の上下スライドスイッチでバイザーを上下させることができる。
シールドの詳細は後ほど記載する。



DSC01647.jpg
口元のベンチレーションは左右のスライド式。
向かって右がオープン、左がクローズなのだけど、下から覗き込まないとどっちかわからない。
それにこのベンチレーション、シールドの曇りを取るデミスト効果をメインに考えられているようで、口元を抜けていくようなエアフローにはなっていない。
大したコストではないだろうから、口元へ抜けるように作っておいて欲しかったなと思う。




DSC01689.jpg
頭部のベンチレーションは前後のスライド式。
ベンチレーションの穴がすごく大きいので、効果は期待できるかも。




DSC01673.jpg
左側にはバイザー開閉のスイッチ。
位置的にインカムとの干渉はほぼ無さそう。
スイッチ自体は少し硬いけど操作性は悪くない。



DSC01678.jpg
ショウエイのZ-7同様、肩の部分がえぐれており、横を向いたり手を上げたりしたときにヘルメットと干渉しにくくなっている。
デザイン的にもアクセントになっていてかっこいい。



後ろ


DSC01682.jpg
大型の排気用ベンチレーションが中央に一つ。
前後のスライドスイッチで開閉操作するようになっているが、見た目ではどっちが開くほうなのか全くわからない。

前のベンチレーションから後頭部にかけてウェイクスタビライザーと言う気流をコントロールするようにエッジの効いたデザイン。
外見はZ-7に近いけど、これはおそらく空力特性を考えると自然とこういう形になっていくのだろう。



底面


DSC01702.jpg
エアロフラップのような機構はなく、口元はかなりひろい。
このまま走ると巻き込み風が多めになるので、快適性を向上させるためにウィンドシャッターが標準で付属している。
取り付けは簡単なんだけど、最初ちょっと戸惑ったので写真で解説。




DSC01713.jpg
ウィンドシャッターは裁縫が見えるほうが内側にくるようにする。
この写真で言うと右が内側にくるようになる。
説明書にもそれっぽいことが書かれているけど、どうもわかりにくい。



DSC01761.jpg
この周りの部分をぐっと広げて、ウィンドシャッターを強く押し込んでいく。
綺麗にはまれば後付というのがわからないくらいピッタリはまるが、最初は壊れるんじゃないかと思って中途半端な状態で取り付けていた。
見た目に違和感がないくらい押し込んでおけばOKだ。




DSC01767.jpg
取り付けるとアライのエアロフラップより少し大きめのウィンドシャッターができあがる。
顎や首とは少し余裕があり、適度に空気が抜けてくれるので夏も冬もこれをつけておけば快適そうだ。
アライの後付チンカバーには劣るけど、ショウエイのピッタリタイプより着け心地が良く、満足度は高い



DSC01733-2.jpg
顎紐は好みの分かれるラチェットバックル式。
操作は簡単で、プラスチック部分を挿しこんで好きな場所で止めるだけ。



DSC01729-2.jpg
外す時はフラップをぐっと引っ張るだけ。
するっと抜けてくれるので、気楽に被ったり脱いだりできる。



DSC01744.jpg
元の紐の長さは金具で調整ができるので、大体このあたり。という感じの長さにしておけば良い。
喉ぼとけに当たると痛いのだけど、紐の調整をいくらしても喉ぼとけにバックルかプラスチック部分がきてしまうのが欠点。
何か布などを巻いておけば緩和されるので、痛い人は試してみて欲しい。

個人的にはDリングに慣れているのでラチェットバックルの「簡単」というメリットをメリットと感じることが無い。
Dリングに変更するサービスを展開して欲しいと思う。



内装


DSC01753.jpg
この価格帯としては珍しく全てが取り外せるようになっている。
上質感はないけど値段の割にはしっかりしたつくり。



DSC01750.jpg
外すとベンチレーションで取り込んだ風を流すように堀がある。



DSC01870.jpg
耳にスピーカー埋め込み穴はなく、すぐ帽体になるので、痛い場合にちょっと削るということは難しい。
ただ、比較的空間に余裕はあるので大体の人は大丈夫だと思う。



