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BT NEXT Pro ショウエイZ7へ取り付け

MidLand BT Proシリーズのハイエンド、BT NEXT Proを購入したのでいろいろ試してみた。

性能の割りに価格が安い。ということ以外に特徴はない。

と思っていたら、僕の希望を適える素晴らしい機能を搭載していてびっくり!

インカム単体では不可能だろうと思っていたので、発見したときは本当におどろいた。

 

もったいぶっても仕方ないので先に書いておこう。

 

インカム通話と音楽/ナビ案内を併用している時、聴いている音楽/ナビ案内をインカム通話に乗せてグループ全体で共有することができる。

※自分だけって事ももちろん可能

 

B+comのオプション Stationとメディアサーバーではできていたけど、インカム単体でチェーン接続時にできるというのは初だと思う。

インカム通話に乗せるので少し音質は下がるものの十分聞けるレベル。

音楽の共有は嗜好の合う人でないといけないけど、ナビ音声の共有は先頭を入れ替わりながら走ったりルートについての話題が増えたりととても楽しいのだ。

 

詳細は後で記載するので早速みていこう。

 

BT Proシリーズの概要

 

前モデル BT○○ は中国製品かのような見た目でかなり損をしていたが、新製品ではデザインがだいぶよくなった。

オーソドックスな3クラスで構成されており、用途によって選ぶことができる。

BT Proシリーズ発売当初は低音質なスピーカーだったが、2017年7月に全て高音質なHi-Fiスピーカーを標準搭載モデルへ切り替わっている。

 

■ハイエンド BT-NEXT-Pro Hi-Fi

デュアルチップによってインカム通話と音楽を両立 & グループ内で音楽共有可

チェーン接続4台 + タンデム距離4台の合計8台

通話距離1600m

FMラジオ有り

スマホアプリ BT TALK と連携して距離人数無制限

インカム通話 20時間

外部音声入力

3万円程度

 

■ミドルクラス BT-X2-Pro Hi-Fi

4台チェーン接続が可能

通話距離1000m

FMラジオ有り

スマホアプリ BT TALK と連携して距離人数無制限

インカム通話 20時間

外部音声入力

2万円程度

 

■ローエンド BT-X1-Pro Hi-Fi

2台接続まで

通話距離300m

FMラジオ有り

スマホアプリ BT TALK と連携して距離人数無制限

インカム通話 20時間

外部音声入力

1.5万円程度

 

■ローエンド BT city

2台接続まで

通話距離200m

インカム通話 8時間

外部音声入力

1.1万円程度

※BT Proシリーズではなく、前モデルのBTシリーズ最下位モデル

 

今回、それぞれ1台ずつ合計4台を購入して接続テストをしてみる。

 

 

機能の紹介、比較は以下記事もご参照ください。

 

 

本体、付属品確認

DSC01204.jpg

箱を開けた瞬間目を引くのは、立派なキャリングポーチだ。

最近中国製のウェアラブルカメラなんかでもキャンリグポーチがついているものがあり、値段も1000円前後で売られているのでコストはさほどかかってないのだろう。

専用の梱包材と大して金額は変わらないのかな?

 

 

BT NEXT Proの付属品

BT ProシリーズはSENAと同じくクレードル式を採用している。

マイクやスピーカーはクレードルから出ているケーブルに接続するタイプ。

ケーブルは細くて柔らかく滑りの良い素材で覆われているので、扱いやすく高級感もある。

マイクはアーム式とケーブル式の両方が付属。

ヘルメットへの取り付けは両面テープとクリップの2タイプ。

充電用のUSBポートを使ってステレオ入力も可能だが、別途オプションで購入しなければならないらしい。

キャリングポーチのかわりに変換ケーブルを付属しておいてほしかったな。

 

 

MidLand BT NEXT Proのスピーカーを確認

これは初期モデルのスピーカー。

スピーカーユニットの直径はかなり小さく厚みは普通。

小型ではあるけど、覆っているスポンジが無駄に大きいく、見た目が中国製品を彷彿とさせる。

その後オプションで高音質なHi-Fiスピーカーが用意され、2017年7月に標準搭載へ切り替わった。

Hi-Fiスピーカーについては以下の記事を参照していただきたい。

 

 

DSC01206.jpg

X1、X2には日本語、英語、中国語等、グローバルモデルの分厚いマニュアルが付属していたけど、NEXTは日本語のみの薄いマニュアルになっていた。

他はクイックマニュアル、クレードルとの取り付け時の注意書き、マニュアルアップデートの案内の計4つ。

 

