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デイトナから自動経路制御機能を搭載したハイエンドモデルが発売された。
自動経路制御機能を持つインカムは、Bluetoothのペアリングを工夫したサインハウスのB+Linkと、新しい通信規格を用いたSENAとカルドのメッシュネットワークの2タイプに分かれており、デイトナが採用したのはサインハウスと同じBluetoothタイプ。
なんと音楽併用までできて1台2.4万円と他社のミドルクラスより安い。

自動経路制御機能を試すには最低3台は必要なのでデュアルパックを2つ、合計4台購入したので早速レビューを始める。

なお、同社のイージートーク3やGT2とはユニバーサルで接続することになるので、この記事に書く自社接続とはDT-01同士の自動経路制御接続のことを示し、イージートーク3等は他社と表現する。

DT-01のスペック


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・Bluetooth4.2
・同時通話最大4人
・通信距離1.0km
・通話時間12時間
・一発ペアリング、自動接続、自動経路制御機能搭載
・他社インカムと接続可
・インカム通話と音楽の同時利用可
・HFP音声を他インカムへ転送可
・windows用設定アプリ有り
・USB Type-c
・IP67相当の防水性
・Gセンサー搭載
・実売価格 2.4万円


本体、付属品確認


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付属品は本体取り付け用クレードル、ワイヤーマイク、ブームマイク、スピーカー、USB Type-Cケーブル、他クッションや両面テープなど一式。
デイトナでは初となるクレードルを採用し、スピーカーとマイクのケーブルはクレードルから出ている。
クレードルのヘルメットへの取り付けは両面テープ、マジックテープ、クリップの3つが用意されている。



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マイクはワイヤーとブームの2種類。
基本的にはフルフェイスはワイヤー、ジェットにはブームを使うことが想定されているが、ブームの根元はワイヤーになっているので設置の自由度が高くフルフェイスでもブームを使うことができる。
ワイヤーマイクはやたらとケーブルが長い。
半分くらいで十分だ。



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クレードルから出ている黄色いコネクターがマイク接続用、赤コネクターがスピーカー接続用だ。
コネクターは平均的な大きさで、ヘルメットのネック部分の隙間に埋め込めば干渉しにくいが、設置場所に困ることがあるのでもう少し小型にしてもらいたい。



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スピーカーの直径はSB6Xと比べるとわずかに大きいが、全てのインカムの中ではほぼ真ん中。
スピーカーもマイクもGT2やイージートーク3と同じと開発担当の方から伺っているので、音質には期待できそうだ。



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クリップはB+comと同じような細い針金のようなもの。
クレードルの外側にクリップを差し込む穴があるので、クリップを左右からぐっと押し込んで取り付ける。
強度は高く、細いのでシェルとライナーの隙間が狭いヘルメットにも取り付けがしやすく、何より軽量な点が良い。



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この穴に押し込むのだがかなり硬い。
手で軽くする程度では全然入らないので、何かに当てて強く押し込もう。
写真のとおりほぼ平坦になるまで入るようになっている。



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接点はクレードル側がバネ式で動くので故障はしにくそうな構造となっており、気軽に取り付け取り外しができる。
クレードルが軽量薄型のわりに接点のつくりが良い。



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本体の取り付けは一般的な製品とは逆で下から上に差し込む。
スライドさせながら押し込むとカチっと音がして感触もあるのでロックがかったことがすぐにわかるので、取り付けは簡単だ。



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外すのは少し癖がある。
クレードル中央のボタンを押して、本体を下げつつ下方を手前へ引っ張り出すような感じだ。
ボタンを押しながら下にずらして持ち上げる、という動作を片手でしようと思うと少し面倒。
素直に下方を支えて、上部でロックという単純な構造のSENA 10S、SMH10に比べると見劣りする。



