2019年6月時点最新版
バイクライフを劇的に変えたインカムの魅力にはまって早9年。店員よりメーカー社員よりインカム選びの適切なアドバイスができると思うので、本記事がその一助になればと思う。
目次
インカム選び6つのポイント
選び方で迷ったなら、6つポイントが自分にとって必要か考えてみよう。
メーカー、同時接続数、通話距離、通話と音楽の併用、ラジオチューナー、有線外部入力の6点と、その他意外と重要視されない点について、興味のある方は以下をクリックして確認してください。
■メーカーはできる限りそろえよう
既にツーリング仲間がいずれかを持っていて、買い換えてまで乗り換える予定がないなら無理をせず同じメーカーにしておいた方が無難。ユニバーサルインターコムで他社とも接続できるけど、同メーカーのほうが安定する事が多い。機種によっては他社と接続すると複数台接続に制限がかかる。
ユニバーサルインターコムについては以下の記事を参照していただきたい。
■通話距離はスペックの1/2以下と考えておこう
目安としては、市街地は1/5、郊外や高速は1/2と見込んでおくといいだろう。製品にもよるがスペック上1000mあれば十分、200mが実用最低ライン。
例えば200mの製品であれば市街地は40m程度まで、つまり間に車が一台も入らなければ快適に通話ができ、1台入るとノイズが入る。1000mの商品であれば市街地は200m程度まで、間に車が3台入るとノイズが入る。という感じだ。
人工物のない北海道の平原のような場所であれば、スペックどおりの距離が出ることもある。
■グループ通話をするなら自動経路制御搭載製品を選ぼう
従来のBluetooth接続は数珠繋ぎにしていくもので、ペアリングや接続手順が煩雑で4台接続を安定させるのはなかなか難しかった。
そこで登場したのが一斉にペアリングをして、自動的に最適な経路で接続する自動経路制御機能だ。大幅に簡略化されているので4台接続をするなら自動経路制御搭載機種を購入しよう。Bluetoothによるものと新しい通信規格(通称メッシュ)を搭載したものがあり、4台程度までであればどちらも大差は無いので、他の機能で比較すれば良い。
■通話と音楽の併用機能は先頭を走る人に最適
インカム通話をしながらスマホ等の音楽やナビ音声を同時に聴く機能。
基本的に音楽等は自分だけが聴けるので、ほかの人との趣味は考えなくてOK
先頭を走る人はナビ音声が聞ける点が最大のメリット。これができるだけでナビを見る回数が減って、安全かつ楽しいツーリングができるようになる。
有線外部入力は有線接続の手間がかかることを考えると、電子機器に慣れている人ならBluetooth接続で通話と音楽の併用機能を利用のほうがスムーズで良いと思う。
■ラジオは普段聴かない人にも役立つ
通話と音楽の併用機能を持つ機種ならインカム通話と同時にラジオが聴ける場合がある。
バイクでもそれなりに聴けるので、ラジオ好きな人は要チェック。普段ラジオを聴かない人でも、ソロでずっと音楽を聴いていると飽きてくるため気分転換にラジオがあるとすごく便利。
スマホのラジオアプリ(ラジコ)は地域の切り替わり時に自動で切り替わらず聴けなくなる等、スマホ操作をよく考えておかないといけない。
スマホに長けている人であればラジオチューナー無しでも良いし、苦手な人ならラジオチューナー内蔵のほうが良い。
■有線外部入力は電子機器が苦手な人に便利
Bluetoothではなく、一般的なイヤホン等と同じ有線ステレオミニプラグのポートを備えているインカムがあり、通話と音楽の併用機能非対応機種でもインカム通話と併用できる場合がある。
併用できない製品ではメリットが少ない。有線接続をするのが少々面倒ではあるが、安価なことが利点。簡単とは言えBluetooth接続機器が増えてうまく繋がらない場合もあるため、電子機器が苦手な人は有線のほうが気楽で良い。
■その他 あまり気にしなくていい事
バッテリーの持ち時間
基本的にスペックどおりの利用が可能で、概ねどの製品も10~20時間となっている。休憩時もインカム同士をつなぎっぱなしにしているとまる一日は持たないが、休憩時に切断しておけば大丈夫。充電し忘れてもスマホと同じようにモバイルバッテリーから簡単に充電できるため、製品比較時はあまり気にしなくても良い項目。
ただ最新のメッシュを搭載する30kは3時間程度しか持たないので要注意。
リチウムポリマーが搭載されていることが多く、ヘビーに毎日何時間も使うと2~3年でバッテリーがへたってしまうが、週末の利用程度であれば製品寿命まで持つことが多い。
防水性能
中国製を除けばどの製品もそこそこの防水性があり、通常の利用では心配する必要はない。ただ、土砂降りの中、何時間も走り続けると浸水してだめになる場合がある。
スマホと同じように、浸水による動作不良が発生したら起動せずに完全に乾くまで放置させよう。袋にインカムとシリカゲルや米を入れて閉じると、内部の水分をすばやく吸収して故障を防いでくれる事があるので、試してみてはいかがだろうか。
そのほか、インカムの疑問点を最下部にまとめたので、そちらも参照してもらえればと思う。
全インカムの徹底比較
製品は以下の4カテゴリーに分けて紹介する。
インカム通話と音楽の同時利用が可能な3万円前後のハイエンド
4台接続が可能な2万円前後のミドルクラス
1対1接続で1万円台のローエンド
玉石混交の中国製
スペックリストはあくまでマニュアルや仕様表などから読み解いたもので確実とは言えないので、必ず公式サイトで仕様を確認して欲しい。
手っ取り早くインカムを選びたい方は、ソロ、タンデム、2~4人等、ユーザーの環境にあわせて紹介しているので、 手っ取り早く選ぶ 状況別おすすめインカム を参照していただきたい。
ハイエンド SB6Xの登場で新時代の幕開け
主に3万円前後の価格帯でインカム通話とスマホ接続(音楽/通話)の同時利用を可能にした機種をハイエンドと位置づけた。
2017年には従来の仕組みを覆す、Bluetoothで経路を自動制御するSB6Xと、メッシュネットワークを採用するSENA 30kが登場。ペアリングと接続の簡略化で利便性が大きく向上しているので、高価ではあるが検討する価値は十分ある。
●ハイエンドでオススメの機種
自動経路制御、他社接続の柔軟性、音楽やナビ音声共有機能を搭載した 超万能
B+com SB6X
自動経路制御、ナビ音声共有機能、抜群のコスパが魅力
デイトナ DT-01
B+com SB6X おすすめ!
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大6台
- 通信距離1.4km
- 通話時間16時間
- 一発ペアリング、自動接続、自動経路制御のB+Link搭載
- ユニバーサル、ユニバーサルレシーブによる自由度の高い他社接続
- インカム通話と音楽の同時利用可
- 音楽やナビ音声をインカムグループで共有
- 発売日 2017年8月
- 実売価格 3.7万円
B+Linkで自動化した新世代モデル
Bluetoothで自動経路制御を実現したB+Linkを搭載。集まって一斉にペアリング、あとは放置で自動的に接続し、距離が離れて切断されても近づけば自動でグループ通話に復帰する。2019年4月のファームアップで6台接続をサポート。
他社接続(B+Link非対応機種)は柔軟性の高いHFP発展型のユニバーサルレシーブに加え制限つきながらユニバーサルも搭載。ユニ、ユニR、B+Link、全ての組み合わせで自由にブリッジが可能で、とても柔軟性が高い。
さらにインカム通話レベルに音質が低下するが、A2DPで聴いている音楽やナビ音声をインカム通話にのせてグループ全員に共有する機能も搭載。攻殻機動隊やアーマードコアのような近未来的な日本語音声案内など、わくわくさせる要素もある。
2019年現在、全機種No1おすすめ。
デイトナ DT-01 おすすめ!
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4台
- 通信距離1.0km
- 通話時間12時間
- 一発ペアリング、自動接続、自動経路制御機能搭載
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可
- 発売日 2018年5月
- 実売価格 2.4万円
自動経路制御搭載機もデイトナらしい価格破壊
Bluetoothで全員一斉ペアリング、自動経路制御を実現した「かんたんグループトーク」を搭載。
グループトークにGT2やイージートーク3はもちろん、他社製品をユニバーサルでグループトークに混ぜられるようになったので、旧製品より使い勝手が向上。ナビ音声程度ならグループトークに共有できたり、公式サポートされてないけど使えそうな機能が多数あるなど、なかなか面白いインカム。もう自動経路制御のないミドルクラスを購入する意味が無い!といえるくらい価格でも性能でも魅力のある製品だ。
2018年11月に操作性を改善したバージョンが登場し、おすすめ度がアップした。
デイトナ DT-E1
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4台
- 通信距離800m
- 通話時間12時間
- 一発ペアリング、自動接続、自動経路制御機能搭載
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可
- 発売日 2019年8月
- 実売価格 1.8万円
いくらなんでも安すぎ!自動経路制御に音楽併用も可能な超高コスパインカム!
DT-01から通話距離が800mへダウンし、振動で操作するGセンサーと通話しながらの充電機能が省略されたが、それ以外はほぼ同じ性能を持ち、価格はなんと1.8万円!DT-01とも自動経路制御で接続ができるので互換性もばっちり。通話距離800mはやや短いが十分。
逆にスピーカー性能がアップしてMidLand同等の高音質となるなど、どちらが上位か下位かわからないくらいの性能を持っている。他社のローエンドまで食ってしまいそうな勢いだ。既に入手済みなので製品レビューはしばらくお待ちいただきたい。
SENA 30k
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話 メッシュ:最大16台 Bluetooth:最大4台
- 通信距離2km
- 通話時間 メッシュ:8時間 Bluetooth:13時間
- 騒音にあわせて自動ボリューム調整
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可
- 有線オーディオ入力
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2017年12月
- 実売価格 4.3万円
新しい通信規格メッシュネットワークと特殊なミュージックシェア
メッシュによる最大16台で自動経路制御が可能となり、さらにBluetoothインカム通話のブリッジが可能等、インカム通話に関する性能は従来製品を数倍上回っている。ペアリングと接続が大幅に簡略化されており、台数が多ければ多いほど恩恵をうける。
ファームver2.0で限定的ながらBluetoothインカム通話時も音楽併用が可能になり、さらに高音質なA2DPをインカム通話距離で共有できるミュージックシェアがメッシュ通話と併用可能になった。
SENA 10Sにメッシュネットワークを追加したモデルと認識するとわかりやすい。メッシュ使用時のバッテリーが4時間程度しか持たず、PackTalkBoldが日本で発売されたことで大人数での最高性能は一歩後退したものの、特殊なミュージックシェアとSENAユーザーの多さでBluetoothの接続性が高いことが利点だ。
※ネットでは国内正規品が無いが安価な平行輸入品が販売されている
SENA 20S evo
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4台(20Sのみで構成した場合は8台)
- 通信距離2km
- 通話時間13時間
- 騒音にあわせて自動ボリューム調整
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可
- 有線オーディオ入力
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2014年4月 ※evo 2019年2月
- 実売価格 3.5万円
安定の万能製品
2014年発売ながら2018年現在も最高レベルの性能を持つ名機。インカム通話とスマホ接続(音楽/通話)を両立させた最初の機種。長年市場トップの座を維持し続けてきたが、2017年12月に新規格メッシュネットワークを採用する30kにフラッグシップの座を譲った。
それでもBluetooth接続に関しては30kを上回っているので、用途によっては20Sのほうが良い場合もある。とても良くできた製品なので、是非レビュー記事を参照していただきたい。2019年2月にアンテナを小型化した20S evoが販売開始されている。
Cardo PackTalkBold
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話 メッシュ:最大15台 Bluetooth:最大4台
- 通信距離1.6km
- 通話時間13時間
- 一発ペアリング、自動接続、自動経路制御機能搭載
- 騒音にあわせて自動ボリューム調整
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2018年6月
- 実売価格 4.3万円
世界初メッシュネットワークを搭載したCardo PcakTalkシリーズ最新版
SENA 30kに先駆けること2年、2015年にメッシュネットワーク(DMC)を搭載したPackTalkを発売したCardo(カルド)社。スカラライダーシリーズと言えば知っている人もいるだろう。2010年頃を最後に代理店の問題で日本市場から姿を消すが、2018年6月にバイク用品業界最大手の岡田商事がCardo社の正規代理店となり復活した。
PackTalkシリーズはメッシュを搭載する上位製品で、Boldはシリーズ3代目。DMCはバージョンアップで熟成されており大人数では他を圧倒する性能を発揮する。Bluetoothも搭載しており、従来のインカム通話や制限付きながら音楽併用も可能。音声で操作するボイスコマンドが日本語向けにチューニングされているため、日本人の発音で簡単に操作できる。
コスト度外視となるが大人数で最高性能を求めるならPackTalkBoldが最有力だ。
Cardo PackTalkSlim
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話 メッシュ:最大15台 Bluetooth:最大4台
- 通信距離1.2km
- 通話時間13時間
- 一発ペアリング、自動接続、自動経路制御機能搭載
- 騒音にあわせて自動ボリューム調整
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2018年6月
- 実売価格 4.3万円
世界初メッシュネットワークを搭載したCardo PcakTalkBoldの小型版
スーパースポーツ等のバイクに合うようにデザインされたスリムタイプ。基本的な性能はPcakTalkBoldと同じだが通話距離が1.6kmから1.2kmにスペックダウンしているが、実用上はほとんど差が無い。
本体の厚みはわずか6.5mm一般的なインカムは2~3cm程度なので1/3以下におさめながらも通話時間はBold同等の連続通話13時間を実現している。ヘルメットの横に大きなインカムを取り付けることに抵抗がある人におすすめだ。
Midland BT Mesh
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大10人
- 通信距離1.4km
- 通話時間20時間
- 一発ペアリング、自動接続、自動経路制御機能搭載
- 騒音にあわせて自動ボリューム調整
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2019年6月予定
- 実売価格 3.6万円
MidLand初のメッシュ搭載インカム
Bluetooth1チップ+メッシュの構成でメッシュ通話時はBluetooth(音楽またはインカム通話)の併用が可能な仕様。Bluetoothインカム通話時にどれくらい併用が可能かは不明だが、メッシュ搭載では唯一の4万円切りの価格に注目だ。
Midland BT NEXT Pro Hi-Fi/Lite
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大8人(うち4人はタンデム距離)
- 通信距離1.6km
- 通話時間20時間
- 騒音にあわせて自動ボリューム調整
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可
- 音楽をインカムグループで共有
- A2DP機器2台を完全同時利用可
- 有線オーディオ入力
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2016年11月(Lite 2019年4月)
- 実売価格 2.8万円(Lite 2.6万円)
音楽共有が超便利 遊び心満載
2016年11月発売のコスパ抜群 BT Proシリーズのハイエンド機。
インカム通話とスマホ接続(音楽/通話)を両立。スマホ等を接続して聞いている音楽やナビ音声を、グループ通話中のインカムに転送して共有する機能を持っている。インカム通話に音楽を乗せるため音質はやや下がるけど十分なレベル。
8人接続のイメージはこんな感じ。
タンデム用接続を利用して車載動画で録音をするなど応用がきく機能だ。
スマホアプリBT TALKを利用するとスマホ経由で人数無制限で通話ができるようになっている。(トランシーバーのようにオプションのスイッチを利用)
2017年7月にオプションだったHi-Fiスピーカーを標準装備したHi-Fi型番へ切り替わり、さらに2019年4月にマイクをワイヤーもしくはブームに絞って安価なLite版を発売予定。
Midland BT X2 ProS
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大8人(うち4人はタンデム距離)
- 通信距離1.2km
- 通話時間20時間
- 騒音にあわせて自動ボリューム調整
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可
- 音楽をインカムグループで共有
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2019年4月
- 実売価格 2.6万円
安価なBluetoothデュアルコアモデル
基本性能はNextと同じで、ブレーキLEDシステムを無くし通話距離が若干短くなったバージョン。ラインナップとしてはミドルクラスになるが正真正銘のBluetoothデュアルコアを搭載している。
ブレーキLEDは役に立たないので無くても問題はなく、通話距離もスペックで1.2kmならまず問題はないだろう。価格もNext Liteより少し安く設定されており、マイクが2種類つくならX2 ProSのほうが良さそうだ。
ハイエンド機 スペック比較表
SB6X | DT-01 | DT-E1 | 30k | 20S(evo) | SRL/SRL2 | PackTalkB | PackTalkS | BT Mesh | NextProLite | X2 Pro S | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
メーカー | サインハウス | デイトナ | デイトナ | SENA | SENA | SENA | cardo | cardo | MidLand | MidLand | MidLand |
