抜群の夜間撮影性能!デイトナ DDR-S100 一体型バイク用ドライブレコーダーをレビュー

バイク専用ドラレコ

大手バイク用品メーカーデイトナからバイク用ドライブレコーダーが発売されたのでレビューする。

 

DDR-S100の概要

・ドラレコモード有り

・高い防水防塵性能 IP66相当

・HDR搭載(明暗補正)

・FullHD 30fpsで撮影可

・Gセンサーによる動画ロック機能有り

・画角 水平120度

・実売価格 1.6万円程度

 

国内メーカー製品にしては安価で1.7万円程度で購入ができ、Gセンサーにドラレコモード、高い防水防塵性能を備えている。

最近は別体式かつ前後2カメラの製品が多くなってきたが珍しく一体型だ。

西日本のLED信号機に対応していないのが難点だが、その他の機能でどれくらい挽回できるかを調べていく。

なお、購入した製品はアマゾン限定モデル。

おそらく通常品との違いは無いと思われる。

 

本体、付属品確認

付属品と本体

付属品は12v給電ケーブル、USB給電ケーブル、USB通信用ケーブル、取り付けクランプ2つ、写真には写ってないがリセットボタンを押すためのピン。

本体側はMiniBポートなので半用品が利用可能だが、バイクに設置して使う時は防水性を確保しないといけないので専用のもを使う必要がある。

付属品は全体的に少なく最低限だ。

 

 

 

本体上部

 

後方

本体は上部にボタンがひとつ、後方の防水キャップ内にMicroSDスロット、MiniBポート、リセットボタン(黄色の部分)の3つと、防水キャップの外側(赤の部分)にLEDが配置されている。

 

 

 

ケーブルを取り付け

防水キャップを取り付けると後方に4cmくらい飛び出すので全長は15cmと長く、取り付けは少し奥行きを考慮しないといけない。

 

 

 

マウントの取り付け手順

本体取り付け用のマウントは縦と横の2種類がある。

組み立ては簡単なのだが手順書にはほとんど記載がないのは不親切だ。

小さい3枚の写真を見ながらワッシャーの場所やステーの方向を確認しなければならない。

せめて図解くらいは用意しておいてほしいものだ。

 

 

 

マウント取り付け完了

車体側はミラーに共締めするタイプ。

ステー自体はがっちりしているものの接触面が少ないので、ワッシャーで面積を稼がないとブレが出てしまいそうだ。

カウルにミラーがついている場合は、他に設置できる場所を探さなければならない。

ステーはホームセンターの汎用品が使えるので、付属品で取り付けが難しい場合は各自で揃えよう。

一体型で重量があるので難しいのだがGoProタイプのように汎用性のあるマウントを利用できると良かった。

 

 

操作

後方上部のボタンでは、電源オンオフ、録画開始、停止などの操作が可能だ。

長押しで電源オンオフ、短押しで録画開始停止となっている。

 

Windowsアプリの設定

windowsアプリの設定画面

本体をPCに接続して認識させるとMicroSDに設定アプリケーション DDR_S100.ZIPが保存されているので、解答してDDR_S100.exeをダブルクリックすると設定アプリケーションが起動する。

設定項目は以下のとおり。

 

■LoopRec

ループ録画をする、しないの設定。

ドラレコとして使うならONにする。

 

■AudioRec

録音をする、しないの設定。

 

■DateTimeStamp

動画に年月日を表示させるか。

ドラレコとして使うならONにする。

 

■PowerFrequency

電源周波数の設定。

60Hzを選択することと指示あり。

 

■FileLenght

1ファイルあたりの時間を設定。

2分、3分、5分を選択可能。

どれでも可。

 

■Resolution

解像度の設定。

1080P(30fps)、720P(60fps)、720P(30fps)を選択可。

ドラレコとして使うなら1080P(30fps)推奨。

 

■CrashSensitivity

Gセンサーによる衝撃検知時のファイルロック機能。

有効無効と感度を1(高感度)~16(低感度)の設定が可能。

車体の振動やギャップでロックされる場合は感度を16などの大きい値にして弱めるかOFF(Enableのチェックを外す)にする。

 

■EVMode

録画の明るさ設定。

プレイヤー側でも調整可能なため基本は0で良い。

 

■Format

SDカードのフォーマット実行。

 

■TimeUpdate

PCと本体で時間を同期させる。

 

 

取り付け

ミラーに共締め

Dio110に取り付けた。

ステーがミラーに共締めするものであるため、右ミラーに取り付ける。

ステーの穴が大きいためDio110の純正ミラーのナットではステーを貫通してしまう。

大きめのワッシャーを別途用意してはさむことで取り付けができた。

バイクによるがこういったこともあるので、ワッシャーセットがなければ1回はホームセンター等に行くことも考えて取り付け時間を確保しよう。

 

ただこのステーは左右の傾きの角度調整ができないため、できるだけ水平な場所に取り付けなければならない。

Dio110のミラーは少し右に傾いているため、カメラもわずかに傾いてしまった。

ステーはかなり頑丈で手では曲げられなかったので、今回は少し傾いてしまっているけどこのまま設置することにした。

多少なら我慢はできるけど、ミラー共締めではない場合は水平にはほど遠い場合もあるので、できれば左右の傾きも調整できるような仕組みにしておいてもらいたい。

 

 

 

