SENA 30kレビュー 新方式メッシュネットワークは大人数で威力を発揮

2017年12月、ついにSENAから新しい通信規格を採用したメッシュネットワーク搭載の30kが登場。自動経路制御を搭載した機器としては、日本未発売のカルド PackTalkと2017年7月発売のB+com SB6Xに次いで3番目。先行するSB6XはBluetoothを採用しながらペアリングと接続を工夫することで自動経路制御を実現したのに対し、30kは新しい通信規格のメッシュネットワークを採用。

 

BluetoothはSENA 10S相当で極普通なので、期待のメッシュネットワークを中心にレビューする。

 

30kの特徴

基本スペック

10Sにメッシュ用チップを追加したようなもので、メッシュとBluetoothインカム通話の併用が可能。音楽併用はメッシュ利用時のみ可能だったが、ver2.0からBluetoothインカム接続時にも音楽併用が可能になった。

 

ただし、1対1で接続した時のみであり、3台接続となるとブリッジしていない30kもスマホとの通信が切れるため音楽併用はできない。

 

 

・20分の急速充電でBluetooth5時間、メッシュ3時間 利用可能

・通話時間 Bluetooth 13時間 メッシュ 8時間

・待受時間 10日間

・Bluetooth4.1

・新通信規格メッシュネットワークの採用

・メッシュネットワークの最大接続数は16台

※プライベートモード時

・通信距離 Bluetooth1.6km メッシュ2km

・FMラジオ

・スマホアプリ、PCアプリ(windows)で設定、操作可能

・シングルで税込み4万2552円、デュアルで税込み8万1864円

 

国内正規品はネット通販はされていないので店舗で購入しよう。安価な平行輸入品は取り扱いがあるので、平行輸入品についてわかる人は検討してみてはいかがだろうか。

 

インカム総合記事はこちら

 

新規格メッシュネットワークの採用

従来のインカムは1台のインカムから2台接続が可能で、これを数珠繋ぎにして台数を増やすブリッジ接続方式をとっていた。しかしこのブリッジ接続には欠点があり、接続できる台数の限界が低く(通常4台 20Sで8台)、間で途切れると分断されるし、再接続も手間がかかる事が多い。

 

それを解決する目的で登場したのがメッシュネットワーク。ネットワークの世界では昔からある考え方で、複数の接続をしておいて特定の経路のみを利用し、切断された場合は別経路から通信を行う、STP(スパイニングツリープロトコル)に似た動作をしていると思われる。一度グループで接続をすれば走る順番や脱落を気にすることなく、自動で最適な経路が選択されて通話が可能と理解しておけばよい。

 

接続最大数は16台。メッシュの通信距離は最大2kmとかなり長距離で通信が可能になっている。

 

通信規格はBleutoothではなく、何かしらの通信規格を応用して開発されており、公式ではないが海外のバイク用品通販サイト RevZilla には、 2.4 GHz Adaptive Mesh-Networking Technology と記載がある。

 

2.4GHzというと無線LAN(802.11g、11n)やBluetoothと同じで、現在最も利用されている周波数帯だ。干渉を少なくするために別の周波数のほうが良さそうだけど、許可やら最適化やらで2.4GHzになったのだろうか。

 

メッシュネットワークについて

メッシュネットワークは大人数での会話が可能なのだが、同時に多数の人が話すと混乱するということで、同時にマイクが有効化できるのは6台までとなっている。しゃべるのをやめると数秒でマイクがオフになり、その分他の人がマイクをオンになれるという制御がかかっているそうだ。

 

それでは各モードについて確認する。

 

■メッシュネットワーク パブリックモード

人数無制限でペアリングも不要で通話ができるモード。オンにすると近辺でパブリックモードで通信しているインカム全てと会話が可能。チャンネルは1つしかないので、本当にノーガードのノンセキュリティー状態だ。誰が聞いているかも全くわからないので、拡声器でしゃべっているのと同じと思っておこう。不特定多数が参加するイベントや、 v(・∀・)yaeh! しながら一言交わしたい人におすすめ。

 

 

■メッシュネットワーク プライベートモード

従来のBluetoothと同じようにグループ登録をして特定のメンバー内だけで会話するモード。最大接続台数は16台だが、会話を聞くだけのゲストであれば無制限にメッシュグループに参加可能となっている。グループ登録操作は必要なものの、従来製品のように一台ずつ順番にペアリングする必要はなく、一斉に登録できる。また途中でグループに参加することも可能だ。

 

 

■30k以外のインカムもメッシュネットワークに参加可能

メッシュとBluetoothは併用が可能で、独立して動作している。メッシュでグループ通話をしながら、従来どおりのBlueoothでもペアリングをして接続するだけで良い。

 

自社ペアリングはもちろんユニバーサルで他社と接続しても参加することができる。SENAのユニバーサルはとても優れており、感度の相性が良いインカムなら違和感なくメッシュの会話に入れる。

 

特にSB6Xとの相性は抜群でとても快適だ。理論上はメッシュ16台にBluetoothインカムを3台ぶら下げて64台まで接続可能ということになる。実際いろいろ試した結果さすがにその台数は無理だが、少なくとも30kを4台とBluetoothインカムを4台の合計8台は十分会話できるレベルだ。

 

では具体的にみていこう。

 