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本体のボタンは3つで構成されている。
まず側面全体がインカム関連操作をするAボタン、この写真では見えないが後方上側にスマホ関連を操作するMボタン、後方下側に音量関連のVボタン。

Aボタンは全面がボタンとなっているが、実際に操作しやすいのは赤丸でかこった中央だけで他の部分は強く押しても反応しない。
ストロークが浅くて硬めであり、クリック感も少ないので操作できているかわかりにくい。
側面全体をボタンとするのはSB5Xでも採用されていたが、ヘルメットを脱ぐときに顎紐を外に引っ張って、その支えとしてインカム本体を持つことになり、誤って操作してしまう事が多かった。
DT-01は有効範囲が狭くボタンも硬いのでヘルメットを脱ぐ時にインカムを持って支えてもボタンクリックまでは至らなかった。



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Mボタンが非常に押しにくい。
イージートーク3やGT2のMボタンもかなり押しにくかったが、もっと操作性が悪くなっている。
Aボタンよりさらにストロークが浅くて硬い上に、押す方向が上から下ではなく、ヘルメットに向かって押すという構造。
しかもヘルメットに向かって押すにしても垂直方向に厚みがなく、わずかに斜めに切り立てた部分があるので、その部分をヘルメット方向へ強く押す必要がある。
クリック感がほとんどないのでグローブをしていると押している感触はほとんど無い。
それにボタンは3cmくらいあるのに、反応する部分は後ろ半分で、前のほうは押してもほとんど反応しない。

全体的に操作性が悪い。
慣れれば困らない程度に操作はできるが、わざわざ操作しにくいように設計しなくても良いのではないだろうか。



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底面には充電やアップデート、設定用のUSBポート(Type-C)と前後に押すボリューム関連のVボタンがある。
防水キャップのつくりは良くて、着け外しがしやすい。
USBポートまわりは浅く広くスペースが確保されているので、汎用USBケーブルの利用も問題は無い。
Vボタンは小さくやや硬いので操作しにくい。



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いろいろ試した結果、ヘルメットを被ったままMボタンを押すのは、肘をしっかり上げてヘルメットに向かって力を加えられるようにすることが一番だとわかった。
停止中ならまだ良いが、走行中に再起動などは結構やりにくい。
コツをつかめば走行中でも操作は可能、という程度の操作性と考えておこう。


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重量はクリップ式クレードル込みで112gと平均レベル。
イージートーク3が軽かっただけに少し残念。
それでも重いということはないので安心して良い。

■DT-01        112g
■S-1          68g
■SB6X         111g
■SB5X         102g
■BT NEXT Pro     111g
■BT X2 Pro、X1 Pro  109g
■SENA 20S       153g
■GT2          100g
■イージートーク3    84g



ヘルメットへの取り付け


毎度問題になるのはSHOEIへの取り付けだ。
SHOEIはシェルとライナーの隙間が無く最短でケーブルを通すことができない。
前方のチークパッドからまわすには長さが必要なので、これをクリアできる長さが確保されているかが重要になる。


SHOEI Z7 珍しく親和性が高い


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クリップでシェルとライナーの間に挟みこむ。
問題のケーブルはぎりぎりチークパッド前方から回しこむことができた。
スピーカーの赤コネクターはチークパッドの折り返した後、内側にくるようにしないとスピーカーまでのケーブルの長さが足りない。
必然的にインカムの設置位置が決まってしまうが、良い場所に収まった。



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小さくてあまり役に立たないSHOEIのスピーカー穴だが、びっくりするほどドンピシャな大きさ。
専用設計かと思うくらいにはまった。
ただ左側のスピーカーケーブルはすごくぎりぎりなので、耳の後方からケーブルを回す余裕はなく前方から最短で取り付けた。
ケーブルをはわすための溝は使わなかったが、きれいに収まってくれたので良かった。



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マイクは口元に設置。
やや厚みがあるマイクだが、Z7は口元に余裕があるので設置には困らなかった。
ただしケーブルがびっくりするほど長くて、折りたたんで収納しないといけない。
ケーブル長は半分で十分だと思う。