DSC01774.jpg
額の上の部分はインナーバイザーが格納されている。
その分少し前に出ているので、信号に近づきすぎるとちょっと見えにくい事がある。
逆に走行している時は気にならず、帽子のツバのような感覚で若干ながら日よけにも使えなくもない。
特に気にする必要はないけど、時々欠点としてあげられるので書いておく。



DSC01746.jpg
一点残念なことがある。
頭部のインナーを取り外した際、額付近のボタン(プラスチック)が破損してしまった。
実はこれ2回目。
構造からして貧弱そうなことはKAZAMIやASAGIで重々承知しており、最初に届いたKAMUI2の時も丁寧に外したけど外した瞬間にパチっと嫌な感触がして割れていた。
OGKサポートに電話しで事情を説明すると、すぐに交換の了承をいただき交換。
そして2個目もまた同じ状態となってしまった。

プラスチックにも強度(粘り)の違いがある。
いじくり倒している中国製のウェアラブルカメラのプラ素材は、曲げると前触れも無く乾いた音と感触とともにあっさりと折れてしまう。
日本製は柔軟性があって加重に耐え、限界を超えたらぐちゃっと曲がって最後に折れる。

残念ながらKAMUI2のこの部分は、前者に相当するということを2回の破損から学んだ。

まぁ折れても取り付けに問題はないし、内装側なので安価に購入できるからいいんだけど。
やっぱりこういう細かな点で、高級品との差を感じる。



シールドの出来は上々


DSC01776.jpg
さて、お待ちかねのシールドについて。
まずは通常シールドを見ていこう。
色はクリアで一切スモークは入ってない。
これは夜間走行に適しており、昼間まぶしければインナーバイザーを使えばOKということだ。
シールドの質も非常によく、OGKではたびたびある歪みが全く無い。



DSC01777.jpg
シールドの開閉は全閉を0とすると5段階で全開になる。
ショウエイと同じでガクガクと段階を踏んで上下するのだけど、ちょっとだけ開けるという段階が存在しないことが難点。
全閉から1段でも大きく開いてしまい、曇りを取るデミストポジションにしては開きすぎになってしまう。
エアロブレード5でデミストポジションが導入されたらしいので、今後の改善に期待だ。



DSC01791.jpg
もう一つ気になる点は、段階を踏んで最後にバチンと閉まる割りにさっと閉めた時の密閉性が低いこと。
新品購入時はかなり隙間があって、雨の時に走行したらおもいっきりシールド上部から雨が流れ込んで、勢い良くシールド下部から流れ出ていった。
静音の観点からももう少し密閉性を高めたいので、ホルダー位置を調整してみる。
その前にシールドの着け外しについて。


シールドの着け外し


kamui2はCF-1というタイプのシールドホルダー。
RT-33やASAGIとは異なり、現行モデルではkamui2のみのようで、シールドもおそらく互換性は無い。
早速外してみよう。



OGK KAMUI2 シールドの外し方
シールドを全開にして、赤で囲ったレバーを下に引っ張る。
この時、全開にすると外れないので全開よりちょっとだけ閉めると緑で囲った部分がパチンと外れるようになっている。
あとはシールドを浮かせば取り外しOK
非常に簡単で慣れれば片側2秒で外せる。



OGK KAMUI2 シールドの付け方
取り付けはもっと簡単で緑で囲った部分を押し当ててはめ込んで、青で囲った部分をぐっと押さえると、レバーが自動的に下がってパチンとはまる。
慣れれば片側2秒だ。

非常に良く出来た仕組みで、脱着のしやすさはショウエイと同等だろう。


ホルダー位置の調整


DSC01813-2.jpg
シールドが浮いていたり、閉まりにくかったりする場合はホルダー位置を調整する。
シールドを外して赤で囲った二箇所をドライバーで緩める。
完全に外す必要はないので、緩めるだけでOK



