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前後同時録画が可能なバイク用ドライブレコーダー、しかも国内LED信号機に対応したAKY-868Gが発売されたのでレビューする。

 

 

AKY-868Gの概要

・本体とカメラが分離

・2カメラで前後同時撮影

・ドラレコモード有り

・カメラ部分は高い防水性能(本体は非防水)

・HDR搭載(明暗補正)

・FullHD 27.5fpsで撮影可(実測26fps)

・東日本、西日本のLED信号機対応

・Gセンサーによる動画ロック機能有り

・GPS搭載

・画角 水平100度程度?

・実売価格 1.6万円程度

 

 

製造元は不明でAKEEYOブランドでのみ展開されている。

特徴はなんといってもFullHD 27.5fpsで撮影可能なことだろう。

人の目には見えないがLED信号機は東日本は1秒回に50回、西日本は60回で点滅しており、カメラが30fpsで撮影するとタイミングによって信号機が全くつつらない状態となってしまう。

そこで東日本、西日本の両方にかからないように27.5fpsで撮影可能にすることがドラレコの定番だが、バイク用ドラレコで対応している製品はごくわずか。

2018年になってようやく対応製品が登場したのがAKY-868Gということだ。

本製品は実測値で26.2fpsと少し理想から外れてはいるが実用上は問題ない程度であることは確認済み。

さらにGPSや前後カメラ等、欲しいと思う機能はそろっている。

唯一ないのはwifiだがディスプレイがあるので問題は無さそうだ。

 

 

本体、付属品確認

付属品は有線リモコン、前後カメラ、マウント、GPSレシーバー、12v電源ケーブル、USBテスト用ケーブル。

マウントは豊富でこれだけあればだいたいどのバイクにでも取り付けられるだろう。

またマウントの形式がGoProやSJCAM等と同じであるため、不足する場合は適当なものを購入すれば取り付け可能だ。

 

 

 

全体的にケーブルがは少し長めで1.5mくらい。

ちょっと長すぎるのでしまい場所に困ることもあるかもしれないが、短くて設置できないようりは良い。

また、本体⇔延長ケーブル⇔カメラ と3つにコネクターで分離できるようになっているので、取り回しや故障時の切り分け等も簡単でありがたい。

カメラが故障したら先端のカメラだけを交換すれば良く、中間のケーブルはそのまま利用可能だ。

コネクターは中国製バックカメラ等によくあるやつで、防水キャップが追加されている。

防水さえ確保できれば車用のバックカメラも流用できるかもしれない。

 

 

 

カメラは前後の区別はなくどちらも同じ。

少し大きいが本体一体型と比べると小さく軽いので設置しやすそうだ。

マウントのネジを緩めるとカメラ部分のマウントを少し緩めれば回転するようになっているので、どの角度でも取り付けが可能。

この仕組みは単純だけど自由度が高くて良い。

 

 

 

リモコンは生活防水で、走行風が直接当たらない場所に設置すれば問題ないとのこと。

リモコンでは短く押すと静止画撮影、3秒長押しすると動画ファイルを手動ロックすることができるようになっていたり、録音用のマイクもついている。

基本的にはGセンサーで自動ロックしてくれるので操作することは無いと思うが、保険と考えておけば良いだろう。

またLEDがついており青点滅すれば録画できていると確認ができるので、ハンドルやメーターまわり等、確認しやすい場所に設置しておこう。

 

 

 

GPSアンテナは防水なのでどこに設置しても良い。

軽量なので付属の両面テープで貼り付けておけば落ちることは無いと思う。

 

 

 

電源は12vで車体からイグニッションに連動するところからとれば良いのだが、テスト用としてUSB電源ケーブルも付属している。

12v電源の出力はは5v 3Aと記載されており、現在のUSBでは2.4Aが最大で3AはQuickChargeのみと思われるので、普通のUSB出力では電力不足に陥る可能性がある。

ただ設置前の動作確認としては十分なので付属しているのだろう。

12v電源をとってから初期不良とわかったときほどゲンナリするものはないので、このサービスはとてもありがたい。

 

 

 

本体は安物感が強い。

質感から起動した時の音まで、10年くらい前のドラレコを思い出すようなできだ。

防水ではないのでシート下等に設置しなければならず、その割りに本体が大きいので、収納スペースが小さいバイクだと少し苦労するかもしれない。

事故後の悪意ある画像廃棄を防ぐためにはシート下に設置するしかないので防水ではないのはまだ許せるが、それならもっと小さくしておいてもらいたかった。

 

 

 

背面にはカメラと同じインチネジ穴とバッテリーへアクセスできる。

内蔵バッテリーの役割はイグニッションをoffにしたあと、一定時間録画したうえでメモリのファイナライズを行うためのものだ。

フリーズして本体操作で再起動できない場合は、このバッテリーを外して電源を落とすことになる。

 

 