本体、付属品確認

本体と付属品一式

付属品は相変わらず豪華でマイクは3種類も付属する。フルフェイス向けのワイヤー、ジェット向けのアーム、汎用性の高いワイヤー+アームとなっており、マイクの汎用性は非常に高い。

 

シガーソケットからのMicroUSB充電器も付属するが、これはそろそろ省いてコストダウンしてもらいたいところ。2.5mm⇔3.5mmの有線オーディオケーブルもある。

 

 

 

アンテナを立てる

基本的な構造は従来製品を踏襲している。SENA特有の大型ジョグダイヤル、電話関連操作をするフォンボタンの2つで主要な操作を行うが、新たにメッシュ専用のボタンが追加された。アンテナを立てるとボタンを操作できるようになっている。

 

このアンテナはメッシュ用のもので、Bluetoothアンテナは後方に飛び出た部分だ。アメリカでは既に販売されている20Sの後継となる20S evoが同じようにBluetoothアンテナを小型化している。メッシュボタンがこの位置にあるのは、おそらくメッシュアンテナを出さないと使えないようにしておくことで、アンテナの出し忘れを防いでいるものと思われる。

 

実際に冬グローブで走行中にメッシュボタンを操作してみたが、ちょっと操作しにくかった。アンテナはそこそこ強度があるのだけど、やはり冬グローブで指先の感覚が悪い時は強く押してしまわないか心配にってメッシュボタンを押すのに気を遣う。

 

その上、ボタンが小さいので冬グローブでは位置を探りづらい。すぐ後ろにBluetooth用アンテナの出っ張りがあることもわかりにくい原因の一つだ。もう少し位置とボタンの大きさを考慮してほしかった。

 

ただ、メッシュの操作はとても少なく、基本的に走行中はボタンを1回押してメッシュを有効、無効にするだけ。従来の接続方式のように接続する相手を選ぶ必要はないし、切断されても自動復帰するのでメッシュを1度有効にしておけば、不安定にならない限り一切の操作が不要なので、思ったより不便さは感じない。

 

 

 

スライドさせる

メッシュアンテナは横にスライドすることでカチっと音がして固定できるようになっている。取り出しも収納も操作に手間取ることはない。

 

 

 

後部のMicroUSBポート

本体の後方にフォンボタンと充電用のMicroUSBポートがある。徐々に増えているUSB TypeCではなく、今現在最も普及率の高いMicroUSBだ。今後数年の間に逆転すると思われるので、そろそろTypeCでも良いような気はする。

 

USBポートはゴムパッキンをはめ込んで防水性を確保している。後ろの下部なので仮にゴムパッキンが外れていても走行中に浸水することは無いと思うが、駐車場でホルダーにかけておく場合は気をつけよう。

 

 

 

クレードル

クレードルは20Sと共通と思われる。SENA製品共通事項となるスピーカーケーブルが短いのは改善していない。あと5cm余裕があれば良いのだけど。

 

 

 

音声入力

後方に2.5mmの有線オーディオ入力ポートと、取り外しボタンがある。底面のボイスコマンドボタンは、1回押すとボイスコマンド受け付け、2回押すとアンビエントモードという外部マイクを有効化して外の音を聞えるモードに切り替えることができる。ガソリンスタンド等でアンビエントモードにすると店員さんと会話しやすくなるという、ちょっとした便利機能。

 

前面には3.5mmのオーディオ出力ポートを備えている。好みのスピーカーを接続することができるので、純正スピーカーに不満のある人は付け替えても良い。

 

 

 

スピーカー

スピーカーは20Sと全く同じ。裏側はマジックテープがつけられているので、ヘルメットの内装に貼り付けたり、対となるマジックテープをシェルなどに貼り付けてスピーカーを設置することができる。やや小ぶりで厚みは普通。設置しやすいサイズだ。

 

 

 

マイク

アームマイクは普通なのだが、ワイヤーマイクは薄型小型で風切り音対策のスポンジも標準で付いており、すごく設置しやすい。口元に余裕のないヘルメットでも違和感なく取りつけができるだろう。

 

 

 

コネクター

左がマイナーチェンジ前の20S、右がロック機構が追加された30kと現行の20Sのマイク。

ロック機構無しのマイクは緩みやすくて走行中に凄まじいノイズを発して会話にならないことがあったが、その心配もなさそうだ。

 

僕が2015年に20Sを購入した後に、マイナーチェンジでロック機構が追加されたらしく、どうやら現行の20Sは30kと同じらしい。ロック機構無しのマイクをロック機構有りのクレードルに取りつけることは出来るが、逆はできないので注意しよう。マイク以外は互換性がある。

 

 

 

取り付け方法

取りつけは簡単で、クレードルに挿し込んでからロックを半回転するとクレードルにがっちりとまる。ちょっとした機構だけどこれは有りがたい。

 

 

 

クレードルの背面

クレードルはクリップタイプと両面テープタイプの2つ。僕はクリップタイプが好みなんだけど、このクリップが重く分厚く広がらないので取り付けしにくい。基本的にアライはクリップで取り付け可能で、SHOEIとOGKはヘルメットによって取りつけできない物がある。そういう場合は両面テープタイプへ付け替えが必要だ。

 

 

 

ボルトで調整

ヘルメットへの取り付け方は付属の六角レンチでボルトを緩めると隙間が出来るので、ヘルメットのシェルとライナーの間に差し込む。位置を調整してから六角レンチで締めなおせばOK

 

 

 

