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2017年8月4日、日本国内では初となる、自動経路制御を可能にしたB+comシリーズの最新機SB6X

海外では2015年に登場したCardo Packtalkが自動経路制御を採用し、2017年12月にはSENAが30kを発売し、自動経路制御が今後のスタンダードになることが確実となっている。

新しいネットワーク規格のCardoとSENAに対し、従来のBluetoothで自動経路制御を実現したSB6X

自動経路制御インカム時代の幕開けだ。

 

SB6Xの概要 新機能2つを理解すればOK

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従来のインカムとは大きく異なるけど、理解すれば難しくないどころかとても簡単なので、まずは基本的なことを理解しよう。

 

 

■自動経路制御のB+Link

従来のB+comペアリングとは違い、B+Link対応インカムであれば一回の操作で全インカムを一斉にペアリング可能になった。

並び順や接続順等を考慮する必要はなく、一斉ペアリングしたグループ内であれば自動的に最適な並び順で接続し、切断されても近づけば自動で復帰する。

現時点では最大で4台接続だが、ハードウェア的には6台接続も可能のようだ。

今後のファームウェアアップデートで6台接続の安定性向上に期待がかかる。

2018年現在、搭載しているのはSB6Xのみ。

 

 

■SB4X、SB5X、他社製品との接続はユニバーサル or ユニバーサルレシーブを利用する

B+comペアリングを廃止し、ユニバーサルの対向となるHFPを発展させてB+comペアリング以上の動作をするユニバーサルレシーブを搭載。

ものすごく便利で高性能なので積極的に使いたい。

また、発売当初は一般的なユニバーサルが無かったが、ファームver2.0でユニバーサルも搭載されたので高い柔軟性を持っている。

ユニバーサルと聞くと身構えてしまうかもしれないが、意外と簡単で安定性も高く、むしろ他社との接続時の自由度が高くなる点でメリットが大きい。

 

スペック

■Bluetooth:4.1

■CSRデュアルチップ

■B+Link接続台数 最大6 推奨4

■ユニバーサル/ユニR最大接続台数 4

■通信距離 1.4km

■通話時間 16時間

■バッテリー:Li-Po 3.7V 800mA

■充電時間 2時間

■日本語音声案内

■スピーカー/充電 USB Type-C

■防水性能 IP67相当

■価格

SB6X シングルユニット ¥34,800(税抜)

SB6Xペアユニット ¥67,500(税抜)

 

※ペアリング方式の略称

ユニバーサルの名称が長いので本記事では以下の略称を使用する。

ユニバーサルインターコム = ユニバーサル または ユニ

ユニバーサルインターコムレシーブ = ユニバーサルレシーブ または ユニR

 

 

本体、付属品確認

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付属品は、ワイヤーマイクとブームマイク、取り付けベース、USBケーブル、スピーカー、スピーカー取り付け用のクッション等一式と一般的なセットだ。

B+comは本体にスピーカーとマイク取り付けるタイプでSB6Xも同様の形式となるため、取り付けベースはただのプラスチックとなる。

取り付けベースはSB5Xと同じ方式で、クリップと貼り付けの2パターンを一つのベースで使いまわす。

クリップタイプにする場合は、100円ショップのもので良いので小さい+ドライバーが必要。

 

スピーカー兼充電用のUSBポートは最近採用が増え始めたTypeCとなっている。

スピーカー、マイク、取り付けベース、いずれもSB5X以前の製品との互換性はない。

 

 

 

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クリップベースの取り付けはマニュアルがわかり難いので簡単に解説。

まず付属のラバーをヘルメット設置面に貼り付けよう。

後から貼り付けるのは困難なので要注意。

次に、ベース下部の赤丸部分に+のネジを外すと台座の一部が外れる。

奥に金属クリップを挿し込む穴があるので、黄色矢印のように下から上に挿し込んで、台座を+ネジで固定する。

これでクリップタイプの完成だ。

クリップは薄く、軽く、挟み込む力が強い。

 

 

 

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マイクはコネクターが従来とは異なり、MicroUSBとなっている。

防水は気にしないといけないが、pin配列が同じであれば汎用品も使えそうだ。

ブームタイプは走行中に脱落することがあったのを解決するために爪でカチっととまるようになっている。

 

 

 

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実際に取り付けるとこのような感じで、裏側の爪をおさえないと脱落するようなことはないと思う。

SB5Xでもだいぶ改善していたが、SB6Xではかなり強固になっている。

 

 

 

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本体のアンテナはSB5Xより少し補強されている。

ただ、走行中に操作することを考えると折れるかも?なんて気を遣わなくていいように、アンテナをもっと小型かつ強固にするか、MidLand BT Next Proのようにゴム製にしてほしかった。

 

インカム通話時には立てておくよう指定があり、スマホとの接続のみであれば閉まったままでもOK

アンテナを立てる時は真ん中の画像のところで一旦とまって、最後にもう一押しぐいっとするとロックがかかる。

折りたたみ携帯のようなぐいっとした感じが懐かしい。

余談になるが、あの折りたたみ携帯のスプリングは日本の町工場が特許を持っており、日本ならではの操作感が世界的に評価が高いと昔テレビでやっていたことを思い出した。

SB5Xまでは開発元が台湾だったのが、噂によるとSB6Xからは日本になったと聞いている。

カチっというノッチ音はしないが、日本製らしさが感じられる部分だ。

 

 

 

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本体下部のUSB TypeCのポートはスピーカーとUSB充電兼用だ。

ヘルメットを置いた際に地面にぶつからないよう、ベースが下方へ飛び出してガードしている。

USB TypeCは裏表がないので前方、後方どちらにも取り付けが可能だが、通常は後ろに向けて取り付け。

 

 

 

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各種ボタンは従来製品と同じ構成。

 

・電源やスマホとの接続、ボリュームなどを操作するデバイスボタン

・インカムとのペアリングに利用するB+comボタン1(上)とB+comボタン2(下)

 

