3泊4日で東北ツーリング 【4日目】 笹川流れと只見川沿いを走って帰宅

だいぶ遅くなったけど最終日の4日目を書く。

3日目の記事

 

朝食を食べてちょっと遅めの8時出発となった。

鳥海温泉 遊楽里は朝食もなかなか良くて、部屋も広いし良い所だった。

僕の基準からすると朝夕ついて一泊9000円は高級ホテルの部類だw

 

ホテルの朝

 

 

 

今日のメインは笹川流れ只見川沿いの国道252号だが、帰宅までの距離は結構あって、どうしようか悩みながらのスタートとなった。

酒田市外は高速で迂回してパスする。

 

無料高速も使ってあつみ温泉まで進むが、結構時間がかかって9時30分にようやく笹川流れの本番、国道345号勝木に入った。

距離にすると100kmだから1.5時間かかるのは仕方ないんだけど、一つの市を抜けるだけといっても生まれ育った四国とは平野の広さが全然違う。

ここ酒田市のある庄内平野は端から端まで50km!

実家のある愛媛県今治平野なんて端から端まで10kmしかなく、庄内平野だけで愛媛県今治市の高縄半島がはいってしまうくらい広い。

新潟の越後平野はもっと広くて、愛媛の1/3が入ってしまう。

そりゃあそんなところで米を作れば、大量に生産できるよなぁ。

水も綺麗で豊富だし。

 

 

そんなことを考えながら笹川流れに入る。

ここは国の名勝となっており、険しい岩肌と穏やかな漁村の海岸線を抜けていく。

JR羽越本線が50kmにわたって並走しており、運が良ければ一緒に走ることができる。

昔走った時は、貨物列車と5分くらい併走し続けられたが、今回は貨物列車は逆方面だった。

並走といっても道のほうが若干迂回をして、線路はトンネルで突き抜けていくので、電車より速く走らないといけない。

特急は80km/h前後なので一回抜けれるとまず追いつけないが、貨物列車は遅いし普通列車は駅に止まるから何度も追いつくことが出来る。

もし時間をあわせて走るなら、特急以外がオススメだ。

 

電車が来るのを待つ

 

 

駐車場にとまって時刻表を見ると数分後に上りの特急が来るらしいので3分ほど待機すると、特急と並走することができた。

車載カメラを左に向けて良い感じに並走するが、この後すぐに差をあけられて追いつけなくなった。

 

特急と並走する

 

 

嫁のバイクから見るとこんな感じ。

 

嫁のバイクからの景色

 

 

笹川流れは淡々としたペースで突出した岩を潜るトンネルや、のどかな漁村を走りぬける。

この日は工事が多く、3回くらい工事信号に停められたが、全体を通して快適に流せる。

ただ、ちょっと飽きてくる感じは否めないので、勝木~村上間だけでお腹いっぱいになるため、北部の鶴岡~勝木間は高速か山側の国道345号で抜ければいいだろう。

 

気持ちのいいシーサイドライン

 

 

 

しばらく走ると道の駅笹川流れに到着。

ここはJR桑川駅と建物が同じになっている。

このタイプの道の駅は全国に結構たくさんあって特に新鮮味は無いが、目の前が日本海で展望のよさは抜群。

 

道の駅笹川流れ

 

 

晴天の日本海

 

 

 

ホームの反対側の斜面にはサルが3匹ほどいて、何かの実を食べていた。

 

野生の猿

 

 

 

出発準備をしていると逆方向の特急が停車。

たしか3タイプの違う車両が連結されていたようなw

つぎはぎ感がいい感じw

 

電車とバイク

 

 

そういや前に来たときも何故かこの隙間が気になったなぁと思い出す。

駐車場の目の前の国道を挟んで民家(お店)が数件並んでいて、この微妙な隙間から見える日本海が気になるのだ。

最近、台湾旅行客がたくさん来てスラムダンクの聖地巡礼をしているという記事を見たが、なんかそんなスラムダンクのワンシーンみたいな?

 

隙間から見える海

 

 

 

 

道の駅を出てからは無料高速も使って荒川胎内ICで降りて、県道53号で山間を突き抜ける国道290号へ出る。

途中、道の駅胎内で軽くルートチェック。

お寺や動物園、公園等が一緒になっていて、時間があればぐるっと見回っても良かったが今回はパス。

 

道の駅胎内

 

 

 

国道290号はのどかな農村を結ぶ山間の快走路。

起伏はないが一定のペースで適度なコーナーを楽しみながら走れるけど、笹川流れとセットでずっとこんな感じなので少し飽きた。

 

国道290号

 

 

 

県道202号~県道14号へ入る手前の市道で綺麗な花が咲いていた。

花の種類はわからないが、土手沿いにかなり咲いていてどこも遅めの春を感じさせる景色が広がる。

 

綺麗な花とバイク

 

 

 