ケーブルの取り回し

両面テープタイプへ付け替える場合、クリップ部分にスピーカーケーブルが通っているためちょっと手間がかかる。

 

 

 

ネジ止めする

まずボルトを完全に外してプラスドライバー(別途用意)でスピーカーを固定するネジを外す。このネジがとても小さいのでなくさないように注意しよう。スピーカーのコネクターを外すとクリップを取り外せる。ドライバーは100円ショップの小さなやつでいいので用意しておこう。

 

 

 

両面テープ

マイクコネクターを取り付けて、両面テープタイプのベースをはめ込んでからスピーカーコネクターをネジ止めすると完成だ。構造は20Sとほぼ同じなので扱ったことがある人なら簡単だと思うけど、やや複雑で手間がかかる。もっと簡単な構造にしてほしいものだ。

 

 

 

スライドしてドッキング

クレードルと本体の取りつけ、取り外しはすごく簡単。本体をクレードル上部に押し当てて下にスライドさせるとカチッと音がしてロックされる。慣れればヘルメットを被ったままでも取り付けできる。

 

 

 

ボタンを押したら外れる

外す時はクレードル後方の銀色のボタンを押すと上に跳ね上がるので、そのまま上にスライドすれば外れる。駐車場などで盗難防止にさっと外せるという利点はとても大きい。

 

 

 

重量計測

重量は158gと今まで手にした機種で一番重い。以下の重量は条件をあわせるためにクリップベースにワイヤーマイクを付けた状態で計測している。ヘルメットの片側に設置するものだから、人間の体はわずかな差もよく感じるもので、軽量なイージートーク3を付けた後に30kをつけると違いを感じる。

 

クリップ部分が重いので両面テープタイプなら10gほど軽くはなるが、それでも他社よりは重い。慣れれば大した事は無いのだけど、もう少し軽くしてもらいたい。

 

■SENA 30k       158g

■SENA 20S       153g

■SB6X         111g

■SB5X         102g

■BT NEXT Pro     111g

■BT X2 Pro、X1 Pro  109g

■GT2          100g

■イージートーク3    84g

■S-1          68g

 

ヘルメットへの取り付け

アライ アストラルXへの取り付け

シェルの隙間にクリップを押し込む

アライはシェルとライナーに隙間があるのでクリップタイプで取り付けが可能だ。またネック部分の隙間もあるのでスピーカーケーブルを口元までまわりこます必要もなく、ネック部分から直接内部にひくことができる。アライは取り付けしやすい部類だが、特にSENAの取り付けは他社ヘルメットよりも簡単だ。

 

 

 

チークパッドにスピーカーを貼り付け

スピーカーはチークパッドにマジックテープで貼り付け。アストラルXにはスピーカー設置用に窪みがあるけど、僕はそれでも耳が痛くなるので仕方なく発泡スチロールを1cmほど削っている。

 

 

 

口元にマイクを貼り付け

マイクは口元に貼り付け。薄型なので設置場所の自由度高い。できるだけ口に近い位置が望ましいが、エアインテークの下だと唇に当たって煩いので、少し横に設置している。

 

 

 

取り付け完了

Bluetoothだけの利用ならメッシュアンテナをたてる必要はない。見た目がスマートになるし、アンテナを折りそうという心配をしなくてすむので、メッシュを使わないならしまっておこう。

 

 

アンテナを立てる

メッシュアンテナをたてるとこんな感じ。本体は近未来っぽいデザインなのだけど、前後左右に大きくてクレードルが下に、アンテナが上に伸びて菱形のような形状だ。もう少し流線型のデザインになるといいのだけど。

 

クレードルの下側が飛び出して地面に当たるので、少し浮いたようになる。SHOEIのZ7のように肩の部分が抉れているヘルメットなら問題ないが、そうでないヘルメットはどうしても片側が浮いてしまう。そっと置けばこけはないけど、この出っ張りもう少しどうにかしてほしいものだ。

 

操作方法

本体操作、windowsアプリ、スマホアプリの3つがあり、それぞれ役割が異なる。メッシュ操作が追加されたことで新しいスマホアプリが用意されている。

 

本体の操作紹介

操作方法

メッシュボタン、ジョグダイヤル、フォンボタン、アンビエントボダンの4つで操作することになるのだが、押す回数や時間によって操作がかわるため慣れが必要だ。音声案内があるので落ち着いて操作しよう。

 

なお、断りがなければ全て電源オンの状態からの操作を示している。

基本操作

■電源オン/オフ

ジョグダイヤルとPhoneボタンを同時押し

 

■音量調整

ジョグダイヤルを回す

 

■設定モード

ジョグダイヤルを10秒長押しで設定モードにし、 ジョグダイヤルを回して目的のメニューでフォンボタンを押す。設定できる項目は以下の通り。

・全てのペアリングを削除

・リモコンのペアリング

・ユニバーサルインターコムペアリング

・設定終了

 

Bluetoothペアリング操作

インカムペアリングをする場合、ペアリング情報が累積すると安定性が低下する可能性が高いので、ペアリング前にリセットすることを強くお勧めする。

 

■自社インカムペアリング

ジョグダイヤルを5秒長押ししてインカムペアリングモードにする

相手も同じくペアリングモードにし、どちらかのセンターボタンを1回押す

ペアリング完了まで待つ

 

