Cardo PackTalkBold VS デイトナ DT-01 実機で徹底比較!

ともに自動経路を搭載していますが、次世代規格を搭載したPackTalkBoldとBluetoothで実装したDT-01では使い勝手が異なります。また機能面でも違う部分が多数あるので徹底的に比較します。

 

 

スペック比較

  PackTalkBold DT-01
メーカー   cardo デイトナ
自動経路制御 メッシュ Bluetooth
同時通話 15 ※8 4
通話距離   1600m 1000m
待受時間
通話時間 13h 12h
充電中の使用
Blutooth 4.1 4.2
ノイズ除去
通話と音楽併用 ※13
全体音楽共有 × ※15
タンデム音楽共有
ペアリング記憶数 2 3
自動グループ通話 ×
他社接続
A2DP 2台同時 手動切替 自動切換
FMラジオ ×
自動音量調整 ×
有線入力 × ×
社外スピーカー ×
充電ポート  micro Type-C
音声案内 日本語 日本語
音声操作 ×
防水性能 ○IP67 ○IP67
スマホアプリ ×
発売時期   2018年6月 2018年5月
実売価格 4.3万円 2.4万円

※8 Bluetooth接続時は最大4台

※13 メッシュ利用時は音楽併用可 Bluetoothインカム通話時はiOSは併用不可/ブリッジ中は併用不可

※15 ナビ音声の全体共有のみサポート

 

有意義な差がある部分で有利な方に赤のアンダーライン、両方にあって重要な機能に黄色のアンダーラインをひきました。

 

それではスペックからわかる違いを解説します。

 

自動経路制御と最大接続台数はPackTalkBold

どちらも自動経路制御を搭載していますが、その仕組みは大きく異なります。次世代メッシュネットワークを採用するPackTalkBoldは最大15台接続をサポートし、台数が増えても安定性が低下しにくいのが特徴です。

 

DT-01は従来のBluetoothで数珠つなぎにして接続しますが、どの順番で接続するか自動で最適な並びにしててくれるものです。Bluetoothはあくまで接続の調整を自動で行うだけなので、最大接続台数は従来の製品と同程度です。

※補足情報 下位モデルのイージートーク3を組み合わせた場合に限り6台接続が可能なくらい調整できているとメーカー担当より聞いています。

 

ただサポート台数以内であれば使い勝手はあまり変わりません。集まって一斉にペアリングをし、誰かが接続操作をすれば自動で接続され、切断されたら残ったメンバーだけで接続するよう自動的に組みなおします。違いは切断された後の再接続が瞬時に行われるPackTalkBoldに対し、安定するまでに少し時間のかかるDT-01ということです。その点と最大接続台数の差でPackTalkBoldのほうが優れています。

 

音楽併用機能はDT-01

PackTalkBoldの音楽併用機能はメッシュ利用を前提として作られており、Bluetoothインカム通話時は「iOSは併用不可」「ブリッジ機は併用不可」という制限があります。これは下位モデルのFreecom4と全く同じ動作です。

 

DT-01の音楽併用は制限がかかることはなく、どんなシチュエーションでも可能です。一概にどちらが優れているというものではありませんが、DT-01のほうがわかりやすいですね。

 

全体音楽共有機能はDT-01のみ

DT-01は音楽とまではいきませんが、ナビ音声をインカム通話に乗せて全体に共有することができます。HFPで受信するという条件があるため、もともとナビ音声をHFPで発信することのできる機器か、スマホであれば強制的にHFP化させる「BTmono」を使えば共有可能となります。

 

ナビ音声の共有はとても便利で、例えば先導役がナビ音声を聞き逃しても他メンバーが気づきますし、先頭を交代することもできます。僕はこの機能をとても高く評価しています。

 

自動音量調整はPackTalkBoldのみ

走行中の風切り音などを検知して自動で音量を調整してくれる機能で、自然にコントロールしてくれるので使い勝手は良いです。無いなら無いで困らないですが、あると便利な機能です。

 

音声操作はPackTalkBoldのみ

「ヘイ!カルド!****」とマイクに向かってしゃべると指定したコマンドを実行する機能が備わっています。一般的にネイティブ英語しか受け付けないのですが、日本語英語に対応しているのでよく反応してくれます。

 

確実に素早く操作をしたい場合は手動操作ですが、時間に余裕があって適当でいいなら音声操作は便利です。

 

実際に使ってみての評価

本体比較

 

  PackTalkBold DT-01  
音楽音質 8 9
通話音質 8 8
通話距離 未検証 未検証
安定性 未検証 未検証
他社接続柔軟性 6 6
操作性 7 6
機能/拡張性 7 9
取り付け 5 7
重さ 2 6
コスパ 5 9
おすすめ度 8! 9!

