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熱くなってきたインカム界隈に乗せられてあっつあつになってきた気持ちを抑えきれずに、とうとうMidLandの新型にまで手を出してしまった。
BT-X2-ProとBT-X1-Proを購入したのであわせてレビューする。


製品、会社の概要


MidLandの概要



MidLnad社はイタリアの老舗無線メーカー。
バイク用インカムはBTシリーズ(Bluetoothという意味かな?)という名前で販売されており、前モデルは「BT○○」という名称だった。
2016年夏から新シリーズの「BT○○Pro」の販売を開始しており、SENAとB+comを追撃する立場にいる。
世界的なシェアはおそらくSENAに次いで2番目。
日本のシェアは、B+com、SENAに次いで3番目でデイトナといい勝負をしていると思われる。

B+comやSENAに近い性能だが値段は安め。
バイク用インカムへの参入は遅かったので、まだまだこれからという感じだ。


BT Proシリーズの概要



前モデル BT○○ は中国製品かのような見た目でかなり損をしていたが、新製品ではデザインがだいぶよくなった。
4製品で構成されており、用途によって選ぶことができる。

■ハイエンド BT-NEXT-Pro
デュアルチップによってインカム通話と音楽を両立 & グループ内で音楽共有可
チェーン接続4台 + タンデム距離4台の合計8台
通話距離1600m
FMラジオ有り
スマホアプリ BT TALK と連携して距離人数無制限
インカム通話 20時間
外部音声入力
3万円程度

■ミドルクラス BT-X2-Pro
4台チェーン接続が可能
通話距離1000m
FMラジオ有り
スマホアプリ BT TALK と連携して距離人数無制限
インカム通話 20時間
外部音声入力
2万円程度

■ローエンド BT-X1-Pro
2台接続まで
通話距離300m
FMラジオ有り
スマホアプリ BT TALK と連携して距離人数無制限
インカム通話 20時間
外部音声入力
1.5万円程度

■ローエンド BT city
2台接続まで
通話距離200m
インカム通話 8時間
外部音声入力
1.1万円程度
※BT Proシリーズではなく、前モデルのBTシリーズ最下位モデル


ハイエンド BT NEXT Proのパブリックモードが非常に優秀で、グループ通話内にナビやスマホの音楽/音声を共有する機能があり、さらにイレギュラーな接続をすることで他社をグループ通話に混ぜたりも可能だ。
グループ内に1台でもNEXTがいれば相当遊べるので、メインになる一人はNEXT、あとはX2とX1、Cityで揃えると安価に抑えられる。
この記事ではX1とX2をあわせて書いておくが、違いは上記に記載したとおり、通話距離と接続台数の二つのみ。
操作は同じで見た目も色が違うくらいでほぼ同じなので、画像はすべてX2を利用するがX1に置き換えて考えてもらえればOKだ。

機能の紹介、比較は以下記事もご参照ください。


付属品確認


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X1とX2の見た目の違いはボタン周囲の色が青かオレンジという点のみなので、ここではX2の画像で紹介する。
箱を開けた瞬間目を引くのは、立派なキャリングポーチだ。
最近中国製のウェアラブルカメラなんかでもキャンリグポーチがついているものがあり、値段も1000円前後で売られているのでコストはさほどかかってないのだろう。
専用の梱包材と大して金額は変わらないのかな?



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BT-X2-ProはSENAと同じくクレードル式を採用している。
マイクやスピーカーはクレードルから出ているケーブルに接続するタイプ。
ケーブルは細くて柔らかく滑りの良い素材で覆われているので、扱いやすく高級感もある。
マイクはアーム式とケーブル式の両方が付属。


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スピーカーユニットの直径はかなり小さく厚みは普通。
小型ではあるけど、覆っているスポンジが無駄に大きいく、見た目が中国製品を彷彿とさせる。
気に入らなければスポンジを外すことはできるのでまぁいいか。

ヘルメットへの取り付けは両面テープとクリップの両方。
充電用のUSBポートを使ってステレオ入力も可能だが、別途オプションで購入しなければならないらしい。
キャリングポーチのかわりに変換ケーブルを付属しておいてほしかったな。

DSC00963.jpg
クイックマニュアルは日本語、通常のマニュアルは日本語含め数か国語で書かれている。
世界的に展開しているだけあってグローバルな感じひしひしと伝わってくる通り、日本語の印字がズレていたり・・・。