■ユニバーサルペアリング

ジョグダイヤルを10秒長押しして設定モードへ入り、ユニバーサルインターコムペアリングモードを選んでフォンボタンを押す

対向インカムをHFPペアリングモードにする

ペアリング完了まで待つ

 

■デバイスペアリング1台目

フォンボタンを5秒長押ししてデバイスペアリングモードにする

接続する機器で製品名を探し接続(PINコードを求められた場合は 0000 を入力)

 

■デバイスペアリング2台目

ジョグダイヤルを5秒長押ししてインカムペアリングモードにする

2秒以内にフォンボタンを押して「2台目電話ペアリング」モードにする

接続する機器で製品名を探し接続(PINコードを求められた場合は 0000 を入力)

 

■デバイスペアリング(A2DPのみ)

フォンボタンを5秒長押ししてペアリングモードにする

2秒以内にジョグダイヤルを押して「メディア選択ペアリング」モードにする

接続する機器で製品名を探し接続(PINコードを求められた場合は 0000 を入力)

 

■デバイスペアリング(HFPのみ)

フォンボタンを5秒長押ししてペアリングモードにする

2秒以内にフォンボタンを押して「電話選択ペアリング」モードにする

接続する機器で製品名を探し接続(PINコードを求められた場合は 0000 を入力)

 

■GPSペアリング(HFP)

フォンボタンを5秒長押ししてペアリングモードにする

2秒以内にフォンボタンを押して「電話選択ペアリング」モードにする

もう1度フォンボタンを押して「GPSペアリング」モードにする

接続する機器で製品名を探し接続(PINコードを求められた場合は 0000 を入力)

 

※メッシュ通話時のみHFPで入ってきた音声を通話しながら流すペアリング方式。Bluetoothインカムの場合は通話が遮られる。

 

Bluetoothインカム通話操作

■インカム通話開始、終了

最後にペアリングしたインカムがペアリング1、その前にペアリングしたインカムがペアリング2 というようになり、最大3台までペアリングを記憶し、2台同時に接続(ブリッジ)が可能。

ペアリング1へ接続、切断=ジョグダイヤルを1回押し

ペアリング2へ接続、切断=ジョグダイヤルを2回押し

ペアリング3へ接続、切断=ジョグダイヤルを3回押し

 

■グループインターコム(対応機種限定)

親を決めて親と子を1対1でペアリングし、親から操作することで4台の接続が可能になる機能。操作は以下の通り。

①親と子A、子B、子Cをペアリング

※子同士はペアリングしない

②親のアンビエントボタンを1秒長押ししてグループインターコムを起動すると4台が接続される

③グループインターコムの終了は親のアンビエントボタンを1秒長押し

※切断された場合は親から再度アンビエントボタンを1秒長押しして呼び出す

 

対応機種は10S系、20S系のOSを搭載しブリッジが可能な製品(30k、SF4、10C等)のみ。

 

メッシュ操作

■メッシュオン、オフ

メッシュボタンを1回押す

 

■メッシュグループ作成、参加

メッシュグループは1人がグループオーナーとなる仕組みになっている。

 

グループオーナーとなるインカム1台でメッシュボタンを5秒長押し

メッシュをオンにしている周辺メンバーに「メッシュに参加しますか?」とアナウンスが流れるので、30秒以内に各自がメッシュボタンを1回押す

 

■メッシュグループへの後から参加

既存メッシュグループが既にある状態で、新規に参加したい人がメッシュボタンを2回押し

既存メッシュグループのオーナーは「新しい参加者を追加しますか?」と聞えたらメッシュボタンを1回押す

※オーナーが不在でも通話は可能だが、メンバー追加ができなくなる。

 

■メッシュグループ情報のリセット

メッシュボタンを8秒長押し

 

■公開モードとプライベートモードの切り替え

メッシュボタンを3秒長押し

 

■ゲストモードと公開モードの切り替え

メッシュボタンを3秒長押し

 

■マイクのオン、オフ

メッシュボタンを1秒長押し

※メッシュ接続時のみ利用可

 

音楽操作

■音楽の再生/停止

ジョグダイヤルを1秒長押し

 

■曲送り/戻し

ジョグダイヤルを押して回す

 

■ミュージックシェア

A2DPでデータ転送し二人で同じ音楽を聴くことができる。

※通常のインカム通話に近い距離で通信可能。

※メッシュでのみ通話中であれば併用可。(ver2.0から追加)

※Bluetoothインカム通話との併用不可。

インカム通話開始後にジョグダイヤル3秒長押し=音楽共有開始/停止

 

電話操作

■着信に応答

着信中にフォンボタン 又は ジョグダイヤルを押す

 

■着信を拒否

着信中にジョグダイヤルを2秒長押し

 

■通話を終了

フォンボタンを押す 又は ジョグダイヤルを2秒長押し

 

■リダイヤル

フォンボタンを2回押してスピードダイヤルモードに入る

ジョグダイヤルを回して「最後にかけた番号にかけなおす」でフォンボタンを押す

 

■電話のインカム転送

電話の通話中にジョグダイヤルを押してインカム接続

※電話の通話をインカム相手に転送して3者で会話する機能

 

■ok google、Shiri呼び出し

フォンボタンを押す

※インカム通話中は不可

 

ラジオ操作

■ラジオのオン/オフ

フォンボタンを2秒長押し

 

■スキャン

ジョグダイヤルを押したまま回す

 

■プリセット記録

フォンボタンを1秒長押し

ジョグダイヤルを回してプリセット番号をあわせてジョグダイヤルを押す

※プリセットされていない周波数であれば記憶される

 

