他社接続の柔軟性No1!台湾製 X-RIDE S-1(BlueRider M1-S)をレビュー

アール・ダブリュー・シー社のX-RIDEブランドから、6台接続をサポートしたインカム S-1が発売された。以前から台湾メーカーが台湾国内で販売していたこのシリーズ、気になっていたところにX-RIDEブランドで発売となったので早速購入してみた。

 

X-RIDEのインカムの概要

現在X-RIDEには3つのインカムがラインナップにあり、今回試すのは2017年4月発売のミドルクラスにあたるS-1だ。残り2つのうちの1つは2013年9月発売のRM-XRBT100だが販売終了に向かっている。最後の1つは2017年6月発売のM-1だ。

 

スピーカーが片側のみという極端に思い切った仕様の低価格簡易インカムで、試しに2台購入済みなのでそのうちレビューを書くのでしばしお待ちいただきたい。

 

 

S-1のスペック

・Bluetooth 4.1

・同時通話最大6人

・通信距離500m

・通話時間10時間

・有線オーディオ入力

・A2DP機器2台を同時利用可(自動切替)

・他社インカムと接続可

・バッテリー 600mAh

・充電時間 2.5時間

・防水性能 IPX5相当

・実売価格 1.5万円

 

 

S-1の製造元

X-RIDEブランドは他にもポータブルナビやドライブレコーダーなども取り扱っており、調べると台湾や中国の製品をローカライズする会社のようだ。S-1については2016年に「SCS ETC社」がS-1を、「DIMTON社」がM1-Sというほぼ同じ製品を発売している。

 

どちらも台湾のメーカーでそれぞれ良く似た製品をラインナップしているので、どちらかがOEM元ではないかと推測しているが、2019年3月現在 SCS ETC社のサイトが閉鎖しているのでDIMTON社が製造しているようだ。

 

「DIMTON社」

http://www.dimton.com/

 

 

DIMTON社のM1-Sは8人接続をうたっている以外はほぼ同じ仕様。アマゾンで販売されており1万円前後と破格だ。僕が購入した販売店は「ENKLOV」というところでファームで日本語化されていたが、「FODSPORTS」のものは日本語化されていないらしい。

 

M1-SとM1-S Proの違い

2019年2月に「FODSPORTS」からM1-S Proが発売されたので、M1-Sとの違いについて代理店へ確認した。

 

①取り付けのマジックテープのみだったのがクリップと両面テープの両方を選択可能に。

x-ride版バージョンと同じと思われる。

②パフォーマンスが少しだけ向上らしい(詳細は不明)

 

既に持っている人は買い換える必要はないけど、こういった細かな改良をするのはフレキシブルな台湾らしいところだ。

 

尚、X-RIDEのS-1は品切れ状態が続いているためM1-Sの購入をお勧めする。

 

 

本体と箱

せっかくなので上記の「Enklov」販売 DIMTON M1-Sも購入して確認したところ、取り付けベースとスピーカー裏のマジックテープの貼り方、日本語音声案内の声が違うが、それ以外は全く同じ動作をしている。X-RIDEよりしっかりした日本語マニュアルも用意されているのには驚いた。

 

ではレビューをしていこう。X-RIDEのS-1をベースに紹介し、大きく異なる部分だけM1-Sについて記載する。細かな部分は違うかもしれないが、ご了承いただきたい。

 

インカム総合記事はこちら

 

本体、付属品確認

本体と付属品一式

付属品は、ワイヤーマイク、ブームマイク、両面テープ取り付けベース、クリップ式取り付けベース、スピーカー、MicroUSBケーブル、オーディオケーブル、他クッションや両面テープなど一式だ。

 

 

 

後方のMiniUSBポート

本体後方のMiniUSB端子にスピーカー/マイクのコネクタを接続するようになっている。

 

 

 

ブームマイクとワイヤーマイク

マイクはスピーカーケーブルから分岐する形となっており、ワイヤーかブームか切り替えることが可能。コネクタがちょっと厚みがあるけど、取り付けには問題ない程度。

 

 