 

見た目はまぁまぁかっこいい

MidLand BT NEXT ProとSENA20S、SB5Xの外見比較

本体はSENA20Sよりわずかに小さく、SB5Xより少し大きい。

X1やX2とはアンテナの分だけ大きくなっているけどほとんど差は無い。

BT Cityの小ささは群を抜いている。

 

 

 

MidLand BT NEXT Proのアンテナは折れにくそう

アンテナはSB5XやSENA 20Sはプラスチックで折れそうで怖いけど、本製品はゴムなので安心だ。

 

 

 

BT NEXT Proの重さ

クレードル、ワイヤーマイク、スピーカーを含めた一式の重さは111gで普通の部類。

 

 

■BT NEXT Pro     111g

■BT X2 Pro、X1 Pro  109g

■SENA 20S       153g

■SB5X         102g

■GT2          100g

■イージートーク3    84g

 

 

 

MidLand BT NEXT Proの外見

ボタンは全て側面にある。

左からフォワード、ミドル、バックワードという名称の3つが主要ボタンで主にインカム通話やFMラジオの操作等を行い、右上にある小さなボタン二つは音量や設定の時に少し使うようになっている。

 

主要ボタンは非常に大きくグローブをしていてもわかりやすいが、硬いしストロークが浅くクリック感が小さい。

その上、長押し操作が多く押している時間も長いので押している間に「本当に今押しているの?」と不安になってしまう。

操作性はまずまずといったところだ。

 

 

 

MidLand BT NEXT ProのUSBポート

本体右下にMicroUSBのポートから充電が可能。

ただ、よく売られているケーブルでは奥行きが足りないので付属のものか、ちょっと奥行きのあるケーブルを選ぶ必要がある。

また、このポートはステレオミニへの変換ケーブルを使うことでスマホやMP3プレーヤーから外部入力ができる。

インカム通話と外部音声入力の両立は可能だとマニュアルには記載があるが、変換ケーブルを持ってないので試せていない。

Gセンサー搭載でブレーキをかけてGがかかると後部のLEDが点灯する仕組みらしいが、まだ試していないので効果の程はよくわからない。

たぶん、いらないと思うw

 

 

 

DSC00933.jpg

クレードルへの取り付け取り外しは、わざわざ別途注意書きが入っている。

実際、ぱっと見ではよくわからず、ちょっと間違うと壊れそうな気配がする。

SENAが外しやすいのに比べるとちょっと難あり。

 

 

 

MidLand BT NEXT Proの本体裏側端子

本体裏の下の部分が端子で、これが何かちょっとひっかかっただけで折れてしまいそうな貧弱な感じなのがわかるだろうか。

 

 

 

MidLand BT NEXT Proのクレードル

クレードルはこのような形になっている。

今は両面テープ貼り付け用のプレートを取り付けている。

 

 

 

MidLand BT NEXT Proのクレードルのネジ

中央のネジ二本を外して、逆側からネジ二本でクリップタイプに付け替えが可能。

 

 

 

MidLand BT NEXT Proのクレードル取り付け方法

この隙間にヘルメットのシェル部分を挟み込むようになるが、ヘルメットによっては隙間がなくて取り付けできない場合もある。

僕はクリップタイプの方が好きだけど、両面テープは3Mの強力なやつがついているので、無理せず両面テープでも良いと思う。

 

 

 

MidLand BT NEXT Proとクレードルの接続方法

ドッキングは上からスライドさせるようにしてはめこむ。

つけるのも外すのも構造がわかれば簡単だけど、やはり本体にある貧弱なピンがむき出しになっているのはいただけない。

もしピンが折れたりしたら本体がだめになるので、せめてクレードルと本体の構造が逆だったら良かったと思う。

 

 

 

目玉機能 BT Talk

BTT1.jpg

距離、人数無制限と目玉にしているBT Talkについて。

実際にはスマホの通話アプリなので、革新的な機能でもなんでもないというのが本当のところ。

ここでは概要だけを説明するので、詳細は以下のBT Talkの記事を参照していただきたい。

 

BT Talkの概要

MidLand専用の通話アプリを使って、スマホと接続することで世界中の誰とでも会話できるよ!というもの。

じゃあLine使えばいいじゃん。ってところだけど、BT Talkにはバイク向けとして以下の仕組みが導入されている。

 

 

①BTTボタンを使うことで必要なときだけ音声発信ができるようになる。

※無線と同じで片方向通信となるため、誰かが話している間は他の人は聞き専となる。

 

②スマホの電波が入らなくなる等で切断されても自動再接続する。

 