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少しインカムが大きくてアンバランスだけど、Z7の肩のえぐれた部分におさまり、黒基調の落ち着いたデザインがマッチしている。
配線はなんとかなり、スピーカーサイズもちょうど良く、こんなにZ7にあうインカムは多くない。
少しだけ手間がかかるとすれば、スピーカーコネクタが頭に当たらないようにネックパッド裏等に設置するよう工夫しないといけないことくらいだ。



ARAI アストラルX 基本なんでもきれいに着く


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インカム取り付けに苦労するSHOEIに比べればARAIは簡単だ。
まずはシェルにクリップを挟み込んで、前方へケーブルをまわす。



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僕はチークパッドの耳の部分を削っているのでスピーカーを適当にマジックテープで取り付け。



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コネクター類はネックパッドの隙間に埋め込むが、場所を間違うと痛いので注意しよう。



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数分で取り付けは完了した。
なかなか見た目がよく、ARAIのヘルメットにもあっている。
ただクレードルは薄型なのに本体はやや厚みがあるので、出っ張り感は強い。



操作関連 覚えやすいが操作性が悪い


具体的な操作


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インカム本体操作について、最低限必要な操作を記載する。
()内はGセンサーによる操作。
断りが無ければ起動した状態からの操作とする。

基本操作


■電源オン/オフ
AボタンとMボタンを2秒長押し

■音量調整
Vボタンを+方向、-方向に押す

■ペアリングリセット(全リセット)
電源オフの状態でVボタンを+方向に押しながら、Aボタンを5秒押す
5回赤点滅をすればリセット完了

ペアリング操作


■自社インカムペアリング(自動経路制御)
複数台のうち1台だけ操作B、それ以外は操作Aを行う
先に操作Aを完了してから操作Bを行う

操作A:Mボタンを7秒長押しで赤青高速点滅 (Mを押しながら1回叩く)
操作B:Aボタンを7秒長押しで青高速点滅 (Aを押しながら1回叩く)

1分程度で全てのインカムがペアリング完了し通話開始


■ユニバーサルペアリング
Aボタンを7秒長押しで青高速点滅 (Aを押しながら1回叩く)
接続するインカムをHFPペアリングモードにする
数秒でペアリング完了


■デバイスペアリング
Mボタンを7秒長押しで赤青高速点滅 (Mを押しながら1回叩く)
接続する機器でDT-01を探し接続(PINコードを求められた場合は 0000 を入力)
※同じ操作で2台のデバイスを記憶可


インカム通話操作


■インカム通話開始(自動経路制御)
Aボタンを1回押す
数秒で対象インカム全てが接続される


■インカム通話開始(ユニバーサル)
Aボタンを2回押す
数秒で対象インカムと接続される
※自動経路制御とユニバーサルを混在させる場合は、先にユニバーサルペアリングをした後に自動経路ペアリングをする必要有り

■インカム通話終了(自動経路制御、ユニ両方)
Aボタンを2秒長押し


デバイス操作


インカム通話併用時は音楽の操作は不可。
 一旦インカム通話を終了してから操作する。

■デバイスへの接続(マニュアル)
Mボタンを1回押す
※起動時に自動接続に行くが失敗した場合はマニュアル操作をする


■音楽の再生/停止
Mボタンを2秒長押し (1回叩く)


■曲をスキップ
Vボタンを + へ2秒長押し (2回叩く)


■曲を戻す
Vボタンを - へ2秒長押し (3回叩く)


電話操作


■通話に応答/終了
着信中にMボタンを押す (1回叩く)
※自動受話モードの場合は10秒経過で受話する

■通話を拒否
着信中にMボタンを3秒長押し


■受話モード切替
・手動着信設定
MボタンをVボタンの - を同時に8秒長押し

・自動着信設定
MボタンをVボタンの + を同時に8秒長押し



操作性について詳しく!