■プリセット周波数への移動

フォンボタンを押す

※順番にプリセットされた周波数に変更される

 

■FMラジオシェア

インカム通話を開始した状態でフォンボタンを1秒長押し

※周波数を同期させて同じラジオを聴くことが可能

※1対1接続時のみ有効

※オーディオマルチタスク有効時は不可

 

その他

■アンビエントモード(クランプキット内のマイクから外音を拾う)

アンビエントモードon/ff=アンビエントボタンを2回押し

 

■ボイスコマンド(音声で操作)

ボイスコマンド受付1=スタンバイモード時に HelloSENA と言う

ボイスコマンド受付2=アンビエントボタンを1回押す

 

FMラジオ起動や次トラック/FM局、リダイヤル等の操作ができるが、日本語英語ではなかなか通じないのが難点。

 

windowsとスマホのアプリ

詳細な設定はPCかスマホから行うようになっている。ファームのアップデートはPCからのみだ。

 

SENAは設定項目が多数あるのだが、どう設定すれば良いかわかりにくい。不要な設定が多くて有効にしたがゆえにインカム通話に悪影響を及ぼすものもあるので、個人的におすすめの設定を紹介する。

 

PC(windows)アプリ

おすすめ設定

PC用アプリをインストールして30kを認識しデバイス設定に入って以下の設定をする。

この設定はスマホからでも可能だ。

 

■オーディオブースト 推奨=無効

音楽をはっきり聞えるようにする機能だが、有効化すると高音が破綻することが多いので無効を推奨。

 

■VOX電話 推奨=無効

 

■VOXインターコム 推奨=無効

人の声を認識して通話が開始されるが、最初の数秒が聞えないので非常に不便。

無効にしてくことを強くおすすめする。

 

■Bluetoothインターコム AudioMultitasking 推奨=有効

Bluetooth使用時に音楽併用を可能にする機能。

有効化するとHDインターコムが無効になる。

メッシュ時の音楽併用は本項目とは関係なく常時併用可能。

 

■HDインターコム 推奨=無効

1対1のタンデムの場合のみ有効にするが、効力があまりないため無効を推奨。

音質が向上するが3人以上や距離が離れると不安定になる。

 

■高音質A2DP 推奨=有効

 

■側音 推奨=無効

インカム通話中に自身の声をスピーカーから出力する。無効を推奨。

 

■Advansed Noise Control 推奨=有効

ノイズを低減する機能のこと

 

■FM周波数ガイダンス 推奨=有効

 

■ゲストモード 推奨=無効

メッシュボタンでも操作可

 

■VOX感度 適当(無効にしているため)

 

■スマートボリュームコントロール 推奨=低

周囲の騒音にあわせて音量をコントロールする機能

低か中がちょうど良い

 

■オーディオオーバーレイ音量設定 推奨=有効

インカム通話時にバックグラウンドで流れる音楽の音量のコントロール

無効にするとインカム通話を開始すると音楽の音量が聞こえないくらいまで下がり、人の声を認識するとさらに音量が自動で下がる。

有効にすると一切連動せず音楽の音量が一定になる。

会話中にナビ音声を聞き逃す可能性が高いので有効にすることを推奨。

 

■インターコム音声のオーバーレイ 何でも良し(オーバーレイが有効なため関係無し)

 

■ボイスコマンド 推奨=無効

意図せずボイスコマンドモードになってしまうことが多々あるため。

英語の発音が得意な人なら便利かもしれない。

 

スマホアプリの操作

メッシュが追加されたことで30k専用アプリとなった。スマホアプリは各種設定変更だけでなく、インカム通話の呼び出しや各モードの音量調整など、基本的に本体でできることの大半を操作可能だ。

 

メッシュは一度グループ登録を済ませたらオンオフくらいしかしないが、Bluetoothは押す回数によって接続先を選択するので、ペアリング順序を覚えておかないとならずわかりにくかった。アプリではペアリング相手の名前を付けられるし、呼び出しもアプリからなら視覚的に確認してできるのでとても便利だ。スマホをハンドル周りにつけてナビとして使っているなら、これを使わない手は無い。

 

 

 

メイン画面

左がメイン画面で各種モードに入ることができる。右の画面は、左上の 三 をタップすると入れる詳細な設定メニュー。ペアリング相手や自身の名前を付けたり、PCと同じ基本設定が可能だ。

 

 

 

メッシュとBluetoothインカム操作

メイン画面から各種モードに入った画面。左がメッシュインターコムの設定画面で、オンにしてメッシュグループ作成や削除、音量設定が可能。右はBluetoothインカムの設定画面で、誰に接続するか等の操作ができる。

 

よく作りこまれていて使い勝手はとても良い。スマホ操作が得意でない人でもすぐに操作できるし、本体操作よりわかりやすいので一度使ってみてほしい。

 

オプション

ハンドルバーリモコン SC-HR-01

DSC02211.jpg

インカム本体の操作をグリップに取り付けたリモコンで操作が可能になる、オプションのハンドルバーリモコン SC-HR-01も用意されている。

価格は高めで16000円程度するが、操作が楽になるので興味のある方は以下の記事も参照していただきたい。

 

スマホ経由で通話するRideConnected

別途以下の記事を参照していただきたい。裏技的に他社インカムでも使うこともできるので、一読しておくと何かと役に立つかもしれない。

 