LEDはB+comボタンのすぐ近く、上下に1つずつあるが、これらは常に同時に光るので二つに分かれている理由は特にない。

青、赤、緑(B+Link)の3色で、光り方のパターンは、点滅、点灯、ホタルのようなゆっくり点滅の3つ。

 

SB5Xのデバイスボタンは側面全体どこでも押すようになっていたが、SB6XはSB4Xと同じようにボタン部分だけに変更された。

SB5Xはヘルメットの脱ぎ着をする際に無駄にデバイスボタンを押してしまっていたので、この変更は有難い。

ただ、SB6XよりSB4Xのほうが操作しやすい。

 

 

 

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クリップベース利用時の重量は111gでSB5X(102g)よりわずかに重くなった。

全体的には平均レベルの重量だ。

 

■SB6X         111g

■SB5X         102g

■BT NEXT Pro     111g

■BT X2 Pro、X1 Pro  109g

■SENA 20S       153g

■GT2          100g

■イージートーク3    84g

 

 

SB5X、SB4Xとのサイズ比較

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本体の形状は似ているが大容量バッテリー搭載のため少し大型化している。

SB5X比では上下と厚みが1割り増し、SB4Xとは上下1割り増しくらい。

大型化したとは言え、他社と比較するとまだ小さい部類になるので特に問題は無い。

 

 

 

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スピーカーは直径が一回り小さくなり、少し厚くなった。

オプションの高音質スピーカーNeoとほぼ同じサイズ。

強力な磁石が採用されており、近づけると磁力でくっついてしまう。

耳周りのツボを刺激して、走れば走るほど健康になるなんて期待を0.1%くらいしてもいいかもしれない。

比較しやすいようスポインジを外しているが、SB6Xのスピーカーは磁力が強すぎてゴミをひきつけて壊れてしまうので、必ずつけたままにしておこう。

(1つ壊しました)

 

 

ヘルメットへの取り付け

 

アライ

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アライはインカムの取り付けが容易でSB6Xも簡単だ。

スピーカーはチークパッドの耳に仕込む。

僕は耳がどうしても痛くなってしまうので、自己責任で発泡スチロールを2cmほど削っている。

 

 

 

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口元設置でもいいけど、アライは狭めなので唇に当たってしまうので、チークパッドの前方に押し込んでいる。

 

 

 

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ベースはネック部分をめくってクリップタイプを使って設置した。

本体は厚みがあるけどベースが薄いので飛び出しは少なめ。

SB5Xより少し大きくなったがデザインは良く、すっきりしている。

 

 

操作紹介

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インカム本体操作について、最低限必要な操作を記載する。

公式のクイックマニュアルの出来が良いので、そちらも参照していただきたい。

 

全ての操作で日本語音声案内がつくので操作に悩むことは少ないと思う。

 

 

基本操作

■電源オン

デバイスボタンを押しながら上へ1秒間上げる

 

■電源オフ

デバイスボタンを押しながら上へ1秒間下げる

 

■音量調整

デバイスボタンを上または下へ回す

※インカム通話時はインカム通話の音量調整

※インカム通話と音楽併用時は両方の音量調整

※併用時にインカム通話のみ調整する場合はデバイスボタンを押して音楽を停止してから操作

※併用時に音楽のみ調整する場合はトークオフまたは切断してから操作

 

■全リセット

電源オフの状態でB+comボタン上下とデバイスボタンを3秒同時長押し(赤青点灯)

 

■部分リセット

電源オンの状態でB+comボタン上下とデバイスボタンを3秒同時長押し(赤青点灯)

リセットモードに入るのでリセットしたいものを以下の操作で選択する

 

・B+Linkペアリングのみリセット

B+comボタン上下を押す

 

・ユニバーサル / レシーブのみリセット

B+comボタン上または下のどちらかを押す

※上下両方のペアリングがリセットされる

※ユニバーサル消去 と案内が流れる

 

・デバイスのみリセット

デバイスボタンを押す

 

・リセットモードキャンセル

デバイスボタンを上または下に回す

 

 

ペアリング操作

■B+Linkペアリング

全てのSB6X 電源オンの状態でB+comボタン上下を同時に3秒長押し(緑高速点滅)

そのうちの1台 B+comボタン上下を同時に押す(緑点灯)

15秒程度で全てのSB6Xがペアリング完了し通話開始

 

■ユニバーサル ぺリング

電源オンの状態でB+comボタン上または下を3秒長押し(赤高速点滅)

接続するインカムをHFPペアリングモードにする

SB6Xの同じB+comボタンを1回押す

5秒程度でペアリング完了

※B+Linkと併用する場合は先にB+Linkペアリングを済ませた上でB+comボタン2(下)をユニバーサルに割り当てる

※windowsアプリから有効にする必要有り

 

■ユニバーサルレシーブ ペアリング

電源オンの状態でB+comボタン上または下を3秒長押し(赤高速点滅)

接続するインカムをユニバーサルペアリングモードにする

5秒程度でペアリング完了

※B+Linkと併用する場合は先にB+Linkペアリングを済ませた上でB+comボタン2(下)をユニバーサルレシーブに割り当てる

 

■デバイス1 ペアリング

電源オフの状態でデバイスボタンを押したまま上に4秒上げる(赤青高速点滅)

接続する機器をペアリングモードにする

5秒程度でペアリング完了

 

■デバイス2 ペアリング(1より優先)

電源オフの状態でデバイスボタンを押したまま上に4秒上げる(赤青高速点滅)

デバイスボタンを2回連続押し(赤緑高速点滅)

接続する機器をペアリングモードにする

5秒程度でペアリング完了

 

 

インカム通話操作

■B+Link開始/終了

B+comボタン上下を同時押し(開始すると緑ゆっくり点滅)

※誰か一人が実行すれば自動的に全員が接続される

 

■ユニバーサル、ユニバーサルレシーブ開始/終了

ペアリングで利用したB+comボタンを1回押す

※ユニバーサルレシーブは電源オン後、一度ユニバーサル側から発信が必要な場合あり

電源offにしなければその後はユニバーサルレシーブから発信可能

 