自動経路制御 | B+Link | Bluetooth | Bluetooth | メッシュ | × | × | メッシュ | メッシュ | メッシュ | × | × |
同時通話 | 6 | 4 | 4 | 16 ※8 | 8 ※1 | 8 ※1 | 15 ※8 | 15 ※12 | 10 ※8 | 4 ※6 | 4 |
通話距離 | 1400m | 1000m | 800m | 2000m ※9 | 2000m | 1600m | 1600m | 1200m | 1400m | 1600m | 1200m |
待受時間 | - | - | - | 240h | 240h | - | - | - | - | - | - |
通話時間 | 16h | 12h | 12h | 8h ※10 | 13h | 10h | 13h | 13h | 20h | 20h | 20h |
充電中の使用 | × | ○ | × | ○ | ○ | ? | ○ | ○ | ? | ○ | ? |
Blutooth | 4.1 | 5.0 | 5.0 | 4.1 | 4.1 | 4.1 | 4.1 | 4.1 | ? | 4.2 | ? |
ノイズ除去 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
通話と音楽併用 | ○ | ○ | ○ | ○ ※11 | ○ | ○ | ○ ※13 | ○ ※13 | ○ ※11 | ○ | ○ |
全体音楽共有 | ○ | △ ※15 | △ ※15 | × | × | × | × | × | ○ | ○ | ○ |
タンデム音楽共有 | ○ ※16 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ペアリング記憶数 | 2 | 3 | 3 | 3 | 9 | 9 | 2 | 2 | 2 | 3 | 3 |
自動グループ通話 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ | ○ |
他社接続 | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
A2DP 2台同時 | 自動切換 | 自動切換 | 自動切換 | 自動切換 | 自動切換 | 自動切換 | 手動切替 | 手動切替 | ? | 完全同時 | ? |
FMラジオ | × | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
自動音量調整 | × | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
有線入力 | × | × | × | ○ | ○ | × | × | × | × | ○ ※7 | × |
社外スピーカー | × | × | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | × | × |
充電ポート | Type-C | Type-C | Type-C | micro | micro | micro | micro | micro | micro | micro | micro |
音声案内 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 |
音声操作 | × | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × |
防水性能 | ○IP67 | ○IP67 | ○IP67 | ○ | ○ | ○ | ○IP67 | ○IP67 | ○IPX6 | ○IPX6 | ○IPX6 |
スマホアプリ | × | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
発売時期 | 2017年8月 | 2018年5月 | 2019年8月 | 2017年12月 | 2014年4月 | 2018年5月 | 2018年6月 | 2018年6月 | 2019年6月 | 2016年11月 | 2019年4月 |
実売価格 | 3.7万円 | 2.4万円 | 1.8万円 | 4.3万円 | 3.6万円 | 3.6万円 | 4.3万円 | 4.3万円 | 3.8万円 | 2.8万円 | 2.8万円 |
10点満点評価 | |||||||||||
音楽音質 | 7 | 9 | - | 7 | 7 | - | 8 | 8 | - | 9 | - |
通話音質 | 7 | 8 | - | 7 | 7 | - | 8 | 8 | - | 6 | - |
通話距離 | 7 | 未 | - | 9 | 9 | - | 未 | 未 | - | 7 | - |
安定性 | 7 | 未 | - | 8 | 10 | - | 未 | 未 | - | 5 | - |
他社接続柔軟性 | 10 | 6 | - | 6 | 6 | - | 6 | 6 | - | 5 | - |
操作性 | 9 | 6 | - | 8 | 8 | - | 7 | 5 | - | 5 | - |
機能/拡張性 | 10 | 8 | - | 8 | 6 | - | 7 | 7 | - | 7 | - |
取り付け | 8 | 7 | - | 4 | 4 | - | 5 | 5 | - | 6 | - |
重さ | 6 | 6 | - | 2 | 3 | - | 2 | 4 | - | 6 | - |
コスパ | 6 | 9 | - | 4 | 4 | - | 5 | 5 | - | 6 | - |
おすすめ度 | 10! | 9! | - | 6 | 6 | - | 8 | 7 | - | 5 | - |
製品紹介へ | SB6X | DT-01 | DT-E1 | 30k | 20S | SRL | PackTalkdB | PackTalkS | BT Mesh | NextProLite | X2 ProS |
※1 20SまたはSRLのみで構成した場合。他機種が混在した場合は4台
※4 オプション利用で可能
※5 要変換ケーブル
※6 通常距離では最大4台、タンデム距離を含めると最大8台接続可
※7 別途専用ケーブルが必要
※8 Bluetooth接続時は最大4台
※9 メッシュ利用時2000m Bluetooth利用時1600m
※10 メッシュ利用時8時間、Bluetooth利用時13時間
※11 メッシュ通話時は音楽併用可 Bluetoothインカム通話時は1対1かつ自社の一部製品と接続した場合のみ併用可
※13 メッシュ利用時は音楽併用可 Bluetoothインカム通話時はiOSは併用不可/ブリッジ中は併用不可
※14 少し奥まっているため汎用品は加工が必要な場合あり
※15 ナビ音声の全体共有のみサポート
※16 SB6X同士で1対1の場合のみ通話と併用可
ミドルクラス 超特殊なX-RIDE S-1に注目
2万円前後で主に4人接続が可能な製品をミドルクラスと位置づけたが、新機能 自動経路制御搭載のハイエンドと、優秀なローエンドの板ばさみになり少し元気がない。
3台以上なら自動経路制御の恩恵が大きく一度使ったら普通の方式には戻りたくないと思うくらい便利なためハイエンドへいきたい。2台でいいなら通話距離は短いものの安価で音楽併用が可能なローエンド イージートーク3が抜群に良い。
しかし、そんなトレンドを無視した異端なこの製品をおすすめしたい。
●ミドルクラスでオススメの機種
他社接続性能と仕様外動作でキラリと光る X-RIDE S-1
X-RIDE S-1(BlueRider M1-S)オススメ!
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大6人
- 通信距離500m
- 通話時間10時間
- 柔軟な他社インカムとの接続性能
- インカム通話と音楽の同時利用可(仕様外)
- グループで音楽共有可(仕様外)
- 有線オーディオ入力
- 発売日 2017年4月
- 実売価格 1.5万円
制限無しの仕様外動作が魅力
台湾メーカーのOEM。スペック上の通信距離こそ短いものの、6台接続をサポートしている事が特徴。
マニュアルに記載はないがユニバーサル接続が可能で、ユニバーサルでもHFPでも自由にブリッジができるすごいやつ。他社接続の柔軟性は極めて高く、全機種でも1、2を争うレベル。さらに有線入力や仕様外ながらHFPの併用も可能と十分な拡張性を持っている。本体が非常に軽量で、ボタンが押しやすかったり動作が軽快等とても快適。
A2DP併用が可能な上位機種が無いのは惜しいが、今後の展開に期待したいシリーズだ。製造元が同じであろう台湾DIMTON社のBlueRider M1-Sも全く同じ動作をしており、1万円程度で購入できる。詳細はレビュー記事を参照していただきたい。
SENA 10S
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4人
- 通信距離1.6km
- 通話時間12時間
- 騒音にあわせて自動ボリューム調整
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可(制限有り)
- 有線音声入力(通話と併用不可)
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2016年5月
- 実売価格 2.9万円
基本性能の高いスタンダード機
2016年5月発売のSMH10の後継機。SENA 20S譲りの基本性能で快適な動作をする。ミドルクラスとして欠点らしい欠点が無い優等生。
2018年10月のファームv2.0で制限つきながらインカム通話と音楽の併用が可能になったので、用途によっては20Sでなくても10Sで十分な場合もある。20Sとは音楽の併用に制限があるかないかで比較しよう。
SENA 10C
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4人
- 通信距離1.6km
- 通話時間17時間
- カメラ撮影可
- 騒音にあわせて自動ボリューム調整
- 他社インカムと接続可
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2015年7月
- 実売価格 5万円
車載動画をする人におすすめ
インカムにウェアラブルカメラ相当の広角カメラを内蔵させた付加価値モデル。基本的な性能はSENA 10Sより少し低い程度。
カメラはそこそこ広角で臨場感があり、FullHD 30fpsと標準的な解像度。youtubeを見る限りは本ブログでも取り上げているコスパ抜群のSJCAM SJ4000程度の画質がありそうだ。
動画撮影をするとバッテリーは約2時間。撮影した動画はインカム通話も録音されるので、グループでツーリングをして動画編集をしている人に最適な製品だ。
SENA SF4
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4人
- 通信距離1.2km
- 通話時間13時間
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可(制限有り)
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2018年12月
- 実売価格 2.7万円
10S相当の形状違いバージョン
SENA特有のジョグダイヤルを廃して3つのボタンのみで構成されたSFシリーズの上位製品。性能は概ね10Sと同じで小型軽量化した上で少し安くなっているので、ジョグダイヤルでなくても良いならSF4がおすすめだ。
SENA SMH10
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4人
- 通信距離900m
- 通話時間12時間
- 他社インカムと接続可
- 有線オーディオ入力
- 発売日 2010年
- 実売価格 2.3万円
周りの人と型番をあわせたいなら
2010年発売の超ロングセラー。
2年遅れで発売した同世代のSB4X同等の性能を持つなど、他社を数年先取りした画期的な製品。名機であることに間違いは無いが、時とともに良い製品が多数登場しているため優位性は低くなってきている。強いてあげるならSMH10はユーザーが多いため、操作に不安な人は周りの人からアドバイスを受けやすい点が良いところだ。
パッケージによってマイクの付属品が異なるので注意しよう。
SMH10-10はアームマイクのみ。
SMH10-11はアームとワイヤー両方がついている。
終息に向かっているのか在庫がなく、現在取り扱いがあるのは平行輸入品のみとなっている。国内サポートが受けられないがUSAサイトからアップデートして日本語化も可能なので、海外サイトを見る事に抵抗が無ければ選択肢に入れても良いだろう。
Cardo FreeCom4
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4人
- 通信距離1.2km
- 通話時間13時間
- 騒音にあわせて自動ボリューム調整
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可(iOSは併用不可、ブリッジ時は併用不可)
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2018年6月
- 実売価格 2.4万円
条件付で音楽併用が可能なミドルクラス
PacTalkBoldからメッシュを省いて、BluetoothのみとなったFreeComシリーズ上位。Bluetoothによる自動経路制御は搭載していないので従来どおりの数珠繋ぎで4台接続までサポート。スピーカー接続は3.5mmステレオミニプラグを採用し好みのスピーカーを使うことを前提としているので、音質に拘りのある人に向いている。
PackTalkシリーズのメッシュグループ通話にぶら下がることを想定し、PackTalkBold込みで検討する製品だ。
ミドルクラススペック比較表
M1-S | 10S | 10C | 10U | SF4 | SMH10 | Freecom4 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
メーカー | DIMTON | SENA | SENA | SENA | SENA | SENA | cardo |
自動経路制御 | × | × | × | × | × | × | × |
同時通話 | 6 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 |
通話距離 | 500m | 1600m | 1600m | 1600m | 1200m | 900m | 1200m |
待受時間 | 360h | 240h | - | - | - | 240h | - |
通話時間 | 10h | 12h | 17h ※10 | 10h | 13h | 12h | 13h |
充電中の使用 | ○ | ○ | ○ | × | ? | ○ | ○ |
Blutooth | 4.1 | 4.1 | 4.0 | 4.0 | 4.1 | 3.0 | 4.1 |
ノイズ除去 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
通話と音楽併用 | △ ※8 | ○ ※9 | × | ○ ※9 | ○ ※9 | × | ○ ※5 |
全体音楽共有 | △ ※8 | × | × | × | × | × | × |
タンデム音楽共有 | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ペアリング記憶数 | 2 | 9 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
自動グループ通話 | × | ○ | × | × | × | × | × |
他社接続 | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
A2DP 2台同時 | × | 自動切換 | 自動切換 | 自動切換 | 自動切換 | × | 手動切替 |
FMラジオ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
自動音量調整 | × | ○ | ○ | ? | ○ | ? | ○ |
有線入力 | ○ | ○ ※4 | × | × | × | ○ ※4 | × |
社外スピーカー | × | ○ | × | × | ○ | × | ○ |
充電ポート | micro ※6 | micro | micro | micro | micro | micro | micro |
音声案内 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 |
音声操作 | × | × | × | × | × | × | ○ |
防水性能 | ○IPX5 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○IP67 |
スマホアプリ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
発売時期 | 2017年4月 | 2016年5月 | 2015年7月 | 2015年7月 | 2018年12月 | 2010年 | 2018年6月 |
実売価格 | 1万円 | 2.9万円 | 5万円 | 4万円 | 2.7万円 | 2.3万円 | 2.4万円 |
10点満点評価 | |||||||
音楽音質 | 7 | 7 | - | - | 6 | 3 | 8 |
通話音質 | 6 | 7 | - | - | 7 | 5 | 7 |
通話距離 | 未 | 8 | - | - | 未 | 未 | 未 |
安定性 | 未 | 10 | - | - | 未 | 未 | 未 |
他社接続柔軟性 | 10 | 6 | - | - | 6 | 6 | 5 |
操作性 | 7 | 8 | - | - | 7 | 5 | 6 |
機能/拡張性 | 6 | 5 | - | - | 5 | 4 | 5 |
取り付け | 7 | 4 | - | - | 6 | 4 | 5 |
重さ | 10 | 3 | - | - | 8 | 3 | 7 |
コスパ | 10 | 4 | - | - | 5 | 3 | 5 |
おすすめ度 | 9! | 4 | - | - | 5 | 2 | 4 |
製品紹介へ | S-1 | 10S | 10C | 10U | SF4 | SMH10 | Freecom4 |
※1 オプション利用で最大6台
※2 オプションまたは裏技で可能
※3 オプションの変換ケーブルが必要
※4 インカム通話との併用不可
※5 iOSは併用不可、ブリッジ中は併用不可
※6 奥まっているため汎用品は要加工
※7 少し奥まっているため汎用品は加工が必要な場合あり
※8 仕様外で可能 HFPのみのため音質は低下 ブリッジ中は併用不可
※9 1対1かつ自社の一部製品と接続した場合のみ併用可
※10 動画撮影時は2時間
ローエンド イージートーク3がすごい
2万円以下で主に同時接続2台までの製品をローエンドと位置づけた。
どのモデルも上位機種に比べて通話距離が短い。大人数だと切断されないようにペースを合わせるのが大変だけど、1対1であれば車が入ってきてノイズが増えたら後ろを気にして調整する。という具合で走れば問題は無い。以前はタンデム用で数メートルの製品もあったりしたが、現在はスペック上200mくらいでぎりぎり二人走行で使えるものが最低ラインとなっている。
●ローエンドのオススメ
タンデム or 2台なら通話+音楽が併用可能な デイトナ 「イージートーク3」
デイトナ クールロボ イージートーク3 オススメ!
