デイトナの上位製品と下位製品を比較します。DT-01から自動経路制御へ切り替わりましたが互換性を高めるチューニングがしっかりされており、同系統製品として扱うことができるので迷う事も多いと思います。
選び方は難しくないので参考にしてください。
目次
スペック比較
DT-01 | EasyTalk3 | |
---|---|---|
メーカー | デイトナ | デイトナ |
自動経路制御 | Bluetooth | × |
同時通話 | 4 | 2 |
通話距離 | 1000m | 200m |
待受時間 | – | – |
通話時間 | 12h | 12h |
充電中の使用 | ○ | ○ ※1 |
Blutooth | 4.2 | 4.0 |
ノイズ除去 | ○ | ○ |
通話と音楽併用 | ○ | ○ |
全体音楽共有 | △ ※15 | × |
タンデム音楽共有 | ○ | × |
ペアリング記憶数 | 3 | 3 |
自動グループ通話 | ○ | – |
他社接続 | ○ | ○ |
A2DP 2台同時 | 自動切換 | 自動切換 |
FMラジオ | × | × |
自動音量調整 | × | × |
有線入力 | × | × |
社外スピーカー | × | × |
充電ポート | Type-C | mini B |
音声案内 | 日本語 | 日本語 |
音声操作 | × | × |
防水性能 | ○IP67 | ○ |
スマホアプリ | × | × |
発売時期 | 2018年5月 | 2015年8月 |
実売価格 | 2.4万円 | 1.3万円 |
有意義な差がある部分で有利な方に赤のアンダーライン、両方にあって重要な機能に黄色のアンダーラインをひきました。
それではスペックからわかる違いを解説します。
自動経路制御はDT-01のみ
集まって一斉にペアリング、ワンクリックで自動的に接続、誰かが離脱しても残ったメンバーで接続、そんな楽ちん機能をDT-01は搭載しています。3台以上で接続するなら必須ともいえる機能です。イージートーク3は自動経路制御を搭載していないので個別にペアリングが必要ですが、DT-01とユニバーサル接続することでグループ通話に参加できます。
最大接続台数、通話距離はDT-01
もともとイージートーク3は1対1のみをサポートしていますが、裏ワザでイージートーク3またはGT2を組み合わせて4台接続が可能です。ただ自動経路制御ではないし、音楽併用に制限がつき、通話距離が極端に短いので複数台接続は速度調整が難しいでしょう。
その点、DT-01は一般的なミドルクラス以上の性能で4台接続かつ通話距離もそこそこあるので不自由することはありません。ローエンドの差はこういうところに如実に表れます。
音楽併用機能は互角
どちらもインカム通話をしながら高音質な音楽を楽しむことができます。ローエンドでこの機能を搭載するイージートーク3は驚異的です。一般的には2万円以上のミドルクラスで搭載する機能です。音楽やナビ音声を聴きながらインカム通話ができるのでとても楽しいです。
全体音楽共有機能はDT-01のみ
音楽共有は音質的に難しいのですが、ナビ音声程度であれば制限付きながらインカム通話と併用しながら全体に共有できます。電話等で利用されるHFPプロファイルで受信した音をインカム通話に乗せるというものなので、共有したい音声はHFPでなければなりません。最近のスマホナビは全て高音質なA2DPで転送されるのでこのままでは共有できませんが、Androidであれば強制的にHFP化するアプリ「BTmono」を使えば可能です。
ナビ音声を全体に共有することで先導役が聞き逃しても他のメンバーがフォローできますし、走りながら先頭を交代することもできます。とても役に立つので是非活用したい機能です。
充電ポートはDT-01
DT-01はここ数年で一気に普及したUSB Type-Cを搭載しています。上下がなく適当に差し込むだけで良いし、コネクターの耐久性や接続しやすさなどでも有利で、今後スマホはほとんどType-Cになるのでケーブルをまとめることもできます。
イージートーク3はmicroUSBでもなくさらに古いminiBです。さすがにスマホでminiBを採用しているものは無いのでケーブルを複数持ち歩く必要があります。さすがに古さを感じますね。
実際に使ってみての評価
DT-01 | EasyTalk3 | |
---|---|---|
音楽音質 | 9 | 8 |
通話音質 | 8 | 5 |
通話距離 | 未検証 | 3 |
安定性 | 未検証 | 8 |
他社接続柔軟性 | 6 | 4 |
操作性 | 6 | 4 |
機能/拡張性 | 9 | 5 |
