GoPro HERO 無印(CHDHA-301-JP) とSJCAM SJ4000の比較レビュー

SJシリーズばかりじゃなくGoProもさわってみようと思い、10月に発売されたGoPro4シリーズから、SJ5000Plusと価格的に競合するGoPro HERO4 無印(CHDHA-301-JP)を注文した。

性能的にはGoPro4 Silverと競合するのだが、値段が2倍以上違うので安価なCHDHA-301-JPをチョイスした。

ハウジング一体型であることや液晶の有無など使い勝手が異なるので必ずしも比較対象となるわけではないが、エントリーレベルの製品として比べてみる。

 

 

 

■GoPro 現在のラインナップ

GoPro HERO 無印(CHDHA-301-JP) 2万円前後

GoPro HERO4 Silver Edition Adventure (CHDHY-401-JP) 5万円前後

GoPro HERO4 Black Edition Adventure (CHDHX-401-JP) 6万円前後

 

【比較対象】SJCAM SJシリーズ 現在のラインナップ

SJ4000 1万円前後 ←今回の比較対象

SJ4000wifi 1.2万円前後

SJ5000 1.4万円前後 (発売前)

SJ5000wifi 1.7万円前後 (発売前)

SJ5000Plus 2.1万円前後 (発売前)

 

GoPro HERO無印でこのページにたどり着いた方はご存知ないと思うが、SJシリーズはGoProのパクリとして高い性能とコストパフォーマンスで低価格帯を席巻している製品だ。

とはいえ、中国製であることや国内正規代理店がないこと、SJ4000の偽物がさらに出回るというありさまなので、興味をもたれた方は不用意に飛びつかず過去の記事を見てSJCAMについて知った上での購入をオススメする。

難しいことはないが、ある程度は自分で調べてなんとかするという気持ちが必要だ。

ちなみにAmazonはマーケットプレイスの製品でも、偽物をつかまされた場合は返品が可能だ。

商品販売ページにSJCAMと明記されてないと難しいかもしれないが、明らかな偽物の場合は相談してみるといいと思う。

 

この辺の記事を参考にどうぞ。

SJ4000の種類 SJCAM、Qumox、Xbase・・・違いは?ファームは?

SJCAM SJ4000 ファームとハードの違い 画質比較!

 

 

■開封

箱はシンプルで小さい。

付属品は、本体、開放型バックパネル、平面マウント、曲面マウント、USBケーブル(USBmini)、マニュアル類(英語)、ステッカーだ。

 

 

 

 

開放型バックパネルは、音声がこもらずクリアにとれることとUSB給電ができること。

USB給電しながらの撮影が可能なことも確認している。

ただし、SJ4000にはあるドラレコモード(ループ録画や通電で録画開始/終了)は無い

付け替えは簡単で、パネルを下に引っ張れば取れるようになっている。

 

バイク用として考えると、通常バックパネルに穴を開けて、グルーガンなどで隙間を埋めて防水性を高めれば、雨でも給電しながら撮影は可能そうだ。

ただ、ハウジング一体型のため水抜き穴をあけるわけにもいかず、隙間から雨が入ってしまった場合は下のほうに水がたまってしまう。

放置するとUSB部分まで浸水する可能性があるので要注意だ。

 

 

平面マウントはそのまま平面なところに強力な両面テープで貼り付けて使う。

曲面マウントは縦横どちらもカーブしているのでヘルメットのような丸い場所に貼り付けが可能だ。

 

 

■本体操作

設定は上の撮影ボタンがEnter、前の電源ボタンがSelectとなっている。

起動直後は動画撮影モードとなっており、前ボタンを押すと

動画→静止画→静止画連射→タイムラプス→設定となる。

画面は小さいく解像度が低いが特に不満はない。

 

全部じゃないけど動画、静止画、設定の画面の写真。

 

 