 

BTT3.png

BTTボタンだがBT Talkを使うにあたって必須のオプションで7000円程度する。

BT Talkをインストールするとわかるが、通話をする時はボタンを押してないとダメという仕組みだ。

 

これは使えるのか?と疑問符がつくのでメリットデメリットをあげてみた。

メリット

スマホの電波が入れば世界中どこでも通話ができる。

人数がほぼ無制限。

BTTボタンで話したいときだけ話して、あとは自分の世界でいられる。

 

デメリット

電波が入らない山奥に行くと使えない。

片方向通話なのでみんなでわいわいが難しい。

インカム通話に比べるとかなり遅延が発生する。

スマホのバッテリーを結構使う。

 

 

想定される利用シーン

朝、自宅を出発する時にBT Talkでグループ通話を開始して各自と接続される。

集合場所まで通話しながら走る。「渋滞はまって遅れそう~」「近く着たけど場所わからん!」などなど。

到着したらペアリングをしてインカム通話に切り替える。

※4人以上の場合はとりあえずBT Talkを使っておいて、電波の入らない場所にきたら複数のグループにわかれてインカム通話に切り替える。

 

 

個人的には、BTTボタン無しで常時双方向通話という設定が用意されていてもいいのではないかな?と思う。

というのも、わざわざオプションで7000円も出してBTTボタンを購入する人が少ないだろうから普及を妨げる要因になりそうということと、インカム通話に慣れている人は離れた場所でも双方向通話でいいんじゃないかなと。

Line等の一般的な通話アプリと比較して、利点をあげるなら切断時の自動再接続くらい。

 

以上のことから現状の仕様では、BT Talkは使い勝手が悪く、利用価値が少ないと判断している。

 

 

操作、機能紹介

本製品はスマホアプリとPCからも設定が可能だ。

本体とスマホでは全ての設定ができないので、細かな調整はPCからすることになる。

 

インカム本体操作

簡単に必要最低限の操作方法を記載する。

B+comやSENAとは異なり、インカムモード、電話モードというように利用シーンにあわせてモードを切り替えるようになっているので、最初は少し慣れが必要かもしれない。

起動するとかっこいい起動音が流れるし、それぞれのモードでは日本語で音声案内が入るので迷う事は無いだろう。

初期ファームではガイダンス音声が素人的なものだったが、2017/04/08のベータ版からまともな音声に変更された。

ただし、X1、X2に比べてシステム音等がやたら大きく音が割れているので、正式版までに改善をサポートへ要望している。

 

 

 

DSC01226.jpg

 

基本操作とペアリング操作

VOXモードやAGC機能(音量自動調整)の設定等いろいろあるけど、とりあえず最低限利用する操作方法のみを記載。

 

■電源オン

ミドルを3秒長押し

 

■電源オフ

ミドルとリアを3秒長押し

 

■インカムペアリング

電源オフの状態でミドルボタンを7秒長押しして設定モードへ入る(赤点灯)

フォワード、ミドル、バックワードいずれかのボタンを3秒長押し(青赤高速点滅)

※X1はミドルのみ

対向機器も同じ操作をして5秒程度でペアリング完了

ミドルを2回短く押してペアリングモードを終了

 

■ユニバーサルペアリング

電源オフの状態でミドルボタンを7秒長押しして設定モードへ入る(赤青ゆっくり点滅)

フォワードを7秒長押し

LEDが赤青ゆっくり点滅すればペアリング相手待ち OK!

※ユニバーサルペアリングはフォワードボタンの1台のみペアリング可

ペアリング完了後、ミドルを2回短く押してペアリングモードを終了

 

■スマホ等とのペアリング

電源オフの状態でミドルボタンを7秒長押しして設定モードへ入る(赤点灯)

ボリュームの + または - を3秒長押し

※+ と - それぞれ1台ずつペアリング可

※+ と - どちらもA2DP、HFPでペアリング可

※通話と音楽の併用は - でペアリングした機器のみ利用可

LEDが赤青高速点滅すればペアリング相手待ち OK!