見た目はまぁまぁかっこいい



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本体はSENA20Sよりわずかに小さく、SB5Xより少し大きい。


DSC00957.jpg
クレードル、ワイヤーマイク、スピーカーを含めた一式の重さは109gで普通の部類。

<
■BT NEXT Pro     111g
■BT X2 Pro、X1 Pro  109g
■SENA 20S       153g
■SB5X         102g
■GT2          100g
■イージートーク3    84g



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ボタンは全て側面にある。
左からフォワード、ミドル、バックワードという名称の3つが主要ボタンで主にインカム通話やFMラジオの操作等を行い、右上にある小さなボタン二つは音量や設定の時に少し使うようになっている。

主要ボタンは非常に大きくグローブをしていてもわかりやすいが、硬いしストロークが浅くクリック感が小さい。
その上、長押し操作が多く押している時間も長いので押している間に「本当に今押しているの?」と不安になってしまう。
操作性はまずまずといったところだ。



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本体右下にMicroUSBのポートから充電が可能。
ただ、よく売られているケーブルでは奥行きが足りないので付属のものか、ちょっと奥行きのあるケーブルを選ぶ必要がある。
このポートはステレオミニへの変換ケーブルを使うことでスマホやMP3プレーヤーから外部入力ができる。
インカム通話と外部音声入力の両立は可能だとマニュアルには記載があるが、変換ケーブルを持ってないので試せていない。
Gセンサー搭載でブレーキをかけてGがかかると後部のLEDが点灯する仕組みらしいが、まだ試していないので効果の程はよくわからない。
たぶん、いらないと思う。



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クレードルへの取り付け取り外しは、わざわざ別途注意書きが入っている。
実際、ぱっと見ではよくわからず、ちょっと間違うと壊れそうな気配がする。
SENAが外しやすいのに比べるとちょっと難あり。


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本体裏の下の部分が端子で、これが何かちょっとひっかかっただけで折れてしまいそうな貧弱な感じなのがわかるだろうか。


DSC00942.jpg
クレードルはこのような形になっている。



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で、ドッキングは上からスライドさせるようにしてはめこむ。
つけるのも外すのも構造がわかれば簡単だけど、やはり本体にある貧弱なピンがむき出しになっているのはいただけない。
もしピンが折れたりしたら本体がだめになるので、せめてクレードルと本体の構造が逆だったら良かったと思う。



目玉機能 BT Talk


BTT1.jpg
距離、人数無制限と目玉にしているBT Talkについて。
実際にはスマホの通話アプリなので、革新的な機能でもなんでもないというのが本当のところ。
ここでは概要だけを説明するので、詳細は以下のBT Talkの記事を参照していただきたい。


BT Talkの概要


MidLand専用の通話アプリを使って、スマホと接続することで世界中の誰とでも会話できるよ!というもの。
じゃあLine使えばいいじゃん。ってところだけど、BT Talkにはバイク向けとして以下の仕組みが導入されている。


①BTTボタンを使うことで必要なときだけ音声発信ができるようになる。
※無線と同じで片方向通信となるため、誰かが話している間は他の人は聞き専となる。

②スマホの電波が入らなくなる等で切断されても自動再接続する。


BTT3.png
BTTボタンだがBT Talkを使うにあたって必須のオプションで7000円程度する。
BT Talkをインストールするとわかるが、通話をする時はボタンを押してないとダメという仕組みだ。

これは使えるのか?と疑問符がつくのでメリットデメリットをあげてみた。

メリット


スマホの電波が入れば世界中どこでも通話ができる。
人数がほぼ無制限。
BTTボタンで話したいときだけ話して、あとは自分の世界でいられる。

デメリット


電波が入らない山奥に行くと使えない。
片方向通話なのでみんなでわいわいが難しい。
インカム通話に比べるとかなり遅延が発生する。
スマホのバッテリーを結構使う。


想定される利用シーン


朝、自宅を出発する時にBT Talkでグループ通話を開始して各自と接続される。
集合場所まで通話しながら走る。「渋滞はまって遅れそう~」「近く着たけど場所わからん!」などなど。
到着したらペアリングをしてインカム通話に切り替える。
※4人以上の場合はとりあえずBT Talkを使っておいて、電波の入らない場所にきたら複数のグループにわかれてインカム通話に切り替える。