ハードウェア面では各種ボタンが操作しにくいことは書いたが、ソフトウェア面でもいまいちな点が多い。

Gセンサーは意外と使える


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1点だけ褒めるほどではないにしても、まだ救いがあるのはヘルメットやインカムを叩くと振動を検知して操作ができるGセンサーだ。
SENAのGセンサーはすごく使いにくかったので役に立たなかったがDT-01は比較的使いやすい。
ただそれは物理ボタンが押しにくいのをカバーしているだけであって、もし物理ボタンが使いやすければGセンサーに頼ることはなかったと思う。

例えば音楽の停止、再生、スキップ等の走行中にしたい操作はインカム付近を規定回数叩くだけで良いので楽。
Mボタンを2秒長押し(停止、再生)とか走行中はやりたくないレベルなのに比べれば、ヘルメットを叩くだけというのはだいぶマシ。
ペアリング系の操作はボタンを押しながら叩くという操作なので両手でやる必要がある。
Mボタンを7秒長押しよりは若干ましだが、時間が短いとはいえあの硬いボタンを押すという時点でいまいち。
といったように、物理ボタンを押さずに叩くだけで良い操作については使えそうな感じだ。

感度設定は標準で中となっているが、windowsの設定ツールからもっとも過敏に反応する高に設定してちょうど良いと感じた。



音声案内、ビープ音が不十分


ソフトウェア面ではビープ音のタイミングや日本語音声案内が不十分でわかりにくい。

例えばMボタン長押しすると「ブブ   ブー   ブー」と数秒おきに低いビープ音がなるだけ。
Aボタンの長押しも同じビープ音。
Mボタン長押しは、スマホ等のデバイスペアリングと、一斉ペアリングの子側の操作で、Aボタン長押しは、ユニバーサルペアリングと一斉ペアリングサーチモードの操作だ。
この4つのペアリングモードを2つの操作で実現し、自動で状況を判断して最適なペアリングを実施していることは良いのだが、同じビープ音のみというのがわかりにくい。
Mボタン長押しなら「デバイスペアリングまたは一斉ペアリング子機を自動判別中です」のように、今何のモードになっているのかを案内してほしい。

また、リセットについては一切音がならずLEDのみの上にボタンのクリック感もないので、ヘルメットを被ったままでは全くわからない。
ハード面はもう仕方ないから、せめてファームアップデートで音声案内をもう少しちゃんとして欲しい。



長押し操作を改善してほしい


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B+comやSENAと決定的に違うのは、長押し操作をした時はボタンを離してはじめて何の操作をしたかわかるという点だ。
例えば、B+comで曲をスキップする場合、デバイスボタンを上に長押し2秒で、2秒経過した時点でコマンドが入力されてピッという音とともに曲がスキップされる。
対してDT-01は、Vボタンを+に2秒長押ししても反応せず、手を離した時にコマンドが入力されて「曲送り」とアナウンスが流れて曲がスキップされる。

どちらも瞬間押し操作は音量調整、2秒長押し操作がスキップ、それ以上の長押し操作はないのだが、スキップコマンドが入力されたか手を離すまでわからないのはとても不便だ。

仮に2秒の次に5秒長押し操作があったとするなら、SENAのように2秒時点でピッ!とビープ音がなり、そのまま長押しして5秒時点でプッ!とビープ音をならして、何秒長押ししたとわかるようにすれば良い。

走行中にも操作をするならできるだけ無駄な操作時間は省きたい。
長押し操作をしはじめてそろそろかな?と思って手を離したら音量調整をしてしまうことがあるので、安全圏をみてわざわざ3秒くらい気を遣って長押しをしている。
操作時間が3秒であると思えばそんなものか、と思って終わらせられるところだが、2秒超えたよな?そろそろいいよな?と、気を遣うという事に不便さを強く感じてしまうのだ。
走行中にこの余計な気を遣う事が大きな欠点となっている。