DSC01813.jpg
遊びがあるので前後上下にずらしてドライバーで締めこむ。
この際、シールドを取り付けたまま調整することは難しいので、トライアンドエラーで何度も試して最適な場所を探していこう。
ちなみに僕はだいたいこういうときは、ホルダーを後方にずらして多少しまりにくくても密閉性を高めるように調整する事が多い。

今回は下方を後方へ、上方は中央で固定し、バランスよく密閉性が高まった。
完璧ではないものの、上も下も雨が滝のように流れることは無くなった。
ただやっぱりショウエイのように一発で密閉はされないので、シールドを締めたあとにシールド右側をぐっと押さえ込んで完全に密閉させている。



インナーバイザーの精度は良い


DSC01786.jpg
目玉機能のインナーバイザーだ。
左耳あたりにある上下のスライドスイッチを上にするとバイザーが降りてくる仕組み。
バイザーの動きは良く操作はしやすい。



OGK KAMUI2 インナーバイザー利用時の視界
超広角のウェアラブルカメラを突っ込んで撮影してみた。
人の視界に近い視野角なので参考になると思う。
視界の7割がバイザー、2割がクリア、1割がヘルメット内部といった具合で、重要な部分は光を和らげてくれるので十分効果がある。
バイザーは鼻のあたりがえぐれており、見る場所によっては左右でスモーク有り無しとなって見えづらい。
ただこれはジェットのASAGIの場合であって、フルフェイスの場合は顎の部分で見えないので、消極的な理由ではあるけどえぐれによる影響は小さい。



OGK KAMUI2のインナーバイザーを展開
バイザーの品質は非常に良く、これまで手にしたOGKの製品では最も歪みが少ない。
というかほぼ歪みが無く上出来だ。
スモーク具合は他社の普通のスモークとほぼ同じで丁度良い。
若干目が見えているけど、カメラのフラッシュの関係だと思う。
ちょっとだけ残念なのは、ASAGIやKAZAMIは普通のグレーだったのに、KAMUI2はわずかに黄色がかっている。
目の疲れを軽減するために青の波長をカットしているのだと思うけど、個人的には普通のグレーのほうが有難い。
というのも、黄色っぽいと「ああ、もう夕方か~」とツーリングが終わろうとしている気分になってしまうからだ。

ショウエイ程ではないけど、アライや他のOGK製品より黄色い。
ただのグレーでいいと思うけどね。


細かな点では不満はあるものの、価格以上に品質は良いと思う。
ウリの部分にしっかり注力しているこの感じ、OGKらしいなぁ。



被り心地は普通


DSC01818.jpg
僕はMサイズばかりなんだけど、KAMUI2はLサイズのほうが合うらしい。
帽体が2シェルしかなく、XS、S、Mが小さい帽体、L、XLが大きい帽体。
Lサイズになると急に深くなったような気がするのは帽体サイズのせいだろうか。

内装に高級感はなく肌触りはいまひとつだけど、フィット感はそこそこ。
頭部は良いのだけどチークパッドが直線的で、頬の上部は強く当たり、下方はフィット感が乏しい。
包み込む感じが少ない状態だ。
それでも価格を考慮すれば十分で悪くは無いけど、やはり上位製品やアライ、ショウエイに比べるといまひとつだ。

気になるのはシェルとライナーによる軋み音だ。
喋る程度ならしないけどガムを噛むなど力を入れると数ミリの圧迫で軋み音がしてしまう。
また走行中にもトラックの風圧を受けたりすると、その風圧の変化によって音がする。
このあたりは価格相応な部分だろう。


重量は1641gとバイザー付きとしては標準的で、フルフェイスとしては重い部類。
それでもフィット感が良かったのであまり重さを感じることはなかった。
というか、バイザーが付いていると認識しているが故に、思ったより重くないと感じているのかもしれない。

手持ちのヘルメットの重量は以下の通り。
KAMUI2以外は全てMサイズなのでその点はご留意いただきたい。

■アストラルX(グラフィック) 1625g
 ※プロシェード外してノーマルシールドの場合 1559g
■アストロTr 1500g
■Z-7(グラフィック) 1381g
KAMUI2(グラフィック Lsize) 1641g
■KAZAMI 1808g
■ASAGI(グラフィック) 1499g ※ジェット
■アヴァンド(グラフィック) 1320g ※ジェット
※グラフィックモデルは20g程度重くなっています。


