2015年10月29日 台湾旅行2日目
朝8時に起床しホテルの朝食をいただく。事前情報にもあったが朝食はイマイチ・・・。これは外さないだろう。というようなもの、ウインナー、ハム、目玉焼き、チンゲンサイの炒め物?を食べただけだった。ベーコンは・・・八角入りだったw
今日は一日完全フリー。嫁の買い物、中正紀念堂名物の衛兵交代儀式、九份(キュウフン)の3箇所を予定している。まずは台湾唯一の政府公認免税店、エバーリッチへ行くためMRT 中山国中駅に到着。見よ!この中国から飛来するPM2.5で霞んだ街を。日本も西側は黄砂で大変だけど台湾も大変ね・・・。
台湾に限らずアジア全域のことだけど、綺麗な建物もあればいかにもメンテナンスをしてない古い建物もあったり、このギャップが不思議。日本だとこうなる前に取り壊すか、しっかりメンテナンスして綺麗な状態が維持されるから、それがどこか新鮮に感じる。
駅を降りて歩くこと5分。エバーリッチ免税店すぐ近くで迷子。googleマップでだいたいの位置はわかるが、AGPSが効いてないのか位置特定が非常に曖昧で、30mくらい平気でずれてしまうw priori2のGPSが弱いのかスマホはAGPSで補完されることが前提なのかわからないが、もう少し正確に出てくれるとありがたいんだけど。
一本間違えて裏路地に入るとマンションがずらっと並ぶ。車やバイクは敷地内ではなくマンション前に駐車するのが一般的なようだ。ごく一部にベンツやレクサス等の高級車があり、あとはほとんどが2000年前後の日本車。トヨタが圧倒的で次にホンダとマツダが多く、ニッサンは少なかった。懐かしい感じだねぇ。
ミスドもあったけどなんか普通の食事が食べられるのか?w
エバーリッチ免税店に到着してお店を訪ねるものの、欲しい商品がなく撤退。また駅に戻って中正紀念堂へ行く。この広告は確か中山国中駅にあったもの。中山国中駅は極々普通の駅なんだけどこういうのが堂々とあるのがすごいw
中正紀念堂はMRT 中正紀念堂駅で降りたらすぐ目の前。中正とは中華民国の初代総統、蒋介石の本名だ。蒋介石は台湾人(本省人)からは微妙な存在で、全面的に肯定されるような人物ではない。独裁、二・二八事件のような大規模な虐殺、政治の腐敗で批判を浴びる一方、中国共産党からなんとか台湾を守り抜いたという肯定的な意見がある。
日本統治時代も決して台湾人にとっては良いことだけではなかったはずだ。それでも台湾の歴史の一部として日本統治時代の名残も蒋介石も記憶させようと守り続ける姿勢は、台湾人のすごいところだなと思う。まぁ蒋介石に関しては息子の蒋経国が国民から人気が高いことが大きく影響しているとは思うけど。
ここに来た目的はなんといっても蒋介石を守る衛兵の交代儀式。毎日、午前10時から16時まで、1時間ごとの00分に10分程度で行われる。広い敷地内に巨大な建物が3つ。そのうちの一番高い場所にあるここに、蒋介石の像と衛兵がいる。
ぴくりとも動かない。すげええーー!って、蒋介石のことじゃないよ?衛兵のことだよ?平日の12時にもかかわらず結構人が集まっていたので、休日なら20分くらい前に到着しないと良い場所がとれないかも。
しばらく待っていると交代儀式がはじまる。こんな感じでゆっくりと、足並みをそろえて交代の人が入ってくる。
荘厳な雰囲気の中足音とライフルで地面を突く音が鳴り響き、儀式は進む。
この衛兵に選抜される人は、陸海空の精鋭中の精鋭。しかも身長や体重も規定されておりイケメン揃いだ。独身女性の方々は狙ってみてはどうか?台湾国籍以外の人とは結婚できないかもだがw
交代後の衛兵は微動だにしない。そんな衛兵の汗を拭いたり服を整えたりするための付き添いがいる。
交代義気式が終わってちょうど昼すぎなので中正紀念堂のすぐ裏手にある、台北でもTop3に数えられる小籠包のお店、杭州小籠包へ。日本人観光客に有名なのは何といっても鼎泰豊(ディンタイフォン)だが、いかんせんお高い。普通に食べても一人2000円以上する。杭州小籠包はNo3?と言われる庶民的なお店。小籠包8つで120元(480円)と他の名店より3割くらい安価だ。
注文したのは普通の小籠包(120元)、ヘチマ小籠包(180元?)、蒸し餃子(140元?)と春雨スープ(60元)。写真は普通の小籠包と春雨スープだ。
蒸し餃子もうまかった!