本体の操作 ファーム YZ-188-20180912

MEボタンを押すとメニュー画面が表示される。

ちゃんとした日本語になっているので安心だ。

 

 

■録画解像度

1080P、720P

 

■静止画像解像度

1M、2M。5M、8M

 

■ループ録画

1分、3分、5分、10分

何分でファイルを切るかを指定可能。

あまり長いとファイルが壊れた時に影響を受ける時間がなくなってしまうので、ドラレコ用途であれば1分間隔で良いだろう。

動画として編集するなら10分のほうがつなぎ合わせるのが楽だ。

 

■マイク音量

高、中、低、オフ

マイクはリモコンについている。

 

■スピーカー音量

高、中、低、オフ

本体から起動時や撮影開始時などに音が出るようになっている。

リモコンで確認もできるが、音もあると良いと思うので、高にして音でも起動状態を確認するようにしている。

ただ起動音などがとても古臭いので嫌な人はオフにしておこう。

音量はそこそこ大きく、Dio110のシート下に設置しているけどヘルメットを被っていても認識できるくらいだ。

 

■言語設定

 

■露出補正

 

■電源周波数

 

■リアカメラの鏡像設定

リアカメラを左右反転させて録画する機能。

リアに設置するならオン、2つとも前方を向けるならオフにする。

 

■画面の消灯時間

 

■電源オフの遅延

イグニッションがオフになってから何秒間録画するかの設定。

最長でも10秒しか設定できないので、10秒にしておく。

 

■Gセンサー感度

衝撃を検知した場合に動画ファイルが上書きされないようにロックする機能。

センサーは本体についているので、設置場所によって感度は変更すれば良い。

強すぎると走行中のギャップなどでロックされてしまい、容量を圧迫して気づいたら撮影できなくなってしまっていた。という自体に陥る可能性がある。

事故になった場合、よほどのことがなければイグニッションがオフになって撮影が停止されるはずなので、走行中にロックされるようなことが無いくらいにしておこう。

 

■GPS位置情報サービス

役に立つので必ずオンにする。

 

■システムアラーム通知

 

■自動録画

イグニッションに連動して起動した後、録画を開始するかしないかの設定。

チェックを入れて有効にしておくこと。

 

■日時設定

GPSで取得できるので設定不要。

表示形式を好みのものにしておくくらいで良い。

 

■メモリカード容量

 

■メモリカードのフォーマット

 

■工場出荷時設定に戻す

 

■バージョン番号

 

 

取り付け

電源とマウントだけを考慮すれば良い一体型に比べると、ケーブルの取り回しを考えなければならず、さらに前後カメラにGPSとリモコンまであるので1時間くらいかかった。

Dio110に取り付けたので簡単に紹介する。

 

 

 

本体はシート下に設置、というか入れただけの状態。

既に電源をとっていたのでとりあえず1AのUSBで給電して動作確認。

しかし1Aでは追いつかないようで、イグニッションをオフにするとバッテリー不足ですぐに電源が落ちてしまったり、起動に失敗するなどした。

12v電源ケーブルの出力は5v 3AなのでUSBでも2Aあればなんとかなるかもしれないが、USBケーブルはあくまでテスト用として付属されている。

こういった確実性を求められるドラレコで手を抜くのはいかがなものかと思い、後から12v電源ケーブルに変更している。

 

 

 

カメラはフロントカウルに両面テープとビス止めで固定。

隣は約4年使って故障したNeckerV1で、現在は後継のNeckerV1 Plusへ変更している。

2台設置することで1台が故障しても残り1台で撮影できていれば最低限は対応できるためだ。

NeckerV1と比べると1/3程度のサイズに収まっており、取り付けスペースを確保しやすい上に軽いので落下しにくいという点が設置の面では楽だった。

 

 

 

後ろはボックスのステーに付属の両面テープで貼り付けたのみ。

両面テープといってもこの類のものは3M社の強力で雨や熱に強いものなので、粘着力の低下を心配する必要はほとんどない。

数ヶ月に1回くらい少しさわってぐらつかないか確認するくらいで十分だ。

これもやはりカメラ部分のみということで軽量な点が大いに影響している。

 

 

実際の走行動画で確認 ファーム YZ-188-20180912

それでは実際に走行して確認しよう。

動画は後日アップするので動画を切り出した静止画で紹介する。

 

 

 

昼の画質はいまひとつ

 

走行中のナンバー読み取り性能はやや低い。

停車中は高画質なのでこれはもしやと思い調べると、7Mbpsとビットレートがものすごく低い。

ファイル容量で言えば5分で270MB、1時間で3.2GB。

ウェアラブルカメラは今となっては低画質なSJ4000で12Mbps、高画質なものなら30Mbpsはあるので、いかに低いかがわかる。

停車中では十分だが、走行中はビットレートの上限が低すぎるため十分な情報を残すことができず画質が大幅に低下する。

せめてSJ4000並の12Mbpsくらいまでは上げてもらいたい。

 