音質、接続性を確認

2018年3月現在の最新ファームv1.0.2でテストした。

 

スマホとA2DPで接続して音楽を再生

スマホを接続して音楽を聴く

20Sとほぼ同じでやや低音重視。設定の高音質A2DPは有効、無効でも大差がないのでとりあえず有効にしておくと良い。オーディオブーストは中高音域を上げるような調整をしているが、少し高音が強すぎて破綻しやすく聞き取りにくい。プレイヤーのイコライザーで中音域を大幅に高音域を少し上げれば同じような状態にすることができるので、イコライザーで調整することをおすすめする。

 

最大音量は十分なので高速でも不足することはない。総合的には普通といったところだ。

 

Bluetoothでインカム通話は10Sと同じ

3台で接続をする

これも20Sや10Sと変わりはない。やや高音が割れやすく耳が疲れるという欠点はあるものの、ノイズは少なくとても安定している。4台接続でも快適で、これなら5台でも平気ではないだろうか。

 

 

 

音楽を併用する

ファームver2.0から以下の条件付でA2DPによる音楽の併用が可能となった。

・1対1で接続していること(3台接続になると非ブリッジ機でもデバイスが切断される)

・対向がSENAのBluetooth4.0以降かつ対応ファームであること(20S、10S、10C、30k等)

PCまたはスマホの設定でAudioMultitaskingを有効にしておくだけで良い。かわりにタンデム距離専用のHDインターコムが使えなくなるが、不要な機能なのでAudioMultitaskingを有効で良いだろう。

 

ユニバーサル接続も10Sと同じ

他社接続をする

ユニバーサル×自社のブリッジが可能なのも10Sと同じだ。接続の手順はこれといって違うところはなくスムーズに接続ができたので、十分使用に耐えられるだろう。

 

ユニバーサル×ユニバーサルはできず、HFPになった場合はメッシュを含めて全てにおいてHFPが優先される。

 

ユニバーサル接続の記事はこちらを参照してください。

 

メッシュ接続を試す

さてここからが本題だ。メッシュの仕組みは冒頭で説明したとおりで、ここではプライベートモードで接続した場合にどのような動作をするかを確認する。

 

メッシュのみ5台でテスト

メッシュで5台接続

まずは30kを5台、メッシュで接続した。

 

画像では中央のオレンジが仲介しているように見えるがそういう意味ではなく、お互いがそれぞれ接続されている。メッシュグループ登録をした後、メッシュボタンを押すと1秒程度で会話が可能になる。5台接続した状態ではとても安定しており、本当に5台も接続されているのか?と思うくらいノイズが少ない。驚いたのは2台の時と5台の時のノイズの差がとても小さいこと。これなら10台に増やしても問題はなさそうだ。

 

この状態で2台だけを持ち出して自宅周りを歩き回ると、障害物がたくさんあるせいで50mくらいでノイズが発生。さらに離れて家を数件隔てると、自宅の3台と手元の2台の間の通話が不安定になりやがて通話できなくなったが、手元の2台は通話可能な状態を維持している。

 

家に向かって移動するとノイズが入りだして自宅の3台と接続されたことを認識できた。通話可能距離はBluetoothとほぼ同じとみてよいだろう。ノイズの入り方もメッシュだから何か違うのかと思ったが、Bluetoothと同じ感覚だ。

 

この時は完全に切断されていなかったようだが、実際には完全に切断されるとメッシュネットワークの探索ビープ音が鳴り、ビープ音がしている瞬間は他の音(通話や音楽等)が聞えなくなる。実走行している時、2人が離れてしまったのだけど、せっかく残る2人で接続できているのにビープ音がする度に会話ができなくなりビープ音がうっとうしかったとのこと。ビープ音はバックグラウンドで鳴る仕様にしてほしい。

 

メッシュのみ5台と音楽を併用

音楽を併用する

今度はスマホで音楽を聞きながらメッシュで通話をしてみた。オーディオマルチタスクの動作はとても快適で、なんら問題は無い。音楽を併用してもメッシュに何か影響を与えることはないので、安心して併用して良い。

 

メッシュ通話と併用可能なインカム通話距離相当のミュージックシェア

ミュージックシェア

ファームver2.0でメッシュ利用時にミュージックシェアが可能になった。ミュージックシェアは高音質なA2DPを別のインカムに転送するもので、基本的にインカム通話との併用はできずタンデム距離となる。

 

しかし30kのA2DPはclass1に対応しているようで、インカム通話距離に近いということが自宅周りのテストで判明した。実走行はできていないが、おそらく実用十分なレベルと思われるので活用していただきたい。

 

 

■メッシュ+ミュージックシェアの条件

・Bluetoothインカム通話時はシェアするとBluetooth接続先にシェアが開始される(Bluetooth通話との併用不可)

・メッシュ通話のみの場合においてのみシェアとメッシュ通話の併用が可能

・シェアをオンにするとメッシュ通話メンバー全員に問い合わせが入り、最初に承諾したインカムへのみ転送される(転送は1対1のみ)

・メッシュ参加メンバー内で複数のシェアグループを構成可能

例)メッシュにA~Eが参加していて、AとBがシェア、CとDがシェア、通話は全員

・シェアの受け側インカムはBluetoothインカムと接続可能

 

 