■B+Link中にマイクとスピーカーミュート/解除(トークオフ、トークオン)

B+comボタン1(上)を1回押し

※自身のマイク、スピーカーがミュートになるが他インカムへのブリッジ通信はされている

※トークオフ状態でスマホ等の音量を個別調整可能

※B+Link構成時のみ利用可能 その際はユニバーサルレシーブも含めて全てミュート化する

※ユニバーサルレシーブ接続時のみでは利用不可

 

■B+Link強制呼び出し

B+comボタン1(上)を2秒長押し

※トークオフ状態のメンバーを強制的にトークオンにさせる

 

■マイクミュート/解除

B+comボタン1(上)を2回押し

※B+Linkのみ、ユニバーサルレイーブのみ、どちらでも利用可

 

 

デバイス操作

■音楽の再生/一時停止

デバイスボタンを押す

 

■曲のスキップ/戻し

デバイスボタンを上または下に1秒回す

 

■電話通話開始/終了

着信中にデバイスボタンを押す(開始)

通話中にデバイスボタンを押す(終了)

 

■電話発信(リダイヤル)

デバイスボタンを3秒長押し

※最後に発信した相手にリダイヤル

 

■Siri等の音声認識起動

デバイスボタンを2回押す

 

 

音楽共有操作

■全インカムにシェアするグループモード

インカム通話中にスマホ等のデバイスを接続した状態で、B+comボタン上下を同時に1.5秒長押しでシェア開始、終了

 

■タンデム相手のみにシェアするタンデムモード

インカム通話中にスマホ等のデバイスを接続した状態で、デバイスボタンを1.5秒長押しでシェア開始、終了

 

 

トークオフはすごく便利

操作をして感じたことは、全体的な動作が非常に早く快適なこと。

従来製品はワンテンポ待たないと入力を受け付けてくれず、気持ちばかりが焦ることが多かったが、それがなくなっている。

 

機能的にはB+Link中にブリッジはするけど自身は会話に参加しないトークオフ機能と、マイクミュート機能が良い。

SB4XやSB5Xにもマイクミュートはあったが、ミュート中にビープ音が鳴り続けるという仕様で使いづらかったり、切断してしまうと走行中に再接続は難しかった。

SB6Xではビープ音がしないので快適だし、トークオフは完全に会話から外れつつも裏では通信されていて、他メンバーから強制呼び出しも可能だ。

幅広いニーズに応える機能だと思う。

 

 

改善してほしい点 ※v2.0で改善済み

ユニバーサルレシーブペアリングの部分リセット音声案内が 「ヘッドセット消去」 というものでわかりにくかったが、v2.0では「ユニバーサル消去」に修正された。

サインハウスへ要望を出しておいたことが反映されたようで、大変ありがたいことだ。

 

 

windows設定アプリ B+com-U

windowsアプリからアップデートと設定変更ができるようになっている。

v2.0から項目も増えており、便利な機能や重要な設定もあるので一度接続して設定をしておこう。

 

 

機器情報タブではファームのアップデートおよび過去のバージョンへのダウングレードが可能。

実際のアップデートはクリックするだけでしばらく放置すればOK

デバイス表示名は次の項目でインカム個別につけた名前で、スマホ等のペアリング時に表示される便利機能だ。

画像は red とつけた場合の表示となっている。

 

 

 

設定タブでは各種設定が可能。

各項目の左にある i の文字をクリックすると、詳細な説明が表示される親切設計。

ここでは概要のみ記載するので、詳しくはアプリのインフォメーションを見てほしい。

 

■デバイス表示名

インカム個々につけられる名前で自由に変更できる。

 

■A2DPによる制御

通常はONでかまわないが、接続するデバイスによってはOFFのほうが良いこともある。

 

■ユニバーサルインターコール

ONにするとユニバーサルレシーブでペアリングできなくなる機器(SB5X、SENA/MidLandの大半)がある。

一般的な他社のHFPよりユニバーサルレシーブのほうが高性能で安定性が高いためOFFにしておくことを推奨。

ユニバーサルを搭載していないインカムと接続することがわかっている時のみONにしたほうが良いかもしれないが、windowsからしか切り替えられないという欠点がある。

 

■ビープ音量の変更

操作時のビープ音が大きいと感じる人は小さくできる。

 

 

 

リリースノートタブでは過去のファームアップデート情報等を閲覧可。

詳細な情報があるためとてもわかりやすい。

 

ヘルプタブではアップデート方法の解説や各種マニュアルへのリンクがある。

ここを見るまで気づかなかったが、往復送料を負担すればメーカーでアップデートしてくれるサービスが提供されている。

最近はPCを持っていない人も多いのでありがたいサービスだ。

送料がかかるとは言え公に無償サービスを用意しているのは珍しい。

 

 

B+comUのできは良いがスマホアプリも欲しい

設定項目が少なく自由度は低いが、設定を変更できる項目が多ければ多いほど何が良いのかわからなくなるという点もあるし、現状の設定で大きな不満はないのでこの程度で良い。

B+comUは親切設計となっており、特にヘルプやリリースノートが充実しているので不明点があれば見てみよう。

 

B+comUの欠点ではないが、ユニバーサルのON、OFFがPCからしかできないというのはいただけない。

ON、OFFによってユニバーサルレシーブでの接続できる機器に差異があるので、現地で調整できるように本体またはスマホアプリ(無いけど)で設定変更ができるようにすべきだろう。

 

 

インカム接続のポイント

従来製品に慣れた人は最初は戸惑うかもしれないB+Linkとユニバーサル、ユニバーサルレシーブについて記載する。

以下のルールを難しく考えずに単純に理解すればOKだ

 

 

■SB6XとはB+Linkで接続する

B+Linkの実態は普通のBluetoothブリッジ接続だが、再接続や最適な経路選択を自動で行ったり、ペアリングは集まって一斉に行う点が異なる。

スペック上は4台まで接続可。

 