音声案内の不十分さも長押し操作方式も、現状の動作は何も良い点が無い。
イージートーク3やGT2もほぼ同じなのでデイトナの考えなのだとは思うが、強く改善を要望する。



windowsアプリケーションでの設定


デイトナ初のwindows設定ツールだ。
見た目はとても簡素でwindows2000を思い出すようなグラフィックをしているが、無駄に項目が多くなくとてもわかりやすい。
ファームのアップデートもこの設定ツールから可能。

購入したら必ず設定しておいた方が良いことがある。
マニュアルにも記載があるとおり、インカム通話とA2DPを併用した場合A2DPの音量がすごく小さくなるので設定ツールで設定をしよう。



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接続の仕方はマニュアルを読んでいただくとして、設定ツールでDT-01を認識すると、上記のような設定ができるようになる。
重要なのはA2DPとGPSの音量設定だ。
このGPS音量設定とはHFPのことで、とても役に立つので音量設定をちゃんとしておこう。
デフォルトではどちらも音量は20となっている。
A2DPで音楽を聴いた場合を100とし、インカム通話のバックグラウンドでA2DPで音楽を流すと20%にダウンする。
この音量ダウンは他社でもよくあることだが、個人的にはそんなものは不要で常にA2DP単体と同じ音量=100としておいてもらいたい。
バックグラウンドで流すからといって下げる必要はなく、それはスマホ等のデバイス側で操作すれば良いことだと思っているからだ。

SB6Xのようにデバイスやインカム通話を個別にかつ簡単に音量調整できれば満点だが、DT-01はインカムで個別に設定はできないので、デバイス本体で音量調整をしよう。

デフォルトで「はい」になっているGPS音量設定画面のGPS共有とは、HFPで受信した音を他のインカムに転送する機能のこと。
後で詳しく書くが、音楽は厳しくてもナビ音声程度なら他のインカムに転送しても十分聞けるので、GPS共有は「はい」にしておくことをおすすめする。



音質、接続性を確認


本製品を使っての走行はまだ出来ていないので、手元での確認となることをご了承いただきたい。


スマホとA2DPで接続して音楽を再生


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スピーカーはイージートーク3等と同じだがソフトウェアによって味付けが変わっており、少し高音がカットされて低音が強調されている。
高音が強調されると耳が疲れてしまうのでこれくらいがちょうど良い味付けだと思う。
スピーカー性能も標準以上、処理の仕方も良い。
十分合格レベルだ。



インカム通話(自動経路制御)を試す


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自動経路制御を使い4台接続を試した。
ペアリングに失敗することはなく精度は高い。
ペアリングに要する時間は約1分で、B+Linkの2倍くらいかかるが許容範囲。
気になるのは操作性の項目でも書いたようにビープ音や音声案内が不十分で、ペアリングが完了したかわかりにくいこと。
完了してしばらくすると自動的に通話が開始されるので、全員が通話できるようになるまで放置と決め込んでおくと良いだろう。

通話音質は十分で4台接続にしてはノイズが少なく安定している。
接続順序は把握できないが、適当に4台を持って声を聞いてみても明確に違いを感じられなかったので、4台接続はまだ余裕がありそうな雰囲気だ。
先日デイトナの方に伺ったのは、4台接続というのは一斉ペアリングの上限台数ではなく、安定性の面でスペック上4台としているものとのこと。
ペアリング上限が何台かわからないが、この感じなら6台接続も実用レベルかもしれない。
今後のファームアップデートで正式サポート台数が増えることを願っている。

自動経路制御なのでどれか1台が離脱した場合、必要に応じて再接続をしてくれる。
試しに4台のうち1台を電源オフにしてみたが数秒で再構築されて残る3台で通話ができるようになった。
Bluetoothでブリッジしているのを自動で制御しているだけなので、ブリッジ機が抜ければ一旦切断されてしまうが、自動で再構築される。

