4日目 8月26日(水)
マトンN口そう、N口君についたあだ名だ。昨日の夜、スーパーで購入した焼肉用味付きマトン(羊肉)をどうやって火を通すか考えていたら、サバイバーN口君がタレごと豪快に煮込んでいた姿から、彼はマトンN口と旅の終わりまで呼ばれることになる。以降、N口君のことをマトンN口と表記する。
今日も快晴だ。知床半島の北側を西へ、寄り道しながら北見まで移動する。4日目のルート。北見で美味しいと評判の回転寿司を食べることを目標にし、摩周湖、弟子屈付近をまわること以外はノープラン。まぁ適当に走りながら決めよう!ってことで出発。
の前にいきなりトラブル。T先輩のメッシュグローブが行方不明になってしまった。記憶を辿ると、昨日マトンN口のW600でタンデムしてスーパーへ買い物に行った時、おそらくスーパーの駐車場で落としてしまったものと思われる。んーーーーー無い!!
仕方ないので諦めてコンビニで最強の汎用性を誇る軍手を調達にゃああああ!!!
国道334号を西へ走り始めると断崖絶壁の光景が多く見える。切り立った石の上には多い茂る木々・・・なんか不思議な感じだなぁ。
ウトロから10km程でオシンコシンの滝に到着。駐車場の目の前にあり観光にはとっても便利。迫力のある滝を目の前にし、振り向けばオホーツク海というコントラストが素晴らしい。
マトンN口:オシンコシンってなんかあれっすねぇ
まさきち:おしっことか、う○ことか、そういう類じゃなくてアイヌ語由来だぞww
マトンN口:まじオシンコシンだわー。
まさきち:いみふwwwwwwww
以降、何かよくわからない、表現しようがない具体的に表現するのが面倒な時の表現としてオシンコシンが代用されることになる。
斜里の市街を抜けて斜里岳を眺めながら清里オートキャンプ場へ向かう。
斜里の市街から20分ほどで到着。ここに宇宙展望台という壮大な名前の展望台があるので登ってみた。
羽アリの大群wwwwwきめぇえええwwwwwそして羽アリが飛び回ってまとわりついてくるwwwww
登って写真撮影だけしてささっと撤退。噛まれるとすんごい腫れて痛いらしい・・・・。展望台にだけ大量に生息しており、せっかくの景色が台無しであるw
斜里岳を背に記念撮影!次に清里川向にある桜の滝へ向かう。ここは7月下旬~8月下旬にかけて遡上する鮭が滝をジャンプして登っていく姿が見えるらしい。昨年7月下旬に来た時は残念ながら一匹もジャンプしているところを見れなかったが、今回はどうか・・・・・。
この看板を見ると、右なのかまっすぐなのかわからんwwwwまっすぐ行った結果・・・・・
オフロードを走ること数分。ちげーだろこれーーーwwwってことでこんな細い場所でUターンし、さっきの場所へ戻ったらすぐ右に駐車場があった・・・・。
相変わらず大自然の中の綺麗な滝だ。滝の裏が空洞になっているのが見えたりとなんか神秘的。でも、やっぱりこの日も鮭がいないw待つこと5分・・・・。もう行くかーと振り向こうとした瞬間に一匹の鮭がジャンプ!!当然カメラにはおさめられず、そして見れたのが僕だけというww多い時はものすごいジャンプしていて撮影も簡単だとか。その光景はまた次の楽しみってことだな。
桜の滝から道道1115号を15分くらい南下すると、神の子池右折の標識が出てくる。ここから2kmくらいの走りやすいオフロードへ突入。大型オンロードでも余裕!
v(・∀・)yaeh!
駐車場は結構広くて余裕がある。工事の人が多いなぁと思ったら池の周りは遊歩道を整備していた。ここから歩いて3分くらいの場所に神の子池はある。
神の子池は摩周湖から地中を介して神の子池に湧いて出る伏流水で出来ている。一年を通して水温は8度が保たれ、こんな小さな池に透明度の高い摩周湖の水が一日12,000tも湧き出しているため、この神秘的な透明度を保っているそうだ。
なんかボコボコと泡が出てくる瞬間。ひっきりなしに湧いて出てくる。水底にはオショロコマ(カラフトイワナ)が泳いでいるが、光の角度でどうにも撮影は無理だった。
こう見えて水深約5m!マトンN口の身長が170cmなので、マトンN口3人分の深さということが判明した。これは奇跡だ。神の子池の水深がマトンN口3人分であることは何かの導きであると感じざるを得ない。今日ここに「1マトンN口=170cm」という単位を提唱する。うーん、1hydeに比べるとあまりに普通すぎるなw単位提唱却下!