ペアリング完了後、ミドルを2回短く押してペアリングモードを終了

 

■ペアリングリセット

電源オフの状態でミドルボタンを7秒長押しして設定モードへ入る(赤点灯)

ボリュームの + と - を3秒長押しでリセット(青点灯)

ミドルを2回短く押してペアリングモードを終了

 

■AGCオン、オフ(自動音量調整)

電源の入った状態で + と - を3秒同時長押しでオン、オフを切替

 

ここからは通常利用の操作

■インカムモード、FMモード切替

ミドルを3秒長押し

 

■インカムモード(1対1)、グループモード(4台まで)切り替え

インカムモードの状態でフォワードを7秒長押し

 

■パブリックモード、プライベートモード切り替え

- ボタンを3秒長押し

 

■インカム通話開始、終了

接続で設定したボタンを短く押す

 

■ユニバーサル通話開始

フォワードを3秒長押し

 

■FM選局

フォワード又はリアを押す

※ラジオとインカム通話の併用は不可

 

 

PCからの設定

公式サイトから「BT UPDATER PRO」をダウンロードしてインストール。

MidLand公式 サポートページ

 

「BT UPDATER PRO」を起動してインカムをUSBで接続すると認識される。

尚、僕のPC(win7 64bit)だけかもしれないが、「BT UPDATER PRO」を起動してインカムを接続すると1/2くらいの確率でOSが完全停止してしまう。

このせいで本記事を2回書き直している。

winXP以降はそんな事はほとんど無く油断してたけど、やっぱり定期的な保存って大事だね。

 

では、それぞれの機能を紹介。

全て試したわけではないので間違っているかもしれないが、参考にしてほしい。

 

BTNEXTPro_PC設定画面

 

■VOX

マイクが音声を拾った時にだけインカム/電話と通信を開始し、一定時間無音になると切断する機能。

SENAにも同様の機能があり、最初の一声を拾って1秒くらいしてから接続されるため、会話の頭が切れてしまいとても不便に感じた。

くしゃみを感知して接続されてしまったりするため使い勝手が悪く、基本はオフでいいと思う。

 

■AGCコントロール(自動音量調整)

インカム本体で感知した騒音にあわせてボリュームを自動調整する。

後にも記載するが、感度が良すぎ、リニアに反応しすぎ、調整幅が広すぎて使い勝手が悪い。

音量はデフォルトで「中」となっているので、まだ試してないけど「最小」ならいいかもしれない。

インカム本体とスマホアプリからはオン/オフしかできないので、とりあえず「最小」にしておいて、試してだめなら「オフ」にするといいだろう。

 

■短縮ダイヤル

スマホから特定の電話番号に電話をかける設定

 

■バックラウンドモード

インカム通話中に音楽を聴くか聴かないかの設定

全体共有のパブリックモードか、自分だけのプライベートモードかはPCから設定不可。

スマホか本体で設定する。

 

■デバイス音量

インカム全体のベース音量設定

 

■通話中の外部入力端子

インカム通話と有線外部入力を併用するか否かの設定

 

■A2DP割込み許可

インカム通話中に接続機器のA2DP音声を拾うとインカム通話を中断してA2DPに切り替わり、一定時間無音になるとインカム通話に戻る設定。

A2DPでナビ音声を発する場合に併用するための設定だが、BT NEXT Proはそもそも併用が可能なので、X1/X2向けの設定と思われる。

 

■マイク感度

マイクの感度(音量)の設定

 

■ストップライト設定

ブレーキのGセンサーで感知してLEDを点灯して後続に知らせる機能

 

■FMラジオ

周波数をあらかじめプリセットできる

 

RDSは不明だが日本ではオフにするよう指示がある。

Japan76-108Mhzは はい にしておくとAM放送をFMで聴ける ワイドFM対応になる。

 

■ユピテルナビを使用する

ユピテル向けの設定らしい

 

 

その他にペアリング情報のリセットとファームの更新が可能だ。

ファームについては2017年3月時点ではまだ更新されていないので試した事はない。

 

 

スマホからの設定

 

GooglePlayから「BT SET」をインストールすると利用できるようになる。

「BT SET」だけで検索すると出てこないので、「MidLand BT SET」で検索しよう。

尚、2017年3月時点ではiPhone版は無い様子。

 

接続方法簡単で、インカムとスマホをペアリングして、「BT SET」を起動するとペアリングされたインカムがリストで見れるので、選択するだけでOK

 

BTNEXTPro_BTSETの設定画面

 

PC版より少し設定が省かれているのだけど、バックグラウンド機能だけは、全体で共有するパブリックモードと自分だけが聞くプライベートモードが選択できる。

もちろん本体からも設定は可能だ。

 

 

ヘルメットへの取り付け

各ヘルメットにクリップタイプで取り付けてみた。

 

ショウエイ Z-7

BT NEXT Pro ショウエイZ7取り付け

SENA同様にヘルメットの淵の下にはみ出すけど、Z7はちょうど取り付け部分がえぐれているのでなかなかスマートに取り付けができた。

本体がやや大きいので何かくっついている感は強いけどデザイン的には悪くは無い。

 