インカムの取り付け



レバーの位置は製品によって少し邪魔にはなるけど特に問題ない。
シェルとライナーの隙間はかなり小さいので、クリップの厚みがあると入らないので、インカムによっては両面テープでの取り付けになる。

では手持ちのインカムで試してみる。

SB5X


OGK KAMUI2にSB5Xを取り付け
相変わらずB+comは取り付けがしやすい。
クリップ部分が細くて強度があるので、どんなヘルメットにもだいたいクリップで取り付けが可能だ。
KAMUI2も同じく隙間は狭いもののクリップでOK



DSC01870.jpg
スピーカーケーブル長に余裕があるので、前方の顎横から回して取り付け。
耳の部分はプラスチック素材なのでクッション両面テープで貼り付け。
耳との隙間に余裕があるので、耳が痛くなるようなことは無かった。
マイクはチークパッドに埋め込んだり、口元に両面テープで取り付ける等、好みで大丈夫そう。
口元のスペースが結構あるし、ウィンドストッパーのおかげで巻き込み風が少ないので、マイク接地の自由度が高い。



OGK KAMUI2にSB5Xを取り付け 外観確認
アンテナもレバーと干渉することは無く、デザイン的にもばっちりだ。



SENA 20S


DSC01880-2.jpg
SENA 20Sはスピーカーケーブルが短いという欠点があり、KAMUI2はチークパッドとシェルとの隙間が非常に狭く、ケーブルを通しにくいという欠点がある。
この組み合わせの場合は、何とかして配線するしかないので試行錯誤した結果、チークパッドのプラ部分の穴を通すことにした。
ここならシェルと挟まれることもあまり無いので、ケーブルに余計な負荷がかからず断線の心配はなさそうだ。



DSC01886-2.jpg
内側はシェルの隙間から伸びてくるような感じ。
たぶん、大丈夫。



OGK KAMUI2にSENA20Sを取り付け
SENA 20Sのクリップは非常に分厚くシェルと帽体の隙間に入らなかったので両面テープで固定。
首もとのデザインの影響でクレードルと帽体と接触面積が稼ぎにくく、ちょっと取り付けしにくかった。
大丈夫なんだけど、もう少しインカムへの配慮が欲しいところだ。
アンテナとレバーの干渉を考えるとここしかないと思う配置。



DSC01904.jpg
アーム式マイクはウィンドシャッターのあたりに潜り込ませておけば大丈夫。
もちろんワイヤーマイクでも適当に取り付けできる。
SENAの取り付けについては満点ではないけど、ぎりぎり合格ってところかな。


インカムについてはこちらの記事もご参照ください。


走行してみての感想



とりあえず近場をぐいぐいと走ってみた。
今後評価が変わるかもしれないが、一旦現状での評価をする。


■静音性能はいまいち
風切り音は大きめ。
音質はやや高音でコオオオオオ!って感じだ。
60km/hから煩いと感じ、80km/hくらいになると風圧の変化の影響を受けて軋み音まで発生し、結構気になってしまった。

ただ、ジェットに比べれば静かなので、静音に徹底的にこだわるような人でなければ問題はないと思う。


■空力性能は良い
速度を上げてもあまり持っていかれる感じは無い。
リフトしにくいのはやっぱりウェイクスタビライザーの効果だろうか。


■巻き込み風の制御は完璧
ウィンドシャッターをつければほぼ完璧に巻き込み風を押さえ込んでくれる。
また左右に少し隙間があるので、負圧で口元の息も排出するのに役立っているようだ。

ただ口元のベンチレーションがシールド方面にしか向かってないせいで、内側から強制的に排出しておらず、首元の負圧に頼るのみ。
もう少し口元の空気が滞留しないように工夫して欲しいかな。
速度が出ていれば全然気にならないが、のろのろ運転だと少し口元の快適性に劣る。