取り付け | 7 | 8 |
重さ | 6 | 10 |
コスパ | 9 | 8 |
おすすめ度 | 9! | 8! |
※評価は10点満点です。
※DT01は実際に走行できていませんが、自宅周りで歩いて確認しています。
音楽の音質はDT-01
スピーカーユニットは同じですが、ソフトウェア的に調整されておりDT-01のほうが低音重視で迫力があります。イージートーク3のほうがバランスが良いのですが、バイクにおいては高音カットの低音重視のほうが耳にやさしく聞き取りやすくおすすめです。
通話音質、通話距離はDT-01
通話音質は明らかにDT-01のほうが良いです。イージートーク3は音割れがして快適とは言えません。通話距離もスペック通りの差があり、イージートーク3では距離をしっかり調整する必要があります。
通話に関しては大差でDT-01のほうが上です。
安定性は互角
どちらも音楽を併用しても通話に影響はほとんど無く、通話音質が極端に不安定になることもありません。イージートーク3は2台接続なので安定して当然と言えば当然ですが、どちらもスペック内で動作させる分には十分です。
他社接続柔軟性はDT-01
DT-01はユニバーサル接続と自動経路制御を併用することができ、十分な他社接続の柔軟性があります。イージートーク3はそもそも1対1接続なのでユニバーサル接続をするとそれ以上接続ができません。他社接続の柔軟性というよりは接続台数の上限にかかっています。
操作性はややDT-01
どちらもあまり良くはありませんが、初期型からボタンが改良されて操作方法も変更されて多少良くなったDT-01が上回ります。ボタンの押しにくさ、長押し操作のわかりにくさはデイトナ特有なので諦めた方が良いでしょう。
機能性はDT-01
イージートーク3もローエンドにしては珍しく音楽併用機能がありますが、DT-01はさらに自動経路制御とナビ音声の共有機能も搭載しています。その他はこれといって特別な機能はなく一般的なレベルですが、使い勝手の良い機能のみをピンポイントで持っているのでおすすめです。
重さはイージートーク3
イージートーク3は全機種でもトップクラスに軽く83gしかありません。インカム全体の平均は110gでDT-01も112gと普通なので特に問題はありませんが、イージートーク3と比べると被り比べると少し重いと感じ取れてしまいます。
慣れれば気にはなりませんが、ヘルメットを含めて徹底的に最軽量を狙うのであればその差は重要なものとなります。僕個人としては違いは感じ取れるけど、どちらでも良いかなとと思います。
コスパはややDT-01
どちらも価格を考えれば驚異的な性能です。その上でDT-01のほうがさらにコスパが上回っています。操作性を除けば全て平均以上の性能を持ちながら、同等製品より30%以上も安価なので他社製品のミドルクラスを完全に食ってしまっている状態です。
イージートーク3は1万円台前半でありながら音楽併用が可能な点はすばらしいですが、やはり通話をするならせめて通話距離は500mは欲しいですし、通話音質ももう少し良くあってほしいですね。
おすすめはDT-01
どちらも優れた製品ですが、やはり必要最低限のイージートーク3より余裕のあるDT-01をおすすめします。特に自動経路制御は一度使うと手放せなくなります。ソロかタンデムしかないのであればイージートーク3でも良いですが、少しでも2台以上で接続する機会があるなら、価格は2倍となってでもDT-01にしておいた方が無難です。それくらいDT-01は機能の割に安くて物が良いです。
DT-01がおすすめな人
- 3人以上で接続する機会がある
- ナビ音声の共有機能を使いたい
- スペックに余裕がほしい
[card url=https://bikede-go.com/blog-entry-201.html]
イージートーク3がおすすめな人
- 極限まで価格を抑えたい
- タンデムメイン
- ナビ音声共有機能が無くても良い
- 少しでも軽いものが良い
[card url=https://bikede-go.com/blog-entry-173.html]
インカムの総合記事はこちらです。主要製品を比較、レビューしています。 [card url=https://bikede-go.com/blog-entry-166.html]
コメント
まさきちさん、こんにちは。
以下の条件に合致するお勧めを教えていただきたく、コメントいたします。
●現在SMH5を使用中。
・タンデムのみの使用
・地図の音声案内と、会話を同時にしたい
・音質やノイズキャンセルはSMH5より良ければ十分
・なるべく軽量コンパクト
・バッテリーもSMH5より持てば十分
よろしくお願いいたします。