B+com SB6X vs デイトナ DT-01 実機で徹底比較!

SB6X対DT01 1対1製品比較

サインハウスのハイエンド B+com SB6Xと、デイトナのハイエンド DT-01はどちらもBluetoothによる自動経路制御を搭載したモデルで、類似点が多く迷う人が多いと思います。メーカーが決まっていないならどちらを選んでも後悔のない高評価の製品なので、ぜひ検討してみてください。

 

 

スペック比較

  SB6X DT-01
メーカー   サインハウス デイトナ
自動経路制御 B+Link Bluetooth
同時通話 6 4
通話距離   1400m 1000m
待受時間
通話時間 16h 12h
充電中の使用 ×
Blutooth 4.1 4.2
ノイズ除去
通話と音楽併用
全体音楽共有 △ ※15
タンデム音楽共有 ○ ※16
ペアリング記憶数 2 3
自動グループ通話
他社接続
A2DP 2台同時 自動切換 自動切換
FMラジオ × ×
自動音量調整 × ×
有線入力 × ×
社外スピーカー × ×
充電ポート  Type-C Type-C
音声案内 日本語 日本語
音声操作 × ×
防水性能 ○IP67 ○IP67
スマホアプリ × ×
発売時期   2017年8月 2018年5月
実売価格 3.7万円 2.4万円

※15 ナビ音声の全体共有のみサポート

 

有意義な差がある部分に赤のアンダーライン、両方にあって重要な機能に黄色のアンダーラインをひきました。

 

それではスペックからわかる違いを解説します。

 

中心となる機能は「自動経路制御」と「音楽併用」

2019年現在のトレンドとなる「自動経路制御」「音楽併用」が最も重要なポイントで、どちらも搭載しているので安心です。

 

自動経路制御とは、複数人が一回の操作で一斉にペアリングをし、接続も一回の操作で自動で全員が接続されたりメンバーが抜けても残った人だけで接続すできます。一度使うと手放せません。3台以上接続可能な機種を購入する場合は、特別な事情を除いてできる限り自動経路制御を搭載した機種にしたいところです。

 

最大接続台数はSB6X

SB6XはB+Linkによる接続を6台までサポートしています。DT-01は自動経路制御は4台までですが、非公式ながらさらにユニバーサルで下位モデルのイージートーク3を2台接続し合計6台の接続が可能なくらいに調整されています。(メーカー担当者からも情報提供あり)

 

同一機種でそろえられるならSB6X、ローエンド最強のイージートーク3を持っている人がいるならDT-01が良いでしょう。

 

どちらもBluetoothにしては接続台数は多いほうなので、これ以上を望む場合はメッシュ接続が可能な製品になります。

 

全体音楽共有機能はSB6X

音楽をインカム通話に乗せて共有する機能をSB6Xは正式サポートしています。自身は高音質なA2DPで音楽を聴きながら、インカム通話に乗せて他のメンバーにも音楽を共有します。インカム通話は低音質なので共有された音楽はかなり音質が劣化しますが、ぎりぎり音楽を楽しめるくらいです。A2DPで受信した音楽の共有をサポートしている点がSB6Xの特徴です。

 

DT-01はスマホ等のHFP(通話)のみインカム通話に乗せることが可能ですがA2DP(音楽やナビ音声)については正式サポートしていません。スマホのナビアプリは基本的にA2DPで発信するため共有ができませんが、Android限定で裏ワザアプリ(BTmono)を使えばA2DPのをHFPで発信させられるので共有できるようにはなります。

 

一応音楽も裏ワザアプリで共有できるようになりますが、かなり音質が低下してしまって楽しめるレベルではありません。というわけで、「ナビ音声を裏ワザで共有できる」という程度と考えておきましょう。

 

全体音楽共有機能って必要?

僕個人としては必須の重要機能です。音楽共有は趣味があえばいいですが、合わない人にとっては拷問なので難しいところです。それよりナビ音声の共有のほうが有意義でしょう。先頭を交代したり、聞き逃しを防いだりとナビをしている人の負担が大幅に減るのが最大の利点です。また、普段は先導しないメンバーともルートの話題に参加できるので、みんなで走っている感が強くなりとても楽しいと思います。

 

制限はありますがDT-01もナビ音声なら共有できるので、十分使い勝手が良い製品です。

 

バッテリーはSB6X

SB6Xは16時間。大型バッテリーが搭載されており他の製品と比べても抜群にバッテリーの持ちが良いです。朝から晩まで走り通しのようなヘビーな走行でなければ2日間は持ちます。キャンプなどで電源が確保できず充電できなくても大丈夫です。

 

DT-01も12時間で、1日なら余裕があるので困ることはありません。それに使用しながら充電も可能なので、万が一バッテリーが切れたら休憩を待たずにとりあえず充電しながら走れます。

 

実際に使ってみての評価

SB6Xでテストツーリング

 

  SB6X DT-01
音楽音質 7 9
通話音質 7 8
通話距離 7 未検証
安定性 7 未検証
他社接続柔軟性 10 6
操作性 9 6
機能/拡張性 10 9
取り付け 8 7
重さ 6 6
コスパ 6 9
おすすめ度 10! 9!