県道14号を抜けて三川ICから高速に入り、西会津ICから国道400号で南下して目的の国道252号へ行く。

県道14号はまずまずの2車線路、国道400号はほぼ1車線だが対向車が皆無なので、それほど時間はかからなかった。

時間は既に14時。

まだ昼食を食べてないが、会津宮下でなんとなく焼肉屋に入る。

昼の営業は終わっていたが、店員さんが「良いよ!」といって店を開けてくれた。

なんとやさしい。

 

時間外の焼肉屋

 

 

 

メニューを見て考えていると、店員さんが

「もうすぐメニューを全品入れ替えて、福島県三春町でやっているジンギスカン専門店と同じにする。その準備でジンギスカンを今日持ってきているからどう?」

と勧められる。

ジンギスカンの店といってもオーストラリアからの輸入肉を出しているとおろが多いが、国内で育てた羊を使っていて味には自信があるとのこと。

本来なら1100円くらいなのだが、今ある定食と同じ金額、ご飯と味噌汁がついて900円でOKとなった!

是非是非とジンギスカン定食をいただくことにした。

店の窓から瀬戸内海地方ではまず見れない、水量豊富な只見川お眺めながら料理を待つ。

 

水量が豊富な只見川

 

 

 

そしてやってきたジンギスカン。

わざわざ炭を起こして七輪で焼いてくれるという大サービス!

たしかラム肉といっていたので子羊の肉。

臭みは無くやわらかくとても美味しかった。

嫁は肉臭さが苦手でジンギスカンは良い物じゃないと絶対食べないのだが、とても美味しそうに平らげていた。

 

美味しいジンギスカン

 

 

 

本店は三春町としか聞いてなかったけど、調べたところ多分、「ファームさくら」と思われる。

ファームさくら 公式サイト

三春町は郡山市の東20kmくらいの場所で三春滝桜が有名なんだけど、実はこの時店員さんから聞くまで知らなかった。

画像を見ると確かに見覚えのある、巨大な枝垂桜だ。

今度、あぶくま洞とセットで観光してみよう。

 

 

さて、最後の最後になった只見超え。

国道252号で集落とスノーシェッドを抜けて田子倉ダムまで30kmを30分で駆け抜ける。

路面は補修跡が多いが全線2車線で、信号も交通量も少なく快適に走る。

 

スノーシェッド

 

快適な道

 

 

 

3つくらいの集落を抜けて田子倉ダムに到着。

ダムの麓から急激に登り始め、いくつかのカーブを抜けるとダムの上の駐車場に到着する。

写真をとり忘れたが、ダムの上から迫力のある景色が見れる。

乗った事は無いが遊覧船もあるらしい。

 

田子倉ダム

 

 

 

木の下には大量の虫がwww

嫁はこれを見て発狂していたww

かわいいのにね。さわりたくはないけど。

 

ぶら下げる毛虫

 

 

 

ここからは徐々に登っていく。

スノーシェッドがたくさんあって、先のほうまでずっとスノーシェッドが見える。

温暖な瀬戸内海育ちなのでこういう景色はすごく新鮮味があって好きだ。

路面はそこそこ綺麗だし中速コーナーの連続でとても楽しいけど、たまに洗い流しや工事の信号があるので要注意。

 

長いスノーシェッド

 

 

 

田子倉ダムから頂上までは15分くらいで走りぬけてしまう。

険しい山道ではあるけど、それほど標高はあがらず760メートル。

15年くらい前、初めて通ったときはものすごい高いところに来た記憶があるが、箱根よりも標高が低いということを知ってびっくり。

険しい山の斜面を削って道を作っており、どこまでも続くような山深さがそう感じさせているのだろう。

雪が残っているのも標高が高くて気温が低いのではなく、豪雪地帯で積雪量が多くなかなか溶けないためだ。

 

広い道

 

 

山頂はスノーシェッドからのトンネルというコンボ。

ここを抜けたらあとちょっと下りのワイディングを楽しんで終わりだ。

 

トンネルとスノーシェッドの組み合わせ

 

 

 

新潟側(西)のほうがやや広くて路面が綺麗で安定している。

ヘアピンの連続で急勾配なので、楽しい時間は東に比べると短くあっという間に過ぎ去ってしまう。

 

下りの左コーナー

 

 

 

麓に降りて小出ICから関越道に乗る。

いつも塩沢石打あたりの、夏場は閑散としているスキーリゾートホテルを見ながら都内に向かうと、ツーリングももう終わりかぁ。とさびしい気持ちになる。

なんかこの場違いな高い建物が夢の終わりのような気がして、これから待ち受ける都内の渋滞と暑さ、そして明日から始まる仕事が脳裏を掠めるのだ。

 

夕方の関越道

 

 

 

今回は4日間のツーリングなのでそれほどでもないが、新潟航路を使った北海道からの帰りの時は、この気持ちが数倍になって襲ってくるわけだ。

今年の夏は北海道へ行くつもりなので、はやくも北海道の帰りの気分を味わいつつ、長くなった東北ツーリングの記事を書き終えた。

 

 

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