個人的には、BTTボタン無しで常時双方向通話という設定が用意されていてもいいのではないかな?と思う。
というのも、わざわざオプションで7000円も出してBTTボタンを購入する人が少ないだろうから普及を妨げる要因になりそうということと、インカム通話に慣れている人は離れた場所でも双方向通話でいいんじゃないかなと。
Line等の一般的な通話アプリと比較して、利点をあげるなら切断時の自動再接続くらい。

以上のことから現状の仕様では、BT Talkは使い勝手が悪く、利用価値が少ないと判断している。



操作、機能紹介


本製品はスマホアプリとPCからも設定が可能だ。
本体とスマホでは全ての設定ができないので、細かな調整はPCからすることになる。


インカム本体操作


簡単に必要最低限の操作方法を記載する。
B+comやSENAとは異なり、インカムモード、電話モードというように利用シーンにあわせてモードを切り替えるようになっているので、最初は少し慣れが必要かもしれない。
起動するとかっこいい起動音が流れるし、それぞれのモードでは日本語で音声案内が入るので迷う事は無いだろう。
ただ日本語音声はなんかちょっと安物感というか適当な感じがすごくする。
録音環境が悪かったのかな?

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基本操作とペアリング操作


VOXモードやAGC機能(音量自動調整)の設定等いろいろあるけど、とりあえず最低限利用する操作方法のみを記載。

■電源オン
ミドルを3秒長押し

■電源オフ
ミドルとリアを3秒長押し

■インカムペアリング
電源オフの状態でミドルボタンを7秒長押しして設定モードへ入る(赤点灯)
フォワード、ミドル、バックワードいずれかのボタンを3秒長押し(青赤高速点滅)
※X1はミドルのみ
対向機器も同じ操作をして5秒程度でペアリング完了
ミドルを2回短く押してペアリングモードを終了

■ユニバーサルペアリング
電源オフの状態でミドルボタンを7秒長押しして設定モードへ入る(赤点灯)
フォワードを7秒長押し
LEDが赤点滅すればペアリング相手待ち OK!
※ユニバーサルペアリングはフォワードボタンの1台のみペアリング可

■HFPペアリング
電源オフの状態でミドルボタンを7秒長押しして設定モードへ入る(赤点灯)
ボリュームの+または-を3秒長押し
※+はA2DPとHFPペアリング、-はHFPペアリング どちらででもペアリング可
LEDが赤青高速点滅すればペアリング相手待ち OK!

■ペアリングリセット
電源オフの状態でミドルボタンを7秒長押しして設定モードへ入る(赤点灯)
ボリュームの+と-を3秒長押しでリセット(青点灯)
ミドルを2回短く押してペアリングモードを終了

■AGCオン、オフ(自動音量調整)
電源の入った状態で + と - を3秒同時長押しでオン、オフを切替

ここからは通常利用の操作


■インカムモード、FMモード切替
ミドルを3秒長押し

■インカムモード(1対1)、グループモード(4台まで)切り替え
インカムモードの状態でフォワードを7秒長押し
※X2Proのみ

■インカム通話開始、終了
接続で設定したボタンを短く押す

■ユニバーサル通話開始
フォワードを3秒長押し

■FM選局
フォワード又はリアを押す
※ラジオとインカム通話の併用は不可

PCからの設定


公式サイトから「BT UPDATER PRO」をダウンロードしてインストール。
http://www.midlandradio.jp/support/dl.html

「BT UPDATER PRO」を起動してインカムをUSBで接続すると認識される。
尚、僕のPC(win7 64bit)だけかもしれないが、「BT UPDATER PRO」を起動してインカムを接続すると1/2くらいの確率でOSが完全停止してしまうので、気をつけたほうがいいかも。

では、それぞれの機能を紹介。
全て試したわけではないので間違っているかもしれないが、参考にしてほしい。

BTx1Pro_PC設定画面

■VOX
マイクが音声を拾った時にだけインカム/電話と通信を開始し、一定時間無音になると切断する機能。
SENAにも同様の機能があり、最初の一声を拾って1秒くらいしてから接続されるため、会話の頭が切れてしまいとても不便に感じた。
くしゃみを感知して接続されてしまったりするため使い勝手が悪く、基本はオフでいいと思う。

