バイク用品を試しにバイクでGO!

バイク用品(インカム、ヘルメット等)、ウェアラブルカメラ、キャンプ道具を買いまくって、レビューのためにツーリングをする様子を公開するブログ。

記事一覧

2018-05-27 デイトナ
デイトナから自動経路制御機能を搭載したハイエンドモデルが発売された。自動経路制御機能を持つインカムは、Bluetoothのペアリングを工夫したサインハウスのB+Linkと、新しい通信規格を用いたSENAとカルドのメッシュネットワークの2タイプに分かれており、デイトナが採用したのはサインハウスと同じBluetoothタイプ。なんと音楽併用までできて1台2.4万円と他社のミドルクラスより安い。自動経路制御機能を試すには最低3台は必要な...

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2018-04-04 その他インカム
2012年発売のEJEAS 6ridersもだいぶ旧式化し、その割りに値段はあまり変わらず後継も発売されることなく未だに6ridersが主力となっているEJEAS。結果、メジャーメーカー製品の進化で性能差が大きく開き6ridersや4ridersを積極的に購入する理由が無いくらい優位性が低下。何か良い製品が発売されてないかAmazonを眺めてT9Sに興味を持っていたところに、ヤフオクで販売をされている anyroadcoldさん より製品の動作検証の依頼をい...

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2017-12-10 その他インカム
アール・ダブリュー・シー社のX-RIDEブランドから、6台接続をサポートしたインカム S-1が発売された。以前から台湾メーカーが台湾国内で販売していたこのシリーズ、気になっていたところにX-RIDEブランドで発売となったので早速購入してみた。X-RIDEのインカムの概要現在X-RIDEには3つのインカムがラインナップにあり、今回試すのは2017年4月発売のミドルクラスにあたるS-1だ。残り2つのうちの1つは2013年9月発売のRM-XRBT100だが...

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2017-09-19 フルフェイス
OGKの主力製品 エアロブレード3がフルモデルチェンジをしてエアロブレード5となって登場。早速グラフィックモデルを購入したのでレビューをする。エアロブレードシリーズの概要何かしらに特化した製品を出し続けるOGKの主力モデル、エアロブレードシリーズ。2012年発売のエアロブレード3は圧倒的に軽さがセールスポイントで、OGK躍進の原動力となった。ショウエイの軽量モデルZ-7が1400g、アライの一般モデル1550gで、概ね1400g~...

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2017-08-26 SENA
超ロングセラー SENA SMH102010年発売ながらBluetooth3.0を採用し、4台チェーン接続を可能にした先駆者。2017年現在でもファームのアップデートが継続するなど、息の長い製品。今更ながらSMH10をレビューする。SENA SMH10の位置づけ下位には1対1接続で通信距離の短いSMH5とSMH5-FMがあり、SMH10とあわせてBluetooth3.0世代のラインナップとなる。上位にはBluetooth4.X世代を採用し、音楽と通話の併用が可能になった20Sと、20Sか...

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2017-08-26 SENA
ヘルメットに内蔵させられる珍しいタイプのSENA 3Sを入手したのでレビューする。SENA 3Sの概要操作ボタン部分のみを外部に出してバッテリーや充電コネクター等は全てヘルメット内におさまる設計になっている。機能的にはローエンドのSMH5よりさらに少し下で、SENAの中では最も性能が低い。上位にはアライ、ショウエイの特定製品向けの専用設計となる10Uがあるが、ミドルクラスの性能で4.5万円前後と非常に高価。その点3Sは汎用の設...

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2017-07-10 バイク用 インカムレビュー
インカムの通話音質を左右する要素の一つにノイズリダクションがあるが、先日メールで、・B+comにノイズリダクションは無いというのは本当?・B+comのマイクは無指向性のためマフラーの音を拾って通話が困難というのは本当?・SENAは指向性が強いため環境音を拾いにくいというのは本当?と質問をいただいた。これまでいろんなインカムを使って走行し、それぞれ特徴はあれどB+com、SENA、デイトナの3社で実用で困るくらいの差を感じ...

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2017-07-04 その他
バイクの維持費について正確に把握しようと思い計算してみた。初めてバイクを買う人、気になるバイクがあるけど高そうと躊躇している人、異なる排気量のバイクに乗り換えるという人に、参考にしていただきたい。バイクにかかる費用は大きくわけて6つ ①税金/車検/自賠責保険②任意保険③バイク本体④ガソリンや消耗品⑤ヘルメットなどの用品⑥改造これらを一つずつ見て、年間でどれくらいかかるかを把握すれば、バイク購入後に公開するこ...

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2017-07-02 B+com
日本国内では初となる、自動経路制御を可能にしたB+comシリーズの最新作SB6X海外では2015年に登場したスカラライダー Packtalkが自動経路制御を採用し、2016年にはSENAが30kを発表、2017年中の発売を目指して開発中。そこへ急遽サインハウスからSB6Xが発売された。新しいネットワーク規格のスカラライダーとSENAに対し、従来のBluetoothで自動経路制御を実現したSB6X自動経路制御インカム時代の幕開けだ。2017年8月4日発売日、予約...

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2017-06-18 その他
先日KLX125を売却し、妻のバイクとあわせて合計4台を手放しました。1台1台、どうすれば気持ちよく納得して売れるのか、試行錯誤を繰り返して自分なりの結論が出たので書き留めます。※あくまで個人の経験を基にした考察なので参考程度にみてくださいよくあるバイク売却HowToは交渉力と強い心と時間が必要よくバイクの売却を指南するサイトではこのような記載があります。・無料だから5社くらいは出張にきてもらって査定してもらいま...

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2017-06-11 バイク用品レビュー
膝と腰にプロテクターを内蔵できる、バイク用ジーンズ komine WJ-737Sを購入したのでレビューする。期待することはバイク用ジーンズには珍しくローライズということと、ケブラー等の高強度繊維ではない普通の生地なので涼しいということの2点だ。概要本製品の特徴は膝と腰にパッドを内蔵でき、膝のパッドポケットが外側についているので、気軽に取り外せること。後付膝パッドは膝裏が痛くなりやすく、内側から出し入れする内蔵タ...

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2017-06-08 B+com
B+comは標準スピーカーでも十分高音質だが、さらなる高音質を期待する人向けにオプションスピーカーが用意されている。どれくらいの音質差があるか標準スピーカーと比較する。概要簡単に製品の特徴を紹介。公式には以下のような記載がある。・中低音域を強化・外径Φ40mm×薄型11mmの小型形状・B+comは全機種対応、汎用品もラインナップあり SB5X用のMicroUSB SB4X、SB213evo用のMiniUSB(ストレート) SB213、SB203用のMiniUSB(...

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2017-06-06 MidLand
BT Proシリーズ対応の高音質スピーカーが発売されたので、さっそくラフロ川崎店で購入してきた。BT ProシリーズはBT NEXT Proのパブリックモードがとても優秀だが、スピーカーがあまり良くない上に汎用品が使えず、音質に劣ることが欠点だった。その欠点を知ってかどうか、高音質スピーカーがオプションで用意されたのだ。上記は公式画像だけど、バイクにヤマハを持ってくるのは当然のことだろうか(笑)尚、2017年8月に標準付属の...

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2017-06-04 SENA
SENAのインカムと接続して手元でインカム操作を可能にするハンドルバーリモコン。インカム操作のために手を離して耳元で操作することに不安な人や、少しでも便利さを追求する人に向けたオプションだ。概要特徴は以下の通り。・10cのカメラ操作を除けば基本的にインカム本体の操作は全て可・グリップに挟むだけの簡単設置・防水・内蔵バッテリーで3ヶ月程度使用可・充電はMicroUSBで行う・リモコンとインカム本体どちらでも操作可・...

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2017-05-30 MidLand
MidLand BT Proシリーズにあわせて登場した、スマホ通話アプリ BT Talkを紹介する。BT Talkと必須オプションのBTTボタンについて、公式にマニュアルは無いのでかなり手探り状態。サポートに問い合わせをすれば回答をもらえるが、全部聞いていられないので試してわかった範囲で記載している。BT Talkの概要必須条件は2つ■ グループの作成時にMidLandのインカムかBTTボタンをBluetoothで接続しておくこと。接続してないと弾かれる...

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これぞデイトナ!自動経路制御を搭載した激安ハイエンド DT-01をレビュー

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デイトナから自動経路制御機能を搭載したハイエンドモデルが発売された。
自動経路制御機能を持つインカムは、Bluetoothのペアリングを工夫したサインハウスのB+Linkと、新しい通信規格を用いたSENAとカルドのメッシュネットワークの2タイプに分かれており、デイトナが採用したのはサインハウスと同じBluetoothタイプ。
なんと音楽併用までできて1台2.4万円と他社のミドルクラスより安い。

自動経路制御機能を試すには最低3台は必要なのでデュアルパックを2つ、合計4台購入したので早速レビューを始める。

なお、同社のイージートーク3やGT2とはユニバーサルで接続することになるので、この記事に書く自社接続とはDT-01同士の自動経路制御接続のことを示し、イージートーク3等は他社と表現する。

DT-01のスペック


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・Bluetooth4.2
・同時通話最大4人
・通信距離1.0km
・通話時間12時間
・一発ペアリング、自動接続、自動経路制御機能搭載
・他社インカムと接続可
・インカム通話と音楽の同時利用可
・HFP音声を他インカムへ転送可
・windows用設定アプリ有り
・USB Type-c
・IP67相当の防水性
・Gセンサー搭載
・実売価格 2.4万円


本体、付属品確認


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付属品は本体取り付け用クレードル、ワイヤーマイク、ブームマイク、スピーカー、USB Type-Cケーブル、他クッションや両面テープなど一式。
デイトナでは初となるクレードルを採用し、スピーカーとマイクのケーブルはクレードルから出ている。
クレードルのヘルメットへの取り付けは両面テープ、マジックテープ、クリップの3つが用意されている。



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マイクはワイヤーとブームの2種類。
基本的にはフルフェイスはワイヤー、ジェットにはブームを使うことが想定されているが、ブームの根元はワイヤーになっているので設置の自由度が高くフルフェイスでもブームを使うことができる。
ワイヤーマイクはやたらとケーブルが長い。
半分くらいで十分だ。



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クレードルから出ている黄色いコネクターがマイク接続用、赤コネクターがスピーカー接続用だ。
コネクターは平均的な大きさで、ヘルメットのネック部分の隙間に埋め込めば干渉しにくいが、設置場所に困ることがあるのでもう少し小型にしてもらいたい。



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スピーカーの直径はSB6Xと比べるとわずかに大きいが、全てのインカムの中ではほぼ真ん中。
スピーカーもマイクもGT2やイージートーク3と同じと開発担当の方から伺っているので、音質には期待できそうだ。



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クリップはB+comと同じような細い針金のようなもの。
クレードルの外側にクリップを差し込む穴があるので、クリップを左右からぐっと押し込んで取り付ける。
強度は高く、細いのでシェルとライナーの隙間が狭いヘルメットにも取り付けがしやすく、何より軽量な点が良い。



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この穴に押し込むのだがかなり硬い。
手で軽くする程度では全然入らないので、何かに当てて強く押し込もう。
写真のとおりほぼ平坦になるまで入るようになっている。



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接点はクレードル側がバネ式で動くので故障はしにくそうな構造となっており、気軽に取り付け取り外しができる。
クレードルが軽量薄型のわりに接点のつくりが良い。



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本体の取り付けは一般的な製品とは逆で下から上に差し込む。
スライドさせながら押し込むとカチっと音がして感触もあるのでロックがかったことがすぐにわかるので、取り付けは簡単だ。



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外すのは少し癖がある。
クレードル中央のボタンを押して、本体を下げつつ下方を手前へ引っ張り出すような感じだ。
ボタンを押しながら下にずらして持ち上げる、という動作を片手でしようと思うと少し面倒。
素直に下方を支えて、上部でロックという単純な構造のSENA 10S、SMH10に比べると見劣りする。



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本体のボタンは3つで構成されている。
まず側面全体がインカム関連操作をするAボタン、この写真では見えないが後方上側にスマホ関連を操作するMボタン、後方下側に音量関連のVボタン。

Aボタンは全面がボタンとなっているが、実際に操作しやすいのは赤丸でかこった中央だけで他の部分は強く押しても反応しない。
ストロークが浅くて硬めであり、クリック感も少ないので操作できているかわかりにくい。
側面全体をボタンとするのはSB5Xでも採用されていたが、ヘルメットを脱ぐときに顎紐を外に引っ張って、その支えとしてインカム本体を持つことになり、誤って操作してしまう事が多かった。
DT-01は有効範囲が狭くボタンも硬いのでヘルメットを脱ぐ時にインカムを持って支えてもボタンクリックまでは至らなかった。



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Mボタンが非常に押しにくい。
イージートーク3やGT2のMボタンもかなり押しにくかったが、もっと操作性が悪くなっている。
Aボタンよりさらにストロークが浅くて硬い上に、押す方向が上から下ではなく、ヘルメットに向かって押すという構造。
しかもヘルメットに向かって押すにしても垂直方向に厚みがなく、わずかに斜めに切り立てた部分があるので、その部分をヘルメット方向へ強く押す必要がある。
クリック感がほとんどないのでグローブをしていると押している感触はほとんど無い。
それにボタンは3cmくらいあるのに、反応する部分は後ろ半分で、前のほうは押してもほとんど反応しない。

全体的に操作性が悪い。
慣れれば困らない程度に操作はできるが、わざわざ操作しにくいように設計しなくても良いのではないだろうか。



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底面には充電やアップデート、設定用のUSBポート(Type-C)と前後に押すボリューム関連のVボタンがある。
防水キャップのつくりは良くて、着け外しがしやすい。
USBポートまわりは浅く広くスペースが確保されているので、汎用USBケーブルの利用も問題は無い。
Vボタンは小さくやや硬いので操作しにくい。



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いろいろ試した結果、ヘルメットを被ったままMボタンを押すのは、肘をしっかり上げてヘルメットに向かって力を加えられるようにすることが一番だとわかった。
停止中ならまだ良いが、走行中に再起動などは結構やりにくい。
コツをつかめば走行中でも操作は可能、という程度の操作性と考えておこう。


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重量はクリップ式クレードル込みで112gと平均レベル。
イージートーク3が軽かっただけに少し残念。
それでも重いということはないので安心して良い。

■DT-01        112g
■S-1          68g
■SB6X         111g
■SB5X         102g
■BT NEXT Pro     111g
■BT X2 Pro、X1 Pro  109g
■SENA 20S       153g
■GT2          100g
■イージートーク3    84g



ヘルメットへの取り付け


毎度問題になるのはSHOEIへの取り付けだ。
SHOEIはシェルとライナーの隙間が無く最短でケーブルを通すことができない。
前方のチークパッドからまわすには長さが必要なので、これをクリアできる長さが確保されているかが重要になる。


SHOEI Z7 珍しく親和性が高い


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クリップでシェルとライナーの間に挟みこむ。
問題のケーブルはぎりぎりチークパッド前方から回しこむことができた。
スピーカーの赤コネクターはチークパッドの折り返した後、内側にくるようにしないとスピーカーまでのケーブルの長さが足りない。
必然的にインカムの設置位置が決まってしまうが、良い場所に収まった。



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小さくてあまり役に立たないSHOEIのスピーカー穴だが、びっくりするほどドンピシャな大きさ。
専用設計かと思うくらいにはまった。
ただ左側のスピーカーケーブルはすごくぎりぎりなので、耳の後方からケーブルを回す余裕はなく前方から最短で取り付けた。
ケーブルをはわすための溝は使わなかったが、きれいに収まってくれたので良かった。



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マイクは口元に設置。
やや厚みがあるマイクだが、Z7は口元に余裕があるので設置には困らなかった。
ただしケーブルがびっくりするほど長くて、折りたたんで収納しないといけない。
ケーブル長は半分で十分だと思う。



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少しインカムが大きくてアンバランスだけど、Z7の肩のえぐれた部分におさまり、黒基調の落ち着いたデザインがマッチしている。
配線はなんとかなり、スピーカーサイズもちょうど良く、こんなにZ7にあうインカムは多くない。
少しだけ手間がかかるとすれば、スピーカーコネクタが頭に当たらないようにネックパッド裏等に設置するよう工夫しないといけないことくらいだ。



ARAI アストラルX 基本なんでもきれいに着く


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インカム取り付けに苦労するSHOEIに比べればARAIは簡単だ。
まずはシェルにクリップを挟み込んで、前方へケーブルをまわす。



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僕はチークパッドの耳の部分を削っているのでスピーカーを適当にマジックテープで取り付け。



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コネクター類はネックパッドの隙間に埋め込むが、場所を間違うと痛いので注意しよう。



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数分で取り付けは完了した。
なかなか見た目がよく、ARAIのヘルメットにもあっている。
ただクレードルは薄型なのに本体はやや厚みがあるので、出っ張り感は強い。



操作関連 覚えやすいが操作性が悪い


具体的な操作


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インカム本体操作について、最低限必要な操作を記載する。
()内はGセンサーによる操作。
断りが無ければ起動した状態からの操作とする。

基本操作


■電源オン/オフ
AボタンとMボタンを2秒長押し

■音量調整
Vボタンを+方向、-方向に押す

■ペアリングリセット(全リセット)
電源オフの状態でVボタンを+方向に押しながら、Aボタンを5秒押す
5回赤点滅をすればリセット完了

ペアリング操作


■自社インカムペアリング(自動経路制御)
複数台のうち1台だけ操作B、それ以外は操作Aを行う
先に操作Aを完了してから操作Bを行う

操作A:Mボタンを7秒長押しで赤青高速点滅 (Mを押しながら1回叩く)
操作B:Aボタンを7秒長押しで青高速点滅 (Aを押しながら1回叩く)

1分程度で全てのインカムがペアリング完了し通話開始


■ユニバーサルペアリング
Aボタンを7秒長押しで青高速点滅 (Aを押しながら1回叩く)
接続するインカムをHFPペアリングモードにする
数秒でペアリング完了


■デバイスペアリング
Mボタンを7秒長押しで赤青高速点滅 (Mを押しながら1回叩く)
接続する機器でDT-01を探し接続(PINコードを求められた場合は 0000 を入力)
※同じ操作で2台のデバイスを記憶可


インカム通話操作


■インカム通話開始(自動経路制御)
Aボタンを1回押す
数秒で対象インカム全てが接続される


■インカム通話開始(ユニバーサル)
Aボタンを2回押す
数秒で対象インカムと接続される
※自動経路制御とユニバーサルを混在させる場合は、先にユニバーサルペアリングをした後に自動経路ペアリングをする必要有り

■インカム通話終了(自動経路制御、ユニ両方)
Aボタンを2秒長押し


デバイス操作


インカム通話併用時は音楽の操作は不可。
 一旦インカム通話を終了してから操作する。

■デバイスへの接続(マニュアル)
Mボタンを1回押す
※起動時に自動接続に行くが失敗した場合はマニュアル操作をする


■音楽の再生/停止
Mボタンを2秒長押し (1回叩く)


■曲をスキップ
Vボタンを + へ2秒長押し (2回叩く)


■曲を戻す
Vボタンを - へ2秒長押し (3回叩く)


電話操作


■通話に応答/終了
着信中にMボタンを押す (1回叩く)
※自動受話モードの場合は10秒経過で受話する

■通話を拒否
着信中にMボタンを3秒長押し


■受話モード切替
・手動着信設定
MボタンをVボタンの - を同時に8秒長押し

・自動着信設定
MボタンをVボタンの + を同時に8秒長押し



操作性について詳しく!


ハードウェア面では各種ボタンが操作しにくいことは書いたが、ソフトウェア面でもいまいちな点が多い。

Gセンサーは意外と使える


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1点だけ褒めるほどではないにしても、まだ救いがあるのはヘルメットやインカムを叩くと振動を検知して操作ができるGセンサーだ。
SENAのGセンサーはすごく使いにくかったので役に立たなかったがDT-01は比較的使いやすい。
ただそれは物理ボタンが押しにくいのをカバーしているだけであって、もし物理ボタンが使いやすければGセンサーに頼ることはなかったと思う。

例えば音楽の停止、再生、スキップ等の走行中にしたい操作はインカム付近を規定回数叩くだけで良いので楽。
Mボタンを2秒長押し(停止、再生)とか走行中はやりたくないレベルなのに比べれば、ヘルメットを叩くだけというのはだいぶマシ。
ペアリング系の操作はボタンを押しながら叩くという操作なので両手でやる必要がある。
Mボタンを7秒長押しよりは若干ましだが、時間が短いとはいえあの硬いボタンを押すという時点でいまいち。
といったように、物理ボタンを押さずに叩くだけで良い操作については使えそうな感じだ。

感度設定は標準で中となっているが、windowsの設定ツールからもっとも過敏に反応する高に設定してちょうど良いと感じた。



音声案内、ビープ音が不十分


ソフトウェア面ではビープ音のタイミングや日本語音声案内が不十分でわかりにくい。

例えばMボタン長押しすると「ブブ   ブー   ブー」と数秒おきに低いビープ音がなるだけ。
Aボタンの長押しも同じビープ音。
Mボタン長押しは、スマホ等のデバイスペアリングと、一斉ペアリングの子側の操作で、Aボタン長押しは、ユニバーサルペアリングと一斉ペアリングサーチモードの操作だ。
この4つのペアリングモードを2つの操作で実現し、自動で状況を判断して最適なペアリングを実施していることは良いのだが、同じビープ音のみというのがわかりにくい。
Mボタン長押しなら「デバイスペアリングまたは一斉ペアリング子機を自動判別中です」のように、今何のモードになっているのかを案内してほしい。

また、リセットについては一切音がならずLEDのみの上にボタンのクリック感もないので、ヘルメットを被ったままでは全くわからない。
ハード面はもう仕方ないから、せめてファームアップデートで音声案内をもう少しちゃんとして欲しい。



長押し操作を改善してほしい


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B+comやSENAと決定的に違うのは、長押し操作をした時はボタンを離してはじめて何の操作をしたかわかるという点だ。
例えば、B+comで曲をスキップする場合、デバイスボタンを上に長押し2秒で、2秒経過した時点でコマンドが入力されてピッという音とともに曲がスキップされる。
対してDT-01は、Vボタンを+に2秒長押ししても反応せず、手を離した時にコマンドが入力されて「曲送り」とアナウンスが流れて曲がスキップされる。

どちらも瞬間押し操作は音量調整、2秒長押し操作がスキップ、それ以上の長押し操作はないのだが、スキップコマンドが入力されたか手を離すまでわからないのはとても不便だ。

仮に2秒の次に5秒長押し操作があったとするなら、SENAのように2秒時点でピッ!とビープ音がなり、そのまま長押しして5秒時点でプッ!とビープ音をならして、何秒長押ししたとわかるようにすれば良い。

走行中にも操作をするならできるだけ無駄な操作時間は省きたい。
長押し操作をしはじめてそろそろかな?と思って手を離したら音量調整をしてしまうことがあるので、安全圏をみてわざわざ3秒くらい気を遣って長押しをしている。
操作時間が3秒であると思えばそんなものか、と思って終わらせられるところだが、2秒超えたよな?そろそろいいよな?と、気を遣うという事に不便さを強く感じてしまうのだ。
走行中にこの余計な気を遣う事が大きな欠点となっている。


音声案内の不十分さも長押し操作方式も、現状の動作は何も良い点が無い。
イージートーク3やGT2もほぼ同じなのでデイトナの考えなのだとは思うが、強く改善を要望する。



windowsアプリケーションでの設定


デイトナ初のwindows設定ツールだ。
見た目はとても簡素でwindows2000を思い出すようなグラフィックをしているが、無駄に項目が多くなくとてもわかりやすい。
ファームのアップデートもこの設定ツールから可能。

購入したら必ず設定しておいた方が良いことがある。
マニュアルにも記載があるとおり、インカム通話とA2DPを併用した場合A2DPの音量がすごく小さくなるので設定ツールで設定をしよう。



DT-01_winset2.jpg
接続の仕方はマニュアルを読んでいただくとして、設定ツールでDT-01を認識すると、上記のような設定ができるようになる。
重要なのはA2DPとGPSの音量設定だ。
このGPS音量設定とはHFPのことで、とても役に立つので音量設定をちゃんとしておこう。
デフォルトではどちらも音量は20となっている。
A2DPで音楽を聴いた場合を100とし、インカム通話のバックグラウンドでA2DPで音楽を流すと20%にダウンする。
この音量ダウンは他社でもよくあることだが、個人的にはそんなものは不要で常にA2DP単体と同じ音量=100としておいてもらいたい。
バックグラウンドで流すからといって下げる必要はなく、それはスマホ等のデバイス側で操作すれば良いことだと思っているからだ。

SB6Xのようにデバイスやインカム通話を個別にかつ簡単に音量調整できれば満点だが、DT-01はインカムで個別に設定はできないので、デバイス本体で音量調整をしよう。

デフォルトで「はい」になっているGPS音量設定画面のGPS共有とは、HFPで受信した音を他のインカムに転送する機能のこと。
後で詳しく書くが、音楽は厳しくてもナビ音声程度なら他のインカムに転送しても十分聞けるので、GPS共有は「はい」にしておくことをおすすめする。



音質、接続性を確認


本製品を使っての走行はまだ出来ていないので、手元での確認となることをご了承いただきたい。


スマホとA2DPで接続して音楽を再生


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スピーカーはイージートーク3等と同じだがソフトウェアによって味付けが変わっており、少し高音がカットされて低音が強調されている。
高音が強調されると耳が疲れてしまうのでこれくらいがちょうど良い味付けだと思う。
スピーカー性能も標準以上、処理の仕方も良い。
十分合格レベルだ。



インカム通話(自動経路制御)を試す


CIMG3291.jpg
自動経路制御を使い4台接続を試した。
ペアリングに失敗することはなく精度は高い。
ペアリングに要する時間は約1分で、B+Linkの2倍くらいかかるが許容範囲。
気になるのは操作性の項目でも書いたようにビープ音や音声案内が不十分で、ペアリングが完了したかわかりにくいこと。
完了してしばらくすると自動的に通話が開始されるので、全員が通話できるようになるまで放置と決め込んでおくと良いだろう。

通話音質は十分で4台接続にしてはノイズが少なく安定している。
接続順序は把握できないが、適当に4台を持って声を聞いてみても明確に違いを感じられなかったので、4台接続はまだ余裕がありそうな雰囲気だ。
先日デイトナの方に伺ったのは、4台接続というのは一斉ペアリングの上限台数ではなく、安定性の面でスペック上4台としているものとのこと。
ペアリング上限が何台かわからないが、この感じなら6台接続も実用レベルかもしれない。
今後のファームアップデートで正式サポート台数が増えることを願っている。

自動経路制御なのでどれか1台が離脱した場合、必要に応じて再接続をしてくれる。
試しに4台のうち1台を電源オフにしてみたが数秒で再構築されて残る3台で通話ができるようになった。
Bluetoothでブリッジしているのを自動で制御しているだけなので、ブリッジ機が抜ければ一旦切断されてしまうが、自動で再構築される。

この順番を気にしないで良いというのが何よりもうれしいところ。
自動経路制御の精度はB+Linkより少し良くて安定性が高い。

人の声は、イージートーク3やGT2より少し高音がカットされて中音重視となった。
以前開発の方が音声処理を今までと変えて人の声を聞き取りやすくしたと言っていた通り、耳に優しい音となっている。
イージートーク3がSENAやMidLandに近かったのに対し、DT-01はB+comに近い音質だ。
好みの問題ではあるが僕は高音が適度にカットされている方が耳が疲れなくてツーリングに適していると思うので評価は高い。



インカム通話(自動経路制御)とスマホ音楽の併用


CIMG3293.jpg
自動経路制御を使い4台接続をした上で、3台のインカムでAndroid端末を接続してA2DPで音楽を併用した。
こちらも特に問題は無くとても快適。
マニュアルには先にスマホと接続して音楽を開始してからインカム通話を開始するよう指定があるが、逆の順序でもとりあえず接続は可能だった。
安定性にかける場合は手順どおり先に音楽を流してからインカム通話を開始しよう。



インカム通話(自動経路制御)でHFP音声を共有


Screenshot_20180321-155747.jpg
公式にサポートされているHFP音声の共有機能。
マニュアルには電話を転送してインカム通話メンバー2台と電話先で会話ができると紹介されている。
この機能はB+comやSENAの一部機種でも搭載されているが、これを応用することでいろんなことが可能だ。

仕様上の2台というのはおそらく電話音声を転送して全員がまともに話ができるのか?という点と、HFPを受けているインカムがブリッジ担当になった場合の負荷が考慮されていると推測される。
ただマニュアルには記載が無いもののwindows設定ツールにはGPS端末の音声転送と書かれており、この場合の台数制限には言及されてないので、音声案内程度であれば4台に転送しても十分聞ける範囲と思われる。

さて、この機能を有効に使うためには毎度おなじみとなったAndroidアプリ BTmonoの登場だ。
本来BTmonoはスマホ同士をBluetooth(HFP)で接続してトランシーバーのように使うアプリなのだが、副次的な機能として音楽やナビ音声等のA2DPで発信する音を強制的にHFPにのせて発信することが可能だ。
HFPはモノラルで音質が大幅に低下するが音楽は聴けないことはないし、ナビ音声なら全く問題は無い。

BTmonoを使ってHFPで音を流し、他のインカムに転送することができるので試してみる。

注意点としては、HFPを受信した時に一旦全てのインカム通話が切断されるので、先にBTmonoをオンにしてHFPで受信した状態でインカム接続をする必要がある。



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BTmonoをオンにしてHFP接続をした上で自動経路制御を開始。
順番は不確かだが、転送元のインカムに直接接続されたインカムではなんとか音楽を楽しめる程度の音質で、そこからブリッジされたインカムは楽しめるレベルではないくらい音質が低下した。
そもそも音楽のような広い帯域を使うものをインカム通話に乗せることは無理があるので、これは仕方ないところだろう。

ナビ音声の転送なら4台全てで十分聞けるくらいの音質。
これなら先頭を入れ替わりながら走ることは可能でとても役に立つ、すばらしい機能だ。

試しては無いがLineを転送することもできるはずなので、台数が多い場合はDT-01に1~2台インカムをぶら下げて、一部のメンバーだけがLineのグループ通話に参加させると何かと便利だ。
これをLineぶら下げ方式と命名している。
同様のことが可能なSB6Xの記事に詳細を記載しているので参照していただきたい。


イージートーク3やGT2との接続は自社相当のペアリングでブリッジ可能


CIMG3347.jpg
公式にはイージートーク3等とはユニバーサルで接続となっている。
操作は確かにそうなのだが、実際のところユニバーサルで接続するとHFPとなっているはずのイージートーク3やGT2から自社接続用のAボタン押しで接続ができてしまう。
これは旧製品の自社ペアリング相当と考えて良さそうだ。

■ペアリング手順
①イージートーク3(1台目)のMボタン長押しとDT-01のAボタン長押しでペアリング
②イージートーク3(2台目)のMボタン長押しとDT-01のAボタン長押しでペアリング
※AとMは逆でも接続は可能

■注意点
・DT-01をMボタンにするとインカム通話切断ができないので、DT-01はAボタン、イージートーク3をMボタンでペアリングすることを推奨。
・DT-01は最後にペアリングした相手にしか発信できない(A2回押し)
・イージートーク3はAボタンでDT-01へ接続できるので、イージートーク3から接続したほうがわかりやすい
・ブリッジ中はA2DP併用不可
・グループNo割り当てはできないので、イージートーク3やGT2が主体となったグループに混ざることはできない
 GT2が3台になった場合は接続ができないので注意

自宅周りを歩き回ったところイージートーク3の1対1同等の通話距離で、安定性も問題ないので実用的なレベルの可能性は高い。
仕様外ではあるが既存ユーザーにとっては嬉しい動作だ。



ユニバーサル接続のブリッジは一応可能


仕様上は他社との接続は1台となっているが、一応DT-01に他社を2台接続することが可能だ。
テストした構成は以下2パターン。

CIMG3344.jpg

CIMG3342.jpg
注意点としてはDT-01から発信できるのは最後にペアリングした相手のみで、逆にHFPになった相手機器は基本的に一度接続をしないとリダイヤル発信での接続ができない。
ほとんどの機種は再起動のたびにリダイヤル情報が消去されるので、以下のように工夫する必要がある。

例)SENA30k(HFP)-----(ユニ)DT-01(ユニ)-----(HFP)SB4X
①30kとDT-01をペアリング
※ペアリング完了後に接続することで30kのリダイヤル相手がDT-01と記憶される
②DT-01とSB4Xをペアリング

この手順でペアリングした場合、DT-01から発信(Aボタン2回押し)で接続できるのは最後にペアリングをしたSB4Xのみ。
30kはリダイヤル設定が記憶されているので、30kのリダイヤル(フォンボタン押し)でDT-01へ接続が可能となるが、再起動するとペアリングからやり直しになるので30kはずっと起動させておく必要がある。

公式スペックは1台としている理由はわからないが、手元で試す限り音質、安定性は問題なし。
リダイヤル相手情報を残すという事を意識しなければならないが、3人なら少し気をつけるだけで運用はできそうだ。

ちなみにSB6Xのユニバーサルレシーブはリダイヤルではなく普通に発信することができるので、このことを考慮する必要はない。


ユニバーサル接続でDT-01をHFPにすると癖がある


試している中でいくつか接続に失敗した例があるので記載する。

DT-01をHFPにして対向は、SB4X、SENA 30k、M1-Sをユニバーサルにするといずれも接続できなかった。
SB4Xはペアリング直後に電源が落ちて接続不可。
SENA 30kとM1-Sはペアリングが完了しない。

SENA 20Sはユニバーサルでも問題なくすんなりと接続できた。
M1-Sのユニバーサルは不完全な部分があるので仕方ないが、それ以外は比較的なんとでも接続ができるので、DT-01のHFPに癖があるのではないかと推測している。
ただ、上にも記載したとおりDT-01のユニバーサルは柔軟性が高いので、DT-01をHFPにする機会は多くは無いだろう。
その点が救いだ。

DT-01がHFPになった場合はブリッジもA2DP併用も不可。
HFPになった際は他の大勢一般と同じだ。



自動経路制御グループにユニバーサルを混ぜる


B+Linkとの違いのひとつにDT-01はブリッジしながらさらに1台、ユニバーサルで他社インカムを接続することができる。
つまり、インカム用チャンネルを3つ持っているということだ。

現状の仕様ではユニバーサルを含め4台までが推奨となっているので、3チャンネルを使う構成は無いのだが、興味本位と今後もし安定性が向上すれば以下のような構成も考えられるので試してみた。
尚、ここでは6台接続を試しているが、2台削ってユニバーサルを含めて4台接続した場合でも基本的な操作は同じなので参考にしてほしい。



CIMG3227.jpg
とりあえず試したところ一発ですんなりとはいかなかったが、それほど問題なく接続が完了。
これで実際に接続できたということは、DT-01 3台のうちの1台はブリッジしているのに、他社インカムとの通話も維持できており、インカム通話は3ch同時に利用できているという証拠だ。
少なくともこの構成ではそこそこ安定しており、使えそうな雰囲気がある。


ペアリングの手順に注意


自動経路制御とユニバーサルを併用する場合、先にユニバーサルペアリングをした後に一斉ペアリングを行う必要がある。
例えば今回のようにDT-01を3台と他社を3台、それぞれ1台ずつDT-01にユニバーサルで接続する場合の手順は以下のとおり。

①DT-01と他社インカムをペアリング(3台全てペアリング)
②DT-01同士を一斉ペアリング


逆にするとユニバーサル発信ができない事象が多々発生するので要注意だ。

6台接続に音楽併用は不可能


さらにA2DPの併用を試してみるが、これはだめだった。
3台のうち1台だけ音楽が聴けたが、他の2台は途切れ途切れでほとんど聞こえない。
この状態では走行すると通話もまともにできないのではないかと思う。
ソフトウェア的には特に制限をしておらず、限界まで自由に使えるようになっていると推測される。

現状は4台サポート=インカムに2chとA2DPに1chの合計3chとしているくらいなので、このようにインカム接続3ch同時利用は完全に仕様外であり通話できたらラッキーくらいに思っておこう。



DT-01の評価


dt-01-10_1.jpg

手元で試す限り自動経路制御の安定性は高いし、仕様外ながらユニバーサルでブリッジができる点は誰と走るかわからない人にとっては利点が多い。
さらに旧自社製品とは自社ペアリング相当の動きをしている上に、グループ番号割り当て不要でブリッジできてしまう。
全く仕様に触れられていないのに旧製品の欠点まで補ってしまっている。
注意点はユニバーサルや旧自社ペアリング ×2 でブリッジした場合A2DPの併用ができないことと、ユニバーサルは最後にペアリングした1台にしか発信できないので、相手のリダイヤル記憶を考慮しないといけないことくらい。

これらを公式サポートしていない理由は、Bluetoothのチャンネル割り当ての関係でこの場合はA2DPを併用できないのような説明が難しいことや、旧自社ペアリング相当と公表しても混乱を招くため全部ユニバーサルに統一している、といった混乱回避のためではないかと推測している。
「簡単操作」を標榜しているとおり公式サポートは簡単に説明のつくことだけに留めておくけど、ソフトウェアで制限はしないから仕様外を楽しむ人は思う存分楽しんで。
そんな意図を僕は勝手に感じとって、この製品は面白い!と高く評価する。


操作性の悪さとHFPの癖さえなければ完璧なのだが、物が良いだけにこんな単純なところで評価を落としてしまうのはすごく惜しいと思う。
ハードウェアは仕方ないのでソフトウェア部分の改善を強く期待している。

旧機種との互換性が高いため、イージートーク3とGT2ユーザーは適宜必要な分だけDT-01へ買い換えれば良いし、これからインカムを揃える人にとっても安価かつ自動経路制御でとても楽なのでおすすめだ。

10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・7
インカム通話音質・・・・・・8
通話距離・・・・・・・・・・未検証
安定性・・・・・・・・・・・未検証
操作性・・・・・・・・・・・3
機能/拡張性・・・・・・・・9
取り付けやすさ・・・・・・・7
重さ・・・・・・・・・・・・6
コストパフォーマンス・・・・9
おすすめ度・・・・・・・9!