取り付けはクリップタイプを利用。

Z7の首周りはケーブルを通すと断線しそうなくらいキツキツなので、前方からまわすほうが良い感じに取り付けできる。

SENAは全般的にケーブルが短めなので取り付けしにくかったが、BT Proシリーズはケーブル長が十分あるので、前方から回り込んで取り付けができた。

 

 

BT NEXT Pro ショウエイZ7へのスピーカー取り付け

スピーカーは耳のくぼみへ設置。

ただZ7の窪みは直径が小さく、綺麗には収まってくれない。

幸い僕は耳まわりに余裕があるので問題なかったけど、もしきつい場合はスピーカーユニットを取り出して薄型小型にすれば少しは緩和されるかもしれない。

 

 

アライ アストラルX

BT NEXT Pro アライ アストラルXへの取り付け

アライはインカムの取り付けがしやすい。

クリップタイプで簡単に取り付けができた。

淵から下に少し飛び出すので地面に置いた際に少しバランスが悪いけど、気をつけておけばOKな程度だった。

 

 

 

音質および各デバイス接続確認

音質テストの前に全体的な設定について。

本製品にはインカム本体で感知した騒音をもとにボリュームを変動させる、AGC(オーディオゲインコントロール)機能がある。

標準では音量設定は「中」となっているのだが、感度が良い上に即座に反映され、さらにボリュームの幅が広いので、煩わしさを感じてしまう。

まだ試してないがAGCの音量設定を「最低」か「オフ」にすることを推奨する。

インカム本体では音量設定はできないので、使い勝手が悪いと感じたらとりあえずオフにすればいいだろう。

 

■AGCオン、オフ(自動音量調整)

電源の入った状態で + と - を3秒同時長押しでオン、オフを切替

 

 

スマホとA2DPで接続して音楽を再生

BT NEXT Proとスマホの接続方法

旧バージョンのスピーカーはいまひとつだったが、現在標準搭載しているHi-Fiスピーカーはとても音質が良い。

音に厚みがあり、どんなにイコライザーで調整しても期待にこたえて出力してくれる。

音楽の音質は抜群だ。

詳細は以下の記事も参照していただきたい。

 

 

 

スマホは2台接続、同時利用が可能

音楽を聴くA2DPとヘッドセット用のHFPは別々の機器をペアリングして、HFPが優先されるため通話が割り込んでくる、というのはどのインカムでも概ね可能だ。

本製品も「+」と「-」にそれぞれに機器をペアリングすることができるが、こいつはその動作が一味違う。

なんと、A2DP/HFP構わず2台の機器とペアリング可能な上に、完全同時利用が可能なのだ。

※注意 インカム通話時は「-」にペアリングした1台の機器のみ併用可

 

同様の機能はSENA 20Sが搭載しているが、20Sは2台目の機器から音が発信されると自動的に2台目へ切り替わり、音が切れたら1台目に戻るという動作をする。

自動で切り替わるのであって同時ではない。

 

BT NEXT Proは同時利用が可能なので、1台目はA2DPで音楽を、2台目はA2DPでナビ音声を、なんて使い方が可能だったりする。

尚、A2DP接続機器の2台同時利用はBT NEXT Proのみで、下位のX1、X2はA2DP接続ができるのは1台のみで、もう1台はHFPとなる。

 

 

 

FMラジオ

少なくとも自宅内では快適にラジオを聞けたので、バイクの走行でも問題はないと思われる。

76-108MHz(ワイドFM)に対応しているので、AMも聞くことができるようだ。

 

 

 

インカム同士の通話

MidLand BT NEXT Proのインカム接続方法

X2とインカム通話で確認。

走行はしてなくて自宅内でのテストになることはご留意いただきたい。

 

BT Proシリーズの特徴は遅延時間が非常に短いこと。

ストップウォッチを見ながら目視での時間計測なので厳密ではないが、概ね参考になるとは思う。

X1-X2 0.05秒

SENA 20S同士 0.15秒

SB5X同士 0.2秒

Line通話 0.5~0.8秒(混雑具合次第)

※SB4X、SENA10Sも同社製品とほぼ同じ

※インカムでLine通話となるとさらに遅延が発生すると思われる

 

B+comでもそれほど遅延は気にならないけど、BT Proシリーズの遅延の少なさは素晴らしいものがある。

このダイレクト感は感動ものだ。

 

 

■音質

やはりスピーカーの性能の問題かやや低音が弱いが、音楽を聴いている時と比べれば気になるようなことはなかった。

人の声は聞き取りやすくいい感じ。

 

4台チェーン + 音楽併用(全共有)

そして僕にとって最大の目玉機能!