 

スピーカーの比較

左がSB5X/SB4X、中央がS-1、右がSENA 20Sのスピーカー。スピーカーは直径がとても小さく、平均よりやや厚みがある。

 

このサイズでどれだけの音質になるのか気になるところ。

直径を小さくするのはいいけど、ケーブル部分がやたらと飛び出しており、しかも固く固定されている。ショウエイの窪みには綺麗におさまりそうにない。

 

 

 

両面テープとクリップの取り付けベース

ベースはクリップ式と両面テープのふたつがついている。とても軽量薄型で必要最低限という感じだ。

 

 

 

M1-Sはマジックテープ

M1-Sはマジックテープ貼り付けのみとなっており、裏側の構造が異なっているが、重量や取りつけ時の状態はほぼ同じだ。

 

 

 

操作ボタン

次は本体をみていこう。側面には、前方下にインカムボタン、後方にファンクションボタン、上部にプラスとマイナスの4つで構成。ボタンはクリック感があり、ボタンの大きさも押した時のストロークも適度で操作しやすい。

 

押した時の感触がちょっと安っぽい。

 

 

 

底面の各種ポート

底面には2.5mmステレオ入力ポートと充電用のMicroUSBポートがある。

 

 

 

防水カバーを外す

各ポートの真ん中に防水用のキャップがはまっているので、使わない時はこのキャップをかぶせておく。

 

最初、真ん中の防水用キャップの取り付け口にも何かポートがあるのかと無理やり外そうとしてしまった。ゴムが細いのでいつか千切れてしまいそうなことが不安なところ。

 

注意点は、充電用のMicroUSBポートがかなり奥まっている上に入り口が狭いので、手元のUSBケーブルはコネクター部分が邪魔をして接続できなかった。一般的なものはほぼ不可能だと思うので、100円ショップのUSBケーブルのコネクターを削って挿し込めるようにしたものを用意しておくと便利そうだ。

 

 

 

マイク、スピーカー用コネクターを取り付け

後方はMiniUSB端子でスピーカーを接続する。少し下を向いているので、差込が甘くてもすぐには浸水はしなさそうだ。MiniUSBの5pinなので汎用品も流用できそうだが、防水の問題があるのであまり現実的ではない。

 

 

 

ベースに本体を取り付け

ベースの取り付けは上からスライドさせるようになっている。ベースもスライド用レールも薄型なので、ちょっとレールにはめこみにくいけど慣れれば気にならなくなった。

 

 

スライドさせる

最後までスライドさせるとカチっと音がしてロックがかかる。

 

 

 

上部のロック

取り外しはベース上部を押して本体を上に持ち上げる。

 

 

 

重量計測

重量はなんとクリップ式ベース込みで68g!内蔵型で特殊なSENA 3Sを除くと、最も軽い。これまで一番軽かったイージートーク3と比べても、手に持った瞬間に軽いとわかるくらいの差だ。

 

■S-1          68g

■SB6X         111g

■SB5X         102g

■BT NEXT Pro     111g

■BT X2 Pro、X1 Pro  109g

■SENA 20S       153g

■GT2          100g

■イージートーク3    84g

 

 

ヘルメットへの取り付け

SHOEI Z7へ取り付け。Z7はシェルとライナーの隙間が無くインカムの取り付けがしにくいのだが、S-1は本体後方からケーブルが延びていることと、ケーブル長に余裕があるので、取り付けはしやすかった。Z7が大丈夫なら他のヘルメットでも大丈夫だろう。

 

 

Z7へ取り付ける時の配線

ベースはクリップ式を選択。ちょっとすべってずれやすいので、念のため両面テープでも貼り付けておいたほうがいいと思う。

 

ケーブルは首の後ろからまわすように設置。他製品だとケーブル長が足りないことが多く困るのだけど、S-1は問題ない。

 

 

 

スピーカーを貼り付け

スピーカーはケーブルの付け根がやたら飛び出ていて邪魔だけど、スピーカーが小径なのでZ7の窪みにもぎりぎりはまった。

 

