B+com SB6X vs SENA 20S evo 実機で徹底比較!

日本のインカム市場をけん引し続けているB+comとSENAの上位モデル、Bluetoothでの多人数接続と音楽併用で競合するSB6XとSENA 20S evoを比較します。

 

なお、20Sと20S evoはアンテナ形状の違いのみで基本性能は同じです。本記事では20S表記で統一します。

 

 

スペック比較

  SB6X 20S(evo)
メーカー   サインハウス SENA
自動経路制御 B+Link ×
同時通話 6 8 ※1
通話距離   1400m 2000m
待受時間 240h
通話時間 16h 13h
充電中の使用 ×
Blutooth 4.1 4.1
ノイズ除去
通話と音楽併用
全体音楽共有 ×
タンデム音楽共有 ○ ※16
ペアリング記憶数 2 9
自動グループ通話
他社接続
A2DP 2台同時 自動切換 自動切換
FMラジオ ×
自動音量調整 ×
有線入力 ×
社外スピーカー ×
充電ポート  Type-C micro
音声案内 日本語 日本語
音声操作 ×
防水性能 ○IP67
スマホアプリ ×
発売時期   2017年8月 2014年4月
実売価格 3.7万円 3.6万円

※1 20SまたはSRLのみで構成した場合。他機種が混在した場合は4台

※16 SB6X同士で1対1の場合のみ通話と併用可

 

有意義な差がある部分で有利な方に赤のアンダーライン、両方にあって重要な機能に黄色のアンダーラインをひきました。

 

それではスペックからわかる違いを解説します。

 

自動経路制御はSB6Xのみ

20Sにも20S限定でアプリを使えば自動経路制御のような機能は持っていますが、ペアリングは一斉ではなく1台ずつスマホで操作が必要なので、本体のみで一斉ペアリングのできるSB6XのB+Linkと比べると劣ります。2014年に半自動経路制御を搭載したのはすごいですが、進化の早い通信業界ではさすがに古くなってきました。

 

SB6XのB+Linkは一度使うと元の方式に戻りたくなくなるくらい便利です。3台接続までであれば気になりませんが、4台以上接続するならSB6Xをおすすめします。

 

最大接続台数は20S

SB6Xは6台サポートですがB+Link搭載機器に限り(実質SB6Xのみ)、20Sは20SとSRL限定で8台接続ができますが、どちらも非対応機種が混ざると4台接続となります。

 

今後B+Link搭載製品は下位モデルへ拡充されるのに対し、20S系はほとんど増えていないので同一メーカー内でも対応を気にしなければなりません。またSENAは多人数接続はメッシュ接続に移行しているので、5台以上を希望するのであれば20Sより30kにした方が得策だと思います。

 

通話と音楽併用はどちらも可

上位モデルでは当たり前になってきた音楽併用機能はどちらも搭載しています。ナビ音声も併用できるので先導役の人にとっては必須です。SB6Xは音楽を併用すると若干安定性が下がる傾向があるので、20Sのほうが安定性は上回ります。

 

安定性以外、全体的な使い勝手はほぼ同じです。

 

全体音楽共有機能はSB6Xのみ

音質は低下しますがインカム通話に音楽等をのせて全体に共有する機能をSB6Xは搭載しています。音楽は好みが分かれるので難しいですが、ナビ音声を共有することで先導役が聞き逃しても他のメンバーがフォローしたり、先頭を交代することもできるようになります。負担を分散できるのでこの機能は是非使ってもらいたいです。

 

自動音量調整は20Sのみ

周りのノイズを検知して自動で音量を調整する機能です。SB6Xには搭載されていません。無くても問題はありませんが、SENAの音量調整は自然なコントロールで違和感がなくおすすめです。

 

実際に使ってみての評価

本体比較

 

  SB6X  20S evo
音楽音質 7 7
通話音質 7 7
通話距離 7 9
安定性 7 10
他社接続柔軟性 10 6
操作性 9 8
機能/拡張性 10 6
取り付け 8 4
重さ 6 3
コスパ 6 4
おすすめ度 10! 6!