通話と音楽を併用しながら、音楽を他のインカムに共有するパブリックモードだ。

もちろんパブリックモードをオフにして自分だけ聞くということも可能なので安心してほしい。

 

MidLand BT NEXT Proと、BT X1 Pro、BT X2 Pro、BT Cityの4台接続テスト.jpg

■チェーン接続のペアリング手順

適当にやるとなかなか接続できなかったので、試行錯誤の末、以下の手順でバッチリできるようになった。

 

①全機器のペアリング情報をリセットする

電源オフの状態で7秒ミドルボタン押しで設定モード → +と-同時3秒押しでリセット

 

②各インカムをペアリング(X2とNEXTは前と後ろでペアリング必須)

電源オフの状態で7秒ミドルボタン押しで設定モード → 前中後のいずれかを3秒長押し

 

③NEXTとスマホをペアリング

電源オフの状態で7秒ミドルボタン押しで設定モード → - 3秒押しでペアリングモード

※ - にペアリングした機器だけ通話と音楽の併用が可能

 

④X1とBT cityをインカムモードにする

電源オンの状態で7秒ミドルボタン押しでインカムモードへ

※リセットするとFMモードになっているため

 

⑤X2とNEXTをグループモードにする

電源オンの状態で7秒ミドルボタン押しでインカムモード → フォワード7秒押し

※リセットするとFMモードになっているため

 

③NEXTをパブリックモードにする

電源オンの状態で「-」を2秒長押しでパブリックモードへ

 

以上で準備は完了。

 

■チェーン接続でオーディオ共有をする手順

 

①NEXTとスマホの通信を開始する。

 

②各インカムボタンを押して4台チェーン接続をする。

個別に接続をしてもいいけど、X2かNEXTのミドルボタンを一回押すと2秒程度で4台全てが自動で接続される。

どこか一つが切れてもX2かNEXTのミドルボタンを1回押すだけで瞬時にチェーン接続されるようになっていて、とても便利だ。

ただ時々接続に失敗するので、5秒過ぎて接続できなかったらもう一度ミドルボタンを押せばいいだろう。

 

音楽を共有するパブリックモード、音楽を自分だけにするプライベートモードの切り替えは接続中でも可能。

尚、MdiLandのチェーン接続は自社製品のみでなければならず、他社を混ぜることはできない。

B+comやSENAは可能なのでこの点はちょっと残念だけど、回避方法はあるので後で検証をする。

 

 

■音質確認

インカム通話に関してはちょっとノイズが多めだけど、B+com 4台と大差は無い程度。

 

共有される音楽の音質は以下の通りだ。

・オーディオデバイスを接続しているNEXT自身はA2DPで受信しているため高音質

・転送されている他のインカムは、インカム通話に音楽を乗せているので音質ダウン

ステレオからモノラルになっているが、端っこのBT Cityまで十分音楽を楽しめる

B+com Station、メディアサーバーと比較するとBT Proシリーズのほうが音楽の音質が良い。

 

 

パブリックモードは素晴らしい

結論としてはパブリックモードは期待以上だ。

メディアサーバーではちょっと音楽を楽しむのは難しいレベルだったけど、BT Proでは音楽を楽しめるレベルにある。

さらに遅延時間が非常に少ないので、全員で歌っても大丈夫ではないだろうかw

手元にNEXTが1台しかないので試せてないけど、グループ内にNEXTが複数台あった場合、それぞれパブリックモードにすることで複数のオーディオを共有することも可能だと思う。

 

 

BT NEXT Proのタンデム接続方法

ちなみに8人接続モードは今回の「-」ボタンでHFPペアリングしたデバイスをMidLandのインカムに置き換えているだけのものなので、接続手順はスマホの部分をインカムに置き換えればOKだ。

 

HFPペアリングかぁ・・・・

あれ?面白いことができそうだぞ?

 

 

 

タンデム用接続に他社インカムを接続する

MidLandを4台でチェーン接続をして「-」にHFPペアリングしたインカムで短距離通話が可能ということは、ユニバーサルインターコムで他社のインカムを接続して、さらにチェーンができたらMidLandのグループ通話に他社も混ぜられるんじゃないか?

と、仮説を立ててレッツチャレンジ!!