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大2人 ※仕様外で最大5人
- 通信距離200m
- 通話時間12時間
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可
- 発売日 2015年8月
- 実売価格 1.3万円
こいつはすごい!安価に音楽併用したい人におすすめ
インカム通話と音楽の併用が可能。さらに仕様外かつイージートーク3とGT2限定ながら、3台以上で同時に利用できるという物凄いヤツ!1台1.2万円とメジャーメーカー最安クラスでこのハイスペック。通話音質はいまひとつだけどスピーカーの音質は良く、音楽を楽しむのには適している。
全機種の中でも、タンデムという条件においてはコストを考えれば間違いなく最強。
バイク二台でもあまり距離が離れなければ十分使えるので、最初の一台に最適。そして安定性は不明だが3~5台接続まで可能な裏技もある。もしかしたら最初で最後の一台になるかもしれない、そんなポテンシャルが備わっている。
距離の短さを除けばミドルクラスを凌駕しており、使用状況によってはハイエンドにも匹敵する製品なので、是非以下の詳細レビューを参照していただきたい。
SENA SF2
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大2人
- 通信距離800m
- 通話時間13時間
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可(制限有り)
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2018年12月
- 実売価格 2万円
SENAの新型ローエンド
SFシリーズの真ん中モデルで、SF4からブリッジ機能をなくし、通信距離を800mに抑えたローエンドモデル。SMH5-FMの後継のような位置づけでもある。1対1接続限定かつ自社の一部製品と接続した時のみになるが、2万円以下のローエンドでは珍しく音楽の併用が可能だ。SMHシリーズは旧式化が著しいためSENAで安価な製品を選ぶとなればSFシリーズが今後の中心になるだろう。
SENA SMH5
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大2人
- 通信距離400m
- 通話時間8時間
- 他社インカムと接続可
- 発売日 2011年
- 実売価格 1.7万円
SENAの標準的なローエンドモデル
SMH10の廉価版として2011年に発売されたローエンドの代表格。価格は並行輸入品で1.7万円程度でインカムデビューに最適なモデル。価格の安さと小型軽量であることが最大の武器。公式では上位機種とのチェーン接続について言及されてないが、接続順番を工夫すると上位機種を中核に3台まで接続ができるらしい。
利用者がの多いSENAにしておけば今後誰かとツーリングに行く際に接続できる可能性も高くなる点においてメリットがある。
並行輸入品が安価に出回っているが、ジェット向けのアームマイクタイプのみ。アームタイプでもフルフェイスで利用はできるが、ワイヤータイプも1500円と安価に販売されているので別途購入しても良い。
SENA SMH5-FM
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大2人
- 通信距離700m
- 通話時間7時間
- 他社インカムと接続可
- 発売日 2012年
- 実売価格 2万円
安価なラジオ付きモデル
SMH5をベースにFMラジオ追加と通信飛距離を伸ばしたモデル。
国内正規品でアームマイクとワイヤーマイクのセットで価格は2万円。最新モデルに比べると見劣りする面が多くなってきているが、ユーザー数が増えているSENAなので接続しやすいという事は大きなメリット。FMラジオが不要であればSMH10、FMラジオが必要かつ安価にSENAのインカムということであれば本製品になる。
SENA 3S
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大2人
- 通信距離200m
- 通話時間8時間
- 発売日 2015年5月
- 実売価格 1.5万円
スマートに取り付けたい人におすすめ
必要最低限の機能にとどめて小型化した特殊な製品でアームタイプとケーブルタイプが用意されている。
操作部分以外は全てヘルメット内におさまるようになっているので見た目がスマート。ヘルメット専用設計ではなく汎用品で、取り付けは非常に容易なのでほとんどのヘルメットに難なく取り付けができる。
通信距離とバッテリー、ノイズリダクションの性能が最低限レベルだが、安価な割りに動作や音質は良い。普段はタンデムまたはソロで、一応マスツーリングでも使えて、安価にスマートに取り付けたい人におすすめ。
Midland BT X1 ProS

基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大3人
- 通信距離800m
- 通話時間20時間
- 騒音にあわせて自動ボリューム調整
- 他社インカムと接続可
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2019年4月
- 実売価格 1.9万円
ミドルクラスに迫る性能を1万円台で
全体的なグレードアップをしたProSシリーズのローエンドにあたるが、3人接続が可能で通信距離も800mとミドルクラスの半歩手前という珍しいスペックで登場。従来のローエンドではちょっと物足りない人におすすめだ。
発売したらレビューをするのでしばらくお待ちいただきたい。
MidLand BT City
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大2人
- 通信距離200m
- 通話時間8時間
- 有線オーディオ入力
- 発売日 2015年4月
- 実売価格 1.2万円
MidLandのローエンド
2015年4月発売のBT Proシリーズではなく独立した製品のローエンド。名称からわかるとおり街乗りでちょっと使うことを想定しており、ジェット向けのアームマイクのみ標準で付属。フルフェイス用のワイヤーマイクはオプションとなっている。
スピーカーの音質はBT Proシリーズより劣るけど音量は十分で高速でも使えるレベル。BT Proシリーズの4台チェーン接続に入ることもできるし、BT NEXT Proの音楽共有機能も利用可能だが、マイク感度が違うためあまり快適ではない。ソロ用と割り切ったほうが良いだろう。
Cardo FreeCom2
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大2人
- 通信距離タンデム程度
- 通話時間13時間
- 騒音にあわせて自動ボリューム調整
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可(iOSは併用不可、ブリッジ時は併用不可)
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2018年6月
- 実売価格 1.7万円
久々のタンデム距離モデル
Bluetoothの性能向上によってタンデム距離の製品がなくなり、200m程度の通話距離を確保した製品が最下位モデルとして用意されていたが、久しぶりにタンデム距離の製品が登場した。
条件付ながらインカム通話と音楽の併用が可能なことが唯一の特徴で、それ以外は平凡なスペック。FreeCom4とよく似た立ち居地で、PackTalkBoldのメッシュグループ通話に安価に参加できることが最大のメリットだ。FreeCom2単体で考えるのではなく、PackTalkBold込みで検討しよう。
ローエンド スペック比較表
EasyTalk3 | SF2 | SMH5 | SMH5 FM | 3S | X1 Pro S | BT City | Freecom2 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
メーカー | デイトナ | SENA | SENA | SENA | SENA | MidLand | MidLand | cardo |
自動経路制御 | × | × | × | × | × | × | × | × |
同時通話 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 | 2 | 2 |
通話距離 | 200m | 800m | 400m | 700m | 200m | 800m | 200m | タンデム |
待受時間 | - | - | 168h | 144h | 168h | - | - | - |
通話時間 | 12h | 13h | 8h | 7h | 8h | 20h | 8h | 13h |
充電中の使用 | ○ ※1 | ? | ○ | ○ | ○ | ? | × | ○ |
Blutooth | 4.0 | 4.1 | 3.0 | 3.0 | 3.0 | ? | 3.0 | 4.1 |
ノイズ除去 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
通話と音楽併用 | ○ | ○ ※5 | × | × | × | × | × | ○ ※3 |
全体音楽共有 | × | × | × | × | × | × | × | × |
タンデム音楽共有 | × | ○ | × | × | × | ○ | × | × |
ペアリング記憶数 | 3 | 3 | 3 | 3 | 1 | 3 | 2 | 1 |
自動グループ通話 | - | - | - | - | - | ○ | - | × |
他社接続 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × | ○ |
A2DP 2台同時 | 自動切換 | 自動切換 | ? | ? | × | × | × | 手動切替 |
FMラジオ | × | ○ | × | ○ | × | ○ | × | ○ |
自動音量調整 | × | ○ | × | × | × | ○ | × | ○ |
有線入力 | × | × | × | × | × | ○ ※1 | ○ | × |
社外スピーカー | × | ○ | × | × | × | × | × | ○ |
充電ポート | mini B | micro※4 | micro | micro | micro | ? | mini B※4 | micro |
音声案内 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 |
音声操作 | × | × | × | × | × | × | ○ | × |
防水性能 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○IPX6 | ○IPX4 | ○IP67 |
スマホアプリ | × | ○ | × | × | × | ○ | ○ | ○ |
発売時期 | 2015年8月 | 2018年12月 | 2011年 | 2012年 | 2015年5月 | 2019年4月 | 2015年4月 | 2018年6月 |
実売価格 | 1.3万円 | 2万円 | 1.7万円 | 2万円 | 1.5万円 | 1.9万円 | 1.2万円 | 1.7万円 |
10点満点評価 | ||||||||
音楽音質 | 8 | 6 | - | - | 4 | - | 3 | 8 |
通話音質 | 5 | 7 | - | - | 4 | - | 3 | 7 |
通話距離 | 3 | 未 | - | - | 未 | - | 未 | 未 |
安定性 | 8 | 未 | - | - | 未 | - | 未 | 未 |
他社接続柔軟性 | 4 | 4 | - | - | 無し | - | 無し | 4 |
操作性 | 4 | 7 | - | - | 3 | - | 6 | 6 |
機能/拡張性 | 5 | 4 | - | - | 2 | - | 3 | 4 |
取り付け | 8 | 6 | - | - | 7 | - | 6 | 5 |
重さ | 10 | 8 | - | - | 10 | - | 8 | 7 |
コスパ | 8 | 4 | - | - | 4 | - | 2 | 3 |
おすすめ度 | 8! | 4 | - | - | 6 | - | 1 | 2 |
製品紹介へ | EasyTalk3 | SF2 | SMH5 | SMH5 FM | 3S | X1 ProS | BT City | Freecom2 |
※1 別途専用ケーブルが必要
※3 iOSは併用不可
※4 少し奥まっているため汎用品は加工が必要な場合あり
中国製 冒険者向け!
メジャーメーカーに比べると作りがチープだったりするけど、圧倒的な安さとスペック上の高性能ぶりで徐々にシェアを伸ばしている中国製品。メーカーは複数あるようだけど、一番売れているのは6riders等を製造する「EJEAS」という深センにあるBluetoothヘッドセットのメーカー。
激安なので高級機を買う前にインカムを体験しってみたいという人や、ただ単に興味がわいただけという探究心のあるマゾ向けだ。同価格帯にイージートーク3やS-1という優秀な製品があるので、メジャーメーカーとも比較してみると良いだろう。
T9S
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大2人
- 通信距離1200m
- 通話時間15時間
- FMラジオ内蔵
- FMラジオとインカム通話の併用可
- 発売日 2017年
- 実売価格 6000円
激安インカムの世代交代!
長らく中国製激安インカムの代表格であった6ridersをついに追いやる製品が登場した。T9S-8の廉価版だが本命はこちら。
1対1なら快適な通話ができそうなくらいノイズリダクション性能や安定性が高い。T9S-8のブリッジ性能が低いが3台までなら実用範囲。インカム通話とFMラジオの併用が可能なので、FMトランスミッターをうまく使えば音楽やナビ音声とインカム通話の併用も可能だ。激安インカムならT9Sで決まり!