この順番を気にしないで良いというのが何よりもうれしいところ。
自動経路制御の精度はB+Linkより少し良くて安定性が高い。

人の声は、イージートーク3やGT2より少し高音がカットされて中音重視となった。
以前開発の方が音声処理を今までと変えて人の声を聞き取りやすくしたと言っていた通り、耳に優しい音となっている。
イージートーク3がSENAやMidLandに近かったのに対し、DT-01はB+comに近い音質だ。
好みの問題ではあるが僕は高音が適度にカットされている方が耳が疲れなくてツーリングに適していると思うので評価は高い。



インカム通話(自動経路制御)とスマホ音楽の併用


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自動経路制御を使い4台接続をした上で、3台のインカムでAndroid端末を接続してA2DPで音楽を併用した。
こちらも特に問題は無くとても快適。
マニュアルには先にスマホと接続して音楽を開始してからインカム通話を開始するよう指定があるが、逆の順序でもとりあえず接続は可能だった。
安定性にかける場合は手順どおり先に音楽を流してからインカム通話を開始しよう。



インカム通話(自動経路制御)でHFP音声を共有


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公式にサポートされているHFP音声の共有機能。
マニュアルには電話を転送してインカム通話メンバー2台と電話先で会話ができると紹介されている。
この機能はB+comやSENAの一部機種でも搭載されているが、これを応用することでいろんなことが可能だ。

仕様上の2台というのはおそらく電話音声を転送して全員がまともに話ができるのか?という点と、HFPを受けているインカムがブリッジ担当になった場合の負荷が考慮されていると推測される。
ただマニュアルには記載が無いもののwindows設定ツールにはGPS端末の音声転送と書かれており、この場合の台数制限には言及されてないので、音声案内程度であれば4台に転送しても十分聞ける範囲と思われる。

さて、この機能を有効に使うためには毎度おなじみとなったAndroidアプリ BTmonoの登場だ。
本来BTmonoはスマホ同士をBluetooth(HFP)で接続してトランシーバーのように使うアプリなのだが、副次的な機能として音楽やナビ音声等のA2DPで発信する音を強制的にHFPにのせて発信することが可能だ。
HFPはモノラルで音質が大幅に低下するが音楽は聴けないことはないし、ナビ音声なら全く問題は無い。

BTmonoを使ってHFPで音を流し、他のインカムに転送することができるので試してみる。

注意点としては、HFPを受信した時に一旦全てのインカム通話が切断されるので、先にBTmonoをオンにしてHFPで受信した状態でインカム接続をする必要がある。



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BTmonoをオンにしてHFP接続をした上で自動経路制御を開始。
順番は不確かだが、転送元のインカムに直接接続されたインカムではなんとか音楽を楽しめる程度の音質で、そこからブリッジされたインカムは楽しめるレベルではないくらい音質が低下した。
そもそも音楽のような広い帯域を使うものをインカム通話に乗せることは無理があるので、これは仕方ないところだろう。

ナビ音声の転送なら4台全てで十分聞けるくらいの音質。
これなら先頭を入れ替わりながら走ることは可能でとても役に立つ、すばらしい機能だ。

試しては無いがLineを転送することもできるはずなので、台数が多い場合はDT-01に1~2台インカムをぶら下げて、一部のメンバーだけがLineのグループ通話に参加させると何かと便利だ。
これをLineぶら下げ方式と命名している。
同様のことが可能なSB6Xの記事に詳細を記載しているので参照していただきたい。


イージートーク3やGT2との接続は自社相当のペアリングでブリッジ可能


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公式にはイージートーク3等とはユニバーサルで接続となっている。
操作は確かにそうなのだが、実際のところユニバーサルで接続するとHFPとなっているはずのイージートーク3やGT2から自社接続用のAボタン押しで接続ができてしまう。
これは旧製品の自社ペアリング相当と考えて良さそうだ。

