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いつものラフ&ロードで予約し最短で入手したのでレビューをする。


※初期ファームは不具合が多かったのですが、ファームアップでほぼ全て改善しました。
2017年7月公開のファーム v1.5へアップデートすることをおすすめします。
本記事はファームv1.4での実際の利用および、v1.5での動作検証を行っています。
SB5X 公式アップデートページ





本体、付属品チェック


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箱は小型化しているが、セット内容は従来製品と同じで充実している。



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本体以外の付属品は従来と大きく変わっている。
まずヘルメット本体に取り付けるベースが貼り付けとクリップ式が一つになった。
今までのベースとは互換性がない。
次に充電のACアダプターが省かれたが、USB給電が一般化した現在では不要だろう。



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本体は一回り薄くっている。
アンテナは簡単に立てたり閉まったり可能。
デバイスボタンは一枚のプラスチックカバーで覆われているため、本体の真ん中あたりから押すことも出来る。



ヘルメットへの取り付け


取り付けベースは薄型化されており、またヘルメットにぴったり密着するようにカーブがつけられている。
今までも貼り付け方ではなくクリップ型を愛用していたため、金具をドライバーで固定してつけてみた。
SB4Xと比べて1cmくらい薄型化されておりとてもスリムになった。
アンテナをたてるとこんな感じ。
なかなかかっこいい。

左がSB4X、右がSB5X。
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操作手順


P1070486 - コピー
基本的にはSB4Xと変わりはないが、長押し時間が若干短くなっており、操作性は向上している。
オレンジ色B+comボタン上下、赤色がデバイスボタン、黄色がデバイスボタンのダイヤル、緑は次の項目で紹介するスピーカー/充電ケーブル。
操作手順は以下の通り。

起動 : デバイスボタンを押しながら上へ3秒
シャットダウン : デバイスボタンを押しながら下へ1.5秒
B+comペアリング : 2台とも電源を入れてB+comボタンを3秒押し、片方のB+comボタンを押す
B+com通話開始/停止 : B+comボタンを押す
スマフォ等とのペアリング : 電源オフでデバイスボタンを押しながら上へ5秒 端末もペアリングモードにし接続。pinコード 0000
音楽の開始/停止 : デバイスボタンを押す
音楽のスキップ/頭出し : デバイスボタンを上または下に1秒
ハンズフリー着信 : 着信音が鳴ったらデバイスボタンを押す
ハンズフリー発信 : デバイスボタンを3秒長押し(最後に発信した相手に発信する)

チェーン接続:
A→B→C→D でペアリングをしているなら、AがBへ、BがCへ、CがDへ というように前から接続をする。
また、上下のボタンをあわせる必要がある。
接続例は以下の通り。
■SB5X同士



ボタンの押しやすさが少し悪くなった


デバイスボタンが本体全体になったのは、プラス要素とマイナス要素があって特別にどっちが良いという事は無い。
プラス要素としてはどこを押しても有効だけど、マイナス要素としてはヘルメットを被る時にデバイスボタンを押してしまいやすいことだ。
ただ押してもスマホなどとの通信が開始/停止するだけなので影響は少ない。

B+comボタンは以下の3点が気になって、ちょっと押しにくくなった。
・SB4Xは上下にボタンが飛び出していたので、グローブをしていてもボタンを探しやすかったが、SB5Xは窪みにボタンがあるので探しにくい。
・若干ボタンの位置が後方にずれたので、数センチではあるが手を後ろに伸ばさないといけなくなった。
・下ボタンはケーブルが邪魔でちょっと押しにくい。

デザイン優先かな?
SB4Xと比べての話しなので、最初からSB5Xを使うなら気にならないだろう。


ファームアップデート方法


アップデートは難しいものではないが、過去に何台行ってもなかなかすんなりとはいかない。
PCやらなんやらに慣れていて、こんなもんでできるでしょ?って思いながら、マニュアルを流し読みでやると意外と手順を間違えていることが多い。
マニュアルにはしっかりと注意事項が書かれているので、必ずマニュアルを参照しながら実行しよう。
ここでは手順は省くが、ポイントはデバイスマネージャーで「CSR Bluetooth in DFU mode」を認識しているかどうかだ。
マニュアルのSTEP18の次、補足事項に記載されているので、デバイスを認識しなかったら接続しなおしたり、PCを再起動する等してみよう。