スピーカーに厚みがあるので窪みを利用せずに取り付けると、スピーカーの厚みがあるので人によっては耳を圧迫してしまうかもしれない。僕は窪みにはめただけで耳の位置があった。

 

 

 

マイクを口元に貼り付け

マイクは口元に設置。こちらも厚みがあるので、口元に近づけすぎると唇にあたってしまう。当たるようなら少しずらそう。

 

 

 

取り付け完了

見た目は悪くない。ちょっと厚みがあってでっぱり感が強いけど、Z7のデザインともよくあっている。

 

なんとなく、これぞ台湾の電子機器のデザイン!という感じ。特別凝っているわけではなく、オシャレを気取るわけでもなく、でも古くも無い。ちょうど良い感じに電子機器らしさが味わえるデザインだ。

 

 

操作関連

操作方法

インカム本体操作について、最低限必要な操作を記載する。

 

操作は比較的簡単でわかりやすい。音声案は日本語で、どことなく素人っぽさのある女性の声で、そこが可愛らしい感じで好きだったりするが、ほとんどしゃべらないので実質、音声は無いものと思ったほうがいい。Enklovの販売するM1-Sは声は異なるものの日本語化されている。

 

尚、電源オンの状態からなのか、オフの状態からなのかについては、何も記載が無ければ全て電源オンの状態からの操作とする。

 

 

操作性はそこそこ良い

各種ボタンは大きく、クリック感があってやや軽め。少し安っぽさがあるけど操作はしやすい。ハードウェア面は合格点だ。

 

ソフトウェア面はまずまず。反応は早くてストレスは無いのだけど、このあと紹介するとおり、ペアリングリセットをしてペアリング情報が一切なくなると、自動的にペアリングモードに入ってしまうという謎仕様。

 

何度再起動しても勝手にA2DP/HFP/インカム(2台目)ペアリングモードなってしまい、別のペアリングモードにしたいと思った時にどうすればいいかわからない。実際のところは無視して操作をすれば良いだけなのだけど、余計な動きだなと思う。

 

見た目だけSENA20Sの中国製インカムFreedconn T-Rexが同じ動作をするので、OSが同じなのかもしれない。

 

トータルで考えると、そこそこ良いという部類になる。

 

 

基本操作

■電源オン/オフ

ファンクションボタンとインカムボタンを同時3秒長押し

 

■音量調整

+ボタン、-ボタンを押す

 

■ペアリングリセット(全リセット)

+ボタンとファンクションボタンを5秒長押しで赤青同時点滅

※ペアリング情報が一切ない場合、自動的にファンクションボタン長押しのペアリングモードに入る

そのままインカムボタン長押しをするとインカムペアリングモードに入れる

 

 

ペアリング操作

■インカムペアリング

1台目のインカム:インカムボタンを5秒長押しで、赤青ゆっくり交互点滅

2台目のインカム:ファンクションボタンを5秒長押しで赤青高速交互点滅

 

どちらかのインカムのインカムボタンをを1回押すとペアリング開始

数秒でペアリング完了

 

複数台で接続する場合は同様の手順でペアリングをする。

例えば次は、2台目インカムをインカムボタン3秒長押し、3台目インカムをファクションボタン3秒長押し。

というようにずらしていく。

 

 

■ユニバーサルペアリング

インカムボタンを5秒長押しで、赤青ゆっくり交互点滅 (インカムペアリングの1台目と同じ操作)

接続するインカムをHFPペアリングモードにする

数秒でペアリング完了

※マニュアル、仕様に記載無しだが接続可能なことを確認

 

 

■デバイス1(スマホ等1台目) ペアリング

ファンクションボタンを5秒長押しで赤青高速交互点滅 (インカムペアリングの2台目と同じ操作)

接続する機器でS-1を探し接続(PINコードを求められた場合は 0000 を入力)

 

 

■デバイス2(スマホ等2台目) ペアリング

デバイス1で接続した機器のBluetoothをオフにして切断する

インカムを再起動した後、ファンクションボタンを5秒長押しで赤青高速交互点滅

接続する機器でS-1を探し接続(PINコードを求められた場合は 0000 を入力)