Dio110に設置完了

電源はUSBでさくっと取り付け。

取り付け自体は難しくはないのだが、別体式と比べるとカメラ部分(本体)が大きいのでスペースは考えておかなければならない。

さらにディスプレイもwifiも無いのでPCに接続しないと画像を確認できず、角度調整が意外と面倒だった。

一度固定させればそう変更することはないから良いのだけど、サイズ的にディスプレイは難しいのでせめてwifiは搭載しておいてほしかったと思う。

 

フロントに取り付けているのはNeckerV1Plus、AKY-868G、LS-MXでこれで前後あわせて6台のカメラを取り付けたことになる。

とりあえず前方を撮影しているが、テストを終えたら左右にばらして全方位を撮影しながら走ろうと思う。

 

 

 

実際の走行動画で確認

動画は後日アップするのでしばらくお待ちを。

とりあえず抜粋した静止画で紹介する。

これらの静止画は圧縮されているので参考程度にしていただきたい。

 

画角は普通でLS-MX以上、AKG868G以下。

一般的なウェアラブルカメラより少し狭いがこれくらいならドラレコとして十分ありだろう。

 

それでは昼、夜の画質を確認していく。

 

昼の画質はまずまず

DDR-S100の昼の画質

 

LS-MXの昼の画質

 

AKY-868Gの昼の画質

取り急ぎ日没前、ヘッドライト無しで走行できる時間帯でテスト。

制限速度「30」の文字もはっきりと読み取れるので、ナンバー視認性はそこそこ良い部類。

白飛び、黒つぶれが少なくDDR-S100のみはっきりと電線が見えるのがわかるだろう。

LS-MXは白飛びがかなりあるので、電線が完全に空に溶け込んでおり、AKY-868Gはぎりぎり見えるくらい。

白飛び、黒つぶれの少なさは突出しており、ウェアラブルカメラの中でもかなり良いほうだ。

 

 

 

DDR-S100の夕方の画質

 

LS-MXの夕方の画質

 

AKY-868Gの夕方の画質

先ほどの画像ではあまり目立たなかったが、シャープネスがきつく輪郭が浮きだっており、走行中の動画は全体的にこんな感じ。

またこの後で紹介するような夜間画質では全体がバランス良く明るく撮影できているが、逆光ではやや暗めになっている。

シャープネスがきつい点が足を引っ張っており、旅の記録として使うには少し不満が出るかもしれない。

総合的にはLS-MX以下、AKY-868G以上といったところか。

 

 

 

夜の画質は素晴らしい

DDR-S100夜の画質

 

LS-MX夜の画質

 

AKY-868G夜の画質

夜間の画質は素晴らしい。

昼に感じたシャープネスのきつさは気にならない程度になり、明るい部分は白飛びしないよう抑え気味に、暗い部分はしっかり明るく補正されており、雲まできれいに撮影できている。

今まで扱ったカメラでもっとも夜間撮影性能が高かったGitup Git1よりさらに良い。

解像感はLS-MXとほぼ同じでナンバー読み取り性能は普通だが、白飛びがないおかげでどのような状況でもそれなりに読み取りが可能だ。

中央やや左上の看板を見ればその差が一目瞭然だろう。

 

 

その他の機能、動作安定性

安定性は特に問題はなく、これといった不具合はない。

ファイルを分割した際に録画できていないフレームが存在するファイル間ギャップについてはジャスト0で対策済み。

特に公式でうたわれていないが対策されているのは嬉しい。

 

 

動画のプロパティ

動画のプロパティ

ビットレートは17Mbpsとやや高い部類で、相応するように走行中の画質低下が少なく安定している。

やはりこれくらいのビットレートは必要だろう。

フレームレートはスペックどおり30fpsなので西日本のLED信号機は完全に消えてしまうタイミングがあるのは残念だ。

動画の録画形式はMOVとなっている。

MOVはwindowsの編集ソフトとあまり相性が良くないのでMP4のほうが良かったと思う。

 

 

総合評価

画質は普通だが突出した夜間撮影性能があるためドラレコとしての性能は高い。

白飛び、黒つぶれが少なく、どんなシチュエーションでも安定して撮影できているのも強みだ。

30fpsで西日本のLED信号機に対応していないことと、ミラー共締めステーで取り付けがしにくい点が残念なところ。

またディスプレイもwifiも無いので、とりあえず目測で取り付けてPCで確認してといった具合での調整も少し手間がかかった。

一体型で配線は楽ではあるが総合的には取り付けはややしにくい。

 

GPSが搭載されていないため、時間あわせのためにわざわざPCに接続して同期しないといけないのも手間がかかる要因のひとつ。

せめてwifiで接続してスマホで時間を同期できたら良いのにと思う。

 

取り付けや機能面では劣る部分が多いが、夜間撮影性能の高さは目を見張るものがある。

東日本在住で確実性をとるならDDR-S100がおすすめだ。

 

10点満点評価

昼の画質・・・・・・・・・・5

夜の画質・・・・・・・・・・7

ナンバー読み取り性能・・・・6

画角・・・・・・・・・・・・5

音質・・・・・・・・・・・・4

安定性・・・・・・・・・・・9

取り付け・・・・・・・・・・4

機能性・・・・・・・・・・・4

コストパフォーマンス・・・・4

おすすめ度・・・・・・・5!

 

ドライブレコーダーの総合記事はこちらです。主要製品を比較、レビューしています。 [card url=https://bikede-go.com/blog-entry-184.html]

コメント

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