 

■B+Link非対応機種(SB4X/SB5Xや他社等)との接続は他社接続機能を使う

v2.0からユニバーサルとユニバーサルレシーブのどちらも利用できる。

B+Link及びユニバーサル、ユニバーサルレシーブ、全てのパターンでブリッジできるので、対向インカムとの相性によって自由に構成可能。

次項で紹介するようにユニバーサルレシーブでペアリングすることを推奨。

 

 

■B+Link対応機種と非対応機種を混在させる

B+Linkペアリングをした後、下側のB+com2ボタンをユニバーサル、レシーブに割り当てて他インカムとブリッジ接続ができる。

 

 

ユニバーサルレシーブはHFPより距離、安定性ともに大幅に高い

HFPはスマホ等を接続して通話することを前提としているのに対し、通常のインカム通話をすることを前提としたユニバーサルレシーブは、他社接続とは思えないほど通話音質が良いことがわかった。

実際に徒歩で歩き回って試した結果は以下の通り。

組み合わせた時は点数の低いほうに引っ張られるようなイメージだ。

 

  通常接続 ユニ HFP ユニR
30k 100 80 60
SB6X 100 80 60 80
SB5X 90 80 10
DT01 85 75 60

 

SB6X(Blink)—(Blink)SB6X = 100

 

30k(通常)—(通常)30k        = 100

SB6X(ユニR)—(ユニ)30k  = 80

SB6X(HFP)—(ユニ)30k    = 60

SB6X(ユニ)—(HFP)30k      = 60

 

SB5X(通常)—(通常)SB5X    = 90

SB6X(ユニR)—(ユニ)SB5X  = 80

SB6X(ユニ)—(HFP)SB5X    = 10

 

DT01(通常)—(通常)DT01    = 85

SB6X(ユニR)—(ユニ)DT01  = 75

SB6X(ユニ)—(HFP)DT01    = 60

 

 

通常接続の80%程度を発揮できるユニバーサルとユニバーサルレシーブを使えば、かなり満足度の高い通話が可能だ。

逆にHFPは機種によって大きな差があり、SB5Xは全く使い物にならず、SENAは実用レベルではあるが通話距離が短くノイズが多い。

以上の結果を考慮すると、ユニバーサルレシーブが最優先になることは確実だ。

 

 

ユニバーサルは必要と確定している時だけONにすることを推奨

先述したとおり、ユニバーサルをONにするとSB5X、SENA 20S/10S/30k、BT Proシリーズとユニバーサルレシーブでペアリングができなくなる現象がある上に、windowsからしかON/OFFできない問題がある。

 

■ユニをONにするとユニRでペアリング不可になる機種:

20S系のOSを搭載するSENAのインカム(30k、10S等)、BT Proシリーズ

※ユニをOFFにするとペアリング可能

 

■ユニをONにしてもユニRでペアリング可能な機種:

旧タイプのSENA(SMH10等)、DT01、EasyTalk3、Freecom、M1-S

 

■ON、OFF関係なくユニRでペアリングできない機種:

TTS、T9S

※SB6XのHFPなら接続可

 

 

悩ましいところではあるが、ユニバーサルを搭載しない機器が少ない現状をかんがみると、万が一のユニバーサルより利用頻度が高く高性能なユニバーサルレシーブを優先してOFFにしておくことをおすすめする。

ユニバーサルを搭載しない機器と接続する予定の時だけ事前にユニバーサルをONにしておこう。

もしSB6Xを持っている人が複数いるなら、あらかじめONにする人とOFFにする人を決めておけば柔軟性が高くなるだろう。

他社接続については以下の記事も参照していただきたい。

 

スマホ等のデバイス接続のポイント

・同時に2台のスマホをA2DP/HFPで接続できるが、実際に音楽等を聴けるのは1つだけの排他利用

 

・チャンネル2が優先され、音がなれば割り込んでくる

 

・両チャンネルともにインカム通話と併用可能

 

・両チャンネルともに最大4台までペアリング情報を記録できる

 

 

スマホ等との接続用チャンネルは2つで排他利用

チャンネル2が優先されるので、優先度の低いほうをチャンネル1に登録しておけば良い。

例えばチャンネル1に音楽用のA2DPトランスミッター、チャンネル2にナビ用のスマホとしておくと以下のような動作をする。

 

・チャンネル1の音楽を聞いている状態

・ナビ音声が入るとチャンネル2に切り替わりナビ音声が聞える

・ナビ音声が終了すればチャンネル1に戻って音楽が聞える

 

接続する機器にもよるが、切り替えは0.5秒程度とそこそこ高速なので不便はなさそうだ。

 

また、それぞれのチャンネルにはペアリング情報を4台まで記録できてペアリングした順番が新しい方が優先的に接続される。

例えばチャンネル1にスマホをペアリング、次にトランスミッターをペアリングすると、まずはトランスミッターへ接続にいき、接続できなければ次にスマホへ接続しにいく。

 

多数の機器を利用している人には嬉しい機能だ。

 

 

B+Linkの動作を確認 ファームver1.0

B+Linkの動作を理解するため、いろいろな操作を試してみた。

最新のv2.0ではB+Linkの接続性が向上しているが、参考にはなると思う。

 

B+Link 4台の接続テスト

ペアリング、自動接続、トークオフ、マイクミュート、強制呼び出しをテストしているので動画を参照していただきたい。

手順は以下の通りとなる。

 

手順 1:電源を入れる

 

手順 2:全てのSB6Xで上下ボタンを同時3秒長押しでB+Linkペアリングモードにする

 

手順 3:1台のSB6Xで上下ボタンを同時押しでサーチモードにする

 

手順 4: 30秒ほどでペアリングを完了し自動接続が開始される

 

 