■ベンチレーションは良好
口元はいまいちなんだけど、頭部のベンチレーションはよく効いており、換気されていることが実感できる。
雨で前方のベンチレーションを閉じた場合、後頭部のベンチレーションは負圧を利用するような仕組みになってないようで、ほとんど効果を実感できなかった。
それほど問題は無いだろうけど、真夏の雨の快適性は若干劣るかもしれない。


■インナーバイザーは超便利
一日使ってみたけど、シーンによってクリアをスモークを切り替えられるのはとても便利。
品質も非常に良くて若干黄色いことを除けば完璧だ。
視界の下部がスモークから外れてクリアになってしまうけど、慣れれば全く問題なし。
それより状況に応じて切り替えられる点と、インナーなので汚れにくくメンテナンスが楽なことが大きなメリットになっている。


地味だけど万能!


kamui2全モデルresize
価格の割りに高機能なのにいまひとつ話題にあがらないKAMUI2
アライ、ショウエイに挑戦したRT-33と、軽量特化で注目度の高いエアロブレードシリーズが目立ちすぎて、存在感がちょっと薄い。

OGKの中でも廉価でシェルの素材も低グレードのものが使われているせいか、下に見られている感がする。
というか僕がそう思っていたわけだけど、気になって購入してみると、意外にもつくりがしっかりしていて、値段を考えると十分な性能だと思う。
※内装のプラ部分を除く

もしラチェットバックルで痛みを感じる場合は、布のようなものをバックルに巻いて対処しよう。
軋み音についてはこんなものかなとも思うけど、あまりにひどい場合はメーカーに相談してみるのも有りだと思う。
ショップで試したら軋み音が少ないものもあるので固体差が激しいようだ。
このあたりは価格相応と割り切っておいたほうがいいかもしれない。

安全性を確かめることはできないが、JIS2種はバランスのとれた規格なのでこれでも十分じゃないかとも考えられる。
廉価版向けの素材なんて・・・と思わず、一度被ってみてはいかがだろうか。

ツーリングではインナーバイザー、町乗りではインナーバイザーとラチェットバックルが活躍すること間違いなし。
欠点はあるけど、2万円程度と安価に一つで何でもこなせる便利屋的なヘルメット。
何を優先すればいいかわからない人や、保管スペースがない人、安価に一つで全てを賄いたい人におすすめだ。


個人的 10点満点評価
静音性・・・・・・・・・・3
軽さ・・・・・・・・・・・4
涼しさ・・・・・・・・・・4
被り心地・・・・・・・・・5
空力性能・・・・・・・・・6
品質・・・・・・・・・・・3
インカムの取付やすさ・・・7
機能・・・・・・・・・・・7
コストパフォーマンス・・・9
おすすめ度・・・・・・・6!

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中華インカム「4Riders Interphone V4」のレビュー 6Ridersとあわせて激安でグループ通話!

DSC01557.jpg
中華最安値の6Ridersに続いてチェーン接続が可能な4Ridersを中古で入手したのでレビューする。
購入した4Riders、少し古いバージョンのようでスピーカーの音質がかなり悪い。
ネットで調べる限り、4Ridersの現行モデルは6Ridersのスピーカーと同じで高音質化しているので、今回は6Ridersのスピーカーを使ってチェックする。
尚、スピーカーのモデルチェンジがあったのは2014年頃らしく、現在販売されているものは全て新モデルと見ていいのではないかな。

6Ridersと同じスピーカーであることや、基本性能がほぼ6Ridersと同じなので、6Ridersのレビューと同じ部分が多いのはご了承いただきたい。
また、少し古いため傷や汚れ、見た目の劣化があるけど、新しい製品はちゃんときれいなので気にしないで良いただきたい。


メーカーはどこ?