■実際の操作手順

①メッシュに参加して音楽等を聴いた状態でジョグダイヤルを3秒長押しする。

「ミュージックシェアオン」とアナウンスが流れる。

②他のメッシュ参加インカムで「ミュージックシェアを開始しますか?」と流れたら10秒以内くらいにメッシュボタンを1回押すと、一番最初に押したメンバーと共有開始となる。

 

 

■メッシュ+ミュージックシェアの注意点

メッシュが経路を自動で制御しているのに対し、シェアは1対1でBluetooth接続をしているので、離れると間のメンバーを介したメッシュは残ってシェアだけ切断されてしまう。シェアは自動再接続されないので再度シェア開始の操作が必要だ。

 

その点を考慮すると、シェアしているメンバー同士は順番に並んでおいたほうが良い。また、転送時に0.5秒くらいの大きめのタイムラグがあるので二人で歌うのは少し厳しい。

 

自宅周りでの徒歩でのテストで申し訳ないが、通常のインカム通話とほぼ同じ距離まで安定して高音質な音楽を転送できたので実用上も問題ないと推測している。音楽はもちろんナビ音声の転送が便利なので試してみて欲しい。

 

メッシュ5台にBluetoothインカム5台を試す

メッシュとBluetoothを併用

おそらく利用シーンが多いであろう構成だ。

 

インカムは各社で感度がバラバラで、大きく異なれば異常に音が大きかったり小さかったりするので、まずは相性を確認。過去にも経験したことだけどSB6XとSENAは感度が近く、相性が良い。わずかにSB6Xの感度が低いので、SB6Xの人はマイクを口元に近づけるか少し大きめの声で話すだけでSENA同士の会話と遜色ない通話ができる。

 

逆にSB4Xはマイク感度が高いためSENA 30kとの接続には不向きだ。これはどちらが悪いというものではなく、相性であって仕方ないことと理解しておこう。

 

 

先頭の人がナビ音声を聞くことを想定して接続。30kで音楽併用したい人を増やすにはBluetoothの数珠繋ぎを増やすことになるが、極力Bluetoothの数珠繋ぎの段数は少ない方がノイズが少ないので、30kにぶら下げるBluetooth接続は2台(30kを含めて3台)までに抑えたほうが良さそうだ。

 

メッシュのみ5台と比べるとさすがにノイズが増えたが、Bluetoothのチェーン接続に例えるとSB6Xを仕様外の5台接続した時に近い。自宅周りを歩き回ったところ実用に耐えうるレベルと判断した。

 

Bluetoothインカム通話を併用する場合の注意点として、メッシュ間は自動再接続をするので離れても問題ないが、Bluetoothインカム通話は自動再接続ができないor安定しないので、30kとペアリングしたBluetoothインカムの人は極力ペアになって行動することをおすすめする。

 

メッシュ接続と併用できるのは何か?

Bluetoothとメッシュは独立して動作しているので、ほぼ全てが併用可能だ。例えばBluetoothインカムを1台とスマホ等で音楽を併用した状態で、メッシュをさらに使うことは可能。という具合になる。

 

ただ、HFP通話時は全てにおいてHFPが優先されるためメッシュとの併用はできない。電話がかかってきたり、30kをHFPにして相手をユニバーサルにした場合等はHFPのみとなる。HFPとメッシュが併用できれば面白いのだが従来製品と同じ動作となった。

 

実際に走行して確認 ファームver1.0.2

ペアリングする

2018年3月、ツーリングメンバーにお願いをして伊豆キャンプツーリングで30kを試させてもらった。いつも協力していただきありがとうございます。

 

今回の構成は以下の通り。

 

・30k 4台 (メッシュ)

・10S 1台 (Bluetooth)

・SB6X 2台 (Bluetooth)

・SB4X 1台 (Bluetooth)

 

30kのメッシュを中心にして、それぞれにBluetoothインカムを1台ずつぶら下げている。

 

動画も用意したので参照してほしい。

 

他社を含めても8台の通話は可能

8台接続、他社有り、高速道路や市街地というなかなかヘビーな環境にも関わらず、快適とまでは言わないが十分通話は可能だ。少しくらい躓くと思っていたがあまりにスムーズに接続できたので驚いた。事前の検証でわかっている通り、SB4Xは感度の違いから音割れしてかなり聞き取りにくい。SB6Xのメンバーは若干声が小さいがとてもクリアに聞えており合格点だ。

 

メッシュに関しては音声がロボットノイズのようになって聞き取れない事がそこそこ発生している。すぐに直るので再起動や再接続は必要なかったが、聞きかえすシーンは割りと多い。大きく不安定になったのは2日間で3回くらいで、その都度再起動で復旧。

 

ただし、切断されることは1度もなく、距離が離れて近づいたらスムーズに再接続できる等、メッシュの威力をいかんなく発揮することができた。動画では比較的クリアに録音できているが、SENAのインカムは高音がやや強調されていて耳につくのは20S等と同じ傾向だ。

 

ここまでなら想定の範囲内で十分合格ライン。しかし、難点もある。

 

1 しゃべり始めの一言めが聞えない

僕はあまり気にならなかったが、他のメンバーからは30kの人の声の最初の0.5秒が聞えないらしく出だしの一言がわからないと言っていた。VOX機能はoffにしているので残るはSENA特有のノイズリダクションによる完全ノイズカットか、メッシュによる同時マイクオン最大6台の制限が影響しているのではないかと思う。

 