■ペアリング手順
①イージートーク3(1台目)のMボタン長押しとDT-01のAボタン長押しでペアリング
②イージートーク3(2台目)のMボタン長押しとDT-01のAボタン長押しでペアリング
※AとMは逆でも接続は可能

■注意点
・DT-01をMボタンにするとインカム通話切断ができないので、DT-01はAボタン、イージートーク3をMボタンでペアリングすることを推奨。
・DT-01は最後にペアリングした相手にしか発信できない(A2回押し)
・イージートーク3はAボタンでDT-01へ接続できるので、イージートーク3から接続したほうがわかりやすい
・ブリッジ中はA2DP併用不可
・グループNo割り当てはできないので、イージートーク3やGT2が主体となったグループに混ざることはできない
 GT2が3台になった場合は接続ができないので注意

自宅周りを歩き回ったところイージートーク3の1対1同等の通話距離で、安定性も問題ないので実用的なレベルの可能性は高い。
仕様外ではあるが既存ユーザーにとっては嬉しい動作だ。



ユニバーサル接続のブリッジは一応可能


仕様上は他社との接続は1台となっているが、一応DT-01に他社を2台接続することが可能だ。
テストした構成は以下2パターン。

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注意点としてはDT-01から発信できるのは最後にペアリングした相手のみで、逆にHFPになった相手機器は基本的に一度接続をしないとリダイヤル発信での接続ができない。
ほとんどの機種は再起動のたびにリダイヤル情報が消去されるので、以下のように工夫する必要がある。

例)SENA30k(HFP)-----(ユニ)DT-01(ユニ)-----(HFP)SB4X
①30kとDT-01をペアリング
※ペアリング完了後に接続することで30kのリダイヤル相手がDT-01と記憶される
②DT-01とSB4Xをペアリング

この手順でペアリングした場合、DT-01から発信(Aボタン2回押し)で接続できるのは最後にペアリングをしたSB4Xのみ。
30kはリダイヤル設定が記憶されているので、30kのリダイヤル(フォンボタン押し)でDT-01へ接続が可能となるが、再起動するとペアリングからやり直しになるので30kはずっと起動させておく必要がある。

公式スペックは1台としている理由はわからないが、手元で試す限り音質、安定性は問題なし。
リダイヤル相手情報を残すという事を意識しなければならないが、3人なら少し気をつけるだけで運用はできそうだ。

ちなみにSB6Xのユニバーサルレシーブはリダイヤルではなく普通に発信することができるので、このことを考慮する必要はない。


ユニバーサル接続でDT-01をHFPにすると癖がある


試している中でいくつか接続に失敗した例があるので記載する。

DT-01をHFPにして対向は、SB4X、SENA 30k、M1-Sをユニバーサルにするといずれも接続できなかった。
SB4Xはペアリング直後に電源が落ちて接続不可。
SENA 30kとM1-Sはペアリングが完了しない。

SENA 20Sはユニバーサルでも問題なくすんなりと接続できた。
M1-Sのユニバーサルは不完全な部分があるので仕方ないが、それ以外は比較的なんとでも接続ができるので、DT-01のHFPに癖があるのではないかと推測している。
ただ、上にも記載したとおりDT-01のユニバーサルは柔軟性が高いので、DT-01をHFPにする機会は多くは無いだろう。
その点が救いだ。

DT-01がHFPになった場合はブリッジもA2DP併用も不可。
HFPになった際は他の大勢一般と同じだ。



自動経路制御グループにユニバーサルを混ぜる


B+Linkとの違いのひとつにDT-01はブリッジしながらさらに1台、ユニバーサルで他社インカムを接続することができる。
つまり、インカム用チャンネルを3つ持っているということだ。