※ツイッターでご質問いただきましたが、NEXTとタンデム用接続をした1台目の他社インカムはタンデム距離(10m以下)、2台目以降は通常距離になります。

 

B+comを混ぜて接続テスト

DSC01232-2.jpg

①MidLandの4台は通常通りチェーンでペアリング

②NEXTの「-」にSB5X(A)をユニバーサルインターコムでペアリング

③SB5X(A) ⇔ SB5X(B) ⇔ SB4X(A) ⇔ SB4X(B)をペアリング

※SB4XはモードBにする

※B+comは上ボタンと上ボタン、下ボタンと下ボタンを順にペアリングする

詳細はSB5Xの記事を参照してください

接続テスト!

①MidLandの4台をチェーンでペアリング

②SB5X(A)からNEXTへ発信→成功!

③SB5X(A)からSB5X(B)へ発信→成功!

④SB5X(B)からSB4X(A)へ発信→成功!

⑤SB4X(A)からSB4X(B)へ発信→成功!

 

なんと、B+com含めて8台接続成功!

さすがに8台も接続するとノイズは多めで、一番端のSB4X(B)は厳しいので無理だろうけど、B+com3台までならなんとかなるかも?という感じ。

接続順序を変えて、MidLandの4台チェーンとB+comの4台チェーンをした上でSB5X(A)からNEXTへの発信や、MidLand4台+SB5X(A)とB+com3台で接続した上で、SB5X(B)からSB5X(A)への接続もできた。

 

ということは、普段はMidLandグループとB+comグループに分けておいて、必要な時や郊外で電波の安定しそうな所だけ両グループを接続させるという運用も可能そうだ。

 

 

SENAを混ぜて接続テスト

MidLand BT NEXT ProとSENA 10Sと20Sの接続

①MidLandの4台は通常通りチェーンでペアリング

②NEXTの「-」にSENA 20S(A)をユニバーサルインターコムでペアリング

③SENA 20S(A) ⇔ SENA 20S(B) ⇔ SENA 10S(A) ⇔ SENA 10S(B)をペアリング

 

接続テスト!

①MidLandの4台をチェーンでペアリング

②SENA 20S(A)からNEXTへ発信→成功!

③SENA 20S(A)からSENA 20S(B)へ発信→成功!

④SENA 20S(B)からSENA 10S(A)へ発信→成功!

⑤SENA 10S(A)からSENA 10S(B)へ発信→失敗

SENA10S(B)から発信して成功

 

一応成功したけど、やっぱり一番端のSENA 10S(B)は厳しく、B+comとの差はあまり感じない。

市街地は無理でも郊外でSENA3台ならなんとかなるかも?

 

ただし接続順序は上記のとおり、先にNEXTとSENA 20Sを接続してから、残りのSENAを繋いでいかなければならなかった。

例えば、SENA 20S(A)とNEXT若しくはSENA 20S(B)が切断されると再接続には一度SENAを全部切断して順番どおり接続しなおす必要がある。

B+comみたいにグループを分けておいて必要な時だけ接続というのは気軽にはできなさそうだ。

 

使い道は無限大?

MidLand主体のグループに他社を混ぜたい場合、一台余分に必要になるけど応急的に使えそうということがわかった。

SENAやB+comであれば4台チェーンの中に他社を混ぜられることを考えればメリットというわけではないが、車載動画をとっている人にはかなりいいかもしれない。

NEXTとHFP接続しているタンデム用インカムのスピーカー出力を3.5mmミニプラグとかに変換してウェアラブルカメラに入力すればタンデムで使って無くても有用に利用できる。

 

また、あまり台数を増やすのは厳しそうだけど、NEXTが複数あれば他社グループとのジャンクションにするNEXTと、音楽やナビ音声を共有するNEXTというように拡張する楽しみがある。

 

ちなみに、NEXTとHFP接続するインカムはユニバーサルインターコムとなってしまい、MdiLandはユニバーサルインターコムでブリッジは不可なので、B+comとSENAでしか実現できない仕組みだ。

 

 

タンデム用接続時の通話距離について

ツイッターからご質問いただいたので追記します。

 

NEXTからタンデム接続を使ってB+comやSENAを接続した場合の通信距離はどうなりますか?