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最安6ridersに置き換わる中国製インカム T9Sシリーズのレビュー

DSC03008.jpg
2012年発売のEJEAS 6ridersもだいぶ旧式化し、その割りに値段はあまり変わらず後継も発売されることなく未だに6ridersが主力となっているEJEAS。
結果、メジャーメーカー製品の進化で性能差が大きく開き6ridersや4ridersを積極的に購入する理由が無いくらい優位性が低下。

何か良い製品が発売されてないかAmazonを眺めてT9Sに興味を持っていたところに、ヤフオクで販売をされている anyroadcoldさん より製品の動作検証の依頼をいただいたのでサンプルを提供、貸し出していただいた。
レビュー記事を書く予定は無かったが使ってみたところ意外と良かったので記事にまとめる。
anyroadcoldさんのショップページ

尚、T9Sシリーズは接続台数によって4種類あり、今回は1対1接続のT9S、最大8台接続のT9S-8の2機種だ。
若干操作に違いはあるが、基本的な動作は同じなのでT9Sをベースにして両方をあわせて記載する。

先に書いておくと、EJEASという看板はつけていないが、EJEASのインカムと自社接続ができたりOSがTTSとほぼ同じであることからEJEAS開発の製品と推測している。



T9Sシリーズのスペック


毎度のごとく価格の割りにスペックは凄まじい。
真に受けてはいけないという前提で読んでいただきたい。


T9Sのスペック


・Bluetooth 3.0
・同時通話最大2人
・通信距離1200m
・通話時間15時間
・他社インカムと一応接続可?
・充電時間 3時間
・防水性能 生活防水?
・FMラジオ有り
・実売価格 6000円



T9S-8のスペック


・Bluetooth 3.0
・同時通話最大8人 ※後述
・通信距離1200m
・通話時間15時間
・他社インカムと一応接続可?
・充電時間 3時間
・防水性能 生活防水?
・FMラジオ有り
・実売価格 1.1万円
2018年4月現在、国内で取り扱っているのはヤフオクのanyroadcoldさんのみ。



本体、付属品確認


DSC03010.jpg
付属品は、ワイヤーマイク、ブームマイク、両面テープ取り付けベース、クリップ式取り付けベース、スピーカー、MicroUSBケーブル、クッションや両面テープなど一式だ。



DSC03016.jpg
マイクは2種類でジェットで使いやすいブームと、フルフェイス向けのワイヤータイプ。
スピーカーケーブルから分岐してコネクターを付け替えることで切り替えられる。
ワイヤーマイクのマイク部分は厚みがあり、口元が狭い場合は少し設置しにくい。
もう少し薄型にしてほしい。



DSC03015.jpg
スピーカーサイズは平均的だが、ケーブル部分が出っ張っており楕円形となっているため、SHOEIのスピーカー埋め込み穴にははまらない。
厚みは普通なので特別耳を圧迫するようなことはないだろう。



DSC03018.jpg
ベースはクリップ式と両面テープのふたつがついている。
両面テープのほうは必要最低限で構成されておりとても軽量だ。



DSC03025.jpg
クリップ式は珍しい構造をしており、手持ち部分をつけてからヘルメットのシェルにはめ込み、その後手持ち部分を外すようになっている。
クリップのバネは強力だが手持ち部分が無くても指で広げてつけられなくもない。
一応手でもつけられるが、万が一落下した場合に備えて手持ち部分も持ち歩いた方が良いだろう。



DSC03040.jpg
ベースと本体の取りつけは簡単で、上から下へスライドさせるとロックがかかって固定される。
取り外しは少し力が必要で、ぐっと上にスライドさせるようになっている。



DSC03028.jpg
次は本体をみていこう。
側面には、インカムボタン、+ボタン、-ボタン、電源ボタンの4つが配置されており、それぞれ薄い溝によって仕切られている。
夏用グローブなら触ると境界がわかるが冬用グローブだとボタンの位置がわかりにくい。
ボタンを押した時のクリック感はそこそこにある。
6ridersと比べたらボタンが大きくなったが、位置がわかりにくくなった分プラスマイナス0で操作性はいまひとつ。
もう少しボタンの境界がわかるように、深く広くとっておいてほしい。



DSC03030.jpg
本体下部に充電用のMicroUSB端子がある。
中国製はファームアップデートはほとんど期待できないが、一応windowsPCに接続するとUSB端末として認識しているのでファームアップデート自体は可能なように設計されているようだ。



DSC03035.jpg
後方にはスピーカー&マイク用の3.5mm 5極コネクター。
通常ステレオスピーカーとマイクで4極だが、マニュアルを見るともうPTTスイッチにも対応しているようなので、残り1極はPTTスイッチ用と推測している。
EJEAS TTSのスピーカー&マイクと全く同じであり、入れ替えても正常に動作することを確認した。
またマイクまで利用できるかはわからないが、手元にあるヘッドフォンで音楽は聞けたので、汎用品を流用できる可能性はある。



DSC02987.jpg
クリップベースとワイヤーマイクを装着した状態で重量は109gとやや軽量な部類。


ヘルメットへの取り付け


SHOEI Z7へ取り付け


DSC03000.jpg
Z7はシェルとライナーの隙間が無くインカムの取り付けがしにくく、スピーカーケーブルが短いT9Sの場合は前方から回りこますことができず、後方からとなってしまう。
このあたりの隙間に埋め込んで設置した。



DSC03004.jpg
スピーカー形状が楕円形っぽい感じで、ケーブルを出す部分がスピーカー埋め込み用の窪みにはまらず、少し浮いてしまう。
ほとんどのスピーカーがうまくはまらないので、これはZ7の窪みの問題だ。
ただZ7は比較的余裕があるので、窪みを利用しなくても耳が圧迫される確率は低い。


DSC03005.jpg
マイクは適当に口元に設置。
厚みがあるので唇にあたりそうになるのが難点。
直径は大きくても良いから、もう少し薄くして欲しい。



DSC03073.jpg
中国製の中ではデザインは良い。
クリップベースが飛び出している分インカムが外に出っ張ってしまうが、Z7のスマートな見た目を崩さないデザインだ。



操作関連


DSC03028-sousa.jpg
インカム本体操作について、最低限必要な操作を記載する。
T9Sは1対1でペアリングはインカムボタンのみを使うのに対し、T9S-8は + と - を使う。
ペアリング操作についてのみT9SとT9S-8に分けておく。

全体的な動作は快適でさくさくと動くが、時々よくわからない動作をする。
例えば新しくペアリングをしたいのに、ペアリングモードにすると相手をペアリングモードにしてないので数秒でペアリング成功のアナウンスが流れて、ペアリングモードが解除されてしまう等だ。
とりあえずよくわからなければ再起動すれば良い。

また英語ではあるがなんとなく理解できるくらいの音声案内がある。
音声はTTSと同じで、全体的な動作もTTSそっくり。
後で記載するがEJEASのインカムと概ね自社ペアリングが可能なので、EJEASが製造元だと思われる。


基本操作


■電源オン/オフ
電源ボタンを3秒長押し

■音量調整
+ボタン、-ボタンを押す

■ペアリングリセット(T9S-8のみ)
+ボタンと-ボタンを同時に3秒長押し
※T9Sには無いので注意


ペアリング操作


■インカムペアリング (T9S)
2台のインカムボタンを2秒長押しして、赤青高速交互点滅(ペアリング受けモード)
うち1台のインカムボタンを1回押して、青ゆっくり点滅(ペアリングサーチモード)
※マニュアルには1回押すと書いてあるが、押さなくてもペアリングできてしまう
しばらくするとペアリング完了


■インカムペアリング (T9S-8)
1台目のインカム:インカムボタンと+ボタンを同時2秒長押しして、赤青高速交互点滅(ペアリング受けモード)
2台目のインカム:インカムボタンと-ボタンを同時2秒長押しして、赤青高速交互点滅(ペアリングサーチモード)
しばらくするとペアリング完了

2台目と3台目をペアリングする場合は、2台目を+ボタン、3台目を-ボタンというように+と-を交互にして数珠繋ぎにペアリングする。


■HFPヘッドセットペアリング (T9S)
インカムボタンを2秒長押しして、赤青高速交互点滅
対向機器もHFPペアリングモードにする
インカムボタンを1回押して青点滅
しばらくするとペアリング完了

ユニバーサル相当だがペアリングできる効きが少なく、SB6XのHFPは接続可、ユニバーサルレシーブは不可、SENAのHFPも不可。


■HFPヘッドセットペアリング (T9S-8)
インカムボタンを6秒長押しして、赤青高速交互点滅
対向機器もHFPペアリングモードにする
しばらくするとペアリング完了

ユニバーサル相当で使えそうだがSB6X、SENAいずれもペアリング不可。
ユニバーサルは搭載してないと判断する。


■デバイス(スマホ等)ペアリング
電源オフから電源ボタンを8秒長押しして赤青高速交互点滅
スマホのBluetooth設定でT9Sを選択


■デバイス(スマホ等)ペアリング(T9S-8)
インカムボタンを6秒長押しして青高速点滅
スマホのBluetooth設定でT9Sを選択


インカム通話操作


■インカム開始/終了
インカムボタンを1回押すと最後にペアリングした相手に発信
※T9S-8はどれか1台のインカムボタン押すだけで自動的に全て接続される
※発信はうまくできないが受ける側なら過去数台分を記憶して接続可

デバイス操作


■音楽の再生/停止
電源ボタンを押す


■曲をスキップ、戻す
音楽再生中に+または-ボタンを2回押し
※音楽を再生してない時に+ボタンを2回押すとリダイヤルになるので注意

電話操作


■通話に応答
電源ボタンを押す


■通話を切る
電源ボタンを2回押す


■通話を拒否
着信中に電源ボタンを2回押す


■リダイヤル
+ボタンを2回押す


ラジオ操作関連


■FMラジオ オン/オフ
+または-ボタンを2秒長押し

■FMラジオ 選局
+また-ボタンを2回押す


音質、接続性を確認


本製品を使っての走行は、一人で音楽やFMラジオを聴きながらの走行のみ。
2台での通話はできておらず、手元での確認のみとなることをご了承いただきたい。


スマホとA2DPで接続して音楽を再生


DSC03055.jpg
TTSと同じスピーカーだけあって安価な割りに音質は良い。
4ridersや6ridersとは比べ物にならないくらいで、十分音楽を楽しめる。
ホワイトノイズが少ない点は○
これといって不具合や問題も無いので合格点だ。



FMラジオはインカム通話と併用可能


TTSと同じくFMラジオとインカム通話を併用可能という珍しい特徴を備えている。
FMラジオの感度はやや低めで聞けるチャンネルは多くは無い。
そこで考えたのが、FMトランスミッターでナビ音声や音楽を飛ばしてインカム通話をしながらFMラジオで受信すれば良いかも?と思い、早速FMトランスミッターを購入した。
FMトランスミッターはあまり詳しくないのでアマゾンで適当に良さそうなものを選択。


DSC03069.jpg
早速、スマホにFMトランスミッターを接続してFMラジオで受信し、相手がいないのでポケットにT9Sをもう一台入れて走行。
結果、インカム通話とFMラジオを併用しても双方にノイズが増えるようなことはなく、独立して快適に動作し、音楽やナビ音声を聴きながらポケットと会話することができた。
アンテナはスピーカーケーブルと人体が担っているので、ケーブルの取りまわしを工夫すればノイズも少なくすごく快適。
音質そのものはBluetoothのA2DPより若干劣るがイコライザーを効かせてズンドン重低音も楽しめる。
ただし、T9Sだと音量は大きめ、T9S-8は音量はかなり小さい傾向があるので、出力側での調整が必要だ。

欠点は、振り向いたりして少しでも電波状況が悪くなると凄まじく大きなノイズが発生すること。
対処方法はインカム通話とFMラジオの音量は独立して調整できるので、スマホ等の音量を最大にしてFMラジオの音量を抑え気味にしておくと突然のノイズ音量も少しは抑えられる。
ノイズの欠点はあるものの、十分使えるレベルと判断した。

尚、A2DPとFMラジオの併用はできないので注意してほしい。



インカム通話を試す


T9Sを2台で接続


DSC03044.jpg
メジャーメーカーの上位機種と比べると距離は短い。
自宅まわりで試した範囲で推測すると、イージートーク3よりは長いけど、ミドルクラスの製品と比べると短い。
おそらく市街地で200m程度かと思われる。
音声処理については、6ridersのようにノイズをまるまる転送させてしまうようなことは無さそうで、それなりにノイズリダクションがきいている。
風切り音等は数秒でノイズと認識して50%くらいカットしてくれるイメージ。
6ridersが全くといっていいほどノイズリダクションが効いてなかったのに比べればかなり良い。



T9S-8を4台以上で接続


DSC03047.jpg
期待はしてないが8台接続を試す。
ペアリング自体はマニュアルどおり実施して完了。
台数が多いと1台ずつ設定するのは大変だし、どっちがどっちかわからなくなるので、これを朝みんなで集まってペアリングするのはちょっと厳しいだろう。
手元で順番に並べて慎重に行ってようやくペアリングできた。

誰か一人のインカム通話開始でグループ全体で通話が開始される点は便利だ。
しかし8台は全く実用レベルではない。
接続はできるもののノイズが多く、数分するとどこかが切断されてしまう。
何度繰り返しても3分ともたないので、実際に走行すると数秒で切断されそうだ。

そこで台数を減らしてみる。
T9S-8を6台
ノイズは大幅に改善するものの、実走行ではおそらく不可能なくらい切断が発生する。

T9S-8を5台
切断される回数が極端に減るが、ノイズはまだまだ多い。

T9S-8を4台
音質は良い。
しかし、5分に1回程度チェックモードに入って再接続という流れを繰り返す。
放っておいても自動的に再接続されるので、気にせず放置して走行し続ければかまわないので、気にならなければ使えるかもしれない。

T9S-8を3台
音質、安定性ともに向上し、これなら快適に使えそうだ。


T9S-8の動作で特徴的なのは、ペアリング後の初回接続または再起動後の初回接続の時に、端から端までをチェックするような動作をしている。
一度先頭から最後尾まで順番にビープ音が鳴るが接続はされない。
最後尾までビープ音がいけばその次に先頭から順番に接続される。

これが曲者で、例えば3番目のインカムが再起動をした場合、そのインカムはチェックがクリアされているため、先頭から再接続をすると3番目のインカムへの接続ができない。
チェックモードを動作させるためにはチェックがクリアされたインカムでインカム接続操作をし、また全部のインカムでチェックが走らせる必要がある。

ややこしいので、再起動したら再起動したインカムから接続を試みる。というルールを作っておけば良いだろう。

音質では4台でも問題ないのだが、どうもチェックモードに強制的に入る事が多いので、安定して使えるのは3台までと考えておいたほうが無難だ。



T9SとT9S-8で接続


DSC03053.jpg
T9S-8をブリッジ機にして端っこにT9Sを配置したら安価に構成できるので試してみた。
4台接続はやはり安定性が低いので、台数を減らして3台で接続する限りは安定性、音質、距離いずれも問題無さそうだ。



一部を除いてEJEASと自社接続が可能


DSC03058.jpg
まずはTTSとT9Sで接続をした。
TTSの自社ペアリングは、インカムボタンを2秒長押し。
T9Sも操作は同じでインカムボタンを2秒長押しすると、10秒程度でペアリング完了。
初回接続時はT9S-8と同じで最初にチェックモードが働くので、10秒ほど待とう。
その後自動で接続されなければ、どちらかのインカムボタンを再度押せば接続できる。
通話の安定性等は1対1なら良好だ。



DSC03060.jpg
※2018/4/9 修正
 TTSでブリッジができないと記載していましたが、可能でしたので修正します。

TTSを中央にしてブリッジ接続も可能。
TTSはインカムボタン2秒長押しがサーチモード、5秒長押しがペアリング受けモードになる。
T9S及びT9S-8もそれぞれ対になるようにサーチモード、ペアリング受けモードにしてペアリング。
TTSもT9S-8も、サーチモードで1機器、受けモードで1機器登録しており、ブリッジさせる場合は順番にサーチと受けモードでペアリングしないといけない。
言葉では伝えにくいが、例えば左のT9Sを受けモード、TTSをサーチモードでペアリングしたら、右のT9S-8はサーチモード、TTSを受けモードにする。
そうするとTTSはサーチモードの相手と受けモードの相手をブリッジできるようになる。
ペアリングさえできれば接続は簡単で、TTSのインカムボタンを1回押してしばらくすると、3台の接続が完了する。



DSC03071.jpg
次はT9S-8をブリッジ機にしてTTSとT9Sをペアリングし、接続できることを確認した。
T9SシリーズのインカムペアリングはEJEASの自社接続と同じと見て良いだろう。
TTSを4ridersに置き換えても同様の結果が得られたが、4ridersそのものの音質が悪いので、4ridersに引っ張られて音質は低下する。



DSC03063.jpg
さてここで問題になるのが6ridersだ。
理由ははっきりしないが、6ridersはTTSとペアリングができない。
6ridersは普及率が高いのに自社製品との互換性が低い。
という状況で、試したところT9Sと6ridersは接続可能、T9S-8と6ridersは接続不可となった。

ペアリング操作は以下の通り
①T9Sのインカムボタン2秒長押しした後に1回押す
②6ridersをインカムペアリングモードにする


あらゆる組み合わせからプロファイルがどうなっているか推測しようとしても法則が見出せないので、とりあえず試してみる以外は無さそうだ。

少なくとも僕の手元で確認した限りでは以下の結果となった。
 ※T9Sシリーズを自社orユニバーサル?にした場合に接続できるかの結果です。
 対向をユンバーサルにし、T9SシリーズをHFPにすればだいたい何でも接続は可能です。
 T9Sシリーズを自社ペアリングにした場合は(自社) ユニバーサルにした場合は(ユニ) と記載しています。
 ただしT9Sは自社ペアリングとユニバーサルの操作が同じなので、どちらで接続されているかは判別できません。

■T9Sとペアリングできるインカム
6riders、4riders、T9S-8、TTS、SB6XのHFP

■T9Sとペアリングできないインカム
SENA10S/30kのHFP、SB6XのユニR


■T9S-8とペアリングできるインカム
4riders (自社) 、T9S (自社) 、TTS (自社)

■T9S-8とペアリングできないインカム
6riders (自社、ユニ) 、SENA10S/30kのHFP (ユニ) 、SB6XのユニR (ユニ)



T9Sの評価 TTS世代の廉価版、6ridersの後継と見て良い


DSC03080.jpg
6riders、4ridersは初期の中国製インカムで、全体的にかなり音質が悪くノイズリダクションもほとんど動作せず、下道でのんびり1対1で通話するなら使えるというレベルのものだった。
その後、音楽併用が可能になり、ノイズリダクションもそれなりに動作して英語アナウンスもついたTTSが登場し、TTSの廉価版として登場したのがT9Sシリーズということのようだ。
T9SはTTS世代とあって6ridersより音質、安定性ともに向上したのに値段はあまり変わらない。
FMトランスミッターでナビ音声を飛ばして併用もできるので主に2人までで、とにかく安価に済ませたいなら良い選択肢だ。
これでようやく6ridersを積極的に購入する理由はなくなった。

10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・6
インカム通話音質・・・・・・6
通話距離・・・・・・・・・・未検証
安定性・・・・・・・・・・・未検証
操作性・・・・・・・・・・・6
機能/拡張性・・・・・・・・6
取り付けやすさ・・・・・・・7
重さ・・・・・・・・・・・・6
コストパフォーマンス・・・・7
おすすめ度・・・・・・・7!



T9S-8の評価


スペック上は8台接続をサポートしているはずだが、残念ながら快適に使えそうなのは3台まで。
単体ではぱっとしないけど、優秀な弟分T9Sをブリッジできる点に価値がある。
T9Sを既に2台持っていて1台追加して3台で通話したい場合におすすめ。


10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・6
インカム通話音質・・・・・・6
通話距離・・・・・・・・・・未検証
安定性・・・・・・・・・・・未検証
操作性・・・・・・・・・・・5
機能/拡張性・・・・・・・・6
取り付けやすさ・・・・・・・7
重さ・・・・・・・・・・・・6
コストパフォーマンス・・・・5

おすすめ度・・・・・・・5!

anyroadcoldさんのショップページ

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他社接続の柔軟性No1!台湾製 X-RIDE S-1(BlueRider M1-S)をレビュー

s-1-01.jpg
アール・ダブリュー・シー社のX-RIDEブランドから、6台接続をサポートしたインカム S-1が発売された。
以前から台湾メーカーが台湾国内で販売していたこのシリーズ、気になっていたところにX-RIDEブランドで発売となったので早速購入してみた。


X-RIDEのインカムの概要


Xride_logo.jpg
現在X-RIDEには3つのインカムがラインナップにあり、今回試すのは2017年4月発売のミドルクラスにあたるS-1だ。
残り2つのうちの1つは2013年9月発売のRM-XRBT100だが販売終了に向かっている。
最後の1つは2017年6月発売のM-1だ。
スピーカーが片側のみという極端に思い切った仕様の低価格簡易インカムで、試しに2台購入済みなのでそのうちレビューを書くのでしばしお待ちいただきたい。


S-1のスペック


・Bluetooth 4.1
・同時通話最大6人
・通信距離500m
・通話時間10時間
・有線オーディオ入力
・A2DP機器2台を同時利用可(自動切替)
・他社インカムと接続可
・バッテリー 600mAh
・充電時間 2.5時間
・防水性能 IPX5相当
・実売価格 1.5万円


S-1の製造元


scs-etc.jpg
X-RIDEブランドは他にもポータブルナビやドライブレコーダーなども取り扱っており、調べると台湾や中国の製品をローカライズする会社のようだ。
S-1については2016年に「SCS ETC社」がS-1を、「DIMTON社」がM1-Sというほぼ同じ製品を発売している。
どちらも台湾のメーカーでそれぞれ良く似た製品をラインナップしているので、どちらかがOEM元ではないかと推測している。

「SCS ETC社」
http://www.scsetc.com/index.aspx

「DIMTON社」
http://www.dimton.com/



DIMTON社のM1-Sは8人接続をうたっている以外はほぼ同じ仕様。
アマゾンで販売されており1万円前後と破格だ。
僕が購入した販売店は「ENKLOV」というところでファームで日本語化されていたが、「FODSPORTS」のものは日本語化されていないらしい。
尚、X-RIDEのS-1は品切れ状態が続いている。


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せっかくなので上記の「Enklov」販売 DIMTON M1-Sも購入して確認したところ、取り付けベースとスピーカー裏のマジックテープの貼り方、日本語音声案内の声が違うが、それ以外は全く同じ動作をしている。
X-RIDEよりしっかりした日本語マニュアルも用意されているのには驚いた。


ではレビューをしていこう。
X-RIDEのS-1をベースに紹介し、大きく異なる部分だけM1-Sについて記載する。
細かな部分は違うかもしれないが、ご了承いただきたい。

本体、付属品確認


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付属品は、ワイヤーマイク、ブームマイク、両面テープ取り付けベース、クリップ式取り付けベース、スピーカー、MicroUSBケーブル、オーディオケーブル、他クッションや両面テープなど一式だ。



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本体後方のMiniUSB端子にスピーカー/マイクのコネクタを接続するようになっている。



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マイクはスピーカーケーブルから分岐する形となっており、ワイヤーかブームか切り替えることが可能。
コネクタがちょっと厚みがあるけど、取り付けには問題ない程度。



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左がSB5X/SB4X、中央がS-1、右がSENA 20Sのスピーカー。
スピーカーは直径がとても小さく、平均よりやや厚みがある。
このサイズでどれだけの音質になるのか気になるところ。
直径を小さくするのはいいけど、ケーブル部分がやたらと飛び出しており、しかも固く固定されている。
ショウエイの窪みには綺麗におさまりそうにない。



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ベースはクリップ式と両面テープのふたつがついている。
とても軽量薄型で必要最低限という感じだ。



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M1-Sはマジックテープ貼り付けのみとなっており、裏側の構造が異なっているが、重量や取りつけ時の状態はほぼ同じだ。



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次は本体をみていこう。
側面には、前方下にインカムボタン、後方にファンクションボタン、上部にプラスとマイナスの4つで構成。ボタンはクリック感があり、ボタンの大きさも押した時のストロークも適度で操作しやすい。
押した時の感触がちょっと安っぽい。



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底面には2.5mmステレオ入力ポートと充電用のMicroUSBポートがある。



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各ポートの真ん中に防水用のキャップがはまっているので、使わない時はこのキャップをかぶせておく。
最初、真ん中の防水用キャップの取り付け口にも何かポートがあるのかと無理やり外そうとしてしまった。
ゴムが細いのでいつか千切れてしまいそうなことが不安なところ。
注意点は、充電用のMicroUSBポートがかなり奥まっている上に入り口が狭いので、手元のUSBケーブルはコネクター部分が邪魔をして接続できなかった。
一般的なものはほぼ不可能だと思うので、100円ショップのUSBケーブルのコネクターを削って挿し込めるようにしたものを用意しておくと便利そうだ。



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後方はMiniUSB端子でスピーカーを接続する。
少し下を向いているので、差込が甘くてもすぐには浸水はしなさそうだ。
MiniUSBの5pinなので汎用品も流用できそうだが、防水の問題があるのであまり現実的ではない。



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ベースの取り付けは上からスライドさせるようになっている。
ベースもスライド用レールも薄型なので、ちょっとレールにはめこみにくいけど慣れれば気にならなくなった。


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最後までスライドさせるとカチっと音がしてロックがかかる。



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取り外しはベース上部を押して本体を上に持ち上げる。



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重量はなんとクリップ式ベース込みで68g!
内蔵型で特殊なSENA 3Sを除くと、最も軽い。
これまで一番軽かったイージートーク3と比べても、手に持った瞬間に軽いとわかるくらいの差だ。

■S-1          68g
■SB6X         111g
■SB5X         102g
■BT NEXT Pro     111g
■BT X2 Pro、X1 Pro  109g
■SENA 20S       153g
■GT2          100g
■イージートーク3    84g



ヘルメットへの取り付け


SHOEI Z7へ取り付け。
Z7はシェルとライナーの隙間が無くインカムの取り付けがしにくいのだが、S-1は本体後方からケーブルが延びていることと、ケーブル長に余裕があるので、取り付けはしやすかった。
Z7が大丈夫なら他のヘルメットでも大丈夫だろう。


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ベースはクリップ式を選択。
ちょっとすべってずれやすいので、念のため両面テープでも貼り付けておいたほうがいいと思う。
ケーブルは首の後ろからまわすように設置。
他製品だとケーブル長が足りないことが多く困るのだけど、S-1は問題ない。



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スピーカーはケーブルの付け根がやたら飛び出ていて邪魔だけど、スピーカーが小径なのでZ7の窪みにもぎりぎりはまった。
スピーカーに厚みがあるので窪みを利用せずに取り付けると、スピーカーの厚みがあるので人によっては耳を圧迫してしまうかもしれない。
僕は窪みにはめただけで耳の位置があった。



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マイクは口元に設置。
こちらも厚みがあるので、口元に近づけすぎると唇にあたってしまう。
当たるようなら少しずらそう。



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見た目は悪くない。
ちょっと厚みがあってでっぱり感が強いけど、Z7のデザインともよくあっている。
なんとなく、これぞ台湾の電子機器のデザイン!という感じ。
特別凝っているわけではなく、オシャレを気取るわけでもなく、でも古くも無い。
ちょうど良い感じに電子機器らしさが味わえるデザインだ。



操作関連


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インカム本体操作について、最低限必要な操作を記載する。
作は比較的簡単でわかりやすい。
音声案は日本語。
どことなく素人っぽさのある女性の声で、そこが可愛らしい感じで好きだったりする。
Enklovの販売するM1-Sは声は異なるものの日本語化されているので安心だ。
尚、電源オンの状態からなのか、オフの状態からなのかについては、何も記載が無ければ全て電源オンの状態からの操作とする。


操作性はそこそこ良い


各種ボタンは大きく、クリック感があってやや軽め。
少し安っぽさがあるけど操作はしやすい。
ハードウェア面は合格点だ。

ソフトウェア面はまずまず。
反応は早くてストレスは無いのだけど、このあと紹介するとおり、ペアリングリセットをしてペアリング情報が一切なくなると、自動的にペアリングモードに入ってしまうという謎仕様。
何度再起動しても勝手にA2DP/HFP/インカム(2台目)ペアリングモードなってしまい、別のペアリングモードにしたいと思った時にどうすればいいかわからない。
実際のところは無視して操作をすれば良いだけなのだけど、余計な動きだなと思う。
見た目だけSENA20Sの中国製インカムFreedconn T-Rexが同じ動作をするので、OSが同じなのかもしれない。

トータルで考えると、そこそこ良いという部類になる。



基本操作


■電源オン/オフ
ファンクションボタンとインカムボタンを同時3秒長押し

■音量調整
+ボタン、-ボタンを押す

■ペアリングリセット(全リセット)
+ボタンとファンクションボタンを5秒長押しで赤青同時点滅
※ペアリング情報が一切ない場合、自動的にファンクションボタン長押しのペアリングモードに入る
 そのままインカムボタン長押しをするとインカムペアリングモードに入れる


ペアリング操作


■インカムペアリング
1台目のインカム:インカムボタンを5秒長押しで、赤青ゆっくり交互点滅
2台目のインカム:ファンクションボタンを5秒長押しで赤青高速交互点滅

どちらかのインカムのインカムボタンをを1回押すとペアリング開始
数秒でペアリング完了

複数台で接続する場合は同様の手順でペアリングをする。
例えば次は、2台目インカムをインカムボタン3秒長押し、3台目インカムをファクションボタン3秒長押し。
というようにずらしていく。


■ユニバーサルペアリング
インカムボタンを5秒長押しで、赤青ゆっくり交互点滅 (インカムペアリングの1台目と同じ操作)
接続するインカムをHFPペアリングモードにする
数秒でペアリング完了
※マニュアル、仕様に記載無しだが接続可能なことを確認


■デバイス1(スマホ等1台目) ペアリング
ファンクションボタンを5秒長押しで赤青高速交互点滅 (インカムペアリングの2台目と同じ操作)
接続する機器でS-1を探し接続(PINコードを求められた場合は 0000 を入力)