EJEAS 4Riders Interphone-V4
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4人
- 通信距離700m
- 通話時間8時間
- FMラジオ内蔵
- 発売日 2013年
- 実売価格 1万円
前主力モデル
2013年に発売された中国製品の上位モデル。EJEAS社の製造で、販売店が自社ブランドで販売しているようで、LEXIN、Excelvan、Bearidge、ESTGO等がある。4Riders、6Ridersならどのブランドでもインカムペアリングは可能と思われる。
ノイズリダクションがあまり効いてなくノイズを拾ってしまうため高速では厳しい。一応4台接続はできるものの安定させるのが難しい。下道で3台までならギリギリ利用可能という感じ。
現在はすでに他社からグループ通話のできる安価な製品が登場しているので、購入する価値は低い。
EJEAS 6Riders
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大2人
- 通信距離700m
- 通話時間7時間
- FMラジオ内蔵
- 有線オーディオ入力
- 発売日 2012年
- 実売価格 6000円
初代 中国製主力モデル
名前からすると「4Riders」の上位版で6台まで接続できそうな感じだが実は逆の下位製品。
ペアリングを6台までできるというだけで、接続できるのは1台のみ。同一メーカー(EJEAS)の「4Riders」ともインカムペアリングが可能で、4台チェーンの端に接続できる。また、ステレオ有線入力がありインカム通話と併用できるという、値段の割りに多機能な点は特筆に値する。
1対1でかつ高速を走らなければそれなりの音質で安定して通話は可能。インカム通話と外部音声入力の併用もできるしソロならFMも聞けるので、シーンによってはいまでも使える製品。
中国製スペック比較表
T9S | 4Riders | 6Riders | |
---|---|---|---|
メーカー | 不明 | EJEAS | EJEAS |
自動経路制御 | × | × | × |
同時通話 | 2 | 4 | 2 |
通話距離 | 1200m | 700m | 700m |
待受時間 | 350h | 240h | 120h |
通話時間 | 15h | 8h | 7h |
充電中の使用 | × | × | ○ |
Blutooth | 3.0 | 3.0 | 3.0 |
ノイズ除去 | ○ | ○ | ○ |
通話と音楽併用 | × | × | × |
全体音楽共有 | × | × | × |
タンデム音楽共有 | × | × | × |
ペアリング記憶数 | 3 | 2 | 6 |
自動グループ通話 | - | × | - |
他社接続 | △ | × | × |
A2DP 2台同時 | × | × | × |
FMラジオ | ○ | ○ | ○ |
自動音量調整 | × | × | × |
有線入力 | × | × | ○ |
社外スピーカー | △ | △ | △ |
充電ポート | micro | 3.5mm | 2.5mm |
音声案内 | 英語 | × | × |
音声操作 | × | × | × |
防水性能 | △生活防水 | △生活防水 | △生活防水 |
スマホアプリ | × | × | × |
発売時期 | 2017年 | 2013年 | 2012年 |
実売価格 | 6000円 | 1万円 | 6000円 |
10点満点評価 | |||
音楽音質 | 6 | 4 | 4 |
通話音質 | 6 | 3 | 3 |
通話距離 | 未 | 4 | 4 |
安定性 | 未 | 4 | 5 |
他社接続柔軟性 | 2 | 無し | 無し |
操作性 | 6 | 2 | 2 |
機能/拡張性 | 5 | 3 | 3 |
取り付け | 7 | 5 | 5 |
重さ | 6 | 6 | 6 |
コスパ | 6 | 2 | 4 |
おすすめ度 | 6 | 1 | 2 |
製品紹介へ | T9S | 4Riders | 6Riders |
販売終了製品
過去の製品を確認したい方はクリックしてください。
B+com SB4X Lite
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4人
- 通信距離1.4km
- 通話時間16時間
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可(OP or 裏技)
- グループで音楽共有可(OP or 裏技)
- 発売日 2013年4月
- 実売価格 2.6万円
裏技とオプションが魅力
2013年発売当時のフラッグシップモデルが、2015年に付属品を簡素化してミドルクラスとして再デビュー。スピーカーとマイクが優れていて音質が良く、特に人の声は非常に聞き取りやすく疲れにくいので、まったり喋りながら走り続ける事に長けている。
オプションで6人接続ハブ方式のB+com Stationと音声出力を備えた3人接続ハブ方式のメディアサーバーが利用可能。音質は悪いが外部入力端子がありメンバー全員で音楽やナビ音声を聴くこともできる。詳細は次項のオプション項目で紹介する。
そして「グループ通話withモバイル」を応用すれば、SB4X単体でインカム通話と音楽/ナビ音声の併用とグループメンバーへの共有が可能。仕様外だが実際に試して実用レベルにあることを確認できたので、詳細は製品記事を参照していただきたい。
ハイエンドのSB6Xとはユニバーサルで接続するが、SB6Xのユニバーサルレシーブが高性能なため従来の自社接続と大差は無い。SB6Xは新しい仕組みへ移行し、だいぶ旧式化してきたこともあり、そろそろ第一線からは退くころだ。
MidLand BT X1 PRO Hi-Fi
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大2人
- 通信距離300m
- 通話時間20時間
- 騒音にあわせて自動ボリューム調整
- 他社インカムと接続可
- 有線オーディオ入力
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2016年8月
- 実売価格 1.6万円
音質にこだわるソロユーザーにおすすめ
2016年7月に発売したBT Proシリーズのローエンド。「BT X2 PRO」との違いはインカム接続台数が1対1になることと、最大通話距離が短くなることの2点。
2台以上で走ることがあるなら上位モデルがおすすめだが、ソロで少しでも安価に高音質なインカムとなるとBT X1 Proが最有力。2017年7月にオプションだったHi-Fiスピーカーを標準装備したHi-Fi型番へ切り替わっている。
MidLand BT X2 Pro Hi-Fi
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4人
- 通信距離1.0km
- 通話時間20時間
- 騒音にあわせて自動ボリューム調整
- 他社インカムと接続可
- 有線オーディオ入力
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2016年8月
- 実売価格 2万円
Nextとの併用を念頭においた機種
2016年7月に発売されたMidLandの新製品。安価な割りに高性能なことは本製品の特徴だが、音楽/音声共有が可能なハイエンドのNEXTとあわせることで真価を発揮する。NEXTはグループ内に1台あれば十分なので、他をX2で固めれば楽しいグループツーリングができるだろう。
また、BT NEXT Pro同様にスマホアプリで通話ができるBT Talkと、ブレーキを感知してLEDを点滅させる機能も搭載している。2017年7月にオプションだったHi-Fiスピーカーを標準装備したHi-Fi型番へ切り替わっている。
SENA 10U
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4人
- 通信距離1.6km
- 通話時間10時間
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可(制限有り)
- FMラジオ内蔵
- スマホアプリで設定可
- 発売日 2015年7月
- 実売価格 4万円
スマートに取り付けたい人におすすめ
アライとショウエイ向けにカスタマイズされており、ヘルメット内部におさまるよう設計されている。標準でハンドルリモコンも付属しており、外部からは全くインカムが見えない。スマートに取り付けたい人におすすめ。
B+com SB5X
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4人
- 通信距離1.4km
- 通話時間16時間
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可
- グループで音楽共有可(OP)
- 発売日 2015年5月
- 販売終了 2017年7月
- 実売価格 3.7万円
高い拡張性と音質を求める人におすすめ
2015年5月に発売した、インカム通話とスマホ接続(音楽/通話)を両立させたサインハウス B+comシリーズのフラッグシップ機。2017年7月公開のファーム v1.5でオートグループコール、Station/メディアサーバーへの対応、ユニバーサル強化等、ようやくハードウェアの性能を最大限に引き出せるようになった。
オプションのStation/メディアサーバーの有線入力でナビ音声や低音質ながら音楽を全員で共有しながら、SB5Xではインカム通話と音楽の併用も可能となり、拡張性はNo1
惜しむらくはStationが既に廃盤となっているので、拡張性を高めるなら3人までながら音声入力2ポートと動画撮影に便利な出力を持つメディアサーバーを利用しよう。
そしてB+comシリーズ全般の最大の特徴は音質の良さ。特に人の声は非常に聞き取りやすく耳が疲れにくいため、長時間利用で威力を発揮する。
デイトナ COOLROBO GT2
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4人
- 通信距離1.5km
- 通話時間12時間
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可
- FMラジオ内蔵
- 発売日 2015年11月
- 販売終了 2017年8月
- 実売価格 2.2万円
安価に音楽併用をしたい人におすすめ
2015年11月発売のデイトナのフラッグシップモデル。2万円でインカム通話とスマホ(音楽/ナビ音声)を両立するというのはすごい。
ローエンド最強の同社製品イージートーク3とグループ通話ができないが、そもそも本製品が非常に安価なのでGT2だけで揃えても十分安価に抑えられる。また、イージートーク3と並んでスピーカーが全機種で一番良いので音楽の音質を求めるなら本製品がおすすめ。
しかし、この公式画像、タンデマーが若い女の子ではなく現実に即したオバチャンであることにすごく好感を覚える。リターンライダー多いもんね。
EJEAS TTS
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大4人
- 通信距離1.5km
- 通話時間15時間
- 他社インカムと接続可
- インカム通話と音楽の同時利用可
- 有線オーディオ入力
- FMラジオ内蔵
- 発売日 2016年10月
- 実売価格 1.5万円
高性能製品
中国製品初と思われる通話と音楽の併用機能を搭載。それどころか、全製品初?のインカム通話&スマホ接続&FMラジオの3つを同時に利用可能だ。
さらにスピーカーの音質も良く、英語の音声案内もついているのでメジャーメーカー並みの素性を持っている。時々不明な動作があるけど思ったより安定していて拍子抜けした。
同じEJEAS社製品と組み合わせることで、コストをおさえて複数接続が可能な上に、音楽併用ができることは特筆に価するが、6ridersとは自社ペアリングができないので要注意。
T9S-8
基本スペック&製品の特徴
- 同時通話最大8人
- 通信距離1200m
- 通話時間15時間
- FMラジオ内蔵
- FMラジオとインカム通話の併用可
- 発売日 2017年
- 実売価格 1.1万円
優秀な弟分T9Sの補助的なインカム
8台接続をうたっているものの、実用的には3台接続まで。製造元ははっきりしていないがEJEASのフラッグシップTTSとほぼ同じOSを搭載しているため動作が快適で、スピーカーも同じなので従来の激安中国製より音質がかなり良い。
T9Sを含めて3台までの構成なら十分使えるので、多くても3台までという場合はT9Sを2台とT9S-8を1台で構成すると良いだろう。
販売終了製品のスペック比較表
SB5X | GT2 | TTS | T9S-8 | NEXT Pro | X2 Pro | X1 Pro | SB4XLite | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
メーカー | サインハウス | デイトナ | EJEAS | 不明 | MidLand | MidLand | MidLand | サインハウス |
自動経路制御 | × | × | × | × | × | × | × | × |
同時通話 | 4 | 4 | 4 | 8 | 4 ※6 | 4 | 2 | 4 ※1 |
通話距離 | 1400m | 1500m | 1500m | 1200m | 1600m | 1000m | 300m | 1400m |
待受時間 | 500h | - | 300h | 350h | - | - | - | 500h |
通話時間 | 16h | 12h | 15h | 15h | 20h | 20h | 20h | 16h |
充電中の使用 | × | ○ ※7 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × |
Blutooth | 4.0 | 4.1 | 4.1 | 3.0 | 4.2 | 4.2 | 4.2 | 3.0 |
ノイズ除去 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
通話と音楽併用 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × | × | ○ ※2 |
全体音楽共有 | ○ ※4 | × | × | × | ○ | × | × | ○ ※2 |
タンデム音楽共有 | 2 | ? | × | × | ○ | ○ | × | × |
ペアリング記憶数 | △ | ○ | 2 | ? | 3 | 3 | 2 | 2 |
自動グループ通話 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ |
他社接続 | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
A2DP 2台同時 | × | × | × | × | 完全同時 | × | × | × |
FMラジオ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
自動音量調整 | × | × | × | × | ○ | ○ | ○ | × |
有線入力 | × | × | ○ | × | ○ ※7 | ○ | ○ ※1 | × |
社外スピーカー | △ ※5 | ○ | △ | △ | × | × | × | ○ ※3 |
充電ポート | micro | mini B | micro | micro | micro ※14 | micro ※7 | micro | micro |
音声案内 | 英語 | 日本語 | 英語 | 英語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 英語 |
音声操作 | × | × | × | × | × | × | × | × |
防水性能 | ○IP67 | ○IP67 | ○IPX6 | △生活防水 | ○IPX6 | ○IPX6 | ○IPX6 | ○IP6 |
スマホアプリ | × | × | × | × | ○ | ○ | ○ | × |
発売時期 | 2015年5月 | 2015年11月 | 2016年10月 | 2017年 | 2016年11月 | 2016年8月 | 2016年8月 | 2013年4月 |
実売価格 | 3.7万円 | 2.2万円 | 1.5万円 | 1.1万円 | 2.8万円 | 2万円 | 1.6万円 | 2.6万円 |
10点満点評価 | ||||||||
音楽音質 | 6 | 7 | 6 | 6 | 9 | 9 | 9 | 6 |
通話音質 | 9 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 |
通話距離 | 7 | 未 | 未 | 未 | 7 | 6 | 3 | 6 |
安定性 | 7 | 未 | 未 | 未 | 5 | 5 | 5 | 5 |
他社接続柔軟性 | - | - | - | - | - | - | - | 4 |
操作性 | 8 | 4 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 7 |
機能/拡張性 | 8 | 6 | 6 | 5 | 7 | 4 | 3 | 5 |
取り付け | 8 | 6 | 6 | 7 | 6 | 6 | 6 | 9 |
重さ | 8 | 8 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 7 |
コスパ | 4 | 10 | 5 | 4 | 5 | 5 | 4 | 3 |
おすすめ度 | 5 | 7 | 4 | 3 | 5 | 4 | 5 | 3 |
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手っ取り早く選ぶ 状況別おすすめインカム
インカムそのものの性能比較だけではわかりにくいので、状況によっておすすめのインカムを紹介。点数は状況ごとの10点満点評価とし、その状況下での評価を80%、残りの20%は異なる状況に遭遇した場合にどれくらい対応できるかを加味して評価した。
ソロメインでおすすめのインカム
1位 9点! デイトナ イージートーク3
通話距離と通話音質はいまひとつだがソロメインなら関係なし。音質が良く、軽くて安い。タンデムや2台で走るとなっても音楽併用が可能で快適なので、いざという時にも活躍する。
2位 8点! MidLand BT X1 Pro
音質がとても良く、FMラジオも搭載しているのでソロに向いている。安価に高音質な製品を選びたいならこれ。
3位 6点! SENA 3S
通話距離が短いのはソロなら関係なし。音質と操作性がいまひとつだけど、内蔵式で目立たず軽いという点でおすすめ。
タンデムメインでおすすめのインカム
1位 10点! デイトナ イージートーク3
安くて高音質、さらに通話と音楽併用が可能というタンデム最強インカム。通話距離の短さもタンデムなら気にならない。イージートーク3に死角なし!
2位 8点! X-RIDE S-1(M1-S)
有線だけど音楽併用が可能。HFP転送機能を使えば、音質は悪いが音楽やナビ音声を共有しながら通話もできる優れもの。通話距離は複数台通話が可能なくらいあり他社接続の柔軟性も抜群なので、いざという時の汎用性の高さもポイント。
3位 6点! MidLand BT X1 Pro
音質がとても良く、有線による音楽併用が可能。通話距離は短いがタンデムなら問題なし。安価に音質を極めたい人におすすめ。
バイク2台でおすすめのインカム
1位 9点! デイトナ DT-01
高音質で音楽併用はもちろんHFP転送機能でナビ音声の共有も可能。自動経路制御の威力を発揮できない1対1においてもおすすめできるくらい基本性能が高く、そして安い。
操作性の悪さについてはソフトウェアで少し改善し、さらに2018年11月にハードウェア改善版が登場して解決済みだ。
2位 8点! SENA 10S
トップクラスの通話距離と安定性、1対1限定で音楽併用が可能、軽快な操作が特徴。機能からすると少し高価だが、1対1においてはハイエンド同等の性能を発揮するので、コスパは高い。
3位タイ 7点! デイトナ イージートーク3
通話距離の短さと操作性、通話音質がいまひとつだが、2台ならペースをあわせて一緒に走るのも難しくはないし、切断されて再接続ということも少ないので影響は小さい。それ以外は高音質、音楽併用可、軽い、激安。文句なし!