■AGCコントロール(自動音量調整)
インカム本体で感知した騒音にあわせてボリュームを自動調整する。
後にも記載するが、感度が良すぎ、リニアに反応しすぎ、調整幅が広すぎて使い勝手が悪い。
音量はデフォルトで「中」となっているので、まだ試してないけど「最小」ならいいかもしれない。
インカム本体とスマホアプリからはオン/オフしかできないので、とりあえず「最小」にしておいて、試してだめなら「オフ」にするといいだろう。

■短縮ダイヤル
スマホから特定の電話番号に電話をかける設定

■バックラウンドモード
インカム通話中に音楽を聴くか聴かないかの設定
全体共有のパブリックモードか、自分だけのプライベートモードかはPCから設定不可。
スマホか本体で設定する。

■デバイス音量
インカム全体のベース音量設定

■通話中の外部入力端子
インカム通話と有線外部入力を併用するか否かの設定

■A2DP割込み許可
インカム通話中に接続機器のA2DP音声を拾うとインカム通話を中断してA2DPに切り替わり、一定時間無音になるとインカム通話に戻る設定。
電話や一部のナビ音声で使われるHFPはインカム通話より優先されて割り込んでくるけど、A2DPはインカム通話より優先度が低いため割り込まない。
ナビ音声がA2DPで転送する機器の場合はこの設定を許可にすることで、HFPと同じように割り込んでくれるようになる。
はずだが、試したところ動作したりしなかったりと安定しなかった。
また切替には3~5秒程度かかるのであまり使える機能ではない。

■マイク感度
マイクの感度(音量)の設定

■ストップライト設定
ブレーキのGセンサーで感知してLEDを点灯して後続に知らせる機能

■FMラジオ
周波数をあらかじめプリセットできる

RDSは不明だが日本ではオフにするよう指示がある。
Japan76-108Mhzは はい にしておくとAM放送をFMで聴ける ワイドFM対応になる。

■ユピテルナビを使用する
ユピテル向けの設定らしい


その他にペアリング情報のリセットとファームの更新が可能だ。


スマホからの設定


GooglePlayから「BT SET」をインストールすると利用できるようになる。
「BT SET」だけで検索すると出てこないので、「MidLand BT SET」で検索しよう。
尚、2017年3月時点ではiPhone版は無い様子。

接続方法簡単で、インカムとスマホをペアリングして、「BT SET」を起動するとペアリングされたインカムがリストで見れるので、選択するだけでOK

BTX1Pro_BT SETの設定画像
PC版より少し設定が省かれているのだけど、バックグラウンド機能だけは、全体で共有するパブリックモードと自分だけが聞くプライベートモードが選択できる。
もちろん本体からも設定は可能だ。


ヘルメットへの取り付け


各ヘルメットにクリップタイプで取り付けてみた。

ショウエイ Z-7


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SENA同様にヘルメットの淵の下にはみ出すけど、Z7はちょうど取り付け部分がえぐれているのでなかなかスマートに取り付けができた。
本体がやや大きいので何かくっついている感は強いけどデザイン的には悪くは無い。

取り付けはクリップタイプを利用。
Z7の首周りはケーブルを通すと断線しそうなくらいキツキツなので、前方からまわすほうが良い感じに取り付けできる。
SENAは全般的にケーブルが短めなので取り付けしにくかったが、BT Proシリーズはケーブル長が十分あるので、前方から回り込んで取り付けができた。


DSC00970.jpg
スピーカーは耳のくぼみへ設置。
ただZ7の窪みは直径が小さく、綺麗には収まってくれない。
幸い僕は耳まわりに余裕があるので問題なかったけど、もしきつい場合はスピーカーユニットを取り出して薄型小型にすれば少しは緩和されるかもしれない。


アライ アストラルX


DSC00979.jpg
アライはインカムの取り付けがしやすい。
クリップタイプで簡単に取り付けができた。
淵から下に少し飛び出すので地面に置いた際に少しバランスが悪いけど、少し気をつけておけばOKな程度だった。



音質および各デバイス接続確認


音質テストの前に全体的な設定について。
本製品にはインカム本体で感知した騒音をもとにボリュームを変動させる、AGC(オーディオゲインコントロール)機能がある。
標準では音量設定は「中」となっているのだが、感度が良い上に即座に反映され、さらにボリュームの幅が広いので、煩わしさを感じてしまう。
まだ試してないが音量設定を「最低」か「オフ」にすることを推奨する。
インカム本体では音量設定はできないので、使い勝手が悪いと感じたらとりあえずオフにすればいいだろう。