中国ブランドはLEXINが一番、次にBearidge、その次がExcelvanとESTGOのようだが、これらはメーカーではなく販売店独自のブランド名。
メーカーは中国シンセンにあるいろんなBluetoothインカムを製造している「シンセンEJEASテクノロジー株式会社」というところ。

シンセンEJEASテクノロジー株式会社
TTSメーカーサイト

取り扱っている製品は以下の通りで、うちV4、V6、V8、TTSの3つは日本にも輸入されている。

・ V4(4Riders)
・ V5
・ V6(6Riders)
・ V8(Vetphone V8)
・ E6(EJEAS-E6)
・ TTS(EJEAS-TTS)

4Riders、6Riders、TTSの3つを購入して試したところ、TTSのみインカムペアリングができなかった。
同一メーカーなのにそれくらいは出来て欲しいのだけど。
※TTSのユニバーサルインターコムを使えば通信は可能

4Ridersと6Ridersは完全互換のようなので、混ぜて使っても問題はない。
また、おそらくだけどブランド(販売店)が異なっても接続は可能と思われる。


4Riders Interphone V4の特徴


・4台チェーン接続が可能な製品では最安
1台9500円程度

・通話距離700m

・連続通話 8時間

・ペアリングできる相手は2台まで

ちょっと不便だけどまぁいいかな。

・FM内蔵
ワイドFMは非対応?

・6Ridersと互換性あり
通常のインカムペアリングが可能

・ユニバーサルインターコムは非対応
HFPで子機にはなれる

・2013年発売


6Ridersと比べると有線入力が無くなり、FMラジオが内蔵されたことと、4台チェーン接続が可能になったこと。
インカム通話と音楽やFMラジオの併用は出来ないので、有線入力とインカム通話の併用ができた6Ridersはなかなか優秀だったと思う。

若干値段は上がるものの1万円台前半で、4台チェーンにインカム通話と音楽/FMラジオの3つを同時に利用できるEJEAS-TTSが購入できるようになったので、ちょっと4Ridersの魅力はTTSに奪われている。
ただ、上記にも記載したとおり、TTSと4Riders/6Ridersはインカムペアリング不可なので、6Ridersを既に持っていて、3人以上で接続したい場合に4Ridersを追加で購入するといいのではないかと思う。

では早速中身をみていこう。


4Ridersの外観、拡張性


DSC01522.jpg
もう何も言うまい。
6Ridersと同じで、操作性?なにそれ?考える必要あるの? と言わんばかりのボタンだ。
6Ridersと比べるとボタンの数が減っているので多少はましだけど、冬用グローブで操作するのは少し難しい。
慣れればなんとか可能かな。
夏用なら大丈夫だけど、操作しやすいとは言いがたい。



DSC01522-3.jpg
そして二度目の同じネタ。
これを見ていただきたい。



nc25363.jpg
ではもう一度アップで。



DSC01522-2.jpg
6Riders同様、音量調整のボタンが上下逆という驚きの設計!
まぁいい、あまり深く考えても仕方ないので先に進もう。



DSC01539.jpg
底面には充電兼マイク&スピーカーの3.5mm 4極プラグがある。
6Ridersは充電ポートが別の2.5mm 4極プラグ(充電 兼 音楽入力)だったので充電ケーブルは互換性がない。

充電は付属のケーブルでUSBから可能。
普通にMicroUSB端子で充電できればいいのだけど、これは仕方ないところ。
無くしてもアクセサリーで販売はしているので心配はない。


付属品の確認


DSC00844-50.jpg
中古で入手したものが旧式でセット内容が現行モデルとは少し異なっているので、おそらく同じパッケージと思われる6Riders(現行モデル)のもので紹介する。
×印は6Ridersにしかないステレオミニプラグケーブルなので、4Ridersには付属してない。
本体以外を取り付けるためのベースは挟み込むクリップと貼り付ける両面テープが付属している。
本体とベースは非常に軽量なのだが、このクリップがやたら頑丈で重い。
SENAも同様にクリップが重いので、ここまで強度いらないから軽くして欲しいと思う。