尚、2017年7月現在、v1.5が公開されている。
ようやくほぼ全ての不具合や未実装機能が解消し、ハードウェア本来の性能が引き出せるようになっているので、ファームがv1.4以前の人は必ずv1.5へアップデートをしよう。
修正点は以下の通りで、上2つについては実際に動作確認済みだ。

・Station/メディアサーバーとの接続が可能になった
・オートグループコール実装
・ユニバーサルインターコムの強化
・MotoGPSレーダー LCD3.0との接続強化
・スマホとの接続強化
・電源マネジメントの安定性向上

SB5X 公式アップデートページ


ファームv1.5 音質、動作チェック



A2DPの音質



A2DPでスマホ(SHARP SHV33)と接続して音楽を流してみた。
低音、高音はいたって普通で、中音がやや強調されている。
音楽を聴くと少し物足りなさを感じるが、人の声(ボーカルやインカム通話音声)が聞き取りやすく、耳が疲れにくいという特徴がある。
ツーリングでは長時間利用することになるので、疲れにくいというのは大きなメリットだ。
すごく差があるわけではないが、オプションでさらに高音質にすることもできるので、以下の記事を参照していただきたい。



聴きトーク(通話と音楽の併用)


快適で安定性も高い。
A2DP接続なので高音質。
イコライザーをがんがん効かせてもOK

v1.4まではB+com通話を開始するとA2DPの音量は3割ほど低くなるように設定されていたが、v1.5ではインカム通話開始前と開始後で独立したボリュームとなっている。
例えばA2DP用の音量を5としていて、B+com通話の音量を10としていたなら、聴きトークを開始するとB+com通話の音量である10に調整される。
スマホ等の音楽を流す機器で音量は調整しておこう。
言葉で説明するのが難しいが、使ってみれば感覚的にすぐわかると思うので試してみてほしい。

尚、注意事項としてインカム通話を開始する前にA2DPを接続しておく必要がある。
音楽そのものは停止していても良いので、とにかくスマホ等A2DP機器を先に接続しておけばOKだ。


Station、メディアサーバーとの接続


v1.5でようやく接続が可能になった。
聴きトークとの併用も可能なので、Station等でナビ音声を共有しながら音楽をスマホから流すという事も可能だ。
まだ実走してないが手元で確認する限りは、SB4X同等の安定性があることが確認できている。



インカム通話の音質 v1.4


※本項目はまだSB4Xとの接続性に若干難のあるv1.4での評価です。
 最新のファームはv1.5です。

1対1での音質はSENA 20Sやデイトナ、MidLandを上回る。
ノイズリダクションの効き具合も非常によく、風切り音やエンジン音を綺麗にカットしてくれている。
SB4Xからの進化という点では、ホワイトノイズが非常に少ないというかほぼ無音で接続しているのを忘れるくらい静か。
もちろん電波環境が悪くなればその分ノイズが入るのだけど、ベースとなるホワイトノイズが少ないということはアドバンテージとなる。

※注意点
B+com会話開始直後の5秒間程度、相手に声が届かない現象が3回に1回くらい発生する。
メーカーでもこのことは公表しており、改善すべき点と認識はしているようだ。
接続できたのに、あれ?声が聞こえない?なんて事があるので、焦らず少し待ってみよう。


チェーン接続時の音質


SB5Xは手元に2台しかないので、SB4X 2台と組み合わせて計4台でチェーン接続を試してみた。
交通量が非常に多く大半が市街地という悪条件と、静かな山の中を走行している。
下記の接続環境や注意点を踏まえたうえで以下動画をご参照ください。
切断された時の状況をお伝えするために切断時の動画を入れているが、一日走ってこういったことは1回程度で、非常に安定しているので安心してほしい。

※11分頃からSB5X、SB4Xです。

■接続状況
4X-------5X-------5X-------4X
M君  まさきち  K先輩  T先輩

4Xは全てモードBにしている。
※公式に5Xと接続する際はモードB推奨と案内あり


■接続時の注意点
※v1.5でも同様です

注意点1 ペアリングは上下のインカムボタンをあわせる必要あり

注意点2 SB4Xと混合の場合、接続の順序によって安定性がかわる
最も安定性が高いのは手動で以下の画像のような順番で発信すること。
※これが全てSB5Xだったり、SB4Xが最後尾に1台だけなら、気にせず先頭から順番に接続すればOK

■SB5X4X

今回のようにSB4Xが2台、SB5Xが2台なら、
①SB5X(まさきち) からSB4X(M君)
②SB5X(まさきち) からSB5X(K先輩)
③SB5X(K先輩)  からSB4X(T先輩)
という流れになる。