■デバイス2(スマホ等2台目) ペアリング
デバイス1で接続した機器のBluetoothをオフにして切断する
インカムを再起動した後、ファンクションボタンを5秒長押しで赤青高速交互点滅
接続する機器でS-1を探し接続(PINコードを求められた場合は 0000 を入力)


インカム通話操作


■インカム開始/終了(ユニバーサル含む)
インカムボタンを1回押すと最後に接続された相手との開始/終了
インカムボタンを2回押すと最後から2番目に接続された相手との開始/終了
※中央のインカムの場合は1回押すと前後のインカム両方に自動接続する場合あり
※2回押した時の動作は不確実なのでうまく接続できなければ試してみると良い


デバイス操作


■音楽の再生/停止
+ボタンを2回押す


■曲をスキップ
-ボタンを2秒長押し

■曲を戻す
+ボタンを2秒長押し
※もう一度すぐに+ボタンを2秒長押しすると前の曲へ


電話操作


■通話に応答/終了
ファンクションボタンを押す

■通話を拒否
着信中にファンクションボタンを2秒長押し

■リダイヤル
ファンクションボタンを2回押す(最後に発信した番号へかける)


スマホ接続の注意点


2台同時に接続は可能だが、同時に聴けるわけではなく排他利用となる。
同一プロファイルでの優先順位というのは無いようで、先にA2DPで音楽を流していたほうが優先される。
プロファイルごとの優先順位は他社製品と同じでHFPが最優先で切り替わるようになっている。


グループ通話の注意点


グループ通話をする場合、後ろから2番目から接続し、その際は他のインカムは電源をオフにする必要があるらしい。
走行中に切断されて、同様の手順で実施するのは困難だ。
操作の詳細はマニュアル参照していただきたい。

尚、電源が入った状態でブリッジ用のインカムのインカムボタンを押すと、前後にペアリングしたインカムと同時に3台接続された。(ユニバーサルを含めてテスト)
インカムボタンを押すとペアリングしたもの全てに発信するようだが、おそらく安定性の問題で1台ずつ接続する手順が記載されているものと推測する。



音質、安定性を確認する


本製品を使っての走行はまだ出来ていないので、手元での確認となることをご了承いただきたい。

まず全体的な話として、ホワイトノイズが大きい。
走行中なら騒音にかき消されて気になる程ではないくらいだが、もう少し小さくなって欲しいと思う。


スマホとA2DPで接続して音楽を再生


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音質は良い。
スピーカーが小型なわりには低音がそこそこ出ており、イージートーク3やGT2に近いバランスの良い音だ。
最大音量は多機種と比べてもかなり大きく、音割れすることなく大音量で音楽を聞くことができる。


ただし1点気になることがある。
今回、2台のAndroidスマホを接続して試したが、次の曲に飛ばす時などA2DPがオン/オフする瞬間にバチッ!とノイズが入る。
なかなか大きな音で耳にその音圧を感じ取れるくらいで不快に感じた。
問題の切り分けをするために、再生アプリをかえたりスマホも複数試したり、もう一台のS-1で試すなどした結果、S-1の固体差であることが確認できたのでメーカーサポートへ問い合わせ中だ。



インカム通話を試す


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接続はとても早くて、インカムボタンを押したら1秒程度ですぐに繋がる。
通話音質は標準レベル。
スピーカーは良いのだがマイクがいまひとつでトータルでは普通。
ノイズリダクションはそこそこに効果があり、動作としては悪くは無い。
反応速度もノイズカット量も安定性も可もなく不可もなく。
部分的に下回っている部分はあるものの全体的にイージートーク3に近く、無難な感じだ。

通信距離は仕様上は500mとなっているが、自宅周りで確認する限りはSB4X等の一般的なミドルクラス製品と大差はなさそうだ。



遅延は非常に短く0.1秒程度。
かなり高速な部類になる。

BT Proシリーズ 0.05秒
SB6X 0.1秒
イージートーク3 0.1秒
S-1 0.1秒
SENA 20S 0.15秒
SB5X/SB4X 0.2秒
Line通話 0.5~0.8秒(混雑具合次第)



抜群に柔軟性の高い他社接続


マニュアルには記載がないが他社と接続は出来る。
それどころか、柔軟性の高さで一躍注目されたSB6Xをさらに上回る柔軟性を持っている。
ユニバーサル×ユニバーサルで他社を2台ブリッジさせることはもちろん、HFPになった場合でも、自社、ユニバーサル、HFP全てでブリッジすることが可能だ。
操作は簡単で、インカムペアリング1台目の操作がユニバーサル、インカムペアリング2台目の操作がHFPとなる。
推測ではあるが自社接続という概念はなく、自社製品を含め全てユニバーサル⇔HFPで接続しているのではないかと考えている。
ブリッジする際の制限はなく、どういう条件であっても2台のインカムブリッジを許可しているのだろう。



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S-1をブリッジ機にしてユニバーサルとし、SENA 10SとSB5XをHFPにした接続例。
ペアリングした後の接続は、S-1のインカムボタンを押すと10SとSB4Xの両方に接続にいく。
もしくは10SとSB4Xのリダイヤル操作でも接続はできたが、若干安定性にかけるような気がするので、S-1から接続したほうが良いだろう。
ただし、時々片方にしか接続できなかったので、その際は再起動をすると解消した。
※SB6X(v1.1)のユニバーサルレシーブ、BT ProシリーズのHFPとは接続できませんでした。
 SB6X、BT Proシリーズを普通のHFPにすると接続できます。



DSC02820-1.jpg
S-1をブリッジ機にしてHFPとし、SENA 10SとSB5Xをユニバーサルにした接続例。
S-1からの接続は難しいので、10SとSB4Xのインカム接続をすると簡単に接続できた。
ただし、SENAをユニバーサルにすると相性が悪いようで、SENAのマイクで拾った声がSENA自身のスピーカーからも出てしまい、会話が難しい状態になってしまった。
試したのは10Sと30kでどちらも同じ症状だったので、SENAと接続する場合はS-1をユニバーサルにしたほうが良いのではないかと思う。

HFP×ユニバーサルも可能なので、とにかく接続の自由度は抜群に高い。
走行するとどうなるかはわからないが、自宅周辺で確認する限りは普通に使えそうなくらい安定している。
ここまで制限がないインカムは初めてだ。



インカム通話と外部有線入力を併用する


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マニュアルには外部有線入力をすると、毎回+ボタンと-ボタンを押して認識させないといけないと記載があるが、何もせずに音楽を聞くことができた。
音質は有線入力だからといって特別なものはなく、スピーカーが良いのでそれなりに音質で音楽を聞ける。

インカム通話との併用は可能で、特にこれと言って操作は必要ない。
普通に音楽等を再生すればOK

併用してもノイズが増えるようなこともないので、普通どおり使えるものと思って良い。



インカム通話とナビ音声をHFPで併用する


Amazonのレビューを見ていると、AndroidでHFPに固定するアプリ BTmonoを使うと、インカム通話と併用できるという情報を発見。
確かにS-1の自社ペアリングはユニバーサル相当であることは、対向はHFPということになる。
それならSB4XのwithモバイルやSB6Xのユニバーサルレシーブを応用したHFPの併用及びインカム通話への転送と同様のことができるはずだ。
早速試したところ可能であることを確認した。


DSC03081.jpg
接続方法は以下の通り。

①M1-Sとスマホを普通どおりペアリング(ファンクションボタン)
②M1-SのインカムボタンとS-1(A)のファンクションボタンでペアリング
③S-1(A)のインカムボタンとS-1(B)のファンクションボタンでペアリング
④スマホでBTmonoをオンにする
⑤各インカムを接続する
※M1-SをS-1に置き換えても同様のことが可能

こうするとM1-Sで音楽やナビ音声をHFPで聴き、それがインカム通話にのってS-1へも転送されるようになる。
もちろんインカム通話もできる。
ただし音楽は音質低下やノイズ増が多すぎて聴くに堪えない。
ナビ音声であれば転送されたS-1でも十分聞える。

用途としては、ナビ音声を全体に共有しながらインカム通話をするか、スマホでLineのグループ通話をしてS-1にぶら下げたインカムの人もLineグループ通話に参加させるというような使い方が想定される。

また、2台であれば安定性に問題は無いが、3台になると接続順序によって切断されやすくなったり、インカム通話ができなくなったりした。
安定性が低い時はとりあえず再起動して1台ずつ接続すると安定したが、どういう手順かベストかはわからなかったので、適当に試して安定するパターンを探ってほしい。

ちなみにブリッジするインカムでBTmonoをオンにするとブリッジしながらくHFPを併用可能だが、非常に不安定でおすすめしない。



走行動画の紹介



youtubeでmotovlogをしている水無月さんの動画を紹介。
M1-SをHFP、SB4Xをユニバーサルにして1対1で接続している。
安定性はユニバーサル側(SB4X)の影響が大きく、1対1だけどM1-S性能確認として参考になると思う。
動画を見る限りは通信距離も安定性も問題はなく、快適に通話できているようだ。




こちらはSB6X(HFP)---(ユニ)M1-S で接続した動画。
M1-Sの仕様外ユニバーサルを利用しているが、特に問題は無く通話できている。
なお、SB6Xのユニバーサルレシーブでは接続できないので、通常のHFPを利用している。


S-1(M1-S)の評価


xride_s1.jpg
他社接続時の自由度が非常に高く、誰と走るかわからないならすごく良い。
仕様外のユニバーサルと、仕様外のHFP併用。
他の会社なら安定性が低下するような場合は動作に制限をかけそうなところを、どうやら制限をかけてないようで限界までいろんなことができてしまう。
3台以上だと厳しいかもしれないが、どうにかなるかもしれない。

基本性能はバランスよく平均以上。
実売1.5万円という事を考えれば高性能だ。
操作はしやすいし動作は軽快で、つけている感じがしないくらい軽い。
ペアリング情報がないと勝手にペアリングモードに入る事と、ホワイトノイズが多いという2点は些細なことなので問題は無い。

惜しいと感じるのは、仕様外のユニバーサルの接続性がやや低くSB6XのユニバーサルレシーブやMidLandのHFPと接続できないことと、4台以上の接続の方法が非常に面倒なこと。
あの4台接続の手順を要するなら少々厳しいものがあるが、本当のところはどうなのだろうか。
手元で確認する限りでは、3台までなら手順は無視して中央1発接続で問題はなさそうなので、少人数で使うには十分だ。


まとめると、ツーリングは3人までがメインで外部入力が有線またはHFPのみで良くて、走るメンバーが固定されてなかったりメーカーがばらばらだったりするならS-1(M1-S)はおすすめ。
2018年4月現在、2台までならイージートーク3が圧倒的に良く、4台以上なら自動経路制御のハイエンド製品を強くおすすめしたい状況だが、S-1はそういったトレンドから外れた部分でキラリと光る異端な存在だ。

A2DPでの音楽併用ができるハイエンド製品の登場に期待したい。

10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・7
インカム通話音質・・・・・・6
通話距離・・・・・・・・・・未検証
安定性・・・・・・・・・・・未検証
操作性・・・・・・・・・・・7
機能/拡張性・・・・・・・・7
取り付けやすさ・・・・・・・7
重さ・・・・・・・・・・・・10
コストパフォーマンス・・・・8
おすすめ度・・・・・・・8!


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軽くて静かなフルフェイス OGK エアロブレード5のレビュー

エアロブレード5_102
OGKの主力製品 エアロブレード3がフルモデルチェンジをしてエアロブレード5となって登場。
早速グラフィックモデルを購入したのでレビューをする。


エアロブレードシリーズの概要


エアロブレード5_00
何かしらに特化した製品を出し続けるOGKの主力モデル、エアロブレードシリーズ。
2012年発売のエアロブレード3は圧倒的に軽さがセールスポイントで、OGK躍進の原動力となった。

ショウエイの軽量モデルZ-7が1400g、アライの一般モデル1550gで、概ね1400g~1600gが一般的なフルフェイスの重量となるが、エアロブレード3は1300gとずば抜けて軽量。
欠点は隙間が多く巻き込み風や風切り音が大きく、かなりうるさかったらしい。

2017年7月に後継となるエアロブレード5(4は欠番)を発売し、アライ、ショウエイとの差をさらに縮めようとしている。
1400g程度にまで重くなったが、シールドシステムの変更でデミストポジション(曇り防止)の対応と密閉性がよくなって静音性が向上している。

価格は2万円台中盤でエアロブレード3と同価格帯。

これは期待できると踏んでグラフィックモデルのLサイズを購入したのでレビューをしていく。


エアロブレード5の特徴


・超軽量フルフェイス
・上位製品向け素材 ACT帽体を採用
・ウェイクスタビライザーによる空力特性の向上
・曇りを軽減するピンロックシートをオプションで用意
・巻き込み風を低減する後付ウィンドシャッターを標準付属
・全ての内装を取り外し可
・シェルをサイズごとに4つに分けフィッティングを強化
・ワンタッチで着け外しが可能なDAFシールドシステム
・顎紐は着け外ししやすいマイクロラチェット式

・JIS2種
・2017年6月発売
・実売価格 2.7万~3万円


外観


エアロブレード5_01
頭頂部と口元に開閉式のベンチレーション。
シールドは一般的に左下にロック機構があるが、本製品は珍しく中央に位置している。



エアロブレード5_101
シェルサイズは4つ。
XSとS、M、L、XLとXXLに別けられており、売れ筋のMとLを分離するという力の入れよう。
これにより被り心地や重量が最適化されている。
尚、購入した製品はLサイズだ。



エアロブレード5_02
頭頂部のベンチレーションは開けるか閉めるかの2択。



エアロブレード5_099
口元のベンチレーションは全閉、半開、全開の3段階。
ベンチレーション部分がかなり大きく、上下しやすいように指が引っかかるので操作性は良い。



エアロブレード5_03
特徴的なのはその後部に張り出したウェイクスタビライザーと、Z7のように抉れたボトムの下がゴムで覆われていることだ。



エアロブレード5_097
このゴムで覆われた部分に穴があるのは負圧を使って耳元、頬からの内部の熱気を排出する仕組みらしい。
デザインとしてはかっこいいのだが、これがちょっと曲者でインカムの取り付けに苦労する。
詳細は後ほど紹介する。



エアロブレード5_04
後部には排出用のベンチレーションが一つ。
これは開閉はできず常時全開。



エアロブレード5_05
上から見るとウェイクスタビライザーが大きく出っ張っているのがわかる。
kamui2やZ7と比べてもかなり大きく、X-14ほどではないがかなり異型の部類だ。
前後が長くなったので、スクーターのシート下に入れる場合は、予めサイズを測ったほうがいいだろう。
ちなみにリアボックスならだいたいのものに入るので問題は無い。



エアロブレード5_13
底面はチークパッド一体型で、概ねフラットになっている。
口元は狭い部類で、アライとほぼ同じ。

顎紐は近年OGKが力を入れているラチェット式となった。
ラチェットの良いところは着け外しが楽なことだが、Dリングに慣れているので不便を感じたことはなく、ラチェットの恩恵をいまひとつ体感できない。



エアロブレード5_20
まずは一度被って顎紐を締めてみよう。
単純に挿し込んでいくだけで、ガチガチガチ・・・と段階を踏んで閉めこんでいく。
好みの位置でとめればOKだ。
外す時は赤い紐をぐっとひっぱると、するっと抜けるようになっている。



エアロブレード5_21
顎紐を締めた状態で緩かったりきつかったりすれば、銀の金具を使って長さを調整する。
この銀の金具が中央にきていると喉仏にあたってすごく痛いので、ちょうど良い長さにした上で金具ができるだけ根元のほうへ行くように調整した。



エアロブレード5_17
OGKとショウエイは口元の巻き込み風が多く、目が乾きやすい。
近年は取り外し式のチンガードが付属するようになり、これを装着すればかなり改善する。
僕は目が乾きやすいので、チンガードは必須。
取り付け方法は底面のゴムと内装の間を広げて、グイグイと押し込んでいく。



エアロブレード5_18
ちゃんと取り付けできればフラットになるので、そこまでぐっと押し込もう。



アストラルX、Z7との比較


アストラルXとZ7はMサイズ、エアロブレード5はLサイズ。
僕の頭では、アストラルX(M)とエアロブレード5(L)がほぼ同じきつさで、Z7は少し小さめ。

頭の形によるけど概ねこんな感じと推測される。
Z7(L)≧ アストラルX(M)= エアロブレード5(L)> Z7(M)



エアロブレード5_23
エアロブレード5_22
Z7と比較するとかなり前後に長く、幅も少し大きく、高さはほぼ同じ。
ウェイクスタビライザーの分以上にエアロブレード5のほうが大きい。
被り比べても一回り大きく見える。
Z7はやや小型で、エアロブレード5は平均よりやや大きい。



エアロブレード5_25
エアロブレード5_24
写真は前方が揃ってなくて申し訳ないが、アストラルXと比べると、前後にエアロブレード5のほうが大きく、幅も若干だけど大きい。
アライは被り深い傾向があるので、高さはアストラルXのほうが少し高くなっている。
アストラルXというかアライ全般的にやや小型なので、やはりエアロブレード5は一回り大きく見える。


Lサイズは専用帽体だが、エアロブレード5自体が標準かやや大きい部類になるので、それなりの大きさとなっている。
ただ、前後に長い分には正面から見てもわからないし、高さは低めで幅も標準くらいなので、被った時の見た目で大きく見えるという程ではない。



重量


実測で1433gだった。
グラフィックモデルはだいたい20gくらい重くなるらしいので、単色ならLサイズで1410g程度のようだ。
Z7の単色Lサイズは1375g程度(公式)となり、35gくらい重くなる。
ちなみに持っているZ7はMサイズのグラフィックモデルで1381gで、被り比べると52gの差を感じることはできるが、その場で手元で比べなければどっちが軽いかは判別できない。

アストラルXはアウターバイザーがついていることもあって1625gかなり重いが、さすがに手に持った瞬間に違いを感じられるくらいにエアロブレード5は軽い。

1300g台前半のエアロブレード3より重くなってしまったが、それでもまだトップクラスに軽いので、その名に恥じない製品だ。


■アヴァンド(グラフィック M) 1320g ※ジェット
■Z-7(グラフィック M) 1381g
■エアロブレード5(グラフィック L) 1433g
■ASAGI(グラフィック M) 1499g ※ジェット
■アストロTr(単色 M) 1500g
■アストラルX(グラフィック M) 1625g
 ※ノーマルシールドの場合 1559g
■KAMUI2(グラフィック L) 1641g
■KAZAMI(単色 M) 1808g

※グラフィックモデルは単色に比べて20g程度重くなっています



シールドシステム


エアロブレード5_09
シールドのロックは中央にある珍しいタイプ。

ショウエイは段階を踏んで閉じるノッチタイプで、最後のノッチ作動時にぐっと押し込まれるような仕組みで、シールドの密閉性を確保している。
ロック機構は左下にあるが、ノッチの動きが良いのでロックをしても密閉性が確保される。

アライも左下にロック機構があるが、ロックをすると逆側が浮いてしまい、手動で逆側を押し込まなければ密閉されない。
アライの不満点の一つなのだが、詳細については以下の記事を参照していただきたい。

OGKはショウエイと同じノッチタイプだったが、密閉性は低く、最初の1段階目が大きいため曇りをとるちょい開け(デミストポジション)ができなかった。
さらにロック機構もないため事故時の防御性も若干落ちてしまうという欠点もあった。
そこでエアロブレード5では中央にロック機構を備えることで左右バランスよく密閉され、事故時の防御面とデミストポジションも搭載する等、従来製品の問題点を一気に解消している。



エアロブレード5_10
操作は今までにないタイプで、ロックの下側を指で押すとシールドが数ミリ浮く。
そしてそのままぐいっと上に持ち上げるようになっている。
ボタンを押して上にスライドさせる操作に最初は戸惑ったが、すぐに慣れてしまった。
また、公式にはかかれてないが、ボタンを押して数ミリ押し上げた状態にすると、隙間風が入ってくるので、冬場にすぐにでも曇りをとりたい場合には有効そうだ。
従来のOGK製品は1段階目から大きく開いてしまい、このデミストポジションが無かったので、これは歓迎したい機能だ。



エアロブレード5_999
少し気になる点もある。
中央のロック機構が全開にしても視界に入ってしまい、上の写真のような感じで景色が見えてしまうのだ。
初めは邪魔かなと思ったが、しばらく使ってみると特に気にならなくなったので一安心。
ただせっかくなのでもう少しロック部分を小さくするか、視界に入らないくらいにシールドを上げられれば良かったと思う。



シールドの着脱はとても簡単


エアロブレード5_11
ジェットのASAGIと同じ方式でワンタッチで取り外しができる。
ちなみにkamui2とは異なる方式となっている。



エアロブレード5_12
シールドを9割のところまで開いて、中央のボタンを押しながら前方斜め上にスライドさせる。
それだけでパチンとシールドが外れるようになっている。
所要時間は3秒程度。

取り付けはもっと簡単で、同じ場所にあてがってぐっと押さえて、シールドを下ろすだけ。
取り付け、取り外し、どちらも10秒もかからない。



内装


エアロブレード5_14
内装は基本的な部分は全て取り外し可能だ。
質感は下位グレードのkamui2と比べると良い。
特にチークパッドは頬に沿うように立体的なつくりとなっている。



エアロブレード5_15
kamui2と比べて改善している点のひとつは、頭部パッド前方、額付近のプラスチックパーツの形状がかわっており、折れにくくなった。
kamui2は取り付けには問題ないもののパキパキ折れてしまうので、頭部パッドの取り外しはかなり慎重にならざるをえなかった。
そういった余計な心配が少なくなったのは嬉しいところ。



エアロブレード5_16
ライナーには前後にベンチレーションの穴があり、空気の流れを作るように溝が掘られている。



エアロブレード5_19
イヤーカップはマジックテープで取り付けられているので簡単に着け外しが可能。
防音効果もあるので、スピーカーを取り付けないのなら着けておこう。



インカムの取り付け


エアロブレード5_097
先にも書いたとおり、ボトムの抉れた部分の下がゴムで覆われているので、インカムの取り付けが結構難しい。
特にSENAは取り付けできるか不安だったので、20Sで試してみた。
まず、両面テープの貼り付けタイプは不可。
下のほうにしすぎるとゴムの部分は接着力が低くなり、上のほうにするとゴムの部分が邪魔をして十分な設置面を得られない。



エアロブレード5_30
シェルとライナーの隙間が少なくクリップタイプも厳しいと思っていたけど、なんとか取り付け可能だった。
上に押し込みすぎるとゴム部分がたわんでしまうので、たわむ直前でネジ止めをすると、ぎりぎりシェルにまで到達してがっちり固定。


エアロブレード5_31
SENAのスピーカーケーブルは短いので、チークパッド前方を回りこますことは難しい。
幸い、チークパッドとシェル、ライナーの隙間はややあるので、スピーカーケーブルを通すことができた。
これくらい余裕があれば断線の心配は無いだろう。


エアロブレード5_32
イヤーパッドを外すと比較的直径の大きなスピーカー埋め込み穴が出てくる。
Z7は小さすぎてきれいにはまらず、アライは直径は十分なものの浅すぎてあまり意味が無い。
それと比べるとエアロブレード5はスピーカーの設置がとても容易だ。

しかもマジックテープでそのまま貼り付けられる素材なので、スピーカーにマジックテープを貼るだけで簡単にしっかり取り付けられる。
何十回も着け外しをするとだんだん毛羽立ってきてしまうが、この容易さは素晴らしいと思う。



エアロブレード5_34
エアロブレード5_35
左右の抉れた部分に取り付けをしたものの、下方ギリギリなのでインカムのクレードルが地面に当たってしまい、ななめに置くことになってしまう。
もう少しインカム設置のことを考慮しておいてほしかった。
ただ、SENA以外ならここまで下に飛び出ることがないので気にする必要はない。



被り心地は上々


エアロブレード5_41
アストロTr等2000年代のアライに近い被り心地で僕としてはかなり好み。
異なるのはOGKらしく入り口部分がアライより緩めということくらいで、チークや頭頂部のフィット感は旧アライに似た傾向だ。



エアロブレード5_40
なぜ昔のアライを思い出したか。
嫁が使っていたラパイドOrをまじまじと観察したところわかったので比較する。
左が2006年頃に発売されたラパイドOrで、真ん中がエアロブレード5、右が2016年発売のアストラルX。
赤いラインをみてもらえれば、チークパッドがどこまで前方に伸びているか一目瞭然。

近年のアライは、顎下を張り出すことでフィット感を高め、その分口元は広めに確保することで話しやすいようになっている。
ただそうすると走行風で前から押された時にヘルメットが後方へずれやすい。
実際のところ高速走行中でもずれることはないのだけど、フィット感が弱いと感じる。

その点、エアロブレード5は安定しており、さらにチークの上下も包み込むような形状になっているので、kamui2のような直線的な荒っぽさもなく、とても快適な被り心地を実現している。
トータルでアストラルX、Z7よりも被り心地が良いと感じた。



エアロブレード5_42
問題は顎をひいた時に金具が喉ぼとけに当たって痛くなるラチェットバックル。
よく観察すると、銀の金具が中央にくると喉ぼとけに当たって痛くなるので、できるだけ根元のほうになるように調整しよう。
調整すればDリングよりは着け心地に劣るが、ツーリングにも十分使えそうだ。
ただ僕はDリングに慣れているので面倒と感じたことが無く、ラチェットの「簡単」という恩恵をいまひとつ味わうことができない。
近場でちょっと被って脱いでを繰り返すならラチェットは便利だが、ツーリング向けのモデルは着け心地重視でDリングにして欲しい。
ショウエイのように別料金でDリングへ替えてくれるサービスをしてもらえないだろうか。


気になる軋み音


それともう一つ気になるのは、シェルとライナーの隙間あたりで軋み音がすること。
kamui2、kazami、asagi、今まで評価したOGK製品は大小あるにしても軋み音が発生している。
例えばガムを噛んで顎に力が入るとその数ミリの動きで軋んだり、ヘルメットを脱着するときにも音がする。
音量は小さいけど耳元なので、それなりに聞えてしまうのが難点だ。
インカムで喋る程度なら軋まない。

購入したエアロブレード5の軋み音は小さいほうだけど、気になったので店頭で試着したところ軋まない固体もあるので、固体差が大きいようだ。
ツーリングに使いたいと思うくらい気に入っているので、メーカーサポートに相談してみようかと思う。

少なくともアライ、ショウエイでは耳に付くようなライナーの軋みはなく快適。
値段差を考えれば仕方ないところもあるけど、もう少しがんばってもらいたい。



走行評価


チンガードをつけた状態でテストした。


静音性はかなり良い


遮音性は普通レベルなので、他の車などが出す音の遮音性が高いというわけではない。
静かな理由は風切り音が少ないということだ。
ベンチレーションは開けても閉めても風切り音はほとんど変わらず、トータルでZ7より静か。
kamui2とは雲泥の差でかなり快適。

シールドの密閉性の高さと、全体的に風切り音を発生させないように工夫されているのだろう。
軽くすれば遮音性は下がるので静音の観点では不利になるはずだが、シェルの形状を工夫することで克服しているようだ。
軋みについては着脱とガムを噛んだ時くらい。
気になるかといわれれば僕はちょっと気になるかな。



軽くて被り心地も良い


エアロブレード3より重くなったとは言え、主要メーカーの中では最軽量の部類で、実際に走行すればその軽さを体感できる。
Z7より若干重いが、被り心地が良い分エアロブレード5のほうが疲れにくいと感じた。

ただやはりラチェットバックルが多少なりとも喉に当たるので、ツーリングに出る前に調整して、それでもだめならラチェット部分に布等を巻いておこう。
対処できるとはいえ、ツーリングモデルなのだからDリングにして欲しいものだ。



ベンチレーションはまずまず


涼しさも重視したシリーズではあるけど、特別に涼しいということはない。
頭部のベンチレーションもボトムの負圧を利用したベンチレーションも劇的な効果はなく、Z7やアストラルXとほぼ同じで平均レベル。

エアロブレード5_098-2
逆に口元のベンチレーションについてはいまひとつだ。
開けると風は入ってくるのだが、ほぼ全ての風がシールドに向いて上に抜けてくる。
内側の口元にも一応ベンチレーションっぽい穴はあるものの、ほとんど風が入ってこないので、40km/h以下の低速走行時には口元の空気が滞留してしまう。
シールドを少し開けて走ればいいけど、もう少し口元の換気はして欲しい。

ところでこの穴は本当にベンチレーション用なのだろうか。



巻き込み風はチンガードで防ぐ


アライのエアロフラップのような巻き込み風を防止するような仕組みはないので、チンガード無しで走ると結構下から風が入ってきて目が乾く。
なのでツーリングの際はチンガードを着けておいたほうが良いだろう。
チンガードの出来は良く、顎に密着しすぎず空きすぎず、ちょうど良い隙間があって負圧で滞留した空気が抜けてくれる。

問題は上にも書いたとおり口元のベンチレーションはほぼ全部がシールド方向に向いて出ているので、負圧の少ない低速時は息苦しさを感じてしまうことだ。

チンガード自体の出来は良いので、まずは一度取り付けた状態で走行してみて欲しい。



空力性能はまぁまぁ良い


まだ本格的に高速道路を長時間走ってないが、現時点ではそこそこ良いかなと思う。
ただ日本の交通事情では正直なところ空力性能の差を感じるシーンは少ない。
バイクにもよるので一概に論ずるのは難しいが、よっぽどひどいヘルメットでない限りは大差は無いだろう。



Z7より良いかも?買う価値大!


エアロブレード5全モデルresize
静かで軽くて各部の動きも良く巻き込み風も少ない。
軋み音と顎紐以外はZ7を上回っており、性能だけで見ると互角、価格を考慮すると上回っているとさえ感じる。
長らくZ7がフルフェイスNo1の座を守ってきたが、正面からぶつかって十分対抗できているのだからOGKの躍進はすごい。

ラチェットについては体型や乗車姿勢に大きく影響されるので、試して問題ないならOKだし、痛いなら布を巻く等の工夫をしてみるのも良いだろう。

街乗りからツーリングまで幅広くおすすめできる製品。
アライ、ショウエイユーザーもこれなら納得できるのではないだろうか。

個人的 10点満点評価
軽さ・・・・・・・・・・・9
大きさ・・・・・・・・・・4
静音性・・・・・・・・・・7
涼しさ・・・・・・・・・・5
被り心地・・・・・・・・・9
空力性能・・・・・・・・・7
品質・・・・・・・・・・・4
インカムの取付やすさ・・・3
機能・・・・・・・・・・・4
コストパフォーマンス・・・8
おすすめ度・・・・・・・9!