自動接続を信用して待つ

動画ではペアリング完了後の自動接続で1台がすぐに接続できなかった。

この場合でも基本は自動接続が動作し続けるので放置でOK

10回ほど試して一発で接続できたのは7回。

2回は30秒~1分くらい放置して自動接続。

残る1回は1分経っても接続できなかったので、接続できてないインカムの上下ボタン同時押しでB+Linkを停止後にB+Linkを開始するとすぐに接続ができた。

 

この動作はペアリング直後に限らず、通常利用している時でも同じ。

例えばチェーン接続のブリッジ機が電源オフや調整する間もなく一気に離脱した場合、接続されている端のインカムは一旦B+Linkが終了したりするが、基本は自動再接続に任せて操作しなくて良い。

早ければ5秒程度、遅くとも1分以内に調整が完了する。

目視できる範囲にいるにも関わらず1分以上接続できない場合は、B+Linkをオフ、オンしよう。

 

 

通話音質は平均より少し上、遅延は少ない

動画にはないが喋ってテストしたところ、チェーン接続のどの位置にあっても音質の差はほとんどなく快適だった。

通話音質は全体的に見れば平均より少し上で無難だ。

 

遅延はかなり短縮されており、MidLandとまではいかないがSENAより短くなっており、大幅な進歩が見られる。

 

BT Proシリーズ 0.05秒

SB6X同士 0.1秒

イージートーク3 0.1秒

SENA 20S同士 0.15秒

SB5X同士 0.2秒

Line通話 0.5~0.8秒(混雑具合次第)

 

 

B+Linkの要点

・B+Linkを開始したら基本は放置でOK

※経路によっては誰かの離脱でB+Linkが勝手に終了するが、自動復帰するので焦らず放置

 

・目視できる範囲にいるにも関わらず1分以上接続できなければ、接続できてないインカムのB+Linkを終了して開始する

 

・全員が接続されて安定しているにも関わらず、5回以上ポーンポーンという探索モードが続く場合は上下ボタン同時押しで探索キャンセルする

※不要な経路探索が動作している?

 

以上の3点だけ注意しておけば良い。

 

 

B+Link4台にユニバーサルで2台接続 合計6台で接続テスト

手順はB+Linkペアリングをした後に、SB6Xの下ボタンを使ってSB5Xとユニバーサル接続。

SB6Xを1台につきSB5Xを1台ペアリングする。

先にB+Linkを開始して4台で接続。

次にSB5Xから発信して接続すると、6台が接続できる。

※1回接続すればSB6X側からでも発信可能

 

 

接続は以下の通りとなっている。

 

SB5X(ユニ)—(ユニR)SB6X(B+Link)—(B+Link)SB6X(B+Link)—(B+Link)SB6X(B+Link)—(B+Link)SB6X(ユニR)—(ユニ)SB5X

 

 

接続はできたが、10分間で2回、約20秒のB+Linkの調整が入ってその間は通話ができなかった。

安定性に難があるが、B+Linkの自動再接続のお陰で手間はかからなかったので、とりあえずは使えそうな感じだ。

実走行でどれくらい使えるかは試したらまた報告する。

 

 

走行レビュー ファームver1.0

日本語音声案内が立体的な感じで未来感がすごい。

アーマードコアとか攻殻機動隊のような感じでワクワクさせてくれる。

走行中は聞き取りにくいかと思ったが、むしろ頭の後ろ、別の場所から声がしてくるのでこの声は音声案内であると認識しやすい。

これが他の機種と比べて有利な要素というわけではないが、楽しいと感じることは大事なことだろう。

 

一通りチェックした動画をアップしたので確認していただきたい。

発売直後のファームv1.0の動画となるが、2018年7月に大幅に機能強化されたv2.0がリリースされているので、掲載している動画よりも安定性が向上している。

それでは各種音質をチェックしていく。

スマホとA2DPで接続して音楽を再生

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スマホとペアリングして音楽を聴いてみた。

低音から高音まで癖がなくバランスは良く、高音の破綻がないのでインカム用途のような長時間利用に向いておりそこそこ良いのだが、音に厚みがなく物足りなさを感じる。

改善版DT-01やMidLand BT ProシリーズのHi-Fi版のような厚みを感じられない点が惜しい。

 

 

2人で会津若松ツーリングでチェック

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以下3パターンをツーリングでテストしてきたので紹介する。

 

 

SB6X 2台をB+Linkで接続(動画前半)

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2台接続なので当然なのだけどとても安定している。

通信距離は最良の環境で1000m以上、見通しが悪くなった時点で切断された。

お互いが見えない状況で700mくらいまで近づくと自動再接続となった。

 

通話音質は平均より少し上、ノイズリダクションもそこそこ良い。

全体的に突出したものはないが極端に悪いものもなく無難にまとまっている。

 

 

SB6X 2台とSB4X、SB5Xをユニバーサルで接続(動画後半)

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構成は以下の通りで、今回は2人だったのでSB6Xをお互いがジグザグになるように持って、SB5X(自分)とSB4X(先輩)で通話をしている。

仮想的に4台で走行している状態で、1コーナー分はなれると4台全部がお互いに見えない状況となるためかなり劣悪な環境だ。

 

SB5X(ユニ)—(ユニR)SB6X(B+Link)—(B+Link)SB6X(ユニR)—(ユニ)SB4X

 

SB4Xの4台接続よりは良いがSENA 10S、20Sの4台よりノイズが多い。

通信距離は400m程度離れても特に問題は無く、コーナーで隠れるとさすがに通話は不可となったが接続は維持されていたので、見える範囲までくれば普通に会話できるようになった。

SB4X、SB5Xはマイク感度が高めなので1対1なら問題ないが複数台となると音量バランスをとるのが難しい。

SENAよりわずかに感度が低い程度なので、過去のB+com製品よりSENAのほうが快適だったりする。

 

尚、この接続の場合はSB6X間はB+Linkで構成されているので、この間が切断されても自動再接続してくれる。

逆にSB5XやSB4Xが切断された場合は手動での接続が必要だ。

ユニバーサルということを気にする必要はなく、普通のB+comペアリングと同じと考えて良い。

 

