ウェアラブルカメラ SONY HDR-AZ1VRのレビュー!GoproHERO無印、SJ4000と比較

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Gopro、SJCAMとの比較をしたみたくなって、wifiリモコンがセットになっているソニー HDR-AZ1VRを購入した。前モデルのAS100Vのほうが画質がよく長時間の撮影も可能だが、HDR-AZ1は大幅に小型軽量化されている。

以前、CONTOUR ROAMをヘルメットの横にマウントして撮影していた。左にB+com SB4X 約60gをつけているが、この程度なら重さをあまり感じないが、右にCONTOUR ROAMをつけると総重量200g追加となってとてもしんどかった。

今手元にあるSJ4000は本体こそ50g程度と軽いが、ハウジングが重くてマウントを含めると200g近くになる。GoPro HERO4 無印(CHDHA-301-JP)も防水仕様で130g+マウントで160gといったところか。その点、本体が防滴仕様でマウント込み80g程度のHDR-AZ1は、ヘルメットマウントには最適かと思うので、バイク乗りとして軽量を重視してこいつにしてみた。

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HDR-AZ1VRがリモコン付き、HDR-AZ1がリモコン無しの型番なので注意。まずは箱。とっても高級感がある。

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あけるとプラスチックのプレートに本体とハウジングがついているのだが、最初とり方がわからなかったw底面にネジでとまっているので大きめのマイナスドライバーで外す。

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本体にインチネジ穴はないので、ネジ穴のあるスライド式のレールを取り付けるか、ハウジングをつけた上で、バックルと本体をインチネジで固定する。そして両面テープでつけるマウント(平面1つ 曲面1つ)とバックルで固定するようになっている。付属品はこれだけで、オプションも非常に少ない。やっぱりマウントパーツを組み合わせてあらゆる角度に設定できるGoproのほうが扱いやすいが、インチネジアダプターを使えばGoproマウントが利用できるのでさほど気にする必要はないだろう。

とは言え、やっぱりこういう使い勝手の点でGoproが主導権を握っているのはとても大きく、日本メーカーがいくら性能やコストパフォーマンスに優れる製品を作っても勝てない理由だと思う。性能も大事だけど、これを使って何ができるか?が日本メーカーに足りないところだ。

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ハウジングは底面の爪をスライドさせるとフロント側のフタが空くようになっている。

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本体背面にMicroSDカードスロットとMicroUSBポートがある。バッテリーは背面のスイッチをスライドさせて横から入れ替えられる。

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リモコンは一度wifiの設定をすると、次回起動時からは簡単に接続できる。カメラ画像の転送のラグは少なく、SJ4000wifiよりも快適だった。サイズはそこそこ大きく邪魔に感じるが、防水だし画面は大きいしボタンも押しやすく、GPSも内蔵している。リモコンのバッテリーはMicroUSBで充電可能で、ハンドル周りにマジックテープでくくりつけておけばヘルメットマウントをしているとかなり役に立ちそうだ。

ただ、1万円はちょっと高いな。機能や画面の大きさなど、もっと簡素化していいので3000円程度の廉価リモコンも販売して欲しいと思う。あと、各種設定変更は可能だが、アイコンばかりで文字の解説がほとんどなく若干わかりづらい。

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スペック的にはフルHDどまりなものの、60fpsが可能で普通に利用する分には不足はない。コーデックはMP4とXAVC Sが選択できる。XAVC Sのほうが高画質らしいが、編集などを考えると標準的なMP4でいいかもしれない。

■GoproHERO無印とSJ4000との比較HDR-AZ1でこのページにたどり着いた方はご存知ないと思うが、SJシリーズはGoProのパクリとして高い性能とコストパフォーマンスで低価格帯を席巻している製品だ。とはいえ、中国製であることや国内正規代理店がないこと、SJ4000の偽物がさらに出回るというありさまなので、興味をもたれた方は不用意に飛びつかず過去の記事を見てSJCAMについて知った上での購入をオススメする。難しいことはないが、ある程度は自分で調べてなんとかするという気持ちが必要だ。ちなみにAmazonはマーケットプレイスの製品でも、偽物をつかまされた場合は返品が可能だ。商品販売ページにSJCAMと明記されてないと難しいかもしれないが、明らかな偽物の場合は相談してみるといいと思う。
この辺の記事を参考にどうぞ。SJ4000の種類 SJCAM、Qumox、Xbase・・・違いは?ファームは?SJCAM SJ4000 ファームとハードの違い 画質比較!