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超ロングセラー SENA SMH10をレビュー

  •  投稿日:2017-08-26
  •  カテゴリ:SENA
SMH10-013.jpg
超ロングセラー SENA SMH10
2010年発売ながらBluetooth3.0を採用し、4台チェーン接続を可能にした先駆者。
2017年現在でもファームのアップデートが継続するなど、息の長い製品。
今更ながらSMH10をレビューする。



SENA SMH10の位置づけ


SMH10-55.jpg
下位には1対1接続で通信距離の短いSMH5とSMH5-FMがあり、SMH10とあわせてBluetooth3.0世代のラインナップとなる。
上位にはBluetooth4.X世代を採用し、音楽と通話の併用が可能になった20Sと、20Sから音楽と通話の併用を無くした10Sの2機種がある。

後継として10Sが用意され徐々に価格差もつまってきたが、まだ主力モデルとして販売されており、特に2個セットモデルは割安に設定されているので、友達とあわせて購入したり、故障に備えた予備として持っておく等すれば、非常に安価に入手可能だ。


スペック


・同時通話最大4人
・通信距離900m
・通話時間12時間
・他社インカムと接続可
・有線オーディオ入力
※インカム通話、A2DPとの併用不可
・スマホ等を2台接続可能(排他 HFP優先切り替え式)
・実売価格 2.3万円



パッケージング


SMH10はマイクの種類によって型番が異なるので注意しよう。

■SMH10-10 ブームマイクのみ(ジェット向け)
■SMH10-11 ケーブル付きブームマイクとケーブルマイクの2つ(フルフェイス、ジェット両方)


価格差がなければ汎用性の高いSMH10-11を選んでおくといいが、だいたいブームマイクのみのほうが1割くらい安くなっている。
フルフェイスでもブームマイクを取り付けることは可能なので、値段と相談して決めよう。
今回僕が購入したのは SMH10-11 で、2つのマイクがついているタイプだ。

また、国内正規品と並行輸入の両方が販売されており、総じて平行輸入品のほうが2割程度安いことが多い。
平行輸入品のデメリットは国内SENAのサイトでユーザー登録ができないことと、保証が国内で受けられないことだ。
ユーザー登録をしないとマニュアル類の電子ファイルやアップデート用のアプリがダウンロードできないようになっている。
平行輸入品は基本的にアメリカからのものが多いので、アメリカのSENAサイトでユーザー登録をすればアップデート用アプリをダウンロードしてアップデートは可能だ。
また、アップデートを行う際に日本語化もできるので、中学1年生レベルの英語ができれば特に問題は無いだろう。
そのあたりについては他のブログで詳しく紹介されているので、確認していただければと思う。

3万円クラスの製品であれば故障時のことを考慮して国内正規品が良いと思うが、SMH10は平行輸入品のほうが大幅に安く、故障したら買い替えという運用も考えられるくらいの値段なので悩ましいところだ。


本体、付属品確認


SMH10-02.jpg
ケーブル類は全てベースに取り付けるようになっている。
マイクはコネクタで2つのマイクを入れ替えることが可能。



SMH10-07.jpg
ケーブル付きブームマイクは根元の部分を両面テープ等でヘルメットの外側に貼り付けて、ブーム部分を口元に持ってくるようになっている。
一応フルフェイスでも取り付けは可能だけど、どちらかというとジェット向けのマイクだ。
フルフェイスにはケーブルマイクを使ったほうが良い。
型番違いのSMH10-10に付属しているブームマイクはケーブル部分が一切なく、ベースから直接ブームが飛び出している。



SMH10-021.jpg
本体は大きなジョグダイヤルと後部のフォンボタンのみ。
ジョグダイヤルは、回す、押す、押したまま回すの3つのアクションが可能。
操作性についてはジョグダイヤルの形状が外側を押さえて回したいのに、傾斜がつきすぎて押さえにくいのでちょっと回しづらい。
動きが渋めなことが拍車をかけている。
上位の20Sや10Sでは平坦になって外側を押さえやすくなり、動きも良いのでだいぶ改善されている。
また出っ張りが大きいので、乗車姿勢やジャケットのパッドの形状等によっては振り向いた時に肩にあたって誤作動することがあるので要注意。
LEDは中央の前方に配置されている。



SMH10-06.jpg
後ろの上部にUSBポート(MicroUSB)があり、防水性はゴムのパッキンで確保。
パッキンを閉め忘れると簡単に浸水するので気をつけよう。
10S、20Sも同様のパッキンだが場所が下部に変更となり改善済み。
USBポートはファームのアップデートも兼ねている。
汎用のpinアサインなので100円ショップ等のUSBケーブルが利用可能だ。



SMH10-05.jpg
ベースの取り付けは挟み込むクランプと両面テープによる貼り付けタイプの二つ。
クリップ式は鉄製でやたら重いのはSENA共通。



SMH10-08.jpg
本体の取り付けは、ベース下部の差込口に本体をあてがって上部をパチンとはまるまで押し込む。
取り付け、取り外しは1秒あれば十分なほど簡単だ。



SMH10-04.jpg
ベースの後部に3.5mmステレオミニプラグがあり、有線での外部入力ができる。
ただし、他の機能との併用はほとんどできない。
動作は以下の通り。

・有線入力中にインカム通話を開始するとインカム通話のみになる
・有線入力中にHFPの電話などが開始されるとHFP通話のみになる
・有線入力中はA2DPの音楽は聴けない

インカム通話と併用できればかなり有用だったのだけど残念。



SMH10-01.jpg
クリップベース利用時の重量は153gで20Sや10Sとほぼ同じ。
全体的には最も重い部類に入る。
実際に取り付けると他社より重いのは感じるが、慣れてしまえばこんなものかなと思えるくらいなので、それほど心配はいらない。

■SENA SMH10     153g
■SENA 20S       153g
■SB6X         111g
■SB5X         102g
■BT NEXT Pro     111g
■BT X2 Pro、X1 Pro  109g
■GT2          100g
■イージートーク3    84g




10S、20Sとの外見比較


SMH10-027.jpg
ジョグダイヤルがかなり大きく出っ張っており、かなり厚みがある。
その点、10Sや20Sはジョグダイヤルのデザインが大幅に変更されており出っ張りが抑えられている。
ベースは外部スピーカー用端子以外は10Sと同じ構造。
感度の差はわからないが、SMH10のベースに10SをつけてFMラジオも聞けることは確認済み。

20Sは全く異なり互換性はない。



ヘルメットへの取り付け



SHOEI Z-7


SMH10-010.jpg
今回はクリップ式を利用して取り付け。
Z-7はネックパッドとシェルとの隙間が小さく、ケーブルがかなり強く折れ曲がってしまう。
前方もしくは後方から回しこんでつけるのだけど、SENAは左スピーカーのケーブルが短く、後方を回しこむことができない。
そこでマイクは前方から、右スピーカーは後方から、左スピーカーは仕方なくネックパッドとシェルの隙間に押し込んで設置した。
強く引っ張らなければ断線することはないと思うけど、ちょっと心配になる。



SMH10-011.jpg
配線が決まればシェルとライナーの隙間にクリップ部分を押し込んで、付属の六角レンチで締めこめばOK



SMH10-014.jpg
スピーカーは直径が小さいので、窪みにピッタリと収まった。



SMH10-015.jpg
マイクはコネクターが少し邪魔で設置に悩んだが、チークパッドの前方に両面テープで貼り付け。
ケーブルはチークパッドの下の方に押し込んで、マイクは口元に取り付け。



SMH10-012.jpg
ベースが下に飛び出ているけど、首の抉れている部分に設置すれば置く時に地面に当たらずに済む。
ただ抉れていないタイプのヘルメットが多く、地面に置いた時のバランスが少し悪くなるのはSENAに共通している。



SMH10-013.jpg
本体を取り付けるとこのような感じになる。
厚みがかなりあってぼってりしているが、デザインはそんなに悪くはない。
かっこよくもないけど。



操作


SMH10-021.jpg
概ねSENA 10S、20Sと同じ操作。
これらを使ったことある人ならすんなりと扱えるだろう。


全体操作


■電源オン、オフ
ジョグダイヤルとフォンボタンを同時押し
※オンは1秒、オフは一瞬

■ボリューム操作
ジョグダイヤルを回す

■音声案内音量調整
該当の音声が流れている最中にジョグダイヤルを回す
音声案内の音量設定は音声案内の内容によって異なるので、調整が必要だと思ったら都度調整する

■初期化(工場出荷時に戻す)
フォンボタンを12秒押し続けるとLEDが赤に点灯。
ジョグダイヤルを5秒押す。
※ペアリング情報を含めて設定も全て初期化


インカム関連操作


■インカムペアリング
ジョグダイヤルを5秒長押し
相手も同じくインカムペアリングモードにして、どちらかのインカムのジョグダイヤルを1回押す

■ユニバーサルペアリング
ジョグダイヤルを8秒長押し
相手をHFPペアリングモードにしてしばらく放置するとペアリング

■インカム発信
ジョグダイヤルを短く押す
1回押すと最後にペアリングした相手、2回連続で押すと最後から2番目にペアリングした相手へ発信する
最大記憶数は3台

デバイス関連操作


■デバイスペアリング
フォンボタンを5秒長押し(赤青点滅)
スマホ等をペアリングモードにする
自動的にペアリング完了

■音楽の再生、停止
ジョグダイヤルを1秒押す

■早送り、巻き戻し
ジョグダイヤルを押した状態で回す


設定モードへ入って設定


ジョグダイヤルを12秒押し続けると各種設定モードに入り、ジョグダイヤルをまわして希望の設定になったらフォンボタンを押す。
何の設定を選んでいるかは音声案内で確認できる。
設定モードでできることは以下の通り。


■ペアリングリセット
■ノイズ制御
■サイドトーン
自分のマイクから声を拾ってスピーカーに流す(使いどころ不明)
■音声プロンプト
■VOX(インカム通話)
■VOX(電話)
■スピードダイヤル


各モードにしてフォンボタンを押すと有効、ジョグダイヤルを押すと無効になる。
基本的にVOXとサイドトーンは無効、他は有効で良い。
詳細についてはマニュアルを参照していただきたい。

他社との接続については以下の記事もあわせてご参照ください。


HFPで音楽を聴きながらインカム通話ができるか?


B+com SB4Xにはスマホ等と接続して電話(HFP)を受けた状態でインカム通話を開始すると、電話をの内容を接続したインカムに転送するグループ通話withモバイルという機能がある。
これを応用するとスマホのアプリでHFPで強制的に発信させた状態で音楽を流すと、音質は低下するものの音楽を聴きながらインカム通話が可能という裏技があり、実際に走行したところ十分実用レベルであることがわかった。
本件の詳細については以下の記事を参照していただきたい。


そして、SMH10にも会議通話という機能があり動作は同じとなっているので試してみた。
試した内容は以下の通り。

・スマホにHFP縛りアプリをインストールし動作させる
 「BT mono」「BT talk」の二つでテスト
・SENA 10SとペアリングをしておいてSMH10から発信する

■結果
残念ながらSMH10では動作してくれなかった。
アプリでHFP縛りにすると音楽もHFPにのって音質の低下した状態で聴けるのだが、インカム通話を発信するとHFPが切断されてインカム通話のみとなってしまう。
試しに実際の電話を受けた状態であれば、仕様どおり電話を含めてインカム通話が可能だ。
どうやらHFP縛りにしてはいるがうまく動作してくれないらしい。

スマホ本体の差ではなく、おそらくHFP縛りをするアプリによるものと考えられるので、もっと他のアプリで試してみる価値はあると思うが、調査はここまでとした。
尚、HFP縛りをするには「BT mono」のようなBluetoothで双方向会話をする遊び用のBluetoothトランシーバーアプリがちょうど良い。
どうしてもやってみたい方はいくつかのアプリで試していただきたい。



インカム通話、各デバイスの音質確認



スマホとA2DPで接続して音楽を再生


SMH10-66.jpg
接続は簡単で、手順どおりに実施すればすぐに音楽を聴けた。
スピーカーがあまり良くなくて、低音から高音まで全体的にいまひとつ。
音質はともかく音量はそこそこ出ているので、高速でも音楽や会話をすることは可能だ。
また実際に走行してみると、他のインカムではほとんど気にならなかった風切り音が明らかに大きく、「ああ、インカムから風切り音が出てるな」とすぐにわかってしまった。
おそらく出っ張りが非常に大きいことと、上下にも大きいので風切り音を発生させる要素が強いのだと思う。



インカム同士の通話


SMH10-020.jpg
構成は以下の通りで確認。
20S---SMH10---10S

接続方法は20S等と手順が異なり、通話中のインカムに向けて発信するようになっている。

例えば上記の接続では最初に20SとSMH10で通話を開始。
※20S、SMH10どちらか発信してもOK
次に10SからSMH10に発信、と言う流れだ。

実走はしてないが手元で確認した限りでは、10Sや20S、現行の他社モデルと比較するとノイズリダクションの処理能力が弱く、風切り音等を拾いやすい傾向にある。(扇風機で確認)
ただプチプチというノイズは少なめで安定している。
3台接続で最も負荷の高いブリッジ機にして数十分放置したが、気になるノイズや不安定さはなかったので、実走行でも十分な通話ができそうだ。



SMH10の評価


2010年発売ながら現行モデルともしっかり互換性を確保している点は素晴らしい。
惜しいのはスピーカーが弱いこと、やや重いこと、スペック上の通信距離が短めなこと、10Sや20Sと複数人での接続の順序が異なるため混在した場合にどうするかわかりにくいことの4点。

価格は2.2万円程度で、2個パックなら2台で3.6万円と割安な価格設定だが、上位の10Sとの価格差が小さくなり、MidLandのBT X2 Proやデイトナ GT2といった高性能なモデルが同程度の価格になっているので、優位性は下がっている。

今更といった感じもあるが、ファームのアップデートが今でも積極的に行われているので安心感は強い
もし周りの人が既にSMH10やSMH5を持っていて、慣れている人が多いのであれば、SMH10を選んでも良いと思う。


10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・3
インカム通話音質・・・・・・5
通話距離・・・・・・・・・・未検証
安定性・・・・・・・・・・・未検証
操作性・・・・・・・・・・・5
機能/拡張性・・・・・・・・5
取り付けやすさ・・・・・・・4
重さ・・・・・・・・・・・・3
コストパフォーマンス・・・・3
おすすめ度・・・・・・・3!

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ヘルメットに内蔵できる小型、軽量インカム SENA 3Sのレビュー

  •  投稿日:2017-08-26
  •  カテゴリ:SENA
SENA3S-22.jpg
ヘルメットに内蔵させられる珍しいタイプのSENA 3Sを入手したのでレビューする。


SENA 3Sの概要


sena3s-00.jpgSENA3S-000.jpg
操作ボタン部分のみを外部に出してバッテリーや充電コネクター等は全てヘルメット内におさまる設計になっている。
機能的にはローエンドのSMH5よりさらに少し下で、SENAの中では最も性能が低い。
上位にはアライ、ショウエイの特定製品向けの専用設計となる10Uがあるが、ミドルクラスの性能で4.5万円前後と非常に高価。
その点3Sは汎用の設計で、概ね価格なりの性能となっていることが特徴だ。

尚、ジェット向けにブームタイプも用意されている。


スペック


■Bluetooth 3.0
■最大同時通話数 2
■通信距離 200m
■通話時間 8時間
■充電時間 2.5時間
■日本語音声案内
■充電 MicroUSB
■防水性能 有り
■実売価格
3S ブーム型マイク(3S-B) 1.3万円程度
3S ケーブル型マイク(3S-W) 1.5万円程度

注意点はユニバーサルインターコムを搭載してないこと。
HFPにはなれるので対抗がユニバーサルに対応していれば問題は無いが、近年は搭載していて当たり前の状態だったので、間違えないように注意しよう。

また、2015年発売だが20Sや10SではなくSMH10と同じ世代となる。
機能や音質など、全体的にSMH10に近いものと考えれば良い。



本体、付属品確認


SENA3S-02.jpg
本体はいたってシンプルで、スピーカー部分にリチウムポリマーバッテリーが内蔵されており、そこからリモコン、マイク、充電コネクターが分岐している。
いずれも取り外すことはできない。



SENA3S-05.jpg
スピーカーはバッテリーが内蔵されていることもあって他の製品と比較すると厚みがあるが、取り付けに困るほどではない。
直径はやや小型の部類。
左スピーカーにステータスLEDがついており、ペアリング等の操作状態を確認することができる。
利用者本人は音声案内で操作状態を確認できるので良いが、もし他の詳しい人が操作をしてくれた場合にLEDを確認できない。
価格を考えれば十分なのだが、そう難しくないはずなのでリモコン部分にLEDを搭載してもらいたかった。



SENA3S-04.jpg
裏側にはバッテリーの表記がある。



SENA3S-03.jpg
充電やファームアップデート等はMicroUSBのコネクターから行う。
通常このコネクターはネックパッドあたりに仕込んでおいて、必要な時だけ取り出すような運用になる。
また充電中か確認LEDもコネクター部分についている。
わざわざ取り出して確認するのは面倒だが、バッテリー残業はボタン操作でも日本語音声案内で確認できるようになっているので安心だ。



SENA3S-06.jpg
リモコンは小型、薄型でヘルメットに沿うよう少し曲がっている。
ケーブルもフラットタイプなのでヘルメットのネックパッド部分に這わせやすい。
ボタンは2つで + と - のみだが、一部の操作が長押しに変わっただけで、基本的な操作感は普通のモデルと同じなので、同社製品を利用したことある人ならすんなりと操作できるだろう。
操作の詳細は別の項目で紹介する。
リモコン全体がゴムで覆われており、ボタンはやや硬い。
小さいので操作しにくいかと思ったけど、しっかり起伏がつけられているので冬グローブをしていても、快適とまでは言えないものの操作に困るようなことはない。



SENA3S-07.jpg
マイクはSENA 10S等とほぼ同じサイズで、小さく薄いので取り付けは容易だ。



SENA3S-01.jpg
付属品もシンプルで、取り付け用の両面テープとスピーカーのスペーサー、USBケーブルとなっている。




SENA3S-08.jpg
重量は全インカム最軽量の50g
クレードルが無く、バッテリーが小さめではあるけどその分軽量になっている。
実際に手に持って比べるとその軽さがよくわかる。


■SENA 3S        50g
■SB6X         111g
■SB5X         102g
■BT NEXT Pro     111g
■BT X2 Pro、X1 Pro  109g
■SENA 20S       153g
■GT2          100g
■イージートーク3    84g



SENA 10S、SB4Xとのサイズ比較


SENA3S-10.jpg
ヘルメットの外に出るリモコン部分のみで比較した。
見ていただければわかるとおり、比較的小型なB+comよりも圧倒的に小さく薄い。
面積比でいけば1/10以下だろう。



SENA3S-11.jpg
写真撮影時にSB4Xのベースを付け忘れていたが、厚みも断然薄くてSB4Xの4/1くらいにおさまっている。



操作、機能紹介


sena3s-50.jpg
本製品はスマホアプリには対応しておらず、本体操作のみとなる。
概ね他のSENA製品と同じだが、一部操作が長押しに集約されているので、その部分だけ覚えればSENAに慣れた人なら簡単だろう。


基本操作


■電源オン
+ と - を同時に1秒長押し

■電源オフ
+ と - を同時に押す

■バッテリー残量確認
起動時 + と - を同時に3秒長押し

■音量調整
+ または - を押す


ペアリング操作


■インカムペアリング
- を5秒長押し(赤点滅)
対抗も同様にインカムペアリングモードにして、どちらか一方のインカムでペアリングボタンをもう一度押す
※3S以外の製品は基本的にジョグダイヤルを押しの操作

■スマホ等とのペアリング(チャンネル1)
+ を5秒長押し(赤青交互点滅)
スマホ等のBluetootuペアリング画面で 3S を検索しタップ(Pinコード0000)

■スマホ等とのペアリング(チャンネル2 HFP専用)
- を5秒長押し(赤点滅)
2秒以内に + を1秒長押し(青点滅)
スマホ等のBluetootuペアリング画面で 3S を検索しタップ(Pinコード0000)
※チャンネル2が優先されるので音楽等をチャンネル1、HFP機器をチャンネル2に登録する。


通常利用操作


■音楽の再生、停止
+ を1秒長押し

■音楽の早送り、巻き戻し
+ または - を2秒長押し

■電話をとる
コールなが鳴ったら + を押す

■電話応答拒否
コールが鳴ったら - を2秒長押し

■電話を終了する
+ を2秒長押し

■リダイヤル
- を3秒長押し
※一番最後にかけた番号へかけなおす

■Siri等の呼び出し
+ を3秒長押し

■インカム通話の開始、終了
- を1秒長押し


設定メニュー


■設定メニューへの入り方
+ を10秒長押し(青点灯)
+ を押して項目切り替え
- を押して決定または解除

■設定項目
・VOX電話設定
・音声プロンプト
※音声案内をするかしないかの設定
 一部はオフにできない
・全てのペアリング削除
・工場出荷状態へ初期化


改善してほしい点


全体的な操作は比較的早く、そこそこ快適に動いてくれるが1点、難のある部分がある。

曲の早送り、巻き戻しが入力されず、3秒長押しモードが作動することが多いという事だ。
例えば巻き戻しをする場合 - を2秒長押しするのだが、ビープ音がならずそのまま3秒長押しとなるとリダイヤルの動作をしてしまう。
2秒長押しの巻き戻しが入力される確率は低く50%程度。
慣れれば2秒長押しが入力されなかったと判断して3秒長押しに到達する前にボタンを離して、リダイヤルにならずに済む。
しかし走行中はそこまで気が回らず、3秒長押しのリダイヤルになってしまい、焦ることが多かった。

確実に2秒長押し入力ができるようになってほしい。



ヘルメットへの取り付け


ショウエイ Z-7


SENA3S-20.jpg
まずはリモコンを左下に設置する。
ネックパッドの隙間が少なく取り付けがしにくいZ-7だが、3Sのケーブルはフラットなので断線はしにくそうと判断し、ネックパッドとライナーの隙間に配線。
写真ではやや後方にケーブルを回しているが、もう少し前方を回したほうが取り付けしやすかった。



SENA3S-21.jpg
スピーカーは厚みがあり、直径はやや小さいもののケーブル接続部分の突起の影響ですっぽりとはおさまらない。
ただ、半分くらいは取り付け穴に入ってくれており、Z-7は比較的耳に余裕があるので、これで痛くなる人は少ないと思う。



SENA3S-60.jpg
USBコネクターはネックパッドの後ろの隙間に押し込んだが、被ったり脱いだりする時に少し異物感があり、場合によっては痛みを感じてしまう。
もう少し設置場所を工夫すれば良いのかもしれないが、コネクターをもう少し小型化して欲しかったと思う。



SENA3S-22.jpg
SENA3S-23.jpg
マイクは口元に両面テープで貼り付けて完成。
小さなリモコン部分が左下から出ているだけなのでとてもスマート。
角度によっては着いていることに気づかないくらい小さい。
実際に被ってみると、インカムをつけてないかのように軽い。
左右のバランスが崩れることもなく、とても自然な被り心地だ。



音質および各デバイス接続確認


まだインカムと接続して実走行で通話は試してないが、一人で走行していろいろ確認した。


スマホとA2DPで接続して音楽を再生


SENA3S-61.jpg
高音があまり綺麗に出ておらず、低音も出るのは出るのだけど安っぽくて音圧が足りない。
ただ最大音量は十分で、走行中も快適に音楽を聞くことができた。
20S、10Sより若干劣るがSMH10より良い、そんな立ち居地だ。
価格を考えれば及第点、悪くないという感じだ。


インカム同士の通話


SENA3S-62.jpg
SENA 10Sと接続してテストした。
世代としてはやはりSMH10と同じで、ノイズリダクションの効き方がかなり弱い。
巻き込み風やエンジン音等の軽減は必要最低限で、ノイズリダクションが聴いたり聴かなかったりを3秒間隔で繰り返すような感じだ。

マイクとスピーカーの音質は平均的でこれといって特徴が無いことが特徴。
安定性もごく普通で、しばらく接続しておいたが大きなノイズや切断されそうになるような不安定さは無い。
ただ上述したとおりノイズリダクションの効き方が一定ではなく、頻繁にノイズが上下する点が気になるところ。
使っている本人はわからないが、聞いている相手は少しわずらわしく感じるかもしれない。



SENA 3Sの評価 意外と良い


sena3s_2.jpg
値段からかなりちゃちいものを想像していたが、意外にもスピーカーは悪くなくスマートに取り付けられて軽い点がとても気に入った。

通話距離はスペック上200mなので、実際の市街地では50m~100m程度になると考えられる。
それでも2台で走行しながらあまり離れないようにすれば十分活用できるし、ノイズが増えたら後ろを気にするという使い方をすれば良いだろう。
ノイズリダクションと通話距離が低性能なので、インカム通話は実用最低限のレベルにはなってしまうが、ヘルメット内にほとんどが収まる点で需要はあると思う。

頻繁に音楽の巻き戻しをしたつもりがリダイヤルで認識されてしまう点は、ファームアップで修正してもらいたい。
これさえ改善されれば大きな欠点はなく、安価、スマート、軽いという3点でとても良い製品だ。
SENA 3Sはとても気に入っており、近場用ヘルメットに付けっぱなしで普段使いで利用中。
結構おすすめ!

10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・4
インカム通話音質・・・・・・4
通話距離・・・・・・・・・・未検証
安定性・・・・・・・・・・・未検証
操作性・・・・・・・・・・・3
機能/拡張性・・・・・・・・3
取り付けやすさ・・・・・・・7
重さ・・・・・・・・・・・・10
コストパフォーマンス・・・・6
おすすめ度・・・・・・・8!

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バイク用インカム ノイズリダクションとマイクの指向性を比較

IMG_4548-2.jpg
インカムの通話音質を左右する要素の一つにノイズリダクションがあるが、先日メールで、

・B+comにノイズリダクションは無いというのは本当?
・B+comのマイクは無指向性のためマフラーの音を拾って通話が困難というのは本当?
・SENAは指向性が強いため環境音を拾いにくいというのは本当?


と質問をいただいた。
これまでいろんなインカムを使って走行し、それぞれ特徴はあれどB+com、SENA、デイトナの3社で実用で困るくらいの差を感じたことは無いが、気になったのでどれくらいの性能差があるか比較してみた。
※MidLandはまだ実走行ができていません。近々3人で試す予定です。

尚、ここではノイズキャンセル等も含めてノイズを低減する機能ということで、ひとまとめにして確認していく。



vlcsnap-2017-07-09-23h31m04s890.jpg
先に書いておくと、B+comにノイズリダクションはあって実際に走行中に体感することはできる。
例えば、マフラーを改造している人が停止状態からスタートすると、排気音がわずかに聞えるが2秒程度でかなり小さくなる。
回転数を一気に上げるとまた増えた排気音分くらいが聞えて、数秒で小さくなる。
他にも救急車両のサイレンも数秒で小さくなる。

機種によってノイズリダクションの処理方法や性能に差があることは実感しているが、中国製をのぞけば劇的な差はなくどれも実用範囲内の性能であると実際に使って感じている。

マイクの指向性はどのインカムもほとんど差を感じたことが無い。
風が直接あたらず口元に近ければどこでもOK という認識だ。


それでは、その認識が正しいのか、静止状態で比較してみよう。

比較


今回比較するのは以下の製品で、それぞれ同じ型番のインカムを接続し2台で確認をした。
※GT2とBT Proは1台ずつしかないため同社製品と接続してテスト
※6riders以外は全てワイヤーマイクを使用
※右に記載しているのはファームバージョン

SB4X v2.2
SB5X v1.4
SENA 10S v1.3
SENA 20S v1.7.2
イージートーク3 v2.30
イージートーク3 & GT2 v2.00
BT Next Pro & X2 Pro v08/04/2017
6riders

音響についてはあまり詳しくなく、自分なりに調べた上での確認方法なので間違っている点があるかもしれないが、あらかじめご了承いただきたい。


ノイズリダクションの確認方法


DSC02384.jpg
例えばSENA 10Sの場合、10S同士を1対1で接続し、片方のマイクにスマホから昔のテレビ放送終了後のざーーーという音を最大音量で流し、遠くから少しずつ近づけたり、一気に近づけたりを繰り返し行う。
音を拾ってから数秒でノイズと判断して低減されるので、以下の指標を10段階でチェックした。

①ノイズを拾う最大音量
人の声が同じくらいになるように対向インカムの音量を調整。
その上で最もノイズが大きくなるノイズを拾った瞬間の音量。

②低減後のノイズ音量
ノイズリダクションが効いて低減された状態の音量。

③何秒後にノイズが低減されるか

④ノイズリダクションの安定性
ノイズ音量の変化や処理されるまでの時間の一定性等。
ノイズを0にできなくても、十分低減された状態が安定して続くことのほうが大事だと思う。


経験則になるが、マイクに密着させる一歩手前の段階で結構大音量で、高速を普通に走行しているのと同じ程度のノイズ音。
完全密着はマイクがヘルメットの外に出たような状態だと思う。


ノイズリダクションの評価



動画については、機種によってスピーカーの音質が異なったり位置ズレで録音精度が変化するため、音を比較するのは難しい。
あくまで同じ機種の中でノイズリダクションがどういう具合で効くのか?
という観点で参考にしてほしい。

その他注意事項
・手作業のためスマホの位置が違っていたりするが、動画以外に何回もテストしているので気にしないでいただきたい。
・SB4XとSB5Xは動画では風切り音対策のスポンジをつけてないが、撮影時以外はスポンジをつけて確認している。
・動画の文字と以下の表では処理までの時間が異なるが、正しくは以下の表を参照。

ノイズ最大音量低減後の音量所要時間安定性備考
SB4X942秒7
SB5X721~2秒8
SENA 10S731~2秒6完全カット有り
SENA 20S721~2秒6完全カット有り
イージートーク3811秒9
GT2811秒9
BT Next Pro/X2 Pro55-10
6riders1010--


注意
実走行での評価も含めていますが、バイクの種類やマフラーの音量、ヘルメットへの取り付け方、接続台数等によって評価はかわります。
マフラーをかえて常識の範囲の音量のバイクもある中での評価です。


■SB4X
2013年発売の旧世代。
今となってはノイズリダクション性能は劣るけど、マイクとスピーカーがそこそこ良いので総合的には普通レベル。


■SB5X
処理速度や低減後のノイズ音量はイージートーク3に劣るが、ノイズの音量差が少なく安定している。
マイクもスピーカーもそこそこ良いので、総合的には良い。


■SENA 10S、20S
10S、20Sはほぼ同じだけど、わずかに20Sのほうが高性能のように感じる。
SENAは完全ノイズカット機能を搭載しているが、判定後も十秒くらいの間隔で小さいノイズが復活して消えるを繰り返し安定しない。
僕はこの動作が非常に気になって、SENAのサポートに完全ノイズカット機能を切れないか確認したができないらしい。
電子処理が過剰で不自然さはあるが、通常のノイズリダクションは良好で、総合的には良い。


■イージートーク3/GT2
ノイズを一瞬大きく拾ってしまうが、処理速度が速く、処理の質も良く、一度処理したノイズは多少の変化があっても安定して処理し続けてくれる。
マイクの性能がいまひとつで人の声が聞き取りにくいことがあるが、ノイズリダクションは優秀なのでトータルでは良い部類。
値段からすると驚異的。


■BT Next Pro/X2 Pro
ノイズを拾った時点でノイズリダクションが瞬間的に動作しているのだろうか。
他製品のノイズが低減された状態よりノイズは大きいが、ノイズ音量が一定で安定していることが特徴。
※3人での走行を近々予定しています。


■6riders
ノイズリダクションは機能してないのではないか。
それとも瞬間的に適用されているものの、機能として弱すぎるのか。
エンジン音をおもいっきり拾ってしまうので、回転数をあげるとかなり厳しい。
製品レビュー記事でも紹介したとおり下道なら快適ではないけど会話は可能というレベル。


■結果

6riders <<<< SB4X < その他機種

6ridersがダントツの最下位で、次に旧世代のSB4X。
他の機種については好みとか慣れの範囲で入れ替わると思う。

やはりイージートーク3のコスパはすごい。
2倍以上する他社と比較して全く引けを取らない。
個人的にはノイズ音量の上下幅が広かったり変動が激しいとストレスに感じるので、ほぼ一定のBT Proシリーズが好みかもしれない。
早く次のツーリングで試したいと思う。

尚、ノイズリダクションが働くとプツプツと電子ノイズが入る。
これは全ての機種で起こっていることなので、電子処理の副作用ということだろう。



マイクの指向性の確認方法


DSC02386.jpg
ノイズリダクション同様に1対1で接続。
対向のインカムのスピーカーを耳にあてながら、いろんな角度から「あっ!」「あっ!」と言って拾う音量に差異があるかを確認した。
※一定音量で「あーーーー」といい続けると、ノイズリダクションが働いてしまうことがあるため「あっ!」と言うことにした。

距離は様々で3cmから50cmくらい離し、声の大きさは普通に話す程度。
手に持って真後ろからもテストしている。
かなり頭おかしいやつだが、真夜中に全インカムのテストをやり遂げた。


マイクの指向性の結論


SB4Xのアームと6ridersを除けば、どのインカムも大差はなく、正面を10とすると側面で9、背面で6といったところ。
前方への単一指向性となっている。
ベストな位置は口元へ貼り付け。
狭くて貼り付けられない場合は、チークパッドの側面でもOK


■SB4Xのアームマイク
マニュアルに記載があるとおり無指向性で、背面の音もしっかりひろっている。
ただ、ツーリングメンバーにマフラーを改造したバイクでアームマイクを使っている人がいるけど、ノイズリダクションで処理されているせいか気になった事は無く、ワイヤーマイクと同程度の通話品質だ。
もしエンジン音や排気音を異常にひろってしまう場合は、あまり大きな差はないと思うけどワイヤーマイクを一度試してみてはいかがだろうか。


■6riders
無指向性のようで全方位しっかりひろう。
その上、ノイズリダクションが機能してないので、余計にエンジン音を拾ってしまったのだろう。



調査の結果



最初に書いたことと同じで、メジャーメーカーなら特徴の差はあっても総合的に大きな差はない。
旧世代のSB4Xは若干劣るが、実用上困るようなシーンは今までになかった。
6ridersは走行した時に真っ先に感じたのは、エンジンノイズを拾いまくってて、ノイズリダクションが動作しているとは思えなかったが、今回のチェックで合致していることを確認した。


・電子処理に不自然さがあるけど、完全ノイズカットを搭載するSENA 10S、20S
・オーソドックスなSB4X、SB5X、イージートーク3、GT2
・処理は弱めだけど安定性抜群のBT Proシリーズ
・マイクの指向性は大差無し

※SB4Xのアームと6ridersを除く

という認識で良いかなと思う。

実走行でも電波状況が極端に悪くなければほぼ同じ結果を得られるが、機種によって通信距離や安定性は異なるので、本記事での評価が実走行での総合評価というわけではない。
トータルで見る場合は、各製品のレビュー記事を参照していただきたい。

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バイクにかかる費用を把握して、楽しいバイクライフをおくろう

  •  投稿日:2017-07-04
  •  カテゴリ:その他
IMG_3189.jpg
バイクの維持費について正確に把握しようと思い計算してみた。
初めてバイクを買う人、気になるバイクがあるけど高そうと躊躇している人、異なる排気量のバイクに乗り換えるという人に、参考にしていただきたい。


バイクにかかる費用は大きくわけて6つ



①税金/車検/自賠責保険
②任意保険
③バイク本体
④ガソリンや消耗品
⑤ヘルメットなどの用品
⑥改造


これらを一つずつ見て、年間でどれくらいかかるかを把握すれば、バイク購入後に公開することは少なくなると思う。



①必須の税金/車検/自賠責 排気量によって大きな差はない?