3位タイ 7点! X-RIDE S-1(M1-S)
有線だけど音楽併用が可能。HFP転送機能を使えば、音質は悪いが音楽やナビ音声を共有しながら通話もできる優れもの。4台接続の手順が煩雑だが2台ならその心配もない。通話距離も十分で他社接続の柔軟性は抜群なので、いざという時の汎用性の高さもポイント。
バイク3~4台でおすすめのインカム
1位 10点! B+com SB6X
自動経路制御のB+Linkで接続やペアリングの手間を大幅に削減。音楽併用はもちろん、裏技満載のユニバーサルレシーブ、柔軟性の高い他社接続、低音質ながらグループ全体に音楽やナビ音声を転送可能など超多機能モデル。価格は高いが総合No1おすすめ。
2位 9点! デイトナ DT-01
自動経路制御搭載で煩わしい操作とはさようなら。高音質で音楽併用はもちろんHFP転送機能でナビ音声の共有も可能なうえに安い。操作性の悪さについてはソフトウェアで少し改善し、さらに2018年11月にハードウェア改善版が登場して解決済みだ。
3位 6点! SENA 20S
圧倒的な通話距離と高い安定性で快適に通話ができる最高の基本性能を持つ。自動経路制御は無いが、音楽併用に自動音量調整やFMラジオなどの機能も備えており、長期にわたりファームアップデートが実施されている点も長期利用の観点では見逃せない。
バイク5台以上でおすすめのインカム
1位 9点! Cardo PackTalkBold
第3世代まで改良を重ねたメッシュネットワーク接続(DMC)による快適な通話を実現しており、SENAのメッシュを上回りNo1の性能を誇る。DMCグループを複数記憶できたり、グループ通話中に1人に対してのみ通話するプライベートモードを搭載。その他はBluetoothで音楽を併用したり、BluetoothインカムをDMCに参加させる等、標準的な機能を備えているので、安心してOKだ。
2位 8点! SENA 30k
バッテリーが持たない欠点はあるがメッシュグループ通話で大人数に対応。メッシュグループ内の1台に対してインカム通話距離相当でA2DP転送をする特殊なミュージックシェアが面白い。Bluetoothは10S同等で、1対1接続限定で音楽併用が可能。メッシュの基本性能重視ならPackTalk、特殊機能(ミュージックシェア)を重視するならSENA 30kが良い。
3位 無し
20Sのみで揃えた場合、8台接続をサポートするがハードルが高く30kの登場で意義が薄くなってきた。Line等のグループ通話を併用するLineぶら下げ方式が可能なSB6X、SB4X、DT-01、M1-Sあたりも検討したほうが良いだろう。Lineぶら下げ方式については次の項目で紹介する。
どんな状況でもそれなりに対応したいならこれ!
ツーリングメンバーが流動的だったり、いろんなツーリングチームと走ったり、誰と走るか想像がつかない等、そういう人には汎用性の高い2機種を強くおすすめする。共通しているのはユニバーサルやHFPでブリッジが可能なことと、HFP転送でLineぶら下げ方式に対応していること。特に他社接続の柔軟性の高さは必須といえる。
他社接続とLineぶら下げ方式の詳細については以下の記事を参照していただきたい。
1位 9点! X-RIDE S-1(M1-S)
制限のないユニバーサル、HFPブリッジ接続によって最高の他社接続性能を誇る。3台接続までであれば簡単だが4台になると急に難しくなるので、4台以上ならLineぶら下げ方式も検討しよう。安くて他社接続の柔軟性が高くてLineぶら下げ方式も使える。汎用性No1のおすすめインカム!
2位 8点! B+com SB6X
ユニバーサルレシーブの柔軟性の高さと高性能さが最大の武器となる。ペアリングさえできれば接続手順はとても簡単で使いやすく、音楽併用や音楽転送等、様々な機能がツーリングをサポートしてくれる。4台までならインカム通話のみで、5台以上ならLineぶら下げ方式を併用することで対応可能。
ユニバーサルを有効化する際は注意すべきことがあるので、アップデートで改善されることに期待だ。注意点については上記ユニバーサルの記事参照。
受信専用機の紹介
双方向で通話のできるインカムに対し、スマホ等と接続して音楽やナビ音声を聴くのみの機能に絞った機種。同メーカーのインカムに近い音質を確保しつつ安価なことが特徴。
バイク専用品
デイトナ 聴くだけブルートゥース2
基本スペック&製品の特徴
- 使用時間12時間
- 単4乾電池仕様(1本)
- 通信距離 10m
- 実売価格 7000円
乾電池仕様最後の生き残り
スマホの普及と共にリチウムポリマーへ移行し乾電池仕様最後の1台となった。電池のランニングコストが気になるところだけど、100円ショップの5本入り単4電池は意外と容量が多く優秀なのでこれで十分。
今は僕もモバイルバッテリーを持ち歩くのが当たり前になってリチウムバッテリーの方が利便性が高いと思うようになったけど、実は子供の頃から今でも乾電池収集癖があって電池駆動の製品は好きだったりする。こんな遠いところで作られて運ばれてくるのか~と、made in インドネシアの電池を見てわくわくしたものだ。
そんな乾電池好きな人は、おそらく最後になるであろう本製品を今のうちに購入しておいてはいかがだろうか。乾電池タイプのメリットは、入れ替えればすぐに使えることと、どこでも簡単に入手できること。
尚、BluetoothプロファイルはA2DP、AVRCPに対応しているためスマホ等の音楽操作が可能。また、HFP、HSPにも対応しているので音声発信はできないけど、ナビ音声はちゃんと聴くことができる。
サインハウス B+com music
基本スペック&製品の特徴
- 使用時間10時間
- 通信距離 10m
- 実売価格 1.5万円
B+comの音質で音楽を聴きたい人へ
SB213evoと同世代で古いけど、基本的にスピーカー性能は現在と変わらず当時から音質が良かったので、本製品もSB4X相当と思われる。ボタンはダイヤルのみで操作は簡単。
尚、BluetoothプロファイルはA2DP、AVRCPに対応しているためスマホ等の音楽操作が可能。また、HFP、HSPにも対応しているので音声発信はできないけど、ナビ音声はちゃんと聴くことができる。
オプション、拡張製品の紹介
本体とは別に用意することで利用の幅を広げられる製品を紹介する。
通話アプリ
スマホとインカムをHFPで接続して通話アプリで会話するという手段がある。一般的なLine等でもできるが、SENA、MidLandから通話アプリが提供されており、それらを使う場合のメリット、デメリットは以下の通り。
■メリット
人数、距離が無制限
■デメリット
圏外になると通話できない
自社製品のインカムがなければ機能が制限される
※SENA、MidLandの通話アプリの場合
無視できないレベルの遅延がある
※インカム同士0.15秒 Line0.8秒 専用通話アプリ2秒
Lineはスマホ同士の場合。インカムで使う場合はさらに遅延して1秒程度になる。
インカム通話にアプリ通話を混ぜられるかはインカム次第
圏外になった場合、Line等の一般的な通話アプリはグループ通話から切断されて復旧には手動操作が必要になるが、バイク用通話アプリならグループ通話に参加した状態が維持されるため自動で復旧する。遅延については2秒というと、路面の状況や車来てるよ!というのを伝えるのは難しく、雑談であれば問題ない程度。また、ツーリングの醍醐味である山奥で圏外になって通話できなくなるのは大きなデメリット。
以上を考慮すると、一緒に走っていてインカムで直接繋げられる人数であればインカム通話を、人数が多かったり集合場所までであれば通話アプリを使う。
というように、基本はインカム通話、だめならアプリと使い分けることになる。
SENA RideConnected
特徴
- 自社インカムが1台あればあとは他社でOK
- 圏外からの復旧時は手動操作不要
- 遅延は2秒程度
現状では一番使い勝手が良い
グループに参加する時に必ず自社インカムが必要になってしまう縛りはあるが、総じて普通の通話アプリをバイク向けにちょっとカスタマイズしたようなアプリ。余計なことをしてなく、いたって普通の使い勝手だ。Lineと比較すると、遅延が2倍程になるが再接続の手間がないという事になる。
SENAユーザーのみであればRideConnected、SENA以外のユーザーがいて集合前に接続するならLineという使い方が良いだろう。
MidLand BT Talk
特徴
- 自社インカムが1台あればあとは他社でOK
- 圏外からの復旧時は手動操作不要
- 遅延は2秒程度
- 別途BTTボタン(7000円)がほぼ必須
- トランシーバーのように片方向通話
- グループメンバーの場所を地図で共有する機能有り
通話機能に難点あり
地図機能は面白く、集合場所に迷う人や遅刻者にとってはすごく有難い機能だ。
しかし肝心の通話機能を利用するには別途BTTボタンがほぼ必須で、トランシーバーのように片方向通話のみと、使い勝手が悪い。通信量節約のためとのことだが、手動で200kbpsに制限できる通信事業体なら気にする必要は無いためメリットが感じられない。
設定で選べるようになることを強く要望している。
MidLandユーザーのみであってもBTTボタンの購入が高い壁となるので、それなら集合場所まではLineで良いかなと思う。
B+com インカム拡張製品
B+comはチェーン接続ではなくハブ方式で複数人を接続する独自オプションを用意している。優れた仕組みだが主流にはなれず、SB6Xの登場で互換性がなくなったためこのまま終了となるだろう。旧機種を利用中の人は参考にしていただきたい。
B+com Station GTS216 廃盤
2011年11月発売と古く2017年に廃盤となってしまったが、SB6Xが登場するまで現役で使っていた。予備機まで持っているくらい、本製品は素晴らしいものだった。
最大6台の接続が可能で、外部音声入力も可能で通信距離は100mだが、これだけいろんな製品を試しながら結局Stationに落ち着くのは理由がある。
①有線音声入力が便利
音質はしょぼくてAMラジオ並となってしまうが、ナビの音声を共有できることが非常に大きなメリットとなる。ある程度先頭を走れる人なら共有されるナビ音声だけで先導も可能だし、他の人とルートについて話がなら走れるというのはとても楽しい。
また、スマホと接続してラジオを共有したり、取り締まり情報を流したりすれば、長時間のツーリングでも話のネタが尽きない。一応音楽も音質が悪いながらも知っている曲ならみんなで歌いながら走ることはできる。
②通話距離を数倍に伸ばせる
いろいろあるので詳しくは書かないけどちょっとだけ。
Bluetoothは2.4GHz
wifiも2.4GHz
端子はRP-SMA。
付属の物は1DBI(利得)くらい
以上の条件を満たした物に付け替えるとカタログスペックの5倍くらいに跳ね上がって、おどろくほど伸びる。6人で走行しても全く不都合が無いくらいの通話距離だ。
③旧製品 SB213Evo、SB213にも対応
買い替えをしなくても6人まで接続が可能になるというのは大きい。
④抜群の安定性
以下のルールを守っておけば一日のツーリングで切断されることは1回あるか無いか。
ペアリング前にStationと各インカムをリセットする
SB4XはモードBにする
SB5Xはファームv1.5必須(聴きトーク可)
車体から電力を供給する場合は専用の電源ケーブルが必要だが、5000mAhのモバイルバッテリーひとつでまる一日持つのでケーブルは不要。リアボックスとかタンクバッグに突っ込んで、アンテナだけどこかに立てて常時電源入れっぱなしでOK
もし余っている旧式のB+com等があればStationに接続して、インカムの出力を3.5mmステレオミニプラグに変換して、カメラで会話を録音するという方法もある。結局オプションで別途購入するというのがうけなくて主流になり損ねたが超名機だと思っている。
B+com メディアサーバー
Stationが最大6台に対してメディアサーバーは最大3台。そのかわり外部入力音声の音質が少し向上したことと、メディアサーバーから音声を出力できるので、カメラで会話を録音しやすくなった。価格は2.4万円。
Bluetooth3.0が導入されたおかげかStationのノーマルより飛距離はあって3台で使う分には不自由はしない。音楽を共有することが目的であれば音質的に満足のいくものではないので注意が必要。ナビ音声の共有と録音が目的なら非常に使い勝手の良い製品だ。
使い道は、車体電源連動の車載カメラ(Git2)の外部音声入力を使って、メディアサーバーの音声を常に録音。手間無しで常に走行中の動画はすべて録画している。帰宅した後、ツーリングブログを書くときに音声を聞きながら思い起こして記事を書いていく。日帰りならともかくロングになるとせっかくの爆笑話も忘れてしまったりするので、ボイスレコーダー的な使い方でとっても役に立っている。
Bluetoothトランスミッター
Bluetoothに対応していない機器を接続させたい場合は、別途Bluetoothトランスミッターを使えば可能だ。インカムメーカーも販売しているし、一般製品でも問題なく利用できる。A2DPペアリングは相性問題はほとんど発生しないので、同社製品に限定する必要性は低い。他メーカーでもいいので、機能面で合致しているものを選ぼう。
利用方法は簡単で、トランスミッターとインカムをA2DPでペアリングし、機器の3.5mmステレオミニプラグに有線接続するだけ。再生、停止等の操作はできないので、機器本体を操作する必要がある。
通信距離はClass2(10m)が基本なので、2台接続できる機種はタンデム用と割り切ろう。
B+com BC-DAT01M 廃盤
BC-DAT01M一つで2つのインカムとペアリングし同時に聴くことができる。バッテリーを内蔵しており最大12時間。MiniUSBから充電ができるので、モバイルバッテリー等があれば充電切れを心配する必要が無い。
1.1万円とやや高価ではあるが、オプションのケーブル(3000円)で車体から電源を取って、付属のケーブルをかませばイグニッションに連動してトランスミッターの電源もオン/オフさせることも可能。起動時にインカムへ自動接続してくれるので、操作無しで接続してくれるのはとても便利。
車体から電源をとる場合、汎用品ではノイズが入るので必ずオプションケーブルを利用しよう。購入から7年がたち、時々動作が怪しいがまだ現役で活躍している。
SENA SM10
SM10一つで2つのインカムとペアリングし同時に聴くことができる。さらに、入力ポートが二つあるので、MP3プレーヤーとナビというように2台の機器を接続してミックスしてくれるようになっている。
内蔵バッテリーは最大8時間。二人同時で聞くとおそらく8時間は持たないだろうから、モバイルバッテリーを持っておくと良いだろう。
2万円と高価ではあるが、ミキサー内蔵タイプは非常に珍しいので、複数機器を利用したい人にはおすすめ。ちなみに、ポータブルミキサーを積んでユピテルのナビとスマホをミックスして何やらしようと試行錯誤したが、車体から電源をとっているせいでグランドループしてしまったことがある。スマホの電源をモバイルバッテリーからとればOKになったので、SM10で同様の事象が発生した場合は電源まわりと見直すと良いと思う。
JPRiDE JPT1
インカムメーカーではない一般的なメーカーで評判の良い製品。
2台のインカムと接続が可能な上に、送信機にも受信機にもなれる優れもの。インカムと接続する場合は基本的に送信機(TX)にして利用することになる。受信機(RX)にする機会はあまり無いと思うが、僕くらいの変態になるとこれを使って何ができるか妄想して楽しむことができる。
バッテリー時間が13時間と長く、充電しながらの使用もサポートしているので、タンクバッグ等に入れてモバイルバッテリーと常時接続しておけばバッテリーを気にしなくて済む。MicroUSBで充電が可能。
主要5メーカーの特色
それぞれBluetoothインカム市場への参入背景が異なるためメーカーによってかなり特色がある。面白いので一読してもらえればと思う。
親会社はBluetooth通信機を開発する大手企業。アメリカ、ヨーロッパで大きなシェアを持つ。いろいろなタイプを多数販売しており、豊富なオプションと頻繁かつ長期的にファームのアップデートを行う傾向が強い。
2010年発売の超ロングセラーとなったSMH10はチェーン接続、20Sは通話と音楽の併用機能を、他社より2年も早く実現する等、高い技術力を持つ。欧米ではCardo社と熾烈なシェア争いをしており、Cardoが先行してSENAが追いつくというパターンを繰り返している。
当初は激安路線だったけどSENA 20Sからは高機能高価格製品へ切り替わった。日本市場では先行したB+comにSMH10と20Sで一気に追い上げたが、近年は安価なモデルはデイトナに、ハイエンドはSB6Xにおされて停滞気味。
並行輸入品は国内代理店のサポートは無く販売店独自保証のみとなるし、ファームのアップデートも基本的にできないようになっている(USサイトからは可能)が、国内版より安価なので検討する価値がある。
パーツの輸入代理店が自社ブランドを立ち上げてインカム市場に参戦し、インカム黎明期に日本メーカーらしく充実したサポートでシェアを獲得した。開発は自社ではなく台湾メーカーへ委託していたが、SB6Xからは国内メーカーとの開発となっている。
比較的小型で軽量なためヘルメットに取り付けても違和感が少ないことが特徴。SB6Xは国内初の自動経路制御を搭載したり、他社接続の柔軟性を高めるなど攻勢をかけている。ラインナップが少なく市場ニーズを幅広く吸収できていないことが欠点。
チェーン接続ではなくハブ方式のB+com Stationやメディアサーバー等のオプションで複数接続や音楽共有、録音を実現する等、独自路線を行くことも多い。主流になり損ねたがハブ方式は非常に便利で僕は未だに愛用しているので、B+com Station2の発売をいつまでも待っている。
世界中の企業にOEM供給をするインカム世界最大手。SENAより2年も早くメッシュネットワークを採用した製品を販売する等、高い技術力を持つ。
2010年頃までは日本でも販売していたが代理店の問題で日本市場から姿を消した。製品名スカラライダーシリーズと言えば聞いたことのある人もいるだろう。2018年、パーツ商社最大手の岡田商事が正規代理店となり再登場。失われた8年を埋めるのは困難だと思うが、大手同士のタッグでどこまで挽回できるか楽しみなブランドだ。
親会社は無線機を開発する大手企業。性能の割に安価なことが特徴。ずば抜けたものが無いのでシェア拡大に至らず、B+com、SENA、デイトナについで国内4番手が定位置となっている。自動経路制御についても出遅れており、先行きは少々厳しいか。
パーツの製造や輸入代理店がメインの会社で、昔から有線式のタンデム用インカム等も販売していた老舗メーカー。開発は台湾メーカーへ委託していることが多い。
カジュアルなブランドイメージで非常に安価なのに、とんでもない性能を秘めていたりするので油断できない。特にイージートーク3は名機中の名機。シェア拡大の原動力となっており、しばらくこの推進力は維持されると思う。
総じて意図的かとも思えるくらい操作性が悪いことと、仕様に一貫性が無いことが玉に瑕。毎回どんな製品が出てくるのか楽しみなメーカーだ。
■その他
interphoneブランドは日本での販売に力が入っておらず入手困難なため対象外とした。ただ2018年6月時点で、販売店大手のNapsグループ N-Projectが正規代理店になったようで今後は入手しやすくなるかもしれない。
また1万円以下の激安価格帯で謎の中国製が大量に出回っているが、中国製の中ではメジャーなEJEASが頭一つぬけいる。2010年頃から販売されている主力の6ridersの後継T9Sシリーズが2017年に登場し、大幅に性能が向上。高級機との差も徐々に縮まってきているので、最低限でいいからお試しで、という役割は十分はたすことができる。
ただ4台接続となると自動経路制御の有無が絶対的な利便性の差となって現れるので、2018年時点ではメジャーメーカーのハイエンド製品をおすすめする。
Bluetoothインカム FAQ
Bluetoothってよくわからない、扱えるか心配、インカムでいったい何ができるの?バッテリーの持ちは?充電は?距離は?