※評価は10点満点です。

※両方とも実際に走行できていませんが、自宅周りで歩いて確認しています。

 

音楽の音質はややDT01

どちらも音質は良いです。低音が響きまくるDT-01と全体的に厚みのあるPackTalkBoldという感じですが、若干高音の処理が甘いことがPackTalkBoldにはあるのでDT-01のほうが少し良いです。ただ大きな差ではないのでどちらでも不満が出ることはないでしょう。

 

通話音質はややPackTalkBold

通話音質は互角でどちらもとても聞き取りやすいです。ノイズリダクションの処理が異なり、DT-01はノイズ低減のみで安定性が高く、PackTalkBoldは完全ノイズカットをしますが声を認識するとノイズが復活します。個人的にはノイズが増減するのはあまり好きではないのでDT-01のほうが好みです。

 

通話距離、安定性はPackTalkBold

通話距離はスペック通りPackTalkBoldのほうが上です。SENA 20Sに匹敵する通話距離で全機種トップクラスです。ただDT-01も平均レベルの通話距離はあるので不満を感じることは少ないでしょう。

 

安定性は手元で試す限りはどちらも高いと思います。特にPackTalkBoldはメッシュ5台+Bluetooth3台の計8台接続で数時間チェックしたところ不安定になることがほとんどなかったので、実走してもかなり安定しているのではないかと推測しています。

 

他社接続柔軟性は互角

どちらもユニバーサル接続に自社接続(メッシュ、Bluetooth)でブリッジすることができるので平均的な性能を持っています。ただDT-01は自身がHFPになった場合に接続できないインカムが多数あるので、その点でわずかに劣ります。

 

操作性はややPackTalkBold

DT-01のボタン操作は改良されたとはいえあまり芳しくありません。Mボタンが押しにくさはまだ残っています。ソフトウェア面では長押し操作のタイミングがわかりにくいですが、操作そのものはわかりやすく動作も軽快です。

 

PackTalkBoldはボタン操作は良いのですが、Bluetoothとメッシュでモードを切り替えなければならず、この概念がわかりにくいです。モードが存在するのはメッシュとBluetoothでボタンを共有していることが原因のような気がします。

 

一長一短ですがモードの概念さえ理解すればPackTalkBoldのほうが操作性が良いです。

 

機能性はDT-01

PackTalkBoldは音声入力や自動音量調整等、あるとちょっと便利な機能が揃っており高機能な製品ですが、DT-01は音楽併用に制限がなくナビ音声の共有機能があるので優れています。特にナビ音声共有機能は採用している機種が少なく、希少価値が高いです。

 

コスパはDT-01の圧勝

PackTalkBoldは最先端技術のメッシュはすごいですが4万円オーバーは高いです。メッシュを除けば2万円台前半のミドルクラス同等なので、メッシュに2万円を出せるか?と言われるとちょっと難しいですね。

 

その点DT-01はBluetoothでコストを抑えながら自動経路制御を搭載し、音楽併用機能にナビ音声の全体共有機能まで備えて2万円台前半という価格は驚異的です。全機種トップクラスのコスパで他社のミドルクラスを完全に食ってしまっています。

 

おすすめはDT-01

メッシュネットワークや音声操作等の最新技術を搭載したPackTalkBoldですががやはり引っかかるのは価格です。DT-01はローテクでありながらピンポイントに便利な機能を実装し2万円台前半に抑えたことでマーケティングで勝っていると言えるでしょう。

 

5台以上での接続を必須としないのであれば、総合的にDT-01をおすすめします。

 

PackTalkBoldがおすすめな人

  • 5台以上での接続が多い
  • お金は二の次で高性能を追求したい
  • ちょっと便利な機能をたくさん使ってみたい

 

DT-01がおすすめな人

  • 4台までの接続が多い
  • 安くて高性能なインカムがほしい
  • ナビ音声共有機能を使いたい

 

インカムの総合記事はこちらです。主要製品を比較、レビューしています。