バイクには4つの区分がある。
50cc未満(原付一種)
125cc未満(原付二種)
250cc未満(軽二輪)
251cc以上 車検有り

この5つで税金等が異なるわけだけど、車検の有無で大きな差があるように錯覚しがち。
でもちゃんと調べてみると実はそうでもないなぁ。と思うかも。
というわけで以下の表を見てほしい。



軽自動車税
自賠責保険
重量税(車検)

印紙代(車検)
年間合計額
50cc未満2000円
3466円(5年17330円)
無し無し5466円
125cc未満2400円
3466円(5年17330円)
無し無し5866円
250cc未満3600円
5612円(5年28060円)
無し無し9212円
251cc以上6000円
7055円
1900円850円15805円

※251cc以上の自賠責、重量税、印紙代は2年に1回の車検で支払うもので、それを1年換算にして表記。
※251cc以上は新車購入時に重量税が5700円、以降は初年度登録13年以下は3800円、以降は徐々にあがる。
※250cc未満は新車購入時に重量税が4900円、以降は重量税なし。


250ccと大型では年間6500円の差しかない。
これを大きいと見るか小さいと見るかは人によるけど、バイクライフを満喫するにはもっとお金がかかり、全体から見れば極わずかだ。
それでも車検があるバイクは高いと思われている理由の一つが、2年に1回車検に店に出すと8万~10万くらいかかった。
という話しがあるからだろう。
でも本当に車検の有無でそんなに金額が違うのかを見てみよう。

例えば車検が10万円だったとすると、1年間では5万円。
そのうち整備費用と点検費用は車検があってもなくても必要なものなので除外すると、
自賠責を含む法定費用1.6万円、車検代行費用0.5万円となる。

250ccの場合は法定費用が9000円、車検代行費用0円、車検有りのバイクとの差は1.2万円程度。
これを見れば、車検や法定費用の差は微々たるものだということがわかる。


実際のところ250ccで点検を受けている人がほとんどいないからその分は安くなるのだけど、自分でしっかりやるか、やらない人は安全性を犠牲にしているということを理解しておく必要がある。

整備費用については④で詳細を記載する。


税金、車検、自賠責のまとめ


250cc未満と以上のでは年間1.2万円程度の差しかない。


②任意保険 125cc未満と以上では年齢によって大きな差がある


任意保険(自動車保険)は名前の通り加入は任意。
入らなくてもいいが、今からバイクを購入しようと思っている方は、対人対物無制限だけでもいいので必ず任意保険に入ろう。
ちょっとした事故で数千万円の賠償を背負い、一生涯返済に追われる人生になる可能性がある。
自分にかける医療保険はなくても病気になった時に自分がどうにかすればいい。
しかし自動車保険は相手のための保険であることを忘れてはならない。


125cc未満とそれ以上とファミリーバイク特約の3つに分ける



・125cc以上任意保険
・125cc未満任意保険
・ファミリーバイク特約(125cc未満限定)
※125cc~250ccと250cc以上で分けられる場合もあるが、大差ないのでここでは同じとする。

125cc以上任意保険と125cc未満任意保険については名前のとおり、排気量によって区分けられているということで、これらはバイクにかける保険。
初回契約は6等級からで、保険を使わなければ毎年等級があがって保険料が安くなる。
また、適用対象の年齢も制限があり、全年齢対象だとめちゃくちゃ高くて、21歳以上限定、26歳以上限定、30歳以上限定にしていくとどんどん安くなる。


ファミリーバイク特約は、既に自動車保険を契約していればオプションとしてつけられる特約だ。
※保険会社によって細かな違いがあるため注意。
家族(同居の親族または未婚の別居の子)といったように人にかかり、概ね6000円程度で対人対物無制限という内容になっている。
家族であれば、友達のバイクでも自分が運転者なら適用されるが、家のバイクを友達が運転者なら適用されない。
"人"にかかる125cc未満を運転した時にだけ適用される保険と覚えておこう。


以下の表は安価な通販型自動車保険(三井ダイレクト)で、知っている限りの割引を適用して比較した場合となるため、同一補償ならこの一覧が最安値に近い。
通販型と代理店型の違いはざっくりだが、
通販型=安いが自分で手続きをいろいろしないといけない。
代理店型=高いが基本全部代理店がしてくれる。(通販型の1.5倍~2倍)
といった感じだ。
事故対応については代理店型のほうが良いとは言われているが、担当による違いのほうが大きいと思う。
また年齢区分は会社によって異なるので、ここでは一般的な区分で掲載したので目安としてほしい。


全年齢21歳以上30歳以上
ファミリーバイク特約6000円--
ファミリーバイク特約(人身傷害有り)1.4万円--
125cc未満任意保険(搭乗者傷害有り)3.3万円1.7万円 -
125cc未満任意保険(人身傷害有り)7.3万円5万円 -
125cc以上任意保険(搭乗者傷害有り)8万円3.6万円2.4万円
125cc以上任意保険(人身傷害有り)18万円9.8万円7.9万円



■補償内容
対人:無制限
対物:無制限
無保険者損害特約:2億円
自損事故傷害特約:死亡1500万円 後遺障害2000万円(人身障害の場合は無効)
等級:初回契約の6等級
----ここまで同じ----
搭乗者傷害のみ付与:死亡200万円 部位払い
人身傷害のみ付与:5000万円


21歳未満の人が乗ろうとすると極端に高いことがわかる。
それだけ事故が多いということだ。
保険は使わなければ徐々に安くなっていくので、僕は125cc以上(搭乗者傷害)、30歳以上、14等級で年間1.3万円程度となっている。
最高は20等級なのだが、もう下がり幅はかなり小さいので、最終的に同一条件なら1万円くらいで下げ止まりになると思われる。


125cc未満で既に家族の誰かが車(保険会社によってはバイクも)で任意保険をかけているなら、ファミリーバイク特約を使わない手はない。
特に一人一台と考えているなら、これほど適した特約は無いだろう。
125cc以上のバイクで任意保険をかけるなら、手続きが少し面倒ではあるが通販型の三井ダイレクトかチューリッヒをオススメする。
以下のリンクよりバイク保険の一括見積もりを取得できるので、参考にしていただきたい。
◇保険のインズウェブ◇⇒“なんと最大7社から選べる!!バイク保険徹底比較サイト”




③バイク購入価格 車種により千差万別


バイク1
税金やら保険やらの費用を知ったら次はバイク選び。
これはもう車種によって全然違うからgoobikeで見るしかない!としか言いようが無いのだが、そう言っては元も子もないので目安を書く。
先にバイクの種類について。
ざっくり、スーパースポーツ(SS)、ツアラー、スポーツ(ネイキッド含む)、ストリート、アメリカン、オフロード、スクーターの7つに分かれるので簡単に紹介。


■スーパースポーツ


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メーカーの技術を結集して作られた最高性能のバイク。
軽量小型ハイパワーで、加速力とコーナリングに特化し、サーキットのトップを走ることを目指している。
前傾姿勢がきついため長距離走行には向かないず、公道では性能を発揮しきれないのが難点。
600ccクラスなら使い切れるパワーと軽量な車体で公道最速となれるかもしれない。


■ツアラー


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長距離を快適に走れるように作られたバイク。
一見フルカウルでSSと似ているが、積載性や直進安定性を確保するため大柄で重量がある。
ツアラーでもちょっと毛色が違うのが、圧倒的ハイパワーで直線最高速を求めたメガスポーツと、ツアラーとSSの中間を狙ったスポーツツアラーがある。
ちなみに、僕が乗っているVFR800はスポーツツアラーに分類される。
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■スポーツモデル(フルカウル/ネイキッド)


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昔はSS、ツアラー、ネイキッドの3つで片付いていたが、近年、Ninja250やCBR650Fのように、素性は所謂ネイキッドだけどフルカウルにしたバイクが増えてきた。
ネイキッドというのは裸を意味し、カウルをつけてないバイクの総称なのだが、見た目でカテゴライズされてしまったものだから、ネイキッドをベースにフルカウルにしたバイクはSSにもツアラーにも当てはまらなくないものが多い。
そこで今回は便宜上、SSにもツアラーにも当てはまらないものをスポーツモデルとしておく。
バイクに詳しくない人が真っ先に思い出すのが、カウルをつけてないネイキッドだろう。
特別高性能なわけでも、軽いわけでもないが、だいたい何でもそつなくこなせる万能タイプ。
タイプとしては、SSのエンジンをデチューンして乗りやすくしたネイキッドと、もともとネイキッド用として開発されたエンジンをネイキッドとフル/ハーフカウルにしたものに分かれる。


■ストリート


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ヤマハのSR400やエストレヤといった、速い!とか、曲がる!とかを求めた1980年代に疲れが見え始めた1990年代に現れた、誰でも気軽にトコトコ走れる、ちょっと古風な見た目をした車種が多いカテゴリー。
カワサキのW800を除けばだいたい単気筒で改造しやすく、カスタムベース車としても人気が高い。
バイクそのものは昔からある車種が多いが、ストリートバイクとしてカテゴリーが認知されはじめたのは1990年代となる。


■アメリカン(クルーザー)


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海外ではクルーザーと言うが、最近では日本でもクルーザーと呼ぶことが多くなってきた。
代表格といえばアメリカのハーレー。
ひたすら地平線の続くアメリカで快適に走れるよう、直進安定性と足腰への負担を減らした独特の乗車姿勢で、ドコドコと走る姿が印象的。
一部例外車種はあるが、基本的に峠でも高速でものんびりと走り、その独特な音と振動を楽しむ。


■オフロード


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砂利道を走るのに適しており、林道探索や道なき道を突き進む、大自然に突っ込みたい人向けのバイク。
絶対的なパワーは小さいものの超軽量な車体とトルクのあるエンジンでキビキビと走れるため、実はオンロード性能もあなどれない本当の万能カテゴリー。
厳密にはカテゴリーが異なるが、タイヤをオンロード用にかえたモタードなら、峠の下りでオンロードスポーツをぶっちぎることもできる。


■スクーター


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普段の足から長距離のんびりツーリングまで、実用性を重視したバイク。
シート下に荷物が入り、足元にも荷物がおけて、手動でのギヤ操作は無いのが普通で、アクセルを回すだけで前に進むのでとっても楽チン。
例外はあるが、125cc未満はよくスーパーで見かける普通のスクーター、125cc以上になると明らかにでっかいビッグスクーターが多い。


バイク車体の目安価格


それぞれ得意とする排気量が異なるし、同じカテゴリーの中でも安価なものから高価なものまであるので、その幅も含めた目安を書く。
尚、この価格というのは新車で購入した時の車体価格+整備/各種手続き費用(3万円程度)の金額。
中古という選択肢もあるが、状態により価格は大きく異なるのでここでは新車で計算。
僕は万が一不具合があっても自分で直すため中古ばかり購入しているが、自信がなければ迷わず新車をオススメする。


SS   ツアラースポーツストリートアメリカンオフロードスクーター
50cc------15万
125cc--20~50万 - - 30~50万 20~30万
250cc--35~60万 40~50万 50万 40~70万 35~70万
400cc--60~90万 50~60万 70~80万 - 70~80万
600cc100~120万100万~120万50~100万-75~90万-80~110万
1000cc以上140~200万120~180万100~130万-90~250万--


スポーツモデルの600ccクラスが異様に安い。
5年程前から性能を追い求めすぎない、大型バイクが市場に投入されているのだ。
これまでバイクは、そのクラスの排気量でギリギリの性能まで引き出されたものがカッコイイとされてきた。
そうすると大型なんて公道では扱いきれないモンスターマシンばかりになり、250cc/400ccクラスも無理やり4気筒エンジンで超高回転型にした結果、燃費の悪いバイクばかりに。
しかし実際は「適度な排気量、そこそこの性能で、安くて燃費が良いバイクが欲しい」という潜在的な需要があり、メーカーが本気出しての開発が始まり、ホンダのNC750やヤマハのMT-07といった60万円で買える安価でそこそこな2気筒ミドルクラスのバイクが登場した。

パワーが要らないなら下の排気量でいいじゃん?って思うかもしれないが、やはり排気量なりのトルクがあって乗りやすい。その上、燃費も車体価格も大差がないのでお得というわけだ。

この流れは大型だけに留まらず250cc、400ccクラスにも波及し、4気筒超高回転型のエンジンは無くなり、単気筒~2気筒の身の丈にあったエンジンが主流となっている。
もともと250ccクラスは東南アジアなどの発展途上国ではステータスとして人気が高い。
CBR250Rも高級車として注目を集めているが、それが先進国では安価で扱いやすいバイクとして人気が沸騰したのだ。


③バイク購入価格のまとめ


250cc~400ccなら単気筒~2気筒が主流。
安価なモデルと本気モデルが混在しているので選択肢が豊富。

600cc~1000ccは2気筒~4気筒が主流。
2気筒=安い 4気筒=高い と区分けされていたが、徐々に安価な4気筒が増え始めてきた。

1000cc以上は4気筒が主流
2気筒である理由がとくにないのでほぼ全モデルが4気筒。
安価なモデルはない。

もともと趣味性が強くお金に糸目をつけない分野だが、最近はライトユーザーの取り込みのために安価なモデルが増えている。
昔に比べて排気量至上主義は少なくなってきており、ヨーロッパや北米の初心者用として人気のあるミドルクラスは、価格と性能と扱いやすさのバランスが良くておすすめだ。

尚、バイクを手放す時いくらくらいになるのかは、以下の記事を参照していただきたい。

④ガソリン代と消耗品代 当たり前だが走れば走るほどかかる


ガソリン代


日本では1Lあたり何キロ走るという考え方をするが国によって計算方法が違うって知ってましたか?
アメリカ 1ガロン(3.78L)あたり、○○マイル(1マイル=1.6km)走る。
EU 100kmあたり、○○リットル消費する。
と計算する。
なので、他国のwebサイトでスペックを見ると、燃費の項目が全然違う数値になっているので注意しよう。

さて、ここは日本なのでそんな事はどうでもよくて。
バイクの燃費がどれくらいか、一日ツーリングに出たらいくらくらいガソリン代がかかるのか。
排気量によっても違うし車種によっても大きく違うが、概ねエンジン出力と重量で傾向は見えるので目安を出してみよう。
下の表のスペックはフルパワー仕様のものを掲載している。
まずは僕がこれまでに乗ったバイクで、しっかり平均燃費を割り出したことのある数値と、乗ったこと無いけど参考になるバイク(ハヤブサより下の車種)のネットで見た概ねの数値を掲載する。
カテゴリーは前項で記載したものに当てはめて欲しい。


カテゴリー型番エンジン形式排気量総重量馬力トルク市街地郊外高速ツーリングの平均
ツアラーVFR800(2型)V型4気筒800 251kg 108ps 80Nm15km21km19km19km
スポーツXJ6ディバージョンF並列4気筒600 211kg78ps59Nm17km24km21km21km
スポーツER-6n並列2気筒650 204kg 70ps 64Nm16km22km19km20km
スポーツホーネット250並列4気筒250 168kg 40ps 24Nm20km27km25km25km
オフKLX125単気筒125 112kg 10.2ps 9.8Nm40km55km-50km
スクーターDio110単気筒110100kg 9ps 9.3Nm40km50km-45km
ツアラーハヤブサ並列4気筒1300266kg197ps155Nm15km19km20km18km
SSYAF-R1並列4気筒1000206kg182ps115Nm13km18km18km17km
スポーツMT-07並列2気筒700182kg73ps68Nm18km28km25km25km
スポーツCB400SF並列4気筒400200kg53ps38Nm16km25km21km22km
スポーツCBR400R並列2気筒400194kg46ps37Nm25km35km27km30km
スポーツCBR250R単気筒250164kg29ps23Nm30km40km32km35km



ちなみに燃費は気温の影響を受けて寒いと燃費は下がる。
12月~3月にかけては10%程度低いと考えておくと良い。

上記一覧は、ごくごく普通の走りをするまさきちが関東近郊を走った場合の平均だ。
北海道だとVFR800でリッター22kmくらいになることもあるし、峠道の連続で気分良く走ればリッター15kmということもある。
同じVFR800に乗っていた友達は、峠道じゃなくてもヒャッハーーーー!するタイプなので、ツーリングの平均でリッター15km程度だと言っていた。


気になる点としては、VFRとは比較にならないエンジン出力を持つハヤブサとほとんど燃費差はない。
そしてXJ6ディバージョンは少し燃費が良いもののはやり10%程度の差に収まる。
燃費がいいモデルは総じて1000cc以下の2気筒モデルで、2005年以降に発売されたモデルだ。
尚、大型はレギュラーかハイオクか車種によって異なり、リッタークラスになるとハイオク指定のものが多くなるが、その場合はリッターあたり10円高く計算しよう。



距離で交換する消耗品


タイヤ
ガソリンは頻繁に給油するため走ったら走った分の費用として計算に入れるが、消耗品だって交換のスパンがガソリンより長いだけで同じ。
消耗品には2種類あり、距離(使用頻度)を目安に交換するものと、期間を目安に交換するものがある。
まずは距離(使用頻度)を目安に交換するものの費用を知り、実際のガソリン代と消耗品代をあわせた走れば走った分だけかかる費用を考える。
125ccのスクーターDio110、250ccスポーツのCBR250R、800ccツアラーのVFR800で比較する。
リッタークラスでも大きく逸脱することはないが、スーパースポーツでハイグリップタイヤを履いた場合は極端にタイヤ代がかかるので注意してほしい。


■交換品の目安
用品店やネットの意見では、オイルは3000km or 3ヶ月という鬼のようなスパンで、しかもリッター2000円以上の高級オイルを勧める傾向があるが、メーカー基準で言うとシビアコンディションで6000km or 1年に1回、メーカー純正の安価な鉱物油(リッター1000円)でOKだ。
僕は5000km or 1年で、購入店のサービスでワコーズの化学合成オイルを入れているが、今まで問題は出たことが無い。

計算できるのは距離で交換すべき部品だけになるが、概ね以下の通りとなる。
あくまで普通に保管して、普通に走り、普通に整備していた場合の目安なので、もっと持ったり早かったりもする。
※距離だけでなく、タイヤは3年程度、オイルは1年で交換が必要。


VFR800備考CBR250R
備考
オイル/フィルター50006000km リッター1000円 1回約3L 2回に1回フィルター1500円 工賃1000円40006000km リッター1000円 1回約2L 2回に1回フィルター1500円 工賃1000円
タイヤ4.4万1.5万km 前後4万円 工賃4000円2.4万2万km 前後2万円 工賃4000円
チェーン/スプロケ3.1万3万km 2.5万円 工賃6000円2.6万3万km 2万円 工賃6000円
ブレーキパッド1.9万
2万km 前後1.5万円 工賃4000円
1.3万 2万km 前後1万円 工賃3000円
エアクリーナー5000 2万km 5000 2万km
スパークプラグ1万 5万km イリジウム2000円*4 工賃2000円1000 1万km 500円*1 工賃500円
FフォークOH2.5万 3万km2.5万 3万km
合計13.9万 9.8万
1万キロあたりの消耗品代 7.1万 4.6万
1万キロあたりのガソリン代6.8万リッター19km換算 1L130円4万
リッター32km換算 1L130円



Dio110備考
オイル/フィルター15003000km リッター1000円 1回約1L フィルター無し 工賃500円
タイヤ1.4万1.5万km 前後1万円 工賃4000円
Vベルト/ウェイトローラー1.2万1万km パーツ 7000円 工賃5000円
ブレーキパッド1万
1.5万km 前後6000円 工賃4000円
エアクリーナー3000 2万km 3000円
スパークプラグ1000 1万km 1000円 工賃500円
FフォークOH-OH不可らしい。だめになるまで乗る。
合計4.1万
1万キロあたりの消耗品代 4.2万
1万キロあたりのガソリン代2.9万リッター45km換算 1L130円

だいたいガソリン代と同じくらいの消耗品代がかかっていると思っていい。
それくらいかかるものと思っておかないと、消耗品交換に手が回らない可能性があるので注意が必要だ。


上記の金額は標準的なメーカーの標準レベルの製品を量販店の通常価格の場合。
安く済ませようと思えば、マイナーブランドで良質なものを探すとか、ネットで購入して自分でやるとか、量販店のセール時にやれば30%~50%くらい安く出来る。
ちなみにVFR800のタイヤがえらく長持ちしているのは、最高のロングライフとデュアルコンパウンドで高いグリップを誇るミシュラン パイロットロード2を使っているためだ。
一般的なツーリングタイヤだと8000kmしか持たない上に、ハンドリングの劣化が激しくさっさと交換したくなることを考えると、パイロットロードシリーズはNo1ツーリングタイヤだと思う。
それ以外は250ccクラスとの差は概ね30%程度となる。


時間で交換する消耗品代


バッテリー
時間で交換すべき消耗品は距離換算ができないので別表にする。
他にも細かなものはあるが、代表的なものだけとする。


VFR800備考CBR250R備考
バッテリー1.5万2年~5年1.5万2年~5年
冷却水50005年 冷却水1000円 工賃4000円50005年 冷却水1000円 工賃4000円
ブレーキ/クラッチフルード1万4年 2000円 工賃8000円70004年 2000円 工賃5000円
ブレーキ/クラッチホース3万10年 1万円 工賃2万1.5万10年 8000円 工賃7000円 
合計6万 4.2万
1年あたり1万 7000



バッテリーは安くてそこそこの品質で有名な台湾ユアサを使えばもっと安価にすませられるが、他はそうもいかないので概ねこんな感じだ。
大型でも250ccでも125ccでも大きな差はない。



④ガソリン代と消耗品代のまとめ


年間よく走る人で1万キロ、少なめの人で5000kmとした場合の大型と250ccで比較すると以下のようなイメージになる。
車検費用は他の消耗品で計算されているが、車検代行費用の部分は入れてないのでここで1年分(半分)として組み込み、さらにツーリングに出れば高速をいやおう無しに使うことになるので、半分の2500km程度を高速利用とし、ETC割引を多少きかせて100km=1500円程度で計算している。
それらを以下に表に組み込んで計算する。


VFR800 5000kmVFR800 1万kmCBR250R 5000kmCBR250R 1万kmDio110 5000km
ガソリン代3.4万6.8万2万4万1.45万
距離消耗品3.55万7.1万2.3万4.6万2.1万
高速代3.7万7.4万3.7万7.4万-
期間消耗品1万1万700070007000
車検/定期点検1.5万1.5万1万1万1万
年間合計13.15万23.8万9.7万17.7万5.25万


最初にも書いたが250ccと400ccの最近の2気筒or単気筒スポーツバイクは最適化されているためCBR250Rに近い金額となり、一昔前の4気筒はVFR800に近い金額。
125ccに関しては高速に乗れない分安いが、それだけ行動範囲が狭まるというデメリットがある。



1年でどれくらい走るの?


soukoukyori.jpg
距離からみた場合の費用は出たので、そもそも一日ツーリングに出たらどれくらいの距離を走るのか?を見ていこう。
これも人とバイクによって全然違うわけだけど、まさきちがVFR800で走り、ガソリンが1L 130円とした場合の平均でいくと・・・・。


出発帰宅下道高速合計距離高速代ガソリン/消耗品合計金額
日帰りまったり7時18時200km100km300km 1500円 4300円 5800円
日帰りガッツリ6時22時200km300km500km 4500円 7000円 11500円
2泊3日ガッツリ6時15時600km500km1100km 7500円 15300円 22800円

※食費とか宿泊費はバイクだからかかる。というわけではないのでここでは割愛する。
※高速代は休日割引を勘案して平均として100km/1500円とする。



これが南関東の人ならどれくらいの距離かは以下の地図を見てほしい。

soukoukyori2.jpg
まったりの距離だと青でかこった範囲、富士山、奥多摩、秩父、伊豆半島、房総半島周辺。
がっつりの距離だと緑の範囲で、八ヶ岳、志賀高原、日光、奥久慈あたり。
2泊3日でがっつりだと赤の範囲で、能登半島、磐梯/蔵王、ちょっと足を伸ばして紀伊半島といったところになる。
VFR800がツアラーで長距離に向いているからというわけでもなく、ホーネット250でもこれくらいは走っていたので、多少の疲れの差はあるにしても可能な範囲と思う。
どちらかと言うとバイクより個人差のほうが大きいだろう。

これでバイクで遠出したらどれくらいバイクに関わる費用がかかるのか、わかっていただけただろうか。



⑤バイク用品


用品も準備ないといけないので、どれくらいかかるか見ていこう。
いずれも概ね5年程度で買い替えの時期を迎えるので、初期投資から5年で減価償却するつもりでみればOKだ。
必須用品とその他最低限を購入すればだいたい10万円程度を見込んでおこう。


■必須用品
ヘルメット
カッパ、他雨具
地図


■ほぼ必須用品
リアシート用ネットorシートバッグorボックス
タンクバッグ


■あったら良いもの
夏用メッシュジャケット/グローブ
春秋用ジャケット/グローブ
冬用ジャケット/グローブ
インカム
ナビ(スマホ流用も可)
防水ブーツ
プロテクター



ヘルメット


ヘルメット
フルフェイス、ジェット、フリップアップ、半帽の4種類に分かれるが、バイクに乗るからには安全性を考えて選んで欲しい。
フルフェイスは閉塞感があるように見えるが、実は長距離走行に適しておりツーリングでは圧倒的にフルフェイスが快適だ。
メーカーは世界一流のアライ、ショウエイと、2番手グループながら急成長中のOGKの3社がおすすめ。

具体的な型番では、このあたりを検討してみよう。
■アライ アストロorラパイド(フルフェイス) SZシリーズ(ジェット)
■SHOEI Zシリーズ(フルフェイス) Jシリーズ(ジェット)
■OGK エアロブレード(フルフェイス) カムイ(フルフェイス) アヴァンド(ジェット)


詳細については以下の記事を参照していただきたい。

カッパ


カッパ
ホームセンターで売っているのでいいじゃん?というのもアリだ。
ただしバイク用は一般用とは以下の点が異なるので注意が必要。

・カッパの裾がずり上がらないように締められる
・股下が長い

ホームセンターで売っているものは普通に歩くためのものが多いので、上記2点が考慮されてないものが多い。
股下が短いとバイクに跨ったときに足首が思いっきり出てしまい、雨の進入を許してしまう。
ウンコ座りした時にくるぶしまで覆うくらいの長さが欲しいところ。
それともう一つ考えないといけないのが、靴の防水。
防水ブーツがあると便利だが結構値が張るので、安価なブーツカバーでもOK。
この時、ブーツカバーの長さとカッパの長さを考えて購入しよう。


■透湿性は必要なのか?


カッパ2
低いよりは高いほうが良いけど、それほど重要視しなくてもいい。
ゴアテックスの性能の高さは誰もが認めるところだが、いかんせん高すぎる。
安価なゴアテックスで2万円、高いものだと3万円を超える。
それなら1.5万円前後で類似の透湿性機能を高めた製品か、7000円前後の透湿性は低くてもバイク向けの機能を持った製品がおすすめだ。

以下のレビュー記事を参考にして欲しい。

地図


マップル
ナビを持っていても紙地図は持っておこう。
定番は旺文社のツーリングマップルだ。
北海道で他のライダーと話をすると、ツーリングマップルを持っていることを前提で話が進むのが面白い。
普通の地図と違うところは、バイクで走った場合の感想やツーリング情報が記載されており、コレを見るだけで道の情報も手に入る。



ジャケット


ジャケット
普段着でもいいが、できればバイク用をそろえておきたいところ。
僕は夏用メッシュジャケット、初夏初秋用、春秋冬用のの3種類を持っている。
それぞれ買ったほうがいいかどうかを検討する材料として紹介する。
別項目でも書くが安全性を考慮して、ジャケットにプロテクターを内蔵できるものがオススメだ。


■夏


メッシュ
郊外を走っている時はともかく、市街地にいるときはかなり暑い。
肌が露出していると直射日光がやばいくらいに焼いてくれるし、排ガスが容赦なく降りかかる。
そこで日陰を作りつつ風は通すメッシュジャケットの登場だ。
停まっていれば暑いことに変わりはないが、少なくとも走り出したらすぐに涼しさを感じられるし、スピードを出してもばたつきが抑えられるため疲れにくい。

バイクを快適に乗れる時間は短いので、是が非でも夏を快適に走れるようメッシュジャケットは購入しておきたいところ。
価格は1万~2万円程度で、素材による機能差はほとんどないため気に入ったデザインのもので良いだろう。



■春秋


春秋用
防風だけど密封性を追及してないものが良い。
防水性を持たせた製品も多いが、正直なところ防水ジャケットは防水性が落ちやすいことや、水分を含んだジャケットを着たままでお店に入ったりはできないので、結局はカッパを着たほうが良いという結論に至る。
一時的に凌ぐためのものとしてもあまり利用価値は高くない。
価格は1万~3万円程度で、バタつかないような仕組みのあるものorバタつかない硬めの素材のものを選ぶと快適だろう。



■冬


冬用
中綿が別になっていて春秋用と兼用できるものも多いが、冬用は密封性を高めているものが多く、いくら中綿を外したとしてもメッシュジャケットを着るまでもない時期には暑すぎる。という状況に陥るので、ここは割り切って冬用と春秋用を分けたほうが良いだろう。
それでも中綿は取り外し可能なものの方が適用温度の範囲が広がるので、密封性の高い中綿取り外し可能なジャケットを選ぼう。
中綿なんてあとからいくらでもユニクロでえって追加すれば良いわけだ。
価格はちょっと高めで2万~3万円程度。



グローブ


グローブ
これも基本は3種類必要だ。
夏のメッシュグローブ、春秋+夏の雨の日用グローブ、冬用防寒防水グローブ。
それぞれ概ね5000円程度。
冬用はそこそこに中綿があるもので、あとは気温に応じて薄手のインナーをつけられるよう少し大きめにしておくと良い。
寒いのは追加すればなんとかなるが、暑いのはどうにもならないため、アウターグローブ一つで完璧な防寒性能を確保する必要はないと思う。
春秋+夏の雨の日用グローブは発泡ゴムのネオプレーン素材が安くて使い勝手がよくておすすめ。
ただし、ぬれたまま放置するとすぐ臭くなるので注意。



リアシート用ネットorシートバッグ


シートネット
ツーリングに出かけると荷物を持っていかないといけないが、ずっと背負っていると案外疲れるもの。
バイクに荷物が載せられるよう積載性は重要だ。
しかしスクーター以外のバイクに荷物を入れるスペースはほとんどないため、何かしら工夫をしないといけない。
最も一般的なのはリアシートに荷物を載せるためのツーリングネット。
ツーリングネットは完全に大は小をかねる代物なので、中途半端なサイズではなく最初から最大サイズのものを購入しよう。
利点は荷物の量にあわられることと、つみ方を工夫すれば相当な量の荷物をつめられる。
欠点はちゃんとつけられないと落ちそうになることと、荷物の出し入れに手間がかかること。
価格は2500円程度。
極端に安価なノーブランド製品は網の目が大きすぎて使いにくいので、少し高いが有名メーカー製品を選ぼう。



シートバッグ
ツーリングネットの欠点を改善させるのがリアシートにくくりつけておけるシートバッグだ。
荷物量の変化にあまり対応できないのが難点だが、少し大きめのものを選べば使い勝手は良くなるだろう。
価格は1万円~2万円程度。



タンクバッグ


小物を入れる程度で小型のタンクバッグがおすすめ。
地図やスマホ充電用のモバイルバッテリー、インナーグローブ等を入れておくと、バイクから降りずに何かと手元でさわれて便利。
タンクの形状にいおってはライディングの邪魔になる場合もあるので、大きいものを選ぶ場合は注意しよう。



インカム


SB6X-2.jpg
ヘルメットに取り付けて、インカム同士で会話したり、ナビ音声や音楽を聴いたり、電話で話したりできる通信機。
2010年頃から本格的に普及が始まり、インカム装着率は年々高まっている。
徹底的に調べ上げているので、詳細については以下の記事を参照していただきたい。

ナビ


最近はバイクでもナビ利用が一般的になってきた。
しかしバイク用に特化したナビは少ないし高い。
安価に済ませるためにはスマホナビか車用ナビを工夫して使うことになるだろう。


スマホナビ


スマホナビ
ハンドル周りにスマホマウントを装着するだけで良いので手軽に導入できる。
電源は車体からとってもいいし、タンクバッグにモバイルバッテリーを入れて充電しても良い。
充電しながらの防水は難しいので、雨が降ったら本体のバッテリーのみで運用する。
10000mAhあればまる一日持つし、価格も5000円以下なのでおすすめ。
メジャーなのはAnkerとcheeroで僕はどっちも持っていて、どっちも使い勝手が非常に良い。

電波が届く範囲であれば無料のGoogleMapやヤフーナビで十分。
山奥で使えなくなることが心配であれば、4000円程度でMapFanを購入しておけば安心だ。

真夏は熱暴走で停止しやすいので冷却は考えておく必要がある。


車用ポータブルナビ


車用ナビ
直射日光下で見えにくい製品が多いことと、防水性がないのが欠点だが、雨が降り始めたらジップロックに入れるなどでなんとかなる。
価格は1万~3万円程度。
取り付けはサイズの合うスマホ用ホルダーを探そう。


バイク用ナビ


バイク用ナビ
現状、まともな製品はユピテルBNV-1(旧MCNシリーズ)とZUMO660の2種類しかない。
ポータブルナビの市場自体がスマホに置き換わって縮小しているので、今後も劇的に増えることはないだろう。
特長は本体防水であること、Bluetoothを内蔵していること、直射日光下でも見やすい液晶が採用されていること、防水時でも給電可能なクレードルがあること、コントロールスイッチやレーダー等のオプション品が揃っていることなど、バイクに欲しいものは揃っている。
が、6万円と高価なことが欠点。
僕はMCNシリーズを長年愛用している。



防水ブーツ


防水ブーツ
なくてもいいんだけど、あるととっても便利。
普段用の靴でもいいけどやっぱりバイク用のブーツは安全性や長距離で使った時にとても楽だ。
そして雨が降り出した!という時にブーツカバーまでつけているととっても面倒なので、この一手間がありがたい。
防水ブーツを買うなら必ずハイカットで脛の半分くらいの高さがあるものを購入しよう。
短いとカッパと隙間が出来て雨が入ってきてしまうのだ。
価格は1.5万~4万円程度。
真夏でも使うためできれば透湿性の高い蒸れにくいものを。
となれば自然にゴアテックスとなり価格は2万~3万円を考えておくと良いだろう。



プロテクター


プロテクター
身を守るためにも是非つけよう。
代表的なのは、上半身:肩、肘、胸、背 下半身:膝 の5点。
胸は生死をわける部分で、背は後遺症が残りやすい。
肩、肘、膝はちょっと倒した時に効果を発揮する。

プロテクターはジャケット内蔵タイプだと脱ぎ着が楽なので、どうせバイク用ジャケット買うなら内蔵タイプをおすすめする。

詳細は以下の記事を参照していただきたい。

⑥改造


改造
改造といってもマフラーをかえるとかではなく、便利にするための改造だ。
携帯の充電やナビへの電力供給でUSBポートをつけると何かと便利。
他には、長時間のツーリングでお尻が痛くならないようにシートを改造したりGEL-ZABといったものをつけたり、積載性を増やすためにリアボックスをつけたりする。
これはもう人によって求めるものが違うのでかかる費用は全然異なってくる。
例として、USB出力なら部品代2000円と工賃2000円、あわせて4000円くらい。
安価に済ませようと思えば、車用のパーツや100円ショップのUSB延長ケーブルを使って1000円以内だ。
こういった電装系はシート下に設置すれば防水を気にしなくていいので、汎用品が使えて費用を抑えることもできる。



費用のまとめ


だいたいの費用が出揃ったので計算してみよう。


いくつか条件に分けないといけないので、代表的な条件で計算する。
21歳未満 250cc 年間5000キロ
21歳未満 400cc以上 年間5000キロ
21歳以上 250cc 年間5000キロ
21歳以上 400cc以上 年間5000キロ