旅先でインカムについていろいろ聞かれた経験を元に、FAQを作りました。興味はあるけどよくわからないから買ってない、というのは勿体無いので、そういう方は是非見てもらえればと思います。
参考に、いろんなインカムを使ってテストツーリングした時の動画です。他愛なくネタも無い会話ですが、気心知れたメンバーとまったりツーリングです。
通話が切れた時どんな感じかをお伝えするために、わざと切れた時の動画を入れています。B+comやSENA等のメジャー製品であれば、一日のツーリングで切れることは1回程度で、とても安定しています。
Bluetoothインカムは電話と同じで参加者全員が自由に通話できるので、ストレス無く普通に会話している感覚です。一般的なトランシーバーは片方向通信で、PTTスイッチを押している間だけ話ができ、その間は他の人の通話を聞くことはできません。
※最近は双方向同時通話が可能なトランシーバーもあります。
Bluetoothは事前にペアリングが必要ですが、盗聴されないセキュリティー性の高さや、小型軽量でヘルメットに取り付けができること、音質が良い、スマホと連携させてナビ音声や音楽が聴ける等、使い勝手が非常に良いです。
アマチュア無線の免許を持っている方であれば大出力のトランシーバーで長距離通話ができる点でトランシーバーのほうがメリットがあります。免許不要の特定小電力トランシーバーはBluetoothインカムと同程度の通話距離のようなので、あまりメリットは無いでしょう。
半帽以外は取り付けできないというヘルメットはほぼありませんが、念のため取り付けできそうか確認してみましょう。
1. 本体取り付け用にスペースがあるか?
ヘルメットの左サイドに取り付けをするので、○の位置あたりに突起物などがないか確認。最近流行りのインナーバイザー用のレバーが干渉する場合がありますが、レバーの位置が悪いと言われるKAZAMIとASAGIでも設置は可能です。
2. スピーカーケーブルの通し位置を確認
頭頂部の内装を外せる場合は簡単です。内装が外せない場合は首周り等ケーブルが垂れてこないように挟み込めるか確認しましょう。
3. マイクの取り付け位置を確認
基本的にフルフェイスはワイヤーマイク、ジェットはアームタイプを利用しますが、逆でも設置は可能です。両方付属する機種とアームタイプのみの機種があるので、どのヘルメットに取り付けるかを考えて選ぶと良いでしょう。フルフェイスの場合は口元か横の頬パッド付近に設置する事が多いです。
4. スピーカー取り付け位置を確認
アライは頬パッドのカバーを外して発泡スチロール部分に両面テープで取り付けます。スピーカー埋め込み用の窪みはありますが、耳に余裕が無く痛くなる場合は発泡スチロールを1cm程度削る場合が多いです。
※自己責任です
ショウエイは耳の部分が見えており、プラスチック素材のスピーカー埋め込み用の窪みに両面テープで取り付けます。比較的耳に余裕があるのでそのままで大丈夫でしょう。
OGKも同様に耳に余裕のあるものが多いので設置は比較的余裕です。以上を確認しておけば安心して購入できると思います。
全然痛くならないという人も多いので、ヘルメットの種類や個人差によるところが大きいです。僕はアライのヘルメットを使っていますが、すぐ痛くなるので耳パッドの発泡スチロールを1cm程削って埋め込んでいます。
※自己責任です
アライの場合は交換可能な耳パッドなので気軽に削れます。ショウエイは交換不可なプラスチックですが耳部分はかなり余裕があるので、そうそう痛くなることはないでしょう。
約7年、1年あたり20日程度のツーリングで、最も狙われやすいB+comをヘルメットにつけてメットホルダーにかけた状態です。一応インカムが真上に来ないように横向けてはいますが、それ以上のことはしていません。
2~3年で1個くらい盗まれるかなと覚悟していましたが、意外と盗まれていません。僕の仲間内も全員インカムを使っていますが、盗難は0件です。日本って治安がいいなーとつくづく思います。ただ、ネットでは盗まれたって話はあるので、心配な方は本体を外して持ち運ぶと良いです。
1994年、スウェーデンを代表する通信機器世界大手メーカー エリクソン社がBluetoothを提唱しました。乱立する無線規格を統合したいという願いをこめて、スウェーデンの隣国ノルウェーとデンマークを無血統合したハーラル王の愛称「青歯王」からとられたそうです。
消費電力の小さいBluetoothはスマホとの相性が良く、スマホの普及とともに爆発的に普及しました。バイク用インカムに転用されたのもスマホと同時期の2009年からで、登場以降、急速に性能を向上させながら今日に至ります。Bluetoothの消費電力が小さい=バッテリーの小型化が可能という点が、ヘルメットに取り付けるという使い方にマッチし、さらにスマホと通信が容易になったことで、スマホの普及と共にBluetoothインカムも普及しました。
以上のことから、Bluetoothとインカムは非常に親和性が高いということがわかります。
プロファイルは多数あり、用途によってプロファイルを選択して利用することになります。例えば、高音質な音楽を転送するA2DP、電話のヘッドセットとしてマイクとスピーカー出力を兼ねるHFP等があります。尚、インカム同士の通話は各社が独自チューニングしているため、プロファイル規格には当てはまりません。
手順書に沿って設定をすれば、自動的に適切なプロファイルで接続されます。尚、インカムで利用する主なプロファイルは以下の4つです。
HSP(Headset Profile)
スピーカー出力とマイク入力の双方向通信をモノラルで行うプロファイル。一部のナビで利用する事がある程度。
HFP(Hand-Free Profile)
スピーカー出力とマイク入力の双方向通信をモノラルで行い、さらにスマホの着信や受話等の操作も可能にした、HSPの拡張プロファイル。SiriやOK googleの呼び出し等も制御している。インカムとスマホとのペアリング時は自動的にHFPが選択されるので、HSPとの違いを意識する必要がない。
他社と接続するユニバーサルインターコムはHFPを利用する。
A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)
ステレオの高音質なオーディオを転送するプロファイル。有線とほぼ同じ音質で転送されるので、あとはインカム本体とスピーカー次第でかなり音質が良くなる。スマホやBluetoothトランスミッター、ナビ等とのペアリングに利用する。
AVRCP(Audio Video Remote Control Profile)
接続した機器で再生中の音楽の再生、停止、曲送り戻し、早送り等の操作が可能なプロファイル。A2DPとセットと考えれば良い。一部のナビやBluetoothトランスミッターはA2DPのみサポートしているので音楽再生のみとなる。
※インカム同士の通話は各社独自チューニングのプロファイルを利用しています。
上位機種には非常に機能が多いので全ての操作を覚えるのは時間がかかりますが、インカム通話をする&スマホの音楽を聴く という基本となる2つに関してだけならとても簡単です。
■よく利用する機能
インカムペアリング:2台のインカムをペアリングモードにしてペアリングする
※複数台ある場合はこの操作を続けて数珠繋ぎにペアリングする
※一度行うとリセットor上書きしなければいつでも接続可能な状態になる
インカムを接続する:ボタンを押すとペアリング相手に接続されて会話が可能になる
インカムを切断する:ボタンを押して切断する
スマホペアリング:インカムをスマホとのペアリングモードにし、スマホのBluetooth設定からインカムを選択する
※一度行うとリセットor上書きしなければいつでも接続可能な状態になる
スマホを接続する;スマホのBluetoothを有効にし、インカムのボタンを押すと接続されて音楽やナビが聴けるようになる
機種によって操作は異なりますが、いずれも上記の基本操作は簡単にできるようになっているので、一度マニュアルを見て試せばすぐ慣れるでしょう。
MP3プレーヤーの3.5mmステレオミニプラグにBluetoothトランスミッターを接続し、インカムと接続をします。この場合はスマホのようにMP3プレーヤー操作はできませんが、音楽の転送はA2DPプロファイルを使うので非常に高音質です。Bluetoothトランスミッターはリチウムバッテリーで動作しているものが多く、概ね10時間程度バッテリーが持ちます。
B+com BC-DATO1Mは2台同時にインカムと通信可能なので、タンデムをしている場合は二人で同じ音楽を聴くことができます。バイク用ではないですが、3000円程度の一般製品でも十分使えます。
HSP/HFP と A2DP/AVRCPの全てをあわせて、2つの機器をペアリングできるインカムが多いですが、完全同時ではなく優先度による自動切換えのものが大半で、2台目はHSP/HFPのみになるものが多いです。電話(HFP)はスマホ、音楽(A2DP)はトランスミッターというような感じです。この場合機種によって、A2DPで音楽を聴きながらHFPのナビ音声が割り込んでくる場合もあれば、手動での切り替えの場合もあります。
逆に完全同時の製品は音が途切れることなく、2台の機器から常時音楽等を聞くことができます。尚、スマホ側がHSP/HFP と A2DP/AVRCPを占有する場合は分けられません。(iPhone等)
インカムはそれぞれ自社製品同士の接続時に最も性能を発揮するようにチューニングされています。規格されているプロファイル(HFP)では力不足なので各社が独自に作りこんでいるようです。
規格されたプロファイル(HFP)であれば他社との接続は可能で、これをユニバーサルインターコムと言います。2017年現在のメジャーメーカー製品はほぼ全てユニバーサルインターコムに対応しています。機種によって接続台数が減る等の制限があるので万全ではないですが、応急的に利用することは可能です。
スペック表記はハイエンドが1500~2000m、ローエンドが200~500m程度のものが多いです。郊外の見通しの良い道や高速道路のように干渉する電波が少なければスペック表記の1/2程度。市街地のように遮蔽物や電波が多ければスペック表記の1/5程度。北海道の郊外でかつ平原であればスペック通りの距離で通話可能です。
ローエンドでも2台で離れず普通に走る分には通話は可能ですが、ミドルクラス以上のほうが余裕があって良いです。
ローエンドでは飛距離がぎりぎりですが間に車が入らなければ会話はでき、ミドルクラス以上であれば余裕があります。風切り音やエンジン音が一般道より増えますが、ノイズリダクションで軽減されるのでそこそこ快適です。もし高速で風切り音が増えて聞こえにくい場合は、マイクの設置位置を見直しましょう。
ただ、中国製はノイズリダクションが弱いので高速は厳しいです。
JISの防水規格は以下のようになっています。
IP1~IP3
機器へ一定方向から水をかけて浸水しないこと
IP4~IP6
機器へ全方向から水をかけて浸水しないこと
IP7~IP8
水没させても浸水しないこと
例えばIP6レベルの全方向からの水圧に耐える & IP7レベルの水没に耐える という機器の場合、IP67と表記されます。同一条件内であれば数値が高い方が防水性能は高くなりますが、それぞれ用途が異なりIPX6よりIPX7のほうが優れているというわけではないので注意しましょう。また、IPX6 のようにXが入っている場合は、防塵テストを行ってないことをさしています。
インカムは概ねどの製品もIP4~6程度の防水機能をもっています。実際のところ、僕は7年以上どんな豪雨でもお構いなしにインカムを利用しましたが一度も故障はありません。特に初期のころのB+com SB213(IPX3相当)はかなりヘビーに使いましたが、手放すまでとても元気でした。ただ、ネットでは豪雨で走行した後に壊れたという報告もあるので100%ではありません。
尚、IP5”相当” となっているのは、JIS規格を取得せずに自社テストで同等試験をクリアしたという意味になります。JIS規格取得には費用がかかるため同等試験を行って表記するのはよくあります。
一日の走行時間は6~10時間、ひたすら走り続けても12時間程度だと思います。一部10時間以下のバッテリー容量の少ない製品では、途中で一度充電が必要になるかもしれませんが、概ねどの製品も一日は十分に持ってくれます。複数台接続する際は、中央に位置するインカムのバッテリーは消耗が激しいので、スペックの7割程度と見込んでおくと良いでしょう。
尚、どの機器もUSBで充電が可能なので、スマホの充電も兼ねてモバイルバッテリーを持っておくと便利です。休憩中等にちょっと充電するだけですぐ回復してくれます。インカムのバッテリーは600mAh程度と非常に小さいので、小型のモバイルバッテリーでも十分です。
一般的な話ですが、インカムに利用されているリチウムポリマーは400回程度充電すると徐々に劣化すると言われています。毎日充電するスマホが1年程度でバッテリーが弱り始めると言われるのと同じです。インカムをそこまでヘビーに使う人なら1~2年で劣化が始まりますが、週末ツーリング程度であれば5年くらいは問題ないでしょう。
また、過放電が最も劣化を早め、継ぎ足し充電には強いという特性から、気が向いたときに充電しておけばOKです。厳密には過充電も良くないのでシビアに考えれば50~80%を維持することが望ましいのですが、そこまで神経質にならずに、充電したまま何日も放置しないという程度で十分です。
月1程度のツーリングですが、購入から6年が経過し最も使い込んだ上に今でも時々利用しているSB213Evoでさえ、劣化したと感じることはありません。現役バリバリです。どうしても気になる方はバッテリーを有償交換してくれるメーカーもあるので、問い合わせてみてはいかがでしょうか。
ほとんどのインカムは、軽量小型化のためにリチウムポリマーを使用しています。よくリチウムポリマーは爆発すると言われますが、それは制御がきちんとできてない粗悪品の場合です。いろいろな所で情報を得ていますが、インカムでそのような話は聞いたことがありません。(個人レベルの情報収集です)
スマホの普及でモバイルバッテリーが1000円~2000円程度で購入できるようになったので、乾電池利用のメリットが少なくなりました。安価なモバイルバッテリーでいいので、一つ持っておくと何かと便利です。また、容量あたりの大きさや重量でもリチウムバッテリーのほうが有利です。
SENA、MidLand、デイトナは概ねどの製品も可能、B+comは不可です。詳細については製品比較のスペック表に記載していますのでご参照ください。
個人的には、走行しながら充電する機能は重要ではないと思っています。前日に充電しておけば一日持ちます。もし、充電し忘れたりブリッジ機で消耗が激しい場合は休憩中に30分も充電すれば、2~4時間くらい通話できます。必要とするシーンがほとんど無いので、あまり気にしなくて良いでしょう。
疑問は解決しましたか?