NEXTとタンデム用接続をした1台目の他社インカムはタンデム距離、2台目以降は通常のインカム通話距離になります。

※バイクで走行はしていませんが徒歩で確認しました。

 

上記で、”一台余分に必要になる”と記載したのはそのためで、タンデマーがいなければNEXT持ちのバイクに他社インカム余らせた状態で持っておく必要があります。

その点を画像にも追記しました。

 

メーカー仕様外の接続方法で、MidLandグループ通話に無理やり他社インカムを混ぜる方法なので、常用は期待しない方がいいと思います。

尚、タンデム距離は本当に短距離(10m以下)なので、別バイクでの利用は現実的ではありません。

 

 

3人で実走行しながらテスト

構成は以下、2パターンで実施したがどちらも概ね同じ結果となった。

ファームは全て 08/04/2017 で2017年9月現在の最新バージョンで、AGCは最低、デバイス音量は中、マイク感度は最大としている。

後にも記載するが、全体的に音量が小さかったので、デバイス音量も「最大」にした方が良さそうだ。

※Nextはデバイス音量は何故か「大」が最も大きいので、「大」としておく。

 

パターン1

X2—Next—X1

 

 

パターン2

Next—X2—X1

 

 

■安定性

接続に関しては問題なく、一発ですんなりと接続ができる。

特にグループ通話モードにミドルボタンを押すと1秒以内に全てのインカムが接続される点は非常に楽で良い。

 

距離が離れて切断された場合、自動で再接続してくれる時もあるが、1/2くらいの確率で自動再接続はできず手動での操作が必要になった。

グループ通話一発接続があるので不便は感じないが、自動再接続機能の安定性はいまひとつだ。

 

 

■通話音質

残念ながら今回はデバイス音量設定を中にしていたせいで全体的に音量が小さくなって聞き取りずらかったが、高音が澄んでいるので低速走行時には人の声はとても聞き取りやすかった。

windows端末からしか設定できない項目のため、マイク感度とデバイス音量を事前に最も高い値にしておくことをおすすめする。

 

ノイズは全体的に多め。

ノイズリダクションの処理は安定しているものの、処理量が小さくノイズを拾いやすい。

走行中の風切り音やエンジン音等も全体的に大きいので、もう少しファームアップデートで改善してもらいたいと思う。

※2018年8月のファームアップデートでノイズリダクションが強化されて改善済み

 

また、X1は聞く方も話す方も音量が小さめとなってしまったが、設定は同じにしてあるのでスピーカー位置やマイクの位置調整が不十分だったのかもしれない。

次回、もう一度確認をしたい。

 

 

■通話距離

見通しの良い郊外でスペックの1/2、市街地で1/5程度までなら会話が可能だ。

概ね他社と同じ傾向と考えて良い。

例えばNextとX2なら山間部で300m程度離れた上に1コーナー挟んで見えなくなったところでも、なんとか会話ができるくらいで、実用十分。

 

ただりX1のスペック距離300mは実用ギリギリ。

間に普通車が1台入る程度ならなんとか会話できるが、大型トラックが入るとノイズだらけとなり、会話が困難だった。

価格を考えるとあと数千円出してX2にしたほうが良いだろう。

 

 

■パブリックモード(音楽共有)

今回は時間がなく、音質が安定しなかったためテストしなかった。

自宅で確認する限りは安定しているので、次回は事前に設定しておきたい。

 

 

BT NEXT Proの評価

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Hi-Fiスピーカーの音質が良いのとパブリックモードが非常に優秀で夢が広がる製品だ。

ナビ音声や音楽の共有はもちろん、制約はあるものの他社インカム利用者グループとMidLandグループを繋げるジャンクション的な使い方もできるし、インカム通話の録音も簡単にできる。

他社でも是非実装して欲しいと思う。

 

 

マイク感度とデバイス音量の設定をあらかじめツーリングメンバー内で統一しておかないと、当日集まってから苦労することになるのでこの点は注意が必要。

おそらくどちらも最大の設定にしておけば良いと思うが、可能であればツーリング前に一度集まって確認しておきたいところ。

ノイズリダクションの処理が弱かった問題は2018年8月のアップデートで改善したので問題なし。

 

全部をNEXTで揃えるとさすがにお金がかかるので、NEXT1~2台にX2、X1、BT Cityを混ぜればかなり安価に抑えられる。

それぞれ価格の割に性能が良いので、ツーリングメンバーで新たに揃えるならMidLandで統一するとやれる事が増えて面白そうだ。

 

 

10点満点評価

音楽の音質・・・・・・・・・9

インカム通話音質・・・・・・6

通話距離・・・・・・・・・・7

安定性・・・・・・・・・・・5

操作性・・・・・・・・・・・5

機能/拡張性・・・・・・・・8

取り付けやすさ・・・・・・・6

重さ・・・・・・・・・・・・6

コストパフォーマンス・・・・7

おすすめ度・・・・・・・6