※評価は10点満点です。

 

音楽の音質は互角

どちらも平均的な音質ですが傾向は異なります。20Sは低音と高音が強調されており高音が少し耳につきます。SB6Xは中音重視で人の声は聞き取りやすいですが迫力がありません。どちらがいいかは好みの問題ですね。最大音量はどちらも十分なので高速でも通話や音楽を聴くことはできます。

 

通話音質は互角

音楽の音質と同じ傾向で、人の声も高音が割れ気味な20Sと、中音重視で聞き取りやすいけど低音が弱くて迫力にかけるSB6Xという感じです。大差はありませんがわずかにSB6Xのほうが良いです。

 

通話距離は20S

20Sの通話距離は全機種No1で、市街地で300m、郊外なら700mくらいの通話ができます。他の機種と比べると30%増しくらいです。

 

SB6Xは市街地で200m、郊外で500m程度と見込んでおくと良いでしょう。ハイエンド機種としては普通ですが、20Sがずば抜けているので少し物足りないかもしれません。通話距離を徹底的に伸ばしたいなら20Sをおすすめします。

 

安定性は20S

20Sは長年ファームアップを繰り返してきただけあって安定性はかなり高いです。音楽併用やブリッジ接続をしてもさほど安定性が低下せず、どういう状態でも平均して性能を発揮してくれます。

 

SB6Xもファームアップでかなり向上してきていますが、音楽併用時に少し安定性が低下します。多機能なのでいろいろ組み合わせて不具合が出るのは仕方ありませんが、もう少し良くなってほしいなと思います。

 

他社接続性能はSB6Xが極めて優秀

SB6Xはユニバーサル、ユニバーサルレシーブ(HFP)、B+Link、全てのペアリング方式で自由にブリッジ接続が可能という、他機種にはない特徴があります。特にユニバーサルレシーブは優秀で、他社のユニバーサル接続性能を最大限に引き出すことができるので、相手をユニバーサル、SB6Xをユニバーサルレシーブにすることを強くすすめます。

 

とにかく接続の自由度が高いので、メンバー全員が同一メーカーで統一できていなかったり、いろんな人と走るのであればSB6Xが圧倒的に有利です。

 

操作性はSB6X

どちらも操作性は良いです。物理的にボタンは押しやすく、ソフトウェア的には操作が軽快で操作自体も覚えやすいです。ただ20Sは長押し操作が多い上に長押し時間が長すぎるという欠点があります。その点を踏まえるとSB6Xのほうが少し良いでしょう。

 

機能性はSB6X

音楽を全体に共有したり、ユニバーサルレシーブを応用してスマホを接続したり、ミュート機能や部分リセット等、かゆいところに手が届くSB6Xのほうが上です。20Sも高機能で自動音量調整機能やFMラジオが必要な人には向いています。ただ、音楽併用を除けば補助的な機能が多いのでインパクトに欠けます。

 

重さはSB6X

SB6Xは120g、20Sは150gです。平均重量は120gで20Sは最も重く、ヘルメットに取り付けて被ると左側がずっしりと感じるくらいです。SB6Xとの差は30gで被り比べると違いが分かりますが、しばらく走行すると気にならなくなってきます。それでも長時間被るとボディーブローのように重さの影響が出てくるので、少しでも軽いにこしたことはないでしょう。

 

コスパはSB6X

どちらも高級機種でコスパはあまり良くありませんが、ほぼ同価格で超多機能なSB6Xのほうが何かと使い勝手が良いです。高いのは高いですが、唯一無二の機能を搭載しているのでそれだけの価値があります。

 

20Sは発売当初の2014年から一度値上がりして3万円台後半となり、その状態がずっと続いています。2万円台後半なら価格競争力があるのですがさすがにちょっと高いと言わざるを得ないです。

 

おすすめはSB6X

基本性能は20Sが上ですが、最新機能を多数備えたSB6Xのほうが魅力的です。特に音楽共有機能と他社接続性能の高さは群を抜いており、通話距離や安定性の差を軽々とひっくり返してしまっています。さらにB+Linkも備えているので機能面でSB6Xが圧倒しています。

 

名機20Sは発売当時としては最先端でしたが、今となってはこれといって特徴がなくなってしまいました。通話距離と安定性で上回っている程度で他はSB6Xが上です。2万円台後半なら選択肢の一つですが、3万円台後半は高すぎますね。もう少し安くなってもらいたいところです。

 

SB6Xがおすすめな人

  • 周りがいろんなメーカーのものを持っている(ユニバーサルレシーブ)
  • スマホでいろんな接続やアプリを試したい(音楽共有機能+ユニバーサルレシーブ)
  • 自動経路制御で多人数接続をしたい

 

20Sがおすすめな人

  • 通話距離と安定性を最重視する
  • 5台以上の接続は機種制限があっても良い
  • 重さは気にしない

 

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