次は更に南下すること10分。裏摩周展望台へ向かう。清里峠から展望台まではちょっとしたワインディングになっていて、久しぶりの峠を楽しめた。
残念ながら裏摩周展望台のまわりは木に覆われており、あまり摩周湖は見れない。これでも80cmの自撮り棒を使って目一杯伸ばして撮影した写真だ。ここが裏ってことはもちろん表がある。摩周第一展望台と第三展望台だが、今回は裏摩周のみで表はパスした。
駐車場で本州から来ているおじさんと情報交換したところ、美幌町方面へ抜けるなら美幌峠もいいけど道道102号も良いとのこと。美幌峠は素晴らしいところだけどもう5回くらい来ているし、道道102号は一回も通ってないので今回は道道102号へ行ってみることにした。
その前に弟子屈町で昼食!摩周駅のすぐ隣にあるぽっぽ亭に到着。腹減ってるし、帯広で豚丼食べなかったし、ここでがっつり摩周の豚丼を食べるかぁ!豚丼と言えば帯広の安くて美味しい「とん田」という店が好きなんだけど、いかんせん1時間くらい余裕で並ばないといけないので、今回はパスしたんだよなぁ。ってことで大盛り頼んだ結果・・・・
やべぇ量多すぎwww写真ではわかりづらいが、味噌汁のお椀は普通サイズ。それの軽く5倍はあるwこれで確か1200円くらい。ちょっと高いかと思ったけど、量がはんぱなく多いw炭で焼いている様子はなかったが、しっかり遠赤外線で焼いた風味があり、肉厚なロースの豚肉が胃袋を満たす。今俺は飯を食ってるぞぉ!!って感じがすごくする。というか食いきれずご飯二口残したw
宿は昼ごはん中に北見中心街にある ホテル バルコン という何とも昭和の香り漂う宿の予約をなんとかとれた。一回目に電話かけた時はシングル1とツイン1だと言われたが、他のホテルが全滅だったため仕方なく再度電話すると、「壁に穴があいて修復作業待ちの部屋でよければシングル3部屋使えるようにしますよ」と、わざわざ調整してくれていたのだ。
この日は北見で特にイベントがあるわけではないけど、いろんなホテルに電話かけまくってもシングル3部屋は全く無理。そういや北海道でホテルなんて数えるほどしか宿泊したことがないので、シングル3部屋は当日にとるのは難しいということを初めて知った・・・。危なかったwありがとうバルコンの受付のおばちゃん!!
今12時で摩周駅周辺、北見までは最短1.5時間。だいぶ余裕があるので網走監獄を観光して行く事にし、網走へは有名な美幌峠ではなく道道102号経由の最短距離で行く。まずは国道391号で北上。道東屈指の温泉街、川湯温泉の近くを通る。左のお店は昨年、親と川湯温泉に宿泊した際に夕飯を食べたお店。ホテル併設のレストランで、割と良心的な値段で中華と洋食中心だったような記憶がある。
道道102号を左折する。
後ろに見えるのが川湯温泉の湯煙だ。
峠までは森の中の軽いワインディングと笹の葉の平原を突き抜ける。
7kmほど走ると道沿いに展望台があったので停まってみる。美幌峠ほどではないが景色は良く、なんといっても人がいないのでのんびりできていいね。正面奥は川湯温泉の硫黄山だと思われる。観光地になっているらしいので行ってみればよかったな。
さらに登って左手を見ると展望台らしきものを発見!
まさきち:あ、左の山の上にも展望台がある。あそこがおっちゃんが言ってた場所やろか?
マトンN口:ちろちろって行ってみます?
まさきち:ちろちろっと・・・ちろちろ?・・・ちろ?オシンコシンな感じで。
T先輩:オシンコシンで行こうか。
マトンN口:オ・・・オシンコシンをバカにするんじゃねぇ!!!
まさきち:うるせえ!マトンN口!!!