注意点3 オートグループコールでも接続可
若干安定性は落ちるものの手軽に接続するなら、先頭のSB4Xの上下ボタン同時長押し2秒のオートグループコールでも接続は可能だ。
※v1.5必須



■チェーン接続時のインカム通話
・音質
抜群に良い。
特に人の声は低音がしっかり出ており非常に聞き取りやすい。
長時間インカムを利用しても疲れない、優しい音で聴ける。
ノイズリダクションも非常に強力で、風切り音やエンジン音、トンネル内での反響音もほとんどカットしてくれる。

また特筆すべきは電子ノイズが少ないこと。
間に車が入ったり干渉する電波があればノイズは入るけど、SENAと比べてもかなり低減されており快適だ。



・安定性
この時は4時間ほど走行して状況が良い場所や悪い場所も含め、切断されたのは1回。
接続手順を守れば一回ですんなり接続はできるが、手順を守らなければ接続ができないので注意。
それ以外の注意点は以下の通り。

①切断された場合の注意点
走行中に切断された場合、最初に接続した順番で再度呼び出しをする必要がある。
例えば今回は上記の画像のように接続して、SB5X間で切断されたとした場合、再接続するには同じようにまさきちのSB5XからK先輩のSB5Xへ発信すること。

繋がっている部分はそのままにして良いので、切れた部分は前回呼び出した人がもう一度呼び出す必要がある。
よくわからなくなったら、とりあえず一回全部再起動して、また順番どおり接続しよう。

なれた人なら手動で最も安定性の高い手順で接続できるが、これを走行中にするのは難しい。
なので、全員一回再起動して待機、先頭がオートグループコールで呼び出す。という手順だけ覚えておいて、合図を決めておくといいと思う。



②音量が小さくなる場合がある
ブリッジしている5Xの音声が端っこにいる4Xより小さくなってしまったのだ。
通話はできなくはないけど速度をあげるとちょっと厳しいくらいに音量が小さい。
逆に端っこの4Xの声は非常によく聞こえ、音質も抜群に良かった。
数回試しても改善しなかったので、4Xを混ぜての接続はやはりまだ完全ではないようだ。
また、再接続で直ったけど、SB5X(まさきち) の声がSB5X(K先輩) にだけ音が割れて聞こえるという現象も1回だけ発生していた。



・通話距離
高級機の中では平均的なレベルで、市街地で間に車が数台入って100m離れる程度なら会話に支障はない。
見通しが良ければ200mくらいでもほとんどノイズは入らないので、北海道とかなら見通し1000mはいけそうだ。


・聴きトーク(通話と音楽の併用)
インカム通話を開始する前にスマホと接続させておく必要があるが、動作はすこぶる快適。
併用によるインカム通話への影響はほぼ無いと思う。
音楽やナビ音声を聞きながらみんなと話すのは何かと便利で良いね。
メディアサーバーやStationで全員で同じ音楽を低音質で聴くのもいいけど、一人で高音質というのも良い感じだ。



総合評価 高音質を求めたい人に!


2016年6月のファームアップ v1.4でSB4XとSB5Xの混合チェーンは安定性に劣ると公式に記載があり、実際に少し不安定な部分はあるが十分実用レベルになっていた。
v1.5でさらに安定性が向上し、未サポートだったオートグループコールにも対応し、ようやく本来の性能を発揮できるところまできた状況だ。
守らなければならないルールがあり少し面倒ではあるけど、SB4XやSB213Evoを含めてチェーン接続ができるので、音楽の併用機能が欲しい人は買い替えても良いだろう。
音質の良さ、特に人の声は非常に聴きやすく疲れにくいという特徴がある。

また、Stationとメディアサーバーが利用可能になり、聴きトークも併用できるため拡張性は全メーカーNo1となった。
古い製品ではあるが6人接続でも安定動作をしてくれるStationを今後もしばらく使う予定なので、これでようやくSB5Xも使えるようになり、しばらくはこの組み合わせをメインとするつもりだ。



10点満点評価
音楽の音質・・・・・・・・・6
※オプションスピーカー・・・8
インカム通話音質・・・・・・9
通話距離・・・・・・・・・・7
安定性・・・・・・・・・・・7
操作性・・・・・・・・・・・8
機能/拡張性・・・・・・・・8
取り付けやすさ・・・・・・・8
重さ・・・・・・・・・・・・8
コストパフォーマンス・・・・4
おすすめ度・・・・・・・5!


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