 

 

インカム通話操作

■インカム開始/終了(ユニバーサル含む)

インカムボタンを1回押すと最後に接続された相手との開始/終了

インカムボタンを2回押すと最後から2番目に接続された相手との開始/終了

※中央のインカムの場合は1回押すと前後のインカム両方に自動接続する場合あり

※2回押した時の動作は不確実なのでうまく接続できなければ試してみると良い

 

 

デバイス操作

■音楽の再生/停止

+ボタンを2回押す

 

■曲をスキップ

-ボタンを2秒長押し

 

■曲を戻す

+ボタンを2秒長押し

※もう一度すぐに+ボタンを2秒長押しすると前の曲へ

 

 

電話操作

■通話に応答/終了

ファンクションボタンを押す

 

■通話を拒否

着信中にファンクションボタンを2秒長押し

 

■リダイヤル

ファンクションボタンを2回押す(最後に発信した番号へかける)

 

 

スマホ接続の注意点

2台同時に接続は可能だが、同時に聴けるわけではなく排他利用となる。同一プロファイルでの優先順位というのは無いようで、先にA2DPで音楽を流していたほうが優先される。プロファイルごとの優先順位は他社製品と同じでHFPが最優先で切り替わるようになっている。

 

 

グループ通話の注意点

グループ通話をする場合、後ろから2番目から接続し、その際は他のインカムは電源をオフにする必要があるらしい。走行中に切断されて、同様の手順で実施するのは困難だ。操作の詳細はマニュアル参照していただきたい。

 

尚、電源が入った状態でブリッジ用のインカムのインカムボタンを押すと、前後にペアリングしたインカムと同時に3台接続された。(ユニバーサルを含めてテスト)

 

インカムボタンを押すとペアリングしたもの全てに発信するようだが、おそらく安定性の問題で1台ずつ接続する手順が記載されているものと推測する。

 

 

音質、安定性を確認する

本製品を使っての走行はまだ出来ていないので、手元での確認となることをご了承いただきたい。

 

まず全体的な話として、ホワイトノイズが大きい。走行中なら騒音にかき消されて気になる程ではないくらいだが、もう少し小さくなって欲しいと思う。

 

 

スマホとA2DPで接続して音楽を再生

スマホと接続して音楽を聴く

音質は良い。スピーカーが小型なわりには低音がそこそこ出ており、イージートーク3やGT2に近いバランスの良い音だ。最大音量は多機種と比べてもかなり大きく、音割れすることなく大音量で音楽を聞くことができる。

 

 

ただし1点気になることがある。3台購入したうちの1台で次の曲に飛ばす時などA2DPがオン/オフする瞬間にバチッ!とノイズが入る。なかなか大きな音で耳にその音圧を感じ取れるくらいで不快に感じた。

 

メーカーサポートへ問い合わせたところ不良とのことだったので、同様の現象が発生したら早めに相談しよう。

 

 

インカム通話を試す

1対1で接続

接続はとても早くて、インカムボタンを押したら1秒程度ですぐに繋がる。通話音質は標準レベル。

 

スピーカーは良いのだがマイクがいまひとつでトータルでは普通。ノイズリダクションはそこそこに効果があり、動作としては悪くは無い。反応速度もノイズカット量も安定性も可もなく不可もなく。部分的に下回っている部分はあるものの全体的にイージートーク3に近く、無難な感じだ。

 

通信距離は仕様上は500mとなっているが、自宅周りで確認する限りはSB4X等の一般的なミドルクラス製品と大差はなさそうだ。

 

遅延は非常に短く0.1秒程度。かなり高速な部類になる。

 

BT Proシリーズ 0.05秒

SB6X 0.1秒

イージートーク3 0.1秒

S-1 0.1秒

SENA 20S 0.15秒

SB5X/SB4X 0.2秒

Line通話 0.5~0.8秒(混雑具合次第)

 

 