※評価は10点満点です。

※DT-01は実際に走行できていませんが、自宅周りで歩いて確認しています。

 

音楽の音質はDT-01

SB6Xはちょっと迫力がありません。高音質をうたってはいますがまずまずな音質です。

 

DT-01は低音がガンガン響いて、高音もそれなりに出るので走行中でも良い音だなと感じとれるくらいです。

 

どちらも最大音量は十分なので、よほど風切り音がひどくない限りは高速でも十分聞き取りができますが、DT-01のほうがより音楽を楽しむことができます。

 

通話音質、距離はほぼ互角

通話音質についてはわずかにDT-01のほうが聞き取りやすいですが、そう大きな差はありません。

 

通話距離もほぼ同じで、郊外で500m程度、市街地で200m程度と見込んでおくと良いでしょう。間に車が入るか入らないかですごく差が出ますが、だいたいこれくらいです。どちらもハイエンド製品としては普通です。

 

安定性はややDT-01

どちらもサポートされる台数の範囲内であれば、切断されたり接続に失敗することはほとんどなく、自動経路制御が正しく機能します。その他の動作も概ね安定しており、致命的な問題はありませんが、SB6Xは音楽併用時にノイズがのりやすいのが欠点です。

 

その点を考えるとDT-01のほうが少し優れています。

 

他社接続柔軟性はSB6Xが極めて優秀

SB6Xは業界初となるHFP接続(ユニバーサルレシーブ)時にブリッジを可能にした特殊な製品です。A社(ユニ)—(ユニR)SB6X(ユニR)—(ユニ)B社 のように、異なる3社での接続ができるうえに、一般的なHFPより高性能なユニバーサルレシーブを使うことで通話距離や安定性が良いです。少し制限はありますが柔軟性の高さは抜群です。

 

DT-01も標準より少し上で、自動経路制御にユニバーサル接続を混ぜることができます。ユニバーサル接続をすると一切グループ通話ができない機種もあるので、それと比べると十分な柔軟性です。

 

操作性はSB6X

DT-01は初期型の操作性がとても悪く、すぐに改良版が出ましたがそれでもあまり良い方ではありません。ボタンの押しにくさと長押し操作のわかりにくさが今でも残っています。平均より若干下回るくらいの操作性です。

 

SB6Xは動作の軽快さ、ボタン操作の明快さ、押しやすさ等、操作に関しては抜群に良いです。音楽等で頻繁にボタン操作をする人はSB6Xのほうが良いでしょう。

 

機能性はSB6X

スペックで紹介したとおり、SB6Xはユニバーサルレシーブや音楽共有機能等、特殊な機能を多数備えており他社を圧倒しています。特にユニバーサルレシーブは応用するといろんなことができるので、「あれしながら、こうしたい」みたいな場合はSB6Xなら実現できるかもしれません。

 

DT-01もHFP共有機能を備えおり機能性はとても高いです。多少の融通がきくのでSB6Xほどではありませんが、かなり高機能です。

 

どちらも優れておりハイレベルな争いですが、より多機能、よりテクニカルな接続を求めるならSB6Xです。

 

コスパはDT-01の圧勝

B+comシリーズは基本的に値段が高く、コスパの観点ではあまり良くありません。SB6Xは独自の役に立つ機能を多数備えていますが、それでも3.7万円は少し高いと思います。

 

DT-01は自動経路制御、音楽併用を備えて2万円台前半というとんでもない安さです。他社のローエンド~ミドルクラス同等で価格破壊しまくりで、度肝抜かれるレベルです。

 

おすすめは甲乙つけがたい

どちらも1、2を争う製品なので絶対的にこっち!というのはありません。それぞれ特徴があるので必要な機能で選びましょう。

 

僕個人は様々な接続をして遊ぶのが好きなのでSB6Xを選びますが、多くの人はDT-01で十分です。機能、性能は申し分ないしそれで2万円台前半という激安っぷり。この機能が絶対に必要!というものが無ければ、DT-01をおすすめします。

 

 

SB6Xがおすすめな人

  • 周りがいろんなメーカーのものを持っている(ユニバーサルレシーブ)
  • スマホでいろんな接続やアプリを試したい(音楽共有機能+ユニバーサルレシーブ)
  • よく本体の操作をする

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DT-01がおすすめな人

  • 安くて高性能なインカムがほしい
  • 音楽全体共有機能はナビ音声のみでAndroid端末で良い
  • イージートーク3持ちのメンバーいる

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インカムの総合記事はこちらです。主要製品を比較、レビューしています。 [card url=https://bikede-go.com/blog-entry-166.html]

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