もしまだ不明な点があればコメントいただければと思います。育児に忙しいため返事は遅くなりますが、わかる範囲でお答えします。
どんな物かわかったら、製品紹介に戻って検討してみてください。
コメント
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初めまして、かねてよりインカムの使用方法の参考にサイトを見せて頂いております。
コメント欄でお聞きして良いものなのか分からないのですが相談をさせて下さい。
以前は友人4人でBT NEXT Cを購入しグループ通話を用いてツーリングをしていたのですが、久しぶりに集まって走りに行こうとした所、グループ内の2人がSENA 30Kを購入しておりました。
その時はSENA 30Kの2人とMidland NEXT Cの自分のみだったので、早速こちらのサイトを参考に①30Kと②30Kをメッシュで繋ぎ、②30Kのユニバーサルインターコムで自分の③NEXT Cの+ボタンに登録して何とかぶら下がりに成功いたしましました。
その後ちょいちょい集まるようになったのですが、ツーリングを解散するたびに自分は携帯で音楽を聴くために接続をし直さなくてはならず不便しておりました。
また、集まるたびに設定し直す状況に他のメンバーも30Kを買ってしまえと言われ、
『言われるがままにSENAに移行するか…』とインカムを調べていた所、BT NEXT PROのデュアルコアを利用して下記の使用方法が出来るかどうかが気になり、PROショップに問い合わせた所、他社同士の接続はお答えできないと解答されてしまい、駆けこませて頂きました。
case1.②の30Kとユニバーサルインターコムモードで、新たに④NEXT PROを購入して+か-ボタンに接続した時、もう片方のボタンに登録した携帯の音楽をBGMに聴く、或いは着信時に切り替えて通話する事は可能?
case2.②の30kとの登録情報を④のNEXT PROの+か-のどちらかに残したまま、別のタイミングで③と接続して通話しながら④で携帯の音楽を再生にしたり、着信した際に通話する事は可能?
case3.『case2』の時、③と④での音楽共有は可能?
個人的には手元のBTシリーズを有効活用したいというのとがあり、これらが可能であればBT NEXT PROを購入したく思っている次第です。
また同じくデュアルコアの20Sの場合、
SENA30Kと20Sでインターコム通話をしている最中、もう一つのコアで携帯電話と接続し音楽再生でき、
なおかつ、Midlandとユニバーサル接続をし、もう一つのコアで携帯電話と接続し音楽再生出来る。のであれば、20SもEVOが出ると聞いたのアリなのかな…と考えております。
本当に自分の状況でしかない話で申し訳ないのですが、ご教授頂ければ幸いです…。
さんぽんさん
はじめまして。
お問い合わせいただいた件ですが、試した限りcas1は可能です。
BT Next Proは+と-にペアリングしたデバイスは同時に使用できます。
ただ、+ボタンに30kを接続するとうまくいかないことがあり、-に30kを接続する構成であれば比較的問題はなかったように見受けられます。
case2はBT Cを持っていないのでわかりませんが、BT X2 Proで代用する限りは可能です。
case3について。
音楽共有ができるのは-ボタンに登録したもののみです。
case1で-に30kを繋がないとうまく接続できなかったので、その場合は不可です。
+に30kをつないでうまくいけば可能なはずです。
AVRCP優先設定とかいろいろ設定が影響している可能性があり、何がどう影響しているのかわかりませんでした。
試した限りではできなくはないと思いますが、仕様外になる可能性が高いことと安定性もわからないのでおすすめしません。
また、いずれも自宅で試したものなので実際に走行したらどうかもわかりません。
20Sの場合については、状況がつかめませんでした。
30k—20s—Midland
で接続しながら、20Sで音楽を聴くということでしょうか?
それであれば可能です。
ご参考にしていただければと思います。
まさきち様
返信が大変遅れてしまい申し訳ありません…!
いただきました情報も大変参考になりました!!
その後、新型の販売に合わせて叩き売りをしていた店舗があったので購入してみたところ、
確かに+ボタンでの30Kとのペアリング上手く行きませんでした…。
普段Midland同士を接続したタンデムで音楽共有を使用する為、-に携帯電話を接続しているのですが、
30Kと出かける時に+だとユニバーサルインターコムが上手く接続できないので、結局-に上書きしています笑
(解散後、タンデムでの使用為に再度-に携帯を接続)
また、パブリックモードで携帯電話から音楽共有をしながらMidland同士で通話している最中に着信が入った時、通話の内容が丸聞こえになってしまうのなど微妙な点もありましたので、そう考えると携帯電話は+ボタンに接続するのが正解なのかもしれないですね…。
(また、ここらへんの問題を全て解決するのはメッシュのユニバーサル化なのですが…。)
色々ありがとうございました!今後共参考にさせていただきます!!
参考になってようで何よりです。
またブログも見ていただければと思います。
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[…] バイク用インカムの全てがわかる!製品を徹底比較 […]
製品レビューを拝見させていただいています。
X-RIDE S-1(BlueRider M1-S)について質問なのですが、スマホに無線接続し音楽再生ボタンを押すとOKグーグルが起動します。
スマホから音楽アプリで再生・停止はできるのですがインカムのボタンでは操作できませんでした。
これは不具合なのでしょうか?
内容がズレた質問ですが、よろしければご教授ください。
junさん
お問い合わせいただいた件ですが、当方の手元で確認する限りインカムから問題なく操作できました。
レビュー記事に書いている通り以下の操作です。
■音楽の再生/停止
+ボタンを2回押す
■曲をスキップ
-ボタンを2秒長押し
■曲を戻す
+ボタンを2秒長押し
ファームバージョンによって違うかもしれませんが、その可能性は低いと思います。
不具合かどうかはわかりません。
スマホの問題かもしれませんし、ペアリング操作の問題かもしれません。
マニュアルを確認し、再度ペアリングから実施してみてください。
以上、ご参考にしていただければと思います。
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お世話になります。
非常に勉強になっております。よろしければご相談させて下さい。通勤での使用と子供とのタンデムのためにインカムの導入を考えており、イージートーク3かT9Sのどちらを購入しようか迷っております。
通勤とタンデム共に20分から30分程度の使用を想定しております。子供のヘルメットはジェットヘルメットであり、自分はインカムの導入にあたってOGKのカムイ2を購入しようかと思っています。
イージートーク3の方が無難なのはわかっておりますが、リターンライダーのためなかなか金銭的に厳しいので…。
アドバイス頂けたら幸いです。よろしくお願いします。
リターンズさん
タンデムのみであれば音楽の併用が必要か不要かで決めて問題ありません。
どちらも音楽併用以外はほぼ同レベルです。
音楽併用も30分程度のタンデムのみであれば必須というものでもありません。
故障率の差と保証体制にも違いがありますが、それを差し置いてもT9Sで良いかなと思います。
ご参考にしていただければと思います。
ありがどうございます。
参考にさせて頂きます。これからもブログ楽しみにしています。
[…] バイク用インカムの全てがわかる!製品を徹底比較 […]
[…] いろいろ調べて、インカム比較の素晴らしいサイトの記事(バイク用品を試しにバイクでGO! まさきち様)を足掛かりに調査をすすめ、選択肢に残ったのはこの2台です。 […]
インカム初心者からの質問です。
レシンのRiders6をアマゾンから購入しました。
利用したいことをメインで購入しました。④は利用不可でした。
①スマホナビからの音声
②スマホからの音楽再生(ナビと併用)
③スマホの電話応答及び発信
④Siriの利用(できれば、なくてもよい)
1週間使用して、スマホのナビアプリによって音声の聞き取りが区々(例:auのカーナビアプリ、グーグルのマップ)
電話の聞き取り(こちらの声は大きいみたいですが、相手の話声が聞き取りづらい)
上記の項目を解決できる合った商品をご教授願います。
今回はたまたま中華製品を購入しましたが、主要メーカーでも大丈夫です。(上位クラスも含む)
ただ、グループ通話をインカムとしてはいまのところ利用はしません。単独で使用する予定。
れぶらーさん
ソロ利用とのことなので安価な製品で良いと思います。
デイトナのイージートーク3ならsiriの呼び出しに対応しています。
ご参考にしていただければと思います。
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インターフォンがナップス取り扱いになったのでそろそろテストどうですか?
やはりインカムはカルドとインターフォン抜きにしては語れないでしょう。
自分は今年の春にDT-O1予約して速攻で買ってしまいましたがw
DT-O1いいですよ。
電源オンオフでMボタンに難があるだけで後の操作性、音質ともにグッドです。
特にボリュームレバーがいいですね。
乗車中にボリューム変えることが一番多いので楽だし安全に操作できます。
Aボタンも指じゃなくて掌で押せば簡単に反応するしタップ操作もコツを憶えると楽です。
欠点はFMがないのと風切り音がうるさいことですね。
カルドはPacktalkBoldを購入予定で、年内にはレビューできるかなと思います。
インターフォンに関してはそのうちにと考えていますが、期待せずにお待ちください。
DT-01にFMが無い件についてはラジコで代用するしかないですね。
それでも補って余りあるコスパがあるので、良い製品だと思います。
まさきち様
返信という形での投稿ができないので、新規投稿ご容赦ください。
やはり相性問題の可能性が高いですね。残念です。。。
今回購入したBluetoothレシーバーですが、受信モードにて人ごみの中で使用すると同様に途切れる現象がありまして、このような状況での使用ではやむを得ないものなのかをメーカーに質問中です。(ほかに持っている受信専用ではそのようなことはないものでして)
土曜日にツーリングにて音声ナビとして使用しましたが、非常に便利で無かったら道に迷っていました。
これからも活用していこうと思います。
ゆうやさん
トランスミッターの件は購入店に問い合わせるしかないと思いますので、ご相談ください。
ナビ音声を聞きながら走行するのはとても便利なので、トランスミッターの問題が改善すると良いですね。
楽しいバイクライフをおすごしください。
まさきちさん
トランスミッターの件、メーカーさんとしては不具合ということで返金ということになりました。なんたが申し訳なくなるくらいに良い対応でしたので、また同じメーカーのものがいいかなぁと思ってはいます。
が、同じメーカーということは同時通話&音楽だとお馴染み結果になりそうで踏ん切り付かずといったところです(苦笑)
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まさきち様
初めまして。宜しくお願い致します。
私がやりたいことは、イージートーク3を使用して、同じ音源(iPhone)から、2台で同じ音楽を聴きながら、会話がしたいと思っております。
(タンデム距離です。)
その際に、イージートーク3以外に機材は何が必要になるでしょうか。
御教授下さいます様、宜しくお願い申し上げます。
きょうやさん
返信が遅くなりました。
ゆうやさんと同じ構成なので、イージートーク3以外に2台接続可能なBluetoothトランスミッターがあれば可能です。
本記事で紹介しているJPRiDE JPT1等が該当しますが、持っていないので相性についてはわかりません。
ご参考にしていただければと思います。
この記事、本当にすごく役に立ちました。
イージートーク3がAmazonから届くのが楽しみです。
ありがとうございました。
semiさん
参考になったようでなによりです。
インカムを使ったバイクライフをお楽しみください。
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初めまして。
インカム購入を考えていてこちらのサイトを見つけました。
使い方としては、①妻とタンデムでインカム通話、②私のインカム本体にアナログ有線入力でipod接続、ipodの音楽を妻と一緒に聞く、①と②を同時に併用したいと思っているのですが、X-RIDE S-1及びBT X1 PRO Hi-Fiはそのような使い方に対応しているでしょうか?
よろしくお願いします。
ゆうやさん
はじめまして。
ブログを見ていただきありがとうございます。
ご要望の構成は残念ながらどちらの機種も不可です。
有線入力を共有可能な機種は現在ありません。
タンデムでインカム通話しながら、同じ音楽を聴くのはやり方が3通りありますが、有線入力を転送するものはありませんので、全てBluetoothでの接続のみとなります。
もしipodがBluetoothに対応していなければ、Bluetoothトランスミッターを別途用意してください。
①A2DPで音楽を聴きながらインカム相手(タンデム距離)にA2DP音質で転送する
→SB6X
②A2DPで音楽を聴きながらインカム相手(通常距離)にインカム通話音質で転送する
→BT Next Pro、S-1、SB4X、DT-01
※インカム通話に乗せるため音楽の音質は悪いです。中でもSB4XとDT-01の音楽転送はかなり音質が悪いのでおすすめしません。
③2出力対応Bluetoothトランスミッターで2台同時に機器ながらインカム通話をする
→音楽併用可能な機種全て(SB6X、20S、DT-01、Next Pro、イージートーク3等)
③のBluetoothトランスミッターを利用した場合、AVRCPに対応していないためインカムからipodを操作できなくなりますが、イージートーク3と組み合わせることでかなり安価におさえられるので、タンデム限定であればおすすめです。
Bluetoothトランスミッターの通信距離は短く、人体が間に入ると途切れる可能性が高いので、ぶつぶつ切れる場合は、ipod+トランスミッターをタンデムの人の左ポケットに入れておくと良いと思います。
参考にしてください。
大変分かりやすい説明をありがとうございます。
なかなか希望の通りには行かないものですね。。。
現在、有線タイプのインカムを使っているのですが、バイクの乗り降り時にコードが絡まることが多くて買い換えを考えているところです。
有線は有線の、無線は無線の良さがあるものですね。
コストパフォーマンス的にイージートーク3かなぁと考えているのですが、、X-RIDE S-1も気になります。
こんばんは。
その後、イージートーク3を購入しました。
有線と違って便利です(^^)
教えていただいた③の使い方をするために一緒にAUKEY のBR-C19 を購入。
しかし、インカム二台とトランスミッターを接続し音楽再生→問題無く二台とも音楽再生→インカム通話開始→音楽が途切れ途切れに…
何か原因となることで思い当たることはありませんでしょうか?