抜群に柔軟性の高い他社接続

マニュアルには記載がないが他社と接続は出来る。それどころか、柔軟性の高さで一躍注目されたSB6Xをさらに上回る柔軟性を持っている。

 

ユニバーサル×ユニバーサルで他社を2台ブリッジさせることはもちろん、HFPになった場合でも、自社、ユニバーサル、HFP全てでブリッジすることが可能だ。

 

操作は簡単で、インカムペアリング1台目の操作がユニバーサル、インカムペアリング2台目の操作がHFPとなる。推測ではあるが自社接続という概念はなく、自社製品を含め全てユニバーサル⇔HFPで接続しているのではないかと考えている。

 

ブリッジする際の制限はなく、どういう条件であっても2台のインカムブリッジを許可しているのだろう。

 

 

 

ユニバーサルで接続

S-1をブリッジ機にしてユニバーサルとし、SENA 10SとSB5XをHFPにした接続例。ペアリングした後の接続は、S-1のインカムボタンを押すと10SとSB4Xの両方に接続にいく。

 

もしくは10SとSB4Xのリダイヤル操作でも接続はできたが、若干安定性にかけるような気がするのでS-1から接続したほうが良いだろう。ただし、時々片方にしか接続できなかったので、その際は再起動をすると解消した。

 

SB6X(v1.1)のユニバーサルレシーブとは接続できなかったがSB6X(v2.0)で解消している。他、BT ProシリーズのHFPとも接続はできないなど少し癖がある。

 

 

 

HFPでブリッジする

S-1をブリッジ機にしてHFPとし、SENA 10SとSB5Xをユニバーサルにした接続例。S-1からの接続は難しいので、10SとSB4Xのインカム接続をすると簡単に接続できた。

 

ただし、SENAをユニバーサルにすると相性が悪いようで、SENAのマイクで拾った声がSENA自身のスピーカーからも出てしまい、会話が難しい状態になってしまった。試したのは10Sと30kでどちらも同じ症状だったので、SENAと接続する場合はS-1をユニバーサルにしたほうが良いのではないかと思う。

 

HFP×ユニバーサルも可能なので、とにかく接続の自由度は抜群に高い。走行するとどうなるかはわからないが、自宅周辺で確認する限りは普通に使えそうなくらい安定している。ここまで制限がないインカムは初めてだ。

 

ユニバーサル接続の記事はこちらを参照してください。

 

インカム通話と外部有線入力を併用する

有線入力で音楽を聴く

マニュアルには外部有線入力をすると、毎回+ボタンと-ボタンを押して認識させないといけないと記載があるが、何もせずに音楽を聞くことができた。音質は有線入力だからといって特別なものはなく、スピーカーが良いのでそれなりに音質で音楽を聞ける。

 

インカム通話との併用は可能で、特にこれと言って操作は必要ない。普通に音楽等を再生すればOK

 

併用してもノイズが増えるようなこともないので、普通どおり使えるものと思って良い。

 

 

インカム通話とナビ音声をHFPで併用する

Amazonのレビューを見ていると、AndroidでHFPに固定するアプリ BTmonoを使うと、インカム通話と併用できるという情報を発見。

 

確かにS-1の自社ペアリングはユニバーサル相当であることは、対向はHFPということになる。それならSB4XのwithモバイルやSB6Xのユニバーサルレシーブを応用したHFPの併用及びインカム通話への転送と同様のことができるはずだ。

 

早速試したところ可能であることを確認した。

 

 

HFPの音楽を共有する

接続方法は以下の通り。

 

①M1-Sとスマホを普通どおりペアリング(ファンクションボタン)

②M1-SのインカムボタンとS-1(A)のファンクションボタンでペアリング

③S-1(A)のインカムボタンとS-1(B)のファンクションボタンでペアリング

④スマホでBTmonoをオンにする

⑤各インカムを接続する

※M1-SをS-1に置き換えても同様のことが可能

 

こうするとM1-Sで音楽やナビ音声をHFPで聴き、それがインカム通話にのってS-1へも転送されるようになり、インカム通話もできる。ただし音楽は音質低下やノイズ増が多すぎて聴くに堪えない。ナビ音声であれば転送されたS-1でも十分聞える。