腹いっぱいの一歩手前くらいで一人250元(1000円)だった。あまり小籠包を食べないので比べようがないが、美味しいことは間違いない。ヘチマ小籠包はオススメになっていたから試してみたけど、普通のほうが良かったなw調理している様子が路上から見れるし、持ち帰りも可らしい。
この後は九份(キュウフン)の予定だけど夕暮れ時に行く予定なのでまだ3時間くらい余裕がある。中正紀念堂付近には前述した、蒋介石による虐殺事件となった二・二八事件を記録した公園及び資料館があるので歩いていってみた。日本人向けにはなっていないが、この資料館はすごく意味のあるものだ。
日本語はレンタルの音声案内機のみで全部聞くと時間がかかるが、台湾の歴史に触れたいなら行ってみるべきだろう。二・二八事件とは紛れも無く、現政権の国民党が1950年代に行った虐殺事件だ。第二次世界大戦後、それまで対日で共闘していた中国共産党と中国国民党がまた反目し内戦に突入し、共産党に敗れた国民党が台湾に逃れた。それまで日本が統治していた台湾は先進的な技術と民権意識を持っていたわけで、そんな台湾国民を前時代的な国民党が治められるはずもなく国民の生活は困窮するばかり。国民党による闇タバコの売買取締り強化がきっかけとなって爆発した国民の不満は、徐々に民権運動へ性格を変え、独裁政権が打倒されることを恐れた蒋介石が台湾人知識層を虐殺した事件だ。
国民党にとっては触れたくない歴史。中国共産党の天安門事件に近い出来事なのだが、ひたすら隠そうとする中国共産党とは違い、台湾ではこれを正しく記録し後世に残そうと正面から向き合ったわけである。
入場料はたしか50元程度。音声案内機?は受付でパスポートか1000元預かりで借用できる。後ろで寝ている従業員がいるけど、台湾は昼寝文化があるからアリなのかな?w
こんな感じで近づけると音声案内が開始される仕組み。
音声案内はどうしても時間がかかるので全部聞くと1時間くらいかな。台湾の歴史は以前から勉強しており、展示されている内容はだいたい把握していたため資料を見て30分くらいで出てきた。
公園を散歩してすぐそばにある総統府の見学ができるか調べてみたが、どうやら予約が必要らしい。真正面で立ち止まったら、銃を構えた警備兵に「正面に立ち止まらないよう動きなさい!」というようなニュアンスで注意されてびっくりしたw
時間もちょうど良くなってきたので、九份への直行バスが出ているMRT 忠孝復興駅へ移動。忠孝復興駅の1番出口を出て折り返してすぐ左に曲がったあたりにバス停があるが、最初ぜんぜんわからず少し迷う。バス停がわかりにくいので以下を参考にしてほしい。タクシーの勧誘が非常に多いが、しつこいので乗らないなら完全無視しよう。バスは平日で20分に1本くらい、休日だと10分に1本くらいらしい。少し時間があったのでバス停すぐ近くのパン屋に入ってみる。
菓子パンって日本独自といわれているが、ここ台湾のパンは日本そっくり。そこかしこにパン屋があって日本人に馴染み深い菓子パンが多く、安くて美味しいから迷ったらパン屋がおすすめ!
バス停に戻って少しするとバスが到着。乗車時に悠遊カードをかざして残金チェックし、整理券のようなものを渡される。写真は降車時のものだが乗車時も同じだ。
直行バスは80元で1時間20分くらい。日本では考えられない加速と急ブレーキ、急旋回を繰り返す。一回、信号無視をしかけて凄まじい急ブレーキをかけたが、特にアナウンスもなくこれが平常運転のようだw
乗車していた客は半分以上が日本人で、みんな一斉にシートベルトをつけはじめて笑った。ちょっとしたアトラクションと思えば楽しめるだろう。路面も良くなくて揺れもすごいので酔いそうな人は酔い止めを!台北市内のいくつかのバス停で乗客が乗ってきてほぼ満席となる。高速道路を走るため、立ち乗りは不可で座席人数分しか乗車できないらしいので、休日なら始発の忠孝復興駅から乗車したほうが良さそうだな。
九份の最寄、基隆駅を過ぎると凄まじい勾配と急カーブの道を全速で上り続けるw
17時20分頃、ようやく九份に到着。これから暗くなるにつれてどんどん風景が変わっていくのだろう。店はだいたい20時に閉まるし、日没前後の景色の移り変わりが良かったので、もう少し早く到着しておきたかったな。
端から端までさくっと往復すると30分くらいで、お店を覗きながら散策すると2時間くらい。バス停は左、夜景が綺麗なのは一番右、千と千尋っぽいところは真ん中の下、といった具合で歩いている。
詳しくは以下のサイトを参照してほしい。早速メインとなる基山街というアーケード街へ入る。日本の商店街とは全然違うけど、どこか親しみのある懐かしい感じがする。ただ、ここでも臭豆腐が炸裂しているので、食堂前では息をとめて通過したw
日本とアメリカのキャラクターものがいっぱい!