125cc ファミバイ特約21歳未満 250cc21歳未満 400cc以上21歳以上 250cc21歳以上 400cc以上
①税金/車検/自賠責保険34669212円15805円9212円15805円
②任意保険60008万円8万円3.6万円3.6万円
③バイク購入価格25万50万円90万円50万円90万円
④ガソリン/整備費3.5万4.3万円7万円4.3万円7万円
⑤バイク用品10万円10万円10万円10万円10万円
⑥改造1万円1万円1万円1万円1万円
初年度合計40.5万円74.1万円117.4万円69.7万円113万円
年間維持費①②④4.5万円13.1万円16.4万円8.7万円12万円



ガソリンや整備費用は排気量と車種によるので一概には言えないがだいたいの目安にはなる。
年間走行距離は5000kmで換算しているので、1万キロ走れば④ガソリン消耗品の価格を2倍にして計算してほしい。

これでバイクにかかる費用が算出できたので、バイクライフを楽しむために向けて出費の計算ができたと思う。
是非、参考にして楽しいバイクライフを始めて欲しい。 このエントリーをはてなブックマークに追加

自動経路制御搭載の次世代インカム B+com SB6Xをレビュー

  •  投稿日:2017-07-02
  •  カテゴリ:B+com
SB6Xtest4-1.jpg
日本国内では初となる、自動経路制御を可能にしたB+comシリーズの最新作SB6X
海外では2015年に登場したスカラライダー Packtalkが自動経路制御を採用し、2016年にはSENAが30kを発表、2017年中の発売を目指して開発中。
そこへ急遽サインハウスからSB6Xが発売された。
新しいネットワーク規格のスカラライダーとSENAに対し、従来のBluetoothで自動経路制御を実現したSB6X
自動経路制御インカム時代の幕開けだ。



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2017年8月4日発売日、予約していたラフ&ロード川崎店で当日中に2台購入した。
早速、走行もしてきたのでレビューをしていく。
ペアリング方式の名称が長く、メーカーによって表記が異なるので本記事では以下で統一する。

ユニバーサルインターコム = ユニバーサル または ユニ
ユニバーサルインターコムレシーブ = ユニバーサルレシーブ または ユニR



概要


SB6X-1.jpg
従来のインカムとは大きく異なるけど、理解すれば難しくないどころかとても簡単なので、まずはSB6Xを理解しよう。

■SB6Xから自社製品との接続はB+Linkを使う
従来のB+comペアリングとは違い、B+Link対応インカムであれば一回の操作で全インカムを一斉にペアリングが可能になった。
並び順や接続順等を考慮する必要はなく、一斉ペアリングしたグループ内であれば自動的に最適な並び順で接続し、切断されても近づけば自動で復帰する。
現時点では最大で4台接続だが、ハードウェア的には6台接続も可能のようだ。
今後のファームウェアアップデートで6台接続の安定性向上に期待がかかる。


■SB4X、SB5X、他社製品との接続はユニバーサルレシーブを利用する
B+comペアリングとユニバーサルを廃止しユニバーサルの対向となるHFPを発展させて、B+comペアリング相当の動作をするユニバーサルレシーブが搭載された。
ユニバーサルと聞くと身構えてしまうかもしれないが、意外と簡単で安定性も高く、むしろ他社との接続時の自由度が高くなる点でメリットが大きい。

現在販売されている製品は中国製の一部を除けばほぼ全てがユニバーサルに対応。
2013年に販売終了となったSB213evo以前の機種とは直接接続できなくなるが、SB4X/SB5Xを経由することで一応接続は可能だ。


スペック


■Bluetooth:4.1
■CSRデュアルチップ
■B+Link接続台数 最大6 推奨4
■ユニバーサルレシーブ接続台数 4?
■通信距離 1.4km
■通話時間 16時間
■バッテリー:Li-Po 3.7V 800mA
■充電時間 2時間
■日本語音声案内
■スピーカー/充電 USB Type-C
■防水性能 IP67相当
■価格
SB6X シングルユニット ¥34,800(税抜)
SB6Xペアユニット ¥67,500(税抜)



本体、付属品確認


SB6Xtest8.jpg
付属品は、ワイヤーマイクとブームマイク、取り付けベース、USBケーブル、スピーカー、スピーカー取り付け用のクッション等一式と一般的なセットだ。
B+comは本体にスピーカーとマイク取り付けるタイプでSB6Xも同様の形式となるため、取り付けベースはただのプラスチックとなる。
取り付けベースはSB5Xと同じ方式で、クリップと貼り付けの2パターンを一つのベースで使いまわす。
クリップタイプにする場合は、100円ショップのもので良いので小さい+ドライバーが必要。

スピーカー兼充電用のUSBポートは最近採用が増え始めたTypeCとなっている。
スピーカー、マイク、取り付けベース、いずれもSB5X以前の製品との互換性はない。



SB6Xtest9.jpg
クリップベースの取り付けはマニュアルがわかり難いので簡単に解説。
まず付属のラバーをヘルメット設置面に貼り付けよう。
後から貼り付けるのは困難なので要注意。
次に、ベース下部の赤丸部分に+のネジを外すと台座の一部が外れる。
奥に金属クリップを挿し込む穴があるので、黄色矢印のように下から上に挿し込んで、台座を+ネジで固定する。
これでクリップタイプの完成だ。
クリップは薄く、軽く、挟み込む力が強い。



SB6Xtest10.jpg
マイクはコネクターが従来とは異なり、MicroUSBとなっている。
防水は気にしないといけないが、pin配列が同じであれば汎用品も使えそうだ。
ブームタイプは走行中に脱落することがあったのを解決するために爪でカチっととまるようになっている。



SB6Xtest11.jpg
実際に取り付けるとこのような感じで、裏側の爪をおさえないと脱落するようなことはないと思う。
SB5Xでもだいぶ改善していたが、SB6Xではかなり強固になっている。



SB6Xtest55.jpg
本体のアンテナはSB5Xより少し補強されている。
ただ、走行中に操作することを考えると折れるかも?なんて気を遣わなくていいように、アンテナをもっと小型かつ強固にするか、MidLand BT Next Proのようにゴム製にしてほしかった。

インカム通話時には立てておくよう指定があり、スマホとの接続のみであれば閉まったままでもOK
アンテナを立てる時は真ん中の画像のところで一旦とまって、最後にもう一押しぐいっとするとロックがかかる。
折りたたみ携帯のようなぐいっとした感じが懐かしい。
余談になるが、あの折りたたみ携帯のスプリングは日本の町工場が特許を持っており、日本ならではの操作感が世界的に評価が高いと昔テレビでやっていたことを思い出した。
SB5Xまでは開発元が台湾だったのが、噂によるとSB6Xからは日本になったと聞いている。
カチっというノッチ音はしないが、日本製らしさが感じられる部分だ。



IMG_0875.jpg
本体下部のUSB TypeCのポートはスピーカーとUSB充電兼用だ。
ヘルメットを置いた際に地面にぶつからないよう、ベースが下方へ飛び出してガードしている。
USB TypeCは裏表がないので前方、後方どちらにも取り付けが可能だが、通常は後ろに向けて取り付け。



SB6Xtest61.jpg
各種ボタンは従来製品と同じ構成。

・電源やスマホとの接続、ボリュームなどを操作するデバイスボタン
・インカムとのペアリングに利用するB+comボタン1(上)とB+comボタン2(下)

LEDはB+comボタンのすぐ近く、上下に1つずつあるが、これらは常に同時に光るので二つに分かれている理由は特にない。
青、赤、緑(B+Link)の3色で、光り方のパターンは、点滅、点灯、ホタルのようなゆっくり点滅の3つ。

SB5Xのデバイスボタンは側面全体どこでも押すようになっていたが、SB6XはSB4Xと同じようにボタン部分だけに変更された。
SB5Xはヘルメットの脱ぎ着をする際に無駄にデバイスボタンを押してしまっていたので、この変更は有難い。
ただ、SB6XよりSB4Xのほうが操作しやすい。



SB6Xtest16.jpg
クリップベース利用時の重量は111gでSB5X(102g)よりわずかに重くなった。
全体的には平均レベルの重量だ。

■SB6X         111g
■SB5X         102g
■BT NEXT Pro     111g
■BT X2 Pro、X1 Pro  109g
■SENA 20S       153g
■GT2          100g
■イージートーク3    84g



SB5X、SB4Xとのサイズ比較


SB6Xtest30.jpg
本体の形状は似ているが大容量バッテリー搭載のため少し大型化している。
SB5X比では上下と厚みが1割り増し、SB4Xとは上下1割り増しくらい。
大型化したとは言え、他社と比較するとまだ小さい部類になるので特に問題は無い。



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スピーカーは直径が一回り小さくなり、少し厚くなった。
オプションの高音質スピーカーNeoとほぼ同じサイズ。
強力な磁石が採用されており、近づけると磁力でくっついてしまう。
耳周りのツボを刺激して、走れば走るほど健康になるなんて期待を0.1%くらいしてもいいかもしれない。
比較しやすいようスポインジを外しているが、SB6Xのスピーカーは磁力が強すぎてゴミをひきつけて壊れてしまうので、必ずつけたままにしておこう。
(1つ壊しました)


ヘルメットへの取り付け



アライ


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アライはインカムの取り付けが容易でSB6Xも簡単だ。
スピーカーはチークパッドの耳に仕込む。
僕は耳がどうしても痛くなってしまうので、自己責任で発泡スチロールを2cmほど削っている。



SB6Xtest6.jpg
口元設置でもいいけど、アライは狭めなので唇に当たってしまうので、チークパッドの前方に押し込んでいる。



SB6Xtest4.jpg
ベースはネック部分をめくってクリップタイプを使って設置した。
本体は厚みがあるけどベースが薄いので飛び出しは少なめ。
SB5Xより少し大きくなったがデザインは良く、すっきりしている。



操作紹介


SB6Xtest61.jpg
インカム本体操作について、最低限必要な操作を記載する。
公式のクイックマニュアルの出来が良いので、そちらも参照していただきたい。

全ての操作で日本語音声案内がつくので操作に悩むことは少ないと思う。


基本操作


■電源オン
デバイスボタンを押しながら上へ1秒間上げる

■電源オフ
デバイスボタンを押しながら上へ1秒間下げる

■音量調整
デバイスボタンを上または下へ回す
※インカム通話時はインカム通話の音量調整
※インカム通話と音楽併用時は両方の音量調整
※併用時にインカム通話のみ調整する場合はデバイスボタンを押して音楽を停止してから操作
※併用時に音楽のみ調整する場合はトークオフまたは切断してから操作

■全リセット
電源オフの状態でB+comボタン上下とデバイスボタンを3秒同時長押し(赤青点灯)

■部分リセット
電源オンの状態でB+comボタン上下とデバイスボタンを3秒同時長押し(赤青点灯)
リセットモードに入るのでリセットしたいものを以下の操作で選択する

・B+Linkペアリングのみリセット
B+comボタン上下を押す

・ユニバーサルレシーブのみリセット
B+comボタン上または下のどちらかを押す
※上下両方のペアリングがリセットされる
※ヘッドセット消去 と案内が流れる

・デバイスのみリセット
デバイスボタンを押す

・リセットモードキャンセル
デバイスボタンを上または下に回す


ペアリング操作


■B+Linkペアリング
全てのSB6X 電源オンの状態でB+comボタン上下を同時に3秒長押し(緑高速点滅)
そのうちの1台 B+comボタン上下を同時に押す(緑点灯)
15秒程度で全てのSB6Xがペアリング完了し通話開始

■ユニバーサルレシーブ ペアリング
電源オンの状態でB+comボタン上または下を3秒長押し(赤高速点滅)
接続するインカムをユニバーサルペアリングモードにする
5秒程度でペアリング完了

※B+Linkと併用する場合は先にB+Linkペアリングを済ませた上でB+comボタン2(下)をユニバーサルレシーブに割り当てる

※SB4X
電源オンの状態でB+comボタン上下とデバイスボタンを3秒長押しでインカムペアリングリセット(赤青点灯)
電源オンの状態でB+comボタン上または下を6秒長押し(青高速点滅)

※SB5X
電源オンの状態でB+comボタン上下とデバイスボタンを3秒長押しでインカムペアリングリセット(赤青点灯)
電源オンの状態でB+comボタン上または下を3秒長押しした後にもう一度3秒長押し(青点滅)

■デバイス1 ペアリング
電源オフの状態でデバイスボタンを押したまま上に4秒上げる(赤青高速点滅)
接続する機器をペアリングモードにする
5秒程度でペアリング完了

■デバイス2 ペアリング(1より優先)
電源オフの状態でデバイスボタンを押したまま上に4秒上げる(赤青高速点滅)
デバイスボタンを2回連続押し(赤緑高速点滅)
接続する機器をペアリングモードにする
5秒程度でペアリング完了


インカム通話操作


■B+Link開始/終了
B+comボタン上下を同時押し(開始すると緑ゆっくり点滅)
※誰か一人が実行すれば自動的に全員が接続される

■B+Link中にマイクとスピーカーミュート/解除(トークオフ、トークオン)
B+comボタン1(上)を1回押し
※自身のマイク、スピーカーがミュートになるが他インカムへのブリッジ通信はされている
※トークオフ状態でスマホ等の音量を個別調整可能
※B+Link構成時のみ利用可能 その際はユニバーサルレシーブも含めて全てミュート化する
※ユニバーサルレシーブ接続時のみでは利用不可

■B+Link強制呼び出し
B+comボタン1(上)を2秒長押し
※トークオフ状態のメンバーを強制的にトークオンにさせる

■マイクミュート/解除
B+comボタン1(上)を2回押し
※B+Linkのみ、ユニバーサルレイーブのみ、どちらでも利用可


デバイス操作


■音楽の再生/一時停止
デバイスボタンを押す

■曲のスキップ/戻し
デバイスボタンを上または下に1秒回す

■電話通話開始/終了
着信中にデバイスボタンを押す(開始)
通話中にデバイスボタンを押す(終了)

■電話発信(リダイヤル)
デバイスボタンを3秒長押し
※最後に発信した相手にリダイヤル

■Siri等の音声認識起動
デバイスボタンを2回押す


トークオフはすごく便利


操作をして感じたことは、全体的な動作が非常に早く快適なこと。
従来製品はワンテンポ待たないと入力を受け付けてくれず、気持ちばかりが焦ることが多かったが、それがなくなっている。

機能的にはB+Link中にブリッジはするけど自身は会話に参加しないトークオフ機能と、マイクミュート機能が良い。
SB4XやSB5Xにもマイクミュートはあったが、ミュート中にビープ音が鳴り続けるという仕様で使いづらかったり、切断してしまうと走行中に再接続は難しかった。
SB6Xではビープ音がしないので快適だし、トークオフは完全に会話から外れつつも裏では通信されていて、他メンバーから強制呼び出しも可能だ。
幅広いニーズに応える機能だと思う。


改善してほしい点


1つだけ改善してほしいのは、ユニバーサルレシーブペアリングの部分リセットがわかりにくいことだ。
音声案内が 「ヘッドセット消去」 では何のことかわからないし、B+comボタン上下どちらがリセットされたのかもわからない。
SB6XにはB+Link以外にユニバーサルレシーブしかないのだから
「B+comボタン1、2 双方のユニバーサルレシーブペアリング消去」
と案内しても良いのではないだろうか。



インカム接続のポイント


従来製品に慣れた人は最初は戸惑うかもしれないB+Linkとユニバーサルレシーブについて記載する。
以下のルールを難しく考えずに単純に理解すればOKだ

・B+Linkは対応機種でのみ接続できる。(現状はSB6Xのみ)
 B+Linkの実態は普通のBluetoothブリッジ接続だが、再接続や最適な経路選択を自動で行ったり、ペアリングは集まって一斉に行う点が異なる。

・B+Link非対応機種(SB4X/SB5Xや他社等)との接続はユニバーサルを使う。
 B+Link非対応機種をユニバーサル、SB6Xをユニバーサルレシーブにして接続。

・B+Linkをした上で2chのうちの1ch(下側のB+com2ボタン)をユニバーサルレシーブに割り当てて他インカムとブリッジ接続ができる。

・B+Link、ユニバーサルともに対応してない機種とSB6Xを直接接続することはできない。
 ただしSB5X等でブリッジすれば可能。

・どのような接続でもSB6Xはスマホ等との音楽併用が可能。


従来のユニバーサルとHFPで接続した時にHFP側のインカムはブリッジやスマホ接続が不可だったが、ユニバーサルレシーブはそれらの制限が取り払われて、何でもできるということだ。


■B+LinkとB+Link非対応機種を接続した場合の構成
2chともB+Linkに割り当てるか、B+Linkとユニバーサルレシーブに1つずつ割り当てるか、2chともユニバーサルレシーブに割り当てるかという3パターンあると理解しよう。


B+LinkとB+Link非対応機種を混ぜてグループ構成する場合、B+Link対応機種は最大6台、SB6Xに直接接続できるB+Link非対応機種は最大2台までということになる。
※B+Linkは6台まで構成可能だが現状では4台までを推奨している。
※B+Link非対応機種でチェーンすれば理論上は無制限だが非現実的。

例えばSB6X 4台のB+LinkグループにB+Link非対応機種(SB5X)を2台接続すると自動的に以下のような構成となる。

SB5X(ユニ)---(ユニR)SB6X(B+Link)---(B+Link)SB6X(B+Link)---(B+Link)SB6X(B+Link)---(B+Link)SB6X(ユニR)---(ユニ)SB5X

この場合、SB5Xと接続しているSB6Xは自動的にB+Linkグループの先頭もしくは最後尾となる。
自動再接続するとはいってもチェーン方式であることに変わりは無いので、SB5Xとユニバーサルレシーブで接続したSB6Xはペアとなって、先頭もしくは最後尾を走ると良い。
尚、SB5Xはユニバーサルを搭載するインカムであれば何でもOKで、他社インカムとも置き換えができる。



スマホ等のデバイス接続のポイント



・同時に2台のスマホをA2DP/HFPで接続できるが、実際に音楽等を聴けるのは1つだけの排他利用

・チャンネル2が優先され、音がなれば割り込んでくる

・両チャンネルともにインカム通話と併用可能

・両チャンネルともに最大4台までペアリング情報を記録できる


■SB6Xはスマホ等との接続用チャンネルは2つで排他利用
チャンネル2が優先されるので、優先度の低いほうをチャンネル1に登録しておけば良い。
例えばチャンネル1に音楽用のA2DPトランスミッター、チャンネル2にナビ用のスマホとしておくと以下のような動作をする。

・チャンネル1の音楽を聞いている状態
・ナビ音声が入るとチャンネル2に切り替わりナビ音声が聞える
・ナビ音声が終了すればチャンネル1に戻って音楽が聞える

接続する機器にもよるが、切り替えは0.5秒程度とそこそこ高速なので不便はなさそうだ。

また、それぞれのチャンネルにはペアリング情報を4台まで記録できてペアリングした順番が新しい方が優先的に接続される。
例えばチャンネル1にスマホをペアリング、次にトランスミッターをペアリングすると、まずはトランスミッターへ接続にいき、接続できなければ次にスマホへ接続しにいく。

多数の機器を利用している人には嬉しい機能だ。



B+Linkの動作を確認


B+Linkの動作を理解するため、いろいろな操作を試してみた。

B+Link 4台の接続テスト



ペアリング、自動接続、トークオフ、マイクミュート、強制呼び出しをテストしているので動画を参照していただきたい。
手順は以下の通りとなる。

手順 1:電源を入れる

手順 2:全てのSB6Xで上下ボタンを同時3秒長押しでB+Linkペアリングモードにする

手順 3:1台のSB6Xで上下ボタンを同時押しでサーチモードにする

手順 4: 30秒ほどでペアリングを完了し自動接続が開始される


自動接続を信用して待つ


動画ではペアリング完了後の自動接続で1台がすぐに接続できなかった。
この場合でも基本は自動接続が動作し続けるので放置でOK
10回ほど試して一発で接続できたのは7回。
2回は30秒~1分くらい放置して自動接続。
残る1回は1分経っても接続できなかったので、接続できてないインカムの上下ボタン同時押しでB+Linkを停止後にB+Linkを開始するとすぐに接続ができた。

この動作はペアリング直後に限らず、通常利用している時でも同じ。
例えばチェーン接続のブリッジ機が電源オフや調整する間もなく一気に離脱した場合、接続されている端のインカムは一旦B+Linkが終了したりするが、基本は自動再接続に任せて操作しなくて良い。
早ければ5秒程度、遅くとも1分以内に調整が完了する。
目視できる範囲にいるにも関わらず1分以上接続できない場合は、B+Linkをオフ、オンしよう。


通話音質は良く、遅延も少ない


動画にはないが喋ってテストしたところ、チェーン接続のどの位置にあっても音質の差はほとんどなく、快適だった。
ただ、音楽を併用すると若干人の声の音質が低下する。
音楽を停止、再生した瞬間に通話音質が切り替わることが確認できるくらいに違いはあるので、ファームアップでの改善に期待したい。

遅延はかなり短縮されており、MidLandとまではいかないがSENAより短くなっており、大幅な進歩が見られる。

BT Proシリーズ 0.05秒
SB6X同士 0.1秒
イージートーク3 0.1秒
SENA 20S同士 0.15秒
SB5X同士 0.2秒
Line通話 0.5~0.8秒(混雑具合次第)



B+Linkの要点

・B+Linkを開始したら基本は放置でOK
※経路によっては誰かの離脱でB+Linkが勝手に終了するが、自動復帰するので焦らず放置

・目視できる範囲にいるにも関わらず1分以上接続できなければ、接続できてないインカムのB+Linkを終了して開始する

・全員が接続されて安定しているにも関わらず、5回以上ポーンポーンという探索モードが続く場合は上下ボタン同時押しで探索キャンセルする
※不要な経路探索が動作している?

まだ4台のB+Linkで実走してないが、以上の3点だけ注意しておけば良さそうだ。



B+Link4台にユニバーサルで2台接続 合計6台で接続テスト


手順はB+Linkペアリングをした後に、SB6Xの下ボタンを使ってSB5Xとユニバーサル接続。
SB6Xを1台につきSB5Xを1台ペアリングする。
先にB+Linkを開始して4台で接続。
次にSB5Xから発信して接続すると、6台が接続できる。
※1回接続すればSB6X側からでも発信可能


接続は以下の通りとなっている。

SB5X(ユニ)---(ユニR)SB6X(B+Link)---(B+Link)SB6X(B+Link)---(B+Link)SB6X(B+Link)---(B+Link)SB6X(ユニR)---(ユニ)SB5X


接続はできたが、10分間で2回、約20秒のB+Linkの調整が入ってその間は通話ができなかった。
安定性に難があるが、B+Linkの自動再接続のお陰で手間はかからなかったので、とりあえずは使えそうな感じだ。
実走行でどれくらい使えるかは試したらまた報告する。



走行レビュー


日本語音声案内が立体的な感じで未来感がすごい。
アーマードコアとか攻殻機動隊のような感じでワクワクさせてくれる。
走行中は聞き取りにくいかと思ったが、むしろ頭の後ろ、別の場所から声がしてくるのでこの声は音声案内であると認識しやすい。
これが他の機種と比べて有利な要素というわけではないが、楽しいと感じることは大事なことだろう。

一通りチェックした動画をアップしたので確認していただきたい。
それでは各種音質をチェックしていく。

スマホとA2DPで接続して音楽を再生


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スマホとペアリングして音楽を聴いてみた。
普段PCを使う際は、オーディオテクニカのそこそこのオーバーイヤーヘッドホンを使っているが、それに近い臨場感がある。
ヘッドホンより密閉性の低い環境にも関わらずこれだけの音なのだから、いかにスピーカーとアンプが優れているかがよくわかる。
低音から高音までバランスが良くクリアで癖が無い。
これまで最高音質としていたオプションのNeoやデイトナのインカムを大きく上回る。



2人で会津若松ツーリングでチェック


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以下3パターンをツーリングでテストしてきたので紹介する。


SB6X 2台をB+Linkで接続(動画前半)


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2台接続なのであまり参考にならないが、とても安定している。
通信距離は最良の環境で1000m以上、見通しが悪くなった時点で切断された。
お互いが見えない状況で700mくらいまで近づくと自動再接続となった。
これが3台、4台で自動再接続、経路制御されるとなれば期待は膨らむ。

マイクはSB5Xと大差はないが人の声を自然に拾っており良い部類。
スピーカーが抜群に良いので小さい音量でも人の声が聞き取りやすい。

ノイズリダクションについては静止状態で比較するとSB4X以上、SB5X以下といったところ。
ノイズと認識するまでは早いけどノイズカット量がSB5Xには及ばず普通レベル。
先日、実際の走行時に誰もいない山中で吹かして確認したところ、最初の1秒くらい排気音を拾った後はほぼ聞えなくなった。
今後のファームアップでSB5Xくらいまでは引き上げて欲しいと思うが、現状でも常識的な範囲の音量であれば十分な効果が得られている。

気になったのは、A2DPの音楽併用をした場合に音楽がプツプツプツ・・・と定期的にノイズがのることと、人の声の音質がわずかに低下することだ。



SB6X 2台とSB4X、SB5Xをユニバーサルで接続(動画後半)


SB6Xtest105.jpg
構成は以下の通りで、今回は2人だったのでSB6Xをお互いがジグザグになるように持って、SB5X(自分)とSB4X(先輩)で通話をしている。
仮想的に4台で走行している状態で、1コーナー分はなれると4台全部がお互いに見えない状況となるためかなり劣悪な環境だ。


SB5X(ユニ)---(ユニR)SB6X(B+Link)---(B+Link)SB6X(ユニR)---(ユニ)SB4X


SB4Xの4台接続よりは良いがSENA 10S、20Sの4台よりはノイズが多い。
通信距離は400m程度離れても特に問題は無く、コーナーで隠れるとさすがに通話は不可となったが接続は維持されていたので、見える範囲までくれば普通に会話できるようになった。

尚、この接続の場合はSB6X間はB+Linkで構成されているので、この間が切断されても自動再接続してくれる。
逆にSB5XやSB4Xが切断された場合は手動での接続が必要だ。


SB4Xのファームアップも予定されているので、それでどこまで改善するか期待したい。
ユニバーサルということを気にする必要はなく、普通のB+comペアリングと同じと考えて良い。


別の日に6X---6X---5Xで接続したところ、中央のブリッジをした6Xで音楽を併用すると、人の声にノイズがのって聞き取りにくくなった。
ユニバーサルでブリッジしていることが原因と思われる。
音楽を停止すると快適なのだが、やはりフルに機能を使いたいので早急にファームアップで改善してもらいたい。
ブリッジをしない6Xはすこぶる音質が良かった。


SB6XとSENA20Sをユニバーサルで接続


SB6Xtest2.jpg
構成は以下の通り。

SB6X(ユニR)---(ユニ)20S

ノイズはほとんどなく非常に快適。
通信距離も高速で見通し500mくらい離れたけど全く問題なし。
他社接続の時は感度の違いに悩まされることが多いが、20Sとの相性は抜群に良いようだ。


SB6Xを5台で接続


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2017/12/3追記
ツーリングメンバーにお願いをして、SB6Xのテストを主目的としたツーリングを開催。
いつもわがままを聞いてもらってありがとうございます。

この日は海老名SAに集合して国道246号、三国峠、山中湖、道志道というルートでSB6X 5台接続でテストした。
残念ながら動画は録音ができてなかったので文字のみとなる。


ペアリングは1分で終わり


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朝一、SAに集合してペアリングを実施。
最初にB+Linkのリセットをして、5台一斉にペアリングを操作をすると、何のトラブルもなく30秒程度でペアリングが完了。
リセットから完了まで1分もあれば十分で、慣れれば40秒ってところだ。


初回の接続だけやや不安定


ペアリング直後に自動的にグループ通話が開始されるが、この時も、その後の休憩後の一斉接続時も5台が一発で繋がることは少ない。
だいたい4台接続ができて、1台だけ接続できないという感じになる。

ただ、B+Linkが優れているのはここからで、接続の順序を気にする必要が無いということは繋がってない1台が適当に操作すれば最適な接続形式になるということだ。
実際、このように4台接続できて1台がだめだった場合、だめな1台でB+Linkを終了、開始したり、それでもだめなら再起動してB+Linkを開始するとすぐ接続できる。

今回のツーリングでは、誰か一人がB+Linkを開始させて4台接続できて、そのまま出発。
走行しながら数分後に5台目が接続できるという感じで、接続のストレスは皆無だった。


通信距離は十分、安定性も高いが通話音質はまだまだ


僕が最後尾について300mほど離れても特にノイズが増えるようなことはなかった。
並び順がわからないので必ずしても最適な順番ではない可能性はあるが、実用十分なレベルの通信距離。
体感的にはSB4Xのチェーン接続くらいの通信距離は十分ある。

今回のツーリングではノイズが増えることはあっても数十秒で収まり、切断されるといったことは一度も無く、とても安定していた。

音質は3台接続時と比較すると5台接続時は通話にノイズがのりやすく、やや音質に劣る。
それでも高速でも市街地でも通話は十分できるので実用的には問題ない。
でもやっぱりもう少しがんばって快適にして欲しいと思う。

音楽併用時に通話音質が低下する点は早急に改善していただきたい。
※これは接続台数に関係なく発生


バッテリーの持ちはすさまじい


バッテリーアナウンスは80%以上、50%以上、30以下、要充電 の4つ。
今回のツーリングでは約4時間使って80%以上をキープ。
その前は音楽を併用し2日間で14時間使って30%未満になったところだった。
B+Link、ブリッジ、音楽併用とフルに機能を使っても16時間くらい使えそうだ。
B+comはもともとバッテリーの持ちが良いのだが、SB6Xはずば抜けている。


5台接続は実用レベルにあり


IMG_2561.jpg
仕様外の5台接続は想像以上に安定していた。
切断を繰り返して前に進まないことを考え、ツーリングルートはかなり余裕をもった短距離にしていたのだが、あまりにスムーズにいきすぎて予定時間より早く終わってしまったほど。

課題はあるもののこれならSB6Xの5台接続のツーリングは十分可能。
ペアリングも接続もあっけなさ過ぎて、今までの苦労は何だったのかと思うくらい楽だった。
SB4XやSENA、MidLand等、既存製品の一発グループ接続は設定や制限が何かとあって使い勝手がいまひとつだが、その点を払拭しているというのがB+Linkの強み。
適当で良いというのはこうも簡単なのか。
そう強く感じた。



SB6Xの課題


すべてが新しい機能なのに拍子抜けするほど普通に使えるレベルにまとまっているが、SB6Xの課題を5つ、厳しいことを書いておく。


B+Linkの6台接続の安定性


現時点で最大4台接続を推奨、実際に走行すると5台なら十分利用可能だったが、やはり6台接続へ向けてファームアップデートの期待がかかる。
SENA 30kのメッシュネットワークは16台接続をサポートする予定で開発が進んでいるので、次世代インカムとして最低でも6台接続を実用レベルの安定性で実現してほしい。


ノイズの改善


SB4X、SB5Xを含めた4台接続は従来の4台接続同等で、これはSB4XやSB5Xの限界で仕方ないと思う。
むしろユニバーサルを使ってここまで安定させられたのはすごいことだ。

しかしSB6X自身は音楽を併用した時に通話音質が若干低下することと、音楽にノイズがのることがあった。
全体的に動作が良いわりに期待値に届いていなく、もっと改善できるのではないかと期待してしまう。


ユニバーサルへの対応


SB6Xでユニバーサルも廃止となったことはインカム業界として決して良いことではない。
ユニバーサルを搭載することが標準となった今、自社ペアリング(B+Link)とユニバーサルレシーブの構成を採用するメーカーがサインハウス社のみであれば問題は無いが、他社も同様の構成で追従した場合どうなるか。
ユニバーサルができるインカムが減ればユニバーサルレシーブが役立たずとなり、ユーザーも他社と接続しにくい状況が生まれ、誰も得をしない可能性がある。
実際のところ他社がユニバーサルを廃止すれば自爆することになるので、そうはならないだろう。
しかし、他社にユニバーサルを押し付ける形となっているのは好ましくない。

ここはシェアNo1のメーカーらしく、自社ペアリング(B+Link)、ユニバーサル、ユニバーサルレシーブ、最低限この3つを搭載するよう強く望む。


B+Link対応機種の拡充


SB6Xの真価を発揮するにはB+Link対応インカムが普及する必要がある。
SB6Xの音質や音楽併用は魅力的だが、今後B+comの中核になるのはB+Linkだ。
他の機能を削ってでも2万円台前半でB+Linkに対応した下位モデルの発売を急いでもらいたい。


B+Linkグループの複数登録


6台でも十分だけど、7台以上となった場合の救済策が欲しい。
B+Linkグループを複数登録できるようにしておいて、2グループに分かれた場合にどっちにも参加できるメンバーがいれば、グループを行き来して連絡係りとなることができる。

例えば10人の場合、
グループ1 ABCDEFの6人でB+Linkペアリングをする
次に
グループ2 EFGHTJの6人でB+Linkペアリングをする。

EとFは上下ボタンを1回押しで最後にペアリングしたグループ2が起動し、上下ボタンを2回連続押しするとグループ1が起動する。

グループは最大で3つくらい登録できるようになっていれば完璧だと思う。
この運用はB+com Station 2台やメディアサーバーを混ぜて試したりしたが、とても便利なものだった。
B+Linkは適当な操作で簡単にグループ通話に参加できるので、複数登録をサポートすれば利用の幅が広がると思う。
強く実装して欲しいとメーカーへ要望している。


ナビ音声やLine通話を別インカムへ転送する裏技


T先輩から「大人数でツーリングする時にLineを使うしかないんだけど、ユニバーサルレシーブにスマホを接続したらナビ音声を併用したり共有できない?」と相談をもらった。

確かにユニバーサルレシーブは他インカムから見ればただのHFP機器でしかない。
スマホを接続してHFPで発信すれば、スマホの音を他のインカムへ転送できる。ということになる。
これは盲点だった。

SB4Xの裏技で紹介した withモバイル のようなことが、もっとレベルの高いところで実現できそうなのでテストした結果を記載する。
ちなみにSMH10や30kにもSB4Xとほぼ同じ会議通話という機能があるが、どうも電話以外は対象ではないようでHFP化しても転送することができない。
複数のスマホでだめだったのでおそらくできないのだろう。