もうひとつ残念な点は、太陽光のあたり具合で色合いが変化し安定しない。

前後まったく同じ時間の動画だが、太陽光を浴びるととたんに色味がおかしくなる。

旅の記録としようとすると不満が出るレベルなので、ドラレコと割り切れる人向けだ。

 

画角はドラレコとしては十分広く、ウェアラブルカメラと比べても遜色ない。

水平120度くらいありそうで合格点。

 

マイクはリモコンに搭載されており、風の当たりにくい場所に設置しているがかなり音割れしている。

走行中の録音は期待しないほうが良いだろう。

ただドラレコとして考えた時、走行中の音声より事故した後や絡まれた時にどれだけ相手の声を録音できているかが重要なので、マイク感度が高めの設定になっているのかもしれない。

停止中は1m離れた場所で普通の声であれば十分聞き取れるくらい。

低音が強くノイズも多めだが、バイクのすぐ近くでの会話くらいであれば録音はできる。

5m離れると大声でない限り聞き取りは難しい感じだ。

 

 

 

夜の画質もいまひとつ

 

昼と同じ傾向でビットレートの低さがあだとなって、走行中は画質が大きく低下する。

色合いも変動するが夜間の場合はあまり気にならない。

暗い場所でもそこそこに撮影はできているが、ヘッドライトが直撃するとほとんど何も見えないので夜間の後方撮影は期待できないだろう。

ただこれはこの製品に限った話ではなく、高級品でも大きな差はないので後方撮影はこんなものと認識しておけば良い。

 

 

 

その他の機能、動作安定性

動画にはGPSによる正確な時間と位置、数秒のタイムラグはあるがGPSで計測した速度も表示されるので、記録を残すという点では十分役目を果たしており、さらに時間を同期してくれるのはとても便利だ。

 

動画ファイルの切り替わりで撮影できていない時間が発生するファイル間ギャップについては5フレーム(0.2秒程度)くらい空白時間が存在する。

0.2秒の空白時間は長いわけではないが、この0.2秒の間に決定的な証拠を見逃してしまう可能性があるので空白時間が発生しないように対策しておいてほしかった。

 

小雨の中を数回走った程度ではカメラ内の曇りや浸水は無く、正常に動作し続けているので、今のところ問題はなさそう。

1ヶ月の間、ほぼ毎日使ってフリーズが連続して発生したが、4回くらいフリーズした後、しっかり充電してからは安定して動作している。

充電が不十分だったのが影響している可能性がある。

なお、フリーズした時は本体に内蔵されているバッテリーを外すことで復旧したので試してみてほしい。

 

 

 

動画のプロパティ

動画はmp4で記録される。

ビットレートは先にも書いたとおり7.374Mbpsと低く、フレームレートは26.222fps。

一般的に27.5fpsがLED信号機対応の最適解といわれているが、26fpsでも一応OKな範囲だ。

後日動画でアップするが、東日本の50Hz(25fps、50fps)のLED信号機は1秒間に数回高速で点滅するような感じで、これなら瞬時の撮影でも信号の色は判別できるだろう。

 

 

 

windowsアプリで走行記録を確認

LIGOというアプリでwindows上でGPSの記録を確認することができる。

インストールしたらアプリ上からファイルを指定すれば、動画を見ながらgooglemapで追従してくれる。

見ていると楽しいもので、画質はいまひとつだけどGPSロガーとして遊ぶことが可能だ。

 

 

 

総合評価

この価格でGPS、前後撮影、Gセンサーを備えているのはすばらしい。

本体は防水ではないがリモコンのインジケーターで撮影状態も確認できるし、画角も十分と、機能面においては満点。

取り付けは前後カメラの配線と、大きい本体をどこに収納しておくか考えなければならないが難易度は高くない。

本体⇔ケーブル⇔カメラ と3つに分離できるのはメンテナンスの面でありがたい。

付属品についてもテスト用USB給電ケーブルやGoPro互換マウントもユーザー目線でよく考えられている。

 

しかし、過剰にビットレートを抑えられている点がとても残念。

せめて2倍くらいのビットレートであれば満足できる画質にはなると思うが、ハードウェア的な問題の可能性もあるのでファームアップでの対応は難しいかもしれない。

 

ナンバーは読み取れなくても相手が逃げていなければ十分証拠として使えるし、全国のLED信号機に対応しているところはドラレコとして必要な機能を満たしている。

GPSで時間が同期される点もとても便利。

価格を考えれば上出来なので、十分おすすめできる製品だ。

 

 

10点満点評価

昼の画質・・・・・・・・・・4

夜の画質・・・・・・・・・・4

ナンバー読み取り性能・・・・4

画角・・・・・・・・・・・・6

音質・・・・・・・・・・・・7

安定性・・・・・・・・・・・7

取り付け・・・・・・・・・・6

機能性・・・・・・・・・・・9

コストパフォーマンス・・・・9

おすすめ度・・・・・・・8!