■ファーム

起動時にファームバージョンが表示される。

届いた時は1.03だったが1.05が公開されていたのでファームアップした。

方法はGoProStudioをインストール、本体にMicroSDを入れる、本体起動、PCと接続。

とすると、最新のファームがある場合はポップアップが出てくる。

ファームアップするを選んでしばらくするとMicroSDに最新ファームが保存される。

PCから外して本体を起動すると、15秒程度ファームアップされるた。

ファームファイルはアップデートされると削除されているようで、次回起動時にまたファームアップデートが走る、なんてSJ4000のような事は無いw

 

 

■外観チェック

比較に用いたSJ4000は、ハウジングに給電加工してあったり、外部マイク入力を増設したりボロボロに改造している。

こうやって綺麗な状態の製品と並べると、なんと汚い加工なんだ・・・とあらためて思ったw

もうちょっと綺麗に仕上げる努力をしよう。

興味のある方はこちらの記事をどうぞ。

 

SJCAM SJ4000を分解してみた (外部マイク入力端子追加の改造予定)

SJ4000の改造  外部マイク入力端子をつけた Added External Microphone

 

奥行きはGoPro HERO無印のほうがだいぶ小さい。

横幅、高さはほぼ同じだ。

重さはハウジング込みならSJ4000は160g、GoPro無印は110gくらいでGoPro無印のほうが軽い。

 

正面

 

横

 

横

 

後ろ

 

上

 

 

ハウジング一体型が良いのか、悪いのか・・・・

メリットは軽量化できること。

デメリットは加工に勇気がいる、傷がついても交換できないということだ。

 

SJ4000はハウジングが1500円程度で手に入るので、複数のハウジングを用途にあわせて加工して使っている。

もしかすると一体型のほうが安価にできるのかもしれないけど、使い勝手を考えると一体型でなくても良かったのでは?と思う。

 

 

■画質の比較

 

・FullHD 30fpsで撮影した画像を切り出している。

・SJ4000の設定はHDRだけオンにして他は初期設定。

・GoPro HERO無印は初期設定。

・SJ4000はハウジング無しの状態で撮影している。

ハウジングに入れるとプラスチックを一枚隔てるのでわずかに画質が落ちることを勘案する必要がある。

・止まった状態での撮影のため、走行動画だと製品によって差が出るかもしれないことはあらかじめご了承いただきたい。

・GoPro HERO無印は右端は指が映りこんでいる。

・夜間撮影は後日アップする。

 

GoPro HERO無印

 

SJCAM SJ4000

 

スペック上はどちらも広角170度になっているが、GoProHERO無印のほうが1割くらい広いことがわかる。

SJ4000でも十分広さだとは思うけど、やっぱGoProってすごいね。

 

色合いはGoProはややグレーっぽく、SJ4000はやや青っぽい。

どっちが自然な色合いかと言われると、ちょうど中間くらいがいいんじゃないか・・・ということになる。

 

決定的な違いは、GoProHERO無印のほうが白飛びが少ないことだ。

太陽まわりの雲を比べるとわかるが、SJ4000だと白飛びして見えなくなっている雲が、GoPro4 HERO無印だとはっきりと写っている。

GoProHERO 無印はやや暗めになっていることもあるが、この差は設定だけでは覆すことができない。

SJ4000は露出設定を変更できるため、少し露出を絞って太陽を撮影してみたが、やはりGoPro HERO無印のほうが太陽まわりの雲に立体感がある

 

GoPro HERO無印

 

 

SJCAM SJ4000

 

 

■総評

 

・SJ4000と比較してGoPro HERO無印が優れている点

画質が良い

画角が広い

軽い

保証がしっかりしている

 

・GoPro HERO無印と比較してSJ4000が優れている点

半額の1万円で手に入る

マウントキットが最初から大量についている

ハウジングの加工がしやすい

ドラレコモードがある

液晶があって操作性が良い

 

 

SJ4000のコストパフォーマンスの良さは以前からずば抜けていたが、GoPro HERO無印もなかなかコストパフォーマンスに優れていることがわかった。

正直、画質も画角もSJ4000と同じくらいと思っていたが、明確な差が出て驚いた。

GoProらしい画質もダイナミックな演出の一つで良いと思う。

やはり価格の分だけの差はあるというものだ。

コメント

  1. みるも より:
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