構成は一見ややこしく感じるかもしれないが、ユニバーサルレシーブで接続するインカムをスマホに置き換えるだけなのでとても単純だ。
スマホについて多少理解があれば大丈夫なレベル。
実際に走行しても大丈夫なくらいの安定性はありそうだが、試走できてないのでその点はご留意いただきたい。

基本形 ユニバーサルレシーブにスマホを接続してスマホの音を転送する


DSC02985.jpg
SB6Xを2台とスマホを1台接続して、スマホの音声を別のSB6Xに転送してみる。
A2DPを強制的にHFP化する必要があるので、BTmonoのようなBluetoothトランシーバーアプリをインストールしておこう。

①SB6Xのペアリング情報を削除する(B+Linkだけでもいいが念のため全削除)
②SB6X 2台をB+Linkでペアリングする
③SB6X(赤)のインカムボタン下を長押ししてユニRペアリングにし、スマホのBluetooth画面に表示された「B6 Universal」とペアリングする
Screenshot_20180321-155734-3.jpg


あっけなくペアリングできた。
これで準備はOK

④スマホとSB6X(赤)を接続する
 インカム下ボタンを押しても接続できない場合はスマホから接続
⑤スマホアプリ BTmono を起動してオンにする
 ※すべての音を強制的にHFPに乗せるアプリ
⑥B+Linkを開始してSB6X(青)と接続する
※B+Linkブリッジはどのタイミングでも良い
Screenshot_20180321-155747.jpg

スマホで音楽やナビ音声を再生してみてると、音質は悪いがSB6X(青)に転送されていることが確認できた。
音楽はちょっと厳しけどナビ音声なら音質は十分。
ナビ音声の共有はとても便利なので試してみてほしい。

注意点としては、スマホの音量はアプリに依存するので使うものによって細かく調整が必要なのと、スマホもインカム1台分を消費しているはずなので、通話音質面ではこの状態でインカム3台分と同等と考えなければならない。
一応SB6Xだけなら5台通話は実用レベルなので、スマホで1台を消費していると考えればインカムは4台が限界だろう。


Line通話を転送する


line2223.jpg
そのままLine通話を開始すると、SB6X(青)にLine通話の音声が転送されることも確認した。
BTmonoをオフにするとSB6X(赤)で音楽やナビ音声が聞けなくなる。
これは音楽やナビ音声はA2DPで発信しており、Line通話はLine内の音のみをHFPに乗せていることが原因と考えられる。
BTmonoをオンにすればナビ音声も強制的にHFPに乗せられるので、スマホ1台でLine通話とナビ音声を併用し、さらに接続するインカムへの転送も可能。

Line通話の対向も同様に構成し、SB6XをLineのグループ通話に参加させて、そこから1~2台のインカムをぶら下げるという方式だ。
さらにデバイスボタンにA2DPのスマホ等を接続すれば、自身のみで音楽やナビ音声を聴くこともできる。

まとめると、
・音質が下がっても良いから他のインカムに転送したいなら、ユニバーサルレシーブに接続してBTmonoをオンにする。
・転送不要なら普通どおりデバイスボタンにA2DPで接続する。
・スマホが2台あれば分散させて併用も可能。

ということだ。

正式な名称は無いので 「Lineぶら下げ方式」 と命名する。
通話アプリは他のものでも多分大丈夫。


Lineぶら下げ方式をありそうなパターンで検証


DSC02980.jpg
SB6Xが手元に2台しかないので大規模にはできないが、とりあえず最低限として2つの小グループで構成した。
SB6Xの台数分だけ小グループを増やして、大人数でも音質低下を最小限にとどめることが可能だ。
逆にSB6Xの台数が少なければ、ぶら下げ台数を増やすか、ぶら下げをせずにインカム単体でLineのグループ通話に参加させるかのどちらかになる。

今回はSB6Xを2台とSENA 30kを2台、合計4台で2つの小グループでテストした。

接続方法は簡単で以下のようにしている。
①SB6Xのインカムボタン下をユニバーサルレシーブにしてスマホとペアリング
②SB6Xのインカムボタン上をユニバーサルレシーブにして、SENA 30kをユニバーサルにしてペアリング
③スマホとSB6Xを接続してBTmonoをオンにしLine通話を開始
※ナビ音声を小グループへ共有しないならBTmonoは不要
④SB6XとSENA 30kを接続
※起動後の初回接続はSENAから発信しないといけない場合が多い


これで端から端まで通話が可能になった。

ちなみにスマホのナビ音声はぶら下げたインカムに転送はされるが、BTmonoを有効にしてもLine通話には混ざらないのでLineの対向へは転送されない。
ぶら下げている小グループ内だけで共有されることになる。

DSC02977.jpg
もしナビ音声をLineグループ全体に共有したいなら、Line用スマホとは別のスマホをユニバーサルレシーブに接続して、BTmonoで転送をかければ良い。
ぶら下げた末端のインカムがSB6Xでなければならないので、SB6Xの台数に余裕があるなら可能だ。

Lineとスマホの不具合?解消方法


LineとOS(Android)の問題で、Line通話がインカム(SB6X)に転送されない事象が時々発生する。
対処方法はLine通話停止、Line再起動、BTmono併用時はオフオン、Bluetoothの再起動、それでもだめならSB6Xの再起動。
またLine通話が終了するとBTmonoがオンになっていてもナビ音声等が転送されなくなるので、その時は再度BTmonoをオフオンすれば解決する。

ネックになるのはLine(スマホ)なので、先にLine通話で会話ができてからぶら下げるインカムを接続すると良いだろう。

これらの動作はLineやスマホのバージョンによって変わってくるので、試行錯誤をしてほしい。
どうしてもだめなら、スマホとSB6Xを再起動して一つずつ落ち着いて操作しよう。


Lineぶら下げ方式のメリットは多い


line222.jpg
自動経路制御のB+Linkは便利なのだが、やはりBluetoothの限界で数珠繋ぎにして段数が増えれば増えるほど安定性が低下する。
対してLineのグループ通話はスター型のハブ方式であり、同時接続をしても安定性の低下は起こりにくいが、電波が悪くなって切断されると全員が通話できなくなるし、1秒くらいのラグはあるし、スマホのマイクが勝手にオンになるという不具合が出るスマホも多く、安定性が高いわけではない。

それならスマホの動作が安定している人だけがSB6XでLineのグループ通話に参加し、他の人はSB6Xにぶら下がっておくことで安定性が向上し、電波が悪くなって切断されても、SB6Xにぶら下がる少人数グループごとの通話は維持されるので、そのメンバーの1人がルートを理解していれば目的地までスムーズに到達できる。

B+Linkの接続台数の少なさと、Line(スマホ)の電波の弱点をお互いにカバーし、おまけでナビ音声を共有までできるwin-winな関係だ。


SENA 30kのメッシュもBluetoothの数珠繋ぎより台数が増えても音質が低下しにくい。
電波は関係ないし安定性もLineより高いのでLineぶら下げ方式がメッシュを上回るというわけではないが、バッテリー、汎用性、ナビ音声共有等の点でSB6Xの利点も多い。
ユニバーサルレシーブはもっと他に応用できないかと楽しくなってしまう機能だ。


欠点はユニバーサルレシーブに接続したスマホはインカム接続1台分としてカウントされるはずなので、実質ぶら下げられるインカムの数は2台程度、SB6Xを含めて3台くらいにしておいたほうが無難。
あまり段数を増やしてしまうと、せっかくのLineグループ通話による段数節約の効果が薄れるので、SB6X持ちの人は積極的にLineグループ通話に参加して、1~2台をぶら下げた方が良いだろう。

安定性はスマホに依存する部分が大きいので、各自で試してみてほしい。
仕組みを考えれば十分使い物になると思うけど、まだ実際に走行はできてないのでその点はご留意いただきたい。と、念押ししておく。


SB6Xの評価 高い汎用性・先進・異端


SB6Xtest100.jpg
何もかもが新しいのに、初期ファームにしてはまずまずの安定性。
2018年2月に安定性向上のファームver1.1が公開されており、実際に試したところ少しだけ全体的に良くなった。

SB5X以前のB+comペアリングと決別し、B+Linkを主役に迎え入れ、ユニバーサルレシーブでB+comペアリング同等の安定性を確保し、メーカーの壁を取り払おうとする異端な存在。
SB5X初期の失敗が契機となったであろう思い切った戦略転換は、今のところ成功しているように見える。

他社接続の自由度の高さは唯一無二。
安定するかどうかは接続するインカムのユニバーサルの出来にも影響されるので、SB6Xがあれば100%の通話品質になるわけではないが、ツーリングメンバーのメーカーが統一されてない場合はSB6Xが最有力。

さらにユニバーサルレシーブの応用でナビ音声を共有したり、Lineぶら下げ方式で拡張したり、耐障害性が向上したり etc・・・
スマホを使いこなせば何でもできそうだ。

SENA 30kのメッシュと比較するとB+Link単体では劣っているが、バッテリーの持ちとユニバーサルレシーブの汎用性の高さでSB6Xに軍配。
ファームアップで6台接続の正式サポートとノイズの減少を強く期待している。

10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・10
インカム通話音質・・・・・・9
通話距離・・・・・・・・・・7
安定性・・・・・・・・・・・6
操作性・・・・・・・・・・・10
機能/拡張性・・・・・・・・9
取り付けやすさ・・・・・・・8
重さ・・・・・・・・・・・・6
コストパフォーマンス・・・・5
おすすめ度・・・・・・・10!
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交渉が苦手でもバイクを相場+αで気持ちよく売る方法

  •  投稿日:2017-06-18
  •  カテゴリ:その他
IMG_2248-2.jpg
先日KLX125を売却し、妻のバイクとあわせて合計4台を手放しました。
1台1台、どうすれば気持ちよく納得して売れるのか、試行錯誤を繰り返して自分なりの結論が出たので書き留めます。
※あくまで個人の経験を基にした考察なので参考程度にみてください


よくあるバイク売却HowToは交渉力と強い心と時間が必要



よくバイクの売却を指南するサイトではこのような記載があります。

・無料だから5社くらいは出張にきてもらって査定してもらいましょう!
・店頭より出張買取のほうが高額だし楽です!
・最終的に一番高いところに声をかけなおして売りましょう!
・他社はこの金額と言って上回らせて、また他の業者に査定させましょう!
・たくさん査定してもらわないと安く買い叩かれますよ!
・自分の希望金額を伝えたら足元を見られますよ!
・なるべく高く売りたい。と濁しましょう!
・徹底的にゴネましょう!
・情に訴えかけて引き出しましょう!


って書いてありますが、これをやるとどうなるか。
実践してみました。

結果・・・・
精神的にすごく疲弊しました。
百戦錬磨の交渉人なら、疲れることもなくタフに戦い抜いてもっと高い価格で売却できたでしょう。
でも僕にはそんなタフさはありませんでした。
業者の方も場数を踏んでいるので、そう甘くはありません。
というか、HowTo指南サイトでゴネることを推奨するのってどうなんでしょうね。
交渉とゴネることは違うので、この点を履き違えないようにしましょう。

それでは「バイク売却HowToあるある」で失敗したなと思った売却時の経緯を書きます。
尚、今まで売却したバイクはいずれも小排気量か状態の悪い大型です。
店頭での販売価格が80万円を超えるような車両では少し状況が違うかもしれませんが、参考にはなると思います。



出張買取をたくさん呼んで査定し、最終的に一番高いところに声をかけて売れるのか?


P1060625-2.jpg
2014年頃にカワサキのER-6n(600cc)を売却した際に実行しました。
メモがあるので当時の様子を書きます。

妻が乗っていたバイクで、僕と出会う前にレッドバロンで購入。
2006年式の8年落ち、走行距離は25000km、タンクの凹み等状態は悪い、正規輸入が始まる前の平行輸入モデル、不人気車。
あらゆる悪条件が揃ったバイクながら、市場に出回っている台数は多く、店頭販売価格はだいたい30万円程度。
漠然と22~23万円になればいいな。という程度で考えていました。


店舗への持ち込み査定はあまり交渉に応じない


ナガツマ、レッドバロンなど4店舗で査定してもらい交渉もして最高18万、最低12万。
レッドバロンは他社の見積もりをもってきてもらえれば+3万円で買い取ると約束をされるが、最高額の18万円を出した業者はその場限りの価格で見積もり書は出せないと断られてしまいます。
※レッドバロンでの購入者特典

1店舗あたり査定に1時間、交渉は10分程度。
HowTo通り他店がいくらだからそれ以上にならない?と交渉しましたが、
「その金額を上回れば売ってくれますか?」
と必ず突っ込まれ、その時点で覚悟を決めなければ真剣に応じてくれる気配がなく、結局売却はせず査定のみで終了。
ここまで朝から晩までまる一日を費やしました。

査定の見積書はもらえるところもあれば、毎回査定しなおすので見積書は出せないというところもあります。
やはり相見積もりをとるだけとって値を吊り上げるという事を警戒しているようです。


出張買取業者は交渉スキル次第


P1060627-22.jpg
次に出張買取業者の査定を呼びました。
どの業者も査定に30分、交渉に30~60分程度がかかっています。

■1社目は13万円 (バイクショップ ロミオ)
最初の提示が13万円。
HwoTo通り明確な希望額を言わず、他社が18万円を提示しているからそれ以上にして。と伝える。
「19万円なら売ってくれますか?」と聞かれるが、ここでYesと言ってはそれ以上にならないので濁すように回答。
担当者は社内に電話するが数分で13万円が限界と回答をもらう。
担当者は全然しつこさはなく、むしろ相手にするだけ時間の無駄という感じで引き上げていきました。


■2社目は14万円 (業者名忘れた)
電話で詳細な状態を伝えただけで、「14万円なら買います」と言い切る。
出張してから交渉して買い取れないというリスクより、出張前に確定させる方法で進めたのだと思われます。
店頭買取より低かったのでお断りしました。


■3社目は20万円 (業者名忘れた)
最初は15万円の提示。
他社の18万を引き合いに出して19万円を提示された後、もう少しと粘って交渉した結果、20万円を提示される。
漠然とした希望額は22万円程度なので交渉続行。
「なんとかもう少し高くしてほしい・・・」という具合で交渉すると、徐々に担当者が苛立ちを見せ始める。
「いったい幾らなら売ってくれるのですか!?しっかり社内調整して金額を引き出したのですよ?」
という感じ。

レッドバロンの+3万円に期待して断ろうとすると、
「この特価は今日限りの特価なので、次回は最初の提示額の15万円になります。見積書は出せません。」
と、冷たく突き放される。
迷ったけどもう交渉するのも疲れたので、20万円で売却を決定。


この後計算しますが、店舗での予想車体販売価格30万円の70%が21万円なので、交渉の仕方次第で1~2万円は上がったかもしれませんが、まずまずの売却価格です。
ただし、ものすごく疲れて嫌になりました。



のらりくらりは難しい


交渉のたびに、「いくらなら売ってくれるの?はっきりしてよ」という顔をされ、のらりくらりするのは僕には合いません。
相手もこの手の交渉は何百回と経験しており、上手にいなしてきます。

今回疲れた理由は以下の通りと推測しました。

・いくらなら売ると明確にせず、「他社が~」とばかり言って吊り上げようとしたので担当者も対抗した
・相場をしっかりリサーチできておらず提示された金額が適正か自信がなかった
・もう少しを期待して欲が出た
・まだ上があるのではないかと疑った

他社がどうではなく自分の意思はどうなんだ?と今更ながら思います。
僕みたいな平凡な交渉力では、HowToみたいな老獪な交渉は精神的に疲れて嫌になると実感しました。



交渉下手に最適な省エネ交渉術


効率よく、気持ちよく交渉できることを重視した交渉術について書きます。
親しい店長に聞いた話と、異業種の営業マンをしていた僕の経験をもとにしています。


登場人物の立場を考える


バイクの売却にあたっては3人の利害関係を持つ人物が登場します。

1. バイクを売る人
少しでも高く売りたい、あまり手間はかけたくない。
と思う人が多いでしょう。

2. 営業担当(兼 査定担当)
店頭で対応したり、出張査定に来る人です。
バイクの最低限の状態をチェックし、写真をとって社内へ送付するか自身で金額を出します。
初回の査定額をベースにあなたと価格交渉をし、価格があわなければ上司に相談します。

売る人と価格決定者(上司)との間を取り持ってくれる存在なので、いかに営業担当が社内を説得しやすいようにしてあげるかが、お互いに気持ちの良い満足できる取引にするポイントです。

3. 営業担当の上司
本当かどうかはわかりませんが、価格交渉に入れば上司に相談しますと必ず言います。
初回の査定額から、売り上げ状況を考えて特価を出すという仕組みです。



社内に価格相談をする時の営業担当の心理


営業担当は与えられた裁量の上限を超えると社内に価格調整をしますが、お客さんからは高く!と言われ、社内からは安く!といわれるものです。
どうすれば営業担当が社内に価格相談をしやすくなるのか?

僕が以前営業をしていた時に、お客さんによって社内調整しやすいかどうかが決まることを強く実感したので、それをもとに書きます。

困ったお客さん


・価格交渉後に覆す人
・情報を小出しにする人
・明確に意思を表明しない人
・情に訴えかけてくるだけの人

社内調整したあとに覆されたり情報が出てくると社内からの信用を失い立場を悪くしてしまうので、そういったお客さんとわかれば尽力したくなくなります。
情に訴えかけるのは悪いことではありませんが、効率よく仕事をするためには二の次です。
他に優先することがあることを理解しておきましょう。

例)
まさきち→営業担当
「40万円ではちょっと・・・もう少し高くならない?(ズバリ価格は言わずにのらりくらり引き上げ交渉!)」

営業担当→上司
「お客さん、40万円では売らないといっています。価格をあげてください。」

上司→営業担当
「いったい、いくらならいいんだ?ズバリの金額を聞き出せないなら適当に42万といって終わろう」



仕事をしやすいお客さん


・相場をよく理解している
・意思を明確にする
・必要な情報を一回で出す
・一度言った事は曲げない

例)
まさきち→営業担当
「45万円なら必ず売ります。それ以下では売りません。」

営業担当→上司
「お客さん、45万円なら必ず売る、それ以下では売らないと言っています。45万円を提示していいですか?」

と相談すれば、あとはyesかnoの回答を待つだけです。
Noとなっても顧客の絶対条件を明確に引き出せたので十分仕事はできたとなり、引き上げやすくなります。


交渉は希望金額を明確に伝える



・相場を理解して、自分の納得のいく金額を設定する。
・営業担当がスムーズに社内調整を進められるように「この金額なら売ります」と明示して、それを覆さない。


この2点だけです。
もし到達しない場合は、さっさと諦めて次の業者との交渉に進みましょう。
相手が引き下がらなくても、「○○万円でなら必ず売ります。それ以下では売りません。」と一貫して伝えれば、すぐに引き下がります。
発言がぶれるほど、営業担当は交渉の余地ありと踏んで引き下がらなくなります。
そうなると、あなたも営業担当もイライラしてきたり、無駄な時間を費やしてそれはお互いのコストとなって跳ね返ってきます。



納得のいく金額の設定方法



バイクの売却ルートは2種類あります。

一つ目はバイクショップや買取専門店等の業者への売却、二つ目はヤフーオークション等の個人売買。
これらの価格は必ず相関関係があります。
業者の買い取り相場を推測し、個人売買のトラブル対応や書類手続きの手間を考慮して、納得できる目標金額を設定しましょう。
※業者オークション代行もありますが一般的ではないので省きます

業者への売却は、売却後のトラブルや書類手続きがなく、そのぶん安くなる。
個人売買は、売却前の現車確認、売却後のトラブル対応、書類手続きがあり、そのぶん高く売れる。

それらを考慮して納得のいく金額を設定しましょう。



相場調査用エクセルシート作りました


売却相場調査シートサンプル1
これから算出する内容をエクセルシートにまとめました。
ある程度、計算式で自動処理するので目標金額の割り出しが楽だと思います。
サンプルとしてKLX125とNC750Xのデータを入力しているので参考にしてください。

バイク売却相場調査シートをダウンロードする
左上のダウンロードをクリックします。



業者の買取相場を推測する


DSC_0411.jpg
ここからは実際に僕が売却したKLX125を例に計算します。

KLX125
2014年式
走行1200km
状態は少し悪い
・エキパイがサビて塗装が剥がれている
・エンジン全体に腐食がある
・外装に全体的に少し傷がある
・シートに汚れがある
フルノーマル

年式、走行距離の割りに状態は悪いので、状態が良い車両と比べると10%くらい減額されると考えています。
買取査定時はぱっと見の状態と走行距離で大部分を判断するので、ネットで調べるだけで相場を確認できます。



goobike 同程度の車体は29万円程度


goobike.jpg
goobikeへのリンク

改造有無はあまり関係なく、よほど大きな改造をしない限りは下がりも上がりもしません。
消耗品等の状態や車検/自賠責の残り、店舗によって整備費もかかりますが、ざっくりとした相場を見るだけなので車体価格のみで計算します。

近い条件の車体は20台ほどで、25万円~31万円で販売されており平均は29万円でした。
ただいずれも僕の車両より状態が良さそうだったので、僕の車両なら27万円程度で販売されるのではないかと推測します。

1台目 2014年式 走行1900km 状態良い 車両価格24.8万円
2台目 2015年式 走行1900km 状態良い 車両価格27万円
3台目 2014年式 走行1300km 状態普通 車両価格28.9万円
4台目 2014年式 走行748km  状態良い 車両価格29.8万円
5台目 2014年式 走行1189km 状態良い 車両価格32.8万円
※全て消費税込み



店頭販売価格の何割程度か?


業者の買取相場を知る指標は二つあります。
1つは業者間で行われるオークションの落札相場です。
一般の人は見れませんが、バイクショップの人と仲がよければ見せてもらうこともできます。

僕が過去に見た車両は3つで、だいたい店頭販売金額の70~80%程度でした。
買取専門業者は業者オークションに流すので、業者の買取価格は70%以下が一つの目安になりそうです。


もう1つはネットや一般的によく言われている50%という指標です。
低価格なバイクの場合は30%、高価なバイクだと60%、ざっくり50%
営業利益はある程度固定で確保しないといけないので、低価格なバイクほど率が下がるというものです。

しかし、随分と安いなと思ったのでもう少し突き詰めていきます。


SOXのフェアトレード80は指標になる

SOX111.png
SOX公式ページへのリンク
関東の中堅ショップSOXではフェアトレード80という、販売する車体価格の80%以上で買取をするという指標を出しています。
近年少なくはなりましたが、嘘を言って買い叩いた直後に高値で販売する業者が多かった業界なので、このように宣言することでイメージアップできるというものです。

車体販売価格の80%で買い取るというのは相当高額ですが、SOXの車両本体の価格はかなり安くて整備費等の手数料がかなり高いので、実際のところの買取価格はまずまずです。
フェアトレード80の内容に間違いは無いけど、ちょっとせこいなと思います。

ちなみにVFR800はSOXで購入しましたが良い店ですよ。
参考になるので近くにあれば一度査定してもらってはいかがでしょうか。


仲の良い店長に聞いた買取相場

「普通は車体販売売価格の60%、買い手が既にいたり在庫車両が少ない場合や自分の店で買ってくれたバイクは70~80%で、一発で提示して終わり。基本交渉は受け付けない。」
とのこと。
この店は車体価格に整備費等ほとんどが含まれているので、60%というのはSOXの80%に近い金額になります。


業者買取相場は車体販売価格の60~80%


SOXのフェアトレード80、近所の店長の話から最低60%、最高80%と見て問題ないと思います。
ただし80%はかなり厳しく大量の業者に査定してもらわないといけないので、70%前後がベターです。
僕のKLX125の予想車体販売価格が27万円なので、60%で16.2万円 、80%で21.6万円になりました。


ヤフオクの落札予想価格は店舗販売の80%程度


yafuoku22.jpg
ヤフオクへのリンク
遠方の場合は送料2~万円、ヤフオク手数料3024円(固定)、車検や自賠責はここでは無視して落札価格のみ確認します。
過去3ヶ月の落札データを見れるので調べたところ、5000km以下の車両が8台ほど落札されており、平均は22万円程度でした。
僕の車両は走行距離が短いけど状態は少し悪いので23万円と推測します。


1台目 2015年式 走行3100km 状態普通 落札価格17万円
2台目 2012年式 走行3400km 状態普通 落札価格20万円
3台目 2012年式 走行2900km 状態普通 落札価格20万円
4台目 2013年式 走行1500km 状態良い 落札価格26万円
5台目 2015年式 走行400km  状態良い 落札価格26.4万円
※全て消費税込み


他にも3車種でデータを取りましたが、整備費用を含む店舗販売価格の80%程度で落札されています。
個人売買でバイクを買おうと思う人は、店舗より20%くらい安ければ、個人売買のリスクや手続きの手間を許容する人が多いようです。



過去3ヶ月で十分なデータが取得できない場合


オークファンの無料一般会員に登録すると6ヶ月まで遡ってヤフオクの落札情報を見れるので確認してみましょう。
それでも足りなければ月額324円のライト会員で10年間の検索が可能です。
カテゴリーごとに検索することができないので、とりあえず車体名で検索して、価格の高い順にソートすれば確認しやすくなります。
また、数か月分の一括検索は回数制限があるので、制限にかかった場合は1ヶ月ごとで調べましょう。





自分が納得できる目標金額を設定する


最後に相場の範囲内で納得できる目標金額を個人売買の手間やリスクと比較して算出します。

僕は業者へ以下の費用を支払うつもりで目標金額を設定しました。
・売却後のトラブルと出品の手間としてヤフオク予想落札価格の10%
・書類手続きの代行として1万円

個人売買予想落札価格23万円で計算すると、

23万円 × 0.9 - 1万円 =19.7万円

切り上げて20万円に設定する事にします。
個人売買で23万円のところ、3万円を業者に支払って手続きの手間とリスクを負担してもらう。
そう思えば納得できる金額です。



目標金額算出のまとめ


1 Goobikeから近い条件の車両5台を調べ店頭販売予想価格を算出
2 業者の買取予想価格は店頭販売予想価格の60%~80%
3 ヤフオクから近い条件の車両5台を調べ落札予想価格を算出
4 個人売買の手間とリスクを業者に代行してもらう考えで費用を決定する
5 落札予想価格から上記費用を差し引いて目標金額を算出
6 目標金額が買取予想価格から逸脱していないことを確認する


今回売却したKLX125は以下の通りです。
-------------------------
店舗での予想販売車体価格 27万円 (Goobikeから推測)
個人売買での予想落札価格 23万円 (店舗販売車体価格の約85%)
業者の標準予想買取価格  16.2万円(店舗販売車体価格の約60%)

業者への売却目標金額   20万円(店舗販売車体価格の約73%)
-------------------------

5社以内に売却したいと思っての設定です。
これで目標金額が決定したので次は業者選びについて考えます。



店舗持込か?出張買取か?個人売買か?


過去の経験からは店舗より出張買取のほうが高いです。
先述したER-6n、先日売却したKLX125、どちらも最終的に出張買取業者に売却しました。

店舗持込の場合、あまり交渉に応じてくれず提示金額も安めでした。
引きとめもなくあっさりとしたものです。

出張買取の業者は出張コストがかかっているため、なんとしてでも買い取って帰ることを目標としています。
なので、最初は激安でも交渉次第で大幅につりあがる可能性があります。
欠点は営業担当の押しに負けて安く売ってしまう事ですが、目標価格を明確に伝えることで回避できます。
出張買取、特に大手は安い、地元の自社販売している店は高い、と言われますが、効率よく手堅く売却するなら出張買取で明確に目標金額を提示して交渉したほうが良いと思います。


北海道霧多布付近海岸道-2
ホーネット250はヤフオクで売却しています。
車体に対するクレームはなく円満な取引が出来たのですが、双方に書類のトラブルがあって大変でした。
また出品時の現車確認の対応や問い合わせが多く、出品中の1週間はヤフオクにかかりっきりになり、費やした時間というコストは結構なものです。
トラブルがなければ丸儲けですし、高額なバイクなら差額は大きくなるので少しでも高くと考える場合は個人売買でもいいと思いますが、あまりおすすめはしません。



KLX125は3社目 目標20万円で売却


実際に売却した時の流れです。
最終的に3業者、約4時間で売却を決定しました。

例の店長さんの店は残念ながら自転車屋に転身したので査定できませんでした。
また廃車していたためSOXまで持込ができず査定しなかったのですが、後からSOXも出張査定があることを知り、試しにやってみたら良かったと思いました。


■1業者目 レッドバロン(店頭査定) 16万円
状態が良ければ17万円でしたがサビや腐食で1万円のマイナス。
はっきり20万円の希望を伝えましたが、交渉実らず16万円で終了。
予想販売価格27万円の60%=16.2万円が的中したので少し自信がつきました。


■2業者目 バイクボーイ(出張査定)
電話がきて日程調整前に具体的な話になりました。
この時点で目標価格を伝えたところ、
「提示できる最高額は21万円ですが、サビがあると20万円も厳しい」
とのことで、他社を優先することにしました。


■3業者目 バイクワン(出張査定)20万円
出張査定にきてもらいました。
まずは様子見で目標金額は伝えず、査定を開始して初回の提示まで約30分。
その間は子供と遊んだり、家事をして待っていました。
初回の提示額は14万円。
ここから交渉に入り、直球で伝えていきます。

まさきち:20万円なら売却します。それ以下では売却しません。
担当者:20万円という金額は他社が出しているのですか?
まさきち:いいえ。相場を調べてこの金額なら買い取ってくれる可能性は十分にある範囲だと考えています。(自信まんまんに!)
担当者:わかりました。厳しいけど調整してみます。

30分後に担当者から18万円の提示がありました。
僕は「申し訳ないですが、20万円 Yes Noでお願いします。」と伝え、さらに30分後、担当者から20万円の提示があり売却を決定しました。

担当者とは終始和気藹々で、ほとんど子供と遊んだり家事をしていたので拘束時間は短く、効率よく気持ちよく、目標価格で売却。と、満足できる査定でした。


購入した直後から長期出張や長時間残業が重なり、ほとんど乗れなくてごめん。
購入した時の写真を眺めながら、しみじみとしてしまいました。
DSC_0951-2.jpg



買取業者への依頼から売却までの流れ


買取業者への依頼の流れについて解説します。

まずはネットで買取業者、地元のバイクショップ、一括査定サイトのいずれかで申し込みをします。
営業時間内であれば数時間~翌日くらいに以下のようなメールが届きます。
この時点で1社に絞る必要はないので、とりあえず複数社に申し込んでおいてよいでしょう。

-------------------------
○○ ○○様

△△△バイクでございます。
この度は、オンライン査定にお申し込みいただき、ありがとうございます。
以下の情報で承りましたので内容をご確認ください。

■お客様情報
【名前】○○ ○○
【住所】○○県○○市
【メール】*****@****.com
【電話番号】000-1111-2222

■査定ご依頼バイク
【メーカー】カワサキ
【排気量】125 cc
【車名】KLX125
【年式】2013年式
【走行距離】5000 km以下
【最高査定額】247500 円

後ほど、担当者よりご連絡いたしますのでお待ちください。
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提示された最高査定金額ですが、まずこの金額に達することは無いと考えておきましょう。
この金額が低ければ出張の予約が入らないので、あり得ないくらい盛って提示されています。
ちなみに上記の査定額は実際に僕がもらったメール査定で一番高額だったところです。

来てもらう業者は提示された最高査定額が、設定した目標金額に届いている業者のみで良いです。
売却指南サイトには業者別の査定額レビューがありますが、その時の需要と供給、担当者、売却者の交渉方法次第で大きく変化します。
業者選びを考えるだけ時間の無駄なので、さっさとスケジュールの合う業者に査定してもらいましょう。
早ければ当日に来てくれることもあります。



出張買取業者を1社ずつか?一斉に呼ぶか?