個人的には完全ノイズカットもマイクオン最大数制限も不要なので、設定からoffにできるようにして、この問題を解消して欲しい。

 

2 バッテリーが持たない

バッテリーが途中で切れた

アメリカAMAZONのレビューで書かれていたことだが、メッシュとBluetoothを併用する4時間でバッテリー切れとなってしまった。

 

昼過ぎにはバッテリーが切れて、キャンプ場に到着する16時までの間はほぼ充電しながら利用した。急速充電に対応しているため20分でメッシュ3時間分になるとのことだが、Bluetoothと併用すると実際の利用では20分の充電で1時間程度の稼働時間だろう。昼食などで1時間くらい充電できれば次の休憩まで持つが、コンビニ休憩程度だと次までぎりぎりだ。

 

充電しながら利用ができるので、走行しながら充電できるようにモバイルバッテリーとケーブルをどうするか考えておいたほうが良い。30kのUSBポートは少し奥まったところにあり、汎用USBケーブルによっては最後まで挿し込むことができず、振り向いたりするとすぐ抜けてしまうので事前に確認しておこう。

 

ファームver1.0.3で少しだけバッテリーの持ちが向上

ファームアップの改善項目に入っていたので、以下の方法でテストした。

・ver1.0.2を2台、ver2.0.0を2台用意する

・それぞれのファームで1台をメッシュとBluetoothでインカム接続、1台をメッシュのみとする

・全てのマイクを扇風機に当てる

※ノイズリダクションでかき消されないくらいの強めの風きり音状態

 

 

通話時間テスト

なお、扇風機にあてずにメッシュ接続をしたうえでA2DPで音楽を聞いたり、Bluetoothでインカム接続をした状態で放置していると、5時間でもバッテリーは半分以上残っていたので、ノイズリダクションがバッテリーの消費量が多いようだ。

 

結果は以下の通り。

 

ver1.0.2 メッシュ+Bluetoothインカム → 3時52分で終了

ver2.0.0 メッシュ+Bluetoothインカム → 4時28分で終了

ver1.0.2 メッシュ → 4時間38分で終了

ver2.0.0 メッシュ → 5時間8分で終了

 

ver1.0.3での改善は10%程度という結果となった。やはりソフトウェアでの改善はあまり大きいものではない。せめてBluetooth接続を併用した状態で6時間持ってくれれば、ヘビーなツーリングでも昼食時に1回充電するだけで済むのだが、そこまでソフトウェアでの改善は難しそうだ。

 

なお、Bluetooth接続をしていたSENA 10Sは5時間経過時点でもバッテリー残量 中 となっていたので10時間くらいは通話が可能だろう。

 

先日走行した時のバッテリーの持ち時間と概ね合致しているので、このテストは概ね実情を示していると考えられる。

 

3 バッテリーLowのアナウンスのタイミングが遅すぎる

「バッテリーLow」のアナウンスが流れた後、わずか3分後に電源が落ちてしまった。せめて30分くらい前に案内をしてもらいたい。電源が落ちた後、残りのバッテリーを振り絞って1分くらい通話できたので、とりあえず最低限の要件を伝えて次のポイントまで走行することはできた。

 

バッテリーが持たないのは消費電力の関係上仕方ないにしても、アナウンスのタイミングはファームで解決できるはずなので、ここは早急に対応して欲しい。

 

8台程度なら十分実用的

まだ完成度が低い部分があるが、8台でしかも他社を混ぜて会話ができ、メッシュは一発接続できるしBluetoothも2台接続なら安定しており、これなら十分使えるとわかった。メッシュ自体の性能は文句の付けようがなく、次世代に相応しい。

 

この利便性を存分に味わうために、早く廉価版を登場させて欲しいと願うばかりだ。

 

SENA 30kの評価

メッシュは素晴らしい。これは間違いない。台数が増えれば増えるほどBluetoothと比較してメッシュのアドバンテージがどんどん広がる。自動経路制御を味わうと従来の接続方式に戻ることはできないくらい快適だ。

 

ファームver2.0で制限付きではあるがBluetoothインカム通話時にも音楽併用が可能となった。さらにメッシュ通話のみであれば誰か一人となるものの、高音質なA2DPをインカム通話並みの距離で共有できるミュージックシェアは全製品で初の搭載だ。正式にインカム通話距離を公表しているわけではないが手元で試す限りは問題ないので期待できる。

 

今後SENAはメッシュを主軸にすると思われるので、廉価版が登場してメッシュだけで構成できるようになれば本格的に普及が始まるだろう。バッテリーについては仕方ないと割り切って新しいモデルでの省電力化に期待するしかない。

 

ただ、アナウンスのタイミングはファームアップで対応できると思うので、一刻も早く改善してもらいたい。

 

メッシュの威力と特殊なミュージックシェア、限定的ながらBluetooth通話時にも音楽併用が可能になったので、だいぶ機能的に改善されてきた。これからもさらなるファームアップに期待だ。

 

10点満点評価

音楽の音質・・・・・・・・・7

インカム通話音質・・・・・・7

通話距離・・・・・・・・・・9

安定性・・・・・・・・・・・8

他社接続柔軟性・・・・・・・6

操作性・・・・・・・・・・・8

機能/拡張性・・・・・・・・8

取り付けやすさ・・・・・・・4

重さ・・・・・・・・・・・・2

コストパフォーマンス・・・・4

おすすめ度・・・・・・・6!

 

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