 

SB6XとSENA20Sをユニバーサルで接続

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構成は以下の通り。

 

SB6X(ユニR)—(ユニ)20S

 

ノイズはほとんどなく非常に快適。

通信距離も高速で見通し500mくらい離れたけど全く問題なく、まるで自社接続かのように感じた。

他社接続の時は感度の違いに悩まされることが多いが、20Sとの相性は抜群に良いようだ。

 

 

SB6Xを5台で接続 ファームver1.0

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2017/12/3追記

ツーリングメンバーにお願いをして、SB6Xのテストを主目的としたツーリングを開催。

いつもわがままを聞いてもらってありがとうございます。

 

この日は海老名SAに集合して国道246号、三国峠、山中湖、道志道というルートでSB6X 5台接続でテストした。

残念ながら動画は録音ができてなかったので文字のみとなる。

 

 

ペアリングは1分で終わり

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朝一、SAに集合してペアリングを実施。

最初にB+Linkのリセットをして、5台一斉にペアリングを操作をすると、何のトラブルもなく30秒程度でペアリングが完了。

リセットから完了まで1分もあれば十分で、慣れれば40秒ってところだ。

 

 

初回の接続だけやや不安定

5台が一発で繋がることは少なく、だいたい4台が接続できて1台だけ接続できないという感じになる。

 

ただ、B+Linkが優れているのはここからで、繋がってない1台が適当に操作すれば最適な接続形式になる点だ。

接続できなかった1台のB+Linkを終了、開始したり、それでもだめなら再起動してB+Linkを開始するとすぐ接続できる。

 

今回のツーリングでは、誰か一人がB+Linkを開始させて4台接続できて、そのまま出発。

走行しながら数分後に5台目が接続できるという感じで、接続のストレスは皆無だった。

 

 

通信距離は十分、安定性も高いのであとはノイズが低減されればOK

僕が最後尾について300mほど離れても特にノイズが増えるようなことはなかった。

自動経路制御なので最適な順番ではないかもしれないが、実用十分なレベルの通信距離。

 

今回のツーリングではノイズが増えることはあっても数十秒で収まり、切断されるといったことは一度も無く、とても安定していた。

 

音質は3台接続時と比較すると5台接続時はノイズが多い。

それでも高速でも市街地でも通話は十分できるので実用的には問題ない。

でもやっぱりもう少しがんばって快適にして欲しいと思う。

 

 

バッテリーの持ちはすさまじい

バッテリーアナウンスは80%以上、50%以上、30以下、要充電 の4つ。

今回のツーリングでは約4時間使って80%以上をキープ。

その前は音楽を併用し2日間で14時間使って30%未満になったところだった。

B+Link、ブリッジ、音楽併用とフルに機能を使っても16時間くらい使えそうだ。

B+comはもともとバッテリーの持ちが良いのだが、SB6Xはずば抜けている。

 

 

v1.0の時点で既に5台接続は実用レベルにあり

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仕様外の5台接続は想像以上に安定していた。

切断を繰り返して前に進まないことを考え、ツーリングルートはかなり余裕をもった短距離にしていたのだが、あまりにスムーズにいきすぎて予定時間より早く終わってしまったほど。

 

課題はあるもののこれならSB6Xの5台接続のツーリングは十分可能。

ペアリングも接続もあっけなさ過ぎて、今までの苦労は何だったのかと思うくらい楽だった。

SB4XやSENA、MidLand等、既存製品の一発グループ接続は設定や制限が何かとあって使い勝手がいまひとつだが、その点を払拭しているというのがB+Linkの強み。

適当で良いというのはこうも簡単なのか。

そう強く感じた。

 

 

SB6X v2.0の課題

すべてが新しい機能なのに拍子抜けするほど普通に使えるレベルにまとまっているが、SB6Xの課題を5つ、厳しいことを書いておく。

 

B+Linkの6台接続の正式サポート

現時点で最大4台接続を推奨、実際に走行すると5台なら十分利用可能だったが、やはり6台接続サポートが待ち遠しい。

メーカーは6台サポートに向けて調整中との情報は得ているので今後に期待だ。

 

SENA 30kのメッシュネットワークは16台接続をサポートしているが、新しい通信規格のせいか問題点が多く、未完成の状態。

どちらが早く従来の4台を上回って安定させられるか、勝負どころだろう。

 

音楽併用時のインカム通話音質の改善 ※v2.0で改善

音楽併用時にインカム通話音質が低下する感じがあったが、v2.0で気にならくなった。

ファームアップで調整が入ったとのことだ。

 

 

ユニバーサルの搭載 ※v2.0で搭載し解決済み

■2018年7月 ver2.0でユニバーサルが搭載され改善済み

クリックすると開閉します

SB6Xでユニバーサルも廃止となったことはインカム業界として決して良いことではない。

ユニバーサルを搭載することが標準となった今、自社ペアリング(B+Link)とユニバーサルレシーブの構成を採用するメーカーがサインハウス社のみであれば問題は無いが、他社も同様の構成で追従した場合どうなるか。

ユニバーサルができるインカムが減ればユニバーサルレシーブが役立たずとなり、ユーザーも他社と接続しにくい状況が生まれ、誰も得をしない可能性がある。

実際のところ他社がユニバーサルを廃止すれば自爆することになるので、そうはならないだろう。

しかし、他社にユニバーサルを押し付ける形となっているのは好ましくない。

 

ここはシェアNo1のメーカーらしく、自社ペアリング(B+Link)、ユニバーサル、ユニバーサルレシーブ、最低限この3つを搭載するよう強く望む。

 

 

ユニバーサルへの完全対応

前述したとおり、ユニバーサルをONにすると肝心のユニバーサルレシーブでペアリングできない機種が出てきてしまう。

しかもwindowsからしかON/OFFができないので現地での調整が困難だ。

早急に本体でON/OFFできるようにし、最終的にはON/OFFによる差異をなくしてもほしい。

 

 