個別に呼んで査定してもらうか、一斉に呼んで一番高いところに売却するか、2パターンあります。

一斉に呼ぶ


一般的に一斉に呼ぶほうが高く売れる可能性が高いのですが、裏で情報共有して談合される可能性も否定できません。
また、「一番高い業者へ必ず売却するんですよね?」という雰囲気がすごいらしいです。
なので、この二つを防止するためにも、最初に「○○万円以下では売りません」と宣言しましょう。

業者が随時金額を提示するととんでもない時間がかかるので、1時間程度の時間内で最も高い金額を出してくれたところとするか、一発提示にする等して工夫しましょう。

また、あまり業者の数が多いと日程の調整が大変になるし、大きなトラックで来ると駐車場の確保が難しくなります。
3~4社程度が適度ではないでしょうか。


個別に呼ぶ


僕は場所の確保が難しいので、1社ずつきてもらうようにしています。
目標金額以上にはなりませんが、Yes Noで提示すれば気楽でいいですよ。



査定当日の流れ



事前準備を少しだけ


あらかじめバイクを出しておいて、汚れなどが無いかチェックしましょう。
また車検証、自賠責、廃車証明等の書類も用意します。
車検有無、ナンバー有無、どういう状態でも書類さえ揃っていればかまいません。


担当者到着から交渉まで


担当者が出発する時に電話がきます。

到着したら書類を渡して査定をはじめてもらい、30分程度で初回の提示があります。
かなり低い金額になると思いますがショックを受けずに目標金額を伝えます。

「○○万円でなら売ります。それ以下では売りません。」
金額の根拠について聞かれたら、
「相場を調べてこの金額なら出ないことはないと思っています。」

ハッキリ自信を持って、ぶれずに一貫した態度で対応しましょう。
相手に隙を見せると長々と目標金額以下の交渉が始まってしまいます。


交渉の結果で売却有無を決定


Yesの回答を得られれば、気持ちよく売却を承諾し、契約書の説明をうけてサインをします。
ここで欲を出して再交渉すると、担当者との関係が一気に悪くなるのでやめましょう。
だいたいの業者はその場で現金で支払ってくれますが、後日振込みという業者もあります。
そしてバイクを積み込んで業者は帰社します。


Noの場合は終了であるということを伝えます。
「もう出ないですか?わざわざ来ていただいたのに、すみません。また機会がありましたらよろしくお願いします。」
と言えば、角が立たずこれで終わりですよ。と意思表示できます。
ここで食い下がってくればまた調整してもらいましょう。

終了の場合は、今後の参考とするため以下の情報を聞き出しておきます。
・最終提示価格(言われてない場合)
・最高買取価格
・マイナス査定された部分

もし、3社連続で目標金額の80%以下では、予想店舗車両販売価格を読み違えている可能性があります。
特に外見上のマイナス査定がある場合はgoobikeの画像とよく見比べて、価格を見直しましょう。


概ね初回の提示までが20分、交渉に20分、売却決定ならサインと積み込みに20分。
合計1時間くらいです。



参考になれば幸いです


今までこういうHowTo的な記事を書けるほど経験も自信もないので書かなかったけど、今回の売却で一生懸命考察したので書いてみました。

単純なことですが、この方法なら交渉が苦手な人でも気持ちよく売却できると思います。
交渉に自信のある人は、よくあるHowToに沿ってやってみてください。
あくまで僕個人の経験ですが、もしこの記事が役に立ちそうであれば、以下のリンクから申し込んでもらえると嬉しいです。


業者ごとに個別に依頼する


関東、関西、中京地方では一括査定で多数連絡がきて、対応に追われることがあります。
特に人気車種では10社近くから電話が連続してくる場合もあるので、電話対応が面倒だなと思う人はとりあえず個別で申し込みしましょう。
僕は気分でどっちも利用しています。

入力は簡単で1件2~3分程度。
いずれもほぼ全国対応です。


バイクワン


バイクワン2111
今回KLX125を売却しました。
たまたまかもしれませんが、担当者がよく社内と調整してくれました。
バイク買取専門店バイクワン



バイクボーイ


バイクボーイ111252
グループ会社の実店舗 ナガツマ で1回査定してもらったことがあります。
出張買取とは異なるので参考にならないかもしれませんが、とても丁寧な対応でした。
バイクボーイへのリンク


バイクランド


バイクランド買取11
3月等の繁忙期は電話で具体的に話して、事前にある程度交渉が進みます。
無駄な査定を減らせる可能性があるのは利点です。
繁忙期以外は電話交渉はなく、すぐに出張査定に来ました。
バイクランドへのリンク


一括査定で依頼する


営業時間内であれば申し込んでから3時間で3~10社前後からメールや電話がきます。
一回の入力で済むので便利です。

車の一括査定では申し込んだ3秒後に30件くらいの業者から猛烈に電話がきて困りましたが、バイクの場合はそこまでではありませんでした。
ただし関東、関西、中京地区で人気車種の場合は大量にくるかもしれません。

バイクブロス


バイクブロスロゴ
バイク用品ネットショップ大手の一括査定サービスです。
バイクブロスそのものが査定するわけではなく、提携業者へ一斉に見積もり依頼を出す仕組みです。
地域によりますが、関東や関西では10社程度が対応します。
【バイクブロス】全国対応/バイク買取一括査定


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KOMINE プロテクター内蔵スリムジーンズ WJ-737Sのレビュー

DSC02343.jpg
膝と腰にプロテクターを内蔵できる、バイク用ジーンズ komine WJ-737Sを購入したのでレビューする。
期待することはバイク用ジーンズには珍しくローライズということと、ケブラー等の高強度繊維ではない普通の生地なので涼しいということの2点だ。


概要


本製品の特徴は膝と腰にパッドを内蔵でき、膝のパッドポケットが外側についているので、気軽に取り外せること。
後付膝パッドは膝裏が痛くなりやすく、内側から出し入れする内蔵タイプは休憩時に気軽に外せないという欠点がある。
それをクリアした製品ということで、購入してみた次第だ。

komineはプロテクターに力を入れており、特に他メーカーがあまり手を付けてないプロテクター内蔵ジーンズのラインアップが非常に豊富。

ざっくり種類をあげると、

・普通の生地の製品
・高強度繊維ケブラーを部分的or全体に採用した製品
・膝の伸縮を重視した製品

これらの組み合わせで、レギュラーフィット、スリムフィット、一部にスキニーが用意されており、全部で15種類もある。
今回購入したのは、普通の生地&スキニーのWJ-737Sという製品。
価格は膝パッド付きでなんと6000円という安さ。
基本的にレギュラーフィットのWJ-732Rと同じ素材、構造をしているので、好みでこの二つを選ぶといいと思う。


WJ737_size.jpg
サイズは、S(28インチ) M(30インチ) L(32インチ) XL(34インチ)と続いて、一番大きなので5XLB(46インチ)だ。
僕は身長172cm、体重60kg、骨組みが細いので細身の体系。
いつも29インチだけどサイズが無いのでM(30インチ)を選択。
ウエスト周りがゆるめで腰周りはパッド入れたらちょうど。という具合でおさまってくれた。
股下は85cm前後でバイクにまたがってちょうどいいくらいだ。

それでは実際にみていこう。

外観


DSC02354.jpg
膝と腰にパッドを入れた状態で撮影した。
スキニーらしく太ももから細く、足首にかけて少しテーパーがかかっている。
リーバイスのスキニージーンズ、EU511より少し細めだ。
一応立体裁断らしいけど、軽くなのかあまり立体的ではない。
色はディープインディゴなのか?というくらいほとんど黒。
もう少し青いほうが好みなんだけどな。



DSC02359.jpg
後ろの腰の部分には、バイク用ウェアのずり上がり防止フックをかけるループが用意されている。
フックをベルトにかけても位置が高すぎてあまり意味が無いが、本製品のループの位置はちょうどい。
ステッチは無いんだけどかわりにKOMINEの大きなロゴが入っている。
わざわざバイクにのるためのパンツにジーンズを選ぶのだから、バイク用品色を消したいというのが本音。
ロゴを切り取っている人もいるけど、僕にはそんな根気はないのでこのまま使うことにする。



DSC02361.jpg
アマゾンで安価に売られているバイク用ジーンズは、フロントジッパーがすぐ壊れるらしいが、本製品は日本製が採用されており耐久性には問題ないだろう。
裁縫は値段なりでちょいちょい雑だけど許容範囲。
生地はやや厚手で、伸縮性もそこそこある。
素材は綿98%、スパンデックス(ポリウレタンっぽいもの)2%だ。



DSC02377.jpg
付属の膝パッド(SK-810)はCEレベル2の高密度ソフト系なのだけど、どうも着け心地が悪く膝が痛い。
最近まではSK-803が付属していたらしいが、後継のSK-810はいまいちだ。
せっかく快適性を求めて購入したのにこれではだめだと、コレクションの中から最適なプロテクターを吟味したところ、デイトナの瞬間硬化素材 「SAS-TEC L」がバッチリ適合した。



DSC02333.jpg
膝パッドはサイドのジッパーをあけることで簡単に着脱可能。
ポケットの下のほうにマジックテープがとりつけられており、マジックテープを閉めるとプロテクターが上のほうで固定、あけると下まで落ちてくる。
足の長さやパッドの大きさによって調整可能だ



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僕の場合、足が短いのでマジックテープをしめてSAS-TEC L を入れると綺麗におさまってくれて、ピッタリ膝にあたってくれた。
もう少し足の長い人だとプロテクターが上すぎるので少し下げたいのだけど、マジックテープをあけると7cmくらい一気に下がってしまい、下過ぎることになる。

そういう場合は、100円ショップで売っている粘着テープ付きマジックテープをプロテクターに貼り付けて、ジーンズのマジックテープにつければ、ずり下がりを防ぐことが可能だ。



DSC02343.jpg
腰パッドは標準で付属してないが、コミネのウレタン(中心ハード) K302S がぴったり収まるようになっている。
CEレベル1だけど薄いしある程度柔軟性もあるので、腰パッドには最適だった。

プロテクターについては以下の記事も参照していただきたい。


ストレッチが効いて履き心地が良い



DSC02325.jpg
生地がちょっと厚手なので重さはあるけど、適度に伸縮性があり履き心地は良い。
座っても窮屈感はなく、膝パッドは抜群の柔軟性で快適、腰も多少出っ張りを感じるけど違和感は少なくすぐ慣れた。
パッドが入っている分バイクっぽさを感じるが、なんとか普通の服装感は出ているのではないかな?

僕は身長172cm 体重60kg、骨組みが細いので細身。
普段はリーバイス EU511(スキニー)、EDWIN503(レギュラーフィット)を愛用しており、いずれも29インチでウエストも腰もぴったり。
本製品は30インチでウエストはかなり余裕があり、腰も少し余裕があるがパッドを入れるとぴったり、太ももはややきつめだけど伸縮性があるのでそのうちちょうど良くなるだろう。
ウエストに余裕があるのはおそらくバイクに乗った時の圧迫感を緩和するためと思われる。
股上は浅めで骨盤で支えるようなイメージだ。

概ね、リーバイス EU511(スキニー)に近いサイズ感で、腰パッドを入れるなら同じか一つ上、腰パッドを入れないなら同じか一つ下を選べば良いと思う。
29インチがあれば29インチでいいのだけど、無いので28インチか30インチか迷って30インチにしたが正解だったのではないかな。


欠点はちょっと暑いこと。
ケブラー無しの普通の生地に期待することは伸縮性と涼しい事だと思うのだけど、何故か厚手という事が気にかかる。
時期でいうと、12月~3月は防風ジーンズ(EDWIN)、4月~6月と9月~11月は本製品、7月~8月は薄手のジーンズかメッシュ。
という使い方になりそうだ。
真夏でも履けるけど快適かと言われると微妙なところ。



DSC02302.jpg
バイク用ツーリングブーツ(GOLDWIN)をはいた場合、裾はなんとかブーツアウトが可能。
おそらく大半のツーリングブーツではブーツアウトは可能、レーシングブーツは不可、といったところ。



DSC02315.jpg
裾を折り返すと後ろにリフレクターが取り付けられている。
多少なりとも安全性を高めようというkomineらしい機能だ。



DSC02313.jpg
ブーツインするとこんな感じ。
細めではあるのでブーツインしてもごわつく感じは少ない。



春、秋に最適な快適ジーンズ



■良い点
・バイク用ジーンズには珍しいローライズ、
・そこそこ伸縮性がある
・膝と腰にパッドを入れられる
・膝パッドが外から着け外しできる
・安い(6000円)

■いまいちな点
・少し暑い
・ディープインディゴなのにほとんど黒
・付属の膝パッドが痛い
・バックポケットの「KIMINE」ロゴがちょっとかっこ悪い

夏はメッシュを使うから、春秋用でOK!という人にはとても良い製品だ。
履き心地と安全性のバランスが良いのに価格がすごく安い。

膝パッドは一度試してみだめそうならデイトナのSAS-TEC L(92818)を強くおすすめする。
瞬間硬化する特殊素材でCEレベル2をクリアし、価格も安くて抜群の伸縮性と膝パッドに最適。
このジーンズにもピッタリ装着可能なので、迷わず買っていいと思う。

腰パッドも一度試して入りそうなら後から購入しよう。


アマゾン プライム対象製品はサイズ違いでも、返送料アマゾン負担で返品を受け付けている。
本製品もおそらく適応なので、不安な方は一度アマゾンのサポートに問い合わせた上で試してみてはいかがだろうか。
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インカムに最適 オプションスピーカー B+com NEOのレビュー

  •  投稿日:2017-06-08
  •  カテゴリ:B+com
bcom_neo1.jpg
B+comは標準スピーカーでも十分高音質だが、さらなる高音質を期待する人向けにオプションスピーカーが用意されている。
どれくらいの音質差があるか標準スピーカーと比較する。


概要


簡単に製品の特徴を紹介。
公式には以下のような記載がある。

・中低音域を強化
・外径Φ40mm×薄型11mmの小型形状
・B+comは全機種対応、汎用品もラインナップあり
 SB5X用のMicroUSB
 SB4X、SB213evo用のMiniUSB(ストレート)
 SB213、SB203用のMiniUSB(L字)
 汎用の3.5mmステレオミニプラグ

・実売価格4000円程度


汎用品はインピーダースが8Ω、B+com用は16Ωと異なるが、音質とは直接的に関係がないので同じものと考えられる。


外観


DSC02282-2.jpg
持っているのはSB4X、SB213evo用のMiniUSB(ストレート)
本来スピーカーユニットはスポンジで覆われているが、僕はチークパッド内に埋め込むために外してしまっている。
その点はご了承いただきたい。
また、もう5年くらい使っているのでケーブルの皮膜が裂けているが気にしないでいただきたい。



DSC02261.jpg
他社含め形状を比較。
B+com標準より一回り小さく、SENAとほぼ同じで最小クラス。



DSC02267.jpg
デイトナ、MidLandのオプションとほぼ同じ。
B+com標準やSENAよりは厚みがある。



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SHOEIの耳の窪みは直径が小さく、唯一ピッタリはまるのが本製品のみだ。
SHOEIユーザーで耳に圧迫感がある人は試してみてほしい。



音質確認


DSC02279-2.jpg
SB4Xにつけて、スマホから音楽を流して確認した。
標準と比較するとそれなりに音質の差を実感できる。

・低音が30%増し
・中音が10%増し


B+com標準スピーカーは中音重視で人の声を聞きやすいようにチューニングされている。
低音も弱くはないが、NEOでは低音を強化することで中音偏重から中低音寄りになった。
高音はそれほど違いはないが、もともと十分出ていたので問題ない。

結果、高音は抑え気味にすることで耳が疲れにくく、低音強化で迫力が増している。
静かな場所で聞くには高音が弱めだが、バイクに乗って聞く分にはとてもバランスが良い。

もともと標準スピーカーの音質も良いので、バイクに乗るとそう大きな違いを感じることはないが、ズンドン低音を響かす音楽を聴いている時には、「NEO良いな」と感じることができる。


インカムにベスト


B+comの標準スピーカーは十分音質が良いので追加購入を強く推すわけではないが、インカムには最適なスピーカーだと思う。
B+comユーザーはもちろん、汎用のステレオミニプラグを使えばスピーカーがいまいちなSENA 20Sも良くなるかもしれない。
他にもインカムを使わず有線で利用する場合にもこの高音質は大きなメリットになる。

値段は少し高めだがそれに見合う音質。
購入して損は無いだろう。


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MdiLand オプション高音質スピーカー C1294.10のレビュー

  •  投稿日:2017-06-06
  •  カテゴリ:MidLand
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BT Proシリーズ対応の高音質スピーカーが発売されたので、さっそくラフロ川崎店で購入してきた。
BT ProシリーズはBT NEXT Proのパブリックモードがとても優秀だが、スピーカーがあまり良くない上に汎用品が使えず、音質に劣ることが欠点だった。
その欠点を知ってかどうか、高音質スピーカーがオプションで用意されたのだ。
上記は公式画像だけど、バイクにヤマハを持ってくるのは当然のことだろうか(笑)

尚、2017年8月に標準付属のスピーカーが本製品Hifiスピーカーに変更となっている。
本体型番に Hi-fi とついているモデルは最初から本製品が同梱されているのでご注意いただきたい。

概要


公式サイトには以下のように記載がある。

・対応はBT Proシリーズのみ
(BT NEXT Pro、BT X2 Pro、BT X1 Pro)

・先端のコネクタ部分から付け替える

・標準より厚みと径が35%くらい大きい

・高品質Nd(ネオジム)磁石

・低音を強化

・実売3000円程度

二周りほど大きくなったが、標準が非常に小型なので、これでようやく他社と同じくらいのサイズになった程度だ。
また、インカム本体の記事にも記載したが、標準は低音がかなり弱かったので、それを補ったということが大きいだろう。



外観


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セット内容はスピーカー左右と貼り付けようのマジックテープとなっている。



DSC02269.jpg
先端のコネクタ部分から取り替えることになる。
スピーカー本体にスポンジがしっかり貼り付けられているので、外すのは難しい。
標準スピーカーはカバーが非常に大きくて邪魔だったので外していたが、本製品はスピーカーユニットに最低限のスポンジが貼り付けられているのみだ。



DSC02272.jpg
背面はマジックテープになっている。
付属のものでもいいし、100円ショップのマジックテープ等でもいいので、ヘルメットの耳の部分に貼り付けるように使う。
僕は100円ショップのクッション両面テープで取り付けることが多い。



DSC02252.jpg
標準スピーカーと比較する。
左がオプション、中央が標準のスピーカーユニットを取り出した状態、右が標準スピーカーのカバーだ。
比較するといかに標準スピーカーのカバーが無駄に大きいかがわかるだろう。
逆に標準スピーカーユニットは小さすぎだ。
これでは低音が出ないのも無理は無い。



DSC02253.jpg
厚みも標準と比べるとかなりある。



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他社と比較すると、デイトナのイージートーク3&GT2とほぼ同じ、B+comとSENAよりは若干大きい程度。
ただし、B+comはもともとスポンジがついていたのを剥がしているし、SENAはスポンジが最初から無いので、スピーカーユニットだけで見れば大差は無い。



DSC02267.jpg
厚みはデイトナより若干薄く、B+com NEOとほぼ同じ程度。
標準よりは大きくなったが、他社スピーカーと同程度のサイズのユニットになったと見るべきだろう。
取り付けには特に苦労するようなサイズではないので安心して良いと思う。



音質確認


DSC02274.jpg
インカムに接続して音質を確認する。
まず標準スピーカーと比較すると以下の違いを感じることができる。

・低音が30%増し
・高音がさらにはっきり聞える


音については素人なので表現が間違っているかもしれないが、低音の強化と、解像度が高くなり高音も良くなっている。
全体的に音質が改善しているので、これでBT Proシリーズの弱点の一つを潰せたのではないだろうか。


他メーカーのスピーカーとの比較は、同じアンプ(インカム本体)を使うことができないので純粋にスピーカーそのものを比べることはできないが、インカム本体を含めての評価ではかなり良い部類だと思う。



音質が気になったらこれは買い


イチオシのBT Proシリーズ、一番の欠点であったスピーカー音質を改善できる優れもの。
どのスピーカーでも同じことが言えるが、今のインカムスピーカーは一定の音質、音量は確保できているので、走行時に音質の差をすごく体感できるわけではない。
それでも、本製品の音質は良い方だし値段も安めなのでおすすめできる。

贅沢を言うと、ここまでとは言わないから標準スピーカーをもう少し大きなユニットにして、B+com標準スピーカーレベルにしておいて欲しかったかな。

それはともかく、もし少しでも音質を良くしたいと思ったなら購入して良いと思う。




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あったら便利 SENAハンドルバーリモコン SC-HR-01のレビュー

  •  投稿日:2017-06-04
  •  カテゴリ:SENA
SENAハンドルバーリモコン
SENAのインカムと接続して手元でインカム操作を可能にするハンドルバーリモコン。
インカム操作のために手を離して耳元で操作することに不安な人や、少しでも便利さを追求する人に向けたオプションだ。


概要


特徴は以下の通り。

・10cのカメラ操作を除けば基本的にインカム本体の操作は全て可
・グリップに挟むだけの簡単設置
・防水
・内蔵バッテリーで3ヶ月程度使用可
・充電はMicroUSBで行う
・リモコンとインカム本体どちらでも操作可
・対応モデル 20S, 10C, 10U, 10S
・実売価格 1.6万円程度

バッテリーが想像以上に持ちがよく、こんな小型製品で数ヶ月持つ上にMicroUSBですぐ充電できるという点が素晴らしい。
実際に使ってどれくらい快適に動作するのかを見ていきたい。



外観


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ボタンは全部で3つ。
まずは前面から。
ジョイスティックはボリューム上下や音楽の頭だし、スマホ接続等。
前面ボタンはインカム接続や切断。
背面ボタンはインカムとのペアリングに使われる。



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上部のLEDは青と赤に点灯するようになっており、バッテリー残量や電源オン/オフ等を確認することができる。
側面の防水キャップを開けると充電用のMicroUSBポート。
2時間程度で満充電が可能だ。



DSC02224.jpg
リモコン自体がワニ口のように広がるようになっており、このバネがかなり強力なので、操作時に空転することは皆無だった。
リモコンそのものが防水なので雨でもつけっぱなしOK
ただ、簡単に取り付けが可能ということは盗むのも簡単。
安いものではないので盗難がとても怖い。
鍵とまでは言わないけど、見えにくい位置からネジ止めできるような構造になっていれば良いのにと思う。



DSC02211.jpg
リモコンの分少し手が外にずれるので、ウインカーのスイッチ等が遠くなってしまう。
僕はあまり気にならなかったが手が小さい人にはちょっと操作がしにくくなるかもしれない。



操作


一通りの操作を記述する。


■リモコンの電源オン
前面ボタンを押す

■リモコンの電源オフ
前面ボタンとジョイスティックを同時2秒長押し

■インカムとのペアリング
背面ボタンを5秒長押しでペアリングモード
インカムもリモコンペアリングモードにすればOK

■初期化
ジョイスティック、前面ボタン、背面ボタンを1秒同時長押し

■ボリューム上下
ジョイスティックを上下に倒す

■音楽の頭だし
ジョイスティックを左右に1秒倒す

■音楽の再生、停止
ジョイスティックを1秒長押し
※インカム本体のフォーンボタンを押す操作がジョイスティックを押す操作と同じです。
 スマホとのペアリング等もジョイスティックの長押しでできます。

■インカム通話の開始/終了
前面ボタンを1回押す
※ジョグダイヤルのタップ操作が前面ボタンの操作と同じです。
 設定なども前面ボタンの長押しで入れます。


操作感


DSC02193.jpg
今回はSENA 20Sと接続してテストした。
インカム本体を操作するのとタイムラグはほとんどなく、動作は快適そのもの。
長押し時間も短めでちょうど良く、テンポ良く操作できた。

ただし、ジョイスティックは上下左右の倒す操作と押す操作があるので、倒したつもりが押しているということが発生しやすい。
例えばボリュームを上げたい場合、ジョイスティックを抑えて上に倒すのではなく、ジョイスティックの下方から押し上げるようにしよう。
そうすることで誤操作を減らすことができる。



もう少し安くして欲しい


動作は素晴らしい。
ハンドルに取り付けることで、細かなボリューム操作や音楽の早送り、巻き戻し等も気軽にできるようになるので、今まではまぁいっかと思っていた事も操作する事が増えた。
特に活躍するのは渋滞にはまっている時。
半クラの連続で左手をなかなか離すことができない上に、暇で暇で仕方ないという時に気軽に操作が出来れば渋滞のつらさも幾分緩和される。

別に左手を離すなんて大したことないから、無くても良いんだけどあったら便利だよ。
という感じだ。


ただやはり値段が高い。
今後インカムを買い換えてもしばらくは使えると思うので、長期的に見ればコストパフォーマンスは悪くないのかもしれないが、どれくらい便利かわからない状態で16000円を出すのは躊躇してしまうだろう。
アメリカアマゾンでは90ドル(1.1万円程度)で売られており、日本よりレビュー数もかなり多いのでそれなりに売れている様子。
技適等で費用がかかるのはわかるが、もう少し価格差をつめてもらいたい。

それとこれだけ高価なものなので、盗難対策は施して欲しい。
見えにくい位置でネジ止めできるだけでも全然違うと思う。
僕はかれこれ8年くらいインカムをヘルメットに付けたままメットホルダーにかけて離れて、今まで一度も盗難にあったことがないので多分大丈夫だとは思う。
でも、外そうと思えば1秒なので不安だ。

以上、欠点もあるけど便利なものに間違いは無い。
少しでも楽に操作できることを望む人にはおすすめできる製品だ。
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改善の余地多々あり MdiLandの通話アプリ BT Talkのレビュー

  •  投稿日:2017-05-30
  •  カテゴリ:MidLand
BTT1.jpg
MidLand BT Proシリーズにあわせて登場した、スマホ通話アプリ BT Talkを紹介する。
BT Talkと必須オプションのBTTボタンについて、公式にマニュアルは無いのでかなり手探り状態。
サポートに問い合わせをすれば回答をもらえるが、全部聞いていられないので試してわかった範囲で記載している。

BT Talkの概要



必須条件は2つ


■ グループの作成時にMidLandのインカムかBTTボタンをBluetoothで接続しておくこと。
接続してないと弾かれることがあった。
逆に言えば、グループさえ作られていればMidLand社製品は不要らしい。
ただ、MidLand製品を接続してなくてもグループが作成できる場合もあるので、確実な動作ではない。

■ SMSを受信できるスマホが必須。
電話番号で管理しているようなので、SIM無しでの運用はおそらく不可能。


SENAのRideConnectedより縛りは緩く、他メーカーインカムも比較的利用しやすい。


通話の仕様


グループ通話中、しゃべれるのは何と一人だけ。
トランシーバーのように話す時はオプションのBTTボタン(7000円)を押すかスマホ画面をタップすると通話モードになる。
その間、他の人はボタンを押しても通話モードにはならず、聞く専門という状態だ。

一度通話モードにしたらもう一回押すまで通話モードのままにするとか、一度通話モードにすると一定時間だけ通話モードが維持されるとか、押している間だけ通話モードにする、といった動作は選べる。
この仕様、一体どういう理由で実装したのだろうかと思いサポートに問い合わせたところ、パケットの使用量を減らすためらしい。
うーん、微々たる量のパケット使用量を気にしなくていいと思うけど。
イタリアのメーカーなので、イタリアでは通信費が高いのだろうか。

RideConnectedは常時全員が会話可能な状態を維持できる。
どっちが使いやすいかはこの後、操作を試して評価したい。


地図で現在地がわかる


通話以外の仕組みでは、グループに所属するメンバーがどこにいるかgoogleマップに表示させることが可能だ。
渋滞ではまっているとか迷っているとか、そういったのが一目瞭然となる。
通話だけでなく付加価値として搭載されている機能としはなかなか役に立ちそう。


BTTボタンのペアリング


DSC02174.jpg
オプションのBTTボタンはスマホと接続する。
BTTボタンの構成は上記のように2つに分かれており、本体とハンドルクランプスイッチの両方にボタンが配置されている。
どっちでもいいので1回押すと即起動し、ペアリングモードになる。
スマホのBluetooth設定でBTTボタンが表示されれば選択するとペアリングができる。
BTTボタンは一度ペアリングを記憶させると、消去するまでペアリングモードには入らない。
他のスマホとペアリングしたい場合は、ボタンをどっちでもいいので1回押して、その後5秒長押しで消去できる。

ちなみに、BTTボタンの仕様は公開されてなかったので、サポートへ確認したところ以下の通りとのこと。
・ボタン電池で動作している。
・裏蓋の三つのネジをあけて交換。
・通常使用で3ヶ月程度の持ち。


DSC02184.jpg
手元のBTTボタンは半年以上前に購入したものなので既にバッテリーが弱っているようで、ペアリングはできるけどボタンのオン/オフが反応しなくなっていた。
開けてみるとボタン電池はCR2032という100円ショップ等でもよく売っている、標準的なものが入っている。
だいたい2つで100円くらいなので、ランニングコストが高いというわけではないけど、3ヶ月ごとに入れ替えの手間があることと、汎用性の低いボタン電池を大量に買っておくということもそうそうないので、運用面では不便だ。

グリップのボタンを小型化することが目的であれば、本体はもっと大型化して容量も汎用性も高い単4電池を使えるようにして欲しい。
それと電池交換にドライバーを使わないでいいようにしてもらいたい。
改善すべきと判断する。



BTTボタン取り付け
設置すると上記のような感じになる。


インストール、初期設定


今回はAndroid端末でテスト。
少しメニュー表示が異なるがiOSでも概ね同じなので、参考になると思う。

btt01-2.jpg
まずはGooglePlayからBTTalkをインストール。



btt02-2.jpg
起動するとアクティベーションを求められるのでタップ。

電話番号を入力。
+81 とは日本の国際局番で、続きは頭の0を抜かして入力する。
例えば 090-AAAA-BBBBであれば入力するのは「90AAAABBBB」となる。

手元のスマホのみなのか、wifi接続ではBTTalkが起動しなかった。
wifiを無効にして携帯回線でのみ起動する。
サポートに問い合わせたがwifi接続でも可能とのことなので、スマホ(SHARP SHV33)との相性によるものと思われる。



btt03-2.jpg
入力してタップすると、SMSでアクティベーションコードが送られてくるので、コードを入力する。



btt04-2.jpg
次に名前とイメージを設定。
イメージは設定しなくてもOK

初期設定が終わるとヘルプが表示されるので適当に確認して終了。
細かな設定については公式サイトを・・・といいたいところだけど、残念ながらマニュアルが用意されてない。
アプリ上のヘルプを見ればだいたいわかるので、実際に見て確認していただきたい。



グループの作成、招待等


BTT30.jpg
メインが面に入ると初期はエコーテストというテスト用のグループに所属している。
また、上部に左右のスライドスイッチがあり、基本的にBT Talkを利用する時はスライドを右にして接続状態にしておく。

右上の縦3つの点をタップするとメニューが表示されるので、まずはグループの作成だ。



BTT31.jpg
グループをタップして右上の+をタップ。
既にグループが作成されているが無視していただきたい。
この時にMidLandインカムかBTTボタンが接続されてないと、グループが作成できないと弾かれる場合がある。
場合がある というのも、接続して無くても操作できる時があってよくわからない。



BTT323.jpg
グループの作成画面が出るので、グループ名とイメージ画像を指定する。
以前のブログ名を使ってグループを作成。
イメージ画像は指定しなくてもかまわない。
グループ名は日本語が使え、同じ名前のグループは作ろうとするとはじかれるので、名前でユニークなものか判別しているようだ。
この画面の通り複数のグループに所属することが可能で、実際に通話するのは所属したグループをさらに選択したグループということになる。



btt35.jpg
グループが作成できたら上部に現在joinしているグループ名が表示される。
次に右上のメニューからコンタクトリストをタップする。
コンタクトリストとは、アクティベートした電話番号とスマホ内の電話番号帳を使って、電話帳にいる人でかつBTTalkを利用している人が表示される仕組み。
該当ユーザーをタップしてグループに招待するという流れだ。

ただこの招待の動作も少し難しく、招待相手が招待されているよ!と表示されるタイミングがわかりにくい。
招待した上で、メニュー内のグループ内のユーザーで右上の+を押している間だけ?なのか、とにかくわからず適当にやって招待できたような状況だ。

マニュアルがないので適当にやって出来た方法を書いているので、間違っていても気にしないでいただきたい。



実際に通話確認


btt07-2.jpg
以前のブログタイトル「時々自転車で遠出しよう」という名前でグループを作成して参加した状態。
参加者は本スマホの「まさきち」と、セカンドスマホの「テスト」の2台。

まず、「まさきち」が中央のマイクのマークをタップするか、BTTボタンを押すと通話モードになる。
その間、「テスト」はいくらタップしても通話モードにはならず聞き専状態だ。

通話モードは、押している間だけ、1回押したら1分間だけ、1回おしたらもう1回押すまで、と3つのパターンで設定ができる。



2台のインカムを両耳に当てて、一人二役で独り言を言い続けたところ、やっぱり不便だと思った。

実走してみないとわからないが、全員が一斉に通話できる方が圧倒的に良いと思う。

SENAのRideConnectedはインカムの操作で自身のマイクをミュートにする機能があり、これをBTTボタンでも可能だよ。
というのであればまだ理解できる。
しかし、誰か一人しか通話ができないというのは不便だろう。
もし間違って誰かが常時通話モードにして放置すると、他の人は誰もしゃべれなくなるというトラブルも起き得る。

サポートへ聞いたところ、この仕様の理由はパケットを節約するためとのことだが、一般的にLine通話でもパケット使用量は非常に少なく、あまり負担にはならないはず。
200kbpsでも問題ないので、速度制限を手動でかけられるならパケット量は気にしなくて済む。
イタリアのメーカーなのでイタリアの通信事情はわからないが、少なくとも日本ではメリットらしいメリットが無い。

早速動作について辛口になってしまったが、これはこれで良いとして、全員が常時通話できるモードの追加を希望する。



通話音質、遅延は?


概ね、RideConnectedと同じで2秒程度の遅延があり、音質はLine等とほぼ同じくらい。

MidLand同士 0.05秒程度
SENA 20S同士 0.15秒程度
B+com同士 0.2秒程度
Line通話 0.5~0.8秒
RideConnected 2秒程度
BT Talk 2秒程度

インカム通話が0.2秒以下、Line通話が0.5~0.8秒くらいなので、それと比較するとかなり遅いと感じる。
遠方を走行中に会話をしたり、一緒に走っている時でも雑談なら良いけど、対向車や路面情報を伝えるには遅すぎるので厳しい。
集合場所までの間で使うものと割り切ったほうがいいだろう。


圏外になった場合の動作


携帯回線を意図的に切ってテストしてみたところ、自動でグループ会話に復帰した。
Line等では手動操作が必要になるので、この点はバイク用に助かる機能を持っている。


インカム通話にBT Talkは混ぜられるのか?


BT Next Proならパブリックモードを利用して、インカム通話とBT Talkを混ぜることができる。
BT Next Pro以外は不可だった。

注意点は、通話モードにしてないとインカム通話がBT Talkに流れないので、BT Next Proを持っている人がうまく操作をしないといけない。
例えば他社インカム利用者はBT Talkに接続してもらって、BT Next Proで通話モードにしたり解除したりをするか、若しくはどちらかを常時通話モードにして片方から垂れ流し、片方は聞き専になってもらう。
といったところだろうか。

全く接続できないよりは聞き専になれるだけでもマシという感じで考えておこう。


現在地表示機能は便利


BTTalktizu.jpg
メイン画面の上部にマイクと並んで世界地図が表示されている。
世界地図をタップするとgooglemapをベースにグループに参加しているメンバー全員の位置が表示される。
集合時や遅刻した人が追いかけるのに便利だ。
これはメーカー公式の画像だけど、青丸がユーザーの場所を示しており、接続したメンバー全員がこのように表示される。



多々、改善の余地あり


通話モードの問題が大きい。
せっかくスマホで双方向通話ができるのに、わざわざトランシーバーのような片方向通話で縛るメリットが日本ではほとんど無い。
全員常時通話か片方向通話か、選べるようにするべきだろう。

コスパに優れたMidLandインカムなのに、BTTボタンに別途7000円も出す必要があるというのは、強みを潰してしまっている。
ボタン電池の交換の手間や、電池の持ち、ボタン電池の汎用性の低さ等もあって、厳しい評価をせざるを得ない。


BT Next Proのパブリックモードが非常に優秀で、コスパもいいのに、目玉機能として売りにしているBT Talkがこれではつい厳しい事を言いたくなる。
今後の改善に期待したい。
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