比較に用いたSJ4000は、ハウジングに給電加工してあったり、外部マイク入力を増設したりボロボロに改造している。興味のある方はこちらの記事をどうぞ。
SJCAM SJ4000を分解してみた (外部マイク入力端子追加の改造予定)

SJ4000の改造  外部マイク入力端子をつけた Added External Microphone

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■本体サイズ比較HDR-AZ1だけ砲弾型だ。ヘルメットマウントするには砲弾型が良いが、チェストマウントするにはGoproのような普通のカメラタイプのほうがいい。バイクや車にマウントする分にはどちらでもかまわないと思う。他に比べて小型、軽量、リモコンが便利と、メットマウントには最適だけどマウントを別で購入しないといけない。BLT-UHM1でなんとかなりそうだが、高いし余計なものも多い。それならGoproのマウントを流用したほうが良さそうだ。

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■昼の画質比較設定は以下の通りだ。全てFullHD 30fpsで撮影したものを切り取り。HDR-AZ1は手振れ補正off 他はデフォルト設定。GoproHERO無印は全てデフォルト設定。SJ4000はHDRのみONにして他はデフォルト設定。HDR-AZ1

ソニー1

GoproHERO無印

ソニー2-gopro

SJ4000

ソニー3-SJ4000

HDR-AZ1

ソニー4

GoproHERO無印

ソニー5-gopro

SJ4000

ソニー6-sj4000

・HDR-AZ1の広角度合いは圧倒的だが、湾曲しすぎていて左右に動かしたときに違和感を感じた。車やバイクなどで正面を向いて移動する分には気にならないのだけど・・・・。手振れ補正をonにするとSJ4000より少し狭くなるが十分なレベル。
・ちょっと明るすぎるが色合いは一番自然
・録音の音質が素晴らしい。SJ4000は改造してしまって純正マイクを外しているが、とてもしょぼいものがついていた。Goproは低音はそれなりに拾っているので、ロードノイズやマフラー音、サブウーファーからの低音はきちんと録音されているものの、高音が弱くて何の音楽が流れているのかわかりづらい。対してHDR-AZ1は低音から高音までバランス良くしっかり拾っており鮮明に聞こえるのだ。
・動画で手振れ補正光学式ではないので画角が120°と狭くなるものの、かなりの効果がある。オフロードや荒れた舗装路を走行するときは有効化しておくと良いだろう。普段から使うかは微妙なところだ。広角、手振れ補正、色合い、音質でHDR-AZ1が頭一つ抜けているが、画質の良さではGoproHERO無印とSJ4000に軍配が上がる。画像ではわかりにくいが、HDR-AZ1はややボケた絵になっているのが残念だ。

■夜の画質比較HDR-AZ1

ソニー7

GoproHERO無印

ソニー8-gopro

SJ4000

ソニー9-SJ4000

HDR-AZ1昼の撮影と同じくやや明るめで暗部もそれなりに見えるが、昼間の撮影同様に全体的にぼけた絵になっている。標識等の文字は相当近づかないと読み取ることができない。GoproHERO無印今回は設置場所が悪かったが、手持ちで撮影しても同じで暗くてぼけている。昼の画質は良いが夜はいまいちだ。やはり上位エディションのBlackやSilverとは大きく差があることがわかる。SJ4000ノイズが多いものの、この中では夜間画質はNo1だ。動画を見るとくっきりと撮影できており夜間性能はかなり良い。

尚、SJ4000はwifi版もあってそちらはチップがかわっており、昼間の色合いにやや難があるものの夜間の画質はSJ4000より向上している。
夜間撮影の画質については SJ4000>>HDR-AZ1>>>GoproHERO無印 となった。

■バイク用としてはどうか?ヘルメットマウントするなら最有力なのは間違いないのでおすすめする。ただしマウントはGoproタイプのものを使ったほうが良さそう。ドラレコ用として考えると、ドラレコモード(通電で録音開始終了やループ録画)がないので利用するのは面倒。給電しながらの撮影は可能なので、あとはドラレコモードをファームアップで対応してくれると嬉しい。もし可能になったなら、ハウジングに穴を開けてmicroUSBのカバーを外した状態でハウジングに入れる、という運用になると思う。

■総評性能はGoproHERO4 silver以下、GoproHERO無印以上、もうじき発売されるSJCAM SJ5000Plusとほぼ同じでありながら、本体価格2.6万円程度であることはコストパフォーマンスに優れている。マウント、夜間撮影、画質にやや劣るが、色合いが良く軽量で動画手振れ補正が効くなど、Goproシリーズに負けない特色を持っている。

ただし本体だけなら、偽物やら保証がしょぼい等もろもろの問題は抱えているもののSJ4000のほうがオススメだ。HDR-AZ1は本体が目に入らない場所に設置してリモコンを使ってナンボの製品だと思う。スマホでwifi接続もいいけど、専用リモコンは物理ボタンで見なくても操作が出来るし、防水だし作りががっしりしているのでラフに扱える。バイクや自転車のヘルメットや車でも車外に本体をつけて、ハンドル周りにリモコンをくくりつけておく。こんな使い方で真価を発揮する。

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