B+Link対応機種の拡充

SB6Xの真価を発揮するにはB+Link対応インカムが普及する必要がある。

他の機能を削ってでも2万円台前半でB+Linkに対応した下位モデルの発売を急いでもらいたい。

 

 

B+Linkグループの複数登録

6台でも十分だけど、7台以上となった場合の救済策が欲しい。

B+Linkグループを複数登録できるようにしておいて、2グループに分かれた場合にどっちにも参加できるメンバーがいれば、グループを行き来して連絡係りとなることができる。

 

例えば10人の場合、

グループ1 ABCDEFの6人でB+Linkペアリングをする

次に

グループ2 EFGHTJの6人でB+Linkペアリングをする。

 

EとFは上下ボタンを1回押しで最後にペアリングしたグループ2が起動し、上下ボタンを2回連続押しするとグループ1が起動する。

 

グループは最大で3つくらい登録できるようになっていれば完璧だと思う。

この運用はB+com Station 2台やメディアサーバーを混ぜて試したりしたが、とても便利なものだった。

B+Linkは適当な操作で簡単にグループ通話に参加できるので、複数登録をサポートすれば利用の幅が広がると思う。

強く実装して欲しいとメーカーへ要望している。

 

 

ナビ音声や音楽を共有する v2.0で実装

v2.0で実装されたオーディオシェア機能。

一般的な他社のオーディオシェアはインカム通話と併用できないものが多いが、SB6Xは併用可能という優れもの。

 

共有機能は2種類あり、使い道が異なるので解説する。

 

 

インカム通話をしながら音楽やナビ音声を接続インカム全てに転送する

例えばSB6Xにスマホを接続してインカム通話に音楽やナビ音声を併用していたとする。

この状態でオーディオシェアをオンにすると本人はA2DPによる高音質な音楽を聴きながら、インカム通話に音楽を乗せることで他インカムの人も音楽を聴くことができる。

本体のみであれば2016年発売のMidLandのBT Next Pro、オプションを含めるとB+com StationやMediaserverで実装済みなので真新しい機能ではないが、上記以外の製品では採用されておらずとても珍しい機能だ。

 

操作は簡単で、インカム通話中にA2DPでデバイスを接続した状態にしておいて、B+comボタン上下を1.5秒長押しするだけで共有開始、停止できる。

 

さっそく、以下の接続で試してみた。

 

 

インカム通話にのせるためどうしても音質は低下してしまうが、BT Next ProやB+com Stationより音質、安定性が高い。

これなら十分音楽を楽しめる。

音量調整はちょっと難しく、転送元となるSB6Xのインカム通話音量にあわせて他インカムへの転送音量も上下する。

また、4台接続ではさすがにノイズがかなり増えてしまい、使えそうなではあるものの快適性は下がってしまう。

ナビ音声のみであれば影響はほとんどないので、台数が多い場合はナビ音声のみとしたほうが良いだろう。

 

 

 

インカム通話に乗せるということはインカムの音声処理の影響を強く受けるため、他社の場合は音質にばらつきがある。

例えばDT-01を接続した場合、半分くらいしか理解できないくらいまで音質が低下した。

DT-01にはHFPを転送する機能があるため、DT-01のみで構成して無理やりHFPに音楽をのせて転送させてみた時とほぼ同じ音質だ。

おそらくDT-01の音声処理で音楽がノイズとして強く補正されてしまっているのだろう。

 

SENA 20Sや30kを接続した場合はSB6X等とほぼ同等の音質だった。

ユニバーサル接続時の通話品質の相性の良さなどからも、いかにSENAとSB6Xの親和性が高いかよくわかる。

 

音楽を楽しむなら3台以下かつSB6XまたはSENA 10S/20S/30kあたりで構成したほうが良いと思う。

ナビ音声なら多少音量が大きかったり小さかったりしても問題はないし、ノイズが増えることもほとんど無いので、インカム通話が可能であればどんな構成でも大丈夫そうだ。

 

 

ちなみに僕は2011年の発売当初からB+com Stationを愛用していたが、その最大の理由がナビ音声を全体に共有できることだった。

負担軽減や気分転換で先導役が交代したり、他のメンバーもどこで曲がるかナビ音声で把握できるとツーリングの幅が広がってすごく楽しい。

ナビ音声の共有はものすごく便利なので利用してみてほしい。

 

 

タンデムかつSB6X同士限定 インカム通話をしながらA2DPで高音質な音楽を転送する

一般的なオーディオシェアはA2DPを転送させるとインカム通話の併用はできないのだが、SB6Xの場合はインカム通話も併用が可能になっている点が他社とは異なる。

2台接続できるBluetoothオーディオトランスミッターを使うとAVRCPによる再生、曲送りなどの操作ができなくなるし、トランスミッターのバッテリーを気にしないといけない等の欠点があるが、この機能を使えばどちらも解決する。

SB6X同士限定であることを除けばとても優れている。

操作はインカム通話中にA2DPでデバイスを接続した状態にしておいて、デバイスボタンを1.5秒長押しするだけで共有開始、停止できる。

 

試してみたところ安定性は問題無い。

A2DPを転送しているため音質もそのまま。

タイムラグが若干あるが、微々たるものなのでよほど気になる人でなければ二人で歌っても大丈夫そうだ。

 

 

Line通話を別インカムへ転送する裏技 「Lineぶら下げ方式」

T先輩から「大人数でツーリングする時にLineを使うしかないんだけど、ユニバーサルレシーブにスマホを接続したらナビ音声を併用したり共有できない?」と相談をもらった。

 

確かにユニバーサルレシーブは対向インカムから見ればただのHFP機器でしかない。

スマホを接続してHFPで発信すれば、スマホの音を他のインカムへ転送できる。ということになる。

これは盲点だった。

前項のオーディオ共有はA2DPのみのためLine通話などのHFPは転送対象外となってしまうが、ユニバーサルレシーブを使えば可能。

 