 

用途としては、ナビ音声を全体に共有しながらインカム通話をするか、スマホでLineのグループ通話をしてS-1にぶら下げたインカムの人もLineグループ通話に参加させるというような使い方が想定される。

 

また、2台であれば安定性に問題は無いが、3台になると接続順序によって切断されやすくなったり、インカム通話ができなくなったりした。安定性が低い時はとりあえず再起動して1台ずつ接続すると安定したが、どういう手順かベストかはわからなかったので、適当に試して安定するパターンを探ってほしい。

 

ちなみにブリッジするインカムでBTmonoをオンにするとブリッジしながらくHFPを併用可能だが、非常に不安定でおすすめしない。

 

 

これは便利!Lineぶら下がりで大幅に拡張

スマホでHFP通信(Lineグループ通話等)をするとインカムグループへ転送可能だ。インカムグループ通話とLineグループ通話の良いところ取りができ、いろいろな状況に対応できるようになるので以下の記事のLine応用の項目を参照していただきたい。

 

ユニバーサル接続の記事はこちらを参照してください。

 

走行動画の紹介

youtubeでmotovlogをしている水無月さんの動画を紹介。M1-SをHFP、SB4Xをユニバーサルにして1対1で接続している。

 

安定性はユニバーサル側(SB4X)の影響が大きく、1対1だけどM1-S性能確認として参考になると思う。動画を見る限りは通信距離も安定性も問題はなく、快適に通話できているようだ。

 

 

 

こちらはSB6X(HFP)—(ユニ)M1-S で接続した動画。M1-Sの仕様外ユニバーサルを利用しているが、特に問題は無く通話できている。

 

なお、この当時のSB6X v1.1ではユニバーサルレシーブで接続できないので、通常のHFPを利用している。

※SB6Xのv2.0で解消

 

 

S-1(M1-S)の評価

他社接続時の自由度が非常に高く、誰と走るかわからないならすごく良い。仕様外のユニバーサルと、仕様外のHFP併用。他の会社なら安定性が低下するような場合は動作に制限をかけそうなところを、どうやら制限をかけてないようで限界までいろんなことができてしまう。3台以上だと厳しいかもしれないが、どうにかなるかもしれない。

 

基本性能はバランスよく平均以上。実売1.5万円という事を考えれば高性能だ。

 

操作はしやすいし動作は軽快で、つけている感じがしないくらい軽い。S-1自体の汎用性が高いのにさらにLineぶら下がりまでできる。ペアリング情報がないと勝手にペアリングモードに入る事と、ホワイトノイズが多いという2点は些細なことなので問題は無い。

 

惜しいと感じるのは、ユニバーサルの接続性が少し低いことと、4台以上の接続の方法がとても面倒なこと。あの4台接続の手順を要するなら少々厳しいものがあるが、本当のところはどうなのだろうか。手元で確認する限りでは、3台までなら手順は無視して中央1発接続で問題はなさそうなので、少人数で使うには十分だ。

 

まとめると、ツーリングは3人までがメインで外部入力が有線またはHFPのみで良くて、走るメンバーが固定されてなかったりメーカーがばらばらだったりするならS-1(M1-S)はおすすめ。

 

2018年4月現在、2台までならイージートーク3が圧倒的に良く、4台以上なら自動経路制御のハイエンド製品を強くおすすめしたい状況だが、S-1はそういったトレンドから外れた部分でキラリと光る異端な存在だ。

 

 

10点満点評価

音楽の音質・・・・・・・・・7

インカム通話音質・・・・・・6

通話距離・・・・・・・・・・未検証

安定性・・・・・・・・・・・未検証

操作性・・・・・・・・・・・7

機能/拡張性・・・・・・・・6

取り付けやすさ・・・・・・・7

重さ・・・・・・・・・・・・10

コストパフォーマンス・・・・9

おすすめ度・・・・・・・9!

 

インカムの総合記事はこちらです。主要製品を比較、レビューしています。