スピーカーとマイクは4極端子から分岐という形になっている。
マイクはアーム式しかなく、アームが柔いので高速走行中に風圧で曲がらないよう適度に固定が必要そうだ。

充電器はUSBで1.5A出力のもの。
普通のUSBの口なのでわざわざ付属品を使う必要はない。


DSC00845.jpg
スピーカーの直径はやや大きめで、SB4X、5Xの標準より少し大きい。
厚みも少しあるけど、最近の耳にくぼみのあるヘルメットならなんとか大丈夫そう。
見た目はいかにも安物という感じが出ているが音質はどうだろうか。
左右どちらもコードの長さが同じなので、どっちが左右かわかりにくい。
ステレオなのは間違いないので、気にする人は音楽を聴いてどっちが左右かチェックする必要がある。


DSC01555.jpg
充電ケーブルは特殊でUSB⇒3.5mm 4pinという珍しいもの。
紛失した場合はヤフオクで単品販売されているので確認してみるといいだろう。



重量


DSC01541.jpg
6Ridersが136gだったので誤差程度。
本体は軽いけど、アームマイクとベースのクリップが非常に重くて全体で128g
うちクリップが22gもあるので、少しでも軽くするなら貼り付けタイプのほうがいいと思う。

全重量はSB4X(約100g)以上 SENA 20S(約150g)以下。
SENAと一緒でやたらとクリップが頑丈で重いのだがこれは流行だろうか?
B+comのクリップは非常に軽量で、それでも必要十分な強度がある。
もう少し軽量化してはどうだろうか。



ヘルメットへの取り付け



SHOEI Z-7に取り付け


DSC01528.jpg
Z-7はクリップを挟み込むスペースはないので、マジックテープを使って貼り付け。
マイクはアームのみ。
アーム固定部分だけでは走行中に落ちてしまいそうなので、口元のあたりでテープを使って固定したほうがいいだろう。
ワイヤー式マイクもオプションで用意してくれればいいんだけど、探した限りでは無いらしい。



DSC01535.jpg
ケーブルの長さもあまり余裕がなく、Z-7はネックパッドとシェルの隙間もないため、仕方なく後部からまわして取り付けた。
このままではブラブラしてしまうので、ちゃんと取り付けるにはどこかに挟み込むか、テープなどで固定したほうがいいだろう。



操作



付属の英語マニュアルを見ながら一通り確認してみた。
ペアリング情報のリセットは無いらしい。
一度ペアリングして変に情報が残ってややこしい事になる場合があるので、リセットは実装して欲しかった。

DSC01522-3.jpg
■起動
電源ボタン(メインボタン)を2秒長押しする。


■シャットダウン
電源ボタン(メインボタン)を5秒長押しする。
または、offボタンを押す。


■携帯電話やオーディオ機器とペアリング(A2DPとHFP)
①4Ridersの電源がoffの状態から電源ボタンを8秒長押しすると、赤と青に点滅
②スマホでBluetoothを探す PINコード入力を求められた場合は 0000 を入力。
③接続完了


■インカムペアリング
①2台の4Ridersの電源をonにする
②2台のAかBのいずれかを4秒くらい長押しすると赤青で点滅する。
※A Bのどちらを使うかは自由だけど、基本はAとA、BとBをペアリングする。
③上記と同じボタンを1台だけ1回短く押す
④ペアリング完了し接続


■インカム通話開始、終了
ペアリングをしたAかBのボタンを1回押す


■携帯電話との接続
本体起動時に自動接続。
または、メインボタンを押す。


■携帯電話に出る
呼び出し音がなったらメインボタンを押す


■音楽再生、停止
メインボタンを押すと、再生、停止の動作をする。


■音楽送り、戻し
プラス、マイナスボタンを2秒長押し


■音量操作
インカム通話や音楽再生中に音量ボタンを短く押す。



音質、安定性チェック



各シーンの音質や安定性を確認する。
ややホワイトノイズが大きく、スピーカー性能が少し低いことを除けばまずまずの音質だ。


音楽


DSC01562.jpg
スマホ(SHARP SHV32)とA2DPで接続し、音楽を再生してみる。
低音はそれなりに出るが高音は弱め。
全体的に音に厚みがなく薄っぺらい。
それでもスカスカというわけではなくそれなりに迫力のある音は出ており、スピーカー位置をちゃんと調整すれば十分音楽を楽しめる。
音量はやや小さめなので、4Riders本体とスマホの両方のボリュームを最大まで上げたところ、100km/hで走行して問題ない程度の音量を確保できた。