うーん、いいのか?これw
どこか昭和風な喫茶店。
台湾では革製品を職人が手作りする産業が盛んで、商店街にはたくさんの革製品のお店があった。嫁は会社で使う筆箱が欲しかったらしく、スヌーピーの革製筆箱を購入。中国で製造されたものではなく、台湾の職人手作りと書かれておりとても気に入った様子。名入れをサービスでしてくれて400元(1600円)と安い。嫁の妹の分も購入しようと交渉してみると、350元にまけてくれたりもした。
仕事で革製品を扱う嫁曰く、日本で購入したほうが安くて品質の良い物が多いけど、スヌーピーの製品だけはすごく安くて良かったと。中国製の安いものも多いが、made in taiwan の掘り出し物があるとか?これが1台湾元=3円くらいならもっと全体的にお得感があるんだけどね。
しばらく歩く突き当たりで夜景が見える。PM2.5の影響で少し霞んでいるが港まで綺麗な夜景だ。
商店街から左右に階段があり下るとかの有名な広場に到着。千と千尋のモデルとなったと言われる場所。まぁパヤオが明言しているわけではないんだけど。
結婚写真の撮影もしていたり。
トイレはすごく綺麗に掃除されていた。
20時を過ぎると半分以上の店が閉まって物寂しい、お祭りの後のような感じだ。
帰りは行きに降りたバス停の少し上にあるバス停からだ。
この時間になると帰りの人が結構並んでいるのですぐわかるだろう。バスはいくつかの路線があるようだけど、基隆駅行き、台北行き、と書かれているのでぱっと見でわかる。電車で帰る場合は基隆駅、直行の場合は台北行きに乗ればOK!ここでもタクシーの勧誘がすごいw
4人乗り台北まで800元だったかな?一人200元(800円)なので高いというわけではない。バスが80元で少し時間がかかるし乗り心地を考えたら、4人ならタクシーでもいいかもね。でも、結構しつこいから乗るつもりがないなら最初から無視したほうが良いだろう。
バスのヘッドレストの左右がかなり盛り上がっているので、揺れる社内でも快適に眠れる。日本のバスとか新幹線もこれくらい快適ならいいのに。
平日夜でも屋台はそこかしこにあって繁盛している。台湾は外食文化なんだかなぁと実感。
9時30分頃に台北に戻ったら昨日のマッサージ店の隣にある、足満足 養生館店に来てみた。値段は50分599元(2400円)程度。なんだけども・・・・。
ネットでよく書かれていた通り、痛いと言っても緩めない、それを他の客が楽しむというような店だ。実際、僕の前にいた日本人男性が痛い!って言っていると、僕も「そんな大げさなー」と思いながら笑っていたが、しばらくして僕の番がくるとまじで痛い。それもツボを押して痛いのではなく、爪で引っかかれたような激痛だ。周りがそれで笑うもんだから、キレようにもキレにくい。客が僕一人なら確実にブチギレていたと思う。嫁はそんなこと無かったので、おそらく男性だけをターゲットにしているのだろう。
ここはまだ激安店(といっても日本の激安店と同じくらいだが)なので諦めもつくが、ガイドブックに載っているようなちょっと高い店でも同じような事が大量に書き込まれているし、探せば良い店はあるのかもしれないが、ぶっちゃけ台北でマッサージはおすすめできない。日本の激安店のほうが満足度高いよ!でも、嫁は気持ちよかったらしい・・・。
夕飯をまだ食べてなかったが、台北駅周りはあまり夜遅くまでやっている場所が無かったのでマクドナルドに入ってみる。やっぱり国によって味が違うようで、普通のハンバーガーも肉が肉臭い感じ。まぁ美味しいけどね。セットで100元(400円)くらいだったかな。ジュースは普通サイズ?で日本のLよりでかいw台湾はアメリカの影響を強く受けているのでやっぱりちょっとアメリカサイズ?wもう一つは台湾メニューらしいチキンハンバーガー。セットで60元(240円)と格安だったけど、わずかに八角の香りが・・・。食べれたけど美味しくはないねw
11時頃になってホテルに戻ろうとすると、なにこれww廃品回収かな?wベトナムではこういうの何回か見たけど、台湾でも見れるとは・・・。
丸一日を精力的に動いて疲れたなぁ。明日は昼過ぎにホテルに向かえがくるので、午前中いっぱいは自由行動なので、行き先を考えながら12時頃に眠りについた。
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