■AGCオン、オフ(自動音量調整)
電源の入った状態で + と - を3秒同時長押しでオン、オフを切替


スマホとA2DPで接続して音楽を再生


スピーカーユニットのサイズが影響しているのだろうか、低音はやはり少し弱くちょっと迫力に欠けるが、高音は非常にクリアでヴォーカルが非常に聞き取りやすく音量も十分。
ただちょっと高音が強調されすぎで、長時間聞いていると耳が疲れてくるのが難点かな。
まぁ走行中はそれほど気にならないけど。

BT Proシリーズ専用のオプションスピーカーが用意されており、音質が良くなっている。
もし音質で不満が出れば、3000円程度と比較的安価なので試してみてはいかがだろうか。




インカム同士の通話


まずはX1とX2でインカム通話をさせてみた。

通常インカム同士の通話というのは安定性や音質に注目するところだが、それとは違う何かを感じたが何が違うのかすぐにはわからなかった。
ちょっと遊んでみてその違和感の正体がわかる。

■遅延時間が極めて少ない
そう、今までBluetoothインカムはある程度遅延があって当然という思い込みがあったので、気づくのが一瞬遅れてしまったのだ。

実際にどれくらいの遅延が発生するものなのか、ざっくり比較してみた。
ストップウォッチを見ながら目視での時間計測なので厳密ではないが、概ね参考になるとは思う。

X1-X2 0.05秒
SENA 20S同士 0.15秒
SB5X同士 0.2秒
Line通話 0.5~0.8秒(混雑具合次第)


※SB4X、SENA10Sも同社製品とほぼ同じ
※インカムでLine通話となるとさらに遅延が発生すると思われる

Line通話はワンテンポ遅れての会話でちょっと慣れが必要なのは利用したことのある人ならわかるだろう。
それと比べればSB5XやSENA 20Sの遅延はかわいいもので、確かに若干のズレは感じるが会話のタイミングが合わないといったほどではない。
Stationやメディアサーバーを使って全員で同じ音楽を聴きながら歌うと、わずかなズレで混乱する程度だw
それでもやはり直接話しているのと比べればわずかでも遅延しており、慣れるまでは違和感を感じる場合もある。

対してBT-X○-Proは圧倒的なレスポンスで遅延を感じないレベルにまで高速化されている。
スペックには表記されない点ではあるが、素晴らしい性能を持っているようだ。


3人で走行しながらテスト


構成は以下、2パターンで実施したがどちらも概ね同じ結果となった。
ファームは全て 08/04/2017 で2017年9月現在の最新バージョンで、AGCは最低、デバイス音量は中、マイク感度は最大としている。
後にも記載するが、全体的に音量が小さかったので、デバイス音量も「最大」にした方が良さそうだ。
※Nextはデバイス音量は何故か「大」が最も大きいので、「大」としておく。

パターン1
X2---Next---X1


パターン2
Next---X2---X1


■安定性
接続に関しては問題なく、一発ですんなりと接続ができる。
特にグループ通話モードにミドルボタンを押すと1秒以内に全てのインカムが接続される点は非常に楽で良い。

距離が離れて切断された場合、自動で再接続してくれる時もあるが、1/2くらいの確率で自動再接続はできず手動での操作が必要になった。
グループ通話一発接続があるので不便は感じないが、自動再接続機能の安定性はいまひとつだ。


■音質
残念ながら今回はデバイス音量設定を中にしていたせいで全体的に音量が小さくなって聞き取りずらかったが、高音が澄んでいるので低速走行時には人の声はとても聞き取りやすかった。
windows端末からしか設定できない項目のため、マイク感度とデバイス音量を事前に最も高い値にしておくことをおすすめする。

ノイズは全体的に多め。
ノイズリダクションの処理は安定しているものの、処理量が小さくノイズを拾いやすい。
走行中の風切り音やエンジン音等も全体的に大きいので、もう少しファームアップデートで改善してもらいたいと思う。

また、X1は聞く方も話す方も音量が小さめとなってしまったが、設定は同じにしてあるのでスピーカー位置やマイクの位置調整が不十分だったのかもしれない。
次回、もう一度確認をしたい。


■通話距離
見通しの良い郊外でスペックの1/2、市街地で1/5程度までなら会話が可能だ。
概ね他社と同じ傾向と考えて良い。
例えばNextとX2なら山間部で300m程度離れた上に1コーナー挟んで見えなくなったところでも、なんとか会話ができるくらいで、実用十分。