マトンN口:wwwwwwwwwwww
この日の会話は概ねこんな感じ。
というわけで到着した小清水峠展望台。雲が出ているのが残念だが、屈斜路湖と周りの山々を一望できて良かった。トイレや売店もあり整備されているので、道道102号を走るならここまで一気に登ってきても良いだろう。
ちょっと弟子屈湖は遠いけど、湖を眺めながらご飯も食べられる。
ここからは車載動画のデータを間違えて削除してしまったので、停車時の写真のみ。網走監獄に到着したのは14時頃。網走刑務所は現役の刑務所なので間違えて行かないようにw入場料は1080円で、スマホで割引ページを見せると970円になるので利用しよう!網走監獄公式サイト
まさきちは網走監獄に過去2回入って、2回とも2時間くらいみっちりドハマリして見飽きたので、今回は入らずお土産を見て駐車場で翌日以降のルートを検討していると、嫁から「妹の会社が危ないってニュースに出てる!!職安!?職安通いするの!?」って、よくわからないテンションでLineがきていたのでニュースを見てみると、社長の不祥事で揉めて売り上げに響いていると記事が出ていた。うーん、うちの会社も売り上げ良くないし、こりゃ先が思いやられるなぁとテンション爆下げであるw
T先輩とマトンN口もどうやら楽しかったようで1時間30分くらい見学して戻ってきた。ここの資料って結構内容が濃いし、面白いんだよね。近代史が好きな人ならハマると思うので、是非立ち寄ってみて欲しい。
次は網走監獄のすぐ上にあるオホーツク流氷館へ。ここはオホーツク海を見渡せる無料の展望台と、氷点下15度を体験できる流氷体感テラス(750円)があり、時間にあまり余裕がなかったので流氷体感テラスへさくっと入場。映画っぽいものやらなんやらを20分くらい割りと強制的に見せられるわけだけど、面白くなかったw
そしてようやく最後にマイナス15度の部屋へ!入るときに防寒着も借りられるので普段着でOK僕らはバイク用のジャケットを着ているのでそのまま入ってみて、寒いけど我慢できるレベル。真冬に稚内に来た時に比べると、気温はこっちのほうが低いけど風が無い分、そこまで寒さを感じなかった。
濡れタオルを借りてぐるぐる回すと・・・・・10秒くらいでカチンコチンw流氷にふれたり、タオルでちゃんばらゴッコをしてから退出。案内のお姉さんがいつまでもにこやかに見守ってくれたので、ついつい調子こいて最後まで残って遊んでいたが、きっと心の中は「はよ出ろや、このオッサンどもが!」って思っていたに違いない。
流氷館の入り口からでも網走市街とオホーツク海と知床半島を望める。展望台に登ればもっと景色がいいらしいが、時間がないので今回はパス。
1時間ほど走って17時過ぎに北見のホテル バルコンに到着。部屋とか全然見てなかったけど、予想通り昭和臭ただよう佇まいwもちろん中も昭和レトロと言うに相応しい内装で、どこか懐かしさを覚える部屋だ。が、ほとんどの人はただの古いホテルと認識するだろうw素泊まりシングルで4200円だったかな?観光客らしい客はおらず、工事現場で働いている人達ばかりだったw
一休みして北見の美味しい店と言えばココ!と言われる地元民おすすめの回転寿司トリトンの本店、夕陽ヶ丘店へ。ホテル バルコンからは歩いて20分くらい。肌寒い気温の中、ちょうど良い散歩!ということで歩いていく。19時と一番混む時間ではあるが平日にもかかわらず30分くらいの待ち時間があり、ようやく席につけた。
鯛 300円だったかなぁ?ネタがめっちゃでかい!というか厚みがある!値段は一皿100円~500円で、ネタ2倍のシャリ1.2倍といったところか。
道民おすすめの北海シマエビが食べたかったがメニューになかったので赤エビ 500円。一番高いお皿だ。とろけるような甘さ!そしてでかいw
炙りサーモン 200円?シャリがネタを覆い隠しているw写真では一カンだが二カンあったはず。
カッパ巻き 200円。北海道では一般的な薬味 山ワサビがついている。山ワサビ大好きなんだなぁ。軽くツーンと来る刺激と、荒くすってあるためか、もとからなのかわからないが、少しぱさっとしていて何かを食べている感が強い。まぁ食材としては安価な西洋ワサビなんだけど、摩り下ろし方なのか味付けのせいなのかワサビ本来の風味と軽い刺激がたまらない。いろんな添加剤を混ぜまくった練りワサビとは全然違っていて、山ワサビが一品として成り立っているのだ。
三平汁 200円?と、腹いっぱいに食べて一人10皿3000円くらい。普段なら食べないような高級ネタもかまわず食べたので跳ね上がったが、普通のネタだけなら2000円かからないだろう。そしてシャリよりネタのほうが大きく、同じお腹一杯でも魚で満たされた感じがするあたりは、やっぱり100円回転寿司とは違うなぁと実感した。21時頃にホテルに戻って寝たのは22時頃。健康的な毎日だなぁ。
■4日目の走行
距離:292km
最高標高点:701m
最低気温:17度くらい
最高気温:23度くらい
燃費:リッター 21km
午前中は晴れ、午後から曇りの天気だったけど一日穏やかですごしやすかった。ご飯はこの旅一番の贅沢をし、宿もキャンプやライダーハウスに比べたら高いホテルを利用。まぁそれでも一般的な人の旅行に比べたら安いんだけど、激安旅にはまるとこれが高いと感じるのだから恐ろしいw
走行地図を見ると神の小池の後、裏摩周~弟子屈町とぐるっと大回りしていることに気づいた。神の子池のあとは少し戻って緑駅から国道391に入って、川湯温泉の硫黄山と表摩周展望台へ行っても良かったなぁ。それと、斜里から宇宙展望台に向かう間に、天に続く道 という真っ直ぐで先まで良く見える道があるんだけど、あまり下調べをしてなかったので、知ってはいたけどまぁいいかと素通りしてしまう。あとからネットで見てみるとなかなかすごい景色だということに気づいてちょっと後悔。次は行くぞ!!
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