Bluetoothトランスミッターの相性問題でしょうか。。。
横から失礼致します。
私もイージートーク3の購入を検討しており、同じようなことがしたく、拝見させて頂いておりました。
ゆうや様の事象につきましては、取扱説明書22ページのBの方の事象でしょうか。
それとも、Aの方の事象でしょうか。
説明書を要約しますと、A(メイン)とB(サブ)で音楽を共有できますが、通話を開始した段階で、Aは音楽を聴きながら通話できますが、Bは音楽が停止します。
そこで、ゆうや様の事象がBであれば、仕様の範囲、Aであるならば、別問題となりまして、購入を再検討する必要が出て参ります。
横から不躾とは存じますが、お教え願います。
ゆうやさん
イージートーク3を1対1で接続してそれぞれがA2DPで音楽を聴くことは可能で、安定性も問題ないように見受けられます。
BR-C19 は持っていないのですが、スマホをそれぞれ1台ずつ接続と、デュアルオーディオトランスミッターBC-DAT01Mの両方で今手元で試しました。
ペアリングの順番に制限はないと思いますが、リセット→スマホ等のデバイスをペアリング→イージートーク3同士をペアリング の順です。
イージートーク3同士をペアリングした直後はデバイスが切断されて、再接続ができなかったので、両方とも再起動をして以降は快調です。
よって、BR-C19との相性である可能性は高いと思います。
お金がかかってしまいますが別のBluetoothトランスミッターをお試しいただくと良いと思います。
きょうやさん
アドバイスありがとうございます。
ゆうやさんが試しているのは、2台接続が可能なBluetoothトランスミッターで、それぞれのインカムが同じトランスミッターと接続するという状況になります。
同じ音源を高音質で聞きたい(タンデム距離限定)というのが主たる課題で、説明書のP25 バックグラウンドミュージックに該当します。
なお、同じ音源でなくても良い場合はそれぞれスマホやトランスミッターを接続して2台走行で通話とそれぞれの音楽をきくことができます。
P22は音を検知してインカム接続をしたり切断するVOX機能と、ミュージックシェア(タンデム距離)を併用した構成ですが、VOX機能はかなり使い勝手が悪いのでおすすめしません。
どのメーカーもVOXは無条件でOFFを推奨するくらい使い物になりません。
このようなことをしなくてもスマホかトランスミッター2台、同じ音源を聞きたいならデュアルBluetoothトランスミッターがあれば良いと思います。
ご参考にしていただければと思います。
ゆうや様
横から大変失礼致しました。
見当違いの回答をしておりました。
申し訳ございません。
まさきち様
改めてお伺いしたいことがございますので、別に質問させて頂きたく存じます。
きょうや様
いえいえ、私の質問が分かりにくかったのか原因の一つでもあります。
なかなか思い通りの使い方を一気にかなえることは難しいです。
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[…] バイク用インカムの全てがわかる!製品を徹底比較 2018/08/12 23:35 […]
インカムの購入にまよい、こちらのブログや記事にたどり着きました。
詳細な比較、そしてそれぞれのレビュー大変読みやすく、
自分はなにが重視で、なには気にしないでよいのかなど大変参考になりました。
宿泊ありきのツーリングなどでの使用時を思い浮かべると各機種の
充電ポートがminiUSBなのかMicroUSBなのか、USB Type-Cなのか、
そして奥まってるから付属ケーブルのみなのかなども本記事に
あるとうれしいなと感じました。ご検討くださいー!
今回はDT-01を2ペアで買おうと思います。ありがとうございました。
けいさん
ブログを見ていただきありがとうございます。
充電ポートの情報をスペック表に追加しました。
汎用ケーブルが使えるかは注釈でつけています。
ご参考にしていただければと思います。
対応早くて嬉しいです!改めて少し検討しつつ考えてみたいと思います。
ありがとうございました!
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返事が遅くなりました。
市街地、特に間に車が入った時はかなり通話距離が短くなります。
Bluetoothに限らずメッシュネットワークでも同様で、信号機2個、300m、車数台をはさんでいる、という状況で通話ができたのなら上等です。
SENA 20sは通話距離に関しては持っている製品の中ではNo1ですし、僕も同様に市街地で300m、車10台くらいはさんでギリギリ会話できる程度だったので、製品としてもそんなものだと思います。
北海道のような電波干渉がほぼ無いところであれば、製品にもよりますがスペックに近い距離は出ます。
SB6Xの動画で試したところ、1000m以上はなれてカーブでお互いが見えなくなったところで切断されましたので、概ねスペックどおりとみています。
基本的にインカムは一緒に揃って走る時に通話できるもので、信号にひっかかったらすぐにとまって待つくらいの運用が必要だと考えておいたほうが良いと思います。
コメント非表示
お返事ありがとうございます。
個人的にはボイスコマンド?的な機能があるので
気になりました。
レビュー楽しみにしています!
カルドも試します。
ただ資金面でメッシュの本領を発揮するほどは揃えられそうにないので、どれくらい試せるかはわかりません。
CARDOというインカムを東京モーターサイクルショーで見ましたが
発売されたらインプレ予定はありますでしょうか?
宜しくお願いいたします。
モーターサイクルショーでいろいろ聞いてきました。
かんたん接続というのが自動経路制御機能で、概ねB+Link相当の動きをしています。
発売されたら試すのでしばらくお待ちください。
デイトナから新たに発売されるDT01のレビュー楽しみにしています。
メールでお問い合わせいただきました。
転記の了承をいただいたので掲載します。
--------------------–
お問い合わせいただいた方:匿名さん
こんにちは。はじめまして。
ネットでインカムを探していてレビューブログを拝見しました。とてもわかりやすいブログで参考になります。
質問なんですが、今会社でツーリンググループでインカムを買おうとしています。
特殊な仕事でシフト勤務なのでいつも固定メンバーというのは難しい状態です。
あまりインカムにお金をかけたくないと意見があり、激安インカムにしようかと思うんですが、いろいろあって困ります。是非ともおすすめを教えて欲しいです。
やりたいことは
グループトーク
メンバーは多くても6人まで。4人は固定で他の2人は来れたり来れなかったりです。
他はソロでも使いたい。
ソロは主にケータイナビを聞くのとradikoでラジオを聞きたいです。
以上です。
いきなりのメールで大変恐縮ですが困っているのでお助け頂けないでしょうか?
よろしくお願いします。
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送信者:まさきち
ご質問いただきました件、ご回答します。
試しにインカムを使ってみたい、ということであれば、一応6台接続をサポートするS-1(または台湾版のM1-S)が安くて良いと思います。
値段の割りに良いです。
ただし、他製品より4台以上の接続時の手順が面倒で、特に6台ともなるとかなり手間です。
6台接続の安定性が低かったり、接続手順が面倒なら3台の2グループに別けて、4台の時は4台で接続する。といった運用なら大丈夫だと思います。
音質は良いので、音楽やラジコも十分使えます。
使っているとペアリングや接続の手間が煩わしくなってきて、いつか最新の自動経路制御機能を持つ高級機(SB6XかSENA 30k)に移行したくなる時が来ると思いますが、数年もすればミドルクラスにも自動経路制御機能を持つ製品が登場して買いやすくなっているはずなので、まずはS-1という選択肢はありだと思います。
https://bikede-go.com/blog-entry-199.html
もしくは、金額を出せない人が2人までで、他の人は高くても良いなら、
SENA 30kを4台と、安価な適当なもの(できればSENA製品)を2台としておくと、30kのメッシュ(自動経路制御)で4台を接続し、残り2台とBluetoothとすることもできます。
通信距離が短く、そんなに安くも無いですが、SMH10のデュアルパックを二人で分けるのが良いと思います。
30kをあまり試せてないので何ともいえませんが、この構成ならペアリングも接続も楽だしBluetootu接続してない30kは音楽やナビ音声の併用も可能です。
※一般的にユニバーサルは自社同士より安定性が下がる事が多いですがだいたいはなんとかなります。
ただし、SENAとS-1のユニバーサル接続はかなり不安定なのでおすすめしません。
SENA30kをSENA20sに置き換える選択肢もあります。
多少安価にはなりますが、個人的にはどうせ高級機買うなら今後を見据えて自動経路制御を搭載した30kのほうが良いと思います。
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送信者:匿名さん
丁寧な回答ありがとうございました。
夜仲間と話していて、LINEのグループ通話であれば安上がりで人数が変動しても対応可能じゃないのか?という話になりました。
仮に激安インカム(S-1等)を6人で購入します。
ツーリング時は4人ならチェーン接続。
4人以上になる場合は全員でスマホにBluetoothを繋いでLINEグループ通話。
という使い方は出来るのでしょうか?
みんな激安インカムの機種はバラバラでもLINEグループ通話で繋がれるのであれば話が違って来ると思ったのですが・・・。
質問ばかりで申し訳ないですがよろしくお願いします。
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送信者:まさきち
Line通話の場合はインカムは何でも構いません。
スマホとインカムが通信さえできれば、インカムの種類はバラバラでも良いですが、中国製の古い4ridersや6ridersはノイズリダクションがきかなさすぎて、風切り音やエンジン音を拾うのでやめたほうがいいです。
S-1やメジャーメーカーでも差はありますが、どれでも良いかなと思います。
ただ、Lineグループ通話は実用レベルですが、インカム通話が安定するなら断然インカム通話のほうが快適です。
Lineグループ通話はツーリングでメインとなる山にいくと電波が入らず切れてしまうことがあり、自動再接続機能は無いので手動操作が必要です。
特にソフトバンクでは厳しいです。
また、通話の遅延時間が1秒以上あるので会話のテンポが悪かったり、とっさの情報共有(砂利があるよとか車きてるよとか)が難しいです。
なので、インカムのメーカーはできるだけ統一しておいて、少人数でインカム通話が安定する場合はインカム通話、大人数でインカム通話が安定しない場合はLine通話。
というように切り替えるのも良いと思います。
あずまさん
盆休みで田舎に帰っており遅くなりました。
コメントありがとうございます。
参考になったようで嬉しいです。
このように声をかけていただけると、とても励みになります。
今後も随時更新していきますので、楽しみにしていただかればと思います。
インカムを買うにも、どれを選べばよいか全く分からず、「バイク インカム 評判」でググりました。
とても親切なサイトに出会えてラッキーでした。
サイトリンクから「デイトナ クールロボ イージートーク3」を2個、Amazonにて購入しました。
どうもありがとうございました。
こんにちは。
インターフォンは今のところ試す予定はないですね。
あまりに代理店のやる気がなさ過ぎて、試そうという気にならないってところです。
こんにちは
インターフォン社製品をテストしてみる予定はないですか?
くまさん、こんにちは。
4ridersと、SENA20S、SB5Xをそれぞれ1対1で接続したいということですね。
結論から申しますと可能です。
4ridersにはユニバーサルインターコムがないので、SENA20SとSB5Xのユニバーサルインターコムを使い、4ridersはHFPでペアリングします。
詳細は以下の記事に記載していますので参考にしてください。
3台チェーンの例までしか書いていませんが2台でも同じ要領で接続できます。
まだ修正できてないのですが、HFPとなったインカムからはリダイヤルを使えば発信可能です。
https://bikede-go.com/blog-entry-169.html
こんにちは。いつも楽しく見させていただいております。
インカムを購入しようと考えているのですが、4ridersとsena20s・sb5xは1対1で繋がるのでしょうか?
Bluetoothのプロファイルが複雑なのは知ってましたが、もっと単純に合わせられるのをしてないだけだと思ってましたので勉強になります。
日本ではスマホのカケホーダイが出来てインカムでの1対1はBluetoothで通信するより電話を繋ぎっぱなしで良いんじゃないかとも思ってますが色々と問題が出そうですね。
市場が大きければ規格が整備されるでしょうけど、ニッチな業界なので規格制定の主導権を握るメリットが労力の割りに少ないとか、もともとインカムはプロファイルの規格から外れて各社独自チューニングで性能を向上させてきたので、前モデルとの互換性の点でも変更は難しいとか、そういった状況かなと勝手に推測しています。
ユニバーサルペアリングはHFPという汎用性のあるプロファイルで接続しています。
他社との接続は規定のプロファイルHFPで接続してこれがベースの性能となり、自社製品なら独自チューニングしたプロファイルで接続してハードウェアの性能を最大限引き出せる、と僕は理解しています。
おそらくどこか一社が世界で圧倒的なシェアを持ったら事実上そのメーカーのチューニングがデファクトスタンダードとなって他社が追従せざるを得なくなって初めて統一されるのではないかと思います。
まぁそんな状況になればインカム業界も面白くはなくなってしまいますけどね。
先日にビッグ3の1社の営業の人と話してたら実はSB5XとSENA20S、NEXT-PROのBluetoothは全部、同じメーカーの同じチップを搭載してるって聞きました。
すなわちソフト面次第で音質の落ちるユニバーサル接続しなくても普通にペアリング出来るって事だと理解しました。
要はメーカーを纏めて欲しいがために他社との通信性能を落としてる?
ドコモとソフトバンクとauで通話したら音質が落ちますって言ってるようなもので有り得ないことだと思ってます。
この事がインカムで何を買っていいか分からないってSNS上で言われてる原因になってて日本ではペア売りは合わないんじゃないかと。
次期、Bluetooth5の製品ではメーカー関係なく普通にペアリング出来るものが出ることを望んでます。
更新したりしなかったりのブログなのに、見ていただいてありがとうございます。
ご自由にリンクしていただいてOKです。
Bluetooth5の仕様が発表されてましたね。
4.0は省エネがメインだったし6年もたっているので、5でどれくらい変わるか楽しみです。
そろそろ各社製品も基本性能はおなかいっぱいなレベルになってきているので、安定性の向上と全く新しい何かが出てきてくれることを願っています。
いつも見てます
今回は購入ガイドとして凄く分かり易いと思います。
リンクさせてください。
なお、年末から年始に掛けて新チップのBluetooth5がデリバリーされるので今後の各メーカーの出方を楽しみにしてます。