現状の仕様ではユニバーサルを含め4台までが推奨となっているので、3チャンネルを使う構成は無いのだが、興味本位と今後もし安定性が向上すれば以下のような構成も考えられるので試してみた。
尚、ここでは6台接続を試しているが、2台削ってユニバーサルを含めて4台接続した場合でも基本的な操作は同じなので参考にしてほしい。



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とりあえず試したところ一発ですんなりとはいかなかったが、それほど問題なく接続が完了。
これで実際に接続できたということは、DT-01 3台のうちの1台はブリッジしているのに、他社インカムとの通話も維持できており、インカム通話は3ch同時に利用できているという証拠だ。
少なくともこの構成ではそこそこ安定しており、使えそうな雰囲気がある。


ペアリングの手順に注意


自動経路制御とユニバーサルを併用する場合、先にユニバーサルペアリングをした後に一斉ペアリングを行う必要がある。
例えば今回のようにDT-01を3台と他社を3台、それぞれ1台ずつDT-01にユニバーサルで接続する場合の手順は以下のとおり。

①DT-01と他社インカムをペアリング(3台全てペアリング)
②DT-01同士を一斉ペアリング


逆にするとユニバーサル発信ができない事象が多々発生するので要注意だ。

6台接続に音楽併用は不可能


さらにA2DPの併用を試してみるが、これはだめだった。
3台のうち1台だけ音楽が聴けたが、他の2台は途切れ途切れでほとんど聞こえない。
この状態では走行すると通話もまともにできないのではないかと思う。
ソフトウェア的には特に制限をしておらず、限界まで自由に使えるようになっていると推測される。

現状は4台サポート=インカムに2chとA2DPに1chの合計3chとしているくらいなので、このようにインカム接続3ch同時利用は完全に仕様外であり通話できたらラッキーくらいに思っておこう。



DT-01の評価


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手元で試す限り自動経路制御の安定性は高いし、仕様外ながらユニバーサルでブリッジができる点は誰と走るかわからない人にとっては利点が多い。
さらに旧自社製品とは自社ペアリング相当の動きをしている上に、グループ番号割り当て不要でブリッジできてしまう。
全く仕様に触れられていないのに旧製品の欠点まで補ってしまっている。
注意点はユニバーサルや旧自社ペアリング ×2 でブリッジした場合A2DPの併用ができないことと、ユニバーサルは最後にペアリングした1台にしか発信できないので、相手のリダイヤル記憶を考慮しないといけないことくらい。

これらを公式サポートしていない理由は、Bluetoothのチャンネル割り当ての関係でこの場合はA2DPを併用できないのような説明が難しいことや、旧自社ペアリング相当と公表しても混乱を招くため全部ユニバーサルに統一している、といった混乱回避のためではないかと推測している。
「簡単操作」を標榜しているとおり公式サポートは簡単に説明のつくことだけに留めておくけど、ソフトウェアで制限はしないから仕様外を楽しむ人は思う存分楽しんで。
そんな意図を僕は勝手に感じとって、この製品は面白い!と高く評価する。


操作性の悪さとHFPの癖さえなければ完璧なのだが、物が良いだけにこんな単純なところで評価を落としてしまうのはすごく惜しいと思う。
ハードウェアは仕方ないのでソフトウェア部分の改善を強く期待している。

旧機種との互換性が高いため、イージートーク3とGT2ユーザーは適宜必要な分だけDT-01へ買い換えれば良いし、これからインカムを揃える人にとっても安価かつ自動経路制御でとても楽なのでおすすめだ。

10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・7
インカム通話音質・・・・・・8
通話距離・・・・・・・・・・未検証
安定性・・・・・・・・・・・未検証
操作性・・・・・・・・・・・3
機能/拡張性・・・・・・・・9
取り付けやすさ・・・・・・・7
重さ・・・・・・・・・・・・6
コストパフォーマンス・・・・9
おすすめ度・・・・・・・9!



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