SB4Xの裏技で紹介した withモバイル のようなことが、もっとレベルの高いところで実現できそうなのでテストした結果を記載する。

ちなみにSMH10や30kにもSB4Xとほぼ同じ会議通話という機能があるが、どうも電話以外は対象ではないようでHFP化しても転送することができない。

同等のことができるのは、SB4X、SB6X、DT-01、M1-Sの4つだ。

 

構成は一見ややこしく感じるかもしれないが、ユニバーサルレシーブで接続するインカムをスマホに置き換えるだけなのでとても単純。

実際に試した先輩曰く、すごく便利で安定していたそうなので活用してみてほしい。

 

 

Line通話を転送する

SB6Xを2台、SENAを2台、合計4台でLineとスマホを1台接続して、Lineグループ通話で構成してみた。

手順は以下の通り。

①SB6Xのインカムペアリング情報を削除する

②SB6XとSENAをユニバーサルでペアリングする

③SB6XをユニRペアリングにし、スマホのBluetooth画面に表示された「B6 Universal」とペアリングする

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④SB6Xとスマホを接続する(SB6Xからの発信で不可の場合はスマホから接続)

⑤Lineグループ通話を開始する

⑥SB6XとSENAを通話開始する

 

これであっけなく端から端まで通話が可能となった。

④⑤と⑥の順序は逆でも大丈夫だが、Lineグループ通話のほうが少し安定性が低かったので先にLineグループ通話を確立してからインカム通話を開始したほうが良いだろう。

同じ要領で小グループを増やせばLineグループ通話をハブとして多数のインカムを参加させることができる。

 

正式な名称は無いので 「Lineぶら下げ方式」 と命名する。

通話アプリは他のものでも多分大丈夫。

さらに各SB6Xは音楽を併用した上に別デバイスをA2DPで接続してナビ音声等をグループ共有することもできる。

 

注意点としては、小グループのインカム台数が増えるほど音量調整が難しいことや、Lineグループ通話による段数節約を活かせなくなるので、1つの小グループあたりインカムを3台までに抑えたほうが良さそうだ。

 

 

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Lineで通話しているスマホでナビが動作しており、そのナビ音声も聞きたいのであればBTmono等のBluetoothトランシーバーアプリを使えば可能だ。

小グループ内に共有されるので便利。

BTmonoとユニバーサルレシーブは何かと相性が良いので、インストールしておいて損は無い。

 

 

Lineとスマホの不具合?解消方法

LineとOS(Android)の問題で、Line通話がインカム(SB6X)に転送されない事象が時々発生する。

対処方法はLine通話停止、Line再起動、BTmono併用時はオフオン、Bluetoothの再起動、それでもだめならSB6Xの再起動。

またLine通話が終了するとBTmonoがオンになっていてもナビ音声等が転送されなくなるので、その時は再度BTmonoをオフオンすれば解決する。

 

ネックになるのはLine(スマホ)なので、先にLine通話で会話ができてからぶら下げるインカムを接続すると良いだろう。

 

これらの動作はLineやスマホのバージョンによって変わってくるので、試行錯誤をしてほしい。

どうしてもだめなら、スマホとSB6Xを再起動して一つずつ落ち着いて操作しよう。

 

 

Lineぶら下げ方式のメリットは多い

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自動経路制御のB+Linkは便利なのだが、やはりBluetoothの限界で数珠繋ぎにして段数が増えれば増えるほど安定性が低下する。

対してLineのグループ通話はスター型のハブ方式であり、同時接続をしても安定性の低下は起こりにくいが、電波が悪くなって切断されると全員が通話できなくなるし、1秒くらいのラグはあるし、スマホのマイクが勝手にオンになるという不具合が出るスマホも多く、安定性が高いわけではない。

 

それならスマホの動作が安定している人だけがSB6XでLineのグループ通話に参加し、他の人はSB6Xにぶら下がっておくことで安定性が向上し、電波が悪くなって切断されても、SB6Xにぶら下がる少人数グループごとの通話は維持されるので、そのメンバーの1人がルートを理解していれば目的地までスムーズに到達できる。

B+Linkの接続台数の少なさと、Line(スマホ)の電波の弱点をお互いにカバーできるwin-winな関係だ。

 

安定性はスマホに依存する部分が大きいので、各自で試してみてほしい。

僕は試せていないけど会社の先輩が試したところ、Lineぶら下げ方式はとても安定しており便利だったとのこと。

特にスマホの操作が減ることと、圏外で切れても小グループのインカム通話が残っているため、気にせず走り続けられる点がとても良かったと感想をもらっている。

 

 

SB6Xの評価 高い汎用性・先進・異端

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発売時のインパクトもすごかったが、2018年7月のファームver2.0でさらに独自の進化をしている。

 

SB5X以前のB+comペアリングと決別し、B+Linkを主役に迎え入れ、ユニバーサルとユニバーサルレシーブで他社との接続を自由にし、メーカーの壁を取り払おうとする異端な存在。

SB5X初期の失敗が契機となったであろう思い切った戦略転換が功を奏している。

 

ユニバーサルON/OFF問題は残っているが他社接続の自由度はM1-Sに次いで2番目に高い。

安定するかどうかは接続するインカムとの相性があるので、SB6Xがあれば100%の通話品質になるわけではないが、ツーリングメンバーのメーカーが統一されてない場合はSB6Xが有力。

 

さらに音楽やナビ音声を共有したり、Lineぶら下げ方式で拡張したり、耐障害性が向上したり etc・・・

とにかく何でも来い!状態だ。

SMH10、20Sに続く名機の仲間入りと言っても良いだろう。

 

10点満点評価

音楽の音質・・・・・・・・・8

インカム通話音質・・・・・・7

通話距離・・・・・・・・・・7

安定性・・・・・・・・・・・7

操作性・・・・・・・・・・・9

機能/拡張性・・・・・・・・10

取り付けやすさ・・・・・・・8

重さ・・・・・・・・・・・・6

コストパフォーマンス・・・・6

おすすめ度・・・・・・・10!