ただりX1のスペック距離300mは実用ギリギリ。
間に普通車が1台入る程度ならなんとか会話できるが、大型トラックが入るとノイズだらけとなり、会話が困難だった。
価格を考えるとあと数千円出してX2にしたほうが良いだろう。


■パブリックモード(音楽共有)
今回は時間がなく、音質が安定しなかったためテストしなかった。
自宅で確認する限りは安定しているので、次回は事前に設定しておきたい。


FMラジオ


少なくとも自宅内では快適にラジオを聞けたので、バイクの走行でも問題はないと思われる。
76-108MHz(ワイドFM)に対応しているので、AMも聞くことができるようだ。


BT X2 Proのここまでの評価


4台チェーンができるミドルクラスとしては2万円と安いし、FMラジオに通話と併用可能な外部入力も搭載しているのでソロでもグループでも使いやすい。
またスペック上ではあるがバッテリーが20時間と他社製品の1.5倍程度なので2日間くらいなら充電無しでもいけるかもしれない。
性能的にはSB4X以上、SENA 10S以下で価格を考えれば大健闘。

そして、何よりハイエンドBT NEXT Proのパブリックモードを活かしてこそのX2だと思う。
グループに1~2台NEXTがあれば十分なので、NEXTが足りない分のブリッジ用にX2を選ぶといいだろう。

全体的にノイズが多めという欠点はあるが、X2とNextの通話はまずまず。
マイク感度とデバイス音量を最大にしておくことを忘れないように。


10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・5
※オプションスピーカー・・・7
インカム通話音質・・・・・・6
通話距離・・・・・・・・・・6
安定性・・・・・・・・・・・5
操作性・・・・・・・・・・・5
機能/拡張性・・・・・・・・5
取り付けやすさ・・・・・・・6
重さ・・・・・・・・・・・・6
コストパフォーマンス・・・・8
おすすめ度・・・・・・・6!

BT X1 Proのここまでの評価


15000円と安価ながらFMラジオとBT Talkに対応する面白い製品。
複数台で走る機会がありそうならX2をおすすめするが、ソロ主体で稀に2人以上であればX1でも事足りる。
メインヘルメットにはX2を、チョイ乗り用ヘルメットにはX1で音楽とラジオを、なんて使い方もいいかもしれない。

そして、ハイエンドのBT NEXT Proのパブリックモードを活かせば、X1の存在意義が非常に高くなる。
チェーン接続内の端っこ用またはペアorタンデム用として安価に入手できるので、是非NEXTを中心に考えて残りをX1で補うというように検討してみてはいかがだろうか。
ただ、X2との価格差があまりないので、4台接続と通話距離を考えるとX2をおすすめしたい。


10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・5
※オプションスピーカー・・・7
インカム通話音質・・・・・・6
通話距離・・・・・・・・・・3
安定性・・・・・・・・・・・5
操作性・・・・・・・・・・・5
機能/拡張性・・・・・・・・4
取り付けやすさ・・・・・・・6
重さ・・・・・・・・・・・・6
コストパフォーマンス・・・・6
おすすめ度・・・・・・・5!


BT Proシリーズの評価


日本ではシェアNo1のB+comと猛追するSENAの2強でMidLandが割ってはいる隙間がなかなか無いが、パブリックモードの実装で大逆転もありえるかも?
こんなに面白い製品はB+com Station以来だ。

欠点は他社と比べるとノイズが大きく快適性の面では一歩遅れをとっていること、デバイスやマイクの感度をwindows端末からでなければ設定変更できないことの2点。
特に後者については集合したメンバーによって設定にばらつきがあると調整に苦労するので、スマホからも設定変更できるように早急に改善していただきたい。
おそらく、デバイス、マイクともに最も高い設定にしておけば良いと思うが、中途半端に設定ができてしまえる上にwindows端末のみという点が問題を大きくしている。
可能であればツーリング前に一度接続して試しておいたほうが良いだろう。


実走行ではX1の通話はかなり悪かったが、ちゃんと設定すれば改善すると思われる。
時間不足で細かな調整ができなかったので、再度検証をしたい。


コストパフォーマンスに優れているのので、これからグループで揃えるという人にはNEXTを中心に他を安価にX1、X2で揃えてみてはいかがだろうか。
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