ただし、これがスピーカーの限界らしく音割れ寸前の感じがある。
B+comやSENAと比較すると2割くらい最大音量の限界値が低く、全体的に少し薄っぺらい。
TTSはかなりスピーカーの音質が良かったので、やはりここは年代の差だろうか。

ズボンの左前ポケットにスマホを入れて1時間ほど走行したけど、プチっと途切れることは一回もなく安定性はかなり高かった。



FMラジオ


受信感度はそこそこ良くて、走行中にも割りと問題なくラジオを聴ける。
スピーカー性能が低めなのでFMラジオの音質も相応に落ちてしまうが、チューナーそのものはそこそこ良いようだ。



4台チェーン接続して動画をとってみた


4dirdersを2台と、6Ridersを2台の合計4台でチェーン接続をしてきた。

■接続状況
6Riders----4Riders----4Riders----6Riders
M君    T先輩   まさきち  K先輩
静かな山の中を走行した動画は以下の通り。


■音質
人の声はそこそこクリアに聞こえるが、ノイズリダクションが弱く、風切り音やエンジン音をかなりインカム通話にのせてしまう。
動画ではそれほど気にならない程度でも、実際はB+comやSENAとはやはり全然ノイズリダクションの効きが違う。

60kmで走るのはOK、高速はたぶんかなり厳しい。
という感じだ。



■安定性
ペアリングのリセット機能を実装しておらず、いろんなところにペアリング情報が残ってしまっていた事が原因かもしれないが、4台接続はかなり不安定だった。
一番端のM君は全体の1/3しか繋がっておらず、繋がったとしてもK先輩の声はほとんど聞こえていない。
T先輩の声も少し小さめ。
逆に、僕とK先輩は非常に快適で、音質も安定性もかなり良かった。



■通話距離
あまり距離を離さなかったけど、安定している僕とK先輩の間は200m程度離れても全く問題なし。
T先輩とは100mくらい離れるとノイズがのりはじめて会話がやや困難。
離れすぎなければとりあえず会話は大丈夫だった。



■インカム通話はどうなのか
2台接続であれば安定性は十分。
3台ならなんとか。
4台はかなり厳しい。
という結果になった。
6Ridersも4Ridersもペアリングの仕方次第で改善される可能性はあるけど、なかなかコツをつかむのが難しいかもしれない。
テストした回数が少ないので断定はできないけど、3台までであれば大丈夫だと思う。



6Riders持ちなら拡張用に使える


それでは総合して良い点、悪い点をまとめる。

良い点


・3台接続なら会話可能なので6ridersとあわせて激安3台通話
・若干軽い
・FMラジオは実用レベル


悪い点


・4台接続は厳しそう
・ボタンが小さすぎ&多すぎて操作しにくい
・ボリュームの上下が逆という謎仕様
・スピーカーの音質、音量が少し低い
・マイクのアームがふにゃふにゃ
・充電ポートが特殊
・見た目がいかにも中国製
・生活防水しかうたってないので不安
・ファームのアップデートが無い


6Ridersが有線音声入力とインカム通話を併用できて5000円と安い事で使い道があるけど、4Ridersは単体ではいまいちだ。
4台接続が必要なら上位のTTSで揃えたほうが良さそう。
ただ6Ridersはコスパに優れており利用価値があるので、6Riders 2台と4Riders 1台の計3台で接続する分には、安さと実用性の面でありだと思う。

もし複数の友人が既に6Ridersを持っているなら、1台4Ridersを導入してみてはいかがだろうか。

満足できなければ、全員で思い切ってメジャーメーカーへ切り替えるのもありだろう。


10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・4
インカム通話音質・・・・・・3
通話距離・・・・・・・・・・4
安定性・・・・・・・・・・・4
操作性・・・・・・・・・・・2
機能/拡張性・・・・・・・・4
取り付けやすさ・・・・・・・5
重さ・・・・・・・・・・・・6
コストパフォーマンス・・・・4
おすすめ度・・・・・・・4!

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